JP6344645B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式を用いたプリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置としては、特許文献1、2、3に記載のものが知られている。特許文献1の画像形成装置は、周知の電子写真プロセスにより、駆動手段としての駆動モータによって駆動回転する像担持回転体としてのドラム状の感光体の表面にトナー像を形成する。その感光体には、駆動モータによって駆動回転する転写体としての無端状の中間転写ベルトを接触させて1次転写ニップが形成されている。この1次転写ニップでは、中間転写ベルトのループ内にニップ形成部材としての1次転写ローラを配設しており、この1次転写ローラと感光体との間に中間転写ベルトを挟み込んでいる。1次転写ニップでは、ニップ圧の作用により、トナー像を感光体上から中間転写ベルト上に1次転写している。
また、中間転写ベルトのループ外には、中間転写ベルトに接触しながら回転するニップ形成部材としての2次転写ローラが配設され、中間転写ベルトのループ内には2次転写ローラに対向してニップ形成部材としての2次転写対向ローラが配設されている。この2次転写対向ローラに掛けまわされている中間転写ベルトを、2次転写ローラと2次転写対向ローラとの間に挟み込んで2次転写ニップを形成している。更には、2次転写向対向ローラにはアースを接続しているのに対し、2次転写ローラには2次転写バイアスとして、直流バイアスと交流バイアスとを重ねた重畳バイアスが印加されている。2次転写ニップでは、中間転写ベルト上のトナー像に同期させるタイミングで2次転写ニップ内に送り込んだ転写体としての記録紙に対して、ニップ圧や2次転写電界の作用により、中間転写ベルト上のトナー像を2次転写している。
特許文献2の画像形成装置では、1次転写ローラに、感光体上のトナー像のトナー粒子が中間転写ベルトへ転写する方向の極性の直流バイアスを印加している。2次転写ローラには、中間転写ベルト上のトナー像のトナー粒子が記録紙へ転写する方向の極性の直流バイアスと、直流バイアスに交流バイアスを重ねた重畳バイアスとを切り替えて、印加している。具体的には、記録紙が表面凹凸の小さいものを用いたときには、2次転写バイアスとして、直流バイアスに切り替えて2次転写ローラに印加する。一方、記録紙が表面凹凸の大きいものを用いたときには、2次転写バイアスとして、重畳バイアスに切り替えて2次転写ローラに印加する。
特許文献3の画像形成装置では、1次転写ニップで、感光体の線速度と中間転写ベルトの線速度とが互いに異ならせるように感光体を駆動させて、1次転写ニップに剪断作用が生じている。これにより、1次転写ニップで感光体の外周面に固着しようとするトナーが上記剪断作用で解され、そのトナーが中間転写ベルトに円滑に転写され、転写中のトナー抜けが有効に防止される。
上記特許文献1、2の画像形成装置では、2次転写ニップにはニップ幅があり、中間転写ベルトの任意の点が2次転写ニップのニップ幅を通過する時間は、2次転写バイアスの交流バイアスによって形成される交番電界の複数周期分に相当する。その交番電界の1周期目において、中間転写ベルト上のトナー像のごく僅かなトナー粒子がトナー像から離れて記録紙上に向かう。中間転写ベルト上のトナー像から離れたトナー粒子は、記録紙の表面に接触した後に、電界の向きが逆になり、記録紙の表面から中間転写ベルト上のトナー像に逆戻りする事象が生じる。この逆戻りしたトナー粒子が中間転写ベルト上のトナー像のトナー粒子に衝突することで、中間転写ベルト上のトナー像のトナー粒子が中間転写ベルトの表面に付着する付着力を弱める。そして、交番電界の2周期目で、電界の向きが記録紙に向かう方向に反転したときに、1周期目よりも、多くの中間転写ベルト上のトナー粒子が中間転写ベルトから離れて記録紙上に向かう。このような一連の挙動を繰り返して中間転写ベルト上のトナー像のトナー粒子が中間転写ベルトと記録紙との間を往復移動することで、トナー粒子の記録紙へ転写する数を徐々に増やして十分量のトナー粒子を記録紙に転移している。
しかしながら、上記特許文献1や2において2次転写バイアスとして重畳バイアスを2次転写ローラに印加したときには、上述のような交番電界の1周期目で記録紙の表面から中間転写ベルト上に戻ってしまう事象が生じる。この結果、中間転写ベルト上には、トナー像の一部のトナー粒子が残り易くなり、中間転写ベルト上の全てのトナー粒子を記録紙へ転写することは難しく、2次転写率を向上することができない。よって、画質が劣化するという問題があった。
特許文献3の画像形成装置では、1次転写ニップで、感光体上のトナーを中間転写ベルトへ転写する際に、中間転写ベルトの表面は感光体上のトナーとの接触部分で感光体上のトナーを擦る。1次転写バイアスによる静電的な作用力に加えて上記剪断作用による剪断力を与えて1次転写率を向上させている。1次転写後のトナーが中間転写ベルトに強い付着力をもって転写され、中間転写ベルト上のトナーは2次転写ニップで記録紙へ転写し難くなる。この結果、2次転写率を向上することができない。また、2次転写ニップを形成する2次転写ローラには、2次転写バイアスとして直流バイアスが印加されている。この2次転写バイアスの印加中にトナーへ電荷が注入される虞があり、2次転写率が比較的に低下する。よって、画質が劣化してしまうという問題があった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、1次転写率及び2次転写率をそれぞれ向上させて画質の劣化を抑制することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナー像を担持する像担持回転体と、該像担持回転体に接触して1次転写ニップを形成する1次転写ニップ形成部材と、上記像担持回転体と上記1次転写ニップ形成部材との間に挟み込んで上記像担持回転体上に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、該中間転写体に接触して2次転写ニップを形成する2次転写ニップ形成部材と、上記中間転写体と上記2次転写ニップ形成部材との間に挟み込んだ転写紙に上記中間転写体上のトナー像を転写するための2次転写バイアスを出力する電源と、上記像担持回転体を駆動させる第1駆動手段と、上記中間転写体を駆動させる第2駆動手段と、上記第1駆動手段の駆動及び上記第2駆動手段の駆動を制御する駆動制御手段とを有する画像形成装置において、上記電源は、極性が交互に切り替わる振動バイアス又は直流成分からなる直流バイアスのいずれかを出力し、上記電源が上記2次転写バイアスとして上記振動バイアスを出力するときに、上記駆動制御手段は、上記像担持回転体の線速度V0と上記中間転写体の線速度V1とを互いに異ならせ、上記電源が上記直流バイアスを出力するときよりも、(V0−V1)/V1×100の絶対値である線速差を大きくするように、上記第1駆動手段の駆動及び上記第2駆動手段の駆動を制御することを特徴とするものである。
本発明によれば、1次転写率及び2次転写率をそれぞれ向上させて画質の劣化を抑制することができるという優れた効果が得られる。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態の複写機を説明する模式図である。 転写部の構成を説明する模式図である。 本実施形態の複写機における制御系の一部構成を示すブロック図である。
以下、本発明が適用される画像形成装置としての複写機の実施形態について説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置の一実施形態の複写機を説明する模式図である。図2は転写部の構成を説明する模式図である。図1に示す複写機は、タンデム型間接転写方式の電子写真装置であるカラー複写機である。このカラー複写機は、プリンタ部100と、そのプリンタ部100が載置される給紙テーブル200と、プリンタ部100上に取り付けられたスキャナ部300と、そのスキャナ部300上に搭載された原稿自動搬送装置(以下、ADFという)400等によって構成されている。
プリンタ部100は、中間転写体として無端ベルト状の中間転写ベルト21を備えている。その中間転写ベルト21は、側方から見て図1に示すように逆三角の形状になる姿勢で、複数のローラである駆動ローラ22、従動ローラ23及び2次転写対向ローラ24に掛け回されて支持されている。そして、図2に示す駆動手段としての駆動モータ501によって回転駆動する駆動ローラ22によって、図1の矢印方向の時計回り方向に周回移動(以下、回動という)される。
その中間転写ベルト21の上方には、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(黒)のトナー像を形成するための4つの画像形成ユニット1C,1M,1Y,1Kが、中間転写ベルト21の回動方向に沿って並んで配置され、タンデム画像形成部10を構成している。これが後述する潜像担持体上にトナー像を形成する画像形成部である。
その各画像形成ユニット1C,1M,1Y,1Kは、それぞれ潜像担持体としての感光体ドラム2C,2M,2Y,2K(これらを総称するときは、感光体ドラム2という)と、現像ユニット3C,3M,3Y,3Kと、感光体クリーニング装置4C,4M,4Y,4Kを有している。各感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kは、それぞれ1次転写ローラ25C,25M,25Y,25Kと対向する位置で、中間転写ベルト21に当接してC,M,Y,K用の1次転写ニップを形成しながら、図2に示すように駆動手段としての各感光体ドラム毎に設けられた駆動モータ502C,502M,502Y,502Kで図1の矢印方向の反時計回り方向に回転駆動される。
なお、現像ユニット3C,3M,3Y,3Kは、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kに形成された静電潜像をC,M,Y,K各色のトナーによって現像する。また、感光体クリーニング装置4C,4M,4Y,4Kは、1次転写ニップを通過した後の感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kに付着している転写残トナーをクリーニングする。
プリンタ部100内におけるタンデム画像形成部10の上方には、光書込ユニット15が配設されている。この光書込ユニット15は、図2に示す駆動モータ502C,502M,502Y,502Kで図1の矢印方向に回転駆動される感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの表面に対して、レーザ光の走査による光書込処理を施して静電潜像を形成する。感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの表面は、その光書込処理に先立って、それぞれ各帯電チャージャによって一様に帯電される。
中間転写ベルト21を具備する転写ユニット20は、中間転写ベルト21のループ内側に、1次転写ローラ25C,25M,25Y,25Kを有している。その各1次転写ローラ25C,25M,25Y,25Kは、C,M,Y,Kの各色用の1次転写ニップの裏側で、中間転写ベルト21を感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kに向けて押圧している。
中間転写ベルト21の下方には、2次転写部材としての2次転写ローラ30が配設されている。この2次転写ローラ30は、図2に示す駆動手段としての駆動モータ503で回転駆動し、中間転写ベルト21における2次転写対向ローラ24に掛け回された部位のおもて面側に押し付け接触して2次転写部である2次転写ニップを形成している。その2次転写ニップには、記録媒体である記録シートが位置決めローラ対95によって所定のタイミングで送り込まれる。そして、中間転写ベルト21上の4色重ね合わせられたトナー像がこの2次転写ニップで記録シート上に一括転写される。
スキャナ部300は、コンタクトガラス301上に載置された原稿の画像情報を読取センサ302で読み取り、読み取った画像情報をプリンタ部100の制御部に送る。制御部(不図示)は、スキャナ部300から受け取った画像情報に基づき、プリンタ部100の光書込ユニット15におけるレーザダイオード等の光源を制御して、C,M,Y,K用のレーザ書込光を出射して、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kを光走査する。この光走査により、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの表面に静電潜像が形成され、その潜像は所定の現像プロセスを経てC,M,Y,Kの各色のトナー像に現像される。
給紙テーブル200は、ペーパバンク201内に多段に配置された給紙カセット202、その給紙カセット202から記録媒体である記録シートを送り出す給紙ローラ203、送り出された記録シートを分離して給紙路204に導く分離ローラ205、プリンタ部100の給紙路99に記録シートを搬送する搬送ローラ対206等を備えている。
給紙については、給紙テーブル200以外に、手差し給紙も可能となっており、手差しのための手差しトレイ98、手差しトレイ98上の記録シートを手差し給紙路97に向けて一枚ずつ分離する分離ローラ96等も設けられている。プリンタ部100内において、手差し給紙路97は給紙路99に合流している。給紙路99の末端付近に位置決めローラ対95が配設されている。この位置決めローラ対95は、給紙路99内又は手差し給紙路97内を搬送されてくる記録シートをローラ間に挟み込んだ後、所定のタイミングで2次転写ニップに向けて送り込む。
このカラー複写装置によってカラー画像のコピーをとるときには、ADF400の原稿台401上に原稿をセットするか、あるいはADF400を開いてスキャナ部300のコンタクトガラス301上に原稿をセットし、ADF400を閉じることによってその原稿を押さえる。
そして、操作部としてのオペレーションパネル(不図示)のスタートボタンを押すと、原稿がADF400にセットされている場合には、その原稿がコンタクトガラス301上に搬送される。その後、スキャナ部300が駆動を開始し、第1走行体303及び第2走行体304が原稿面に沿って走行を開始する。第1走行体303の光源から発した光が原稿面で反射され、その反射光を折り返して第2走行体304に向ける。その折り返し光は、第2走行体304のミラーで更に折り返された後、結像レンズ305を通して読取センサ302に入射される。それによって、その読取センサ302及び不図示の信号処理回路によって原稿内容が読み取られ、画像情報として一旦記憶された後、順次、プリンタ部100へ送られる。
プリンタ部100は、スキャナ部300から画像情報を受け取ると、画像情報に応じたサイズの記録シートを給紙路99に給紙する。これに伴って、図2の駆動モータ501で駆動ローラ22を回転駆動して中間転写ベルト21を図1の矢示方向に回動させる。同時に、タンデム画像形成部10の各画像形成ユニット1C,1M,1Y,1Kの感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kがそれぞれ矢示方向に回転を開始した後、その各表面が一様に帯電される。
そして、スキャナ部300から受け取った画像情報に基づいて、光書込ユニット15による光書込処理がなされ、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの表面にそれぞれ静電潜像が形成される。それを現像ユニット3C,3M,3Y,3Kによって各色のトナーによって現像処理を行う。これらの処理によって感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの表面上に形成されたC,M,Y,Kの各色のトナー像が、C,M,Y,K用の1次転写ニップで順次重ね合わせて中間転写ベルト21上に1次転写されて、4色重ね合わせたフルカラーのトナー像になる。
給紙テーブル200では、給紙ローラ203の1つが原稿サイズに応じたサイズの記録シートを給紙するように選択的に回転され、3つの給紙カセット202のうちの1つから記録シートが送り出される。それによって送り出された記録シートは、分離ローラ205で1枚ずつ分離されて給紙路204に導入された後、複数の搬送ローラ対206で搬送されてプリンタ部100内の給紙路99に送られる。
また、手差しトレイ98を用いる場合には、手差しトレイ98の給紙ローラ94が回転してトレイ上の記録シートが送り出され、分離ローラ96で分離されながら手差し給紙路97に送り込まれ、給紙路99の末端付近に至る。給紙路99の末端付近では、記録シートが先端を位置決めローラ対95に突き当てて止まる。
その後、中間転写ベルト21上のフルカラーのトナー像に同期し得るタイミングで、位置決めローラ対95が回転すると、記録シートが2次転写ニップ内に送り込まれて、中間転写ベルト21上のフルカラーのトナー像に密着する。そして、ニップ圧と2次転写バイアス電圧による2次転写電界などの作用によって、そのトナー像が記録シート上に一括転写される。2次転写ニップは、2次転写対向ローラ24と対向する2次転写ローラ30と中間転写ベルト21によって形成される2次転写部である。
2次転写部でフルカラーのトナー像が2次転写された記録シートは、用紙搬送ベルト70によって定着装置71内に送り込まれる。そして、定着装置71で加圧ローラ72と定着ベルト73との間の定着ニップに挟み込まれ、加圧と加熱処理とによってトナー像が表面に定着される。
このようにしてカラー画像が形成された記録シートは、排出ローラ対74によって送り出され、機外の排紙トレイ75上にスタックされる。なお、記録シートのもう一方の面にも画像が形成される場合には、記録シートは定着装置71から排出された後、切替爪76による進路切替えによってシート反転装置77に送られる。そして、上下反転された後、再び位置決めローラ対95に戻され、2次転写ニップへ送り込まれて他方の面にフルカラーのトナー像が2次転写され、再び定着装置71を経由してそのトナー像を定着した後、排紙トレイ75上にスタックされる。
2次転写ニップを通過した後、4色のうちで1次転写工程が最も上流となるシアン用の1次転写ニップに進入する前の中間転写ベルト21表面に、ベルトクリーニング装置26が接触している。このベルトクリーニング装置26は、中間転写ベルト21の表面に付着している転写残トナーをクリーニングする。
1次転写ローラ25C,25M,25Y,25Kは、金属製の芯金と、これの表面上に固定された導電性のスポンジ層とを具備する弾性ローラで構成されている。1次転写ローラ25C,25M,25Y,25Kは、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの軸心に対し、それぞれの軸心を、約2.5[mm]ずつ、ベルト移動方向下流側にずらした位置を占めるように配設されている。本実施形態の複写機では、このような1次転写ローラ25C,25M,25Y,25Kに対して、1次転写バイアスを定電流制御で印加する。なお、1次転写ローラ25C,25M,25Y,25Kに代えて、転写チャージャや転写ブラシなどを1次転写部材として採用してもよい。
転写ユニット20の2次転写ローラ30は、中間転写ベルト21のループ外側に配設されており、ループ内側の2次転写対向ローラ24との間に中間転写ベルト21を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト21のおもて面と、2次転写ローラ30とが当接する2次転写ニップが形成されている。図2に示す例では、2次転写ローラ30は接地されているのに対し、2次転写対向ローラ24には、2次転写バイアス用電源504から出力された2次転写バイアスが印加される。これにより、2次転写対向ローラ24と2次転写ローラ30との間に、マイナス極性のトナーを2次転写対向ローラ24側から2次転写ローラ30側に向けて静電移動させる2次転写電界が形成される。
2次転写バイアス用電源504は、直流電源と交流電源とを有し、直流電圧に交流電圧を重畳せしめた重畳バイアスを出力する構成を備えている。なお、図2に示す例とは異なる例として、2次転写対向ローラ24を接地し、かつ重畳バイアスを2次転写ローラ30に印加する例では、直流電圧としてトナーとは逆極性のプラス極性のものを用いて、重畳バイアスの時間平均の電位をトナーとは逆のプラス極性にしてもよい。
2次転写バイアスとなる重畳バイアスの供給形態としては、2次転写対向ローラ24や2次転写ローラ30の何れか一方に印加するのではなく、2次転写バイアス用電源504から直流電圧を何れか一方のローラに印加するとともに、2次転写バイアス用電源504から交流電圧を他方のローラに印加するようにしてもよい。2次転写バイアスの供給形態としては、上記の形態だけでなく、「直流電圧+交流電圧」と「直流電圧」とを一方のローラに切替えて供給可能としてもよい。2次転写対向ローラ24に2次転写バイアス用電源504から「直流電圧+交流電圧」と「直流電圧」を切替えて供給し、2次転写ローラ30に、2次転写バイアス用電源504から「直流電圧+交流電圧」と「直流電圧」を切替えて供給可能にしてもよい。
このように2次転写ニップに対する2次転写バイアスの供給形態としては様々あるが、この場合の電源としては、2次転写バイアス用電源504のように「直流電圧+交流電圧」を供給できるものや、「直流電圧」と「交流電圧」とを個別に供給できるもの、「直流電圧+交流電圧」と「直流電圧」を1つの電源で切替えて供給できるものなど、その供給形態に対応させて適宜選択して用いればよい。2次転写バイアス用電源504は、直流電圧だけからなるものを出力する第1のモードと、直流電圧に交流電圧を重畳せしめたもの(重畳電圧)を出力する第2のモードとに切替え可能な構成としている。また、交流電圧の出力をオン/オフすることでモード切替えが可能となる。リレーなどからなる切替え手段を用いて使用する2つの電源とし、これら2つの電源を選択的に切替えることでモード切替えを行えるようにすればよい。
例えば、記録紙Pとして、ザラ紙のような表面凹凸の大きなものを用いずに、普通紙のような表面凹凸の小さなものを用いる場合には、凹凸パターンにならった濃淡パターンが出現しないので、第1のモードにして、2次転写バイアスとして、直流電圧だけからなるものを印加する。また、ザラ紙のような表面凹凸の大きなものを用いるときには、第2のモードにして、2次転写バイアスとして、直流電圧に交流電圧を重畳せしめたものを出力する。すなわち、使用する記録紙Pの種類(記録紙Pの表面凹凸の大きさ)に応じて、2次転写バイアスを第1のモードと第2のモードで切替え可能としてもよい。
次に、本実施形態の複写機における制御系の構成について説明する。
図3は、本実施形態の複写機における制御系の構成を示すブロック図である。図3において、制御部600は、演算手段たるCPU(Central Processing Unit)600a、不揮発性メモリたるRAM(Random Access Memory)600b、一時記憶手段たるROM(Read Only Memory)600c等を有している。複写機全体の制御を司る制御部600には、様々な構成機器やセンサ類が通信可能に電気的に接続されている。更には、1次転写バイアス用電源601(Y,M,C,K)は、図1及び図2に示す1次転写ローラ25C,25M,25Y,25Kに印加するための1次転写バイアスを出力するものである。2次転写バイアス用電源602は、2次転写ニップに供給する2次転写バイアスを出力するものである。線速差設定手段としてのオペレーションパネル604は、図示しないタッチパネルや複数のキーボタンなどから構成されていて、タッチパネルの画面に画像表示可能であり、タッチパネルやキーボタンによって操作者による入力操作を受付け、入力情報を制御部600に送信する機能を備えている。また、オペレーションパネル604は、制御部600から送られてくる制御信号に基づいて、タッチパネルに画像を表示することもできる。駆動制御部603は、制御部600からの制御信号によって、図2の中間転写ベルト21の駆動手段としての駆動モータ501、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの駆動手段としての駆動モータ502C,502M,502Y,502K(以下、単に駆動モータ502という)、2次転写ローラ30の駆動手段としての駆動モータ503の各駆動を制御する。
次に、本実施形態における制御部による各駆動手段の駆動制御について説明する。
はじめに、図2の感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの線速度をV0とし、中間転写ベルト21の線速度をV1とし、2次転写ローラ30の線速度をV2とする。1次転写部における線速差[%]を(V0−V1)/V1×100の絶対値、2次転写部における線速差[%]を(V2−V1)/V1×100の絶対値で定義する。ここで、例えば線速差を「大きくする」とは、(V0−V1)/V1×100の絶対値や(V2−V1)/V1×100の絶対値が大きくすることを意味する。具体的には、例えば線速差の−1[%]を−3[%]にすること、1[%]を3[%]にすること、1[%]を−3[%]にすること、0[%]を3[%]にすることなどのいずれも含む。図3の駆動制御部603は、1次転写部や2次転写部における線速差が大きくなるように、図2の駆動モータ501,502,503の駆動をそれぞれ制御する。また、1次転写部で交流成分に直流成分を重畳した重畳バイアスを1次転写ローラ25に印加して転写する際には、1次転写部における線速差を、直流成分のみで1次転写する際よりも大きくなるように、図2の駆動モータ501、502の駆動を制御している。1次転写率を上げることができるが、1次転写部で剪断力が作用したため中間転写ベルト21とトナーとの付着力が上がってしまい、2次転写部で中間転写ベルト21上のトナーが離れ難くなり2次転写率は下がってしまう。そこで、2次転写部で重畳バイアスを印加することで、交流バイアスの交互電界により振動的に中間転写ベルトからトナーを引き剥がし、2次転写ニップでも良好な転写を得ることが可能になる。
なお、線速差は、例えば1次転写部における線速差を0.1〜4.0[%]の所定範囲に設定することが好ましい。2次転写部における線速差を設けることで2次転写率を上げ、特に未転写部分の虫食いの発生を抑制することができるが、2次転写において線速差は設けると画像の長さが変わってしまうので、大きく線速差を設けることはできない。この場合、上記所定範囲内で線速差を設定することで2次転写率を上げることができるという効果は期待できる。また、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの線速度を互いに同じに設定して1次転写部における線速差は全色同じ設定値としてもよい。あるいは、感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの線速度を個別に設定して1次転写部における線速差は各色で別々の設定としてもよい。この場合、例えば感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの線速度を個別に設定して各感光体ドラムの線速度が互いに異なると、中間転写ベルト21上で各色の画像が重ならずにずれてしまう事象が発生する虞がある。この場合には、各色の画像が重なるように書込み手段による各感光体ドラム上の書込み位置を調整することで、上記事象を回避できる。
また、図2の感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの線速度と中間転写ベルト21の線速度との間の1次転写部の線速差を図3のオペレーションパネル604で設定可能な構成となっていてもよい。この場合、1次転写部の速度差が例えば0.1[%]以上の値に設定される場合、交流成分に直流成分を重畳して転写を行うよう自動的に切り替わり、印刷動作を実行する。
さらに、転写方向の電圧又は電流のみを印加する第1モードと、転写方向の電圧又は電流と転写方向とは逆方向の電圧又は電流が交互に切り替わる第2モードとを備える。これにより、V0とV1との間の速度差は第1モード時よりも第2モード時の方が大きくなるようV0及びV1を制御する。例えば、直流成分での転写時は、1次転写部における線速差を大きくすると2次転写率が低下するため、交流成分での転写時に1次転写部における線速差を大きくするとよい。ところが、交流成分での転写は転写チリに関しては直流成分での転写と比較すると不利である。このため、交流成分での転写と直流成分での転写を切替え可能な構成とし、1次転写部で、(交流成分での転写時の線速差)>(直流成分での転写時の線速差)とすることで、ユーザの要求画質に合わせた画像を提供することが可能となる。すなわち、転写率を上げて高画質な画像を要求されるユーザには線速差を大きめにして交流成分での転写で画像形成を行う。一方、画質が少し劣っても転写チリの無い画像を要求されるユーザには、線速差を略0あるいは小さめにして直流成分での転写で画像形成を行う。
以上説明したように、1次転写部における線速差を大きくすることで、感光体上のトナーを中間転写ベルトへ転写する際に印加バイアスによる静電的な作用力に加え、1次転写部の線速差による剪断力(機械的な力)を与える。このため、1次転写率を上げることが可能である。このとき、1次転写後のトナーと中間転写ベルトとの間の付着力は大きくなってしまう。これにより、2次転写部において記録紙へ転写する際の2次転写率が悪化する。そこで、2次転写部で交流成分に直流成分を重畳して転写を行うことで、交互電界によって振動的に中間転写ベルトからトナーを引き剥がし良好な2次転写率を得ることができる。なお、図2の感光体ドラム2C,2M,2Y,2Kの線速度と中間転写ベルト21の線速度との間の1次転写部の線速差を図3のオペレーションパネル604で設定可能な構成となっていてもよい。この場合、1次転写部の速度差が例えば0.1[%]以上の値に設定される場合、交流成分に直流成分を重畳して転写を行うよう自動的に切り替わり、印刷動作を実行する。また、交流成分に直流成分を重畳して転写する際には2次転写部における線速差を設け、2次転写部の剪断力(機械的な力)により2次転写率の向上を図ることもできる。
本発明者らは、電圧の最大値と最小値の幅となる戻しピーク値から転写方向ピーク値までの電圧(以下、ピークツウピーク電圧という)Vpp=2500[V]、中心電圧値としてのオフセット電圧Voff=−800[V]、戻し時間比=20[%]の条件にて、交流成分の周波数fと、プロセス線速度(感光体や中間転写ベルトの線速度)vとを変化させながら、それぞれの周波数f及びプロセス線速度vの条件で青ベタ画像を普通紙に出力し、出力されたベタ画像を目視で観察した。そして、2次転写ニップ内の交番電界の影響と思われる画像濃度ムラ(ピッチムラ)の有無を評価した。すると、同じ周波数fの条件では、プロセス線速度vを速くするほどピッチムラを発生させ易くなり、同じプロセス線速度vの条件では、周波数fを低くするほどピッチムラを発生させ易くなることがわかった。
これらの結果は、2次転写ニップ内で、トナーをある程度の回数(以下、ニップ内往復回数という)nだけ中間転写ベルトと紙表面の凹部との間で往復移動させないと、ピッチムラを発生させてしまうことを示している。
プロセス線速度v=282[mm/s]かつ周波数f=400[Hz]という条件では、ピッチムラは認められなかったが、プロセス線速度v=282[mm/s]でかつ周波数f=300[Hz]という条件ではピッチムラが認められた。
このときの2次転写ニップのベルト移動方向の長さである2次転写ニップの幅dは3[mm]であった。よって、ピッチムラは認められなかった条件におけるニップ内往復回数nは、(3[mm]×400[Hz]/282[mm/s])=約4回と計算され、この値であればピッチムラをギリギリで回避することができることになる。すなわち、このニップ内往復回数nは最低ニップ内往復回数となる。
また、プロセス線速度v=141[mm/s]でかつ周波数f=200[Hz]という条件では、ピッチムラは認められなかったが、プロセス線速度v=141[mm/s]でかつ周波数f=100[Hz]という条件ではピッチムラが認められた。プロセス線速度v=141[mm/s]でかつ周波数f=200[Hz]という条件も、プロセス線速度v=282[mm/s]でかつ周波数f=400[Hz]という条件と同様に、ニップ内往復回数nは、(3[mm]×200[Hz]/141[mm/s])=約4回と計算される。よって、「f>(4/d)×v」という最低条件を備えることで、ピッチムラのない画像を得ることができると言える。そこで、本実施形態に係る複写機においては、交流成分として、「f>(4/d)×v」という関係を備えるものを出力するように、2次転写バイアス用電源を構成している。
なお、かかる条件を具備させるために、本実施形態の複写機では、線速差設定手段としての図3のオペレーションパネル604や、外部から送られてくるプリンタドライバ設定情報を通信によって取得する図示しない通信手段を具備している。それらによって取得した情報に基づいて、高速モード、標準モード、低速モードの何れかでプリント動作を行うのかを把握している。そして、その結果に基づいて、プロセス線速度vを図3の制御部600で把握している。本実施形態では、高速モード、標準モード、低速モード毎に対応して異なるプロセス線速度vが、予め制御部60内の例えばRAM600b、ROM600cの少なくともいずれかに記憶されていて、制御部600は、上記いずれかのモードが選択される。これにより、プロセス線速度vを把握する。つまり、制御部600は、オペレーションパネル604によって取得した情報に応じて、予め設定された直流成分の出力電流の目標値を変更する。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
トナー像を担持する感光体ドラム2等の像担持回転体と、感光体ドラム2に接触して1次転写ニップを形成する1次転写ローラ25等の1次転写ニップ形成部材と、感光体ドラム2と1次転写ローラ25との間に挟み込んで感光体ドラム2上に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト21等の中間転写体と、中間転写ベルト21に接触して2次転写ニップを形成する2次転写ローラ30等の2次転写ニップ形成部材と、中間転写ベルト21と2次転写ローラ30との間に挟み込んだ転写紙に中間転写ベルト21上のトナー像を転写するための転写バイアスを出力する2次転写バイアス用電源602と、感光体ドラム2を駆動させる駆動モータ502等の第1駆動手段と、中間転写ベルト21を駆動させる駆動モータ501等の第2駆動手段と、駆動モータ502の駆動及び駆動モータ501の駆動を制御する駆動制御部603等の駆動制御手段とを有する画像形成装置において、2次転写バイアス用電源602が2次転写バイアスとして極性が交互に切り替わる振動バイアスを出力するときに、駆動制御部603は、感光体ドラム2の線速度と中間転写ベルト21の線速度とを互いに異なるように、駆動モータ501の駆動及び駆動モータ501の駆動を制御する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、感光体ドラム2の線速度と中間転写ベルト21の線速度とを互いに異ならせることで、感光体ドラム2上のトナーに剪断力が作用する。1次転写後のトナーが中間転写ベルトに付着し易くなり、1次転写率を向上させることができる。中間転写ベルト上のトナーが中間転写ベルトに強い付着力をもって転写されているので、中間転写ベルト上のトナーは2次転写ニップで記録紙へ転写し難くなる。そこで、2次転写バイアス用電源602によって2次転写バイアスとして振動バイアスが2次転写ローラ30に印加することで、交流バイアスの交互電界により振動的に中間転写ベルトからトナーを引き剥がし易くでき、記録紙へ転写し易くなる。これにより、2次転写ニップでも良好な転写を得ることが可能になる。よって、1次転写率及び2次転写率をそれぞれ向上させて画質の劣化を抑制することができる。
(態様B)
(態様A)において、2次転写バイアス用電源602は、振動バイアス又は直流成分からなる直流バイアスを出力し、駆動制御部603は、2次転写バイアス用電源602が振動バイアスを出力するときに、2次転写バイアス用電源602が直流バイアスを出力するときよりも、感光体ドラム2の線速度をV0とするとともに中間転写ベルト21の線速度をV1とするとき、(V0−V1)/V1×100の絶対値である線速差を大きくするように、駆動制御部603は駆動モータ502の駆動及び駆動モータ501の駆動を制御する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、直流バイアスを2次転写ローラ30に印加したときの2次転写率は、転写バイアス印加中のトナーへの電荷注入によって、比較的に低下する。2次転写バイアスとして、振動バイアスを2次転写ローラ30に印加したときの上記線速差を、直流バイアスを2次転写ローラ30に印加したときの上記線速差より大きくする。これにより、中間転写ベルト21上のトナーに剪断力を増加させて2次転写率を向上させることができる。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、駆動制御部603は、2次転写バイアス用電源602が振動バイアスを出力するときに、駆動制御部603は、中間転写ベルト21と2次転写ローラ30とが互いに異なる線速度で駆動するように、駆動モータ501の駆動及び駆動モータ503の駆動を制御する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、2次転写ニップで、記録紙Pの表面は、中間転写ベルト21上のトナーとの接触部分で、中間転写ベルト21上のトナーを擦る。中間転写ベルト21上のトナーに剪断力が作用することで、中間転写ベルト21上のトナーは、中間転写ベルト21の表面から剥がれ易くなる。これにより、2次転写率を上げることができる。
(態様D)
トナー像を担持する感光体ドラム2等の像担持回転体と、感光体ドラム2に接触して1次転写ニップを形成する1次転写ローラ25等の1次転写ニップ形成部材と、感光体ドラム2と1次転写ローラ25との間に挟み込んで感光体ドラム2上に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト21等の中間転写体と、中間転写ベルト21に接触して2次転写ニップを形成する2次転写ローラ30等の2次転写ニップ形成部材と、中間転写ベルト21と2次転写ローラ30との間に挟み込んだ転写紙に中間転写ベルト21上のトナー像を転写するために、極性が交互に切り替わる振動バイアス又は直流成分からなる直流バイアスのいずれかを出力する2次転写バイアス用電源602と、感光体ドラム2を駆動させる駆動モータ502と、中間転写ベルト21を駆動させる駆動モータ501と、駆動モータ502の駆動及び駆動モータ501の駆動を制御する駆動制御部603とを有する画像形成装置において、感光体ドラム2の線速度をV0とするとともに中間転写ベルト21の線速度をV1とするとき、(V0−V1)/V1×100の絶対値である線速差を設定するオペレーションパネル604等の線速差設定手段と、オペレーションパネル604により設定された線速差が所定値以上のとき、振動バイアスを出力するように2次転写バイアス用電源602を制御する制御部600等の制御手段とを備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、操作者がオペレーションパネル604によって線速差を設定して調整可能することで、線速差が設けられるよう設定した場合、2次転写バイアス用電源602は振動バイアスに切り替わる。これにより、交流バイアスの交互電界により振動的に中間転写ベルト21からトナーを引き剥がし、2次転写率を上げることができる。
(態様E)
(態様A)〜(態様D)のいずれかにおいて、振動バイアスは、直流成分に交流成分が重畳された重畳バイアスである。これによれば、上記実施形態について説明したように、交互電界によって振動的に中間転写ベルト21からトナーを引き剥がし、2次転写率を上げることができる。
(態様F)
(態様E)において、2次転写バイアス用電源602は、交流成分の周波数をf[Hz]、2次転写ニップの像担持回転体の表面移動方向の長さであるニップ幅をd[mm]、像担持回転体の線速度をv[mm/s]としたとき、f>(4/d)×vを満たすように、重畳バイアスを出力する。これによれば、上記実施形態について説明したように、交流成分として、f>(4/d)×vという条件を満たす重畳バイアスを出力することで、実験により、ピッチムラの無い画像を得ることができることがわかった。よって、画質の劣化を抑制することができる。
100 プリンタ部
200 給紙テーブル
300 スキャナ部
400 ADF
501 第1駆動モータ
502 第2駆動モータ
503 第3駆動モータ
504 2次転写バイアス用電源
600 制御部
601 1次転写バイアス用電源
602 2次転写バイアス用電源
603 駆動制御部
604 オペレーションパネル
特開平09−146381号公報 特開2013−127592号公報 特開2013−156351号公報

Claims (4)

  1. トナー像を担持する像担持回転体と、該像担持回転体に接触して1次転写ニップを形成する1次転写ニップ形成部材と、上記像担持回転体と上記1次転写ニップ形成部材との間に挟み込んで上記像担持回転体上に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、該中間転写体に接触して2次転写ニップを形成する2次転写ニップ形成部材と、上記中間転写体と上記2次転写ニップ形成部材との間に挟み込んだ転写紙に上記中間転写体上のトナー像を転写するための2次転写バイアスを出力する電源と、上記像担持回転体を駆動させる第1駆動手段と、上記中間転写体を駆動させる第2駆動手段と、上記第1駆動手段の駆動及び上記第2駆動手段の駆動を制御する駆動制御手段とを有する画像形成装置において、
    上記電源は、極性が交互に切り替わる振動バイアス又は直流成分からなる直流バイアスのいずれかを出力し、
    上記電源が上記2次転写バイアスとして上記振動バイアスを出力するときに、上記駆動制御手段は、上記像担持回転体の線速度V0と上記中間転写体の線速度V1とを互いに異ならせ、上記電源が上記直流バイアスを出力するときよりも、(V0−V1)/V1×100の絶対値である線速差を大きくするように、上記第1駆動手段の駆動及び上記第2駆動手段の駆動を制御することを特徴とする画像形成装置
  2. ナー像を担持する像担持回転体と、該像担持回転体に接触して1次転写ニップを形成する1次転写ニップ形成部材と、上記像担持回転体と上記1次転写ニップ形成部材との間に挟み込んで上記像担持回転体上に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、該中間転写体に接触して2次転写ニップを形成する2次転写ニップ形成部材と、上記中間転写体と上記2次転写ニップ形成部材との間に挟み込んだ転写紙に上記中間転写体上のトナー像を転写するために、極性が交互に切り替わる振動バイアス又は直流成分からなる直流バイアスのいずれかを出力する電源と、上記像担持回転体を駆動させる第1駆動手段と、上記中間転写体を駆動させる第2駆動手段と、上記第1駆動手段の駆動及び上記第2駆動手段の駆動を制御する駆動制御手段とを有する画像形成装置において、
    上記像担持回転体の線速度をV0とするとともに上記中間転写体の線速度をV1とするとき、(V0−V1)/V1×100の絶対値である線速差を設定する線速差設定手段と、
    該線速差設定手段により設定された上記線速差が所定値以上のとき、上記振動バイアスを出力するように上記電源を制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
    上記振動バイアスは、直流成分に交流成分が重畳された重畳バイアスであることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項記載の画像形成装置において、
    上記電源は、上記交流成分の周波数をf[Hz]、上記2次転写ニップの上記像担持回転体の表面移動方向の長さであるニップ幅をd[mm]、上記像担持回転体の線速度をv[mm/s]としたとき、f>(4/d)×vを満たすように、上記重畳バイアスを出力することを特徴とする画像形成装置。
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