JP6339396B2 - 燃料電池用シール一体部材の製造方法 - Google Patents
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Description
架橋度(%)=(ゴムの仮架橋物の弾性率−予備成形体の弾性率)/(ゴムの架橋物の弾性率−予備成形体の弾性率)×100・・・(1)
式(1)により算出される架橋度は、シール部材(ゴムの架橋物)を架橋度100%として、ゴムの仮架橋物の架橋がどの程度進行しているかを示す指標である。仮架橋工程においては、ゴムの未架橋物からなる予備成形体の架橋を途中まで進行させて、ゴムの仮架橋物を成形する。ゴムの仮架橋物は、架橋が進行している点においてゴムの未架橋物(予備成形体)とは異なる。ゴムの仮架橋物は、予備成形体よりも硬く、薄板との接着性に優れる。このため、次の離型工程において、仮架橋物を金型から剥離しやすい。仮に、仮架橋物が金型に付着した場合でも、仮架橋物は適度な硬さを有するため、離型時における仮架橋物の形状変化や破壊を回避することができる。このように、予備成形体を仮架橋物にしておくことにより、次の離型工程における作業が容易になり、離型工程に要する時間を減らすことができる。また、離型作業をロボットなどで自動化することも可能になる。
まず、本実施形態の燃料電池セルアセンブリ(以下、適宜「セルアセンブリ」と略称する。)を備える燃料電池の構成について説明する。図1に、本実施形態の燃料電池セルアセンブリを備える燃料電池の斜視図を示す。図1に示すように、燃料電池1は、セルアセンブリ2が多数積層されて構成されている。燃料電池1は、固体高分子型燃料電池である。多数のセルアセンブリ2の上下方向両端には、一対のエンドプレート13、14が配置されている。一対のエンドプレート13、14は、各々、ステンレス鋼製であって矩形板状を呈している。
次に、本実施形態の燃料電池セルアセンブリの構成について説明する。図2に、図1のII−II断面図を示す。図2に示すように、セルアセンブリ2は、電極部材3と、第一セパレータ4Uと、第二セパレータ4Dと、第一シール部材5Uと、第二シール部材5Dと、を備えている。
電極部材3は、MEA30と、アノード多孔質層31と、カソード多孔質層32と、を備えている。MEA30は、電解質膜と、アノード触媒層と、カソード触媒層と、を備えている。電解質膜は、全フッ素系スルホン酸膜であって、矩形薄板状を呈している。アノード触媒層およびカソード触媒層は、各々、白金を担持したカーボン粒子を含んでいる。アノード触媒層およびカソード触媒層は、各々、矩形薄板状を呈している。アノード触媒層は電解質膜の下面に積層されている。カソード触媒層は電解質膜の上面に積層されている。
第一セパレータ4Uは、ステンレス鋼製であって、矩形薄板状を呈している。第一セパレータ4Uは、電極部材3の上面に積層されている。第一セパレータ4Uは、上方から見て電極部材3と重なる領域に、凹凸部40Uを有している。第一セパレータ4Uは、本発明の「薄板」の概念に含まれる。本実施形態においては、上下方向が、本発明の薄板の厚さ方向に対応している。
第二セパレータ4Dは、ステンレス鋼製であって、矩形薄板状を呈している。第二セパレータ4Dは、電極部材3の下面に積層されている。第二セパレータ4Dは、上方から見て電極部材3と重なる領域に、凹凸部40Dを有している。
第一シール部材5Uは、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)をゴム成分とするソリッドゴムの架橋物製である。第一シール部材5Uは、本発明の「シール部材」の概念に含まれる。第一シール部材5Uは、矩形枠状を呈している。第一シール部材5Uは、台座部50Uと、第一山部51Uと、第二山部52Uと、を有している。台座部50Uは、第一セパレータ4Uの上面の周縁部に接着されている。第一山部51Uは、台座部50Uの上面に突設されている。第一山部51Uの上下方向断面は、略半円状を呈している。第二山部52Uは、第一山部51Uから突出するように配置されている。第二山部52Uの上下方向断面は、略半円状を呈している。上下方向断面における第二山部52Uの曲率半径は、第一山部51Uの曲率半径よりも小さい。第一山部51Uおよび第二山部52Uは、燃料電池1を組み立てる際に、締結力により、積層方向(上下方向)に隣接する別のセルアセンブリ2の第二セパレータ4Dに弾接する。これにより、環状のシールラインが形成される。
第二シール部材5Dは、EPDMをゴム成分とするソリッドゴムの架橋物製である。第二シール部材5Dは、矩形枠状を呈している。第二シール部材5Dは、第一セパレータ4Uと第二セパレータ4Dとの間に介装されている。第二シール部材5Dの枠内には、電極部材3が収容されている。第二シール部材5Dは、第二セパレータ4Dの上面の周縁部、第一セパレータ4Uの下面の周縁部、および電極部材3の外周側面に接着されている。このようにして、第二シール部材5Dは、電極部材3を外部から封止している。
次に、本実施形態の燃料電池セルアセンブリの製造方法について説明する。本実施形態の燃料電池セルアセンブリの製造方法は、配置工程と、仮架橋工程と、離型工程と、本架橋工程と、仮組付体準備工程と、一体化工程と、を有している。この中で、配置工程、仮架橋工程、離型工程、本架橋工程は、順に、本発明の配置工程、仮架橋工程、離型工程、本架橋工程に対応している。
本工程においては、まず、金型6Aを用いて、第一シール部材5Uを成形するための第一予備成形体5UFを射出成形し、第一予備成形体5UFを下型61内に配置する。図3に、射出成形に用いられる金型の型締め状態の上下方向断面図を示す。図3に示すように、金型6Aは、上型60と下型61とを備えている。EPDMをゴム成分とするソリッドゴムの未架橋物(ゴム材料)G1を、下型61の凹部610(金型6Aのキャビティ)に注入する。ゴム材料G1は、架橋剤としてジアルキルパーオキサイドを、架橋助剤としてマレイミド化合物を含んでいる。注入の際、ゴム材料G1は、80℃に加熱されている。それから、金型6Aの型開きを行い、上型60を取り外す。下型61の凹部610には、第一予備成形体5UFが配置されている。第一予備成形体5UFは、第一シール部材5Uと同じ形状を呈している。
本工程においては、金型6Bを加熱して、第一予備成形体5UFの架橋を架橋度が4%以上48%以下になるまで進行させる。図5に、本工程における金型の上下方向断面図を示す。図5に示すように、型締めされた金型6Bを180℃で0.5分間加熱する。これにより、第一予備成形体5UFの架橋が途中まで進行して、仮架橋物5UMになる。本実施形態においては、仮架橋物5UMの架橋度(上記式(1)により算出)は、17%である。このようにして、第一セパレータ4Uの上面(図5においては下面)に、仮架橋物5UMを成形する。
本工程においては、金型6Bの型開きを行い、仮架橋物5UMが成形された第一セパレータ4Uを取り出す。
本工程においては、仮架橋物5UMを本架橋して第一シール部材5U(架橋物)にする。図6に、容器内に収容された第一セパレータの上下方向断面図を示す。図6に示すように、前工程において取り出された第一セパレータ4Uを、仮架橋物5UMが上側になるように、箱状の容器63の中に収容する。そして、図6中、白抜き矢印で示すように、仮架橋物5UMに対して、線量150kGyの電子線を照射する。これにより、仮架橋物5UMは架橋して第一シール部材5Uになると共に、第一セパレータ4Uに接着される。このようにして製造された第一シール部材5U付き第一セパレータ4Uは、本発明の燃料電池用シール一体部材の概念に含まれる。
本工程においては、第二予備成形体5DFと、電極部材3と、第二セパレータ4Dと、からなる仮組付体70を金型内に配置する。図7に、本工程で使用する金型の型締め状態の上下方向断面図を示す。図7に示すように、金型6Cは、上型64と、中型65と、下型66と、を備えている。
本工程においては、金型6D内に、仮組付体70と第一シール部材5U付き第一セパレータ4Uとを配置して、型締め後に金型6Dを加熱することにより、第一セパレータ4U、第二予備成形体5DF、電極部材3、および第二セパレータ4Dを一体化する。図9に、本工程で使用する金型の型締め状態の上下方向断面図を示す。図9に示すように、金型6Dは、上型67と、中型68と、下型69と、を備えている。上型67には、第一シール部材5Uを収容する凹部670が凹設されている。凹部670は、下方に開口している。中型68、下型69は、各々、金型6Cの中型65、上型64である。すなわち、下型69および中型68に囲まれた凹部690には、第二予備成形体5DFと、電極部材3と、第二セパレータ4Dと、からなる仮組付体70が配置されている。
次に、本実施形態の燃料電池セルアセンブリの製造方法の作用効果について説明する。本実施形態のセルアセンブリ2の製造方法においては、本発明の燃料電池用シール一体部材の製造方法により、第一シール部材5U付き第一セパレータ4Uを製造する。すなわち、第一シール部材5Uを製造する際に、仮架橋工程において、第一予備成形体5UFの架橋を途中まで進行させて、仮架橋物5UMとしておく。仮架橋物5UMは、第一予備成形体5UFと比較して、硬く、第一セパレータ4Uとの接着性に優れる。このため、次の離型工程において、金型6Bから剥離しやすい。仮に、仮架橋物5UMが金型6Bに付着した場合でも、仮架橋物5UMは適度な硬さを有するため、離型時に形状が変化しにくく、破壊されにくい。このように、第一予備成形体5UFを仮架橋物5UMにしておくことにより、離型工程における作業が容易になり、離型工程に要する時間を減らすことができる。また、離型作業をロボットなどで自動化することも可能になる。
以上、本発明の燃料電池用シール一体部材の製造方法の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
下記表1に示す原料を配合して、実施例および比較例の各々のゴム材料を調製した。具体的には、まず、ゴム成分および補強剤を、バンバリーミキサーを用いて120℃で5分間混練した。次に、混練物を冷却した後、架橋剤および架橋助剤を追加して、オープンロールを用いて50℃で10分間混練した。表1中、各原料については以下のものを使用した。なお、表1においては、後述するサンプルの製造工程および評価についても併せて示す。
[ゴム成分]
EPDM:住友化学(株)製「エスプレン(登録商標)505」。
EPM:JSR(株)製「EP11」。
[補強剤]
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製「ショウブラック(登録商標)IP200」。
[架橋剤]
ジアルキルパーオキサイド:日油(株)製「パーヘキシン(登録商標)25B−40」。
[架橋助剤]
マレイミド化合物:大内新興化学工業(株)製「バルノック(登録商標)PM」。
調製したゴム材料を用いて、以下のサンプルを製造した。
(1)予備成形体サンプル
ゴム材料を、表1中の予備成形工程の条件で圧縮成形して、厚さ2mmのシート状のサンプルを製造した。このようにして製造したサンプルを、「予備成形体サンプル」と称す。
実施例については、ゴム材料を、表1中の予備成形工程、仮架橋工程の条件で順に圧縮成形して、厚さ2mmのシート状のサンプルを製造した。このようにして製造したサンプルを、「仮架橋物サンプル」と称す。
実施例については、ゴム材料を、表1中の予備成形工程、仮架橋工程の条件で順に圧縮成形した後、本架橋工程の条件で架橋させて、厚さ2mmのシート状のサンプルを製造した。比較例については、ゴム材料を、表1中の予備成形工程の条件で圧縮成形した後、本架橋工程の条件で架橋させて、厚さ2mmのシート状のサンプルを製造した。このようにして製造したサンプルを、「架橋物サンプル」と称す。
上記実施形態の第一シール部材5U(前出図2)と同じ形状のシール部材を薄板の表面に成形して、シール一体部材のサンプルを製造した。薄板には、120mm四方のステンレス鋼製平板を使用した。シール部材の台座部の幅(図2における前後方向長さ)は2mm、高さ(図2における上下方向長さ)は1mmとした。また、以下においては、シール部材の第一山部と第二山部とをまとめて「リップ部」と称す。
まず、予備成形体製造用金型にゴム材料を配置し、表1中の予備成形工程の条件で圧縮成形して予備成形体を製造した。次に、型開きを行い、下型に配置された予備成形体の上面に薄板を載置した後、上型を被せて型締めした。そして、表1中の仮架橋工程の条件で圧縮成形して、薄板の表面に仮架橋物を成形した。この状態、すなわち仮架橋物が成形された薄板を、「中間サンプル」と称す。続いて、金型から中間サンプルを取り出して、表1中の本架橋工程の条件で、仮架橋物を架橋した。このようにして製造されたシール部材付き薄板を、「シール一体部材サンプル」と称す。
まず、予備成形体製造用金型に薄板とゴム材料とを配置し、表1中の予備成形工程の条件で圧縮成形して、薄板の表面に予備成形体を製造した。比較例においては、この状態、すなわち予備成形体が成形された薄板を、実施例に対応させて「中間サンプル」と称す。次に、比較例1、2については、金型から中間サンプルを取り出して、表1中の本架橋工程の条件で、予備成形体を架橋した。また、比較例3については、中間サンプルを離型せずにそのまま表1中の本架橋工程の条件で加圧加熱して、予備成形体を架橋した。このようにして製造されたシール部材付き薄板を、「シール一体部材サンプル」と称す。
[弾性率]
物性測定用サンプルについて、JIS K6251:2010に規定される引張試験を行い、伸び100%時の引張応力(100%モジュラス)を測定した。引張試験の試験片としては、ダンベル状5号形を使用した。得られた100%モジュラスの値を弾性率とした。そして、予備成形体サンプル、仮架橋物サンプル、および架橋物サンプルの弾性率を上記式(1)に代入して、仮架橋物サンプルの架橋度を算出した。
金型から中間サンプルを取り出す際の離型性を評価した。離型性については、スムーズに離型できた場合を離型性良好(表1中、○印で示す)、仮架橋物(比較例においては予備成形体)の形状は維持できたが、離型がやや難しかった場合を離型性普通(表1中、△印で示す)、仮架橋物の形状を維持できなかった場合を離型性不良(表1中、×印で示す)と評価した。
中間サンプルのリップ部をピンセットで摘まんで金型から剥離させて、薄板とシール部材との密着性を評価した。密着性については、シール部材が破壊した場合を密着性良好(表1中、○印で示す)、シール部材の破壊と界面剥離とが混在した場合を密着性普通(表1中、△印で示す)、界面で剥離した場合を密着性不良(表1中、×印で示す)と評価した。
シール一体部材サンプルを試験片として、JIS K6256−2:2013に規定される90°剥離試験を行い、薄板に対するシール部材の接着性を評価した。剥離方向は、前出図2における紙面手前から奥方向(左右方向)とした。接着性については、剥離強さ(Ts)が1.0N/mm以上の場合を接着性良好(表1中、○印で示す)、1.0N/mm未満の場合を接着性不良(表1中、×印で示す)と評価した。
シール一体部材サンプルのシール部材の耐へたり性を評価した。まず、シール部材を高さ方向に25%圧縮した状態で、100℃下で48時間放置した。次に、圧縮を解放して、シール部材の高さ(リップ部の高さ)をレーザー変位計により測定した。耐へたり性については、次式(2)により算出されるへたり率が25%以下である場合を耐へたり性良好(表1中、○印で示す)、25%を超える場合を耐へたり性不良と評価した。また、所定の位置に形状を維持できず、へたり率を測定できなかった場合については、表1中、××印で示す。
へたり率(%)=(圧縮前のリップ部高さ−圧縮後のリップ部高さ)/(圧縮前のリップ部高さ×0.25)×100・・・(2)
[生産性]
製造工程のうち、表1に示す予備成形工程から本架橋工程までの間において、金型を使用する時間が5分以内の場合を生産性が高い(表1中、○印で示す)、5分を超える場合を生産性が低い(表1中、×印で示す)と評価した。
表1に示すように、仮架橋を行った実施例1〜10においては、ゴムの仮架橋物の架橋度が4%以上48%以下であることが確認された。このため、実施例1〜10の中間サンプルにおいては、離型性、密着性が良好であった。なお、実施例7、8の中間サンプルにおいては、離型性、密着性が若干低下した。これは、架橋剤および架橋助剤の配合量が少ないため、他の実施例と比較して架橋速度が小さくなり、同じ仮架橋時間では他の実施例ほど架橋が進行しなかったためである。このことは、実施例7、8におけるゴムの仮架橋物の架橋度が、4〜14%と小さいことからもわかる。
Claims (5)
- 薄板と、該薄板の厚さ方向の少なくとも一面に配置されるゴムの架橋物製のシール部材と、を有する燃料電池用シール一体部材の製造方法であって、
該ゴムの未架橋物をゴム材料として、
金型内に、該薄板と、該ゴム材料からなる予備成形体と、を配置して型締めする配置工程と、
該金型を加熱して、該予備成形体の架橋を次式(1)で算出される架橋度が4%以上48%以下になるまで進行させて、該薄板の厚さ方向の少なくとも一面にゴムの仮架橋物を成形する仮架橋工程と、
該ゴムの仮架橋物が成形された該薄板を該金型から取り出す離型工程と、
該ゴムの仮架橋物を本架橋して該ゴムの架橋物とする本架橋工程と、
を有することを特徴とする燃料電池用シール一体部材の製造方法。
架橋度(%)=(ゴムの仮架橋物の弾性率−予備成形体の弾性率)/(ゴムの架橋物の弾性率−予備成形体の弾性率)×100・・・(1) - 前記本架橋工程は、前記ゴムの仮架橋物に電子線またはガンマ線を照射して行う請求項1に記載の燃料電池用シール一体部材の製造方法。
- 前記ゴムは、エチレン−プロピレンゴム(EPM)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴム(H−NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)から選ばれる一種以上を含むソリッドゴムである請求項1または請求項2に記載の燃料電池用シール一体部材の製造方法。
- 前記ゴム材料は、架橋剤として有機過酸化物を含む請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料電池用シール一体部材の製造方法。
- 前記ゴム材料は、架橋助剤として不飽和結合を二つ以上有する化合物を含む請求項2に記載の燃料電池用シール一体部材の製造方法。
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