JP6342762B2 - 欠損画素補間装置 - Google Patents

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Description

本発明は、欠損画素補間装置に関する。
画像読取装置(イメージスキャナ)の多くでは、低価格化および小型化のために密着イメージセンサ(CIS(Contact Image Sensor))が、原稿を読み取るセンサとして使用されている。このCISを用いた画像読取装置では、縮小光学型(CCD(Charge Coupled Devices))イメージセンサを用いた場合と異なり、読取幅に応じて複数のセンサ素子を配置する必要がある。そのため、図7に示すように、隣接するセンサ素子間には隙間が存在している。なお、図7は、CISについて説明するための図である。
この隙間の大きさ(隣接するセンサ素子間の間隔)は、メーカによって異なるが、あるメーカの読取解像度が600dpi(dot per inch)のCISの場合、設計上の隙間の大きさは一画素分の大きさとなっている。
この場合、画像処理の段階で、センサ素子間の継ぎ目の画素(以下、欠損画素という)が存在しないものとして処理され、間隔(隙間)が詰められてしまうと画像不良が発生しまうこととなる。特に、網点原稿のように画像が周期的に配列された画素で表現されている場合には、モワレ画像のような現象となり、副走査方向に周期的にスジが入ったように見えてしまう。また、間隔(隙間)を詰めることで、本来の原稿の幅と異なる幅の画像が形成されてしまう。一方、間隔(隙間)を詰めずにそのままの状態で処理すると、センサ素子間の継ぎ目部分の一画素が欠損した、白スジ入りの画像が形成されてしまう。
このように、CISの場合、センサ素子間の隙間の処理が大きな問題となっている。この問題の解決方法の一つが、例えば、特許文献1で提案されている。この特許文献1で提案されている方法は、ラインメモリを搭載して、例えば、欠陥画素(欠損画素)の周囲8画素における画素値の平均値を欠陥画素(欠損画素)の画素値として補間するものである。
特開2011−114473号公報
しかしながら、欠損画素補間装置の中には、ラインメモリを搭載していない装置も多く存在する。特許文献1で提案されている平均値を用いる方法を、ラインメモリを搭載していない欠損画素補間装置に適用した場合、欠損画素の左右の隣接する画素(以下、隣接画素という)における画素値の平均値を欠損画素の画素値として用いることとなる。
例えば、原稿がモノクロの場合であって、欠損画素の左右の隣接画素が、白色と黒色の場合には、本来の原稿画像には無い中間色(灰色)の画素が補間されてしまうという問題がある。つまり、欠損画素の左右の隣接画素の濃度に大きなギャップ(差)が存在する場合には、画像単位でみると補間箇所が目立ってしまい、再現精度が低下してしまうという問題がある。
上記問題点に鑑み、本発明では、ラインメモリを搭載していなくても、欠損画素の補間による再現の精度をより向上させることを可能とする欠損画素補間装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る欠損画素補間装置は、
入力された画像をライン毎に処理し、欠損している画素である欠損画素を再現する欠損画素補間装置(例えば、図1の印刷装置10)であって、
欠損画素の左右に隣接する画素間の濃度差に対する、隣接する画素の濃度の、画素におけるゲイン処理後の最大濃度と最小濃度との中央値との差分絶対値の比率が大きい程、該隣接する画素の濃度に付加する重みを大きくし、左右の隣接する画素の重みを付加した濃度の和を、欠損画素の濃度として画像を再現する再現部(例えば、図1の再現部17c)を備える、
ことを特徴としている。
請求項2に係る欠損画素補間装置は、請求項1に係る欠損画素補間装置において、
再現部は、処理対象のライン上の画素の内のゲイン処理後の最大濃度と最小濃度とに基づいて、処理対象のラインにおける中央値を算出し、左右に隣接する画素間の濃度差に対する、隣接する画素の濃度の算出した中央値との差分絶対値の比率が大きい程、該隣接する画素の濃度に付加する重みを大きくし、左右の隣接する画素の重みを付加した濃度の和を、欠損画素の濃度として画像を再現する、
ことを特徴としている。
請求項1に係る欠損画素補間装置によれば、左右の隣接画素間の濃度差(ギャップ)に対する、隣接画素の濃度の中央値との差分絶対値の比率が大きい程、濃度に付加する重みを大きく調整して、欠損画素の濃度を推定する。こうすることで、ラインメモリを搭載していなくても、欠損画素の補間による再現の精度をより向上させることができる。
請求項2に係る欠損画素補間装置によれば、処理対象のラインにおける最大濃度と最小濃度とに基づいて、処理対象のラインにおける中央値を算出する。こうすることで、処理対象のラインにおける濃度のダイナミックレンジを考慮した欠損画素の再現を行うことが可能となる。
実施形態における印刷装置の構成例を示す機能ブロック図である。 実施形態におけるライン毎の中央値の算出方法を説明するための図である。 実施形態における再現処理までの概略的な流れを説明するための図である。 A〜Cは、いずれも、図3に示す各処理段階における処理結果の具体例を示す図である。 実施形態における再現処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。 実施形態の効果を説明するための具体例を示す図である。 CISについて説明するための図である。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態における印刷装置10の構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態における印刷装置10は、例えば、読取部11(詳しくは後述)で読み取られた原稿の画像におけるセンサ素子(CIS)間の隙間に起因する欠損画素を再現する欠損画素補間装置である。本実施形態における印刷装置10は、図1に示すように、読取部11と、通信部12と、記憶部13と、表示部14と、操作部15と、プリンタ部16と、制御部17と、を備えて構成されている。
なお、本実施形態においては、センサ素子(CIS)間の隙間に起因する欠損画素を例にして、欠損画素の処理について説明するが、例えば、撮像素子の性能に起因する欠損画素やノイズなどに起因する欠損画素に対しても、以下に説明する本実施形態の処理(欠損画素の濃度の推定方法)を適用することが可能である。つまり、通信部12を介して受信した印刷対象の画像データをRIP(Raster Image Processor)処理した後の画像データに対しても適用することが可能である。
読取部11は、画像読取装置などで構成され、原稿などの媒体のイメージをライン毎に読み取って、ライン毎に画像データを制御部17に順次出力する。なお、本実施形態における読取部11を構成する画像読取装置のイメージセンサはCISである。
通信部12は、通信モジュールなどで構成され、接続されているネットワーク(不図示)を介して、例えば、情報端末装置(不図示)との間で通信を行う。例えば、通信部12は、情報端末装置により出力されるジョブデータを受信する。
記憶部13は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリなどで構成され、制御部17を構成するCPU(Central Processing Unit)のワークエリア、印刷装置10全体を制御するための動作プログラムなどの各種プログラムを格納するプログラムエリア、継ぎ目位置情報などの各種データを格納するデータエリアとして機能する。継ぎ目位置情報は、センサ素子間の継ぎ目の位置を示す情報であり、本実施形態においては、継ぎ目部分の画素(欠損画素)を特定可能な情報(例えば、ラインの左端から数えた場合の欠損画素の順番)である。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)などの表示装置などで構成され、例えば、画像や各種のメッセージや各種機能ボタンなどを表示画面上に表示する。
操作部15は、テンキ−や表示部14の表示画面上に表示されるタッチパネルなどで構成され、ユーザは、操作部15を操作して、印刷装置10への指示を入力することで、所望の処理を実行させることが可能である。
プリンタ部16は、プリンタエンジンなどで構成され、画像データに基づいて、印刷媒体に印刷し出力する。例えば、プリンタ部16は、再現部17c(詳しくは後述)により再現された画像データに基づいて、印刷媒体に印刷し出力する。また、例えば、プリンタ部16は、RIP処理部17d(詳しくは後述)により生成されたラスタデータに基づいて、印刷媒体に印刷し出力する。
制御部17は、CPUなどで構成され、記憶部13のプログラムエリアに格納されている動作プログラムを実行して、図1に示すように、一次処理部17aと、ゲイン制御部17bと、再現部17cと、RIP処理部17dとしての機能を実現すると共に、印刷装置10全体を制御する制御処理や詳しくは後述の再現処理などの処理を実行する。
一次処理部17aは、プリンタ部16を構成するプリンタエンジンの解像度に合わせて、読取部11から出力された画像データの解像度を変換する。この際、一次処理部17aは、欠損画素分を左詰めして処理する。
ゲイン処理部17bは、一次処理部17aから入力されるライン毎の画像データ(ライン上の各画素の濃度)をゲイン処理する。そして、ゲイン処理部17bは、ゲイン処理後の画素の濃度を再現部17cにライン毎に出力する。例えば、本ゲイン処理を関数G(X)で表すと、ゲイン処理後の画素iの濃度Dg(i)は、以下の式1で表すことができる。なお、式1中のD(i)は、画素iのゲイン処理前の濃度である。
再現部17cは、入力されたゲイン処理後の濃度Dg(i)に基づいて、ライン毎に中央値CV(L)を算出し、欠損画素の隣接画素の濃度が算出した中央値CV(L)から離れる程、隣接画素の濃度に付加する重みを大きくすることで、欠損画素の濃度をそれぞれ推定する。そして、再現部17cは、推定した濃度の画素を対応する欠損画素の位置に挿入し、欠損画素のない画像を再現する。
より具体的には、図2を参照して、再現部17cは、入力されたゲイン処理後の濃度Dg(i)に基づいて、ライン毎にゲイン処理後の濃度Dg(i)の最大値MAX_G(L)と最小値MIN_G(L)を特定する。
最大値MAX_G(L)と最小値MIN_G(L)は、それぞれ、以下の式2と式3で表すことができる。なお、式中のMAX(L)とMIN(L)は、それぞれ、処理対象のラインにおける、ゲイン処理前の濃度D(i)の最大値と最小値である。
そして、再現部17cは、特定した最大値MAX_G(L)と最小値MIN_G(L)の中央値CV(L)を算出する。中央値CV(L)は、以下の式4に従って、算出することができる。
なお、図2は、本実施形態におけるライン毎の中央値CV(L)の算出方法を説明するための図である。
そして、再現部17cは、記憶部13のデータエリアに格納されている継ぎ目位置情報に基づいて、欠損画素の位置を特定する。そして、再現部17cは、欠損画素の左右の隣接画素の濃度のギャップに対する、隣接画素の濃度の中央値CV(L)との差分絶対値の比率R_diff(i)を、それぞれ、算出する。つまり、欠損画素が第N画素だとすると、再現部16cは、左右の隣接画素の濃度(Dg(N−1)とDg(N+1))のギャップ|Dg(N−1)−Dg(N+1)|に対する、隣接画素の濃度の中央値CV(L)との差分絶対値の比率R_diff(N−1)とR_diff(N+1)を、それぞれ、算出する。
この場合、欠損画素(第N画素)の左側の隣接画素である第(N−1)画素の比率R_diff(N−1)は、以下の式5に従って、算出することができる。
同様にして、欠損画素(第N画素)の右側の隣接画素である第(N+1)画素の比率R_diff(N+1)は、以下の式6に従って、算出することができる。
そして、再現部17cは、左右の隣接画素の濃度のギャップに対する、隣接画素の濃度の中央値CV(L)との差分絶対値の比率R_diff(N−1)とR_diff(N+1)とに基づいて、欠損画素(第N画素)の濃度Dg(N)を推定する。欠損画素(第N画素)の濃度Dg(N)は、例えば、以下の式7に従って、算出することができる。
ここで、図3を参照して、読取処理から再現処理までの概略的な流れについて説明する。また、図4を参照して、各処理段階における画像の状態を、具体例に従って説明する。図3は、本実施形態における再現処理までの概略的な流れを説明するための図である。図4A〜図4Cは、いずれも、図3に示す各処理段階における処理結果の具体例を示す図である。
なお、本具体例では、CISの読取解像度は600dpiであり、CISの出力解像度は300dpiであるものとする。また、センサ素子間には、一画素(600dpi時の一画素)分の隙間があるものとする。
読取部11のCISは、図3に示すように、600dpiの読取解像度で原稿を読み取り、600dpiの画像データの隣接する第(2m−1)画素と第2m画素とを結合し(但し、m≧1の整数)、第m画素とすることで、300dpiの画像データとして出力する。図4Aは、読取部11より出力された際の画像の状態を示している。図4Aに示すように、センサ素子間の隙間に起因する画素の欠損がある。
そして、一次処理部17aは、プリンタエンジンの解像度(例えば、600dpi)に合わせて、読取部11から入力された画像データの解像度(300dpi)を変換する。例えば、一次処理部17aは、300dpiの画像データの各画素の画素値を、隣接する2つの画素に割り当てることで、600dpiの画像データを生成する。この際、一次処理部17aは、図3に示すように、欠損画素分を左詰めして処理する。図4Bは、一次処理部17aによる処理後の画像の状態を示している。図4Bに示すように、欠損画素分を左詰めすることで、欠損画素に対して右側の曲線部分が、左に欠損画素分移動された状態になっている。
そして、再現部17cは、図3に示すように、継ぎ目位置情報に基づいて欠損画素(第N画素)の位置を特定し、特定した欠損画素(第N画素)の左右の隣接画素(第(N−1)画素と第(N+1)画素)の濃度に基づいて、欠損画素(第N画素)の濃度を推定する。そして、再現部17cは、図3に示すように、推定した濃度の画素を欠損画素(第N画素)の位置に挿入することで、原稿の画像を再現する。図4Cは、再現部17cにより推定された濃度の画素が欠損画素の位置に挿入された後の画像の状態を示している。図4Cに示すように、欠損画素の位置に推定された濃度の画素が挿入され、曲線の連続性が再現されている。
図1に戻り、RIP処理部17dは、印刷対象の画像データをRIP処理し、ラスタデータを生成する。例えば、RIP処理部17dは、通信部12を介して受信されたジョブデータに基づいて、ラスタデータを生成する。この際、RIP処理部17dは、プリンタ部16を構成するプリンタエンジンに適合させるための色変換やハーフトーン処理などの画像処理を実行する。なお、プリンタエンジンに適合させるための色変換やハーフトーン処理などの画像処理については、プリンタ部16で実行させるように構成してもよい。
次に、図5を参照して、本実施形態における再現処理の流れについて説明する。図5は、本実施形態における再現処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。本再現処理は、ゲイン処理されたライン毎の画素iの濃度Dg(i)が再現部17cに入力されることをトリガとして開始される。なお、本再現処理は、一つの欠損画素に注目した場合の処理である。
再現部17cは、ゲイン処理された画素iの濃度Dg(i)に基づいて、処理対象のラインの中央値CV(L)を算出する(ステップS001)。そして、再現部17cは、継ぎ目位置情報に基づいて欠損画素(第N画素)の位置を特定する(ステップS002)。
そして、再現部17cは、左右の隣接画素の濃度のギャップに対する、隣接画素の濃度の中央値CV(L)との差分絶対値の比率R_diff(N−1)とR_diff(N+1)をそれぞれ算出する(ステップS003)。そして、再現部17cは、算出した比率R_diff(N−1)とR_diff(N+1)とに基づいて、欠損画素(第N画素)の濃度Dg(N)を推定する(ステップS004)。
そして、再現部17cは、推定した濃度Dg(N)の画素を欠損画素(第N画素)の位置に挿入する(ステップS005)。そして、本処理は終了する。
次に、図6を参照して、本実施形態の効果について説明する。図6は、本実施形態の効果を説明するための具体例を示す図である。図6に示す具体例は、濃度の階調を256階調(8ビット)とした場合の例であり、処理対象のラインの中央値CV(L)は“128”であるものとする。また、濃度を推定する欠損画素が第N画素であり、左側の隣接画素である第(N−1)画素のゲイン処理後の濃度Dg(N−1)は“10”、右側の隣接画素である第(N+1)画素のゲイン処理後の濃度Dg(N+1)は“200”であるものとする。
この場合、図6に示すように、左右の隣接画素の中央値CV(L)との差分絶対値は、ぞれぞれ、“118”(=|128−10|)と“72”(=|128−200|)となる。したがって、再現部17cは、上述の式7に従って、値“82”を算出し、算出したこの値を欠損画素(第N画素)の濃度Dg(N)の推定値とする。
これに対し、左右の隣接画素の濃度の平均値は“105”であるが、本具体例に本実施形態で説明した処理(欠損画素の濃度の推定方法)を適用すると、図6に示すように、欠損画素(第N画素)の濃度Dg(N)の推定値(“82”)は左側の隣接画素の濃度(“10”)により近い値となる。このように、左右の隣接画素の濃度のギャップに対する、差分絶対値の比率が大きい程、隣接画素の濃度に付加する重みを大きくすることで、欠損画素(第N画素)の濃度Dg(N)の推定値を、左右の隣接画素の濃度のいずれかに近づけることができる。
例えば、処理対象の画像がモノクロだとすると、欠損画素の隣接画素の色の組み合わせは、(白色,白色)と(白色,黒色)と(黒色,黒色)の3通りとなる。隣接画素の色の組み合わせが(白色,黒色)の場合に、平均値を欠損画素の濃度の推定値とすると、欠損画素の色は白色と黒色の中間色である灰色となる。そのため、画像単位で確認すると補間箇所が目立ってしまう。
これに対し、本実施形態で説明した処理を適用すると、左右の隣接画素の濃度のギャップに対する差分絶対値の比率に応じて、白色又は黒色のいずれかに近い色となる。そのため、画像単位で確認すると補間箇所を目立たなくし、再現精度を高めることができる。つまり、左右の隣接画素の濃度ギャップが大きい程、本実施形態で説明した処理を適用することで、補間箇所を目立たなくし、再現精度を高めることができる。
上記実施形態によれば、印刷装置10は、左右の隣接画素の濃度Dg(i)のギャップに対する、隣接画素の濃度Dg(i)の中央値CV(L)との差分絶対値の比率が大きい程、濃度Dg(i)に付加する重みを大きく調整して、欠損画素の濃度を推定する。こうすることで、ラインメモリを搭載していなくても、欠損画素の補間による再現の精度をより向上させることができる。
また、上記実施形態によれば、印刷装置10は、処理対象のラインにおけるゲイン処理後の最大濃度MAX_G(L)と最小濃度MIN_G(L)とに基づいて、処理対象のラインにおける中央値CV(L)を算出する。こうすることで、処理対象のラインにおける濃度のダイナミックレンジを考慮した欠損画素の再現を行うことが可能となる。
なお、上記実施形態において、処理対象のライン毎に中央値CV(L)を算出すると説明したが、これに限定されるものではなく、同一の中央値CV(L)を用いるように構成してもよい。この場合、中央値CV(L)は、例えば、設定されている濃度の階調の中央値とすればよい。つまり、設定されている濃度の階調が256階調である場合には、中央値CV(L)は“128”とすればよい。また、ラインメモリを搭載している場合には、処理対象の画像全体における画素の最大濃度と最小濃度とに基づいて、中央値CV(L)を求めてもよい。
また、上記実施形態において、欠損画素の濃度は、左右の隣接画素の濃度ギャップに対する、隣接画素の濃度の中央値CV(L)との差分絶対値の比率に応じて、隣接画素の濃度に対する重み付けをし求めると説明した。しかしながら、これに限定するものではなく、例えば、処理対象の原稿を読取部11で読み取る際に設定する処理モード(例えば、文字モード、写真モードなど)に応じて、欠損画素の濃度の算出方法を可変するように構成してもよい。例えば、文字モードが選択された場合には、左右の隣接画素の濃度ギャップは大きいと考えられる。したがって、この場合には、左右の隣接画素の濃度ギャップに対する、隣接画素の濃度の中央値CV(L)との差分絶対値の比率に応じて隣接画素の濃度に対する重み付けを行うことで、欠損画素の濃度を算出する。一方、写真モードが選択された場合には、左右の隣接画素の濃度ギャップはそれ程大きくないと考えられるので、例えば、左右の隣接画素の濃度の平均値を欠損画素の濃度とする。
また、上記実施形態において、処理対象の原稿を読取部11で読み取る際に設定する処理モード(例えば、文字モード、写真モードなど)に応じて、欠損画素の濃度を補間する処理の有効/無効を設定するように構成してもよい。
また、上記実施形態において、ゲイン処理は一次処理部17aによる処理の後に行うと説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ゲイン処理を行った後に一次処理部17aによる処理を行うように構成してもよい。
また、上記実施形態において説明した欠損画素の濃度の推定方法は、ラインメモリの搭載の有無に関係なく適用することができる。
また、上記実施形態において、処理対象の原稿に配置されているオブジェクトの種別(例えば、テキスト、写真)に基づいて、例えば、テキストの領域と写真の領域とで、別々の中央値CV(L)を算出するように構成してもよい。テキストの領域では隣接画素の濃度ギャップが大きいという特性があり、写真の領域では隣接画素の濃度ギャップがテキストの場合と比較すると小さいという特性がある。したがって、こうすることで、オブジェクトの特性に応じた処理が可能となり、再現精度を向上させることが可能となる。なお、ジョブデータを処理する場合には、ジョブデータに含まれる各オブジェクトの属性情報に基づいて、オブジェクトの種別を特定することが可能である。読取部11で読み取った画像を処理する場合には、例えば、画素値に基づいて、テキストの領域と写真の領域とを区別することが可能である。
なお、上記動作を実行するための動作プログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記憶して配布し、これを印刷装置10のコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行するように構成してもよい。さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを記憶しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成又は実施形態を取ることができる。
10 印刷装置
11 読取部
12 通信部
13 記憶部
14 表示部
15 操作部
16 プリンタ部
17 制御部
17a 一次処理部
17b ゲイン制御部
17c 再現部
17d RIP処理部
D(i) ゲイン処理前の画素iの濃度
Dg(i) ゲイン処理後の画素iの濃度
MAX(L) ゲイン処理前の処理対象ラインにおける最大濃度
MIN(L) ゲイン処理前の処理対象ラインにおける最小濃度
MAX_G(L) ゲイン処理後の処理対象ラインにおける最大濃度
MIN_G(L) ゲイン処理後の処理対象ラインにおける最小濃度
CV(L) 中央値






Claims (2)

  1. 入力された画像をライン毎に処理し、欠損している画素である欠損画素を再現する欠損画素補間装置であって、
    前記欠損画素の左右に隣接する画素間の濃度差に対する、前記隣接する画素の濃度の、画素におけるゲイン処理後の最大濃度と最小濃度との中央値との差分絶対値の比率が大きい程、該隣接する画素の濃度に付加する重みを大きくし、左右の前記隣接する画素の前記重みを付加した濃度の和を、前記欠損画素の濃度として画像を再現する再現部を備える、
    ことを特徴とする欠損画素補間装置。
  2. 前記再現部は、処理対象のライン上の画素の内のゲイン処理後の前記最大濃度と前記最小濃度とに基づいて、処理対象のラインにおける前記中央値を算出し、前記左右に隣接する画素間の濃度差に対する、前記隣接する画素の濃度の算出した前記中央値との差分絶対値の比率が大きい程、該隣接する画素の濃度に付加する重みを大きくし、左右の前記隣接する画素の前記重みを付加した濃度の和を、前記欠損画素の濃度として画像を再現する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の欠損画素補間装置。
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