JP6337117B2 - コーヒーを調製して供する方法および装置 - Google Patents

コーヒーを調製して供する方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、飲料を供する装置により、種々のタイプのコーヒーを調製して供する方法、およびこの方法を実施するのに適する、飲料供給装置に関する。
説明を簡単にするために、本明細書においては、コーヒーのみについて言及するが、本発明は、より一般的に、茶、チザン茶、または同様の飲料などの、水またはその他の注入液体を用いる、粉末状または粒子状の材料からの抽出によって得られる各種の飲料に適用可能である。
コーヒー等を調製して供するための装置を有する、コーヒーや同種の飲料のための飲料ディスペンサーは公知である。この装置においては、粉砕コーヒー豆を測定し、重力の作用によって抽出チャンバに挿入し、次に、1つ以上の可動壁、通常は1つ以上のピストンによって圧縮される。次いで、注入液体(通常は水)が、抽出チャンバ内で圧縮され、タブレット状にされた粉砕コーヒー豆に送られる。このようにして、粉砕コーヒー豆からの抽出が行われ、飲料が得られる。
抽出チャンバ内に入れられる粉砕コーヒー豆の量は、飲料の所望のタイプに応じて定められる。例えばエスプレッソコーヒーの場合には、いわゆる「アメリカン」コーヒーの場合より、はるかに少ない量の粉砕コーヒー豆で足りる。粉砕コーヒー豆は、重力の作用によって、抽出チャンバ内に供給され、抽出チャンバ内に無秩序に積まれることとなる。粉砕コーヒー豆の量が少ない場合には、許容可能な品質を有する飲料を得るために、小さな抽出チャンバを用いなければならない。そのために、抽出チャンバに供給される粉砕コーヒー豆の量に基づいて選択的に用いられる2つの抽出チャンバを有する飲料ディスペンサーが存在する。一方の容積の大きい方の抽出チャンバは、抽出チャンバ内に要する粉砕コーヒー豆の量が相対的に多い飲料に対して用いられ、他方の容積の小さい方の抽出チャンバは、例えば「リステロット」コーヒーや「エスプレッソ」コーヒーなどの、抽出チャンバ内に入れる粉砕コーヒー豆の量が比較的に少ない飲料に対して用いられる。
しかし、このような装置では、飲料ディスペンサーの製造コストは高くなり、また必要な容積は増大する。さらに、2つの抽出チャンバが存在するため、機械のメンテナンス費用は、かなり高いものとなる。
飲料ディスペンサーに関する公知のさらなる問題の1つは、全抽出にわたる飲料品質の再現性に関する問題である。
具体的に述べると、「蒸らし」(または予備抽出)中に、タブレット状に固められた粉砕コーヒー豆の間に、注入液体が、周囲より優先的に、粉砕コーヒー豆の間を貫通して流れることができる経路ができる場合がある。そのため、粉砕コーヒー豆は好適に蒸らされず、粉砕コーヒー豆から、有効成分が十分に抽出されないこととなる。
さらに、粉砕コーヒー豆を圧縮するピストンで感知される圧力に基づいて、動作パラメータを変更するようになっている飲料ディスペンサーが存在することを考慮する必要がある。この場合には、もし抽出チャンバ内の粉砕コーヒー豆の分布が不均一であったり、ピストンの運動によって摩擦が発生したりすると、粉砕コーヒー豆の加圧中に行われる、圧力の読み取りが不正確になることがある。
粉砕コーヒー豆の分布が不均一であることに起因するさらなる問題は、粉砕コーヒー豆を圧縮するピストンが、摩耗し易くなり、その結果、摩擦が増大し、したがって、タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆を形成するための圧力の読み取りが不正確になるだけではなく、ピストン自体が損傷するに至るということである。
本発明は、上述の問題を解決して、抽出チャンバに供給される粉砕コーヒー豆の量に関わりなく、最適な抽出、および高品質の飲料を、高い再現性をもって調製することができる、コーヒーを調製するための方法および抽出装置を提供することを目的としている。特に、本発明は、一桁程度の広い容積範囲〔例えば「リステロット」のコーヒーの場合には、25cmであるのに対して、アメリカンコーヒーの場合には、230cm強、または約350cm(12液量オンス)〕の飲料を調製するために用いることができる抽出チャンバを有する抽出装置を提供することを1つの目的としている。
上述の目的およびその他の目的は、請求項1に記載の、コーヒーを調製するためのプロセスに関する本発明によって達成される。より具体的には、本発明によるプロセスは、支持フレームと、好ましくは垂直な軸を有して、支持フレーム内に取り付けられており、この軸に平行な方向に沿って、支持フレームに相対的に移動し変位することができる、円筒状の抽出チャンバと、支持フレームに取り付けられている供給シュートとを備えている、飲料を供する装置と、その使用方法を提供するものである。供給シュートは、抽出チャンバへの粉砕コーヒー豆の供給のために、支持フレームと相対的に回転することができ、飲料の調製中の少なくとも一部の期間、抽出チャンバの上方に位置している。この方法は、次のステップを含んでいる。
ユーザの飲料選択に基づいて、一定量の粉砕コーヒー豆を用意し、供給シュートを介して抽出チャンバに供給するステップa)と、抽出チャンバ内で、この一定量の粉砕コーヒー豆を圧縮するステップb)と、コーヒーを調製してユーザに供するために、抽出チャンバに熱湯を供給するステップc)。
具体的には、ステップa)の前、および/またはステップa)中に、変位可能な抽出チャンバ、および/または変位可能な供給シュートは、抽出チャンバ内に積まれる粉砕コーヒー豆の量に応じて、互いに対する位置を定められる。より詳細には、本発明によるプロセスは、ユーザによって選択された飲料のタイプを識別するステップと、抽出チャンバ、抽出チャンバと連動して変位可能な下側ピストン、および供給シュートの位置を特定するステップと、特定された位置が、選択された飲料に関する位置として、装置のメモリに記憶されている、対応する位置と一致するか否かを検証するステップと、必要に応じて、抽出チャンバの位置を、選択された飲料に対して記憶されている、対応する位置に達するまで変更するステップと、粉砕コーヒー豆またはその他の抽出材料の必要量を供給して、ユーザによって選択された飲料を供するステップとを含むことを特徴としている。後に、よりよく明示するように、抽出チャンバの位置は、供給シュートの角度位置に直接的に関係しており、したがって、本明細書において説明するプロセスにおいては、抽出チャンバの位置を検出するだけで、供給シュートの位置をも特定することができる。さらに、抽出チャンバの位置と、この方法の進捗レベル、すなわち前になされたステップとを知れば、下側ピストンの位置を特定することができる。
本発明の説明において、用語「下側ピストンの位置を特定する」とは、下側ピストンの位置を、直接的または間接的に(特定の要素との関連で)特定することができることを意味している(例えば、第1要素に機械的に連結されている第2要素の電気的変位をモニタすることによって、第1要素の位置を特定することができるように)。
本発明は、支持フレームと、実質的に垂直な軸、すなわち垂直な軸、または垂直に対してわずかに傾いている(10°未満、好ましくは5°未満、より好ましくは3°未満の角度だけ)軸を有し、支持フレーム内に取り付けられており、この軸と平行な方向に沿って、支持フレームに相対的に移動し変位することができる円筒状の抽出チャンバと、支持フレームに取り付けられて、抽出チャンバの上方に位置しており、抽出チャンバへの粉砕コーヒー豆の供給のために、支持フレームに相対的に回転可能である供給シュートとを備えている、コーヒーを調製して供するための装置を提供することを、さらなる1つの目的としている。
コーヒーを調製して供するためのこの装置は、粉砕コーヒー豆が、抽出に先立つ圧縮の前に、可能な限り一様な分布を有するように、抽出チャンバ内に積まれるべき粉砕コーヒー豆の量に応じて、変位可能な抽出チャンバ、下側ピストン、および/または供給シュートを、互いに対して相対的に配置するようになっている手段を備えている。
本発明においては、変位可能な抽出チャンバの内部に、底壁を構成している下側ピストンが設けられている。この下側ピストンは、必要に応じて、抽出チャンバの有効容積を変更するために、抽出チャンバ内で変位可能である。さらに、ユーザへの飲料を供給する度ごとに、抽出チャンバの上縁から底壁までの距離は、抽出チャンバ内に積まれるべき粉砕コーヒー豆の量に応じて設定されることが好ましい。
本発明のさらなる一態様によれば、供給シュートは、抽出チャンバの移動の軸と直交する軸のまわりに自由に回転することができ、供給シュートの位置は、抽出チャンバに設けられているカム面と、供給シュート自身に設けられているカム面とによって調整される。
より詳細には、本発明のプロセスは、抽出チャンバ、下側ピストンおよび供給シュートを、大まかな最初の位置(支持フレームの上底から抽出チャンバまでの距離を座標h1、抽出チャンバの上縁から下側ピストンまでの距離を座標h2、供給シュートの傾き角度を座標αとしたときに、座標h1、h2およびαで表される)から、抽出チャンバ内に、一様な分布を有する粉砕コーヒー豆が得られる、少なくとも1つの最終の位置まで移動させるステップを含んでいる。これらの少なくとも1つの最終の位置(やはり、座標h1、h2およびαで表される)が、あらかじめ実験的に取得された「マップ」として、制御ユニット内に記憶される。このマップには、1つ以上の飲料に必要な粉砕コーヒー豆量に概ね一致する、一連のあらかじめ定められた粉砕コーヒー豆量に関連付けて、これらの最終の位置(抽出チャンバ、下側ピストンおよび供給シュートが到達しなければならない位置の座標h1、h2およびα)が記憶されている。これらの座標の値は、制御ユニットによって、読み取り可能なメモリ装置に記憶されている。
換言すると、本発明による方法は、抽出チャンバ内により良好な分布を有する粉砕コーヒー豆層、すなわち可能な限り一様な分布を有する粉砕コーヒー豆層をもたらす抽出チャンバ、下側ピストンおよび供給シュートの位置(座標h1、h2およびαで表される)を実験的に特定するステップを含んでいる。分布が一様になるほど、あらかじめ定められた量の粉砕コーヒー豆から、より良好な飲料がユーザに供されることが確認されている。座標として表現された位置が、粉砕コーヒー豆の量に関連付けて、座標としてメモリ装置に記憶される。
飲料をユーザに供する際に、制御ユニットは、座標h1、h2およびαの値を、そのときの値、例えば待機位置の値から、ユーザの選択した飲料に適合するように記憶されている値に変更する。これにより、抽出チャンバ、下側ピストンおよび供給シュートは、ユーザの選択したタイプの飲料に関連付けてメモリ内に見出された座標h1、h2およびαの値の位置に変位する。粉砕コーヒー豆が、この変更された位置にある抽出チャンバ内に供給され、次いで、タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆に圧縮され、その後、一般的には熱湯を注入される。
粉砕コーヒー豆の圧縮を、抽出に先立って行うという本発明の方法によって、抽出チャンバ内に、常に、実質的に均一な密度を有する、すなわち可能な限り一様である、タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆を得ることができる。
実験的試験によって、適切な圧縮を得るための十分条件は、抽出チャンバ内に積まれる粉砕コーヒー豆から成る錐体の、抽出チャンバの底からの高さが、抽出チャンバの底の中心で最大になることであることが見出された。この条件が満足されると、圧縮中に、粉砕コーヒー豆の粒子が、実質的に均一な密度で、抽出チャンバ内に分布する。
粒子サイズがzの粉砕コーヒー豆の量がxであるときに、この量は、飲料yを調製するために必要な量であり、この量を抽出チャンバに供給すると、抽出チャンバの軸上、または軸の近傍に頂を有する錐体が形成されることが検出された場合には、このときの抽出チャンバ、下側ピストンおよび供給シュートの位置に対応する座標h1、h2およびαの値は、選択された飲料に関連付けて、メモリ装置に記憶される。
同様のことが、この装置が供しなければならない、他の飲料に対しても行われる。それによって、適切と思われる位置の座標に関するマップが形成される。したがって、実験的に得られたデータを、粉砕物質の量およびその粒子径を基本量として、種々のタイプの飲料に対する座標h1、h2およびαの値を得ることを可能にする関数またはアルゴリズムを与えるように処理することができる。
作動時には、抽出チャンバに積み込まれた粉砕コーヒー豆が、実質的に抽出チャンバの中心で最大の高さを有する錐体を形成するように、抽出チャンバの有効容積の設定後、抽出チャンバへの、粉砕コーヒー豆の積み込み中に、抽出チャンバ自体、および/または供給シュートが、マップに記憶されている1つ以上の位置に配置される。抽出チャンバ、および/または供給シュートのこのような位置設定は、ユーザの選択によって定められる粉砕コーヒー豆の各量に対して行われる。
本発明によれば、変位可能な抽出チャンバは、その有効容積を変更するための、少なくとも1つの、下側ピストンで構成される底壁を有しており、粉砕コーヒー豆の供給に先立って、常に、抽出チャンバ内に積まれるべき粉砕コーヒー豆の量に応じて、この底壁の位置が調整される。
本発明のさらなる一態様によれば、供給シュートは、抽出チャンバの並進の軸に直交している(必ずしも交差していない)軸のまわりに自由に回転可能であり、供給シュートに設けられているカム面と、抽出チャンバに設けられているカム面との位置を、相互に定め合うことができる。
本発明は、本発明による、コーヒーまたは他の飲料を調製して供するための装置の抽出チャンバ内に供給される粉砕コーヒー豆、または他の抽出材料の分布を最適にするための、コンピュータで実行可能なコードを含むコンピュータプログラムを提供することを、さらなる1つの目的としている。
このコンピュータプログラムは、メモリ装置内に記憶されており、本発明による、コーヒーまたは他の飲料を調製して供するための装置の制御ユニットによって実行される。このコンピュータプログラムは、抽出チャンバ、下側ピストン、および供給シュートの位置(座標h1、h2およびα)を特定するための、コンピュータで実行可能なコードと、特定された位置(座標h1、h2およびα)が、選択された飲料に適合するように、メモリユニット内のマップに記憶されている、対応する位置と一致するか否かの検証を行うための、コンピュータで実行可能なコードと、必要に応じて、抽出チャンバ、下側ピストンおよび供給シュートの位置(座標h1、h2およびα)を、選択された飲料に対して記憶されている、対応する位置に達するまで変更するための、コンピュータで実行可能なコードとを含んでいる。
本発明の一態様においては、1つのコードによって、少なくとも1つの位置センサを用いて、座標h1、h2およびαが、直接的および/または間接的に特定される。1つのコードによって、これらの特定された座標の値と、メモリユニット内のマップに記憶されている座標の値とが比較される。記憶されている座標の値と、特定された座標の値とが相異なる場合には、さらなる1つのコードにより、モータを用いて、抽出チャンバ、下側ピストンおよび供給シュートの位置(座標h1、h2およびα)が変更される。
本発明のさらなる一態様によれば、粉砕コーヒー豆の分布を最適にする座標h1、h2およびαが、上述の、本発明による、コーヒーまたは他の飲料を調製して供するための装置によって供することができる飲料の全てに対して、マップに記憶される。このようにして、マップ内に記憶された座標が、実験的試験によってあらかじめ得られた座標となる。
本発明による、コーヒーを調製して供するための装置の一部断面正面図である。 図1の抽出チャンバが最下部にあるときの、抽出チャンバ、下側ピストンおよび上側ピストンの部分断面図である。 図2の抽出チャンバの有効容積が調整されているときの、図2と同様の部分の断面図である。 図1の排出手段による、供給シュートの傾き角の調整の一段階における、排出手段および供給シュートの一部分の斜視図である。 図4Aの段階の後の一段階における、排出手段および供給シュートの一部分の斜視図である。 図4Bの段階の後の一段階における、排出手段および供給シュートの一部分の斜視図である。 抽出チャンバに粉砕コーヒー豆が積まれた直後の、図3と同様の部分断面図である。 抽出チャンバ内の粉砕コーヒー豆が圧縮されているときの、図5と同様の部分の断面図である。 タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆の排出の一段階における、抽出チャンバ、下側ピストンおよび上側ピストンの断面図である。 図7の段階の後の一段階における、抽出チャンバ、下側ピストンおよび上側ピストンの断面図である。 抽出チャンバが最上部にあるときの、図2と同様の部分断面図である。 本発明によるプロセスのサイクルの一例における、抽出チャンバ、下側ピストンおよび上側ピストンの位置を示す概要図である。 本発明によるプロセスのサイクルの別の一例における、抽出チャンバ、下側ピストンおよび上側ピストンの位置を示す概要図である。
概略的な添付図面を参照して、以下の例示的かつ非限定的な説明を読むことによって、本発明のさらなる態様および目的が、より明らかになると思う。
図1に示すように、コーヒーを調製して供するための装置1は、飲料の調製に必要ないくつかの手段を収容している支持フレーム2を備えている。それらの手段の1つとして、垂直またはほぼ垂直な軸4(すなわち、垂直軸に対して10°未満、好ましくは5°未満、より好ましくは3°未満の角度だけ傾いた軸)をもって、支持フレーム2に取り付けられている、円筒状の抽出チャンバ3を備えている。詳細には、抽出チャンバ3は、図1の矢印Fで示すように、抽出チャンバ3の軸の方向に沿って、支持フレーム2に相対的に移動し変位することができる。抽出チャンバ3の内部には、従来技術において公知のように、抽出チャンバ3の移動可能な底壁を構成している下側ピストン12が存在する。
装置1は、さらに、抽出チャンバ3への粉砕コーヒー豆の供給のために、支持フレーム2に取り付けられている供給シュート6を備えている。供給シュート6は、抽出チャンバ3の上方に配置されており、図1の矢印7によって示すように、支持フレーム2に固定されている軸ピン8のまわりに回転することができる。
装置1は、さらに、タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆13に圧縮するための上側ピストン14を備えている。図示の実施形態においては、上側ピストン14は固定されているが、上側ピストン14が軸方向に変位可能である他のいくつかの実施形態も可能である。
装置1は、さらに、供給シュート6から出てきた粉砕コーヒー豆が、定められた分布で、抽出チャンバ3の底壁、すなわち下側ピストン12上に積もるような位置を相互にとるように、変位可能な抽出チャンバ3、および/または供給シュート6を配置するための手段を備えている。
図示されている本発明の好適な実施形態においては、抽出チャンバ3は、公知のように、モータ手段M1(図1に概略的に示されている)によって駆動される、抽出チャンバ3の作動用のウォーム5に取り付けられている。モータ手段M1は、ウォーム5を回転運動させ、それによって、抽出チャンバ3に、軸4に沿う垂直運動をもたらす。図示の実施形態においては、抽出チャンバ3の並進方向は、抽出チャンバ3自体の軸4と平行である。モータ手段M1は、抽出チャンバ3が微小変位を正確に行うことを可能にする。用語「微小変位」とは、1mmのおよそ10分の1の運動を意味している。例えばモータ手段M1は、抽出チャンバ3に組み込まれているナットまたは同様の手段と組み合わされている、抽出チャンバ3の作動用のウォーム5を駆動するステッピングモータである場合がある。
上述のように、供給シュート6は、軸ピン8の軸のまわりに回転することができる。軸ピン8は、抽出チャンバ3の並進の軸に対して直角に取り付けられていることが好ましく、さらに、その軸と交差していないことが好ましい。供給シュート6は、軸ピン8と対称的に取り付けられている。したがって、供給シュート6は、通常の状態では、自重によって、上側ピストン14に向かって回転するように付勢されている。図1に示すように、供給シュート6は、上側ピストンの一方の側に配置されており、支持フレームの上底19を貫いて、アーム6’まで延びている。アーム6’は、軸4に関して反対側の取り付け点、すなわち軸ピン8まで延びている。
供給シュート6は、角度α(仰ぎ角度)で軸4と交差する落下面または滑り面Pを有している。角度αが一定であると仮定すると、抽出チャンバ3および下側ピストン12の位置に応じて、滑り面Pは、いくつかのとり得る位置における抽出チャンバ3の内壁または下側ピストン12と交差する。滑り面Pは、最後の傾斜部分、またはそのような傾斜部分が湾曲している場合には、湾曲部分の始まる部分と終わる部分との間に延在する曲面となる。
実用上の観点からは、滑り面Pは、粉砕コーヒー豆の、仮想的な滑り方向にある面とみなされる。この滑り方向は、最終傾斜点における、粉砕コーヒー豆の放物線運動(重力の作用下での)の経路に対する接線で表される。
抽出チャンバ3の位置は、支持フレーム2の上底19の下面と、抽出チャンバ3の上縁15との間の距離h1(図1を参照)によって定められる。下側ピストン12の位置は、下側ピストン12と、抽出チャンバ3の上縁15との間の距離h2(図3を参照)によって定められる。距離および傾き角度に関する3つの量h1、h2およびαは、抽出チャンバ3、下側ピストン12および供給シュート6の位置、および粉砕コーヒー豆の予測される経路を特定する座標である。
抽出チャンバ内に、規則的分布の粉砕コーヒー豆が得られるように、滑り面Pと抽出チャンバとの仮想的な交点を調整するために、これらの3つの座標α、h1およびh2のいずれの値も変更することができる。そのような理想的な規則的分布とは、圧縮後の、タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆においても、可能な限り一様な厚さが得られるように、可能な限り一様な分布のことである。一様な分布の理想的な形状とは、抽出チャンバ内に供給された粉砕コーヒー豆から成る錐体の最高点(頂)が、軸4上またはそのすぐ近傍にある形状である。それに替えて、互いに等しく、かつ抽出チャンバの内面から離れている2つ以上の錐体の頂が存在してもよい。粉砕コーヒー豆の供給中に、座標h1、h2およびαを変更することによって、このような分布を得ることができる。
本発明によれば、座標h1、h2およびαの調整は、開ループ制御によって行われる。抽出チャンバ内に、一様な分布の粉砕コーヒー豆をもたらす、座標h1、h2およびαの値は、実験的な試験によって得られ、マップに記憶されている。座標h1、h2およびαの、記憶されている値は、少なくとも1つの特定の飲料を得るために必要な粉砕コーヒー豆量と概ね一致する、一連の特定の粉砕コーヒー豆量に対して、実験的に得られる。換言すれば、多くの飲料(濃いコーヒー、エスプレッソコーヒー、薄いコーヒー、アメリカンコーヒー)に対応するように決められた一定数の粉砕コーヒー豆量(例えば4.0g、8.0g、11.0g、14.0g)が選択され、これらの量の粉砕コーヒー豆の最適分布がもたらされる、座標h1、h2およびαの値が実験的に得られ、それらの座標値が、それぞれの飲料および供給される粉砕コーヒー豆量と組み合わせて、制御ユニットのマップに記憶される。
制御ユニットに格納されているいずれのマップも、特定の1つのコーヒー豆粉砕度および/または特定の一種類のコーヒーのボディに関している。一般的に、制御ユニットは、少なくとも1つの飲料の調製サイクル全体にわたって、抽出装置が達する座標h1、h2およびαの値が記憶されている少なくとも1つのマップを格納している。
飲料、例えば薄いコーヒーを供するために、制御ユニット21は、公知の特定手段を用いて(例えばウォーム5に取り付けられた位置センサ、エンコーダ、または同様の装置を用いて)、抽出チャンバ3、供給シュート6および下側ピストン12の座標h1、αおよびh2をモニタする。次に、制御ユニット21は、抽出装置を、一般には初期位置から、供されるべき飲料に適するように記憶されている座標h1、h2およびαを有する、定められた位置に変位させるために、閉ループ制御によって、モータ手段M1を駆動する。次いで、粉砕コーヒー豆が、抽出チャンバに供給される。制御ユニットは、その供給ステップ中に、抽出装置(抽出チャンバ、下側ピストン、供給シュート)が達しなければならないさらなる位置、したがって座標h1、h2およびαのさらなる値を、そのメモリ22中に保持している場合がある。その後、粉砕コーヒー豆は、タブレット状に圧縮され、次に、一般には熱湯が注入される。
同様の操作が、次の飲料に対して繰り返される。
添付図面に示されている好適な実施形態においては、抽出チャンバの移動によって、座標α、h1およびh2の値を変更することができる。すなわち、座標h1の値は直接的に、座標h2およびαの値は間接的に変更される。
座標α (角度α) の値の変更に関しては、本発明によれば、供給シュートの下縁が、抽出チャンバの移動によって押されて回転することができるように形作られている。この回転を可能にするために、供給シュートおよび抽出チャンバは、カム手段を有していることが好ましい。より詳細には、抽出チャンバ3は、その頂部に、公知のように、飲料の供給が終了したときに、抽出済みの、タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆を取り除くための、例えば軸4に平行な軸のまわりに回転可能な排出手段11を備えている。抽出チャンバ3に組み合わされている排出手段11、および供給シュート6に、それぞれカム面9および10が設けられている。カム面9と10とが係合すると、抽出チャンバ3に相対的な供給シュート6の変位が生じ、したがって角度αが変化する。
図4A〜図4Cに示す実施形態において、抽出チャンバ3が上昇して行き、したがって、距離h1が短くなっていくと、排出手段11のカム面9が、供給シュート6のカム面10に係合し、その結果、軸ピン8のまわりの、供給シュート6の反時計回りの向きの回転が生じ、角度αは小となる。逆に、抽出チャンバ3が下降していくと、したがって、距離h1が増大していくと、供給シュート6の時計回りの向きの回転が生じ、角度αは大となる。抽出チャンバ3がさらに下降していくと、カム面9がカム面10から離れ、その結果、供給シュート6と抽出チャンバ3とを、互いに独立に変位させることができるようになり、抽出チャンバ3を、供給シュート6に無関係に配置することができるようになる。カム面9は、供給シュート6のカム面10と組み合っている間、いろいろな位置をとることができることは明らかである。
上述においては、抽出チャンバ3の変位によって自由に回転するように、供給シュート6を操作するために、カム面9、10を用いた例を説明したが、別の操作手段、例えば抽出チャンバに相対的に、供給シュートを制御性高く位置決めするための、当技術分野において公知のモータ駆動の操作手段を用いることもできる。
本発明に特有の一態様によれば、抽出チャンバ3は、抽出チャンバ3の有効容積を変更することを可能にする、少なくとも1つの変位可能な底壁を構成している下側ピストン12(以下においては、単に下側ピストン12と呼ぶ)を有している。下側ピストン12は、抽出チャンバ3の下部を貫通して突き出ているカラムまたはロッド12’と一体である。上述のように、下側ピストン12の位置は、下側ピストン12と、抽出チャンバ3の上縁15との間の距離h2によって定めることができる。
図示の好適な実施形態においては、下側ピストンの位置h2は、抽出チャンバ3の並進によって調整される。別のいくつかの実施形態においては、位置h2を調整するための、モータによって駆動される手段が存在する場合がある。
例えば、抽出チャンバ3が完全に上昇しており、下側ピストン12が、抽出チャンバ3内で完全に低下している、図9に示す初期位置から開始すると、距離h2は、その最大値をとっている。距離h2を小さくするためには、すなわち、下側ピストン12を、抽出チャンバ3の上縁15に向かう方向に変位させるためには、抽出チャンバ3を、下方に向けて移動させればよい。抽出チャンバ3が下降すると、ロッド12’も一緒に下降し、ロッド12’の底が、支持フレーム2の下底17に当接すると、下底17から下側ピストン12までの距離は一定になる。抽出チャンバ3がさらに下降すると、距離h2は、所望の距離まで、例えば図9の距離の半分まで減少する。
抽出チャンバ3が、上方に向けて移動すると、下側ピストンは、下側ピストンが、抽出チャンバ3の内部で自由にスライドすることを阻止する摩擦手段23および24(例えばガスケット)の作用によって、抽出チャンバ3内で、その移動以前の位置にとどまる。これらの摩擦手段(ガスケット)は、Oリングである場合がある。
図2は、抽出チャンバ3と下側ピストン12との両方が、抽出装置中で最も低い位置に変位しており、支持フレームの下底に当接しているために、h2=0である状態を示している。下側ピストン12が、抽出チャンバ3の上縁15と同一平面上にあり、h2=0(最小値)である、図2に示されている初期位置から開始すると、距離h2を増加させるためには、抽出チャンバ3を上方に向けて移動させればよい。下側ピストン12が、上側ピストン14に当接すると、下側ピストン12は停止し、上側ピストン14および上底19から下側ピストン12までの距離は一定になる。抽出チャンバ3がさらに上昇すると、距離h2は大となる。
さらなるいくつかの実施形態においては、当該技術分野において公知である、モータ駆動される専用の手段を用いて、下側ピストン12を操作することにより、下側ピストン12の位置、すなわち距離h2を調整することができる。
制御ユニット21は、座標h1、h2、αの値のうちの少なくとも1つを用いて、抽出チャンバ3、下側ピストン12および供給シュート6の位置を特定する。本発明によれば、下側ピストン12の位置の座標h2は、抽出チャンバ3が動作サイクル中にとる位置に関する座標h1から導き出すことによって特定される。換言すると、例えば抽出チャンバ3が完全に下降している基準位置(図10の配置Aを参照)から開始すると、下側ピストン12が、抽出チャンバ3の上縁15と同一平面上にあるから、このときの初期座標h1は、座標h2=0に対応する。この配置(サイクルステップ)から開始して、抽出チャンバ3を、最終位置(座標h1)を占めるまで移動させることができる。それによって、下側ピストン12は、上側ピストン14に当接して、所望の位置(座標h2)に達する。すなわち、検出された座標h1の値から、座標h2の値が特定される。
同様に、例えば抽出チャンバ3が完全に上昇している基準位置(図9を参照)から開始すると、このような配置においては、下側ピストン12が、抽出チャンバ3内で完全に下降しているから、このときの初期座標h1は、座標h2がその既知の最大値を有している状態に対応する。この配置(サイクルステップ)から開始して、抽出チャンバ3を、最終位置(座標h1)を占めるまで連続的に移動させることができる。それによって、下側ピストン12のロッド12’が、支持フレーム2の下底17に当接し、下側ピストン12は、所望の位置(座標h2)に達する。すなわち、検出された座標h1の値から、座標h2の値が特定される。
さらに、ロッド12’の一点、例えば端の位置、および抽出チャンバ3の位置、すなわち座標h1を検出することによって、座標h2の値を特定することができることに注意されたい。ロッド12’の端と下側ピストン12の端との間の距離(ロッド12’の長さ)が既知であるから、このようにして、座標h2の値を特定することができる。
それに替えて、当該技術分野において公知のモータ駆動される、専用の手段を用いて、抽出チャンバ3と相対的に、下側ピストンの位置(座標h2)を調整することができる。この最後の場合には、そのようなモータ駆動される手段と組み合わされている、当該技術分野において公知の位置センサによって、座標h2の値を検出することができる。
上述のように、図示の好適な実施形態においては、角度αは、座標h1の関数としても設定される。これによって、滑り面Pと、抽出チャンバ3の内壁または下側ピストン12との交点を、座標h1の値を一定にしたままで、角度αを調整する実施形態の場合より広範に変化させることができる。通例、例えば角度αを一定に保って、座標h1の値を減少させる(抽出チャンバ3の上方への移動によって)ことによって、あるいは座標h1を一定に保って、角度αの値を減少させる(供給シュートの回転によって)ことによって、滑り面Pと、抽出チャンバ3の内壁または下側ピストン12との交点を、供給シュートに向かう方向に変位させる場合がある。
図4A〜図4Cに示す実施形態においては、座標h1の減少は、自動的に、角度αの減少を伴い、同様に、座標h1の増加は、角度αの増加を伴う。したがって、座標h1の変化、したがって角度αの変化に対応する、ステッピングモータのわずかの正確な回転によって、滑り面Pと、抽出チャンバ3の内壁または下側ピストン12との交点を急激に変位させることができる。
座標h2の場合と同様に、角度αは、当該技術分野において公知である、適切な位置センサを用いて特定することもできるし、または座標h1から得ることもできる。
上述のように、一様分布の理想的な形状とは、抽出チャンバ内に供給された粉砕コーヒー豆から成る錐体の最高点(頂)が、軸4上またはそのすぐ近傍にある形状である。この視覚的観測、または、例えば実質的に一定の厚さを有する粉砕コーヒー豆層、および/または飲料抽出時間、および/または供されるコーヒー(すなわち最終飲料)の官能特性などの、他の視覚的観測または非視覚的観測に基づいて、抽出チャンバ内に、要求される分布を有する粉砕コーヒー豆が得られるように、各コーヒーに対して要求される好適な座標が記憶される「複数のマップ」を構築していくことができる。
これによって、粉砕コーヒー豆の量が非常に少なくとも、供される飲料の品質を損なうことなく、比較的大きな寸法の抽出チャンバの使用が可能になる。
したがって、マップ構築中に、定められた分布を有する粉砕コーヒー豆が、再現性高く、抽出チャンバ内に積まれる座標h1、h2およびαの値が記憶される。図示の特定の実施形態においては、座標h1から座標h2およびαを特定して、調整することができる。したがって、いくつかの実施形態においては、実現されるマップは極めて単純であり、各粉砕コーヒー豆量、したがって、ユーザによって選択される各飲料に対して、抽出チャンバが到達しなければならない唯一の位置、または一連の位置の座標h1のみが記憶される。このような実施形態においては、座標h1に基づいて角度αの値、および座標h2の、少なくともサイクルの開始時における値を知ることができる。
実際には、マップの構築中に、実験的に得られた座標h1、h2およびαの値を確定して、それらの値をマップに記憶させることができる。あるいは、座標h1の値だけを検出して、座標h1の値から座標h2およびαの値を導き出すことによって、座標h2およびαの値を特定し、それらの座標の値をマップに記憶させることができる。あるいは、座標h1の値だけを検出して記憶させることもできる。すなわち、座標h2の値は、サイクルの開始時における既知の値から始まるとして、ユーザによって選択される特定の飲料を調製するためのサイクル全体にわたって、抽出チャンバが占めなければならない全ての位置の座標だけを、検出して記憶させることもできる。
次に、図2〜図8を参照して、飲料調製の各ステップについて説明する。
まず、本発明による装置1を備える飲料ディスペンサーの使用者は、公知の方法によって、1つのタイプのコーヒーの供給を選択する。制御ユニット21が、公知のように(例えばウォーム5に取り付けられた位置センサ、エンコーダ、または同様の装置を用いて)、抽出チャンバ3、下側ピストン12および供給シュート6の座標h1、h2およびαをモニタする。
次に、重力の作用によって、抽出チャンバ3内に、選択された量の粉砕コーヒー豆が供給される前に、制御ユニット21は、格納されているマップから、動作サイクル全体にわたって、抽出チャンバ3、下側ピストン12および供給シュート6が到達しなければならない座標h1、h2およびαの値を選択する。
制御ユニット21は、まず、ユーザによって選択されたコーヒーのタイプに、抽出チャンバの容積(高さh2)を適合させるために、装置1のモータ手段M1を作動させる。
上述のように、高さh2の調整は、いくつかのモードで、例えば適切なモータを用いて行うことができる。図示の例示的な実施形態においては、高さh2の調整は、通常、抽出チャンバ3が、図7に示されている初期配置を占めているときに始められる。実は、この配置は、少なくとも、使用済みの、タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆の排出ステップ中に、抽出チャンバ3がとる配置である。下側ピストン12は、抽出チャンバ3内で、抽出チャンバ3の上縁15と実質的に同一平面上になるまで上昇しており、下側ピストン12のロッド12’は、支持フレーム2の下底17に当接している。
この基準位置においては、下側ピストン12が、抽出チャンバ3の上縁15と同一平面上にあるから、このときの座標h1は、座標h2=0に対応している。図2では、抽出チャンバ3の有効容積の調整のために、抽出チャンバ3が上方に移動して、上側ピストン14が下側ピストン12に接し、抽出チャンバ3内に押し込まれている。抽出チャンバ3は、メモリ内に記憶されている座標h1の位置に達するまで、または、所望の座標h2の値から算出される位置に達するまで移動している。
このような最終位置は、抽出チャンバ3の位置をモニタし、この位置の座標h1の値が、マップに記憶されている値に達するまで、モータ手段M1を駆動する制御ユニットによって実行される閉ループ制御を用いて達成される。抽出チャンバ3の位置の座標h1は、ウォーム5に取り付けられている位置センサ、エンコーダまたは同様の装置によって検出される。
それに替えて、高さh2の調整を開始する際の、抽出チャンバ3の初期配置を、図9に示されている配置とすることもできる。この配置においては、抽出チャンバ3は、完全に上昇しており、下側ピストン12は、抽出チャンバ3内で完全に下降している。この初期配置においては、座標h1および座標h2は既知である(それぞれ最小値および最大値を有している)。
図9では、高さh2の調整のために、抽出チャンバ3は下降して、下側ピストン12のロッド12’は、支持フレーム2の下底17に当接し、下側ピストン12は、所望の座標h2の位置に達している。これを成すために、抽出チャンバ3は、メモリ内に記憶されている座標h1の位置に達するまで、または、所望の座標h2の値から算出される位置に達するまで下降している。このような最終位置は、上述と同様の閉ループ制御によって達成される。
有効容積が設定されると直ちに、抽出チャンバ3は、マップに記憶されている、さらなる1つの座標h1の位置に達するように並進する。その配置においては、抽出チャンバ3は、供給シュート6の下方に位置しており、カム面9と10とが相互に係合し合っているために、抽出チャンバ3のこの位置は、供給シュート6が所望の角度αを有している位置で対応している。実際、上述のように、マップ構築中に得られる各1つの角度αの値は、マップ中に記憶される座標h1の1つの値に対応する。
したがって、抽出チャンバ3の座標h1、および座標h1から定められる角度αが、図4A〜図4Cの一連の図面に示されているように、所望の値に達すると、図5に概要的に示されているように、粉砕コーヒー豆を供給することができる。抽出チャンバ3と供給シュート6との間の位置関係が最適に決められているから、抽出チャンバ3内に、可能な限り一様な分布を有する粉砕コーヒー豆が得られる。
メモリ内で、マップは、粉砕コーヒー豆の供給中に、抽出チャンバが、定められた時間範囲内に達しなければならないさらなる角度α(したがって、さらなる位置の座標h1)の値を有する可能性がある。換言すると、抽出チャンバへの粉砕コーヒー豆の供給(通常、コーヒー豆の粉砕と並行して行われる)中に、制御ユニットは、モータ手段M1を駆動し、格納されているマップ中に存在するさらなる位置の座標h1の値に基づいて、角度αを変更する場合がある。記憶されている、そのような座標の位置に達するために、制御ユニットは、コーヒー豆の粉砕を停止させて、抽出チャンバを移動させる場合もあるし、あるいはコーヒー豆の粉砕および供給中に、抽出チャンバを移動させる場合もある。
粉砕コーヒー豆の供給ステップが終了すると、図6に示されているように、抽出チャンバ3は、粉砕コーヒー豆を圧縮して、いわゆる「タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆」13を形成するために、上側ピストン14に向かって再び上昇する。それによって、下側ピストン12は、抽出チャンバ3の下縁16に隣接して停止するまで、上側ピストン14によって押し込まれる。この状態で、上側ピストン14は、粉砕コーヒー豆を圧縮して、タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆13を形成するために必要な圧力を印加する。
図6に示す位置において、飲料の抽出が始まる、すなわち、抽出チャンバ3の下部に連通している半径方向取り入れダクト(図示せず)を通して、抽出チャンバ3内に注入液体(水)が供給される。そうすると、注入液体は、抽出チャンバ3を通過し、その結果、粉砕され圧縮されて、タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆13から有効成分が抽出される。送り出しダクト20によって、飲料を、ユーザに供することができる。
図7および図8は、使用済みの、タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆13を排出するための操作を示している。抽出チャンバ3は、上側ピストン14から離れて、図2に示されているようにh2=0である、図10の配置Aをとるように移動する。具体的には、図7に示すように、抽出チャンバ3は完全に下降し、その結果、下側ピストン12のロッド12’は、支持フレーム2の下底17に当接し、下側ピストン12は、抽出チャンバ3の上縁15と同一平面上になる(h2=0)。
その後、図8に示すように、抽出チャンバ3は、図8に示す排出位置に達するまで、上向きに移動する(図10および図11の配置I)。抽出チャンバ3が、この排出位置に達すると直ちに、排出手段が、使用済みの、タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆13を排出する。本明細書における実施形態においては、排出手段11は、回転することによって、上昇位置にある下側ピストン12から、タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆13を排出するために、軸18のまわりに回転可能なパドルから成っている。タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆13が排出されると直ちに、装置1は初期状態に戻され、次のコーヒーの調製およびユーザへの供給サイクルの開始が可能になる。
図10および図11には、それぞれ1つの、飲料の供給サイクルが示されている。具体的には、抽出チャンバ3、上側ピストン14および下側ピストン12が、相互にとり得る位置が示されている。図10の供給サイクルは、抽出チャンバ3と下側ピストン12とがともに、抽出装置中で最も低い位置にある初期状態から開始している。図11の供給サイクルは、抽出チャンバ3と下側ピストン12とがともに、抽出装置中で最も高い位置にある初期状態(図9と同様の)から開始している。
例示的かつ非限定的な一例として、45mmの直径を有する抽出チャンバ内の粉砕コーヒー豆の分布を好適にする、実験的試験を通じて得られた座標h1、h2およびαの値は、次のようである。
量4グラム:h1=106mm、h2=36mm、α=27°
量8グラム:h1=109.5mm、h2=42mm、α=27°
量14グラム:h1=104.5mm、h2=44mm、α=26.2°(最初の6秒間) およびh1=109.5mm、h2=44mm、α=27°(次の4秒間)
1 装置
2 支持フレーム
3 抽出チャンバ
4、18 軸
6 供給シュート
7、F 矢印
8 軸ピン
9、10 カム面
11 排出手段
12 下側ピストン
12’ ロッド
13 タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆
14 上側ピストン
15 上縁
16 下縁
17 下底
19 上底
20 送り出しダクト
21 制御ユニット
22 メモリ
23、24 摩擦手段
M1 モータ手段
P 滑り面

Claims (16)

  1. 支持フレーム(2)と、実質的に垂直な軸(4)を有して、前記支持フレーム(2)内に取り付けられており、前記軸(4)と平行な方向に、前記支持フレーム(2)に相対的に移動して変位することができる、円筒状の抽出チャンバ(3)と、前記抽出チャンバ(3)内で変位可能である、前記抽出チャンバ(3)の底壁を構成している下側ピストン(12)と、前記支持フレーム(2)に取り付けられており、前記抽出チャンバ(3)に粉砕コーヒー豆を供給するために、前記支持フレーム(2)に相対的に回転可能である供給シュート(6)と、飲料の抽出中、前記抽出チャンバ(3)を閉じておくための上側ピストン(14)と、メモリ(22)を有している、または接続されている制御ユニットとを備えている、飲料を供する装置(1)内で、抽出材料からの抽出によってコーヒーまたは他の飲料を調製する方法であって、
    − ユーザによって選択された飲料のタイプを識別するステップと、
    − 前記抽出チャンバ(3)、前記下側ピストン(12)および前記供給シュート(6)の位置を特定するステップと、
    − 前記特定された位置が、前記選択された飲料に関連付けて、前記メモリ(22)に記憶されている、対応する位置と一致するか否かを検証するステップと、
    − 必要に応じて、前記抽出チャンバ(3)および前記下側ピストン(12)の位置を、前記選択された飲料に対して、前記メモリ(22)に記憶されている、対応する位置に達するまで変更するステップと、
    − 前記選択された飲料を供するステップとを
    含むことを特徴とする方法。
  2. 前記抽出チャンバ(3)の軸(4)に対する、前記供給シュート(6)の傾き角度を座標α、前記支持フレーム(2)の上底(19)から前記抽出チャンバ(3)までの距離を座標h1、前記抽出チャンバ(3)の上縁(15)から前記下側ピストン(12)までの距離を座標h2としたときに、前記抽出チャンバ(3)、前記下側ピストン(12)および前記供給シュート(6)の位置は、前記座標α、h1およびh2のうちの少なくとも1つの値によって特定される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記粉砕コーヒー豆のあらかじめ定められた量において、前記抽出チャンバ(3)に、所望の分布を有する前記粉砕コーヒー豆が供給される、前記抽出チャンバ(3)の位置に対応する、座標h1、h2およびαの値を実験的に特定するステップ、および座標h1、h2およびαのこれらの値を、前記粉砕コーヒー豆の前記あらかじめ定められた量に対応する飲料に適合する値として、前記メモリ(22)に記憶させるステップをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記抽出チャンバ(3)、前記下側ピストン(12)および前記供給シュート(6)の位置のうちの少なくとも1つは、前記抽出チャンバ(3)への前記粉砕コーヒー豆の供給中に変更される、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 前記供給シュート(6)は、自身の位置の調整のために、前記抽出チャンバ(3)の移動の軸と直交する軸(4)のまわりに回転する、請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 前記供給シュート(6)の回転は、前記供給シュート(6)に設けられているカム面(10)、および前記抽出チャンバ(3)、または前記抽出後に、タブレット状に圧縮された粉砕コーヒー豆(13)を排出するための排出手段(11)に設けられているカム面(9)によって調整される、請求項1〜5のいずれか1つに記載の方法。
  7. 前記抽出チャンバ(3)への前記粉砕コーヒー豆の供給の終了時に、前記抽出チャンバ(3)の軸(4)の上に、または近傍に位置する頂を有する、前記粉砕コーヒー豆から成る錐体がもたらされる、前記抽出チャンバ(3)、前記下側ピストン(12)および前記供給シュート(6)の位置が、前記選択された飲料に対応する位置として記憶される、請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 支持フレーム(2)と、実質的に垂直な軸(4)を有し、前記支持フレーム(2)内に取り付けられており、前記軸(4)に平行な方向に沿って、前記支持フレーム(2)に相対的に並進変位することができる円筒状の抽出チャンバ(3)と、前記抽出チャンバ(3)内で変位可能である、前記抽出チャンバ(3)の底壁を構成している下側ピストン(12)と、前記支持フレーム(2)に取り付けられており、前記抽出チャンバ(3)に粉砕コーヒー豆を供給するために、前記支持フレーム(2)に相対的に回転可能である供給シュート(6)と、飲料の抽出中、前記抽出チャンバ(3)を閉じておくための上側ピストン(14)とを備えており、
    抽出材料からの抽出によってコーヒーまたは他の飲料を調製して供する装置であって、
    前記抽出チャンバ(3)、前記下側ピストン(12)および前記供給シュート(6)の複数の位置を記憶しているメモリ(22)を有しているか、または接続されている制御ユニットを備えていること、および前記抽出チャンバ(3)、前記下側ピストン(12)および前記供給シュート(6)の位置を特定する手段と、前記特定された位置が、選択された飲料に対して、前記メモリ(22)に記憶されている、対応する位置と一致するか否かを検証する手段と、必要に応じて、前記抽出チャンバ(3)、前記下側ピストン(12)および前記供給シュート(6)の位置を、前記選択された飲料に適合するように、前記メモリ(22)に記憶されている、対応する位置に達するまで変更する手段とをさらに備えていることを特徴とする装置。
  9. 前記抽出チャンバ(3)の軸(4)に対する、前記供給シュート(6)の傾き角度を座標α、前記支持フレーム(2)の上底(19)から前記抽出チャンバ(3)までの距離を座標h1、前記抽出チャンバ(3)の上縁(15)から前記下側ピストン(12)までの距離を座標h2としたときに、該座標α、h1およびh2の値を特定するための手段を備えている、請求項8に記載の装置。
  10. 前記供給シュートは、前記支持フレームの取り付け点に、アームを介して取り付けられており、前記抽出チャンバ(3)に対する前記供給シュート自身の傾きを変更するために、前記抽出チャンバ(3)の移動の軸(4)に直交する軸のまわりに回転可能であり、前記アームは、前記取り付け点から前記供給シュートまで、前記支持フレームの上方に延在している請求項8または9に記載の装置。
  11. 前記抽出チャンバ(3)に対する前記供給シュートの位置決めのために、前記供給シュートと前記抽出チャンバ(3)との各々に、カム面(10、9)が設けられている、請求項10に記載の装置。
  12. 前記抽出チャンバ(3)に備えられているカム面(9)は、前記抽出後に、タブレット状に圧縮された前記粉砕コーヒー豆を排出するための、前記抽出チャンバ(3)に連結されている排出手段(11)の上端に位置している、請求項11に記載の装置。
  13. 前記抽出チャンバ(3)の位置を検出するための少なくとも1つのセンサを備えている、請求項8〜12のいずれか1つに記載の装置。
  14. 請求項8〜13のいずれか1つに記載の、コーヒーまたは他の飲料を調製して供する装置の抽出チャンバ内に供給される粉砕コーヒー豆、または他の抽出材料の分布を最適にするための、コンピュータで実行可能なコードを含むコンピュータプログラムであって、
    − 前記抽出チャンバ(3)、下側ピストン(12)および供給シュート(6)の位置を特定するための、コンピュータで実行可能なコードと、
    − 前記特定された位置が、選択された飲料に適合するように、メモリ(22)に記憶されている、対応する位置と一致するか否かの検証を行うための、コンピュータで実行可能なコードと、
    − 必要に応じて、前記抽出チャンバ(3)および前記下側ピストン(12)の位置を、前記選択された飲料に対して、前記メモリ(22)に記憶されている、対応する位置に達するまで変更するための、コンピュータで実行可能なコードとを含み、コンピュータで読み取り可能なメモリユニットに記憶されているコンピュータプログラム。
  15. 前記抽出チャンバ(3)の軸(4)に対する、前記供給シュート(6)の傾き角度を座標α、前記支持フレーム(2)の上底(19)から前記抽出チャンバ(3)までの距離を座標h1、前記抽出チャンバ(3)の上縁(15)から前記下側ピストン(12)までの距離を座標h2としたときに、該座標h1、h2およびαの値を特定するための、コンピュータで実行可能なコードをさらに備えている、請求項14に記載のコンピュータプログラム。
  16. 前記粉砕コーヒー豆のあらかじめ定められた量において、前記抽出チャンバ(3)に、所望の分布を有する前記粉砕コーヒー豆が供給される、前記抽出チャンバ(3)の位置に対応する、前記座標h1、h2およびαの値を特定するための、コンピュータで実行可能なコードをさらに備えている、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
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