JP6344676B1 - 色覚検査装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
色覚異常には、錐体のうち1種類が欠損している状態の「2色覚」と、錐体のうち1種類が正常に機能していない状態である「異常3色覚」とがある。2色覚と異常3色覚は、色覚異常の「程度」が異なる。
さらに、色覚異常には、2色覚と異常3色覚のいずれについても、L錐体の欠損または機能不全である「1型」と、M錐体の欠損または機能不全である「2型」と、S錐体の欠損または機能不全である「3型」とがある。1型と2型と3型は、色覚異常の「型」が異なる。
ところで、錐体細胞の発生には、L、М、S錐体のそれぞれに対して、R、G、B遺伝子が関与している。ただし、R、G遺伝子はX性染色体、B遺伝子は常染色体にある。
そのため、常染色体にある遺伝子で規定される1色覚および3型は非常に稀で、先天色覚異常といえば、X性染色体上にある遺伝子で規定される2色覚または異常3色覚、1型または2型のいずれかに該当する。つまり、先天色覚異常といえば、L錐体が欠損して他の2種類の錐体が働いている「1型2色覚(protanope、旧:赤色盲)」、M錐体が欠損して他の2種類の錐体が働いている「2型2色覚(deuteranope、旧:緑色盲)」、L錐体に異常がある「1型3色覚(protanomal、旧:赤色弱)」、M錐体に異常がある「2型3色覚(deuteranomal、旧:緑色弱)」のいずれかを指す。
上述したように、先天色覚異常がある者は、略一定の割合で存在する。先天色覚異常は、X連鎖性劣性遺伝であるため、女性(染色体がXX)が保因者である場合がある。したがって、先天色覚異常がある者は、両親が表現型として色覚正常であっても、生まれる可能性がある。
このような色覚異常がある者について、色覚異常が問題またはハンディとなり得る業務に就く場合、または就かせる場合を想定すると、現状では色覚異常の型の分類、特に程度の評価が困難なために、現実には実際の業務の現場での適正を検討するか、色弁別を必要としない業務を選択せざるを得ない。このような状況下において、色覚異常の型と程度の少なくとも一方について、定量的に、かつ、臨床現場で容易に検査することができれば、検査を希望する人の切実な要望に応えることが実現可能となり、上述したような社会的問題の解決に有益なものとなる。つまり、色覚異常者の色覚特性を個別に判定し、色覚異常の型と程度の少なくとも一方を定量的に、かつ、臨床現場で容易に検査することができれば、社会生活や職業適性等に資することが可能となり、色覚に関するバリアフリーを推進することができる。
被検者に視認させる光を出力するとともに当該光の波長可変に対応可能に構成された光源部と、
前記光源部が出力する光の波長の可変制御を行う波長制御部と、
前記被検者の操作により当該被検者の視認態様に関する情報が入力される操作部と、
前記波長制御部による制御内容および前記操作部での入力情報に基づいて、前記被検者の眼の波長弁別閾値または比視感度の少なくとも一方を特定する測定制御部と、
を備える色覚異常検査装置が提供される。
先ず、本実施形態に係る色覚検査装置およびプログラムの説明に先立ち、色覚異常の概要について簡単に説明する。
波長弁別閾値または比視感度を特定するためには、可視光の波長別に被検者の眼の感度を測定する必要がある。その測定にあたっては、例えば、プリズムを使用した分光により波長別の可視光を得る構成の検査装置を用いることが考えられる。しかしながら、かかる構成の検査装置は、研究室レベルの検証には問題が生じなくても、眼科医が行う臨床現場では容易かつ簡便に使用することができず、臨床現場での色覚検査に適したものであるとはいえない。
つまり、波長弁別閾値または比視感度の特定は、研究室レベルでの報告があるのみで、眼科医の臨床現場で容易に行えるものではなかった。
次に、本実施形態に係る色覚検査装置の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る色覚検査装置の概略構成例を模式的に示す模式図である。
図例の色覚検査装置1は、被検者に対する色覚検査のために眼科医の臨床現場で用いられるもので、大別すると、本体部10と、操作部20と、コントロール部30と、表示部40と、通信線50と、を備えて構成されている。
本体部10は、内部に空間を有する筐体を備えるとともに、その筐体の一壁面に被検者が内部空間を覗くための接眼筒11が装着されて構成されている。接眼筒11は、少なくとも単眼に対応するものであればよい。また、本体部10における筐体の内部空間には、少なくとも光源部12およびシャッタ13が配置されている。なお、内部空間は、開放部分を有するオープン状のものであってもよいし、閉鎖されたボックス状のものであってもよい。
また、光源部12は、出力する光の波長可変に対応可能に構成されている。さらに詳しくは、光源部12は、被検者に視認させるための可視光域の波長である380〜750nmの範囲において、いずれかの波長の光を選択的に出力し得るとともに、出力する光の波長を例えば1〜30nmのいずれかの可変幅、好ましくは10nm程度の可変幅で変化させ得るように構成されている。ただし、光源部12は、必ずしも380〜750nmの範囲の全域をカバーしている必要はなく、例えば中性点(2色覚者の波長弁別が最も鋭敏な波長、具体的には500nm前後)を含む範囲や部分的な波長幅等における波長可変に対応したものであってもよい。
このような光源部12としては、例えば、波長可変に対応するレーザ光源、すなわち任意の波長のレーザ光を選択的に出射することができるレーザ光源を用いればよい。ただし、レーザ光源に限定されることはなく、光源部12として、例えば、波長可変に対応するLED(light emitting diode)光源、すなわち任意の波長の光を選択的に発光することができるLED光源を用いてもよい。つまり、光源部12は、出力する光の波長可変に対応可能なものであれば、レーザ光源またはLED光源のいずれであってもよい。また、光源部12としてレーザ光源とLED光源との両方を搭載しておき、状況に応じてこれらのいずれかから選択的に光を出射するようにすることも考えられる。
なお、光源部12が出力する光の輝度(出力強度)は、医療機器の安全性に関する規定(例えば、JIS規格)を満たすように設定されており、具体的には例えば50μW以下となっている。
操作部20は、被検者が操作するためのものである。さらに詳しくは、操作部20は、例えば被検者が操作する押しボタンスイッチによって構成されており、そのスイッチ操作により被験者が本体部10の接眼筒11を覗いた際の光の視認態様に関する情報が入力されるようになっている。光の視認態様に関する情報としては、被検者に視認させる光について、その被検者が光の波長変化(すなわち、色の違い)を認識できたか否かに関する情報が挙げられる。つまり、被検者が光の波長変化を認識した際にスイッチ操作をさせることで、操作部20からは、光の視認態様に関する情報として、その被検者が光の波長変化を認識できた旨の情報が入力されることになる。
なお、操作部20は、必ずしも押しボタンスイッチによって構成されたものである必要はなく、被験者の操作により情報入力を行い得るものであれば、例えばマウス、キーボード、タッチパネル等によって構成されたものであってもよい。
コントロール部30は、色覚検査装置1の全体の動作を制御するためのもので、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の組み合わせからなる演算部、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置、外部インタフェース等のデータ入出力部といったハードウエア資源を備えて構成されたものである。つまり、コントロール部30は、コンピュータ装置としてのハードウエア資源を備えて構成されており、記憶装置に記憶されたプログラムを演算部が実行することにより、そのプログラム(ソフトウエア)とハードウエア資源とが協働して、色覚検査装置1の動作を制御するようになっている。
以上のような機能構成のコントロール部30において、上述した各部31〜34としての機能は、演算部がプログラムを実行することによって実現される。つまり、各部31〜34としての機能を実現するプログラムは、本発明に係る「プログラム」の一実施形態に相当する。
その場合に、各機能を実現するプログラムは、コンピュータ装置としてのコントロール部30にインストール可能なものであれば、当該コンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等)に格納されて提供されるものであってもよいし、インターネットや専用回線等のネットワークを通じて外部から提供されるものであってもよい。
表示部40は、例えば液晶ディスプレイからなるもので、必要に応じてコントロール部30による処理情報(例えば、測定制御部32による特定結果や判定制御部34による判定結果等)を出力するものである。
通信線50は、本体部10(特に光源部12)、操作部20、コントロール部30および表示部40の間を互いに接続するもので、これらの間での情報通信やデータ授受等を可能にするものである。
次に、上述した構成の色覚検査装置1において特定される波長弁別閾値および比視感度について説明する。
人間の眼は、微細な色の変化を感じることができる。人間の眼に色を感じさせる刺激が変化したときに、その変化を知覚できる最小の変化幅を「弁別閾」という。特に、人間の眼に色を感じさせる波長の光に対してそれと色の違いを感じられる最小の波長差のこと、すなわち二つの単色光(スペクトル光)の色を弁別するために必要な最小の波長差のことを「波長弁別閾」という。また、波長弁別閾となる波長差を「nm」等の具体的な物理量で表した値を「波長弁別閾値」という。
図例のように、波長弁別閾値曲線に関しては、色覚正常者(図中の「正常」参照)と、1型2色覚の色覚異常がある者(図中の「1型2色覚」参照)と、1型3色覚の色覚異常がある者(図中の「観察者A.」〜「観察者K.」参照)とで、それぞれが異なる態様の曲線を表す。
図例においても同様に、波長弁別閾値曲線に関しては、色覚正常者(図中の「正常」参照)と、2型2色覚の色覚異常がある者(図中の「2型2色覚」参照)と、2型3色覚の色覚異常がある者(図中の「観察者A.」〜「観察者F.」参照)とで、それぞれが異なる態様の曲線を表す。
比視感度とは、人間の眼が光の各波長別に明るさを感じる強さを数値で表したものである。さらに詳しくは、人間の眼が最大感度となる波長での感じる強さを「1」として、他の波長の明るさを感じる度合いをその比となるよう、1以下の数値で表したものである。
図例のように、比視感度曲線に関しては、色覚正常者(図中の「正常」参照)と、1型2色覚の色覚異常がある者(図中の「1型2色覚」参照)とで、それぞれが異なる態様の曲線を表す。ところが、2型2色覚の色覚異常がある者(図中の「2型2色覚」参照)については、色覚正常者の場合に近い態様の曲線を表す。さらに詳しくは、例えば、色覚正常者であれば、波長が555nm付近の光を最も強く感じるので、その波長にピークを有する比視感度曲線となる。これに対して、1型2色覚の色覚異常がある者については色覚正常者の場合と大きく異なる比視感度曲線となり、また2型2色覚の色覚異常がある者については色覚正常者の場合と僅かに異なる比視感度曲線となる。
したがって、従来は、臨床現場で混色の程度(実際はアオノマロスコープで黄色と認識される赤と緑の割合で判定)での判別が難しいことがあったが、本実施形態のように比視感度曲線を検査することで1型、2型の判別が明確に行えることになる。
次に、上述した構成の色覚検査装置1を用いて被験者に対する色覚検査を行う場合の手順について説明する。
具体的には、波長弁別閾値についてであれば、測定制御部32は、操作部20からの入力情報を基にそれぞれの波長の光に対する被検者の波長弁別閾値を把握した上で、その把握結果を光の波長と波長弁別閾値との関係を規定する座標空間上にプロットすることで、波長弁別閾値曲線を特定する。このようにして、測定制御部32は、波長制御部31による制御内容と操作部20での入力情報とに基づいて、被検者の波長弁別閾値を特定することができる。
また、比視感度についてであれば、測定制御部32は、操作部20からの入力情報を基にそれぞれの波長の光に対する被検者の感度を把握した上で、その把握結果を光の波長と感度との関係を規定する座標空間上にプロットすることで、比視感度曲線を特定する。このようにして、測定制御部32は、波長制御部31による制御内容と操作部20での入力情報とに基づいて、被検者の比視感度を特定することができる。
波長弁別閾値についての基準データは、波長弁別閾値を利用して色覚異常の有無を判定したり、色覚異常があった場合に当該色覚異常の型を判別したり当該色覚異常の程度を判別したりする際に必要となるデータである。このような基準データとしては、例えば、色覚正常者の波長弁別閾値曲線の例を示すデータ、2色覚の色覚異常がある者の波長弁別閾値曲線の例を示すデータ等が挙げられる。また、異常3色覚の色覚異常がある者の波長弁別閾値曲線の例を示すデータを基準データとして記憶するようにしてもよい(図2および3参照)。
また、比視感度についての基準データは、比視感度を利用して色覚異常の型を判別するために必要となるデータである。このような基準データとしては、例えば、色覚正常者の比視感度曲線の例を示すデータが挙げられる。また、色覚正常者の場合と同様の態様を表す2型の色覚異常がある者の比視感度曲線の例を示すデータを基準データとして記憶するようにしてもよい(図4参照)。
記憶部33が記憶する基準データは、色覚異常有無の判定に先立って準備できるものであれば、実測等を重ねて得られた経験則に基づくものであってもよいし、文献等に開示されたもの用いるようにしてもよい。
一方、両者が一致しなければ、判定制御部34は、被検者に異常3色覚の色覚異常が有ると判別する。異常3色覚は錐体細胞の不完全な機能であるために、その不完全度により、色覚正常者の波長弁別閾値曲線および2色覚の色覚異常がある者波長弁別閾値曲線のいずれにもフィットしない。したがって、これらのいずれにも一致しなければ、判定制御部34は、被検者に異常3色覚の色覚異常が有ると判別する。
つまり、判定制御部34は、被検者の波長弁別閾値曲線に基づいて、その被検者について色覚異常有無の判定のみならず、色覚異常が有った場合にその程度(2色覚であるか、または異常3色覚であるか)についても判別することができる。
なお、異常3色覚と判別した場合には、フィットしない結果からどの波長の部分での色の見分けが難しいかにより異常の程度がわかるので、その結果として、被検者の日常生活、職業での色認識の特性がわかることにもなる。
つまり、判定制御部34は、被検者の波長弁別閾値曲線に基づいて、その被検者の色覚異常の程度のみならず、その色覚異常の型(1型であるか、または2型であるか)についても判別することができる。
つまり、判定制御部34は、被検者に色覚異常が有った場合に、その被検者の比視感度曲線に基づいて、色覚異常の型(1型であるか、または2型であるか)を判別することができる。
本実施形態によれば、以下に示す一つまたは複数の効果を奏する。
しかも、波長弁別閾値または比視感度の特定にあたり、本実施形態では、光の波長可変に対応可能に構成された光源部12と、その光源部12に対して予めのプログラミングに従いつつどの波長の光をどのタイミングで出力するかを指示する波長制御部31と、を利用する。したがって、眼科医が行う臨床現場においても容易かつ簡便に使用することができ、臨床現場での色覚検査に非常に適したものとなる。
したがって、本実施形態によれば、色覚異常の型と程度の少なくとも一方を定量的に、かつ、臨床現場で容易に検査することができる。
以上に、本発明の一実施形態を具体的に説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
Claims (10)
- 被検者に視認させる光を出力するとともに当該光の波長可変に対応可能に構成された光源部と、
前記光源部が出力する光の波長の可変制御を行う波長制御部と、
前記被検者の操作により当該被検者の視認態様に関する情報が入力される操作部と、
前記波長制御部による制御内容および前記操作部での入力情報に基づいて、前記被検者の眼に色を感じさせる波長の光に対してそれと色の違いを感じられる最小の波長差の値である波長弁別閾値と、前記被検者の眼が光の各波長別に明るさを感じる強さの値である比視感度と、の両方を特定する測定制御部と、
を備える色覚検査装置。 - 前記波長弁別閾値と前記比視感度との両方についての基準データを記憶する記憶部と、
前記測定制御部による特定結果を前記記憶部が記憶する基準データと対比させて、前記被検者の色覚異常についての判別を行う判定制御部と、
を備える請求項1に記載の色覚検査装置。 - 前記判定制御部での判別内容には、前記色覚異常の型の判別が含まれる
請求項2に記載の色覚検査装置。 - 前記色覚異常の型の判別を、前記比視感度に基づいて行う
請求項3に記載の色覚検査装置。 - 前記判定制御部での判別内容には、前記色覚異常の程度の判別が含まれる
請求項2または3に記載の色覚検査装置。 - 前記色覚異常の程度の判別を、前記波長弁別閾値に基づいて行う
請求項5に記載の色覚検査装置。 - 前記判定制御部は、前記比視感度に基づいて前記色覚異常の型の判別を行うとともに、前記波長弁別閾値に基づいて前記色覚異常の程度の判別を行う
請求項2に記載の色覚検査装置。 - 前記光源部は、波長可変に対応するレーザ光源を有して構成されている
請求項1から7のいずれか1項に記載の色覚検査装置。 - 前記光源部は、波長可変に対応するLED光源を有して構成されている
請求項1から7のいずれか1項に記載の色覚検査装置。 - 被検者に視認させる光を出力するとともに当該光の波長可変に対応可能に構成された光源部と、前記被検者の操作により当該被検者の視認態様に関する情報が入力される操作部と、を備える色覚検査装置に搭載されたコンピュータ、または前記色覚検査装置に接続されて用いられるコンピュータに、
前記光源部が出力する光の波長の可変制御を行う波長制御ステップと、
前記波長制御ステップによる制御内容および前記操作部での入力情報に基づいて、前記被検者の眼に色を感じさせる波長の光に対してそれと色の違いを感じられる最小の波長差の値である波長弁別閾値と、前記被検者の眼が光の各波長別に明るさを感じる強さの値である比視感度と、の両方を特定する測定制御ステップと、
を実行させるプログラム。
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CN109793491A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-05-24 | 维沃移动通信有限公司 | 一种色盲检测方法和终端设备 |
CN109793491B (zh) * | 2018-12-29 | 2021-11-23 | 维沃移动通信有限公司 | 一种用于色盲检测的终端设备 |
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