JP6346783B2 - 表示制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルカメラの表示制御装置に関する。
デジタルカメラやビデオカメラに搭載される表示装置(EVF:Electronic View Finder)を人が見たときの見え方は、使用環境によって大きく変化する。図10は、環境に係わらず表示輝度が一定のEVFにおいて、晴天下と室内での見え方の違いを説明する図である。図10(A)は晴天下での見え方で、図10(B)は室内での見え方を示す図である。
図10(A)に示すように、EVFの輝度(例えば200cd/m2)よりはるかに明るい晴天下(例えば、10000lux)の環境で、EVFを覗いた場合に、一般に撮影者は画面を暗いと感じてしまう。なぜなら、晴天下では、撮影者の目が明るいシーンで適切に見えるよう順応されていて、その状態で200cd/m2程度のEVF映像を見ると、相対的に暗いと感じてしまうからである。
逆に、図10(B)に示すように、暗めの室内環境(例えば、100lux)で、200cd/m2のEVFを覗いた場合に、撮影者は多少明るく感じる。人は室内の環境化で被写体が適切な明るさに見えるよう、目が順応された状態になっているため、その状態で200cd/m2程度のEVF映像を見ると、相対的に明るく感じてしまう。
そこで、人の目の順応特性を考慮し、環境の明るさに応じてEVFの明るさを自動でコントロールするEVFが提案されている(例えば特許文献1)。
図11は、環境の明るさに応じて輝度を変化させるEVFにおいて、見え方の違いを説明する図である。図11(A)は、環境が晴天下の場合に、EVFの輝度を上げるよう設定された場合である。カメラが環境の明るさを測定して、EVFの輝度を標準値(200cd/m2)から例えば800cd/m2に上げる。EVFの輝度が上がるので、明るさに慣れた撮影者の目にも、画面を暗いと感じにくくなる。
図11(B)は、環境が室内(100lux)の場合に、EVFの輝度を下げるよう設定された場合である。カメラが環境の明るさを測定して、EVFの輝度を標準値(200cd/m2)から例えば100cd/m2に下げる。EVFの輝度が下がるので、撮影者が画面を明るいと感じにくくなる。
図11の説明では、環境に合わせてEVFの輝度を制御する例を説明した。ここで、EVFを見る人が感じる見え方(人の見え方)を、以下では、表示画像の輝度(明るさ)と称す。表示画像の輝度は、EVFのバックライトの輝度だけではなく、表示データの露出レベルにも影響される。ライブビュー時に、環境の明るさに応じてバックライトの輝度と表示データの露出レベルが変化した場合の表示画像の輝度の変化を、図12〜図15により説明する。
図12は、環境の明るさの変化に対応するカメラのAE制御を示すグラフである。環境の明るさ(左縦軸)が6Bvから2Bvに急変した場合に、AE制御による露光データの明るさ変化を露光差(右縦軸)として表したものである。環境の明るさを実線で示し、露光差を破線で示す。横軸は時間軸である。
環境の明るさが6Bvで安定している場合には、露光データも適正となる露光差±0e vに安定している。環境の明るさが2Bvに急変すると対応してAE制御が実行される。AEの動作としては、安定性を重視する観点から、すぐに環境の明るさに追従するのではなく、徐々に環境変化に対応させるよう露光条件をコントロールする。そのため、露光データの明るさが、環境変化により一時的に暗くなり(−4ev)、少しずつに適正露光(±0ev)に戻るようにAE制御が実行される。
図13は、環境の明るさ変化(6Bv→2Bv)に対応するEVF輝度制御を示すグラフである。EVF輝度とは、EVFがTFT液晶表示装置の場合には、バックライトの輝度である。EVF輝度は、本来cd/m2だが、説明のため露光差と同様な単位(ev)で記載している。環境の明るさを実線で示し、EVF輝度を一点鎖線で示す。
環境の明るさが6Bv程度の明るい環境では、EVFも明るめに設定される。環境の明るさが2Bvに低下すると、EVF輝度も低下させる必要がある。しかし、EVF輝度の急激な変化は撮影者に戸惑いを与えるので、環境の明るさが急変した場合でも、撮影者への安定感を優先して、すぐに環境の明るさに追従するのではなく、徐々に環境変化に対応させるようEVF輝度をコントロールする。そのため、EVF輝度としては少しずつに暗くなるよう制御される。
図14は、環境の明るさが変化した場合の表示画像の輝度変化(人の見え方の変化)を示す図である。表示画像の輝度は、EVF輝度(バックライト輝度)と表示データの露出レベルの合計であるので、環境の明るさの変化に対応する表示画像の輝度は、EVF輝度の変化及び露出レベルの変化の合計で決まる。環境の明るさを実線、露出差を破線、EVF輝度を一点鎖線、表示画像の輝度を二点鎖線で示す。図12や図13で示したように、露出レベルやEVF輝度が一定のカーブで変化するとすれば、表示画像の輝度(人の見え方、2点鎖線)は安定する。本例では、表示画像の輝度は一定である。
2001−309211号公報
しかしながら、表示データの露出レベルを制御する露光制御とEVF輝度を制御するEVF輝度制御が各々独立で行われると、表示データの露出レベルが変化するタイミングとEVF輝度制御によりEVFが変化するタイミングにズレが生じ、それにより人の見え方に相当する表示画像の輝度がちらつきとして発生することがある。
図15A,図15Bは、ライブビュー時に、環境の明るさに対応する従来の表示画像の輝度変化を示すタイミングチャートである。最上部の「VD(垂直駆動信号)長」のラインは、ライブビュー中にフレームを取り込むタイミングを刻むクロックを表す。「環境の明るさ」のラインは、被写体輝度を示し、本例では、VD#3の途中で6Bvから2Bvに変化したとする。
「露光」のラインは、露光の各タイミングを示し、VDのタイミングで毎回ライブビュー用の画像が露光され、フレーム画像(以下、フレームとも略す)が得られる。「露光」のラインの各値は、適正露光値との差で表すもので、±0evは該フレームが適正露光であることを示す。適正露光値との差を露光ズレ量と呼び、以下で各フレームの画像の露出レベルを、露光ズレ量で表現する。つまり、露光演算を行う際、取り込まれたフレームの露光条件をTV,AV,SV、そのフレームから算出した環境の明るさをenvBvとすると、露光ズレ量 =envBv−(TV+AV−SV)となる。
「取込み」のラインは、フレームのデータを取り込む処理のタイミングを示すものであり、露光演算もそのデータを用いて、一定間隔で行われる。本例では、VD#1のフレームがVD#2で取込まれるように、露光されたフレームが次のVDタイミングで取込まれる。
「露光演算」のラインは、取り込まれたデータに基づきenvBvを算出する露光演算を行う処理である。AE演算及びヒステリシス制御は、次の露光条件(TV,AV,SV)を決定する処理である。本例では、VD#6で最初のAE演算が行われ、VD#8で最初のヒステリシス制御が行われる。露光条件の決定処理では、露光演算で算出したenvBvからヒステリシス制御により変更量(ここでは+0.7evとする)を算出し、算出した変更量に基づき次の露光条件(TV2,AV2,SV2)を決定する。
ヒステリシス制御について説明する。環境の明るさが僅かに振動していた場合や急な変化を繰り返している場合に、それに顕著に対応するとかえって安定性が悪化するため、安定性の悪化を回避するための制御が、ヒステリシス制御である。
ヒステリシス制御は
1.小さな変化に対しては鈍感にし、大きな変化には比較的敏感に対応するようにする
2.急な変化にすぐに対応しないよう、変化の幅の上限を設ける
ような制御である。
図16は、ヒステリシス制御による露光変更量テーブルを示すグラフである。横軸は、露光(露出)ズレ量の絶対値である。例えば、環境の明るさがenvBv=3.0に安定している状態では、露光演算により算出される環境の明るさもenvBv=3.0と算出される。そして、取り込まれたデータの露光条件(TV,AV,SV)=3.0であるので、露光ズレ量 =0になる。
それに対し、環境の明るさenvBv=3.0からenvBv=2.5に変わった直後に取り込まれたフレームで露光演算が行われると、環境の明るさはenvBv=2.5と算出されるのに対し、取り込まれたフレーム自体を露光したときの露光条件(TV,AV,SV)は、前の環境の明るさで適正となる露光条件、つまり,露光条件(TV,AV,SV)=3.0 のままである。その結果、露光ズレ量 = 2.5 ― 3.0 = −0.5になる。
図16の縦軸は、露光変更量ΔBvである。露光変更量ΔBvは、1回の露光条件の変更において、変更する露光(露出)量を表す。露光変更量は、露光ズレ量が極わずかの場合には、ほとんど変化しないようにし、露光ズレ量が大きくなるにつれて、徐々に露光変更量が大きくなるように設定される。また、露光ズレ量がある一定以上の場合の、1回の変更量の上限を0.7evに規定している。この上限の規定により、上記図15に示すタイミングチャートにおいて、環境の明るさが6evから2evに変化した場合でも、露光条件の1回の変化量は0.7evとなる。
これにより、環境の明るさが僅かに振動していた場合や急な変化を繰り返している場合でも、それを顕著に拾わないようになる。
ここで、ヒステリシス制御を考慮したBv値、つまり小さな変化に影響されず急な変化の繰り返しにも影響されにくい安定したBv値を安定化輝度(stabBv)と呼ぶ。
安定化輝度としては、現状での露光条件(TV,AV,SV)に対し、上記露光変更量(ΔBv)を用いて
stabBv=TV+AV−SV− ΔBv :[envBv< (TV+AV−SV) ]
stabBv=TV+AV−SV+ ΔBv : [envBv>= (TV+AV−SV)]
より求められ、安定化輝度を基に次の露光に必要な露光条件(TV,AV,SV)を算出すれば、ヒステリシス制御を考慮した露光演算が可能となる。決定された露光条件を基に、シャッター速・ISO感度・絞り等の具体的な露光条件、及びEVF輝度が変更される。
しかし、露光条件の実際の変更には、時間がかかる場合がある。例えば、絞り機構を変更する場合には絞り機構を動かすための準備が必要であったり、他の機能の割り込みによる待ち時間が発生するからである。そのため、ライブビュー中に環境の明るさが変化して露光条件が設定されても、露光条件は直ちに変更されるわけではなく、場合によっては数フレーム遅れて実施される。本例では、露光条件の実際の変更はVD#11から行われる。
図15の「画像処理」のラインは、取込まれたフレームが表示用に画像処理されるタイミングを示す。「EVF輝度」のラインは、VD長に同期した表示タイミングにおけるEVFのバックライトの各光量を示す。「表示データ」のラインは、VD長に同期した表示タイミングにおけるEVF表示フレームの各露出レベルを示す。取込まれたフレームは、次のVDタイミングで画像処理され、さらに次VDタイミングで表示される。つまり、VD#1で露光されたフレームが、VD#4でEVFに表示される。「表示画像の輝度」のラインは、VD長に同期した表示タイミングにおけるEVFの見え方を「表示画像の輝度」として表したものである。表示画像の輝度は、EVF輝度の光量と表示データのフレームの露出レベルとの合計になるので、例えば、VD#4では、5ev+0ev=5evとなる。
「EVF輝度」は、露光条件のようなメカニカルな要素を含まないため、露光演算(例えば、VD#8)後に直ちに輝度が変更される(VD#9、5ev→4.3ev)。したがって、環境変化によるEVF輝度は、VD#9、VD#16、VD#23で変更される。一方、環境変化による表示データの露出レベル変化は、VD#6、VD#7、VD#14、VD#21で発生する。
このように、EVFの輝度変化と表示データの露出レベル変化のタイミングが合わない場合が発生するため、表示画像の輝度(人の見え方)は、VD#9、VD#14、VD#16、VD#21、VD#23のタイミングで、細かい変動が生じ、EVFを見ている人はちらつきを感じる。
図17は、表示画像の輝度に細かい変動(ちらつき)が発生する様子を、図15のチャートをより簡略化してグラフにしたものである。環境の明るさの変化は、図15と同様に6Bv→2Bvとする。露出レベル(破線、表示データに相当)およびEVF輝度が、それぞれ同じ間隔で変更されるが、変更のタイミングがズレている場合である。露出レベル(破線)とEVF輝度(1点鎖線)の変更のタイミングが揃わないため、表示画像の輝度(2点鎖線)は、図示のように一定値になるまでの期間で増減を繰り返す。そのため、その期間、人はEVFの画面がちらつくと感じる。
同様に、タイミングが揃わなくなる要因として、撮像レートと表示レートが異なる場合や複数のVD長で1回の露光を行う(多VD露光とも呼ぶ)場合が挙げられる。図18には、撮像とEVF表示のレートが異なる場合の例を示す。図18A,図18Bは、EVF表示VDの期間が撮像VDより短い場合のタイミングチャートである。EVF表示VDの周期が撮像VD周期の1/2であることで、表示データは同じフレームを2回使うことになる。そこで、例えばVD#8では、表示データの露出レベルが一定値(−3.3ev)であるが、EVF輝度は+4.3ev、+3.6evのように変化する。VD#12でも同様である。そのため、表示画像の輝度は増減を繰り返し、画面にちらつきが発生する。図19は、図18A,図18Bで説明したケースを簡略化して示すグラフで、表示画像の輝度(2点鎖線)が変動する。
また、図20には、多VD露光となる場合の例を示す。図20A、図20Bは、複数のVD長で1回の露光を行う場合のタイミングチャートである。例えば、VD#1〜VD#2の期間で、1回の取込みが行われる。これにより、VD#15の前後、VD#23の前後で、表示画像の輝度に変動が発生し、画面にちらつきが生じる。表示画像の輝度の変化は、図19と同様である。
本願発明は、上記課題に鑑み、環境の明るさが変化しても表示装置の画面にちらつきが発生しないようにする表示制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、撮像部で得られた画像データを撮影視認用に表示する表示装置の表示輝度を制御する表示制御装置において、前記表示装置に表示される画像データをフレーム間で比較して、フレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたかを判定する比較判定部と、前記画像データに基づいて判定した露出レベルの変化を環境の明るさの変化として、当該環境の明るさの変化に応じて前記表示装置の表示輝度を変化させるよう制御する表示輝度制御部と、前記画像データに基づいて判定した環境の明るさの変化に応じて前記撮像部の露光条件を制御する露光制御部とを備え、前記比較判定部は、各フレームの前記露光条件から前記フレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたかを判定し、前記表示輝度制御部は、前記比較判定部によりフレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたと判定された場合に、前記画像の露出レベルに変化が生じたと判定されたフレームが前記表示装置に表示されるタイミングに対応して、前記表示装置の輝度を変化させるよう制御する。
本発明によれば、環境の明るさが変化しても表示装置の画面にちらつきが発生しないようにする表示制御装置を提供することができる。
表示制御装置が適用されるデジタルカメラ1のブロック図である。 表示制御装置に関するブロック図である。 第1の表示制御処理の手順を示すフローチャートである。 第1の表示制御処理におけるAE制御のサブルーチンである。 第1の表示制御処理における表示制御のサブルーチンである。 安定化輝度に基づきEVF輝度を算出するテーブル例のグラフである。 第1の表示制御処理による表示画像の輝度変化を示すグラフである。 環境の明るさに対応して、表示画像の輝度が変化の様子を示すタイミングチャート1である。 環境の明るさに対応して、表示画像の輝度が変化の様子を示すタイミングチャート2である。 環境の明るさに対応して、表示画像の輝度が変化の様子を示すタイミングチャート3である。 第2の表示制御処理の手順を示すフローチャートである。 第2の表示制御処理における輝度検出のサブルーチンである。 第2の表示制御処理における表示制御のサブルーチンである。 第3の表示制御処理の手順を示すフローチャートである。 第3の表示制御処理におけるAE制御のサブルーチンである。 第3の表示制御処理における表示制御のサブルーチンである。 第4の表示制御処理における表示制御のサブルーチンである。 表示輝度が一定のEVFにおいて、晴天下と室内での見え方の違いを説明する図である。 環境の明るさに応じて輝度を変化させるEVFにおいて、見え方の違いを説明する図である。 環境の明るさの変化に対応するカメラのAE制御を示すグラフである。 環境の明るさ変化に対応するEVF輝度制御を示すグラフである。 環境の明るさが変化した場合の、従来のEVFにおける見え方の変化を示す図である。 環境の明るさに対応する従来の表示画像の輝度変化を示すタイミングチャート1である。 環境の明るさに対応する従来の表示画像の輝度変化を示すタイミングチャート2である。 ヒステリシス制御による露光変更量テーブルを示すグラフである。 表示画像の輝度の変動を示すグラフである。 EVF表示VDの期間が撮像VDより短い場合のタイミングチャート1である。 EVF表示VDの期間が撮像VDより短い場合のタイミングチャート2である。 表示画像の輝度の細かい変動の様子を示すグラフ化である。 複数のVD長で露光を行う方式におけるタイミングチャート1である。 複数のVD長で露光を行う方式におけるタイミングチャート2である。
以下、図面に従って本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明に係る表示制御装置が適用されるデジタルカメラ1のブロック図である。本実施形態では、撮像装置であるデジタルカメラ1の例として、レンズ交換式のデジタルカメラを示すが、レンズ一体型のデジタルカメラであっても良い。
デジタルカメラ1は、カメラ本体100と交換式レンズ200を有している。交換式レンズ200は、カメラ本体100に対して着脱自在に構成される。
カメラ本体100は、メカシャッタ101、撮像素子102、撮像ドライバ103、アナログ処理部104、アナログ/デジタル(A/D)変換部105、SDRAM106、画像処理部107、AE制御部108、AF処理部109、AWB処理部110、JPEG処理部111、メモリI/F112、記録媒体113、マイクロコンピュータ115、操作部116、フラッシュメモリ117及びバス118等を有する。
メカシャッタ101は、交換式レンズ200から入射する被写体光による露光時間を調整するものである。メカシャッタ101は、被写体光が入射する開口を遮蔽する遮光幕と遮光幕を移動させるアクチュエータを有する。メカシャッタ101は、主に静止画撮影時に開閉動作がなされ、ライブビュー時には開放状態が維持される。
撮像素子102は、交換式レンズ200を介して集光された被写体からの光束が結像される光電変換面を有する。光電変換面は、複数の画素が2次元状に配置され、光電変換面に結像された光束に対応した像(被写体像)を、その光量に応じた電気信号(以下、画像信号という)に変換して出力する。撮像素子102は、CCDあるいはCMOSいずれもタイプでもよい。
撮像ドライバ103は、撮像素子102を所定のクロックで駆動して、露光・読出しを制御する回路である。また、撮像ドライバ103は、電子シャッター秒時(露光時間)を制御する。ライブビュー時には、撮像ドライバ103は、ドラフトモードで撮像素子102を高速駆動して電子シャッターにより露光時間を制御し、読出しを行う。
アナログ処理部104は、撮像素子102により得られた画像信号に対してCDS(相
関二重サンプリング)処理やAGC(自動利得制御)処理等のアナログ処理を施す。A/
D変換部105は、アナログ処理部104により処理された画像信号をデジタル信号(以下、画像データとも呼ぶ)に変換する。アナログ処理部104のAGCやA/D変換部105によって、画像データの感度(SV)が調整される。また、撮像素子102、撮像ドライバ103、アナログ処理部104、A/D変換部105を、まとめて撮像部とも呼ぶ。撮像部については、図2で詳述する。
SDRAM106は、各種画像処理を実行するためのワークエリア、あるいはカメラ本体100内部で発生した各種のデータを一時的に記憶するための記憶部である。画像処理部107は、A/D変換部105から出力された画像データに対し、各種の画像処理を行う。画像処理部107は、ホワイトバランス(WB)補正部1071、同時化処理部1072、色再現処理部1073、NR処理部1074等を有する。
WB補正部1071は、AWB処理部110によって算出されたホワイトバランスゲインにより、画像データの色バランスを補正する。同時化処理部1072は、撮像素子102のベイヤー配列等による画像データから、1画素あたりR、G、Bの情報からなる画像データへ同時化(デモザイク)する処理を行う。色再現処理部1073は、画像の色味を変化させる色再現処理を行い、NR処理部1074は、ノイズを低減する処理を行う。ノイズ低減処理後の画像データは、SDRAM106に記憶される。
AE制御部108は、画像データを用いて環境の明るさ(被写体輝度)を算出して、適正露光になるような露光条件を設定する。AE制御部108については、図2で詳述する。
AF処理部109は、画像データから高周波成分の信号を取り出し、取り出した高周波成分の信号を積算してAF用の合焦評価値を取得する。AWB処理部110は、画像の撮像状況下における光源に応じて自動的にホワイトバランスを調整するオートホワイトバランス処理時に、ホワイトバランスゲインを算出する。
JPEG処理部111は、画像の記録時に、画像処理部107による画像処理によって得られた画像データに対してJPEG方式等の圧縮処理を施す。また、JPEG処理部111は、画像の再生時においては、圧縮処理が施された画像データに対して伸張(デコード)処理を施す。
メモリI/F112は、マイクロコンピュータ115等が記録媒体113にアクセスす
るためのインターフェイスである。記録媒体113は、例えばカメラ本体100に着脱自
在になされた、不揮発性のメモリカードである。記録媒体113には、画像ファイル等が記録される。
マイクロコンピュータ115は、制御プログラムを読込み、読込んだ制御プログラムに従ってカメラ1全体を統括的に制御する全体制御部である。マイクロコンピュータ115は、装着された交換式レンズ200の動作も制御する。マイクロコンピュータ115は、AE制御部108で演算された環境の明るさを用いて、絞り・シャッター・感度等の露光制御を行う。
操作部116は、ユーザによって操作される各種の操作部材である。操作部116とし
ては、例えば、レリーズボタンや電源ボタン、選択キー等が含まれる。レリーズボタンは撮影動作の実行を指示するための操作部材である。電源ボタンはカメラ本体100の電源のオン又はオフを指示するための操作部材である。
操作部116は、マイクロコンピュータ115に接続され、操作部116になされた操作がマイクロコンピュータ115に通知される。なお、これらのボタンは、一部又は全部をタッチパネルによって操作される仮想的な操作部として構成しても良い。
フラッシュメモリ117は、マイクロコンピュータ115が実行する種々のプログラムを記憶する不揮発性のメモリである。また、フラッシュメモリ117は、例えばホワイトバランス補正用のホワイトバランスゲインや色再現の処理に用いられるカラーマトリクス等の画像処理部107の動作に必要なパラメータ等の、カメラ本体100の動作に必要な各種のパラメータも記憶する。バス118は、カメラ本体100の内部で発生した各種のデータを伝送するための経路である。
また、カメラ本体100は、LCD制御部120、LCD121、EVF制御部122.EVF123及びアイセンサ124を有する。
LCD制御部120は、表示装置であるLCD121を制御するものである。LCD121は、カメラ本体100の背面に設けられる大型の表示装置である。LCD121は、LCD制御部120から出力された画像データに基づく画像を表示する。
LCD制御部120は、ライブビュー時には、画像処理部107でライブビュー用に画像処理された画像データを、LCD121表示用の画像データに変換して、LCD121に出力する。LCD制御部120は、再生時には、記録媒体113から読み出されJPEG処理部111で伸張された画像データを表示用の画像データに変換して、LCD121に出力する。また、LCD制御部120は、LCD121のLEDバックライトをPWM制御等でコントロール等して、LCD121の輝度を調整する。
EVF制御部122は、EVF123を制御するものである。EVF123は、LCD121より画面サイズが小型の表示装置で、カメラ本体100の背面上部に設けられる覗き込み型の表示装置である。EVF123の表示体は、LCDあるいは有機ELいずれでも良い。
EVF制御部122は、ライブビュー時には、画像処理部107でライブビュー用に画像処理された画像データを、EVF123表示用の画像データに変換して、EVF123に出力する。EVF制御部122は、再生時には、記録媒体113から読み出されJPEG処理部111で伸張された画像データを表示用の画像データに変換して、EVF123に出力する。また、LCD制御部120と同様に、EVF制御部122はEVF123のLEDバックライトをPWM制御等でコントロール等して、EVF123の輝度を調整する。
アイセンサ124は、EVF123に顔が付けられているかを検出する光学センサである。アイセンサ124の検出に応じて、マイクロコンピュータ115は、ライブビューあるいは再生画像の表示装置として、LCD121あるいはEVF123のいずれかを選択する。
交換式レンズ200は、撮像レンズ210、絞り212、ドライバ214、レンズマイクロコンピュータ216及びフラッシュメモリ218等を有している。撮像レンズ210は、図示しない被写体からの光束をカメラ本体100内の撮像素子102に集光するための光学系である。この撮像レンズ210は、フォーカスレンズ及びズームレンズ等の複数のレンズを有している。
絞り212は、絞り羽根を有し、撮像レンズ210を介して入射する光束の量を絞り羽根の角度により調整する。ドライバ214は、撮像レンズ210内のフォーカスレンズやズームレンズをその光軸方向に駆動させたり、絞り212の絞り羽根を駆動する。
レンズマイクロコンピュータ216は、制御プログラムに従い、マイクロコンピュータ115からの指示に応じて交換式レンズ200の各部を制御するものである。レンズマイクロコンピュータ216は、交換式レンズ200がカメラ本体100に装着された際にインターフェイス(I/F)150を介してカメラ本体100内のマイクロコンピュータ115と通信を行う。
レンズマイクロコンピュータ216は、マイクロコンピュータ115からの制御に従ってドライバ214を駆動する。また、レンズマイクロコンピュータ216は、撮像レンズ210の収差情報等のレンズ情報をマイクロコンピュータ115に通知する。フラッシュメモリ218は、撮像レンズ210の収差情報等のレンズ情報や交換式レンズ200の動作を実行するために必要なプログラム等を記憶する。
図2は、デジタルカメラ1の表示制御処理に関するブロック図である。図2は、図1で示したデジタルカメラ1において、ライブビュー時にEVF123に画像を表示する処理に係る部分の構成を示したものである。なお以下では、表示装置をEVF123とした場合の表示制御処理についてを説明するが、表示装置がLCD121であっても、実行される表示制御処理は同様である。
撮像部160は、撮像素子102、撮像ドライバ103、アナログ処理部104、A/D変換部105を有し、被写体像を光電変換して画像データを出力するものである。
アナログ処理部104は、画像信号を適正なゲインに増幅するAGC104aを有する。A/D変換部105も、AD変換時に画像データのゲインを調整するゲイン制御部105aを有する。AGC104aとゲイン制御部105aのいずれかあるいは両方の組み合わせで、画像データのゲイン(感度:SV)が決定される。
撮像部160から出力される画像データは、露光時の露光条件と共に一旦SDRAM106に保持される。AE制御部108は、画像データを取込み、画像データから環境の明るさを算出する。また、AE制御部108は、安定化輝度算出部108aを有する。安定化輝度算出部108aは、環境の明るさの変化を緩やかな輝度変化に修正するようヒステリシス制御を行って、環境の明るさの変化に基づいた安定化輝度を算出する。
図16で説明したように、安定化輝度とは、ヒステリシス制御を考慮したBv値、つまり小さな変化に影響されず急な変化の繰り返しにも影響されにくい安定したBv値である。なお、ヒステリシス制御とは、環境の明るさが僅かに振動していた場合や急な変化を繰り返している場合など、それを顕著に拾ってしまう事による安定性が悪化を回避するための制御である。安定化輝度算出部108aは、例えば図16に示すテーブルに基づき、安定化輝度を算出する。
また、AE制御部108は、露光条件演算部108bを有する。露光条件演算部108bは、算出された安定化輝度に基づき、適正な露光になるような露光条件(TV:シャッター速、AV:絞り値,SV:感度)を演算する。
AE制御部108は、安定化輝度に基づき算出した露光条件(TV,AV、SV)、及び算出した安定化輝度をマイクロコンピュータ115に通知する。
マイクロコンピュータ115は、通知された露光条件及び安定化輝度に基づき、露光制御処理、比較判定処理及び表示制御処理を実行する。以下では、マイクロコンピュータ115により実行される露光制御処理及び表示輝度制御処理を、露光制御部115a、比較判定部115b及び表示輝度制御部115cと称して説明する。
露光制御部115aは、AE制御部108から通知された露光条件に基づき、変更する露光条件に対応する部位に変更を指示する。露光制御部115aは、絞り値AVを変更する場合には、インターフェイス(I/F)150を介してレンズマイクロコンピュータ216に指示する。レンズマイクロコンピュータ216は、指示値に応じてドライバ214を制御して絞り212の絞りを変更する。
露光制御部115aは、シャッター速TVを変更する場合には、撮像ドライバ103を制御する。露光制御部115aは、感度SVを変更する場合には、AGC104a及び/またはゲイン制御部105aを制御する。
比較判定部115bは、フレーム間の画像データを比較して、フレーム間の画像(以下、単にフレームとも称す)の輝度に変化があるかを判定する。比較判定部115bは、後述する第1の表示制御処理では、SDRAM106から各フレームの露光条件を取得し、EVF123に直近(直前)に表示したフレームと次に表示予定のフレーム間で画像の輝度に変化があるかを判定する。
また、後述する第2の表示制御処理では、画像処理部107において、各フレームの表示画像を生成すると同時に、フレームのRGBデータから、輝度のデータであるYデータを生成し、生成した画面全体のYデータからY平均値(Yave)を算出する。画像処理部107は、算出したY平均値をフレームの輝度として比較判定部115bに通知する。比較判定部115bは、画像処理部107から通知される各フレームのY平均値に基づき、EVF123に直近に表示されたフレームと次に表示予定のフレーム間で画像の輝度に変化があるかを判定する。
また、比較判定部115bは、後述する第3の表示制御処理では、表示レート>撮像レートを判定する。さらに、比較判定部115bは、第4の表示制御処理では、画像データが多VD露光データであるかを判定する。
表示輝度制御部115cは、比較判定部115bの判定結果で、表示するフレーム間で画像の輝度に変化があると判定される場合には、通知された安定化輝度等に基づき、変更するEVF輝度を算出する。表示輝度制御部115cは、画像の輝度が変化したフレーム(輝度変化フレームとも呼ぶ)が表示されるタイミングに合わせて、算出したEVF輝度をEVF制御部122に出力する。EVF制御部122は、表示輝度制御部115cから通知されたEVF輝度に基づきEVF123のバックライトの光量を増減する。
また、第3あるいは4の表示制御処理にて、表示輝度制御部115cは、比較判定部115bの判定結果で、表示レート>撮像レートあるいは画像データが多VD露光データであると判定された場合には、前後のフレームで輝度差の有無を判断し、輝度差有りの場合には、輝度変化フレームが表示されるタイミングに合わせて、算出したEVF輝度をEVF制御部122に出力する。
これにより、表示するフレームの画像の輝度変化にEVF輝度の変更のタイミングを一致させることができる。そして、EVF輝度の変化量を、フレームの画像の輝度変化と同じく安定化輝度に基づく値に設定することで、フレームの輝度変化量に対応する量だけEVF輝度を変化させることができる。なお、EVF輝度の変化量は、フレームの画像の輝度変化量と等しい値でも良いし、フレームの輝度変化量に対し一定の割合(例えば、×1.5あるいは×0.8等)であってもよい。いずれでも、フレームの画像の輝度とEVF輝度の変化タイミングが一致するので、両者の合計である表示画像の輝度に変動は発生しない。このように、EVF123の表示を制御する比較判定部115b及び表示輝度制御部115cを表示制御装置とも呼ぶ。さらに、表示制御装置には、露光制御部115aや安定化輝度算出部108aが含まれていても良い。
上述のEVF輝度の制御(表示制御処理)の具体例を、以下に第1〜第4として説明する。図3A〜Cは、第1の表示制御処理の手順を示すフローチャートである。図3Aは、マイクロコンピュータ115において実行されるメインのフローチャートである。図3Bは主にAE制御部108において実行されるAE制御のサブルーチン、図3Cは主に比較判定部115bと表示輝度制御部115cで実行される表示制御のサブルーチンである。
マイクロコンピュータ115は、操作部116に含まれる電源ボタンの操作通知を受けて、電源ONの処理を行う(ステップS10)。マイクロコンピュータ115は、電源ON処理後、カメラの初期化処理を行う(ステップS12)。初期化処理の一つとして、露光制御部115aは、フラッシュメモリ117から、最初(デフォルト)の露光条件(TVdef, AVdef, SVdef)を読込む。また、表示輝度制御部115cは、フラッシュメモリ117から、最初(デフォルト)のEVF輝度(BLdef)を読み込む。
そして、露光制御部115aは、前フレームの露光条件(preTV、preAV、preSV)として、最初の露光条件(TV_def, AV_def, SV_def)を設定する(ステップS14)。
マイクロコンピュータ115は、露光設定を行う(ステップS16)。露光制御部115aが、露光条件(電源ON直後は、TV_def, AV_def, SV_def)に従って、シャッター速、絞り、感度等の設定を行う。
撮像部160は、露光を行い、撮像部160から出力された画像データを取り込む(ステップS18)。AE制御部108は、取り込まれた画像データを基に、AE制御を行う(ステップS20)。
図3Bに進む。AE制御部108は、まずフラッシュメモリ117から測光方式を読み込む(ステップS40)。選択された測光方式に基づき測光演算を行うためである。なお、測光方式の読み込みは、電源投入時や測光方式の変更操作が行われた場合のみでよい。
AE制御部108は、取り込まれた画像データから測光エリアのデータを抽出して輝度値に変換し、環境の明るさenvBvを算出する(ステップS42)。AE制御部108は、算出した環境の明るさenvBvから、露光(露出)ズレ量を算出する。安定化輝度算出部108aは、例えば前述した図16に示す内容のテーブルを参照してし、露光ズレ量から露光(露出)変更量ΔBvを求め、安定化輝度を算出する(ステップS44)。安定化輝度算出部108aは、僅かな露光変化に引っ張られないよう、以下の式で、安定化輝度stabBvを算出する。
安定化輝度stabBvは、取り込まれた画像データの露光条件(Tv,Av,Sv)に対し、上記露光変更量ΔBvを用いて
stabBv=TV+AV−SV− ΔBv :[envBv< (TV+AV−SV) ]
stabBv=TV+AV−SV+ ΔBv : [envBv>= (TV+AV−SV)]
より求められる。
環境の明るさenvBvが6から2に変化したとすると、図16のグラフから、ΔBv=0.7になり、stabBv=6−0.7=5.3となる。
露光条件演算部108bは、算出された安定化輝度stabBvから、次の露光条件(AVnext、TVnext,SVnext)を算出する(ステップS46)。露光条件演算部108bは、露光条件(AVnext、TVnext,SVnext)の算出に当たっては、選択されたカメラモード(オート、絞り優先等々)に応じたプログラム線図を参照する。図3Aに戻り、ステップS22に進む。
マイクロコンピュータ115は、画像処理部107に画像データの画像処理を行わせ(ステップS22)、画像処理部107からは表示用の画像データが出力される。マイクロコンピュータ115は、比較判定部115bや表示輝度制御部115cにEVF123への表示制御を行わせる(ステップS24)。
図3Cに進む。比較判定部115bは、これから表示予定の現フレームの露光条件(AV、TV,SV)を取得し(ステップS50)、直近に表示した前フレームの露光条件(preTV、preAV、preSV)を取得する(ステップS52)。
比較判定部115bは、現フレームと前フレームの露光条件が一部でも変わっているかを判定する(ステップS54)。比較判定部115bが現フレームと前フレームの露光条件が全て同一であると判定すると(ステップS54NO)、表示輝度制御部115cは、表示輝度を変えることなく、EVF123設定を行い(ステップS62)、図3AのステップS26に進む。
一方、比較判定部115bが、現フレームと前フレームの露光条件で少なくとも一部が変わっていると判定すると(ステップS54YES)、表示輝度制御部115cは、ステップS44で算出された安定化輝度stabBvを取得し(ステップS56)、安定化輝度stabBvに基づき、EVF輝度を算出する(ステップS58)。
図4は、安定化輝度stabBvに基づきEVF輝度を算出するテーブルをグラフ化した例である。表示輝度制御部115cは、例えば図4に示すようなカーブのテーブルを参照して、安定化輝度stabBvからEVF輝度を算出する。なお図4では、説明を分かりやすくするために、一般的にはcd/mで表すEVF輝度を、段数表記で表している。
比較判定部115bは、preTV=TV、preAV=AV、preSV=SVとして、現フレームの露光条件を、前フレームの露光条件として保持する(ステップS62)。次のフレームでの露光条件変化の判断に、使用するためである。
表示輝度制御部115cは、算出したEVF輝度を基にEVF設定を行う(ステップS62)。このように、EVF輝度の変更も、ヒステリシス制御により僅かな変化に引っ張られないようにされる。図3AのステップS26に進む。
なお、表示輝度制御部115cは、本例ではEVF輝度をAE制御部108で得られたstabBvを用いて算出すると説明したが、AE制御部108から環境の明るさenvBvを受け取り、環境の明るさenvBvからヒステリシス制御を行い、EVF輝度を算出するようにしても良い。
図3AのステップS26では、EVF制御部122は、表示輝度制御部115cから通知されたEVF輝度により、EVF123のバックライトの輝度を制御して、表示を行う。
マイクロコンピュータ115は、電源オフ指示の有無を判断する(ステップS28)。マイクロコンピュータ115は、電源オフ指示があったと判断すると(ステップS28YES)、カメラのオフ処理を実行する。マイクロコンピュータ115は、電源オフ指示がないと判断すると(ステップS28NO)、露光制御部115aは、必要に応じて露光変更の準備をして(ステップS30)、ステップS16に戻る。露光制御部115aは、露光変更の準備として、電子シャッター速・絞り値・感度の変更を対応する各部に指示する。
図5は、環境の明るさ変化があった場合に、対応して第1の表示制御処理により制御される表示画像の輝度を示すグラフである。なお、図5では、簡便化のため、露光条件の設定に必要な時間等を、時間軸から省略している。環境の明るさ(実線、左縦軸)が6Bvから2Bvに低下するが、露出レベル(破線、右縦軸)は、一気に露光差0に戻るのでなく、階段状に露光差を縮めながら露光差0に復帰するよう制御される。ステップS44で説明したように、環境の明るさから直接露光条件が算出されるのではなく、安定化輝度に基づき露光条件が算出されるからである。
また、EVF輝度(1点鎖線、右縦軸)は、フレーム間での露出レベルが変化するタイミングと同じタイミングで、階段状に低下するよう制御される。ステップS50〜ステップS54で説明したように、露光条件の差があるフレーム表示時に、対応してEVF輝度を変更するからである。今回は効果をわかりやすく説明するため、EVF輝度の変化量は、露光差の変化量と同じとしている。これにより、露出レベルとEVF輝度の合計に相当する表示画像の輝度(2点鎖線、右縦軸)を、細かい変動のない安定した値にすることができる。つまり、画面にちらつきが発生することがない。
以上説明した第1の表示制御処理により制御されるEVF輝度等を、タイミングチャートで説明する。図6A〜Cは、環境の明るさに対応して、表示画像の輝度が変化の様子を示すタイミングチャートである。図A、B、Cの順に、時間が推移する。なお、図6のタイミングチャートは、図5で省略した露光演算や露光条件の設定に必要な時間も含まれているため、図5のグラフの時間軸とは、一部異なっている。
「VD(垂直駆動信号)長」は、ライブビュー中にフレームを取り込むタイミングを表す。VD長を、左から時間の順番にVD#1、VD#2・・で表す。「環境の明るさ」のラインは、被写体の明るさの変化を示す。本例では、環境の明るさenvBvが、VD#3の途中で6Bvから2Bvに変化(暗くなる)したとする。
「露光」のラインは、ステップS18の前半の処理で、撮像素子102による露光のタイミングを示し、VDのタイミングで毎回ライブビュー用の画像が露光され、画像データ(以下、フレームと略す)が得られる。なお、「露光」の各値は、適正露光値との差で表すもので、±0evはフレームが適正露光であることを示す。適正露光値との差を露光ズレ量と呼び、以下で各フレームの画像の輝度を、露光ズレ量で表現する。
「取込み」のラインは、ステップS18の後半の処理で、露光により得られたフレームを内部に取り込むタイミングを示す。本例では、VD#1のフレームがVD#2で取込まれ、露光されたフレームが次のVDタイミングでAE制御部108や画像処理部107に送られる。
「露光演算」のラインは、取り込まれたフレームから、環境の明るさenvBv、安定化輝度stabBvや露光条件が算出されるタイミングを示す。露光演算として、AE演算及びヒステリシス(Hys)制御のタイミングを示す。AE演算は、ステップS40及びステップS42の処理で、取り込まれたフレームに基づき、適正露光と差である露光(露出)ズレ量を算出する。ヒステリシス(Hys)制御のタイミングで、安定化輝度算出部108aにより、露光ズレ量に基づいて安定化輝度stabBvが算出され、露光条件演算部108bにより次の露光条件(Tv,Av,Sv)が算出される。ステップS44及びステップS46の処理である。上述したように、安定化輝度算出部108aは、環境の明るさの変化を緩やかな輝度変化に修正するようヒステリシス制御を行って、算出した環境の明るさの変化に基づいた安定化輝度を算出する。
図6の例では、VD#6で最初のAE演算が行われ、VD#8で最初のヒステリシス制御が行われる。環境の明るさが−4ev(6Bvから2Bv)変化したことで、安定化輝度算出部108aと露光条件演算部108bにより、VD#8で、次の露光条件(Tv2,Av2,Sv2)として+0.7evとなるような露光条件が設定される。VD#9、VD#10で、ステップS30で説明した露光変更準備が行われ、VD#11から露光が変更される。
「画像処理」のラインは、取込まれたフレームが画像処理部107で表示用に画像処理されるタイミングを示す。「露光条件変化有」のラインは、画像処理部107やAE制御部108に取込まれたフレームが、1つ前のフレームに対して露光条件に変化が有るかの判断である。ステップS54の処理による判断である。前述のようにVD#11から露光が変更されるので、VD#10とVD#11では、露光条件が変化する。そこで、VD#10での露光フレームとVD#11での露光フレームを比較するVD#13では、露光条件に変化有りと判断される。
「EVF輝度」のラインは、各フレーム表示時におけるEVF123のバックライト輝度(光量)を示す。EVF輝度の表記として、露光と同様な段数表記で示す。「表示データ」のラインは、画像処理されてEVF123に表示されるフレームの露出レベルを示しており、各数値は適正露光(±0)に対する露光ズレ量を表している。VD#1で露光されたフレームが、VD#4でEVF123に表示される。なお、「表示データ」も、露光ズレ量で表記されるので、図5で破線で示した露出レベルと実質同一である。
「表示画像の輝度」のラインは、EVF123に表示した際に人が感じる明るさを示す。表示画像の輝度は、EVF輝度と表示データの露出レベルとの合計となるため、例えば、VD#4の場合、表示画像の輝度は、5ev(EVF輝度)+0ev(表示データ)=5evとなる。
環境変化があった場合になされる露光条件(TV,AV、SV)の変更は、条件変更に時間がかかるので、露光演算されてから実際に露光条件が変更されるまで時間遅れが生じる。例えば、VD#8でヒステリシス制御されても、露光条件はVD#11で変更される。つまり、3VD遅れることになる。対して「EVF輝度」は、露光条件のようなメカニカルな要素を含まないため、輝度設定後、次のVDで対応させることができる。
VD#6でAE演算が行われ、VD#8でヒステリシス制御が行われて、露光条件(TV1,AV1、SV1)から、露光条件(TVnext,AVnext、SVnext)として新たな露光条件(TV2,AV2、SV2)が算出される。ステップS40〜ステップS46の処理である。VD#10終了後に露光条件が変更され、VD#11から、新たな露光条件(TV2,AV2、SV2)に基づく露光が行われる。画像処理されたフレームとしては、VD#13の露光フレームから露光条件(TV2,AV2、SV2)が変更となる。
これにより、VD#12のフレームとVD#13のフレームの比較により、露光条件の変化有りと判断される。比較判定部115bにより実行されるステップS50〜ステップS54の処理である。露光条件の変化有りの判断により、安定化輝度stabBvを取得して、EVF輝度が算出される。ステップS56〜ステップS60の処理である。
新たな露光条件(TV2,AV2、SV2)のフレームがVD#14から表示されるので、対応してVD#14からEVF輝度が変更される。ステップS62の処理である。VD#13〜VD#14で、表示データの露出レベルが−4ev→−3.3evに変化するのに応じて、EVF輝度も5.0ev→4.3evに変化させる。これにより、VD#13〜VD#14で、表示画像の輝度は1evのままで、変動しない。
また、VD#18でも、露光条件が変更される(TV3,AV3、SV3)ことで、VD#17とVD#18で露光されたフレーム間で露光条件に差が出る。VD#20で、前フレームと露光条件が変化すると判断され、VD#18の露光フレームに対応する表示データが表示されるVD#21のタイミングで、EVF輝度が変更される。
同様に、VD#25で、露光条件(TV4,AV4、SV4)に変更され、VD#25で露光されたフレームで輝度に変化が発生する。VD#27で、前フレームと露光条件が変化すると判断され、VD#25の露光フレームに対応する表示データが表示されるVD#28のタイミングで、EVF輝度が変更される。
このように、第1の表示制御処理によれば、表示データの露光条件を監視して、露光条件の変化によって表示データの露出レベルが変化するタイミングに合わせてEVF輝度を変更するので、露光条件を段階的に変更していく途中で、表示画像の輝度の変動を防止することができる。
図7A〜Cは、第2の表示制御処理の手順を示すフローチャートである。第2の表示制御処理は、露光条件の変化ではなく画像の明るさの変化から、表示データの露出レベルの変化を判断する例である。
図7Aは、マイクロコンピュータ115により実行されるメインのフローチャートである。図7Bは主に画像処理部107により実行される輝度検出のサブルーチン、図7Cは主に比較判定部115bと表示輝度制御部115cにより実行されるEVF表示制御のサブルーチンである。
マイクロコンピュータ115は、操作部116に含まれる電源ボタンの操作通知を受けて、電源ONの処理を行う(ステップS100)。マイクロコンピュータ115は、電源が投入されるとカメラの初期化処理を行う(ステップS102)。初期化処理の一つとして、露光制御部115aは、露光条件をデフォルト値に設定し、表示輝度制御部115cは、EVF輝度をデフォルト値に設定する。
マイクロコンピュータ115は、設定した露光条件に基づき絞り等各部を設定して露光を行い、撮像部160から出力された画像データを取り込む(ステップS104)。マイクロコンピュータ115は、AE制御部108に、取り込まれた画像データを基に、AE制御として変更する露光量の演算を行わせる(ステップS106)。
マイクロコンピュータ115は、画像処理部107に取込んだ画像データに対して画像処理を行わせる(ステップS108)。図7Bに進む。画像処理部107が現フレーム(画像データ)を取込む(ステップS120)。画像処理部107は、取込んだ現フレームに対し各種画像処理を行う(ステップS122)。画像処理としては、例えばホワイトバランス補正や色補正やγ補正が含まれる。画像処理部107は、フレームのRGBデータから、輝度のデータであるYデータを生成する(ステップS124)。画像処理部107は、生成した画面全体のYデータからY平均値(Yave)を算出する(ステップS126)。図7AのステップS110に進む。
マイクロコンピュータ115は、表示制御を行う(ステップS110)。図7Cに進む。比較判定部115bは、画像処理部107から現フレームのY平均値(Yave)を取得する(ステップS130)。比較判定部115bは、前フレームのY平均値(preYave)を読込む(ステップS132)。比較判定部115bは、現フレームのY平均値(Yave)と前フレームのY平均値(preYave)の差分が、フレーム間誤差閾値(ΔYave)より大きいかを判定する(ステップS134)。フレーム間誤差閾値(ΔYave)は、フレーム間差分許容量であって、例えば、ΔYave=0.6evである。
比較判定部115bが、差分がフレーム間誤差閾値(ΔYave)より大きいと判定すると(ステップS134YES)、表示輝度制御部115cは安定化輝度stabBvを取得する(ステップS136)。安定化輝度stabBvは、第1の表示制御処理のステップS44で説明したように、AE制御部108で算出される。安定化輝度stabBvについては、第1の表示制御処理で説明済なので、省略する。表示輝度制御部115cは、取得した安定化輝度stabBvに基づきEVF輝度を算出する(ステップS138)。
一方、比較判定部115bは、差分がフレーム間誤差閾値(ΔYave)より大きくはないと判定すると(ステップS134NO)、前フレームとの輝度差は少ないとして、表示輝度制御部115cは新たなEVF輝度算出を行わずに、ステップS140に進む。
比較判定部115bは、現フレームのY平均値(Yave)を前フレームのY平均値(preYave)に代入して(ステップS140)、現フレームのY平均値を保持する。次のフレームと比較するためである。表示輝度制御部115cは、算出したEVF輝度でEVF123の設定を行う(ステップS142)。図7AのステップS112に進む。
マイクロコンピュータ115は、EVF123への表示を行わせる(ステップS112)。マイクロコンピュータ115は、電源オフ指示の有無を判断する(ステップS114)。マイクロコンピュータ115は、電源オフ指示があったと判断すると(ステップS114YES)、カメラのオフ処理を実行する。マイクロコンピュータ115は、電源オフ指示がないと判断すると(ステップS114NO)、露光制御部115aは、露光変更の準備をして(ステップS116)、ステップS104に戻る。
このように、第2の表示制御処理によれば、画像の明るさを監視して、露光条件の変化によって表示データの露出レベルが変化するタイミングに合わせてEVF輝度を変更するので、露光条件が変化した場合でも、表示画像の輝度の変動を防止することができる。また、画像の明るさ変化を元に判断するので、同じ露出レベルでのTV,AV,SVの設定値変更にも影響されずに処理することができる。なお、第2の表示制御処理のタイミングチャートは、図6の「露光条件変化有」の判断を、「Y平均値変化有」に代えただけであるので、図示は省略する。
図8A〜Cは、第3の表示制御処理の手順を示すフローチャートである。第3の表示制御処理は、表示レートと撮像レートの違いによりEVF設定を切換える例である。表示レートと撮像レートが違う場合とは、図19のタイミングチャートで示したような場合である。表示レートが撮像レートより高い場合、表示データの更新のほうが頻繁に行われる。そこで、表示レートが撮像レートより高い場合には、現在表示しようとしている画像と、直前に表示した画像との差分を算出し、差分がなければ、EVF輝度変更は行わず、差分があれば、EVF輝度変更を行うようにする例である。
図8Aは、マイクロコンピュータ115により実行されるメインのフローチャートである。図8Bは主にAE制御部108により実行されるAE制御のサブルーチン、図8Cは主に比較判定部115bと表示輝度制御部115cにより実行される表示制御のサブルーチンである。図8A〜Cの各処理は、第1及び第2の表示制御処理と同一の内容を含むので、相違点を中心に説明する。
マイクロコンピュータ115は、操作通知を受けて電源ON処理、カメラの初期化処理を行う(ステップS200、ステップS202)。マイクロコンピュータ115は、露光設定を行う(ステップS204)。
撮像部160は露光を行い、画像データの取り込みを行う(ステップS206)。AE制御部108は、取り込まれた画像データを基に、AE制御を行う(ステップS208)。
図8Bに進む。AE制御部108は、測光方式の読み込み(ステップS220)、取り込まれた画像データから環境の明るさenvBvを算出する(ステップS222)。安定化輝度算出部108aは、安定化輝度を算出する(ステップS224)。露光条件演算部108bは、算出された安定化輝度stabBvから、次の露光条件(AVnext、TVnext,SVnext)を算出して(ステップS226)、図8AのステップS210に進む。
マイクロコンピュータ115は、画像処理部107に画像データの画像処理を行わせる(ステップS210)。画像処理部107は、ステップS124、ステップS126と同様にY平均値を算出する。マイクロコンピュータ115は、表示制御を行う(ステップS212)。図8Cに進む。
比較判定部115bは、表示レート>撮像レートであるかを判定する(ステップS230)。表示レート>撮像レートとは、例えば表示レートが60回/秒で撮像レートが30回/秒のような場合で、図19で示したような例である。
比較判定部115bは、表示レート>撮像レートであると判定すると(ステップS230YES)、前表示画像との露出レベルの差分を算出する(ステップS232)。比較判定部115bは、露出レベルの差分が有るかを判定する(ステップS234)。比較判定部115bが露出レベルの差分が有ると判定すると(ステップS234YES)、表示輝度制御部115cはヒステリシス制御された安定化輝度stabBvをAE制御部108から取得する(ステップS236)。表示輝度制御部115cは、安定化輝度stabBvに基づき、EVF輝度を算出する(ステップS238)。安定化輝度stabBvやEVF輝度の算出については、第1の表示制御処理と同様である。
一方、比較判定部115bが、表示レート>撮像レートでないと判定すると(ステップS230NO)、ステップS236に進む。また、比較判定部115bは、露出レベルに差分がないと判定すると(ステップS234NO)、ステップS240にジャンプする。
表示輝度制御部115cは、算出したEVF輝度でEVF123を設定する(ステップS240)。図8Aに戻り、ステップS214に進む。マイクロコンピュータ115は、表示輝度制御部115cの表示制御に基づき、EVF制御部122にEVF123への表示を行わせる(ステップS214)。
マイクロコンピュータ115は、電源オフ指示の有無を判断する(ステップS216)。マイクロコンピュータ115は、電源オフ指示があったと判断すると(ステップS216YES)、カメラのオフ処理を実行する。マイクロコンピュータ115は、電源オフ指示がないと判断すると(ステップS216NO)、露光制御部115aは、露光変更の準備をして(ステップS218)、ステップS204に戻る。
このように、第3の表示制御処理によれば、表示レートが撮像レートより高い場合、現在表示しようとしている画像と、直前に表示した画像との露出レベルに差分があるかどうかの判断し、それに基づいてEVF輝度の変更を行うことで、表示画像の輝度の変動を防止することができる。なお、露出レベルの差分は、第1の表示制御処理あるいは第2の表示制御処理と同様に算出すればよい。
図9は、第4の表示制御処理の手順を説明するフローチャートである。比較判定部115bと表示輝度制御部115cにより実行される表示制御のサブルーチンである。第4の表示制御処理は、画像データが複数のVD長期間で露光が行われたもの(多VD露光データとも呼ぶ)である場合に、EVF輝度処理を変える例である。多VD露光データは、図21で示した例である。第4の表示制御処理は、第3の表示制御処理におけるステップS230のみ異なる処理なので、表示制御のサブルーチンのみ説明する。
比較判定部115bは、「表示レート>撮像レート」に代えて、画像データが多VD露光データであるかを判定する(ステップS300)。比較判定部115bは、画像データが多VD露光データであると判定すると(ステップS300YES)、前表示画像との露出レベルの差分を算出する(ステップS302)。比較判定部115bは、画像データが多VD露光データではないと判断すると(ステップS300NO)、ステップS306に進む。
ステップS302以降の処理は、ステップS232以降と同じであるので省略する。
このように、第4の表示制御処理によれば、露光データが多VD露光データの場合には、現在表示しようとしている画像と、直前に表示した画像との露出レベルに差分があるかどうかを判断し、それに基づいてEVF輝度の変更を行うことで、多VD露光データの場合でも、適切に表示画像の輝度の変動を防止することができる。なお、露出レベルの差分は、第1の表示制御処理あるいは第2の表示制御処理と同様に算出すればよい。
なお、以上説明した各例では、露光制御部115aや比較判定部115bを、プログラムを読込んだコンピュータにより実現されるソフトウェア処理として説明したが、これに限るものではなく、一部または全部をハードウェアで実現するようにしてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。
1 カメラ
5 カメラ本体
10 交換式レンズ
102 撮像素子
103 撮像ドライバ
104 アナログ処理部
104a AGC
105 A/D変換部
105a ゲイン制御部
107 画像処理部
108 AE制御部
108a 安定化輝度算出部
108b 露光条件演算部
115 マイクロコンピュータ
115a 露光制御部
115b 比較判定部
115c 表示輝度制御部
117 フラッシュメモリ
122 EVF制御部
123 EVF
160 撮像部

Claims (9)

  1. 撮像部で得られた画像データを撮影視認用に表示する表示装置の表示輝度を制御する表示制御装置において、
    前記表示装置に表示される画像データをフレーム間で比較して、フレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたかを判定する比較判定部と、
    前記画像データに基づいて判定した露出レベルの変化を環境の明るさの変化として、当該環境の明るさの変化に応じて前記表示装置の表示輝度を変化させるよう制御する表示輝度制御部と
    前記画像データに基づいて判定した環境の明るさの変化に応じて前記撮像部の露光条件を制御する露光制御部とを備え、
    前記比較判定部は、各フレームの前記露光条件から前記フレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたかを判定し、
    前記表示輝度制御部は、前記比較判定部によりフレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたと判定された場合に、前記画像の露出レベルに変化が生じたと判定されたフレームが前記表示装置に表示されるタイミングに対応して、前記表示装置の輝度を変化させるよう制御する
    ことを特徴とする表示制御装置。
  2. 撮像部で得られた画像データを撮影視認用に表示する表示装置の表示輝度を制御する表示制御装置において、
    前記表示装置に表示される画像データをフレーム間で比較して、フレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたかを判定する比較判定部と、
    前記画像データに基づいて判定した露出レベルの変化を環境の明るさの変化として、当該環境の明るさの変化に応じて前記表示装置の表示輝度を変化させるよう制御する表示輝度制御部とを備え、
    前記比較判定部は、さらに、前記表示装置の表示レートが前記撮像部の撮像レートよりも高いかを判定し、前記表示レートが前記撮像レートより高いと判定する場合には、直近に前記表示装置に表示したフレームと次に表示予定のフレーム間で画像の露出レベルの変化を判定し、
    前記表示輝度制御部は、前記比較判定部によりフレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたと判定された場合に、前記画像の露出レベルに変化が生じたと判定されたフレームが前記表示装置に表示されるタイミングに対応して、前記表示装置の輝度を変化させるよう制御する
    ことを特徴とする表示制御装置。
  3. 前記比較判定部は、各フレームの画像データに基づいて算出された輝度から前記フレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたかを判定する
    ことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記表示輝度制御部は、前記表示装置の表示輝度として前記表示装置のバックライトの輝度を制御する
    ことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の表示制御装置。
  5. さらに、環境の明るさの時間的な変化を緩やかな変化に変換した安定化輝度を算出する安定化輝度算出部を備え、
    前記表示輝度制御部は、前記算出された安定化輝度に基づき前記表示装置の表示輝度を変化させる
    ことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の表示制御装置。
  6. 撮像部で得られた画像データを撮影視認用に表示する表示装置を制御する表示制御装置の表示制御方法において、
    前記表示装置に表示される画像データをフレーム間で比較して、フレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたかを判定する比較判定ステップと、
    前記画像データに基づいて判定した露出レベルの変化を環境の明るさの変化として、当該環境の明るさの変化に応じて前記表示装置の表示輝度を変化させる表示輝度変化ステップと、
    前記画像データに基づいて判定した環境の明るさの変化に応じて前記撮像部の露光条件を制御する露光制御ステップとを含み、
    前記比較判定ステップは、各フレームの前記露光条件から前記フレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたかを判定し、
    前記表示輝度変化ステップは、前記比較判定ステップによりフレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたと判定された場合に、前記画像の露出レベルに変化が生じたと判定されたフレームが前記表示装置に表示されるタイミングに対応して、前記表示装置の表示輝度を変化させる
    ことを特徴とする表示制御方法。
  7. 撮像部で得られた画像データを撮影視認用に表示する表示装置を制御する表示制御装置の表示制御方法において、
    前記表示装置に表示される画像データをフレーム間で比較して、フレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたかを判定する比較判定ステップと、
    前記画像データに基づいて判定した露出レベルの変化を環境の明るさの変化として、当該環境の明るさの変化に応じて前記表示装置の表示輝度を変化させる表示輝度変化ステップとを含み、
    前記比較判定ステップは、さらに、前記表示装置の表示レートが前記撮像部の撮像レートよりも高いかを判定し、前記表示レートが前記撮像レートより高いと判定する場合には、直近に前記表示装置に表示したフレームと次に表示予定のフレーム間で画像の露出レベルの変化を判定し、
    前記表示輝度変化ステップは、前記比較判定ステップによりフレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたと判定された場合に、前記画像の露出レベルに変化が生じたと判定されたフレームが前記表示装置に表示されるタイミングに対応して、前記表示装置の輝度を変化させる
    ことを特徴とする表示制御方法。
  8. 撮像部で得られた画像データを撮影視認用に表示する処理を、表示装置を制御する表示制御装置のコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    前記表示装置に表示される画像データをフレーム間で比較して、フレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたかを判定する比較判定ステップと、
    前記画像データに基づいて判定した露出レベルの変化を環境の明るさの変化として、当該環境の明るさの変化に応じて前記表示装置の表示輝度を変化させる表示輝度変化ステップと、
    前記画像データに基づいて判定した環境の明るさの変化に応じて前記撮像部の露光条件を制御する露光制御ステップとを含み、
    前記比較判定ステップは、各フレームの前記露光条件から前記フレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたかを判定し、
    前記表示輝度変化ステップは、前記比較判定ステップによりフレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたと判定された場合に、前記画像の露出レベルに変化が生じたと判定されたフレームが前記表示装置に表示されるタイミングに対応して、前記表示装置の表示輝度を変化させる
    ことを特徴とするプログラム
  9. 撮像部で得られた画像データを撮影視認用に表示する処理を、表示装置を制御する表示制御装置のコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    前記表示装置に表示される画像データをフレーム間で比較して、フレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたかを判定する比較判定ステップと、
    前記画像データに基づいて判定した露出レベルの変化を環境の明るさの変化として、当該環境の明るさの変化に応じて前記表示装置の表示輝度を変化させる表示輝度変化ステップとを含み、
    前記表示輝度変化ステップは、前記比較判定ステップによりフレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたと判定された場合に、前記画像の露出レベルに変化が生じたと判定されたフレームが前記表示装置に表示されるタイミングに対応して、前記表示装置の表示輝度を変化させ、
    前記比較判定ステップは、さらに、前記表示装置の表示レートが前記撮像部の撮像レートよりも高いかを判定し、前記表示レートが前記撮像レートより高いと判定する場合には、直近に前記表示装置に表示したフレームと次に表示予定のフレーム間で画像の露出レベルの変化を判定し、
    前記表示輝度変化ステップは、前記比較判定ステップによりフレーム間で画像の露出レベルに変化が生じたと判定された場合に、前記画像の露出レベルに変化が生じたと判定されたフレームが前記表示装置に表示されるタイミングに対応して、前記表示装置の輝度を変化させる
    ことを特徴とするプログラム。
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