JP6348042B2 - 差圧・圧力発信器 - Google Patents

差圧・圧力発信器 Download PDF

Info

Publication number
JP6348042B2
JP6348042B2 JP2014207824A JP2014207824A JP6348042B2 JP 6348042 B2 JP6348042 B2 JP 6348042B2 JP 2014207824 A JP2014207824 A JP 2014207824A JP 2014207824 A JP2014207824 A JP 2014207824A JP 6348042 B2 JP6348042 B2 JP 6348042B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
pressure
conductive layer
ion conductive
electrode wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014207824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016075648A (ja
Inventor
啓介 木原
啓介 木原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP2014207824A priority Critical patent/JP6348042B2/ja
Publication of JP2016075648A publication Critical patent/JP2016075648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6348042B2 publication Critical patent/JP6348042B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Description

本発明は、測定対象の流体が流れる配管や被測定流体が収容されているタンクに取り付けられて流体の圧力を測定するための差圧・圧力発信器に関する。
石油、石油化学、化学プラントなどにおいて、プロセス流体の流量、圧力、液位、比重などを測定するために差圧・圧力発信器が用いられている。この差圧・圧力発信器では、プロセス流体圧をダイアフラムで受け、このダイアフラムの変位を、圧力伝達液を介して圧力センサを備える発信器本体に導くようにしている(特許文献1参照)。
特開平09−189634号公報 特開2005−09408号公報 特開2014−20953号公報
藤嶋 昭、相澤 益男、井上 徹、「電気化学測定法(上)」、技報堂出版株式会社発行、63頁、第1版12刷、1998年。
ところで、プロセス流体は、腐食性を有する場合が多いため、プロセス流体が接して受圧しているダイアフラムは、浸食されて破損しやすい状態となっている。このようにダイアフラムが侵食されると、圧力伝達液体がプロセス側に漏れ出してしまうという問題がある。今日では、品質の均一化、不純物を嫌う高純度プロセスが増えており、圧力伝達液プロセスへの流出は無視できない。特に、食品プロセスでは、圧力伝達液のプロセスへの流出は問題となる。従って、ダイアフラムの破損状態を早期に検出できることが求められている。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、ダイアフラムの破損が早期に検出できるようにすることを目的とする。
本発明に係る差圧・圧力発信器は、測定対象の流体に接して流体の圧力を表面側で受ける金属からなるダイアフラムと、ダイアフラムの裏面側に充填された圧力伝達液と、圧力伝達液を介してダイアフラムが受けた圧力を検出する圧力センサと、ハイドロゲルから構成され、ダイアフラムの裏面の全域に接して配置されたイオン伝導層と、ダイアフラムに電気的に接続された第1電極配線と、ダイアフラムとは離間してイオン伝導層に電気的に接続された第2電極配線とを備える。
上記イオン伝導層は、電解質を含有したハイドロゲルから構成されてい
上記差圧・圧力発信器において、第1電極配線と第2電極配線との間で電位を印加するまたは無抵抗電流計を用いてイオン伝導層の電気伝導度変化を計測することでダイアフラムの破損をモニタする破損状態検知部を備える。
以上説明したことにより、本発明によれば、ダイアフラムの破損が早期に検出できるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態における差圧・圧力発信器の一部構成を示す構成図である。 図2は、本発明の実施の形態における差圧・圧力発信器の構成を示す構成図である。 図3は、実験1の結果を示す特性図である。 図4は、実験1によりダイアフラム101に形成された孔を示す写真である。 図5は、実験2の結果を示す特性図である。 図6は、実験2の結果を示す特性図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態における差圧・圧力発信器の一部構成を示す構成図である。図1では、部分的に断面を示している。
この差圧・圧力発信器は、測定対象の流体に接して流体の圧力を表面側で受ける金属からなるダイアフラム101およびダイアフラム101の裏面側に充填された圧力伝達液102を備える。また、図示していないが、圧力伝達液102を介してダイアフラム101が受けた圧力を検出する圧力センサを備える。また、この差圧・圧力発信器は、ハイドロゲルから構成され、ダイアフラム101の裏面の全域に接して配置されたイオン伝導層103を備える。イオン伝導層103は、電解質を含有したハイドロゲルから構成されていればよい(特許文献2参照)。例えば、積水化成品工業株式会社製の「テクノゲル グレードCR」を用いればよい。なお、圧力伝達液102は、受圧器104に収容されている。従って、イオン伝導層103も、受圧器104内に配置されている。
また、この差圧・圧力発信器は、ダイアフラム101に電気的に接続された第1電極配線105および、ダイアフラム101とは離間してイオン伝導層103に電気的に接続された第2電極配線106を備える。例えば、ダイアフラム101が、金属製の受圧器104に固定されていれば、第1電極配線105は、受圧器104に接続すれば、ダイアフラムに電気的に接続した状態が得られる。また、第2電極配線106は、受圧器104の絶縁部104aを貫通して外部に取り出されている。
また、第1電極配線105および第2電極配線106は、他端が破損状態検知部107に接続されている。破損状態検知部107は、第1電極配線105と第2電極配線106との間に電位を印加してイオン伝導層103の電気伝導度変化を計測することでダイアフラム101の破損をモニタする。あるいは、無抵抗電流計で電気伝導度変化をモニタしてもよい(非特許文献1参照)。
ここで、受圧器104について図2を用いてより詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態における差圧・圧力発信器の構成を示す構成図である。図2では、一部断面を示している。受圧器104は、ダイアフラム101が固定される検出器ボディ111を備え、検出器ボディ111は、ダイアフラム101の裏面側に裏室112を備え、裏面室112に圧力伝達液102が充填されている。圧力伝達液102は、例えば、シリコーンオイルまたはフッ素オイルである。また、裏面室112は、封入液通路113を経由してキャピラリチューブ114の一端に連通している。なお、キャピラリチューブ114の他端は、図示していないが、半導体圧力センサを備える発信器本体に接続している。
また、検出器ボディ111は、フランジ115と取付フランジ116の間に挾み込まれ、複数本の取付ボルト117によってフランジ115に固定されている。また、検出器ボディ111は、ノズル118を備え、ノズル118が配管119に接続し、配管119を流れるプロセス流体120を、ダイアフラム101の表面側に導いている。
上記構成において、ダイアフラム101の表面にプロセス流体120の圧力が加わると、ダイアフラム101が変位し、この変位が圧力伝達液102を介して発信器本体に伝達し、半導体圧力センサによって電気信号に変換される。
本発明では、ダイアフラム101の裏面の全域に接して配置されたイオン伝導層103を備えるので、ダイアフラム101に亀裂が生じれば、プロセス流体120がイオン伝導層103に滲入することになる。ダイアフラム101に亀裂を生じさせるような損傷を与えるプロセス流体120は、腐食性を有する物質であり、酸,アルカリ,または塩を含んでいる。このため、これらがイオン伝導層103に滲入すれば、生成されるイオンによりイオン伝導層103の電気伝導性が変化する。この変化は、破損状態検知部107に検出される。
ここで、イオン伝導層103が、電解質を含有したハイドロゲルから構成されていれば、ダイアフラム101に損傷がなく、プロセス流体120がイオン伝導層103に滲入していなくても、破損状態検知部107では電流が検出される。しかしながら、第1電極配線105や第2電極配線106の切断など、検出系の回路に異常があれば、電流が検出されないものとなる。このように、電解質を含有したハイドロゲルからイオン伝導層103を構成することで、異常が無い状態において、イオン伝導層103による破損検出機能が正常に機能していることが識別できる。
[実験1]
次に、実験の結果について説明する。はじめに、実験1について説明する。実験1では、配管119を流れるプロセス流体120として5wt%の塩化ナトリウム水溶液を用いた。また、プロセス流体120中に配置した電極とダイアフラム101との間に電位を印加することで、電気化学的にダイアフラム101に腐食を生じさせた。
この実験の結果、電気化学的な腐食条件下で、経過時間が9000秒近くの時点で、第1電極配線105および第2電極配線106に接続した破損状態検知部107により、図3に示すように、モニタリング電流に大きな変化が検出された。また、この変化が検出された時点で、ダイアフラム101を取り外してこの表面を観察したところ、図4の写真に示すように、約1mmの孔が確認された。この孔は、電気化学的な腐食により形成したものと考えられる。また、この孔が形成されてことにより、プロセス流体120がイオン伝導層103に滲入し、上述したモニタリング電流の変化を起こしたものと考えられる。
[実験2]
次に、実験2について説明する。実験2では、配管119を流れるプロセス流体120として、0.1Nの硫酸水溶液(水溶液1)および0.2Nの水酸化ナトリウム水溶液(水溶液2)を用いた。また、ダイアフラム101とイオン伝導層103との界面に、水溶液1または水溶液2を滴下したときの、破損状態検知部107におけるモニタリング電流の変化を観察した。
水溶液1の場合、図5に示すように、滴下した時点で、モニタリング電流に大きな変化が検出された。また、水溶液2の場合においても、図6に示すように、滴下した時点で、モニタリング電流に大きな変化が検出された。
以上の実験結果より、ダイアフラム101に亀裂などが生じた状態が、直ちに検出できることがわかる。
以上に説明したように、本発明によれば、ダイアフラムの裏面の全域に接してイオン伝導層を配置したので、ダイアフラムの破損が早期に検出できるようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。例えば、イオン伝導層は、「テクノゲル グレードCR」に限るものではなく、他のハイドロゲルから構成されていてもよい。また、プロセス流体は、塩化ナトリウム水溶液、硫酸水溶液、水酸化ナトリウム水溶液に限るものではなく、他の電解質水溶液、酸、アルカリも対象となる。
また、差圧・圧力発信器は、上述した1つのダイアフラムから構成されたものに限らず、ダイアフラムを2重に配置し、2つのダイアフラムの間にも圧力伝達液を配置した差圧・圧力発信器(特許文献3参照)であっても、本発明が適用可能である。この場合、プロセス流体が接する側のダイアフラムの裏面(圧力伝達液側)の全域に接してイオン伝導層を配置すればよい。
101…ダイアフラム、102…圧力伝達液、103…イオン伝導層、104…受圧器、105…第1電極配線、106…第2電極配線、107…破損状態検知部。

Claims (1)

  1. 測定対象の流体に接して前記流体の圧力を表面側で受ける金属からなるダイアフラムと、
    前記ダイアフラムの裏面側に充填された圧力伝達液と、
    前記圧力伝達液を介して前記ダイアフラムが受けた圧力を検出する圧力センサと、
    ハイドロゲルから構成され、前記ダイアフラムの裏面の全域に接して配置されたイオン伝導層と、
    前記ダイアフラムに電気的に接続された第1電極配線と、
    前記ダイアフラムとは離間して前記イオン伝導層に電気的に接続された第2電極配線と
    前記第1電極配線と前記第2電極配線との間で電位を印加するまたは無抵抗電流計を用いて前記イオン伝導層の電気伝導度変化を計測することで前記ダイアフラムの破損をモニタする破損状態検知部と
    を備え
    前記イオン伝導層は、電解質を含有したハイドロゲルから構成され
    を備えることを特徴とする差圧・圧力発信器。
JP2014207824A 2014-10-09 2014-10-09 差圧・圧力発信器 Active JP6348042B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014207824A JP6348042B2 (ja) 2014-10-09 2014-10-09 差圧・圧力発信器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014207824A JP6348042B2 (ja) 2014-10-09 2014-10-09 差圧・圧力発信器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016075648A JP2016075648A (ja) 2016-05-12
JP6348042B2 true JP6348042B2 (ja) 2018-06-27

Family

ID=55949873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014207824A Active JP6348042B2 (ja) 2014-10-09 2014-10-09 差圧・圧力発信器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6348042B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02285250A (ja) * 1989-04-27 1990-11-22 Toshiba Corp 塗膜測定用プローブ
JP2006098362A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Kobe Steel Ltd 絶縁性薄膜の欠陥検出方法
JP2014020953A (ja) * 2012-07-19 2014-02-03 Azbil Corp 差圧・圧力発信器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016075648A (ja) 2016-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20180180504A1 (en) Pressure-measuring sensor
KR101452639B1 (ko) 차압·압력 발신기
US6478950B1 (en) Sensing liquids in oil well using electrochemical sensor
US7388386B2 (en) Method and apparatus for corrosion detection
CA2499397A1 (en) Fluid condition monitor
US11125714B2 (en) Potentiometric sensor
CN110857910A (zh) 微孔堵孔检测装置及方法、血液细胞分析仪
RU2271524C2 (ru) Устройство для передачи давления со средством предупреждения о приближающемся разрушении мембраны
EP2375234A3 (en) System and Method for Online Monitoring of Corrosion
US20180180574A1 (en) Electrochemical sensor
US20160178564A1 (en) Electrochemical half cell and method for production of a half cell
JP6348042B2 (ja) 差圧・圧力発信器
CA3068078A1 (en) An electrochemical sensor device for measuring the level of the interface between pulp and froth in a flotation cell and/or column, in a flotation process, the configuration of which enables the self-cleaning thereof
TWM615964U (zh) 感測電極
CN102141514A (zh) 家电设备用水电导和水浊度传感器
CN108823571B (zh) 一种具备临界报警功能的智能海水管路牺牲阳极结构及其腐蚀状态原位监测方法
JP2016008928A (ja) 配管腐食管理装置
JP6588806B2 (ja) 水素透過防止膜
JP3862122B2 (ja) 金属腐食モニタリング方法及び金属腐食防止方法
JP6629063B2 (ja) 測定装置
CN220751299U (zh) 一种电阻式液位计和加热装置
JP2014173928A (ja) 腐食電位センサ
CN102707154A (zh) 带电极腐蚀检测的电导传感装置
CN210774549U (zh) 一种快速检测软管泵软管泄漏的装置
JP2019190996A (ja) 超音波ガスメータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6348042

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250