JP6345403B2 - パイプ式ボールペン - Google Patents

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Description

本発明は、パイプ式ボールペンに関する。
特許文献1には、金属製円筒状の細管の先端近傍に押圧変形によって複数の内方突起を設け、該内方突起前面をボール受け座となして細管先端にボールを回転可能に配置させ、さらに、前記細管内にインキ誘導芯を遊挿し、該インキ誘導芯先端を前記内方突起後面に当接させ、前記細管内面と前記インキ誘導芯外面との間に筒状のインキ流通間隙を形成してなるボールペンチップであって、前記インキ誘導芯が、前記細管の内径より0.04mm〜0.24mmだけ小さい外径を有する金属製棒状体であることを特徴とするボールペンチップが開示されている。
特許文献2には、筆跡がカスレたり途切れたりすることを防止するために、突出部を縦断面非対称形状にすることによって、インク誘導芯先端部とボールとの間におけるインク溜り部の軸線方向の距離を最短にすることが開示されている。
特開平9−66692号公報 特開平6−312596号公報
前記特許文献1及び2のパイプ式ボールペンは、筆記時またはキャップ着脱時に空気がボール側よりボールペンチップ内に混入した場合、該混入空気がインキ誘導芯外面と細管内面(パイプ内面)との間のインキ流通間隙に停滞し、それにより、後方からボールへの円滑なインキ流通性が阻害され、筆跡途切れが生じるおそれがある。一旦、空気が、ボール側よりボールペンチップ内に混入し、インキ誘導芯外面と細管内面との間のインキ流通間隙に停滞すると、該空気(気泡)は通常の筆記では容易には除去することはできず、筆跡途切れを解消することは困難である。また、特許文献2は、押し型(ポンチ)が特殊な形状を有し、製造コストが増加する。
本発明は前記従来の問題点を解決するものであって、ボール側よりボールペンチップ内に空気が混入したとしても、筆跡途切れの発生を防止できるパイプ式ボールペンを提供しようとするものである。尚、本発明で、「前」とは、ボーペンチップ側を指し、「後」とは、その反対側を指す。
願発明は、金属製円筒状の細管4の前端近傍内壁に押圧変形によって複数の内方突起41を形成し、前記内方突起41の前面をボール受け座となして細管4の前端にボール3を回転可能に配置し、前記内方突起41の後方の細管4内に棒状のインキ誘導芯5を遊挿し、前記インキ誘導芯5の前端を前記内方突起41の後面に当接させ、前記細管4内面とインキ誘導芯5外面との間にインキ流通間隙43を形成してなるボールペンチップを備えたパイプ式ボールペンであって、前記ボール3の外径Aが0.5mm〜0.7mmの範囲にあり、前記細管4の内径Bと前記インキ誘導芯5の外径Cとの差(B−C)を、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dより大きく設定し、前記インキ誘導芯5は、前端周縁がエッジ形状を有する合成樹脂製の円柱状の中実体からなり、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dの前記細管の内径Bに対する比(D/B)が、0.25〜0.35の範囲にあり、前記内方突起41の各々の頂部に接する仮想内接円の直径Eのインキ誘導芯5の外径Cに対する比(E/C)が、0.51〜0.58の範囲にあり、インキを直に貯溜するインキタンク8を備え、前記インキタンク8と前記ボールペンチップ2との間に、インキタンク8内の圧力変化に応じた余剰インキを一時的に保持するインキ保溜部材7を設け、前記インキ保溜部材7の後側に前記インキタンク8を着脱自在に接続したことを要件とする。
本願発明のパイプ式ボールペン1は、前記ボール3の外径Aが0.5mm〜0.7mmの範囲にあり、前記細管4の内径Bと前記インキ誘導芯5の外径Cとの差(B−C)を、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dよりも大きく設定したことにより、筆記時またはキャップ着脱時にボール側よりボールペンチップ2内に空気が混入し、該混入空気がインキ誘導芯5外面と細管4内面との間のインキ流通間隙43に停滞したとしても、後方からボールへの円滑なインキ流通性が維持され、筆跡途切れが発生することを防止できる
本願発明のパイプ式ボールペン1は、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dの前記細管4の内径Bに対する比(D/B)が、0.25〜0.35の範囲にあることにより、インキ誘導芯5の前端と内方突起41の後面との安定した当接が得られるとともに、細管4の内面とインキ誘導芯5の外面との間に十分なインキ流通間隙43を確保でき、該インキ流通間隙43における円滑なインキ流通性が得られ、筆跡途切れが発生することを防止できる。
もし、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dの前記細管4の内径Bに対する比(D/B)が、0.25より小さい場合、インキ誘導芯5の前端が内方突起41の頂部近傍に当接するため、インキ誘導芯5の前端と内方突起41の後面との当接が不安定となるおそれがある。逆に、もし、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dの前記細管4の内径Bに対する比(D/B)が、0.35より大きい場合、細管4の内面とインキ誘導芯5の外面との間に十分なインキ流通間隙43を確保できず、前記第1の発明の構成(細管4の内径とインキ誘導芯5の外径との差を、インキ誘導芯5の前端とボール3との軸方向の距離より大きく設定すること)を満足することが困難となる。
本願発明のパイプ式ボールペン1は、前記内方突起41の各々の頂部に接する仮想内接円の直径Eのインキ誘導芯5の外径Cに対する比(E/C)が、0.51〜0.58の範囲にあることにより、インキ誘導芯5の前端と内方突起41の後面との安定した当接が得られるとともに、細管4の内面とインキ誘導芯5の外面との間に十分なインキ流通間隙43を確保でき、該インキ流通間隙43における円滑なインキ流通性が得られ、筆跡途切れが発生することを防止できる。
もし、前記内方突起41の各々の頂部に接する仮想内接円の直径Eのインキ誘導芯5の外径Cに対する比(E/C)が、0.51より小さい場合、細管4の内面とインキ誘導芯5の外面との間のインキ流通間隙43や内方突起41相互間のインキ流通路を十分に確保できないおそれがある。逆に、もし、前記内方突起41の各々の頂部に接する仮想内接円の直径Eのインキ誘導芯5の外径Cに対する比(E/C)が、0.58より大きい場合、インキ誘導芯5の前端が内方突起41の頂部近傍に当接するため、インキ誘導芯5の前端と内方突起41の後面との当接が不安定となるおそれがある。
本願発明のパイプ式ボールペン1は、インキを直に貯溜するインキタンク8を備え、前記インキタンク8と前記ボールペンチップ2との間に、インキタンク8内の圧力変化に応じた余剰インキを一時的に保持するインキ保溜部材7を設け、前記インキ保溜部材7の後側に前記インキタンク8を着脱自在に接続したことにより、筆跡途切れのないカートリッジタイプの直液式のパイプ式ボールペンが得られる。
インキタンク8を着脱自在に接続するインキタンク交換式のパイプ式ボールペンは、インキタンク交換時、空気がインキ保溜部材7の後方より混入し、その空気がボールペンチップ2内に移動し、ボールペンチップ2内に停滞しやすい。しかし、本願のパイプ式ボールペン1は、インキタンク交換時、空気がインキ保溜部材7の後方より混入して、該空気が、ボールペンチップ2内に移動してボールペンチップ2内で停滞したとしても、細管4の内面とインキ誘導芯5の外面との間に十分なインキ流通間隙43を確保でき、筆跡途切れが発生することを防止できる。
本発明のパイプ式ボールペンは、ボール側よりボールペンチップ内に空気が混入したとしても、筆跡途切れの発生を防止できる。
本発明の第1の実施の形態の要部拡大縦断面図である。 図1のF−F線断面図である。 図1のG−G線断面図である。 本発明の第2の実施の形態の要部拡大縦断面図である。 図4のH−H線断面図である。 図4のI−I線断面図である。 本発明の第1の適用例を示す縦断面図である。 本発明の第2の適用例を示す縦断面図である。
<第1の実施の形態>
図1乃至図3に本発明の第1の実施の形態を示す。
本実施の形態のパイプ式ボールペン1は、金属製の直円筒状の細管4の前端に回転可能にボール3が抱持されたボールペンチップ2を備える。
前記ボールペンチップ2は、前記細管4の前端近傍に内方への押圧変形によって複数(3個)の内方突起41が形成され、該内方突起41の前面にボール受け座が形成される。前記3個の内方突起41は、周方向に等間隔で分散配置される。前記細管4の前端には、内方へのカシメ変形により内向きの前端縁部42が形成される。前記前端縁部42と前記内方突起41の前面との間にボール3が回転可能に抱持される。前記内方突起41の相互間には、軸心のインキ流通孔41aと、該インキ流通孔41aに連通される放射状のインキ流通溝41bとが形成される。前記細管4は、例えばステンレス鋼により形成される。
前記内方突起41の後方の細管4内には、インキ誘導芯5が遊挿される。前記インキ誘導芯5の前端は、内方突起41の後面に当接される。前記インキ誘導芯5の外面と前記細管4の内面との間には筒状のインキ流通間隙43が形成される。前記インキ誘導芯5の前端とボール3後面とは離間しており、軸方向の距離Dを有する。前記インキ誘導芯5は、棒状の中実体からなり、合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂)の押出成形により得られる。本実施の形態では、前記インキ誘導芯5は、円柱状に形成される。前記インキ誘導芯5の前端周縁は、確実な寸法D(インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離D)が得られる点でエッジ形状を有することが好ましい。前記インキ誘導芯5の端部のエッジ形状は、合成樹脂の押出成形体を切断することにより得られる。即ち、前記インキ誘導芯5の端部のエッジ形状は、合成樹脂の押出成形体の切断と同時に形成されるため、製造が容易となる。
前記ボール3の外径Aは、0.5mm〜0.7mm範囲から採用される。
前記細管4の内径Bと前記インキ誘導芯5の外径Cとの差(B−C)は、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dより大きく設定される。
また、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dの細管4の内径Bに対する比(D/B)は、0.25〜0.35の範囲に設定される。
また、前記内方突起41の各々の頂部に接する仮想内接円の直径Eのインキ誘導芯5の外径Cに対する比(E/C)は、0.51〜0.58の範囲に設定される。本実施の形態のパイプ式ボールペン1は、図7、図8の形態が採用される。
本発明の実施の形態のパイプ式ボールペン1は、前記ボール3の外径Aが0.5mm〜0.7mmの範囲にあり、前記細管4の内径Bと前記インキ誘導芯5の外径Cとの差(B−C)を、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dよりも大きく設定したことにより、筆記時またはキャップ着脱時にボール側よりボールペンチップ2内に空気が混入し、該混入空気がインキ誘導芯5外面と細管4内面との間のインキ流通間隙43に停滞したとしても、後方からボールへの円滑なインキ流通性が維持され、筆跡途切れが発生することを防止できる。
本発明の実施の形態のパイプ式ボールペン1は、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dの前記細管4の内径Bに対する比(D/B)が、0.25〜0.35の範囲にあることにより、インキ誘導芯5の前端と内方突起41の後面との安定した当接が得られるとともに、細管4の内面とインキ誘導芯5の外面との間に十分なインキ流通間隙43を確保でき、該インキ流通間隙43における円滑なインキ流通性が得られ、筆跡途切れが発生することを防止できる。
本発明の実施の形態のパイプ式ボールペン1は、前記内方突起41の各々の頂部に接する仮想内接円の直径Eのインキ誘導芯5の外径Cに対する比(E/C)が、0.51〜0.58の範囲にあることにより、インキ誘導芯5の前端と内方突起41の後面との安定した当接が得られるとともに、細管4の内面とインキ誘導芯5の外面との間に十分なインキ流通間隙43を確保でき、該インキ流通間隙43における円滑なインキ流通性が得られ、筆跡途切れが発生することを防止できる。
<第2の実施の形態>
図4乃至図6に本発明の第2の実施の形態を示す。
本実施の形態のパイプ式ボールペン1は、金属製の直円筒状の細管4の前端に回転可能にボール3が抱持されたボールペンチップ2を備える。
前記ボールペンチップ2は、前記細管4の前端近傍に内方への押圧変形によって複数(4個)の内方突起41が形成され、該内方突起41の前面にボール受け座が形成される。前記3個の内方突起41は、周方向に等間隔で分散配置される。前記細管4の前端には、内方へのカシメ変形により内向きの前端縁部42が形成される。前記前端縁部42と前記内方突起41の前面との間にボール3が回転可能に抱持される。前記内方突起41の相互間には、軸心のインキ流通孔41aと、該インキ流通孔41aに連通される放射状のインキ流通溝41bとが形成される。前記細管4は、例えばステンレス鋼により形成される。
前記内方突起41の後方の細管4内には、インキ誘導芯5が遊挿される。前記インキ誘導芯5の前端は、内方突起41の後面に当接される。前記インキ誘導芯5の外面と前記細管4の内面との間には筒状のインキ流通間隙43が形成される。前記インキ誘導芯5の前端とボール3後面とは離間しており、軸方向の距離Dを有する。前記インキ誘導芯5は、棒状の中実体からなり、合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂)の押出成形により得られる。本実施の形態では、前記インキ誘導芯5は、円柱状に形成される。前記インキ誘導芯5の前端周縁は、確実な寸法D(インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離D)が得られる点でエッジ形状を有することが好ましい。前記インキ誘導芯5の端部のエッジ形状は、合成樹脂の押出成形体を切断することにより得られる。即ち、前記インキ誘導芯5の端部のエッジ形状は、合成樹脂の押出成形体の切断と同時に形成されるため、製造が容易となる。
前記ボール3の外径Aは、0.5mm〜0.7mm範囲から採用される。
前記細管4の内径Bと前記インキ誘導芯5の外径Cとの差(B−C)は、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dより大きく設定される。
また、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dの細管4の内径Bに対する比(D/B)は、0.25〜0.35の範囲に設定される。
また、前記内方突起41の各々の頂部に接する仮想内接円の直径Eのインキ誘導芯5の外径Cに対する比(E/C)は、0.51〜0.58の範囲に設定される。
本発明の実施の形態のパイプ式ボールペン1は、前記ボール3の外径Aが0.5mm〜0.7mmの範囲にあり、前記細管4の内径Bと前記インキ誘導芯5の外径Cとの差(B−C)を、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dよりも大きく設定したことにより、筆記時またはキャップ着脱時にボール側よりボールペンチップ2内に空気が混入し、該混入空気がインキ誘導芯5外面と細管4内面との間のインキ流通間隙43に停滞したとしても、後方からボールへの円滑なインキ流通性が維持され、筆跡途切れが発生することを防止できる。
本発明の実施の形態のパイプ式ボールペン1は、前記インキ誘導芯5の前端と前記ボール3との軸方向の距離Dの前記細管4の内径Bに対する比(D/B)が、0.25〜0.35の範囲にあることにより、インキ誘導芯5の前端と内方突起41の後面との安定した当接が得られるとともに、細管4の内面とインキ誘導芯5の外面との間に十分なインキ流通間隙43を確保でき、該インキ流通間隙43における円滑なインキ流通性が得られ、筆跡途切れが発生することを防止できる。
本発明の実施の形態のパイプ式ボールペン1は、前記内方突起41の各々の頂部に接する仮想内接円の直径Eのインキ誘導芯5の外径Cに対する比(E/C)が、0.51〜0.58の範囲にあることにより、インキ誘導芯5の前端と内方突起41の後面との安定した当接が得られるとともに、細管4の内面とインキ誘導芯5の外面との間に十分なインキ流通間隙43を確保でき、該インキ流通間隙43における円滑なインキ流通性が得られ、筆跡途切れが発生することを防止できる。
<第1の適用例>
図7に本実施の形態の第1の適用例を示す。
本適用例のパイプ式ボールペン1は、前軸61と後軸62からなる軸筒6と、該軸筒6前端に設けられるボールペンチップ2と、該軸筒6内の前部に収容されるインキ保溜部材7と、該インキ保溜部材7の後方の軸筒6内に収容されるインキタンク8とを備える。また、図示はしないが、本適用例のパイプ式ボールペン1は、ボールペンチップ2側に着脱自在のキャップを備え、前記キャップをボールペンチップ2側に被着することにより、ボールペンチップ2が密封される。
前軸61と後軸62は着脱自在に構成される。前記インキ保溜部材7は前軸61内に収容される。前記前軸61の後端部に突出された筒状の結合部61aが設けられ、前記結合部61aにインキタンク8が着脱自在に取り付けられる。前記インキ保溜部材7の前端にホルダー9を介してボールペンチップ2が取り付けられる。前記インキ保溜部材7内、前記ホルダー9内、前記ボールペンチップ2内には、インキタンク8からボールペンチップ2の前端にインキを誘導するインキ誘導部材が配置される。
・前軸
前記前軸61は、両端が開口された円筒体よりなり、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート等)の射出成形により得られる。前記前軸61の後端部には、外周面に雄ネジが形成された筒状の螺合部と、該螺合部の内側に同心円状に配置される筒状の結合部61aとを備える。前記結合部61aは、インキタンク8の開栓時、インキタンク8の開口部内に圧入される。さらに、前記結合部61aの後端の一部には、インキタンク8の開栓時にインキタンク8の開口部の栓体81を後方へ押し外す突片61bが形成される。
・後軸
前記後軸62は、前端が開口された有底筒状体よりなり、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート等)の射出成形により得られる。前記後軸62の前端開口部内周面には、前記前軸61の螺合部の雄ネジと着脱自在に螺合可能な雌ネジが形成される。また、前記後軸62は、インキタンク8内のインキ残量を外部より視認可能なよう、透明性を有することが好ましい。
・インキ保溜部材
前記インキ保溜部材7は、合成樹脂(例えば、ABS樹脂等)の射出成形により得られる。前記インキ保溜部材7は、複数の円板状の櫛歯を備える。前記櫛歯の相互間には、インキを一時的に保溜する保溜溝が形成される。前記櫛歯には、前記各々の保溜溝と接続する、軸方向に延びるスリット状の誘導溝が形成される。前記インキ保溜部材7の櫛歯群の最後端に位置する鍔部には、前記誘導溝と接続し且つインキタンク8側に開口する連通溝が前後に貫設される。また、前記櫛歯には、空気流通用の凹溝が形成される。また、前記インキ保溜部材7の中心には、中心孔が貫設される。前記中心孔には、合成樹脂の押出成形体または繊維加工体からなるインキ供給芯71が挿着される。
・インキタンク
前記インキタンク8は、合成樹脂(例えは、ポリエチレン等)の射出成形により得られる。前記インキタンク8は、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状体であり、開口部の内周面には、インキタンク8内を封鎖する栓体81が、嵌着、溶着または接着等により設けられる。前記インキタンク8内には、インキ(例えば、水性インキ)が直接収容される。尚、前記インキタンク8は、内部のインキ残量が視認可能なよう、透明性を有することが好ましい。
・ボールペンチップ
前記ボールペンチップ2は、第1の実施の形態(図1乃至図3)及び第2の実施の形態(図4乃至図5)のボールペンチップ2が採用される。
前記ボールペンチップ2は、ホルダー9の前部に取り付けられる。そして、前記ホルダー9の後部は、インキ保溜部材7の中心孔の先端開口部に圧入される。即ち、ボールペンチップ2がインキ保溜部材7にホルダー9を介して取り付けられる。
・ホルダー
前記ホルダー9は、ボールペンチップ2が取り付けられる鍔状の前部と、インキ保溜部材7の中心孔の先端開口部に圧入される後部とからなる。前記ホルダー9は合成樹脂の射出成形により得られる。
・インキ誘導部材
本適用例のインキ誘導部材は、インキ供給芯71と、該インキ供給芯71の前端に接続されるインキ中継芯91と、該インキ中継芯91の前端に接続されるインキ誘導芯5とからなる。前記ホルダー9の後部内には、繊維加工体よりなるインキ中継芯91が収容される。前記ボールペンチップ2の内部には、ボール3後面にインキを誘導する合成樹脂の押出成形体よりなるインキ誘導芯5が収容される。前記インキ中継芯91の前端には、インキ誘導芯5の後端が突き刺し接続され、前記インキ中継芯91の後端には、インキ供給芯71の前端が突き刺し接続される。
本発明の実施の形態のパイプ式ボールペン1は、インキを直に貯溜するインキタンク8を備え、前記インキタンク8と前記ボールペンチップ2との間に、インキタンク8内の圧力変化に応じた余剰インキを一時的に保持するインキ保溜部材7を設け、前記インキ保溜部材7の後側に前記インキタンク8を着脱自在に接続したことにより、筆跡途切れのないカートリッジタイプの直液式のパイプ式ボールペンが得られる。
<第2の適用例>
図8に本実施の形態の第2の適用例を示す。
本適用例のパイプ式ボールペン1は、軸筒6と、該軸筒6の前端部にホルダー9を介して取り付けられるボールペンチップ2と、前記軸筒6の後端部に嵌着される尾栓63と、前記軸筒6内に収容されるインキ吸蔵体64と、インキ吸蔵体64からのインキをボールペンチップ2の前端に誘導するインキ誘導部材とからなる。また、図示はしないが、本適用例のパイプ式ボールペン1は、ボールペンチップ2側に着脱自在のキャップを備え、前記キャップをボールペンチップ2側に被着することにより、ボールペンチップ2が密封される。
・ボールペンチップ
前記ボールペンチップ2は、第1の実施の形態(図1乃至図3)及び第2の実施の形態(図4乃至図5)のボールペンチップ2が採用される。
前記ボールペンチップ2は、ホルダー9の前部に取り付けられる。そして、前記ホルダー9の後部は、軸筒6の前端開口部に圧入される。即ち、ボールペンチップ2が軸筒6にホルダー9を介して取り付けられる。
・ホルダー
前記ホルダー9は、ボールペンチップ2が取り付けられる鍔状の前部と、インキ保溜部材7の中心孔の前端開口部に圧入される後部とからなる。前記ホルダー9は合成樹脂の射出成形により得られる。
・インキ吸蔵体
前記インキ吸蔵体64は、繊維加工体よりなり、内部にその毛細管力によりインキを含浸させる。
・インキ誘導部材
本適用例のインキ誘導部材は、インキ中継芯91と、該インキ中継芯91の前端に接続されるインキ誘導芯5とからなる。前記ホルダー9の後部内には、繊維加工体よりなるインキ中継芯91の前部が圧入される。前記ボールペンチップ2の内部には、ボール3後面にインキを誘導する合成樹脂の押出成形体よりなるインキ誘導芯5が遊挿される。前記インキ誘導芯5の後端が前記インキ中継芯91の前端に突き刺し接続され、前記インキ中継芯91の後端が前記インキ吸蔵体64の前端に突き刺し接続される。
<実施例・比較例>
Figure 0006345403
本発明の実施例と比較例を表1に示す。
第1の実施の形態及び第2の実施の形態のパイプ式ボールペン1を用い、手書きによる筆記試験を行い、筆跡途切れの有無について確認した。
前記筆記試験は、A4レポート用紙(罫線間隔7mm)に2行分の幅で横方向に連続の丸を書き、A4レポート用紙1枚分、前記丸書きを行った後、パイプ式ボールペンチップのボールペンチップ側にキャップ着脱を5回繰り返した後、再度、前記同様、A4レポート用紙に連続の丸書きを行うことを、A4レポート用紙15枚分まで続けた。尚、前記筆記試験は、4名の検査員により行われた。
実施例1では、第1の適用例(図7)を採用した第1の実施の形態(図1乃至図3)のパイプ式ボールペン1を使用した。
比較例1では、実施例1の寸法C、寸法Dのみを異なるものとし、他の構成は実施例1と同様の形態を採用した。
実施例2では、第1の適用例(図7)を採用した第2の実施の形態(図4乃至図6)のパイプ式ボールペン1を使用した。
比較例2では、実施例2の寸法C、寸法Dのみを異なるものとし、他の構成は実施例2と同様の形態を採用した。
1 パイプ式ボールペン
2 ボールペンチップ
3 ボール
4 細管
41 内方突起
41a インキ流通孔
41b インキ流通溝
42 前端縁部
43 インキ流通間隙
5 インキ誘導芯
6 軸筒
61 前軸
61a 結合部
61b 突片
62 後軸
63 尾栓
64 インキ吸蔵体
7 インキ保溜部材
71 インキ供給芯
8 インキタンク
81 栓体
9 ホルダー
91 インキ中継芯

Claims (1)

  1. 金属製円筒状の細管の前端近傍内壁に押圧変形によって複数の内方突起を形成し、前記内方突起の前面をボール受け座となして細管の前端にボールを回転可能に配置し、前記内方突起の後方の細管内に棒状のインキ誘導芯を遊挿し、前記インキ誘導芯の前端を前記内方突起の後面に当接させ、前記細管内面とインキ誘導芯外面との間にインキ流通間隙を形成してなるボールペンチップを備えたパイプ式ボールペンであって、
    前記ボールの外径Aが0.5mm〜0.7mmの範囲にあり、
    前記細管の内径Bと前記インキ誘導芯の外径Cとの差(B−C)を、前記インキ誘導芯の前端と前記ボールとの軸方向の距離Dより大きく設定し
    前記インキ誘導芯は、前端周縁がエッジ形状を有する合成樹脂製の円柱状の中実体からなり、
    前記インキ誘導芯の前端と前記ボールとの軸方向の距離Dの前記細管の内径Bに対する比(D/B)が、0.25〜0.35の範囲にあり、
    前記内方突起の各々の頂部に接する仮想内接円の直径Eのインキ誘導芯の外径Cに対する比(E/C)が、0.51〜0.58の範囲にあり、
    インキを直に貯溜するインキタンクを備え、前記インキタンクと前記ボールペンチップとの間に、インキタンク内の圧力変化に応じた余剰インキを一時的に保持するインキ保溜部材を設け、前記インキ保溜部材の後側に前記インキタンクを着脱自在に接続したことを特徴とするパイプ式ボールペン。
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