JP6348853B2 - 細胞培養用基板 - Google Patents
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Description
[2]前記導電性ゲルが前記基板の表面上にパターニングされた、前記[1]に記載の細胞培養用基板。
[3]前記導電性ゲルの総質量に対する水分含量が5〜95質量%である、前記[1]又は[2]に記載の細胞培養用基板。
[4]前記導電性ゲルの厚みが5nm〜10μmである、前記[1]〜[3]の何れか一項に記載の細胞培養用基板。
本発明の第一実施形態の導電性ゲルは、導電性高分子とゲルを含む。
導電性ゲルは、光が透過可能な透明なゲルであってもよいし、光が透過し難い又は光が散乱され易い色合いのゲルであっても構わない。導電性ゲルに接着した細胞を透過型光学顕微鏡で観察することが容易である観点から、導電性ゲルは透明であることが好ましい。導電性ゲルの光透過率(入射光強度I0÷透過光強度I×100%)は特に限定されないが、30%以上が好ましく、60%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましい。後述するシルクの導電性ゲルは90%以上の光透過率を有し得る。
後述するように、導電性ゲルが細胞に好まれる性質(細胞嗜好性)又は細胞誘引性を有する場合、導電性ゲルの配置パターンに対応して細胞が接着するように細胞を誘導することができる。
前記含有量が0.001質量%以上であることにより、導電性ゲルの導電性が発揮され易い。前記含有量が10質量%であることにより、導電性ゲルを構成するゲル構造に対して導電性高分子が与える物理的な影響を抑えて、当該ゲル構造の強度を充分に維持することができる。
本発明の第二実施形態の細胞の観測及びハンドリングシステムは、第一実施形態の導電性ゲルと、前記導電性ゲルに接着した細胞と、を備える。ここで、「細胞」の用語は、独立した個々の細胞に限られず、生体組織の一部若しくは全部及び生体(生物個体)を含む。生体組織及び生体は、単一の細胞によって構成されていてもよいし、複数の細胞によって構成されていてもよい。生体には、動物性又は植物性の微生物を含む。また、導電性ゲルに接着した細胞が複数である場合、それらの細胞は1種類の細胞であってもよいし、2種類以上の細胞であってもよい。個々の細胞は、独立した状態で接着していてもよいし、互いに接触していてもよい。個々の細胞の種類は特に限定されず、例えば公知の接着性細胞が適用可能である。
前記機器と前記導電性ゲルとを電気的に接続することにより、当該導電性ゲルを介して、当該機器と前記細胞とを電気的に接続することができる。この構成においては、前記細胞に対して前記導電性ゲルが従来の針状電極の代替物として機能し得る。なお、前記導電性ゲルは前記細胞の表面に接着しているため、当該細胞の表面に電気刺激を加えたり、当該細胞の表面から電気信号を取得したりすることができる。
前記機器と前記導電性ゲルとを電気的に接続する方法は特に限定されず、例えば、前記機器が有する電極若しくは配線を前記導電性ゲルに接触させる又は前記導電性ゲル内に刺入する方法等が挙げられる。
本発明の第三実施形態の導電性ゲルの製造方法は、導電性高分子とゲル前駆体とを混合し、ゲル化することにより、前記ゲル前駆体がゲル化したゲル基材中に前記導電性高分子が分散してなる導電性ゲルを得る製造方法である。
アルコールを前記乾燥物に含浸させることにより、当該乾燥物を構成するゲル構造の一部が未完成(ゲル化が未完成)であった場合に、タンパク質の立体構造中のβシート構造への変化を誘導することで、そのゲル化を促進又は完成し、構造的強度が一層優れた導電性ゲルが得られる。
(シルク溶液の調製)
まず、シルク溶液を次の方法で調製した。市販の絹糸を200mM炭酸カルシウム水溶液に浸けて煮沸した後、純水中で洗浄した絹糸を9M臭化リチウム水溶液に投入して、絹糸を溶解させた。得られたシルク溶液の溶媒を透析によって純水に置換した後、シルク溶液の溶媒を留去して、乾燥したシルク材料を得た。
次に、使用の直前に上記シルク材料を水に再溶解させて、得られたシルク溶液をポアサイズ0.2μmのフィルターで濾過し、200nmを超えるサイズのシルク材料を除去した。続いて、任意成分であるタンパク質剤を所望の濃度で添加したシルク溶液と、導電性高分子PEDOT:PSS溶液(ヘリウス社製, クレビオス(登録商標) P)とを混合することによって、基板に塗工する目的に適した粘性を有する混合溶液を得た。この際、シルク溶液中のシルク濃度を0.1mg/mL〜5mg/mLの範囲で調整した。 5mg/mLよりも高い濃度のシルク溶液とPEDOT:PSS溶液とを混合すると、完全に混和しない場合があるためである。
スピンコーターを使用して、上記混合溶液をガラス基板の表面に厚さ200nmで塗工した。ガラス基板の表面については、予めパリレン層でコーティングするか又は酸素プラズマによって親水化処理した。続いて、混合溶液が塗工された基板を90℃のオーブン中で加熱してシルク材料を焼結した後、さらにメタノール中に基板ごと浸漬することによって、焼結体のゲル化反応を促進し、薄膜状導電性ゲル1が表面に備えられた基板10を得た(図2(a))。
基板10の薄膜状導電性ゲル1の上に、所望のパターニングを施したポジ型フォトレジスト膜2を常法により形成した(図2(a))。このレジスト膜を物理マスクとして、酸素プラズマを用いたドライエッチングを行い、マスクで保護されていない領域の薄膜状導電性ゲルを完全に除去した。除去した領域には基板表面のパリレン層3が現れた(図2(b))。続いて、アセトンを塗布してレジスト膜の物理マスクを除去することによって、上記所望のパターニングを施した薄膜状導電性ゲルが備えられた基板10を得た(図2(c))。この電子顕微鏡(SEM)写真の一例を図3に示す。
(インクジェットプリンターを使用したパターニング)
導電性高分子溶液とシルク溶液の混合溶液を、実施例1と同様の方法で得た。この混合溶液を、インクジェットプリンター(株式会社SIJテクノロジ社製、サブフェムトインクジェット加工装置)のインクジェットヘッド部に充填し、最細キャピラリの先端部から基板上に向けて吐出し、二次元平面での最小幅が10μmの線で所望のパターンを描画した。ここでは、基板表面が導電性のITOガラス基板を使用した。Si基板等の他の導電性基板を使用した場合にも同様に描画できた。描画後に得た基板を実施例1と同様に焼結し、さらにメタノールでゲル化を促進することによって、目的のパターンが描かれた薄膜状導電性ゲルを備えた基板を得た。この電子顕微鏡(SEM)写真の一例を図4に示す。図4(b)は図4(a)の拡大図であり、基板表面と薄膜状導電性ゲルの境界線を写している。
(細胞の観測及びハンドリングシステムの作製)
実施例1で作製した薄膜状導電性ゲルが備えられた基板を細胞培養液に浸漬して、薄膜状導電性ゲル内に細胞培養液を浸透させた後、所望の接着性細胞を播種して、薄膜状導電性ゲルの表面に対する接着性を確認した。
その一例として、株化培養細胞の一種であるCHO細胞を播種して接着させた状態の顕微鏡像を図5(a)に示す。別の例として、ラット脳組織から単離した初代培養神経細胞を播種して接着さえた状態の顕微鏡像を図5(b)に示す。
(細胞の観測及びハンドリングシステムを使用した細胞操作及び刺激応答性の観測)
実施例1で作製した薄膜状導電性ゲルが備えられた基板を細胞培養液に浸漬して、薄膜状導電性ゲル内に細胞培養液を浸透させた後、電気刺激応答性(電位応答性)の膜タンパク質(Cav2.1)を発現している接着性細胞を播種した。薄膜状導電性ゲルの表面に接着した当該細胞は安定に培養されて、薄膜状導電性ゲルのパターンに対応した細胞のパターンを有する、細胞の観測及びハンドリングシステムを得た。
Claims (4)
- パリレンによって表面がコーティングされた基板と、
前記表面の一部に設けられた、導電性高分子及び水を含む導電性ゲルと、
を有する細胞培養用基板。 - 前記導電性ゲルが前記基板の表面上にパターニングされた、請求項1に記載の細胞培養用基板。
- 前記導電性ゲルの総質量に対する水分含量が5〜95質量%である、請求項1又は2に記載の細胞培養用基板。
- 前記導電性ゲルの厚みが5nm〜10μmである、請求項1〜3の何れか一項に記載の細胞培養用基板。
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