JP6347287B2 - 測定装置、プログラム及び測定方法 - Google Patents

測定装置、プログラム及び測定方法 Download PDF

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Description

本技術は、複数のウェルに収容された検体を顕微鏡により測定する測定装置、プログラム及び測定方法に関する。
病理診断等の分野において、心筋細胞等のような拍動を生じる検体を測定する場合に、顕微鏡により拡大した検体の画像に対して画像解析が実施されることがある。画像解析により、異なる時刻における画像を比較することによって、時間の経過に伴なう検体の動きを観察することが可能となるためである。
例えば特許文献1には、画像解析により心臓の動作を解析する心臓機能解析装置が開示されている。当該装置は、心臓を撮像して得られた画像における、解剖学的に対応する点の位置を求め、時間の経過による点の変位を求めるものである。各点の運動を心臓の形状に合わせて表示することが可能とされている。
また、特許文献2には、実験室系(in vitro系)での画像解析が可能な心筋毒性検査装置が開示されている。この装置においては、基板上に細胞ネットワークを構成して薬物を投与し、心筋細胞の拍動を画像解析によって検出することにより、薬物による心筋細胞への影響を評価することが可能とされている。
特開2008−289799号公報 特開2010−130966号公報
上述のように、心筋細胞等のような拍動する検体を扱う測定装置においては、所定時間に渡って検体を撮像(動画又は静止画)し、時刻による画像の変化に基づいて検体の運動を検出するものが一般的である。このため、測定時間中における測定装置の振動を排除し、拍動による画像の変化のみを抽出することが必要である。
検体は、ウェルと呼ばれる区画に培養液と共に収容されることが一般的である。通常、複数の検体を一括して測定するため、ウェルは複数が設けられる。ここで、複数のウェルの中には、収容されている検体が測定に不適当な状態になっているものが存在する場合がる。例えば、検体が拍動細胞であり、その拍動が既に停止している場合である。このような場合にそのウェルを測定することは時間の無駄となるため、改善が求められる。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、複数のウェルに収容された検体の、所定時間に渡る顕微鏡による測定に適した測定装置、プログラム及び測定方法を提供することにある。
以上のような事情に鑑み、本技術の一形態に係る測定装置は、対物レンズと、ステージと、設定部と、制御部とを具備する。
上記ステージは、それぞれに検体が収容されている複数のウェルが配列された検体容器を支持し、上記検体容器と上記対物レンズの相対位置を規定する。
上記設定部は、上記複数のウェルのそれぞれについて、測定対象とするかどうかを設定する。
上記制御部は、上記設定部によって測定対象とされたウェルと上記対物レンズとが対向するように上記ステージを制御する。
上記設定部は、上記対物レンズを介して撮像された上記検体画像の動き検出処理の結果に基づいて上記設定を実施する。
この構成によれば、検体画像に対する動き検出処理の結果に基づいて設定部が複数のウェルのそれぞれについて測定するかどうかを設定することにより、制御部が測定対象とされたウェルのみに対応するようにステージを制御することが可能となる。したがって、測定対象とされなかったウェルについては測定が実行されず、全体の測定時間を短縮することが可能となる。
上記複数のウェルのそれぞれにおける観察位置が上記対物レンズと対向する上記ステージのそれぞれの位置座標を取得する座標取得部をさらに具備し、上記設定部は、上記ステージの位置座標のうち、測定対象とするウェルの観察位置が上記対物レンズと対向する位置座標を上記制御部に供給してもよい。
この構成によれば、制御部が、測定対象のウェルと対物レンズが対向する座標位置にステージを移動させ、測定を実施させることが可能となる。
上記座標取得部は、上記複数のウェルのそれぞれの中心位置が上記対物レンズと対向する上記ステージの位置座標をさらに取得し、上記制御部は、上記複数のウェルのそれぞの中心位置が上記対物レンズと対向するように上記ステージを制御してもよい。
この構成によれば、制御部によって各ウェルの中心位置が対物レンズと対向するようにステージが移動されるため、ユーザが各ウェルの画像において観察位置を決定する際に、ウェルが視野に収まるようにステージを調整する必要がない。したがって、ユーザが迅速に観察位置を決定することが可能となり、全体の測定時間を短縮することが可能となる。
上記座標取得部は、ユーザによって指定された上記検体容器における四隅のウェルの中心位置と上記対物レンズとが対向する上記ステージの位置座標と、上記検体容器における上記複数のウェルの配列から、上記複数のウェルのそれぞれの中心位置が上記対物レンズと対向する上記ステージの位置座標を取得してもよい。
上記設定部は、上記対物レンズを介して撮像された上記検体の画像解析結果に基づいて上記設定を実施してもよい。
この構成によれば、検体の画像解析結果、例えば、検体の拍動の程度に応じて、設定部が測定対象としないウェルを自動的に判断することが可能となる。
上記検体は拍動細胞であり、上記設定部は、拍動が停止した拍動細胞が収容されたウェルを測定対象から除外してもよい。
上記のように、拍動細胞を検体としてその拍動を測定する際には、拍動を停止した検体については測定する必要がないが、この構成によれば既に拍動を停止した検体の測定を防止することが可能となる。
上記対物レンズと上記ステージとが搭載され、外部からの振動を減衰させる除振台
をさらに具備してもよい。
この構成によれば、除振台によって外部から測定装置に加わる振動を除去することが可能となり、所定時間に渡り細胞の拍動を測定する際に、振動の影響による測定精度の低下を防止することが可能となる。
以上のような事情に鑑み、本技術の一形態に係るプログラムは、設定部と、制御部ととしてコンピュータを機能させる。
上記設定部は、それぞれに検体が収容されている複数のウェルが配列された検体容器において、上記複数のウェルのそれぞれについて測定対象とするかどうかを設定する。
上記制御部は、上記設定部によって測定対象とされたウェルと上記対物レンズとが対向するように、上記検体容器を支持するステージを制御する。
以上のような事情に鑑み、本技術の一形態に係る測定方法は、設定部が、それぞれに検体が収容されている複数のウェルが配列された検体容器において、上記複数のウェルのそれぞれについて測定対象とするかどうかを設定する。
制御部が、上記設定部によって測定対象とされたウェルと上記対物レンズとが対向するように、上記検体容器を支持するステージを制御する。
以上のように、本技術によれば、複数のウェルに収容された検体の、所定時間に渡る顕微鏡による測定に適した測定装置、プログラム及び測定方法を提供することが可能となる。
第1及び第2の実施形態に係る測定装置の構成を示す模式図である。 測定装置に搭載される培養容器の構成を示す模式図である。 第1の実施形態に係る測定装置の動作を示すフローチャートである。 各ウェルにおける観察位置を示す模式図である。 測定装置による画像解析結果の一例である。 測定装置による画像解析結果から得られるグラフの一例である 第2の実施形態に係る測定装置の動作を示すフローチャートである。 ステージの移動制御を示す模式図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る測定装置について説明する。
[測定装置の構成]
図1は、測定装置1の構成を示す模式図である。同図に示すように、測定装置1は、装置本体11、ステージコントローラ12及びPC(Personal Computer)13から構成されている。装置本体11は位相差顕微鏡であるものとすることができる。なお、このような構成は一例であり、ステージコントローラ12やPC13に相当する構成が装置本体11に搭載されているものであってもよい。
装置本体11は、照明光源111、リング絞り112、コンデンサレンズ113、ステージ114、対物レンズ115及び撮像素子116が筐体120に収容され、筐体120が除振台117に載置されたものとすることができる。ステージ114には、検体が収容された培養容器20が載置されている。
照明光源111は、培養容器20に照明光、例えば可視光や励起光を照射する光源であり、LED(Light Emitting Diode)等であるものとすることができる。リング絞り112は、照明光源111から出射された照明光の光量を調整するための絞りである。コンデンサレンズ113は、リング絞り112を通過した照明光を培養容器20に集光するためのレンズである。照明光源111、リング絞り112及びコンデンサレンズ113の構成は必要に応じて変更してもよい。
ステージ114は、培養容器20を支持し、培養容器20と対物レンズ115の相対位置を規定する。具体的には、ステージ114は、対物レンズ115が設けられた筐体120に対して三次元的に移動可能に構成されており、X−Y平面(ステージ載置面に平行な平面)上及びZ方向(ステージ載置面に垂直な方向)に移動可能なものとする。ステージ114はステージコントローラ12に接続され、ユーザによるステージコントローラ12の操作に応じて移動するものとすることができる。
対物レンズ115は、照明光源111から出射され、検体を透過した光を所定の倍率に拡大し、撮像素子116に集光する。対物レンズ115は、例えば位相差リング入り対物レンズとすることができる。撮像素子116は、動画の撮像が可能な撮像素子であり、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等であるものとすることができる。撮像素子116はPC13に接続され、撮像した画像(動画)をPC13に出力することができる。
除振台117は、筐体120を支持し、外部(載置面)の振動を減衰させる。除振台117は、顕微鏡用の微小振動に対応可能なものが好適である。装置本体11は以上のような構成を有する。装置本体11はここに示すものの他に代替的あるいは追加的な構成を有するものであってもよく、例えば接眼レンズ等を備えるものとしてもよい。
培養容器20は、X−Y平面に沿って配列する複数のウェル(検体が収容される区画)を有するものとすることができる。図2は、培養容器20を示す模式図である。図2(a)は培養容器20の断面図、図2(b)は培養容器20の平面図である。
図2(a)に示すように、培養容器20は、培養チャンバ21、ウェル22、ガラスヒーター23、ヒーター24、水槽25を有する。各ウェル22には、検体26と培養液27が収容されている。
培養チャンバ21は、内部を気密に維持可能なチャンバであり、ウェル22、ガラスヒーター23、ヒーター24及び水槽25を収容する。ウェル22は、隔壁によって仕切られた、液体を保持可能な区画であり、図2(b)に示すように行列状に複数が配列されている。図22においては少数のウェル22を示すが、実際にはより多数、例えば、96個や48個のウェル22が設けられている。
ガラスヒーター23及びヒーター24は、培養チャンバ21内を所定温度、例えば、細胞の培養に適した温度に維持するためのヒーターであり、ガラスヒーター23は照明光を透過させるために光透過性を有するものである。水槽25は、培養チャンバ21の外周に設けられ、培養チャンバ21内を所定の湿度に維持するための水を貯留するためのものである。
検体26は各ウェル22に収容されている。検体26は特に限定されないが、拍動する細胞、例えば心筋細胞とすることができる。培養液27は、検体26を培養するものであり、検体26の種類に応じて適宜選択される。
培養チャンバ21内には検体26の培養に適した培養ガスを充填するものとすることも可能である。培養ガスは例えば、37℃、5〜7%CO含有空気とすることができる。
培養容器20は以上のように構成されたものとすることができる。コンデンサレンズ113から出射された照明光は、培養チャンバ21及びガラスヒーター23を透過し、ウェル22のひとつに入射する。さらに照明光は、培養液27及び検体26を透過し、ウェル22の底面から出射され、対物レンズ115に到達する。検体26及び培養液27の交換はガラスヒーター23を取り外すことによってすることができる。
ステージコントローラ12は、ステージ114に接続され、ユーザの操作を受けてステージ114をX−Y平面方向及びZ方向に移動させる。ステージコントローラ12は、任意のものを用いることが可能である。
PC13は、プロセッサ、メモリ、ストレージ等のハードウェアとソフトウェアの協働によって実現され、図1に示すような構成を有するものとすることができる。具体的には、PC13は、座標取得部131、記憶部132、設定部133及び制御部134を有するものとすることができる。
座標取得部131は、ステージ114の座標を取得する。具体的には、ユーザによってステージコントローラ12が操作され、ステージ114が所定の位置座標に移動された際、ユーザの指示を受けてその際のステージ114の位置座標を取得する。ステージ114の位置座標は例えば、X、Y、Zのそれぞれの数値として取得されるものとすることができる。
記憶部132は、座標取得部131によって取得された、ステージ114の位置座標を記憶する。記憶部132は、要求に応じて制御部134にその位置座標を供給する。
設定部133は、複数のウェル22のそれぞれについて、測定対象とするかどうかを設定する。設定部133は、ユーザによる指定、撮像画像の解析(後述)、又は電極による測定(後述)のいずれかによって、測定に不適当なウェル22を決定する。測定に不適当なウェル22は、例えば検体26が拍動細胞である場合において、収容されている拍動細胞の拍動が停止したウェル22とすることができる。また、設定部23は、ウェル22のうち、外周に位置するウェル22を測定に不適当なウェルとして設定することも可能である。外周に位置するウェル22は、他のウェル22に比べて培養液27の蒸発が早いためである。
制御部134は、記憶部132に記憶されている位置座標となるようにステージ114を移動させ、撮像素子116に検体26の画像(動画又は連続した静止画)を撮像させる。撮像が終了すると、次の位置座標にステージ114を移動させ、撮像素子116に撮像させることを繰返す。この際、制御部134は、設定部133によって測定対象としないウェル22が設定されている場合には、当該ウェル22に対応する位置座標にステージ114を移動させず、次の測定対象のウェル22の位置座標にステージ114を移動させる。
PC13は以上のような構成を有するものとすることができる。この他にもPC13には図示しない入力インターフェイスやディスプレイ等が接続されているものとする。
[測定装置の動作]
以上のように構成された測定装置1の動作について説明する。図3は、測定装置1の動作を示すフローチャートである。
まず、ユーザによって、観察位置が決定される(St1)。具体的には、ユーザは、PC13のディスプレイに表示された培養容器20の部分的領域の低倍率画像を見ながら、ステージコントローラ12を操作し、視野をウェル22のひとつに合わせる。次に、当該ウェル22を拡大させ、そのウェル22における観察位置を決定する。観察位置は、例えば検体26が拍動細胞である場合において、拍動が盛んな位置とすることができる。図4は、培養容器20の各ウェル22における観察位置(図中にPとして示す)の例を示す模式図である。
観察位置が決定すると、ユーザはPC13に入力操作をする。これを受けて座標取得部131は、その時点でのステージ114の位置座標を取得し、記憶部132に供給する(ティーチング)(St2)。続いてユーザは、画像の倍率を低倍率に戻し、視野を次のウェル22に合わせる。さらに当該ウェル22において上記のように観察位置を決定し、PC13に入力操作を実施する。座標取得部131は同様に、その時点でのステージ114の位置座標を取得する。以降同様に、ユーザは各ウェル22のそれぞれについて観察位置を指定し、座標取得部131がそれぞれのステージ114の位置座標を取得する。
ここで、収容されている拍動細胞の拍動が停止しているウェル22等、測定に不適当なウェル22が存在する場合には、ユーザは測定に不適当なウェル22であることを示す操作入力をPC13にすることができる。これを受けて、設定部133は、そのウェル22に対応する位置座標を記憶部132から消去するものとすることができる。また、設定部133は、ユーザの操作入力以外にも、後述する画像解析の結果又は各ウェル22に浸漬された電極の出力から、測定に不適当なウェル22を検出し、当該ウェル22の位置座標を記憶部132から消去するものとすることができる。
培養容器20の全てのウェル22について、観察位置の決定が完了すると、測定が開始される(St3)。制御部134は、記憶部132から各ウェル22に対応するステージ114の位置座標を取得し、その位置座標に一致するようにステージ114を移動させる。ステージ114の移動が完了すると、制御部134は撮像素子116に画像(動画又は静止画)を撮像させる。この際、制御部134は、照明光源111、リング絞り112や対物レンズ115も同時に制御し、撮像条件を調整してもよい。
ステージ114の移動及び撮像素子116による撮像が、記憶部132に記憶されている全ての位置座標について終了すると、その回の測定が終了となる。この後、例えば、数時間後に再びステージ114の移動及び撮像素子116による撮像が実施され、数日間にわたって検体26の測定が実施されるものとすることも可能である。
撮像素子116によって撮像された検体26の画像(以下、撮像画像)は、PC13の画像解析ソフトウェアによって画像解析が実施される。以下、この画像解析について説明する。図5は、解析結果の例である。画像解析は、例えば、ブロックマッチングによる動き検出処理とすることができ、画像内に設定された点が所定時間内にどの程度移動したかをブロックマッチングにより検出するものである。
図5に示す画像において、線の長さが動きのベクトルに相当する。この信号を解析対象部位中で積分することにより、収縮、弛緩等の信号が取得できる。図6は、この解析によって得られた時間に対する移動量を示すグラフである。
上記、測定に不適当なウェル22を判断する際、この画像解析結果を用いることも可能である。具体的には、撮像素子116による撮像の後、その撮像画像に対する画像解析結果により得られた移動量の総和が所定の閾値以下であれば、そのウェル22に収容されている検体26は拍動を停止していると判断することができる。制御部134は以降の測定において、当該ウェル22を測定対象から外すものとすることが可能である。
以上のように、本実施形態においては、測定に不適当なウェル22が設定部133によって設定され、制御部134によるステージ制御の際、当該ウェル22が対物レンズ115と対向しない。これにより、測定に不適当なウェル22について撮像素子116による撮像が防止され、測定時間の短縮が可能である。さらに、除振台117によって外部からの振動の伝達が防止されているため、画像解析の際の振動の影響が排除され、正確な解析が可能となっている。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る測定装置について説明する。本実施形態に係る測定装置は、第1の実施形態に係る測定装置1と同様の構成を有するため、説明を省略する。
[測定装置の動作]
本実施形態に係る測定装置1の動作について説明する。図7は、測定装置1の動作を示すフローチャートである。本実施形態においては、第1の実施形態において説明した測定装置1の動作の前に、培養容器20におけるウェル22の位置を決定する動作が実行される。
まず、ユーザによって、培養容器20における四隅のウェル22が指定される(St1)。具体的には、ユーザは、PC13のディスプレイに表示された培養容器20の部分的領域の低倍率画像を見ながら、ステージコントローラ12を操作し、視野を四隅のウェル22のいずれかに合わせ、PC13に入力操作を実施する。
これを受けて、座標取得部131はそのときのステージ114の位置座標を取得し、記憶部132に記憶させる。同様に、ユーザによって四隅のウェル22が指定されると、そのときのステージ114の位置が記憶部132に記憶される。
次に、ユーザによって、培養容器20におけるウェル22の配列が入力される(St29)。例えば、ウェル22の配列の、縦と横の数が入力されるものとすることができる。座標取得部131は、四隅のウェル22に対応するステージ114の位置座標と、ウェル22の配列から、培養容器20における全ウェル22の位置を計算し、それぞれのウェル22が視野に収まるステージ114の位置座標を記憶部132に記憶させる(coarseティーチング)(St3)。
この後、第1の実施形態と同様に、ユーザによって、各ウェル22における観察位置の決定が実施される(St4〜6)。ここで、本実施形態においては、上記のように予め各ウェル22に対応するステージ位置が記憶部132に記憶されているため、次のようにステージ114の自動位置合わせが実施される。
図8は、制御部134によるステージ114の自動位置合わせの動作を示す模式図である。同図に示すように、ユーザがPC13に操作入力をすると、制御部134が記憶部132に記憶されている位置座標にステージ114を移動させる(図8に移動経路を矢印で示す)。これにより、ユーザは、低倍率画像を見ながら、ステージコントローラ12を用いて画像視野をウェル22のひとつに合わせる必要がなく、観察位置を決定することが可能となる。
ユーザが観察位置を決定した後、再度PC13に操作入力をすると、制御部134が記憶部132に記憶されている次のウェル22に対応する位置座標にステージ114を移動させる。即ち、ユーザは、画像視野を低倍率として次のウェル22を探索する必要がなく、高倍率画像のままで観察位置の決定をすることが可能となる。
このようにして、培養容器20の全ウェル22について観察位置が決定される(St4)。座標取得部131はそれぞれの観察位置におけるステージ114の位置座標を取得し、記憶部132に供給する(fineティーチング)(St5)。第1の実施形態と同様に、測定に不適当なウェル22が存在する場合には、ユーザは測定に不適当なウェル22であることを示す操作入力をPC13にすることができる。これを受けて、設定部133は、そのウェル22に対応する位置座標を記憶部132から消去するものとすることができる。また、設定部133は、ユーザの操作入力以外にも、画像解析の結果又は各ウェル22に浸漬された電極の出力から、測定に不適当なウェル22を検出し、当該ウェル22の位置座標を記憶部132から消去するものとすることができる。
培養容器20の全てのウェル22について、観察位置の決定が完了すると、測定が開始される(St6)。制御部134は、記憶部132から各ウェル22に対応するステージ114の位置座標を取得し、その位置座標に一致するようにステージ114を移動させる。ステージ114の移動が完了すると、制御部134は撮像素子116に画像(動画又は静止画)を撮像させる。この際、制御部134は、照明光源111、リング絞り112や対物レンズ115も同時に制御し、撮像条件を調整してもよい。
ステージ114の移動及び撮像素子116による撮像が、記憶部132に記憶されている全ての位置座標について終了すると、その回の測定が終了となる。この後、例えば、数時間後に再びステージ114の移動及び撮像素子116による撮像が実施され、数日間にわたって検体26の測定が実施されるものとすることも可能である。
培養容器20の全てのウェル22について、観察位置の決定が完了すると、測定が開始される。制御部134は、記憶部132から各ウェル22に対応するステージ114の位置座標を取得し、その位置座標に一致するようにステージ114を移動させる。ステージ114の移動が完了すると、制御部134は撮像素子116に画像(動画又は静止画)を撮像させ、以降、ステージ114の移動と撮像素子116による撮像が繰り返し実行される。第1の実施形態と同様に、撮像された画像について画像解析が施されるものとすることができる。
上記のように、本実施形態においては、測定に不適当なウェル22が設定部133によって設定され、制御部134によるステージ制御の際、当該ウェル22が対物レンズ115と対向しない。これにより、測定に不適当なウェル22について撮像素子116による撮像が防止され、測定時間の短縮が可能である。さらに、除振台117によって外部からの振動の伝達が防止されているため、画像解析の際の振動の影響が排除され、正確な解析が可能となっている。
さらに、本実施形態においては、予め各ウェル22が視野に収まるステージ114の位置座標が取得され、ユーザが各ウェル22における観察位置を決定する際に自動的にステージ114の位置座標が制御される。これにより、ユーザが視野を各ウェルに合わせる操作を実施する必要がなく、利便性が高い。
本技術は、上記各実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において変更することが可能である。
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)
対物レンズと、
それぞれに検体が収容されている複数のウェルが配列された検体容器を支持し、上記検体容器と上記対物レンズの相対位置を規定するステージと、
上記複数のウェルのそれぞれについて、測定対象とするかどうかを設定する設定部と、
上記設定部によって測定対象とされたウェルと上記対物レンズとが対向するように上記ステージを制御する制御部と
を具備する測定装置。
(2)
上記(1)に記載の測定装置であって、
上記複数のウェルのそれぞれにおける観察位置が上記対物レンズと対向する上記ステージのそれぞれの位置座標を取得する座標取得部をさらに具備し、
上記設定部は、上記ステージの位置座標のうち、測定対象とするウェルの観察位置が上記対物レンズと対向する位置座標を上記制御部に供給する
測定装置。
(3)
上記(1)又は(2)に記載の測定装置であって、
上記座標取得部は、上記複数のウェルのそれぞれの中心位置が上記対物レンズと対向する上記ステージの位置座標をさらに取得し、
上記制御部は、上記複数のウェルのそれぞの中心位置が上記対物レンズと対向するように上記ステージを制御する
測定装置。
(4)
上記(1)から(3)のいずれかひとつに記載の測定装置であって、
上記座標取得部は、ユーザによって指定された上記検体容器における四隅のウェルの中心位置と上記対物レンズとが対向する上記ステージの位置座標と、上記検体容器における上記複数のウェルの配列から、上記複数のウェルのそれぞれの中心位置が上記対物レンズと対向する上記ステージの位置座標を取得する
測定装置。
(5)
上記(1)から(4)のいずれかひとつに記載の測定装置であって、
上記設定部は、上記対物レンズを介して撮像された上記検体の画像解析結果に基づいて上記設定を実施する
測定装置。
(6)
上記(1)から(5)のいずれかひとつに記載の測定装置であって、
上記検体は拍動細胞であり、
上記設定部は、拍動が停止した拍動細胞が収容されたウェルを測定対象から除外する
測定装置。
(7)
上記(1)から(6)のいずれかひとつに記載の測定装置であって、
上記対物レンズと上記ステージとが搭載され、外部からの振動を減衰させる除振台
をさらに具備する測定装置。
(8)
それぞれに検体が収容されている複数のウェルが配列された検体容器において、上記複数のウェルのそれぞれについて測定対象とするかどうかを設定する設定部と、
上記設定部によって測定対象とされたウェルと上記対物レンズとが対向するように、上記検体容器を支持するステージを制御する制御部と
としてコンピュータを機能させるプログラム。
(9)
設定部が、それぞれに検体が収容されている複数のウェルが配列された検体容器において、上記複数のウェルのそれぞれについて測定対象とするかどうかを設定し、
制御部が、上記設定部によって測定対象とされたウェルと上記対物レンズとが対向するように、上記検体容器を支持するステージを制御する
測定方法。
11…装置本体
12…ステージコントローラ
13…PC
20…培養容器
22…ウェル
22…全ウェル
114…ステージ
115…対物レンズ
117…除振台
131…座標取得部
132…記憶部
133…設定部
134…制御部

Claims (11)

  1. 対物レンズと、
    それぞれに検体が収容されている複数のウェルが配列された検体容器を支持し、前記検体容器と前記対物レンズの相対位置を規定するステージと、
    前記複数のウェルのそれぞれについて、測定対象とするかどうかを設定する設定部と、
    前記設定部によって測定対象とされたウェルと前記対物レンズとが対向するように前記ステージを制御する制御部と
    を具備し、
    前記設定部は、前記対物レンズを介して撮像された検体画像の動き検出処理の結果に基づいて、前記検体画像の動き量が所定の閾値以下と判定された前記検体が収容されているウェルを測定対象から除外する
    測定装置。
  2. 請求項に記載の測定装置であって、
    前記複数のウェルのそれぞれにおける観察位置が前記対物レンズと対向する前記ステージのそれぞれの位置座標を取得する座標取得部をさらに具備し、
    前記設定部は、前記ステージの位置座標のうち、測定対象とするウェルの観察位置が前記対物レンズと対向する位置座標を前記制御部に供給する
    測定装置。
  3. 請求項に記載の測定装置であって、
    前記複数のウェルに収容される検体は複数の細胞であり、
    前記複数のウェルのそれぞれにおける観察位置は、前記複数の細胞の動き量に基づき決定される
    測定装置。
  4. 請求項に記載の測定装置であって、
    前記座標取得部は、前記複数のウェルのそれぞれの中心位置が前記対物レンズと対向する前記ステージの位置座標をさらに取得し、
    前記制御部は、前記複数のウェルのそれぞれの中心位置が前記対物レンズと対向するように前記ステージを制御する
    測定装置。
  5. 請求項に記載の測定装置であって、
    前記座標取得部は、前記複数のウェルのそれぞれが前記対物レンズの視野に収まる前記ステージのそれぞれの位置座標を取得し、
    前記制御部は、前記複数のウェルのそれぞれが前記対物レンズの視野に収まるように前記ステージを制御する
    測定装置。
  6. 請求項4に記載の測定装置であって、
    記制御部は、前記ステージの制御に合わせて、前記検体画像の撮像条件を変更する
    測定装置。
  7. 請求項に記載の測定装置であって、
    前記対物レンズと前記ステージとが搭載され、外部からの振動を減衰させる除振台
    をさらに具備する測定装置。
  8. 請求項1に記載の測定装置であって、
    前記設定部は、前記検体画像の動き検出処理により得られる前記検体の移動量を算出し、該移動量が所定の閾値以下と判定された前記検体が収容されているウェルを測定対象から除外する
    測定装置。
  9. 請求項8に記載の測定装置であって、
    前記設定部は、前記検体画像の動き検出処理により得られる前記検体の前記ウェル内での移動量の総和を算出し、該移動量の総和が所定の閾値以下と判定された前記検体が収容されているウェルを測定対象から除外する
    測定装置。
  10. それぞれに検体が収容されている複数のウェルが配列された検体容器において、前記複数のウェルのそれぞれについて測定対象とするかどうかを設定する設定部と、
    前記設定部によって測定対象とされたウェルと対物レンズとが対向するように、前記検体容器を支持するステージを制御する制御部と
    としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記設定部は、前記対物レンズを介して撮像された検体画像の動き検出処理の結果に基づいて、前記検体画像の動き量が所定の閾値以下と判定された前記検体が収容されているウェルを測定対象から除外する
    プログラム。
  11. 設定部が、それぞれに検体が収容されている複数のウェルが配列された検体容器において、前記複数のウェルのそれぞれについて測定対象とするかどうかを設定し、
    制御部が、前記設定部によって測定対象とされたウェルと対物レンズとが対向するように、前記検体容器を支持するステージを制御する測定方法であって、
    前記設定部は、前記対物レンズを介して撮像された検体画像の動き検出処理の結果に基づいて、前記検体画像の動き量が所定の閾値以下と判定された前記検体が収容されているウェルを測定対象から除外する
    測定方法。
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