JP6336240B2 - 保護素子 - Google Patents

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Description

本発明は、電気装置を保護する保護素子、より詳しくは、電気装置内で過剰の電流が流れた場合に、その電流の流れを遮断するヒューズ素子に関する。
種々の電気回路において、過剰電流、すなわち定格電流より大きい電流が流れた場合、回路または回路に組み込まれた電気装置および/または配線等を保護する目的で、保護素子、具体的にはヒューズ素子が用いられている。
ヒューズ素子は、一般的に、過剰電流が流れた場合、そのヒューズエレメントの固有抵抗により生じるジュール熱により、そのヒューズエレメントを形成する金属が溶断して、過剰電流を遮断する。このようなヒューズ素子は、そのヒューズエレメントを形成する金属を合金化させることにより、またはそのヒューズエレメントを形成する金属として合金を用いることにより、その溶断特性を向上させることができる。例えば、特許文献1では、ヒューズエレメントの一部に低融点金属を密着させることにより、過剰電流が流れた場合に、この低融点金属をヒューズエレメント内に拡散させ、ヒューズエレメントを形成する金属を合金化させている。また、特許文献2では、ヒューズエレメントを形成する金属としてCu合金を用いている。
特開昭64−60937号公報 特開平5−198247号公報
しかしながら、上記のような従来のヒューズ素子では、定格電流を大きく上回る過剰電流、例えば3〜5倍の過剰電流が流れた場合はそのヒューズエレメントが即断されるが、定格電流をそれほど大きく上回らない過剰電流、例えば定格容量の2倍程度の過剰電流が流れた場合、そのヒューズエレメントにおいて生じるジュール熱が少なく、ヒューズエレメントが溶断しない、または、溶断速度が遅いといった問題が生じる。ヒューズエレメントの溶断速度が遅くなると、溶断時にアークが発生しやすくなり、ヒューズ素子の定格電圧を低く設定せざるを得なくなる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、定格電流をそれほど大きく上回らない過剰電流、例えば定格容量の2倍程度の過剰電流に対しても、確実かつ迅速な保護を提供できるヒューズ素子を提供することである。
本発明は、少なくとも1つの高融点金属により形成される高融点金属層および少なくとも1つの低融点金属により形成される低融点金属層を有して成るヒューズエレメントを有するヒューズ素子であって、前記ヒューズエレメントの各金属層が積層され、各金属層の電流の流れ方向に沿った長さが実質的に等しいことを特徴とする、ヒューズ素子を提供する。
本発明のヒューズ素子は、少なくとも1つの高融点金属により形成される高融点金属層および少なくとも1つの低融点金属により形成される低融点金属層が積層され、各金属層の電流の流れ方向に沿った長さが実質的に等しいヒューズエレメントを有する。本発明のヒューズ素子は、このようなヒューズエレメントを有していればその形態は特に限定されず、例えば管ヒューズ、平型ヒューズ、薄膜ヒューズ等の形態であってもよい。
上記高融点金属および低融点金属としては、導電性であれば特に限定されるものではなく、例えば、Ni、Cu、Ag、Au、Al、Zn、Rh、Ru、Ir、Pd、Pt、Ni−Au合金、Ni−P合金、Ni−B合金、Sn、Sn−Ag合金、Sn−Cu合金、Sn−Ag−Cu合金、Sn−Ag−Cu−Bi合金、Sn−Ag−Cu−Bi−In合金、Sn−Ag−Bi−In合金、Sn−Ag−Cu−Sb合金、Sn−Sb合金、Sn−Cu−Ni−P−Ge合金、Sn−Cu−Ni合金、Sn−Ag−Ni−Co合金、Sn−Ag−Cu−Co−Ni合金、Su−Bi−Ag合金、Sn−Zn合金、Sn−In合金、Sn−Cu−Sb合金、Sn−Fe合金、Zn−Ni合金、Zn−Fe合金、Zn−Co合金、Zn−Co−Fe合金、Sn−Zn合金、Pd−Ni合金およびSn−Bi合金が挙げられる。
このうち、上記高融点金属としては、特に限定するものではないが、例えば、Ni、Cu、Ag、Au、Al、Zn、Sn、Rh、Ru、Ir、Pd、Pt、Ni−Au合金、Ni−P合金およびNi−B合金が挙げられ、特にNiが好ましい。
また、上記の高融点金属を用いる場合、上記低融点金属としては、特に限定するものではないが、例えば、Sn、Sn−Ag合金、Sn−Cu合金、Sn−Ag−Cu合金、Sn−Ag−Cu−Bi合金、Sn−Ag−Cu−Bi−In合金、Sn−Ag−Bi−In合金、Sn−Ag−Cu−Sb合金、Sn−Sb合金、Sn−Cu−Ni−P−Ge合金、Sn−Cu−Ni合金、Sn−Ag−Ni−Co合金、Sn−Ag−Cu−Co−Ni合金、Su−Bi−Ag合金、Sn−Zn合金およびSn−Bi合金が挙げられ、特にSn、Sn−Cu合金またはSn−Bi合金が好ましい。
なお、「高融点金属」における「高融点」および「低融点金属」における「低融点」とは、相対的なものであることに注意されたい。すなわち、本発明のヒューズ素子のヒューズエレメントの各層を形成する金属のうち、最も融点の高い金属が「高融点金属」に該当し、最も融点の低い金属が「低融点金属」に該当する。
上記高融点金属層および低融点金属層は、積層されて成る。この高融点金属層および低融点金属層は、それぞれ1層ずつであってもよいが、2つ以上の高融点金属層および/または2つ以上の低融点金属層を有していてもよい。また、その積層順は特に限定されない。例えば、低融点金属層の間に1つの高融点金属層が位置するように、または高融点金属層の間に1つの低融点金属層が位置するように積層されていてもよい。さらには、一方の金属層の周囲を他方の金属層が囲むように、例えば高融点金属層の周囲を低融点金属層が囲むように積層してもよい。
さらに、本発明のヒューズ素子は、上記高融点金属層および低融点金属層以外の1つまたはそれ以上の他の金属層を有していてもよい。このような他の金属層を形成する金属としては、特に限定されるものではないが、この他の金属層を形成する金属の融点が、前記高融点金属層を形成する金属の融点または低融点金属層を形成する金属の融点と同じであるか、あるいはその間にあることが好ましい。また、その積層順は特に限定されない。
上記高融点金属層および低融点金属層、さらに存在する場合には他の金属層は、実質的に各金属層の電流の流れ方向に沿った長さ全体にわたって積層される。すなわち、ヒューズエレメントとして機能する部分において、各金属層の電流の流れ方向に沿った長さが実質的に等しい。このように積層することにより、各金属層が通電に寄与することが可能になり、ヒューズ素子の定格電流が大きくなる。
上記高融点金属層および低融点金属層、さらに存在する場合には他の金属層の幅(電流の流れ方向に略垂直方向の長さ)は、同じであっても異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。すなわち、上記高融点金属層および低融点金属層、さらに存在する場合には他の金属層は、実質的に全面にわたって積層することが好ましい。このように積層することにより、さらにヒューズ素子の定格電流を大きくすることができる。
上記高融点金属層および低融点金属層、存在する場合他の金属層を積層する方法は、特に限定されるものではないが、例えばメッキ法、熱圧着法などが挙げられる。
上記高融点金属層の厚みと上記低融点金属層の厚みの比(それぞれの層が複数層存在する場合にはその総和の比)は、1:100〜2:1であり、好ましくは1:100〜1:1であり、より好ましくは1:25〜3:5、さらに好ましくは1:25〜3:10である。
一の様態において、上記高融点金属層の厚みは、0.1〜5μm、好ましくは0.5〜3μmであり、複数層存在する場合、その総和は、0.1〜10μm、好ましくは0.5〜6μmである。上記低融点金属層の厚みは、0.1〜10μm、好ましくは1〜8μmであり、複数層存在する場合、その総和は、0.1〜20μm、好ましくは1〜15μmである。
本発明のヒューズ素子は、上記のような構造をとることにより、定格電流をそれほど大きく上回らない過剰電流、例えば定格電流の1.2〜4.0倍、例えば1.4〜2.0倍、代表的には1.5〜2.0倍の過剰電流が流れた場合であっても、アークの発生を抑え、確実に過剰電流を遮断することができる。
本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、本発明のヒューズ素子は、下記のように過剰電流を遮断すると考えられる。本発明のヒューズ素子に過剰電流が流れると、ヒューズエレメントの固有抵抗によりジュール熱が生じる。この熱により、まず低融点金属層が溶融し、低融点金属層部分が溶断される。この際の低融点金属層の溶断は、比較的ゆっくりであるが、そこを流れていた電流は高融点金属層に転流するので、アークの発生は抑制される。低融点金属層に流れていた電流が高融点金属層に転流した結果、高融点金属層を流れる電流は、高融点金属層単独の定格電流を大きく上回ることとなり、高融点金属層は速やかに溶断する。その結果、本発明のヒューズ素子は、アークの発生を抑えつつ、過剰電流を遮断する。
本発明のヒューズ素子は、少なくとも、高融点金属により形成される高融点金属層および低融点金属により形成される低融点金属層が積層されて成るヒューズエレメントを用いることにより、定格電流をそれほど大きく上回らない過剰電流、例えば定格容量の2倍程度の過剰電流に対しても、確実な保護を提供することができる。また、本発明のヒューズ素子は、溶断時のアークの発生を抑制することができる。
図1は、本発明のヒューズ素子を、その厚さ方向に沿った断面図にて模式的に示す。 図2は、図1に示すヒューズ素子を、平面図にて模式的に示す。 図3は、図1および図2に示すヒューズ素子における周辺貫通開口部およびヒューズエレメント部を、断面図にて模式的に示す。
図面を参照して、本発明のヒューズ素子をより詳細に説明する。図1に、本発明のヒューズ素子の1つの態様を、その厚さ方向に沿った断面図にて模式的に示し(切断面として現れる部分をAで示す)、また、図2に、図1に示すヒューズ素子を、平面図にて模式的に示す。さらに、図3に、図1および図2に示すヒューズ素子の周辺貫通開口部およびヒューズエレメント部を、断面図にて模式的に示す。
図示したヒューズ素子10は、絶縁性物質、例えば絶縁性樹脂により形成され、少なくとも1つの貫通開口部、図示した態様では、断面円形の中心貫通開口部12および断面円形の周辺貫通開口部14の2つの貫通開口部を有する、円環状の層状要素16を有して成る。層状要素16の両側の主表面18および20上に位置する導電性金属層22および24を有する。尚、図示した態様では、層状要素16の主表面と導電性金属層22および24との間に、それぞれ別の導電性金属層26および28が存在する。
図示した態様では、中心貫通開口部を規定する、円環の内側周30上に、即ち、円環の内側の側面上にはヒューズエレメントは存在しない。図示した態様では、円環の内側周30と外側周34との間の層状要素の本体部分36に位置する周辺貫通開口部14を規定する円周状側面38上にヒューズエレメント40が存在する。
図示した態様では、ヒューズエレメント40は、周辺貫通開口部14を規定する円周状側面38上に存在する高融点金属層41、および高融点金属層41上に存在する低融点金属層42からなる。
図示した態様では、金属層は2層のみであるが、本発明はこの態様に特に限定されず、上記した他の金属層を、例えば円周状側面38と高融点金属層41との間、高融点金属層41と低融点金属層42との間、または低融点金属層42上に設置してもよい。また、図示した態様では、ヒューズエレメント部は管状であるが、本発明はこの態様に特に限定されず、中実状または平面状であってもよい。
図示した態様では、ヒューズエレメント40を有する周辺貫通開口部14は、層状要素の中心Oを通過する直径(図2にて破線にて図示)に沿って本体部分36の中間に設けた1つのみであるが、直径方向に沿って反対側にもそのような周辺貫通開口部を設けてよい。その場合、中心Oの回りで180°毎に周辺貫通開口部を設けたことになる。更に別の態様では、円の中心Oを基準にして、例えば120°毎に3つ、90°毎に4つ、60°毎に6つ、あるいは45°毎に8つのヒューズエレメントを有する周辺貫通開口部を等角度で設けてよい。
尚、図示した態様では、中心貫通開口部の直径が、周辺貫通開口部の直径より遥かに大きいため、円環の内側周30の側面上にはヒューズエレメントが存在しないが、中心貫通開口部の直径が周辺貫通開口部の直径と同等または小さい場合、必要に応じて、円環の内側周30の側面上にヒューズエレメントを設けてもよい。尚、ある態様では、ヒューズ素子を配置すべき電気装置に中心貫通開口部に対応する凸部を設けておくと、中心貫通開口部の直径部分内にそのような凸部が嵌まり込むことによって、ヒューズ素子を電気装置に位置決めできる場合がある。例えば、2次電池セルの封口板にそのような凸部を設け、中心貫通開口部にその凸部が嵌まり込むようにすることによって、封口板にヒューズ素子を位置決めできる。
以上、本発明の1つの実施形態について説明したが、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。
(実施例1)
図1および図2に示す本発明のヒューズ素子を製造した。但し、ヒューズエレメント40を有する周辺貫通開口部14は、周状に等間隔で8つ形成した。
最初に、絶縁性樹脂のシート(ポリエチレン製、厚さ0.3mm、層状要素16に対応)を準備し、その両側にニッケル箔(厚さ:22μm、別の導電性金属層26および28に対応)を配置し、加熱下、これらを一体に押圧して、ニッケル箔を両主表面に貼り付けた圧着物を得た。
圧着物の所定の箇所に直径0.6mmの貫通孔(周辺貫通開口部14に対応)を形成し、その後、圧着物を無電解法によるNiメッキ処理に付した。Niメッキ処理により形成したニッケル層の厚さは、約1.5μmであった。次に、圧着物を電解法によるSnメッキ処理に付した。Snメッキ処理により形成したスズ層の厚さは、約6.5μmであった。かかるメッキ処理により、導電性金属層(導電性金属層22および24に対応)、ならびに高融点金属層(高融点金属層41に対応)および低融点金属層(低融点金属層42に対応)からなるヒューズエレメント(ヒューズエレメント40に対応)を得た。次に、圧着物から円環状要素を打ち抜き、8つの貫通孔が円環状要素の中心の回りで所定の箇所に45°毎に位置する本発明のヒューズ素子10を得た。
得られた円環状要素の外側周円34の直径は15mmであり、内側周30の直径(即ち、中心貫通開口部の直径)は6.4mmであった。この円環状要素は、層状要素16としての絶縁樹脂層の両側主表面に別の導電性金属層26および28として機能するニッケル箔を有し、円環状部分の本体部分36の中間部分に周辺貫通開口部14を有した。また、円環状要素は、導電性金属層22および24としてのメッキ層(ニッケルメッキ層およびスズメッキ層)をニッケル箔上に有し、周辺貫通開口部を規定する内側周面上に高融点金属層41および低融点金属層42からなるヒューズエレメント40として機能するメッキ層を有した。
(実施例2〜3)
スズメッキ処理に代えて、それぞれ、Sn−Cu(Cu 4重量%)メッキ処理、およびSn−Bi(Bi 16重量%)メッキ処理を行うこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜3のヒューズ素子を得た。
(比較例1〜3)
スズメッキ処理に代えて、ニッケルメッキ処理を行い、該ニッケルメッキ処理により形成されるニッケルメッキ層の厚さが、それぞれ、4.5、6.5、および8.5μmであること以外は、実施例1と同様にして、比較例1〜3のヒューズ素子を得た。
実施例1〜3および比較例1〜3の特徴を下記表1に示す。
Figure 0006336240
(試験例1)
実施例1〜3および比較例1〜3のヒューズ素子に、一方の導電性金属層22から他方の導電性金属層24に、下記表2に示す電流を流し、10分間通電した際にヒューズエレメントがブローしない電流値を調査した(60Vdc設定)。それぞれにおいてヒューズエレメントがブロー(溶断)しない最大電流値を定格容量とした。結果を表2に示す。なお、表中「○」は10分間ブローしなかったことを示し、「×」は10分内にブローしたことを示し、「−」はデータなしを示す。
Figure 0006336240
(試験例2)
実施例1〜3および比較例1〜3のヒューズ素子に、一方の導電性金属層22から他方の導電性金属層24に、それぞれの定格容量の150%、200%、300%、および400%の過剰電流を流し、電流遮断時間(即ち、ヒューズエレメントがブローするまでの時間)を測定した。結果を下記表3に示す。
Figure 0006336240
これらの結果から、高融点金属層および低融点金属層が積層されて成るヒューズエレメントを有して成る本発明の保護素子は、その容量の約1.5倍程度の過剰電流に対しても、確実かつ迅速な保護を提供できることが確認された。
本発明のヒューズ素子は、2次電池のような電気装置内で過剰の電流が流れた場合に、その電流の流れを遮断するヒューズ素子としての用途をはじめ、幅広く様々な用途に使用され得る。
10…ヒューズ素子、12…中心貫通開口部、14…周辺貫通開口部、
16…層状要素、18,20…主表面、22,24…導電性金属層、
26,28…別の導電性金属層、30…内側周、34…外側周、36…本体部分、
38…側面、40…ヒューズエレメント、41…高融点金属層、42…低融点金属層

Claims (5)

  1. 少なくとも1つの高融点金属により形成される高融点金属層および少なくとも1つの低融点金属により形成される低融点金属層を有して成るヒューズエレメントを有するヒューズ素子であって、前記ヒューズエレメントの各金属層が積層され、各金属層の電流の流れ方向に沿った長さが実質的に等しく、前記少なくとも1つの高融点金属がNiであり、前記少なくとも1つの低融点金属がSn、Sn−Cu合金またはSn−Bi合金であり、高融点金属層の厚みの総和と低融点金属層の厚みの総和との比が、1:100〜2:1であることを特徴とする、ヒューズ素子。
  2. 1つの高融点金属層および1つの低融点金属層が積層されて成るヒューズエレメントを有して成る、請求項1に記載のヒューズ素子。
  3. 2つの低融点金属層の間に1つの高融点金属層が位置するように積層されて成るヒューズエレメントを有して成る、請求項1または2に記載のヒューズ素子。
  4. 2つの高融点金属層の間に1つの低融点金属層が位置するように積層されて成るヒューズエレメントを有して成る、請求項1〜3のいずれかに記載のヒューズ素子。
  5. 高融点金属層の厚みの総和が、0.1〜10μmであり、低融点金属層の厚みの総和が、0.1〜20μmである、請求項1〜のいずれかに記載のヒューズ素子。
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