JP2019190996A - 超音波ガスメータ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来構成に対して浸水の検出時間を短縮可能とする。【解決手段】導電性を有する筐体1と、筐体1の内部に設けられた測定管4と、筐体1の内部に設けられ、先端が筐体1に電気的に接続された配線61と、筐体1の内部に設けられ、先端が測定管4よりも重力方向下方であり且つ筐体1に触れない位置に配置された配線62と、配線61と配線62との導通有無を判定することで、筐体1に対する浸水有無を検知する浸水検知部とを備えた。【選択図】図1
Description
この発明は、超音波を用いて流量計測を行う超音波ガスメータに関する。
従来から、筐体の内部に設けられた測定管において、一対の超音波センサにより超音波信号の送受信を行い、その超音波信号の伝搬時間から測定管の内部を流れるガスの流量を計測する超音波ガスメータが知られている(例えば特許文献1参照)。この超音波ガスメータでは、従来から、筐体に対する浸水を検知する機能を有している。具体的には、超音波ガスメータは、測定管をL字状に構成し、筐体に浸入した水を測定管に浸入させ、その際に得られる超音波センサの異常な出力に基づいて浸水検知を行っている。
しかしながら、従来の超音波ガスメータでは、測定管に水が浸入するまでに一定の水量が必要となり、浸水の検知に時間を要する。特に、プレス筐体のように内容積の大きい超音波ガスメータでは、測定管に水が浸入するまでにより多くの水量が必要となり、浸水の検知により時間を多く要する。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、従来構成に対して浸水の検知時間を短縮可能な超音波ガスメータを提供することを目的としている。
この発明に係る超音波ガスメータは、導電性を有する筐体と、筐体の内部に設けられた測定管と、筐体の内部に設けられ、先端が筐体に電気的に接続された第1の配線と、筐体の内部に設けられ、先端が測定管よりも重力方向下方であり且つ筐体に触れない位置に配置された第2の配線と、第1の配線と第2の配線との導通有無を判定することで、筐体に対する浸水有無を検知する浸水検知部とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上記のように構成したので、従来構成に対して浸水の検知時間を短縮可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1,2はこの発明の実施の形態1に係る超音波ガスメータの構成例を示す図である。
超音波ガスメータは、図1,2に示すように、一対の超音波センサ5a,5bを用いて測定管4の内部を流れるガスの流量を計測する。また、実施の形態1に係る超音波ガスメータは、筐体1に対する浸水有無を検知する機能を有している。なお、筐体1は、金属等の導電性を有する部材により構成される。
実施の形態1.
図1,2はこの発明の実施の形態1に係る超音波ガスメータの構成例を示す図である。
超音波ガスメータは、図1,2に示すように、一対の超音波センサ5a,5bを用いて測定管4の内部を流れるガスの流量を計測する。また、実施の形態1に係る超音波ガスメータは、筐体1に対する浸水有無を検知する機能を有している。なお、筐体1は、金属等の導電性を有する部材により構成される。
この超音波ガスメータは、筐体1の上部に、ガスが流入する流入口2と、ガスが流出する流出口3とが設けられている。また、筐体1の内部には測定管4が設けられている。測定管4は、一端が筐体1の内部で開放され、他端が流出口3に接続されている。また、測定管4には、一対の超音波センサ5a,5bが設けられている。この一対の超音波センサ5a,5bは、測定管4の内部において超音波を送受信する。この超音波センサ5a,5bによる超音波の送受信結果を示す信号は、筐体1の内部に設けられたマイコン6に出力される。マイコン6は、超音波センサ5a,5bによる超音波の送受信に要する時間から、測定管4の内部のガスの流量を計測する。
ここまでの超音波ガスメータの構成及びガスの流量計測は従来の超音波ガスメータの構成及びガスの流量計測と同様であり、その詳細については説明を省略する。
ここまでの超音波ガスメータの構成及びガスの流量計測は従来の超音波ガスメータの構成及びガスの流量計測と同様であり、その詳細については説明を省略する。
また、マイコン6からは、浸水検知用の2本の配線(配線(第1の配線)61及び配線(第2の配線)62)が引き出されている。配線61は、先端が筐体1の例えば内壁面に電気的に接続されている。また、配線62は、先端が、測定管4の重力方向下方であり且つ筐体1の底面には触れない位置に配置されている。
また、マイコン6は、配線61と配線62との導通有無を判定することで、筐体1に対する浸水有無を検知する機能(浸水検知部)を有する。具体的には、マイコン6(浸水検知部)は、配線61と配線62とが導通していない場合には筐体1に対する浸水は無いと判定し、配線61と配線62とが導通している場合には筐体1に対する浸水が有ると判定する。
また、マイコン6は、配線61と配線62との導通有無を判定することで、筐体1に対する浸水有無を検知する機能(浸水検知部)を有する。具体的には、マイコン6(浸水検知部)は、配線61と配線62とが導通していない場合には筐体1に対する浸水は無いと判定し、配線61と配線62とが導通している場合には筐体1に対する浸水が有ると判定する。
次に、実施の形態1に係る超音波ガスメータによる浸水検知について説明する。
実施の形態1に係る超音波ガスメータでは、マイコン6から引き出された2本の配線61,62のうちの一方の配線61の先端が筐体1に電気的に接続され、他方の配線62の先端が測定管4の重力方向下方であり且つ筐体1の底面には触れない位置に配置されている。
実施の形態1に係る超音波ガスメータでは、マイコン6から引き出された2本の配線61,62のうちの一方の配線61の先端が筐体1に電気的に接続され、他方の配線62の先端が測定管4の重力方向下方であり且つ筐体1の底面には触れない位置に配置されている。
そして、マイコン6(浸水検知部)は2本の配線61,62の導通有無を判定する。ここで、筐体1に水が浸入していない場合には、配線62の先端はどの部分にも電気的に接続されていないため、配線61と配線62とは導通していない状態となる。一方、筐体1に水が浸入して配線62の先端に水が触れた場合には、この水と筐体1を介して配線61と配線62とが導通する。よって、マイコン6(浸水検知部)は、マイコン6から引き出された2本の配線61,62が導通しているか否かを判定することで、筐体1に対する浸水有無を検知できる。なお図1に示す破線は、マイコン6(浸水検知部)が筐体1に対する浸水が有ると判定可能な水量を示している。
また、配線62の先端は測定管4よりも重力方向下方に配置されているため、従来の超音波ガスメータのように測定管4に水を浸入させることで浸水を検知する方式に対し、より少ない水量で浸水を検知可能である。よって、実施の形態1に係る超音波ガスメータは、従来の超音波ガスメータに対して浸水の検知時間を短縮可能となる。
また、実施の形態1に示す浸水検知方式は、マイコン6に2本の配線61,62を追加するのみで実現可能であるため、コスト的に実現可能な構造である。
なお図1,2では、配線62の先端を重力方向下方に垂らした状態としている。
これに対し、筐体1の内部に、配線62の先端側を保持する保持部7を設けてもよい。これにより、配線62の先端側を非保持とする場合に対し、配線62の先端の位置(筐体1の底面との間の隙間)をより確実に維持可能となる。
この保持部7は、例えば、筐体1の内部に設けられた内部部品に取付けられていてもよい。例えば図3に示すように、保持部7として測定管4に把持爪部7aを設け、この把持爪部7aが配線62の他端側を挟み込むことで配線62の先端側を保持してもよい。また、例えば図4に示すように、保持部7として測定管4に穴部7bを設け、この穴部7bに配線62の他端側が通されることで配線62の先端側を保持してもよい。なお図3,4では測定管4の一部のみを示している。
また、保持部7として、例えば図5に示すように、筐体1の底面に取付けられた取付板7cを用いてもよい。なお、取付板7cによる保持方法としては、バネ性を持たせて配線62を挟み込む方法又は圧入等により配線62を押さえ込む方法等が考えられる。なお、この場合には、筐体1に水が浸入した場合にのみ配線61と配線62とを導通させるため、配線62の先端は被覆された状態のまま取付板7cへの取付けを行う。
これに対し、筐体1の内部に、配線62の先端側を保持する保持部7を設けてもよい。これにより、配線62の先端側を非保持とする場合に対し、配線62の先端の位置(筐体1の底面との間の隙間)をより確実に維持可能となる。
この保持部7は、例えば、筐体1の内部に設けられた内部部品に取付けられていてもよい。例えば図3に示すように、保持部7として測定管4に把持爪部7aを設け、この把持爪部7aが配線62の他端側を挟み込むことで配線62の先端側を保持してもよい。また、例えば図4に示すように、保持部7として測定管4に穴部7bを設け、この穴部7bに配線62の他端側が通されることで配線62の先端側を保持してもよい。なお図3,4では測定管4の一部のみを示している。
また、保持部7として、例えば図5に示すように、筐体1の底面に取付けられた取付板7cを用いてもよい。なお、取付板7cによる保持方法としては、バネ性を持たせて配線62を挟み込む方法又は圧入等により配線62を押さえ込む方法等が考えられる。なお、この場合には、筐体1に水が浸入した場合にのみ配線61と配線62とを導通させるため、配線62の先端は被覆された状態のまま取付板7cへの取付けを行う。
以上のように、この実施の形態1によれば、導電性を有する筐体1と、筐体1の内部に設けられた測定管4と、筐体1の内部に設けられ、先端が筐体1に電気的に接続された配線61と、筐体1の内部に設けられ、先端が測定管4よりも重力方向下方であり且つ筐体1に触れない位置に配置された配線62と、配線61と配線62との導通有無を判定することで、筐体1に対する浸水有無を検知する浸水検知部とを備えた。これにより、実施の形態1に係る超音波ガスメータは、従来構成に対して浸水の検知時間を短縮可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 筐体
2 流入口
3 流出口
4 測定管
5a,5b 超音波センサ
6 マイコン
7 保持部
7a 把持爪部
7b 穴部
7c 取付板
61 配線(第1の配線)
62 配線(第2の配線)
2 流入口
3 流出口
4 測定管
5a,5b 超音波センサ
6 マイコン
7 保持部
7a 把持爪部
7b 穴部
7c 取付板
61 配線(第1の配線)
62 配線(第2の配線)
Claims (5)
- 導電性を有する筐体と、
前記筐体の内部に設けられた測定管と、
前記筐体の内部に設けられ、先端が前記筐体に電気的に接続された第1の配線と、
前記筐体の内部に設けられ、先端が前記測定管よりも重力方向下方であり且つ前記筐体に触れない位置に配置された第2の配線と、
前記第1の配線と前記第2の配線との導通有無を判定することで、前記筐体に対する浸水有無を検知する浸水検知部と
を備えた超音波ガスメータ。 - 前記浸水検知部は、前記第1の配線と前記第2の配線とが導通していないと判定した場合に前記筐体に対する浸水は無いと判定し、前記第1の配線と前記第2の配線とが導通していると判定した場合に前記筐体に対する浸水が有ると判定する
ことを特徴とする請求項1記載の超音波ガスメータ。 - 前記筐体の内部に設けられ、前記第2の配線の先端側を保持する保持部を備えた
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の超音波ガスメータ。 - 前記保持部は、前記筐体の内部に設けられた内部部品に取付けられた
ことを特徴とする請求項3記載の超音波ガスメータ。 - 前記保持部は、前記筐体の底面に取付けられ、
前記第2の配線の先端は被覆された状態である
ことを特徴とする請求項3記載の超音波ガスメータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018084167A JP2019190996A (ja) | 2018-04-25 | 2018-04-25 | 超音波ガスメータ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2019190996A true JP2019190996A (ja) | 2019-10-31 |
Family
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JP2018084167A Pending JP2019190996A (ja) | 2018-04-25 | 2018-04-25 | 超音波ガスメータ |
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JP (1) | JP2019190996A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021085722A (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | アズビル金門株式会社 | 水没後復帰装置及び水没後復帰方法 |
-
2018
- 2018-04-25 JP JP2018084167A patent/JP2019190996A/ja active Pending
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JP2021085722A (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | アズビル金門株式会社 | 水没後復帰装置及び水没後復帰方法 |
JP7308732B2 (ja) | 2019-11-27 | 2023-07-14 | アズビル金門株式会社 | 水没後復帰装置及び水没後復帰方法 |
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