以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。図1では、レンズ一体型の撮像装置を例に説明するが、本発明の撮像装置はこれに限定されず、レンズ交換型の撮像装置(撮像システム)であってもよい。図1に示した撮像装置100は、被写体を撮像して得られた画像情報を記録媒体に記録するだけでなく、画像情報を記録媒体から再生し、現像処理して表示する機能や、画像情報を外部装置と送受信する機能を有する。従って、本発明の実施形態に係る撮像装置は、画像処理装置、記録装置、再生装置、記録再生装置、通信装置等と表現することができる。
図1において、制御部161は、CPUと、当該CPUが実行する制御プログラムを格納するメモリを含み、撮像装置100の全体の処理を制御する。操作部162は、ユーザーが撮像装置100に対して指示を与えるために用いるキーやボタン、タッチパネルなどの入力デバイスを含む。操作部162からの操作信号は、制御部161によって検出され、操作に応じた動作が実行されるよう制御部161によって制御される。表示部123は、撮像装置100において、撮影、或いは再生された画像や、メニュー画面、各種情報等を表示するための液晶ディスプレイ(LCD)等を含む。
操作部162によって撮影動作の開始が指示されると、撮像対象となる被写体の光学像が、撮像光学系101を介して入力され、撮像素子102上に結像する。撮像素子102は、撮像光学系101により形成された被写体像を光電変換する。撮像素子102は、例えばCMOSセンサやCCDセンサ等の光電変換素子である。撮像素子102によって光電変換された電気信号は、信号処理部103によって画素の修復処理が施される。修復処理には、撮像素子102における欠落画素や信頼性の低い画素の値に対し、周辺画素値を用いて修復対象の画素を補間したり、所定のオフセット値を減算したりする処理が含まれる。本実施形態では、信号処理部103から出力される画像情報を、生(未現像)の画像を意味するRAWデータ(または元画像データ)と称す。このように、本発明の撮像装置は、RAWデータ(元画像データ)を生成可能な撮像素子102(および信号処理部103)を有する。
RAWデータは、現像部110で現像処理される。現像部110は、複数の異なる現像処理部を有し、第1の現像部としての簡易現像部111と、第2の現像部としての高画質現像部112とから成り、それらの出力を選択するスイッチ部121を含んで構成される。簡易現像部111、高画質現像部112は共に、RAWデータに対してデベイヤー処理(デモザイク処理)を施し、輝度と色差から成る信号に変換して、各信号に含まれるノイズを除去、光学的な歪を補正し、画像を適正化するなどの所謂現像処理を行う。
特に、高画質現像部112は、簡易現像部111よりも各々の処理を高精度に行うものである。他方、簡易現像部111は、高画質現像部112よりも、画質は低いものの、撮影中に高速に現像処理を行えるよう、高画質現像よりも現像に係る処理量が少なくなるように構成されている。簡易現像部111の処理負荷は小さいので、撮影動作と並行したリアルタイムの現像の際には簡易現像部111を用いるようにする。スイッチ部121は、操作部162によりユーザーから指示された操作内容や実行中の動作モードに応じた制御に従って、制御部161によって切り替えられる。なお、本実施形態では、現像部110の中に簡易現像部111と高画質現像部112が独立に存在する構成を示しているが、一つの現像部が動作モードを切り替えて、簡易現像と高画質現像の処理を排他的に行う構成であってもよい。
また、現像パラメータ設定部170は、ノイズ除去、光学的歪補正、画像適正化などの補正強度を表す現像パラメータを設定するものである。撮影動作においては、信号処理部103から出力されるRAWデータが現像パラメータ設定部170へ供給され、入力されている絵柄に応じた現像パラメータを自動判定し、これが現像部110へと設定される。なお、操作部162によりユーザーから指示された操作内容に従い、制御部161によって、現像パラメータ設定部170が設定する現像パラメータ各々の補正強度をさらに修正する事もできる。
現像部110によって現像処理された画像情報は、表示処理部122によって所定の表示処理がなされた後、表示部123にて表示される。
一方、現像部110によって現像処理された画像情報は、JPEG圧縮部141へも供給される。JPEG圧縮部141は、対象となる画像情報を高能率符号化し、情報量が圧縮された画像情報を生成して、JPEGデータ(元画像データよりもサイズが小さい圧縮画像データ)に変換する。現像部110とJPEG圧縮部141とにより、元画像データから圧縮画像データを生成する生成手段が構成される。
また、RAW圧縮部113は、信号処理部103が出力したRAWデータを、ウエーブレット変換や、差分符号化等の技術を用いて高能率符号化し、圧縮された状態のRAWデータに変換する。RAWデータと、前述のJPEGデータ、そして現像パラメータは、記録再生部151によって、記録媒体152へ記録される。なお記録する際に、RAWデータとJPEGデータは、検索時表示用の縮小サムネイルデータが各RAWデータ、各JPEGデータ毎に生成され、各データと関連付け、記録媒体152へ記録される。記録媒体152は、内蔵式の大容量メモリやハードディスク、又は、着脱式のメモリカード等である。さらに記録再生部151は、通信部153を介して、外部のストレージやサーバへ、各種ファイルを書き込んだり、読み込んだりすることができる。
なお、記録再生部151は、記録媒体152からJPEGデータ、RAWデータを読み出すこともできる。再生動作が開始されると、記録再生部151は、記録媒体152から、所望のデータを取得して再生する。再生対象のデータがRAWデータであれば、記録再生部151は、取得されたRAWデータをRAW伸張部114へ供給する。一方、再生対象のデータがJPEGデータであれば、記録再生部151は、取得されたJPEGデータをJPEG伸張部143へ供給する。RAW伸張部114は、圧縮された状態のRAWデータを復号して伸張する。RAW伸張部114によって伸張されたRAWデータは、現像部110内の簡易現像部111、高画質現像部112へ供給される。
つまり、撮影動作を終えた後、記録媒体に記録済みの圧縮RAWデータをソースとして、あらためて高画質に現像処理を施し、高画質の表示画像や高画質のJPEGデータを生成する事ができる。この動作を本実施形態に関わる「追いかけ現像」の名称で、以下の説明にて用いる。一方、JPEG伸張部143は、入力された静止画データを復号して伸張し、静止画の再生画像として表示処理部122へ供給する。
追いかけ現像においては、RAW伸張部114から出力されるRAWデータが現像パラメータ設定部170へ供給され、再生されるRAWデータの絵柄に応じた現像パラメータが現像部110へ設定される。なお、操作部162によりユーザーから指示された操作内容に従い、制御部161によって、現像パラメータ設定部170が設定する現像パラメータ各々の補正強度をさらに修正する事もできる。
図4に、ユーザーが、複数のRAWサムネイル画から、追いかけ現像候補を選択指示し、これを受けた撮像装置が選択されたRAWデータからJPEGデータ生成、すなわち追いかけ現像を実施する処理に係るフローチャートを示す。図4のフローチャートは、制御部161によって、各処理ブロックを制御し実行される処理手順を図示したものであり、制御部161が有するメモリ(ROM)に格納されているプログラムをメモリ(RAM)に展開し、CPUが実行することにより実現される。
図11の表示画面例700は、ユーザーによる、複数のRAWサムネイル画から追いかけ現像候補の選択作業を促す為に、表示部123へ出力する表示画面の例である。701、702、703、704、705、706はそれぞれRAWデータのサムネイル画像を示す。707はユーザーが選択したRAWデータを拡大表示する為のCGスイッチ、708は表示RAWデータサムネイルを現在表示されているRAWデータ以外のデータへユーザーが切換える為のCGスイッチを示す。
まず、制御部161は、追いかけ現像ソース候補の画像を表示部123へ図11の表示例700のように表示する。そして、操作部162を通じて行われる、ユーザーからの追いかけ現像ソース候補画像選択、拡大表示指示を待つ(S303)。現像ソース候補画像選択、拡大表示指示があれば、記録再生部151は、記録媒体152からユーザーによって選択されたRAWデータを取得し、このデータをRAW伸張部114へ供給、RAWデータを復元する(S305)。そして、簡易現像された現像ソース候補RAWデータが現像部110内の簡易現像部111にて現像され、表示処理部122によって所定の表示処理がなされ、表示部123へ現像ソース候補RAWデータとCGの追いかけ現像指示ボタンを表示する(S306)。
そして、制御部161は操作部162をモニターし、ユーザーによる「追いかけ現像指示」ボタン操作応答を待ち、追いかけ現像指示が一定時間なければステップS303へ戻り、追いかけ現像指示が検出されればステップS309へと移行する(S308)。
次に、制御部161は、同じRAWデータを現像ソース画像とする先行生成済みのJPEGデータ(第2の圧縮画像データ)について、記録媒体中における存在有無につき、記録再生部151を介し、記録媒体152を検索検査する(S309)。このように、制御部161は、記録媒体152に同じRAWデータから生成された第2の圧縮画像データが記録されているか否か判定する判定手段として機能する。同時に、制御部161は、記録媒体152に第2の圧縮画像データを生成した際の現像パラメータ(この現像パラメータにつては後述する。)が記録されているか否かも判定する。そして、制御部161は、先行生成済みJPEGデータが記録媒体中に有ればステップS321へ進み、先行生成済みJPEGデータが記録媒体中に無ければステップS341へ進む。
ステップS309で先行生成済みのJPEGデータが記録媒体中に無ければ制御部161は、RAW伸張部114から出力されるRAWデータを現像パラメータ設定部170へ供給する(S341)。そして、操作部162によりユーザーから指示された操作内容に従い、制御部161より現像パラメータ設定部170へ、ユーザー任意の現像パラメータを設定する(S342)。一方、RAWデータは、高画質現像部112にて、ユーザー任意の現像パラメータに従い高画質に現像され、JPEG圧縮部141へ供給、高能率符号化処理(JPEG圧縮)出力される(S343)。そして、制御部161は、このJPEGデータについて記録再生部151を介し、記録媒体152へ記録する(S344)。
さらに、制御部161は、ステップS342で設定した現像パラメータについて、記録再生部151を介し記録媒体152へ記録する(S345)。また、制御部161は、ステップS303で選択された現像ソースRAWデータのデータ名について記録再生部151を介し、記録媒体152へ記録する(S346)。ステップS345、S346の記録動作では後述する生成データ記録フォーマットに従い、生成元RAWデータと関連付け記録する。
一方、ステップS309で先行生成済みのJPEGデータ(第2の圧縮画像データ)が記録媒体中に有れば、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152中の先行生成済みの当該JPEGデータを消去する(S321)。詳細には、制御部161は、ステップS309で、記録媒体152に、第2の圧縮画像データが記録され、かつ、第2の圧縮画像データの現像パラメータが記録されていると判定した場合は、記録媒体から第2の圧縮画像データを消去する。もしここで、第2の圧縮画像データの現像パラメータが記録されていないと判定した場合は、記録媒体から第2の圧縮画像データを消去しない。このように、制御部161は、記録媒体152に第2の圧縮画像データが記録されていた場合に、該第2の圧縮画像データを消去する消去手段としての機能を有する。
なお、消去は自動的に行うよりも、制御部161、操作部162、表示部123を利用し、ユーザーによる消去意思再確認を行う形態がよい。そして、制御部161は、RAW伸張部114から出力されるRAWデータを現像パラメータ設定部170へ供給する(S322)。そして、操作部162によりユーザーから指示された操作内容に従い、制御部161より現像パラメータ設定部170へ、ユーザー任意の現像パラメータを設定する(S323)。一方、RAWデータは、高画質現像部112にて、ユーザー任意の現像パラメータに従い高画質に現像され、JPEG圧縮部141へ供給、高能率符号化処理(JPEG圧縮)出力される(S324)。換言すれば、現像部110およびJPEG圧縮部141は、RAWデータ(元画像データ)をユーザー任意の現像パラメータで現像処理してJPEGデータ(第1の圧縮画像データ)を生成する。そして、制御部161は、このJPEGデータについて記録再生部151を介し、記録媒体152へ記録する(S325)。
このように、制御部161は、記録媒体152に第2の圧縮画像データが記録されていた場合、第2の圧縮画像データを消去させ、生成した第1の圧縮画像データを記録媒体152に記録する制御手段としての機能を有する。さらに、制御部161は、ステップS323で設定した現像パラメータにつき記録再生部151を介し、記録媒体152へ記録する(S326)。ステップS325、S326の記録動作では以下に説明する生成データ記録フォーマットに従い、生成元RAWデータと関連付け記録する。このように、制御部161は、記録媒体152に生成元RAWデータ(元画像データ)と関連付けて第1の圧縮画像データおよび第1の圧縮画像データを生成した際の現像パラメータを記録する。
ここで、生成データ記録フォーマットを説明する。図2が記録媒体152に保存される生成元RAWデータ毎に整理された生成画像データ群のフォーマット例である。記録媒体152中の生成画像データは、その生成元RAWデータ毎に、RAWデータ、生成元RAWデータ名、現像パラメータ、JPEGデータを分類整理した形式で記録する。換言すれば、本発明の制御部161は、元画像データから圧縮画像データを生成して記録する際に、元画像データと、圧縮画像データと、圧縮画像データを生成した際の現像パラメータと、を関連付けて記録している。具体的には、201がRAWデータαを生成元とする生成画像データ群、202がRAWデータδを生成元とする生成画像データ群、203がRAWデータθを生成元とする生成画像データ群である。さらに、データ群201について分解して説明する。RAWデータαが生成元となる生成元RAWデータ名αのRAWデータαに対し、現像パラメータαγにて現像を施した出力データがJPEGデータαγである。そして、RAWデータαが生成元となる生成元RAWデータ名αのRAWデータαに対し、現像パラメータαβにて現像を施した出力データは存在しない。
さらに、データ群202について分解して説明する。RAWデータδが生成元となる生成元RAWデータ名δのRAWデータδに対し、現像パラメータδτにて現像を施した出力データがJPEGデータδτである。そして、RAWデータδが生成元となる生成元RAWデータ名δのRAWデータδに対し、現像パラメータδεにて現像を施した出力データは存在しない。そして、RAWデータδが生成元となる生成元RAWデータ名δのRAWデータδに対し、現像パラメータδωにて現像を施した出力データは存在しない。さらに、データ群203について分解して説明する。RAWデータθが生成元となる生成元RAWデータ名θのRAWデータθに対し、現像パラメータθμにて現像を施した出力データがJPEGデータθμである。前述した生成元RAWデータと、生成元RAWデータ名、現像パラメータ、JPEGデータ各々の関連付けの方法としては、図2に示す様なフォルダ分類による方法であっても、データに何らかの拡張子を付加したりファイル名に関連性を付与する方法であってもよい。
図2で示す生成データ記録フォーマットの特徴は、各生成元RAWデータ群中に存在するJPEGファイルの数が単一である事である。本実施形態のフローチャート図4の処理を施すと、ステップS321動作によって、一つの生成元RAWデータに対し、最大一つのJPEGデータの保存のみが許容される。
以上述べたように、本実施形態のように本発明を構成する事により、一つの生成元RAWデータから生成保存されるJPEGデータの数を一つのみに限定する事が出来、無尽蔵なJPEGデータの増加を抑制できるので、記録媒体の有効活用が可能になる。
本発明は、再構築不可能な生成元RAWデータを、利便性確保の観点から記録媒体中より消去する事を防止しつつも、別の観点から、記録媒体容量を確保できるファイル管理方法を提案している。記録媒体容量を確保するために、JPEGデータを積極的に破棄し、生成元RAWデータと現像パラメータを消去行為から保護する事により、破棄したJPEGデータを再生成可能な構成とした。したがって、本発明によれば、記録媒体の記録容量を確保しつつも元画像データから圧縮画像データを生成可能な画像処理装置を提供することができる。
図5に、本実施形態の追いかけ現像モードにおける、保存済み現像パラメータを流用した「再現像」処理に係るフローチャートを示す。まず、この本実施形態に係る「再現像」の言葉の定義を説明する。実施例1に従いRAWデータから第一のJPEGデータを生成すると、同時に第一の現像パラメータが保存される。そして、同じRAWデータから第二のJPEGデータを生成した場合、同時に第二の現像パラメータが保存されると共に、第一のJPEGデータが消去される形態になる。つまりこの状態で、生成元RAWデータに対し、二つの現像パラメータ、単一のJPEGデータが保存されているが、ここから第一の現像パラメータを使い失われた第一のJPEGデータを再生成する事を、本実施形態に係る「再現像」とした。
なお、本実施形態におけるハード構成は実施例1と同じ、図1の構成である。また、図5のフローチャートは、制御部161によって、各処理ブロックを制御し実行される処理手順を図示したものである。図5のフローチャートは、制御部161が有するメモリ(ROM)に格納されているプログラムをメモリ(RAM)に展開し、CPUが実行することにより実現される。
図12の表示例800は、ユーザーによる、現像パラメータの選択作業を促す為に、表示部123へ出力する表示画面の例である。801は追いかけ現像ソース候補となるRAWデータのサムネイル画像である。802は801に示すRAWデータファイル名。811は現像パラメータ略称、810は現像パラメータ811による現像結果のJPEGデータファイル名。813は現像パラメータ略称、812は現像パラメータ813による現像結果のJPEGデータファイル名(-----記号で「該当ファイル無し」を提示)。815は現像パラメータ略称、814は現像パラメータ815による現像結果のJPEGデータファイル名(-----記号で「該当ファイル無し」を提示)。817は現像パラメータ略称、816は現像パラメータ817による現像結果のJPEGデータファイル名(-----記号で「該当ファイル無し」を提示)。820はユーザーが、801の現像ソース候補RAWデータを追いかけ現像指示する為のCGスイッチ。821は表示RAWデータサムネイルを現在表示されているRAWデータ以外のデータへユーザーが切換える為のCGスイッチである。
まず、制御部161は、追いかけ現像ソース候補の画像を表示部123へ図12の表示例800のように表示する。そして、操作部162を通じて行われる、ユーザーからの追いかけ現像ソース候補画像選択指示を待つ(S353)。現像ソース候補画像選択指示があれば、記録再生部151は、記録媒体152からユーザーによって選択されたRAWデータを取得し、このデータをRAW伸張部114へ供給、RAWデータを復元する(S355)。そして、簡易現像された現像ソース候補RAWデータが現像部110内の簡易現像部111にて現像され、表示処理部122によって所定の表示処理がなされ、表示部123へ現像ソース候補RAWデータとCGの追いかけ現像指示ボタンを表示する(S356)。さらに、制御部161は、当該RAWデータを生成元とする生成画像データ群(図2)中のRAWデータファイル名、JPEGデータファイル名、現像パラメータをCG合成表示する(S357)。
そして、制御部161は操作部162をモニターし、ユーザーによる再現像指示、すなわち、「JPEGファイル不在の現像パラメータ選択」と「追いかけ現像」との同時指示を検査する(S360)。再現像指示が一定時間なければステップS353へ戻り、再現像指示が検出されればステップS365へと移行する。
そして、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152中の先行生成済みのJPEGデータを消去する(S365)。なお、消去は自動的に行うよりも、制御部161、操作部162、表示部123を利用し、ユーザーによる消去意思再確認を行う形態がよい。そして、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152中のユーザー指定現像パラメータを現像パラメータ設定部170へ供給する(S366)。このように、現像パラメータ設定部170は、記録媒体152からユーザー指定の現像パラメータを取得する取得手段として機能する。一方、RAWデータは、高画質現像部112にて、ユーザー指定の現像パラメータに従い高画質に現像され、JPEG圧縮部141へ供給、高能率符号化処理(JPEG圧縮)出力される(S368)。このように、現像部110およびJPEG圧縮部141は、RAWデータ(元画像データ)からユーザー指定現像パラメータに従って(消去済みの)第2の圧縮画像データを再生成する。そして、制御部161は、このJPEGデータについて記録再生部151を介し、記録媒体152へ記録する(S369)。
以上述べたように、本実施形態のように本発明を構成する事により、JPEGデータが消去済みであっても、残存する生成元RAWデータと現像パラメータとから再度JPEGデータの再生成が可能となる。
図6、図7で本実施形態の撮像装置における、記録媒体の有効記録領域確保方法を説明する。なお、本実施形態におけるハード構成は実施例1と同じ、図1の構成である。また、図6および図7のフローチャートは、制御部161によって、各処理ブロックを制御し実行される処理手順を図示したものである。図6および図7のフローチャートは、制御部161が有するメモリ(ROM)に格納されているプログラムをメモリ(RAM)に展開し、CPUが実行することにより実現される。
まず、図6のフローチャートにて、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、所定の空き容量の存在を判定する(S403)。このように、制御部161は、記録媒体152の空き容量を判定する判定手段としての機能を有する。ここで所定の空き容量が有れば処理を終了し(エンド)、無ければステップS404へと移行する。そして、制御部161は記録再生部151を介し記録媒体152を検査し、記録媒体中の消去候補となるデータから一つのデータを制御部161がファイル名順に自動選出する(S404)。そして、選出されたデータがJPEGデータでなければステップS403へ移行し、選出されたデータがJPEGデータであればステップS406へと移行する(S405)。
次に、制御部161は、選出されたJPEGデータの生成元RAWデータと、現像履歴(生成元RAWデータファイル名と現像パラメータについて以下同記述)データ、両方の記録媒体中の存在を検査する(S406)。ここで、生成元RAWデータ、現像履歴データのいずれか、あるいは両方の存在が無ければ、ステップS403へ移行する。そして、生成元RAWデータかつ現像履歴データ両方の存在が有れば、ステップS407へ移行しステップS404で選出したJPEGデータを記録媒体から消去する。すなわち、制御部161は、空き容量が所定量以下の場合に、生成元RAWデータおよび現像パラメータの両方に関連付けられたJPEGデータがある場合は、該JPEGデータを消去する第1ステップを行う。なお、消去は自動的に行うよりも、制御部161、操作部162、表示部123を利用し、ユーザーによる消去意思再確認を行う形態がよい。
次に、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、記録媒体中の他の消去候補データ有無を判定する(S408)。すなわち、ステップS408において、生成元RAWデータと現像履歴データの両方が併存するJPEGデータが残っていれば、第一レベルの消去工程未完となり、ステップS403へと移行する。一方、ステップS408において、生成元RAWデータと現像履歴データの両方が併存するJPEGデータが残っていなければ、第一レベルの消去工程完となり、ステップS409へと移行する。
第一レベルの消去工程の最後に、制御部161は「再生成不可能なJPEGファイルを消去するか」というユーザー意思を表示部123、および操作部162により確認する(S409)。「再生成不可能なJPEGファイル」とはすなわち、生成元RAWデータと現像履歴のいずれか、あるいは両方が併存しないJPEGファイルの事である。ステップS409にて、ユーザーが再生成不可能なJPEGファイルは消去しないという判定であればステップS403へと移行し、再生成不可能なJPEGファイルをも消去するという判定であればステップS423の第二レベルの消去工程へと移行する。
第二レベルの消去工程でまず、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、所定の空き容量の存在を判定する(S423)。ここで所定の空き容量が有れば処理を終了し(エンド)、無ければステップS424へと移行する。そして、制御部161は記録再生部151を介し記録媒体152を検査し、記録媒体中の消去候補となるデータから一つのデータを制御部161がファイル名順に自動選出する(S424)。そして、選出されたデータがJPEGデータでなければステップS423へ移行し、選出されたデータがJPEGデータであればステップS427へと移行する(S425)。ステップS427ではステップS424で選出したJPEGデータを記録媒体から消去する。すなわち、制御部161は、第1ステップの後で空き容量が所定量以下の場合に、生成元RAWデータおよび現像パラメータのうち少なくとも一方に関連付けられていないJPEGデータがある場合は、該JPEGデータを削除する第2ステップを行う。なお、消去は自動的に行うよりも、制御部161、操作部162、表示部123を利用し、ユーザーによる消去意思再確認を行う形態がよい。次に、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、記録媒体中の他の消去候補データ有無を判定する(S428)。すなわち、ステップS428において、JPEGデータが残っていれば、第二レベルの消去工程未完となり、ステップS423へと移行する。一方、ステップS428において、JPEGデータが残っていなければ、第二レベルの消去工程完となり、ステップS429へと移行する。
第二レベルの消去工程の最後に、制御部161は「現像履歴データを消去するか」というユーザー意思を表示部123、および操作部162により確認する(S429)。なお、現像履歴データが存在しなければJPEGデータ再生成は不可能となる。ステップS429にて、ユーザーが現像履歴データは消去しないという判定であればステップS403へと移行し、現像履歴データをも消去するという判定であれば図7のステップS450の第三レベルの消去工程へと移行する。以下、図7のフローチャートを用いて、ステップS450以降の処理について説明する。
第三レベルの消去工程でまず、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、所定の空き容量の存在を判定する(S443)。ここで所定の空き容量が有れば処理を終了し(エンド)、無ければステップS444へと移行する。そして、制御部161は記録再生部151を介し記録媒体152を検査し、記録媒体中の消去候補となるデータから一つのデータを制御部161がファイル名順に自動選出する(S444)。そして、選出されたデータが現像履歴データでなければステップS443へ移行し、選出されたデータが現像履歴データであればステップS447へと移行する(S445)。ステップS447ではステップS444で選出した現像履歴データを記録媒体から消去する。すなわち、制御部161は、第2ステップの後で空き容量が所定量以下の場合に、記録媒体152に記録された現像履歴データを削除する第3ステップを行う。なお、消去は自動的に行うよりも、制御部161、操作部162、表示部123を利用し、ユーザーによる消去意思再確認を行う形態がよい。
次に、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、記録媒体中の他の消去候補データ有無を判定する(S448)。すなわち、ステップS448において、現像履歴データが残っていれば、第三レベルの消去工程未完となり、ステップS443へと移行する。一方、ステップS448において、現像履歴データが残っていなければ、第三レベルの消去工程完となり、ステップS449へと移行する。
第三レベルの消去工程の最後に、制御部161は「RAWデータを消去するか」というユーザー意思を表示部123、および操作部162により確認する(S449)。なお、RAWデータが存在しなければ、オリジナルの現像パラメータを生成しても、JPEGデータ再生成は不可能となる。ステップS449にて、ユーザーがRAWデータは消去しないという判定であれば図6のステップS403へと移行し、RAWデータをも消去するという判定であればステップS463の第四レベルの消去工程へと移行する。なお、図7の丸囲みのAの先は、図6の丸囲みのAへとつながっている。
第四レベルの消去工程でまず、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、所定の空き容量の存在を判定する(S463)。ここで所定の空き容量が有れば処理を終了し(エンド)、無ければステップS464へと移行する。そして、制御部161は記録再生部151を介し記録媒体152を検査し、記録媒体中の消去候補となるデータから一つのデータを制御部161がファイル名順に自動選出する(S464)。そして、選出されたデータがRAWデータでなければステップS463へ移行し、選出されたデータがRAWデータであればステップS467へと移行する(S465)。ステップS467ではステップS464で選出したRAWデータを記録媒体から消去する。すなわち、制御部161は、第3ステップの後で空き容量が所定量以下の場合に、記録媒体152に記録されたRAWデータを削除する第4ステップを行う。
なお、消去は自動的に行うよりも、制御部161、操作部162、表示部123を利用し、ユーザーによる消去意思再確認を行う形態がよい。次に、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、記録媒体中の他の消去候補データ有無を判定する(S468)。すなわち、ステップS468において、RAWデータが残っていれば、第四レベルの消去工程未完となり、ステップS463へと移行する。一方、ステップS468において、RAWデータが残っていなければ、第四レベルの消去工程完となり、処理を終了する(エンド)。
以上述べたように、生成元RAWデータと現像履歴があればJPEGデータ再生成が可能で有る為、本実施形態のように消去データ種類優先順位を管理する事により、生成元RAWデータからのJPEGデータ再生成実現性を保護できる。
実施例4は、JPEGデータ生成時、生成JPEGデータ毎に消去優先度フラグを設定し、記録媒体の有効記録領域確保する際に、この消去優先度指標に基づき、有効記録領域を確保する方法を説明する。図8に本実施形態の撮像装置における、記録媒体の有効記録領域確保方法を説明する。なお、本実施形態におけるハード構成は実施例1と同じ、図1の構成である。ここで、本実施例において、図1の操作部162および制御部161は、記録媒体152に記録されたJPEGデータを消去する優先度を設定する設定手段としての機能を有する。また、図8のフローチャートは、制御部161によって、各処理ブロックを制御し実行される処理手順を図示したものである。図8のフローチャートは、制御部161が有するメモリ(ROM)に格納されているプログラムをメモリ(RAM)に展開し、CPUが実行することにより実現される。
図3が記録媒体152に保存される生成元RAWデータ毎に整理された生成画像データ群のフォーマット例である。記録媒体152中の生成画像データは、その生成元RAWデータ毎に、RAWデータ、生成元RAWデータ名、現像パラメータ、JPEGデータを分類整理した形式で記録する。具体的には、251がRAWデータαを生成元とする生成画像データ群、252がRAWデータδを生成元とする生成画像データ群、253がRAWデータθを生成元とする生成画像データ群である。さらに、データ群251について分解して説明する。RAWデータαが生成元となる生成元RAWデータ名αのRAWデータαに対し、現像パラメータαγにて現像を施した出力データがJPEGデータαγである。
そして、RAWデータαが生成元となる生成元RAWデータ名αのRAWデータαに対し、現像パラメータαβにて現像を施した出力データは存在しない。現像パラメータ毎に消去優先度をユーザーが設定し、現像パラメータαβで生成されたJPEGデータαβの消去優先度は「3」、現像パラメータαβで生成されたJPEGデータαγの消去優先度は「1」が設定されている状態を示している。なお、この実施例の消去優先度は高い方から「3」「2」「1」の順とした。さらに、データ群252について分解して説明する。RAWデータδが生成元となる生成元RAWデータ名δのRAWデータδに対し、現像パラメータδτにて現像を施した出力データがJPEGデータδτである。そして、RAWデータδが生成元となる生成元RAWデータ名δのRAWデータδに対し、現像パラメータδεにて現像を施した出力データは存在しない。
また、RAWデータδが生成元となる生成元RAWデータ名δのRAWデータδに対し、現像パラメータδωにて現像を施した出力データは存在しない。現像パラメータ毎に消去優先度をユーザーが設定し、現像パラメータδεで生成されたJPEGデータδεの消去優先度は「1」、現像パラメータδωで生成されたJPEGデータδωの消去優先度は「2」が設定されている状態を示している。また、現像パラメータδτで生成されたJPEGデータδτの消去優先度は「3」が設定されている状態を示している。さらに、データ群253について分解して説明する。RAWデータθが生成元となる生成元RAWデータ名θのRAWデータθに対し、現像パラメータθμにて現像を施した出力データがJPEGデータθμである。現像パラメータ毎に消去優先度をユーザーが設定し、現像パラメータθμで生成されたJPEGデータθμの消去優先度は「2」が設定されている状態を示している。
RAWデータおよびJPEGデータが記録媒体152に記録される際に、予め、図3の形態で保存され、記録媒体の有効記録領域確保動作においては、図8フローチャートに従い、JPEGデータの消去優先度指標に基づいたデータ管理を行う。
まず、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、所定の空き容量の存在を判定する(S503)。ここで所定の空き容量が有れば処理を終了し(エンド)、無ければステップS504へと移行する。そして、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、記録媒体中の消去候補となるJPEGデータから一つのデータを選出する(S504)。そして、制御部161は、選出されたデータの消去優先度を検査し、消去優先度3であるか否かを判定する(S505)。選出されたデータが消去優先度3でなければステップS503へ移行し、選出されたデータが消去優先度3であればステップS507へと移行する(S505)。ステップS507ではステップS504で選出したJPEGデータを記録媒体から消去する。なお、消去は自動的に行うよりも、制御部161、操作部162、表示部123を利用し、ユーザーによる消去意思再確認を行う形態がよい。
次に、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、記録媒体中の他の消去候補データ有無を判定する(S508)。すなわち、ステップS508において、消去優先度3のJPEGデータが残っていれば、第一レベルの消去工程未完となり、ステップS503へと移行する。一方、ステップS508において、消去優先度3のJPEGデータが残っていなければ、第一レベルの消去工程完となり、ステップS509へと移行する。
第一レベルの消去工程の最後に、制御部161は「消去優先度2のJPEGデータを消去するか」というユーザー意思を表示部123、および操作部162により確認する(S509)。ステップS509にて、ユーザーが消去優先度2のJPEGデータは消去しないという判定であればステップS503へと移行し、消去優先度2のJPEGデータをも消去するという判定であればステップS513の第二レベルの消去工程へと移行する。
第二レベルの消去工程でまず、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、所定の空き容量の存在を判定する(S513)。ここで所定の空き容量が有れば処理を終了し(エンド)、無ければステップS514へと移行する。そして、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、記録媒体中の消去候補となるJPEGデータから一つのデータを選出する(S514)。そして、制御部161は、選出されたデータの消去優先度を検査し、消去優先度2であるか否かを判定する(S515)。選出されたデータが消去優先度2でなければステップS513へ移行し、選出されたデータが消去優先度2であればステップS517へと移行する(S515)。ステップS517ではステップS514で選出したJPEGデータを記録媒体から消去する。なお、消去は自動的に行うよりも、制御部161、操作部162、表示部123を利用し、ユーザーによる消去意思再確認を行う形態がよい。
次に、制御部161は、記録再生部151を介し、記録媒体152を検査し、記録媒体中の他の消去候補データ有無を判定する(S518)。すなわち、ステップS518において、消去優先度2のJPEGデータが残っていれば、第二レベルの消去工程未完となり、ステップS513へと移行する。一方、ステップS518において、消去優先度2のJPEGデータが残っていなければ、第二レベルの消去工程完となり、処理を終了する(エンド)。このように、本実施例の制御部161は、記録媒体152の空き容量が所定量以下の場合に、上記優先度に応じてJPEGデータを消去する。
以上述べたように、本実施形態のように構成する事により、画像データ生成時に予め消去優先度を設定しておけば、一つ一つのデータを消去する際に、ユーザーがその有用性を再確認する工程が不要となり、記録媒体の有効記録領域確保が効率的に実現できる。
実施例5は、図9、図10を用いて本実施形態の撮像装置における、記録媒体中の画像データの複製方法を説明する。なお、本実施形態におけるハード構成は図9の構成である。また、図10のフローチャートは、制御部161によって、各処理ブロックを制御し実行される処理手順を図示したものである。図10のフローチャートは、制御部161が有するメモリ(ROM)に格納されているプログラムをメモリ(RAM)に展開し、CPUが実行することにより実現される。
図9のハード構成は、図1のブロック構成に、外付け記録ユニット180を追加した構成としている。図9のハード構成図の図1のブロック構成部分へは、図1と同じ符号を与えている為、ブロック説明を省略する。したがって、以下では図9の外付け記録ユニット180の構成を主に説明する。
図9において、ユニット制御部191は、CPUと、当該CPUが実行する制御プログラムを格納するメモリを含み、外付け記録ユニット180の処理を制御する。また、ユニット制御部191は撮像装置100側の制御部161と通信部153、183を介し接続、通信し、撮像装置100のスレーブ装置として、外付け記録ユニット180の処理を制御する。操作部192は、ユーザーが外付け記録ユニット180に対して指示を与えるために用いるキーやボタン、タッチパネルなどの入力デバイスを含む。操作部192からの操作信号は、ユニット制御部191によって検出され、操作に応じた動作が実行されるようユニット制御部191によって制御される。通信部183は、撮像装置100側の通信部153と接続され、画像データのみならず、各種ファイル、制御コマンド等も伝送する。撮像装置100側から出力された画像データは、通信部183を介し、記録再生部181によって、記録媒体182へ記録される。また記録媒体182中のデータを記録再生部181が読出し、撮像装置100側の表示部123へ再生する事もできる。
図10で、撮像装置100から外付け記録ユニット180への画像データの転送方法を説明する。
制御部161は操作部162をモニターし、ユーザーによる撮像装置100側の記録媒体152中の特定JPEGデータ表示指示を待つ(S603)。表示指示が検出されれば、撮像装置100側の記録媒体152中の指定された特定JPEGデータを、記録再生部151を介して読出し、JPEG伸張部143が復号、伸張する(S605)。伸張されたJPEGデータは制御部161が出力するCGの転送指示ボタンと共に、表示処理部122で所定の表示処理がなされ、表示部123へ表示する(S606)。
そして、制御部161は操作部162をモニターし、ユーザーによる「転送指示」ボタン操作応答を待ち、転送指示が一定時間なければステップS603へ戻り、転送指示が検出されればステップS621へと移行する(S610)。
ステップS621で、制御部161は、撮像装置100側の記録媒体152中の指定JPEGデータを、記録再生部151を介して読出し、通信部153、外付け記録ユニット180側の通信部183、記録再生部181を介し、記録媒体182へ保存する。
次に、制御部161は、撮像装置100側の記録媒体152中の指定JPEGデータの生成元RAWデータを、記録再生部151を介して読出す。そして、通信部153、外付け記録ユニット180側通信部183、記録再生部181を介し、記録媒体182へ保存する(S622)。
次に、制御部161は、撮像装置100側の記録媒体152中の指定JPEGデータの生成元RAWデータ名を記録再生部151を介して読出し、同様に外付け記録ユニット180側の記録媒体182へ保存する(S623)。
次に、制御部161は、撮像装置100側の記録媒体152中の指定JPEGデータの生成元RAWデータで関連付けられた全ての現像パラメータを記録再生部151を介して読出し、同様に外付け記録ユニット180側の記録媒体182へ保存する(S624)。このように、制御部161および通信部153は、記録媒体152に記録されたJPEGデータを記録媒体とは異なる他の記録媒体182に送信する際に、該JPEGデータと関連する元画像データおよび現像パラメータを送信する通信手段として機能する。
以上述べたように、実施例5では記録媒体間で単一JPEGデータを転送する際に、そのJPEGデータ自身のみならず、生成元RAWデータと、当該RAWデータから派生した現像履歴データ全てを転送する構成にした。ここで現像履歴データとは、JPEGデータ生成時の生成元RAWデータファイル名と現像パラメータデータの事である。このように構成する事により、転送先の記録ユニットが撮像装置本体から独立した状態であっても、RAWデータと現像履歴データからJPEGデータの再生成、バックアップ生成が可能になる。つまり、撮像装置側の記録媒体の有効記録領域を確保する際に、安心して撮像装置側のJPEGデータの消去が可能になる。