JP6345184B2 - 2段階接線流限外濾過を使用するポリペプチドの精製 - Google Patents
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Description
本発明は、2段階接線流限外濾過(「TFF」)を用いて、関心対象の分子を含む溶液から該分子を分離する方法に関する。特に、本発明の方法は、その後の、すなわち下流の純化単位操作の前に、混入物および/または不純物レベルを劇的に低下させるための、馴化細胞培養上清などの粗製供給流の処理に関する。本発明の方法は、発酵または他の細胞培養工程のような生物学的生産システムからの粗製供給流の処理において使用することができ、さらに、クロマトグラフィー単位操作などの、高不純物負荷に対して感受性の高い下流工程の前の、時間を要する不純物沈殿工程(例えば、pH駆動性)および/または沈殿物濾過工程の必要性を排除することができる。開示される2段階TFF工程は、供給流、例えば細胞培養上清のpHに対応するかまたはそれに近いpH、典型的には7.5±1.0というpHで有利に実施することができる少なくとも2つのTFF単位操作を組み合わせている。供給流の関心対象のタンパク質の精製を目的とした、従来工程を補完する、改善する、またはそれに取って代わるためのTFF単位操作の使用は、直接的および間接的な処理コストの両方の顕著な削減を示し得る。例えば、沈殿工程および沈殿物濾過工程を排除することによる間接的な削減に加えて、2段階TFF単位操作によってもたらされる不純物負荷の減少は、下流のカラム性能、例えば、クロマトグラフィー分離、動的結合能、稼働寿命、および/または必要なカラムサイズの減少を改善することによる間接的削減をもたらし得る。特定の態様において、本発明の方法は、免疫グロブリン分子、例えば抗体の精製の工程において用いられ、このような工程は、アフィニティー精製段階、例えばプロテインAアフィニティークロマトグラフィー精製を欠いている。
本発明は、関心対象の分子、特に生体分子(例えば、タンパク質)を含む粗製溶液および/または生産溶液から該分子を分離および/または精製する方法に関する。バイオテクノロジーの分野が進歩するにつれて、粗製生産溶液から大量の生体分子を経済的に処理することは、次第に実際的に意味のあるものとなってきた。特に、生産および処理の経済的側面は、酵素、抗体、ならびにその他の特殊なタンパク質およびペプチドを含む生体分子および/または医薬の開発および製造に関する決定において決定的な役割を果たし得る。このような生体分子(例えば、タンパク質、ポリペプチド、抗体)の大部分の生産に関して、組換えDNA技法の使用が最適な生産方法となっている。このような方法を用いて、大量の所望の生体分子を種々の生物系において発現させることができる。このような系には、細胞ベースの系(細菌、酵母、昆虫、および哺乳動物の細胞培養物(例えば、関心対象のタンパク質の内因性発現を有するか、またはトランスジェニック細胞培養物)など)、トランスジェニック動物、およびトランスジェニック植物が含まれる。細胞培養系またはインビボ系の生体分子経路はまた、インビトロ生産システムの実施のために、必須成分にまで減少されている。しかしながら、これらの生産システムを用いた場合、バイオ医薬業界は、粗製生産溶液または生産材料から所望の生体分子(例えば、タンパク質)を回収するための改善されたまたは新規なシステムを開発する、対応した課題に直面する。粗製生産溶液には、馴化細胞培養培地、清澄化されたホモジナイズ/溶解された馴化細胞培養物、トランスジェニック動物由来の体液(例えば、血液、血清、乳汁、および尿)、ならびに最適な生体分子に加えて出発材料および成分を含むインビトロ生産溶液が含まれる。回収方法は、政府の純度および安全基準を満たす回収産物をもたらさなければならないばかりでなく、経済的に実行可能でなくてはならない。
(i) 第1のTFF単位操作は、該タンパク質が第1のTFF単位操作の保持物中に回収されるように、該タンパク質を含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、該タンパク質が第2のTFF単位操作の透過物中に回収されるように、該タンパク質を含む第2の産物流を濾過する。
(i) 第1のTFF単位操作は、関心対象のタンパク質が第1のTFF単位操作の保持物中に回収されるようなカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、該タンパク質を含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、関心対象のタンパク質が第2のTFF単位操作の透過物中に回収されるようなカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を通して、該タンパク質を含む第2の産物流を濾過する。
(i) 第1のTFF単位操作は、関心対象のタンパク質が第1のTFF単位操作の保持物中に回収されるようなカットオフ値を有する、および/またはそのカットオフ値が該タンパク質の分子量の0.5倍である第1の限外濾過膜を用いて、該タンパク質を含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、関心対象のタンパク質が第2のTFF単位操作の透過物中に回収されるようなカットオフ値を有し、そのカットオフ値が1000 KDを超えない第2の限外濾過膜を通して、該タンパク質を含む第2の産物流を濾過する。
(i) 関心対象のタンパク質の分子量よりも小さいカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を通して、該タンパク質を含む第1の産物流を濾過する第1の接線流限外濾過単位操作;および
(ii) 関心対象のタンパク質の分子量よりも大きいカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を通して、該タンパク質を含む第2の産物流を濾過する第2の接線流限外濾過単位操作
を含む。本発明の成分 (i) および (ii) は、さらなる態様において、該タンパク質が第1のTFF単位操作の保持物中に回収され、かつ第2のTFF単位操作の透過物中に回収されることをさらに特徴とし得る。
(i) 関心対象のタンパク質の分子量の0.5倍またはそれ未満のカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を通して、該タンパク質を含む第1の産物流を濾過する第1の接線流限外濾過単位操作;および
(ii) 関心対象のタンパク質の分子量の少なくとも2倍であるが、1000 KD未満であるカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を通して、該タンパク質を含む第2の産物流を濾過する第2の接線流限外濾過単位操作
を含む。本発明の成分 (i) および (ii) は、さらなる態様において、該タンパク質が第1のTFF単位操作の保持物中に回収され、かつ第2のTFF単位操作の透過物中に回収されることをさらに特徴とし得る。
(i) 第1のTFF単位操作は、関心対象のタンパク質が第1のTFF単位操作の保持物中に回収されるようなカットオフ値を有する、および/またはそのカットオフ値が該タンパク質の分子量の0.5倍である第1の限外濾過膜を用いて、該タンパク質を含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、関心対象のタンパク質が第2のTFF単位操作の透過物中に回収されるようなカットオフ値を有し、そのカットオフ値が1000 KDを超えない第2の限外濾過膜を通して、該タンパク質を含む第2の産物流を濾過し;
ならびにこの場合、該溶液は、該2段階TFFの上流で、0.1μm〜0.45μm細孔サイズのフィルターを通して濾過される細胞培養上清である。
(i) 第1のTFF単位操作は、30 kD〜50 kD(好ましくは50 kD)のカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、少なくとも300 kDであるが1000 kD以下である(好ましくは300 kDである)カットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 任意の第3のTFF単位操作は、30 kD〜50 kDまたはそれ未満(好ましくは50 kD)のカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過する。
この段落において記載される態様と関連した好ましい局面において、第1の産物流は、任意に滅菌された細胞培養上清である。任意の滅菌は、当技術分野で公知の、および/または本明細書において記載される任意の方法によって達成され得る。例えば、第1のTFF単位操作の上流の第1の産物流の滅菌は、0.1μm〜0.45μmの細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって達成され得、好ましくは0.2μmまたは0.22μmの細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって達成される。この段落において記載される態様と関連したさらなる好ましい局面において、第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作される;すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない。この段落において記載される態様と関連したさらなる好ましい局面において、任意の第3のTFF単位操作は、もし存在するのであれば、第2のTFF単位操作の直接下流にあるか、またはそれと平行して行われる;すなわち、この局面において、第2のTFF単位操作と第3のTFF単位操作(存在する場合)の間に介入する単位操作は存在しない。
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 任意の第3のTFF単位操作は、50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し、
この場合、第1の産物流は、0.22μm以下の細孔サイズを有するフィルター膜を通した濾過によって任意に滅菌された細胞培養上清であり;この場合、第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作のすぐ下流にあり;ならびにこの場合、任意の第3のTFF単位操作は、もし存在するのであれば、第2のTFF単位操作のすぐ下流にあるか、またはそれと平行して行われる。
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過する。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;
ならびにこの場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作される;すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し、
ならびにこの場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清である。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し、
ならびにこの場合、
該方法は、第1および第2のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;
この場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清であり;
ならびにこの場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作される(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない)。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;
この場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清であり;
ならびにこの場合、
該方法は、第1および第2のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;
この場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
ならびにこの場合、
該方法は、第1および第2のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;
この場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清であり;
この場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
ならびにこの場合、
該方法は、第1および第2のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過する。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
この場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
ならびにこの場合、
第3のTFF単位操作は、第2のTFF単位操作の直接下流で、またはそれと平行して操作される(すなわち、この局面において、第2のTFF単位操作と第3のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない)。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
ならびにこの場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清である。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
ならびにこの場合、
該方法は、第1、第2、および第3のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
この場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
この場合、
第3のTFF単位操作は、第2のTFF単位操作の直接下流で、またはそれと平行して操作され(すなわち、この局面において、第2のTFF単位操作と第3のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
ならびにこの場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清である。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
この場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
この場合、
第3のTFF単位操作は、第2のTFF単位操作の直接下流で、またはそれと平行して操作され(すなわち、この局面において、第2のTFF単位操作と第3のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
ならびにこの場合、
該方法は、第1、第2、および第3のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
この場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清であり;
ならびにこの場合、
該方法は、第1、第2、および第3のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
この場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
この場合、
第3のTFF単位操作は、第2のTFF単位操作の直接下流で、またはそれと平行して操作され(すなわち、この局面において、第2のTFF単位操作と第3のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
この場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清であり;
ならびにこの場合、
該方法は、第1、第2、および第3のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;
ならびにこの場合、第1および第2のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満である。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;
この場合、第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
ならびにこの場合、第1および第2のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満である。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し、
この場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清であり;
ならびにこの場合、第1および第2のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満である。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し、
この場合、第1および第2のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満であり;
ならびにこの場合、
該方法は、第1および第2のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;
この場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清であり;
この場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
ならびにこの場合、第1および第2のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満である。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;
この場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清であり;
この場合、第1および第2のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満であり;
ならびにこの場合、
該方法は、第1および第2のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;
この場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
この場合、第1および第2のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満であり;
ならびにこの場合、
該方法は、第1および第2のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;かつ
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;
この場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清であり;
この場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
この場合、第1および第2のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満であり;
ならびにこの場合、
該方法は、第1および第2のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
ならびにこの場合、第1、第2、および第3のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満である。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
この場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
この場合、
第3のTFF単位操作は、第2のTFF単位操作の直接下流で、またはそれと平行して操作され(すなわち、この局面において、第2のTFF単位操作と第3のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
ならびにこの場合、第1、第2、および第3のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満である。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
この場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清であり;
ならびにこの場合、第1、第2、および第3のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満である。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
この場合、第1、第2、および第3のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満であり;
ならびにこの場合、
該方法は、第1、第2、および第3のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
この場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
この場合、
第3のTFF単位操作は、第2のTFF単位操作の直接下流で、またはそれと平行して操作され(すなわち、この局面において、第2のTFF単位操作と第3のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
この場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清であり;
ならびにこの場合、第1、第2、および第3のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満である。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
この場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
この場合、
第3のTFF単位操作は、第2のTFF単位操作の直接下流で、またはそれと平行して操作され(すなわち、この局面において、第2のTFF単位操作と第3のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
この場合、第1、第2、および第3のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満であり;
ならびにこの場合、
該方法は、第1、第2、および第3のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
この場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清であり;
この場合、第1、第2、および第3のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満であり、
ならびにこの場合、
該方法は、第1、第2、および第3のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
この場合、
(i) 第1のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第1の産物流を濾過し;
(ii) 第2のTFF単位操作は、300 kD〜1000 kD、好ましくは300 kDのカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第2の産物流を濾過し;かつ
(iii) 第3のTFF単位操作は、50 kDまたはそれ未満、好ましくは50 kDのカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、関心対象の免疫グロブリンを含む第3の産物流を濾過し;
この場合、
第2のTFF単位操作は、第1のTFF単位操作の直接下流で操作され(すなわち、この局面において、第1のTFF単位操作と第2のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
この場合、
第3のTFF単位操作は、第2のTFF単位操作の直接下流で、またはそれと平行して操作され(すなわち、この局面において、第2のTFF単位操作と第3のTFF単位操作の間に介入する単位操作は存在しない);
この場合、
第1の産物流は、0.1μm〜0.45μm(好ましくは0.2μmまたは0.22μm)の細孔サイズを有するフィルターを通した濾過によって滅菌された細胞培養上清であり;
この場合、第1、第2、および第3のTFF単位操作の操作後に、
(a) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、細胞培養上清中のHCP濃度と比べて少なくとも10%低下し;かつ/または
(b) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCPの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満であり;かつ/または
(c) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、細胞培養上清中のHCDNA濃度と比べて少なくとも30%低下し;かつ/または
(d) 該免疫グロブリンを含む溶液中のHCDNAの濃度は、該免疫グロブリン1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満であり;
ならびにこの場合、
該方法は、第1、第2、および第3のTFF単位操作の下流にクロマトグラフィー工程(例えば、イオン交換クロマトグラフィー工程および/またはアフィニティークロマトグラフィー工程)をさらに含む。
一般に、以下の語または語句は、概要、説明、実施例、および特許請求の範囲において使用される場合に、示された定義を有する。
[本発明1001]
2段階接線流限外濾過 (TFF) を用いて、関心対象のタンパク質を含む細胞培養液から該タンパク質を分離する方法であって、該2段階TFFが第1のTFF単位操作および第2のTFF単位操作を含み、
第1のTFF単位操作が、該タンパク質が第1のTFF単位操作の保持物中に回収されるようなカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、該タンパク質を含む第1の産物流を濾過し;かつ
第2のTFF単位操作が、該タンパク質が第2のTFF単位操作の透過物中に回収されるようなカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、該タンパク質を含む第2の産物流を濾過し;
かつ、第1または第2の産物流が細胞培養上清である、
方法。
[本発明1002]
第1の産物流が細胞培養上清であり、かつ第1のTFF単位操作が第2のTFF単位操作の上流にある、本発明1001の方法。
[本発明1003]
2段階TFFが、前記タンパク質が第3のTFF単位操作の保持物中にあるようなカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、該タンパク質を含む第3の産物流を濾過する第3のTFF単位操作をさらに含み、かつ第3のTFF単位操作が第1および第2のTFF単位操作の下流にある、本発明1001または1002の方法。
[本発明1004]
第3の限外濾過膜のカットオフ値が第2の限外濾過膜のカットオフ値と同じである、本発明1003の方法。
[本発明1005]
前記タンパク質が、少なくとも10 kDであるが500 kD以下の分子量を有する、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1006]
第1の限外濾過膜が、前記タンパク質の分子量の2分の1(0.5倍)またはそれ未満のカットオフ値を有し、かつ
第2の限外濾過膜が、該タンパク質の分子量の少なくとも2倍であるが1000 kD以下であるカットオフ値を有する、
本発明1005の方法。
[本発明1007]
前記タンパク質が150±75 kDの分子量を有する、本発明1005または1006の方法。
[本発明1008]
前記タンパク質が抗体である、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1009]
第1の限外濾過膜が50 kDまたはそれ未満のカットオフ値を有し、かつ第2の限外濾過膜が300 kD〜1000 kDのカットオフ値を有する、本発明1005〜1008のいずれかの方法。
[本発明1010]
第1の限外濾過膜が50 kDのカットオフ値を有し、かつ第2の限外濾過膜が300 kDのカットオフ値を有する、本発明1009の方法。
[本発明1011]
2段階TFFが、関心対象のタンパク質を含む溶液中の宿主細胞タンパク質 (HCP)の濃度を細胞培養上清と比べて少なくとも10%低下させ、かつ/または関心対象のタンパク質を含む溶液中の宿主細胞DNA (HCDNA)の濃度を細胞培養上清と比べて少なくとも30%低下させる、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1012]
2段階TFFが、関心対象のタンパク質を含む溶液中のHCPの濃度を、該タンパク質1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満まで低下させ、かつ/または関心対象のタンパク質を含む溶液中のHCDNAの濃度を、該タンパク質1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満まで低下させる、本発明1008〜1010のいずれかの方法。
[本発明1013]
2段階TFFの下流にカラムクロマトグラフィー工程をさらに含む、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1014]
カラムクロマトグラフィー工程が非アフィニティーカラムクロマトグラフィー工程である、本発明1013の方法。
[本発明1015]
カラムクロマトグラフィー工程が陰イオン交換クロマトグラフィー (AEX) 単位操作または陽イオン交換クロマトグラフィー (CEX) 単位操作である、本発明1013または1014の方法。
驚いたことに、関心対象の分子を含む溶液から該分子を分離するための2段階接線流限外濾過(「2段階TFF」)の使用が、標準的な精製工程と比べて、溶液中の混入物のレベルを劇的に低下させることが発見された。したがって、本明細書において開示される2段階TFF方法は、既存の精製スキームを補完することができ、かつ/または既存の精製スキーム内の1つもしくは複数の単位操作に取って代わることができる。特に、本明細書において開示される2段階TFF方法は、混入物レベルを、付加的な不純物沈殿工程および清澄化/沈殿物濾過工程の必要性なしに、分子の下流の処理および/または精製が進行し得る程度にまで低下させる。本明細書において開示される方法は、生体分子の分離および/または精製工程に特に役に立つ。本明細書において開示される2段階TFF方法は、溶液から関心対象の分子を分離/精製/単離するための任意の工程において使用され得る。本明細書において開示される2段階TFF方法によって提供される混入物/不純物レベルの実質的な低下はまた、混入物/不純物レベルが工程の性能および/または単位操作の機能に悪影響を及ぼす任意の工程にも関連性がある。例えば、2段階TFF方法は、その効果的な可使時間を延長させるために、例えば、親和性分子、例えばプロテインA、またはクロマトグラフィー樹脂を保護するために(不純物負荷の減少による)、アフィニティークロマトグラフィー、例えばプロテインAカラム、またはイオン交換クロマトグラフィー単位操作の上流で使用され得る。ある種の態様において、本明細書において開示される2段階TFF方法は、既存の精製スキーム内の1つまたは複数の単位操作、例えばアフィニティークロマトグラフィーに取って代わることができ、したがって生体分子、例えば抗体を含む溶液からの該生体分子の非アフィニティー精製/単離/分離において使用することができる。他の態様において、本明細書において開示される2段階TFF方法は、アフィニティークロマトグラフィー、例えばプロテインAクロマトグラフィーもまた含む工程において使用することができる。
1段階TFFを用いた溶液からのタンパク質の処理
本実施例は、非アフィニティー精製方法、特に陰イオン交換クロマトグラフィー(「AEX」)および陽イオン交換クロマトグラフィー(「CEX」)を用いた、抗体を含む溶液からの該抗体の単離および/または精製に関する。抗体を含む最初の溶液は、清澄化された馴化細胞培養培地の供給流である。供給流は、50 kDカットオフを有する1段階の接線流濾過(「TFF」)を用いて前処理する。本実施例は、典型的な供給流から抗体を非アフィニティー単離する際の、当技術分野において日常的に用いられる一般的実践に関する(例えば、Gottschalk 2009;Alahari et al., BioPharm Int. March 2, 2009 (Supp.);Wang et al., BioPharm. Int. October 2, 2009を参照されたい)。特に、抗体は、その抗体の分子量を下回るカットオフ値を有する限外濾過膜を用いる1段階のTFFを用いて、最初に濃縮される(および本明細書において開示されるように部分精製される)。TFF工程に続いて、緩衝液交換/透析濾過してから、クロマトグラフィー工程を行う。本明細書において開示および例証される特定の方法とは関係ないが、本実施例に用いられる具体的な抗体は、抗コロニー刺激因子1受容体抗体(抗CSFR1;WO 2011/131407を参照されたい)である。
1段階接線流濾過および透析濾過(保持物中の産物)
1段階接線流濾過は、Tandem Pump Model 1082(Satorius Stedim Biotech S.A.、Aubagne, France)およびSartocon Slice Cassette PESU 50 kD(濾過面積200 cm2、製品# 3081465002 E-SG;Satorius Stedim)を備えたSatorius Sartocon Sliceユニットを用いて達成した。1段階のTFFにおいて、2.9 mg/mlの濃度の関心対象の抗体を含む945 mlの清澄化細胞培養上清(すなわち、供給流)を、136 mlまで濃縮した。
TFF/緩衝液交換段階からの産物流(すなわち、保持物)を、当技術分野で公知の標準的方法に従って陰イオン交換クロマトグラフィー(「AEX」)に供した。クロマトグラフィー条件は以下の通りであった:
交換材料:Q-Sepharose FF(GE Healthcare、Freiburg, Germany)
カラム:内径8 mm、長さ100 mm、体積5.03 ml
流速:150 cm/時間(1.25 ml/分)*
平衡化溶液:25 mM Tris/HCl、50 mM NaCl、pH 7.5
負荷:タンパク質80 g/クロマトグラフィー材料1 l
洗浄溶液:25 mM Tris/HCl、50 mM NaCl、pH 7.5
溶出方法:均一濃度
(*) 試料の負荷および溶出中に背圧の上昇が観察されたため、流速を低下させた。
上記の通り、AEXカラムから溶出された抗体は、pH 7.5を有する緩衝液中に存在した。その後のCEXを行うために、抗体含有溶出液を、1 Mクエン酸の添加によりpH 5.0にpH調整した。
pH調整および濾過の後に、CEXを用いて抗体を産物流から単離した。クロマトグラフィー条件は以下の通りであった。
交換材料:Poros 50HS(Life Technologies Co.、Carlsbad, CA, USA)
カラム:内径8 mm、長さ100 mm、体積5.03 ml
流速:150 cm/時間(= 1.25 ml/分)
平衡化溶液:10 mMクエン酸ナトリウム、pH 5.0
負荷:タンパク質40 g/クロマトグラフィー材料1 l
洗浄溶液:10 mMクエン酸ナトリウム、pH 5.0
溶出溶液:10 mMクエン酸ナトリウム、750 mM NaCl、pH 5.0
溶出方法:22.5カラム体積での0% (v/v) 〜100% (v/v) 溶出溶液の直線勾配
最初のおよび最終的な産物流、ならびに精製工程の様々な中間段階における(典型的には各単位操作後)の産物流について、抗体、ならびに混入物である宿主細胞タンパク質(「HCP」)および宿主細胞DNA(「HCDNA」)の両方の濃度を決定した。清澄化細胞培養上清(最初の供給流)およびすべての中間産物流の抗体濃度は、プロテインA‐HPLC(プロテインAアフィニティー高速液体クロマトグラフィー;使用カラム:Applied BiosystemsのPA ImmunoDetection(登録商標)Sensor Cartridge for Perfusion Immunoassay(商標)Technology)によって決定した。CEXからプールされた溶出液中の抗体濃度は、UV 280 nm吸着によって決定した。
最初の供給流、中間産物流、および最終的な溶出液の抗体の濃度、抗体単量体の比率、および混入物レベルを表1に提供する。段階収率は、特定の単位操作について保持された抗体の割合を提供する。
2段階TFFを用いた溶液からのタンパク質の処理
本実施例は、非アフィニティー精製方法、特にAEXおよびCEXを用いた、抗体を含む溶液からの該抗体の単離および/または精製に関する。最初の溶液は、清澄化された馴化細胞培養培地の供給流である。供給流を2段階接線流濾過を用いて前処理したことを除いて、本実施例は実施例1と同一である。本実施例において、2段階TFFの第1のTFF単位操作は、実施例1で用いられた1段階TFF段階と同一であり、すなわち50 kDカットオフ値を有する限外濾過膜によって行われ、その後に緩衝液交換/透析濾過が行われた。しかしながら、実施例1とは異なり、本研究は、2段階TFFを提供する、300 kDカットオフを有するカラムを用いて行われる第2のTFF単位操作の付加を実証する。この設定は、図1または図2において見ることができる。例証される研究はさらに、50 kDカットオフを有するカラムを用いて行われる、300 kD TFFに続く第3のTFF/濃縮単位操作を付加した。本実施例において用いられる2段階TFFの模式図を図3に提供する。第2および第3のTFF単位操作(任意に透析濾過と組み合わされる)は、図4中の模式図に示されるように、平行して組み合わせることもできる。2段階TFF処理(TFF 50 kD、TFF 300 kD、TFF 50 kD)の後、AEXおよびCEXを実施例1と同様に行った(以下に説明されるように、遠心分離/濾過段階を除いて)。本研究は、実施例1で用いられた抗CSFR1抗体を用いて行った。
第1段階接線流濾過および透析濾過(保持物中の産物)
第1段階TFFおよび透析濾過は、実施例1において報告された1段階TFFについて記載されているように達成した。第1段階において、2.9 mg/mlの濃度の関心対象の抗体を含む945 mlの清澄化細胞培養上清を、136 mlまで濃縮した。
第2段階TFFは、Sartocon Slice Cassette PESU 300 kD(濾過面積200 cm2、製品# 3081467902E-SG;Satorius Stedim)を使用すること以外は、第1段階のTFFと同様に行った。この第2段階TFF中に、産物(抗体)はフィルターを通過し、透過物中に見出される(よって、この第2段階TFFの透過物は産物流を形成する)。この第2段階TFFにおいて、15.2 mg/mlの濃度の抗体を含む108 mlの試料(すなわち、第1段階TFFからの保持物)を、15倍の緩衝液容積(25 mM Tris/HCl、50 mM NaCl、pH 7.5)に対して第2カラム上で透析濾過した。
第2段階TFFは、産物が透過物中に存在し、産物を含む試料の容積の劇的な増加(すなわち、産物流の容積の劇的増加)をもたらすように設計された。よって、50 kDカットオフを有するカラムを使用する第3のTFFを用いて、産物を濃縮し、産物流の容積を減少させた。この第3のTFF段階は、上記の第1段階TFFおよび実施例1におけるものと同一である、50 kDカットオフを有するカラムを使用した。この第3段階では、1.1 mg/mlの濃度の1627 mlの産物流(すなわち、第2段階TFFからの透過物)を、143 mlの容積まで濃縮した。
2段階TFF処理段階後のAEXは、実施例1と同様に進めた。クロマトグラフィー条件は以下の通りであった:
交換材料:Q-Sepharose FF(GE Healthcare、Freiburg, Germany)
カラム:内径8 mm、長さ100 mm、体積5.03 ml
流速:150 cm/時間(1.25 ml/分)
平衡化溶液:25 mM Tris/HCl、50 mM NaCl、pH 7.5
負荷:タンパク質86 g/クロマトグラフィー材料1 l
洗浄溶液:25 mM Tris/HCl、50 mM NaCl、pH 7.5
溶出方法:均一濃度
実施例1と同様に、CEXの前に、AEXカラムから溶出された試料を、1 Mクエン酸の添加によりpH 5.0にpH調整した。しかしながら、実施例1とは対照的に、この段階で沈殿は観察されず、したがって産物流の遠心分離/濾過は必要なかった。それどころか、産物流をCEXカラム上に直接負荷した。
pH調整の後に、実施例1に記載されるように、CEXを用いて抗体を産物流から単離した。クロマトグラフィー条件は以下の通りであった。
交換材料:Poros 50HS(Life Technologies Co.、Carlsbad, CA, USA)
カラム:内径8 mm、長さ100 mm、体積5.03 ml
流速:150 cm/時間(= 1.25 ml/分)
平衡化溶液:10 mMクエン酸ナトリウム、pH 5.0
負荷:タンパク質20 g/クロマトグラフィー材料1 l
洗浄溶液:10 mMクエン酸ナトリウム、pH 5.0
溶出溶液:10 mMクエン酸ナトリウム、750 mM NaCl、pH 5.0
溶出方法:22.5カラム体積での0% (v/v) 〜100% (v/v) 溶出溶液の直線勾配
抗体濃度、ならびに混入物である宿主細胞タンパク質(「HCP」)および宿主細胞DNA(「HCDNA」)の濃度は、実施例1に記載される方法に従って、実験の様々な段階で決定した。
最初の供給流、中間産物流、および最終的な溶出液の抗体の濃度、抗体単量体の比率、および混入物レベルを表2に提供する。段階収率は、特定の単位操作について保持された抗体の割合を提供する。
1段階TFFを用いた溶液からのタンパク質の処理
関心対象の異なるタンパク質、特に抗アンジオポエチン2 (Ang2)/VEGF抗体(例えば、米国特許出願公開第2010/0111967号を参照されたい)を含む供給流を用いて、実施例1を繰り返した。実施例1の方法からの逸脱のみを、本明細書において報告する。
1段階接線流濾過および透析濾過(保持物中の産物)
1段階TFFにおいて、2.7 mg/mlの濃度の抗Ang2/VEGF抗体を含む950 mlの清澄化細胞培養上清を、134 mlまで濃縮した。続いて、緩衝液交換もまた実施例1と同様に達成した。
カラムの負荷がタンパク質19 g/カラム材料1 lであったことを除いて、AEXは実施例1に従って進めた。実施例1において報告されたAEX工程とは対照的に、抗Ang2/VEGF抗体処理のこの段階において、背圧の上昇は観察されなかった;全単位操作を通して、流速150 cm/時間を維持した。これは、実施例1における最初の抗CSFR1供給流と比較して、最初の抗Ang2/VEGF抗体供給流中のHCDNAの濃度が劇的により低かったことによる可能性が高い(およそ80%低い;表1と表3を比較されたい)。これによって、沈殿および濾過の前のすべての単位操作について、HCDNAの濃度はより低くなる。
本工程を通して、HCDNAの濃度は実施例1におけるものと比較してより低いにもかかわらず、抗Ang2/VEGF産物流についても、5.0へのpH調整中に沈殿が観察された。この場合もやはり、産物流中の抗体の濃度が変化しなかったため、不純物のみが沈殿したと想定された。実施例1と同様に、CEXの前に、試料を遠心分離および濾過により清澄化した。
カラム負荷をタンパク質13 g/クロマトグラフィー材料1 lに下げたことを除いて、抗Ang2/VEGF試料のCEXは実施例1と同様に実施した。
抗体濃度、ならびに混入物HCPおよびHCDNAの濃度は、本実験を通して、実施例1に記載されるように決定した。
結果
供給流、中間産物流、および最終的な溶出液の抗体の濃度、抗体単量体の比率、および混入物レベルを表3に提供する。
2段階TFFを用いた溶液からのタンパク質の処理
本実施例は、実施例3の、すなわち抗Ang2/VEGF抗体を含む供給流を用いて、実施例2を繰り返す。実施例2の方法は再度詳述せず、その方法からの逸脱のみを本明細書において報告する。
第1段階接線流濾過および透析濾過(保持物中の産物)
第1段階TFFでは、2.7 mg/mlの濃度の関心対象の抗体を含む950 mlの清澄化細胞培養上清を、134 mlまで濃縮した。緩衝液交換は実施例2と同様に進めた。
第2段階TFFでは、11.9 mg/mlの濃度の抗体を含む98 mlの産物流試料(すなわち、第1段階TFFからの保持物)を、18倍の緩衝液容積に対して透析濾過した。
第3段階TFF/濃縮では、1.0 mg/mlの抗体を含む1524 mlの産物流を、157 mlの容積まで濃縮した。
負荷がタンパク質80 g/クロマトグラフィー材料1 lであったことを除いて、AEXは実施例2の方法に従って進めた。
pH調整は、実施例2に詳述される通りに行った。
CEXは、実施例2に詳述される通りに行った。
抗体濃度、ならびに混入物である宿主細胞タンパク質(「HCP」)および宿主細胞DNA(「HCDNA」)の濃度は、本実験を通して、実施例1に記載される方法に従って決定した。
最初の供給流、中間産物流、および最終的な溶出液の抗体の濃度、抗体単量体の比率、および混入物レベルを表4に提供する。
当技術分野で公知の方法に従った1段階TFFを使用すると、混入物レベル(例えば、HCPおよびHCDNA)を満足に低下させることができず、下流クロマトグラフィー工程、例えばAEXの過負荷を招く。しかしながら、本発明による2段階TFFを使用することにより、AEXカラムの過負荷は所与のカラムサイズで妨げられた。これは、2段階TFF方法によって、現在実行されているよりも顕著に小さいクロマトグラフィーカラムを用いて、同じ最初の供給流に関して、効率的な混入物減少、例えばHCDNAおよび/またはHCP除去が可能になることを示す。これは、本明細書において開示される2段階TFF方法に付随する顕著な経済的利点を表す。
Claims (13)
- 2段階接線流限外濾過 (TFF) を用いて、関心対象のタンパク質を含む細胞培養液から該タンパク質を分離する方法であって、該タンパク質が、少なくとも10 kDであるが500 kD以下の分子量を有し、該2段階TFFが第1のTFF単位操作および第2のTFF単位操作を含み、
該第1のTFF単位操作が、該タンパク質が第1のTFF単位操作の保持物中に回収されるような、該タンパク質の分子量の2分の1(0.5倍)またはそれ未満のカットオフ値を有する第1の限外濾過膜を用いて、該タンパク質を含む第1の産物流を濾過し;かつ
該第2のTFF単位操作が、該タンパク質が第2のTFF単位操作の透過物中に回収されるような、該タンパク質の分子量の少なくとも2倍であるが1000 kD以下のカットオフ値を有する第2の限外濾過膜を用いて、該タンパク質を含む第2の産物流を濾過し;
かつ、該第1または第2の産物流が細胞培養上清である、
方法。 - 第1の産物流が細胞培養上清であり、かつ第1のTFF単位操作が第2のTFF単位操作の上流にある、請求項1記載の方法。
- 2段階TFFが、前記タンパク質が第3のTFF単位操作の保持物中にあるようなカットオフ値を有する第3の限外濾過膜を用いて、該タンパク質を含む第3の産物流を濾過する第3のTFF単位操作をさらに含み、かつ第3のTFF単位操作が第1および第2のTFF単位操作の下流にある、請求項1または2記載の方法。
- 第3の限外濾過膜のカットオフ値が第1の限外濾過膜のカットオフ値と同じである、請求項3記載の方法。
- 前記タンパク質が150±75 kDの分子量を有する、前記請求項のいずれか一項記載の方法。
- 前記タンパク質が抗体である、前記請求項のいずれか一項記載の方法。
- 第1の限外濾過膜が50 kDまたはそれ未満のカットオフ値を有し、かつ第2の限外濾過膜が300 kD〜1000 kDのカットオフ値を有する、前記請求項のいずれか一項記載の方法。
- 第1の限外濾過膜が50 kDのカットオフ値を有し、かつ第2の限外濾過膜が300 kDのカットオフ値を有する、請求項7記載の方法。
- 2段階TFFが、関心対象のタンパク質を含む溶液中の宿主細胞タンパク質 (HCP)の濃度を細胞培養上清と比べて少なくとも10%低下させ、かつ/または関心対象のタンパク質を含む溶液中の宿主細胞DNA (HCDNA)の濃度を細胞培養上清と比べて少なくとも30%低下させる、前記請求項のいずれか一項記載の方法。
- 2段階TFFが、関心対象のタンパク質を含む溶液中のHCPの濃度を、該タンパク質1 mg当たり400,000 ngもしくはそれ未満まで低下させ、かつ/または関心対象のタンパク質を含む溶液中のHCDNAの濃度を、該タンパク質1 mg当たり1,500,000 pgもしくはそれ未満まで低下させる、請求項6〜8のいずれか一項記載の方法。
- 2段階TFFの下流にカラムクロマトグラフィー工程をさらに含む、前記請求項のいずれか一項記載の方法。
- カラムクロマトグラフィー工程が非アフィニティーカラムクロマトグラフィー工程である、請求項11記載の方法。
- カラムクロマトグラフィー工程が陰イオン交換クロマトグラフィー (AEX) 単位操作または陽イオン交換クロマトグラフィー (CEX) 単位操作である、請求項11または12記載の方法。
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