JP6335760B2 - ガスメーター検査システムおよびガスメーター検査方法 - Google Patents

ガスメーター検査システムおよびガスメーター検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガスメーターに備えられる感震器の劣化を、X線透視画像に基づいて検査する、ガスメーター検査システムおよびガスメーター検査方法に関する。
都市ガスの流量を計測するガスメーターには、圧力スイッチ、遮断弁および感震器などの部品が内蔵されている。例えば感震器は、地震による揺れを検知して電気信号を発生し、その電気信号によって遮断弁を動作させ、災害時のガス漏れを抑止するために用いられる。感震器が動作して電気信号を発する加速度を動作ガル値と呼ぶ。動作ガル値が所定の上限値よりも大きい場合、地震が発生しても検知できないため、大きな事故を発生するおそれがある。動作ガル値が所定の下限値よりも小さい場合、ガスメーターへの軽微な接触や小さな地震などで感震器が動作し、頻繁にガス供給が停止してしまうため、平常時のガス供給に支障をきたす。したがって、感震器の動作ガル値はあらかじめ定める規格範囲内でなければならない。
ガスメーターはたとえば10年の検定満期時に取り替えられるが、資源の有効利用・コスト削減の観点からは、ガスメーターに搭載された上記の部品は再使用することが望ましい。特許文献1では、10年の検定満期で回収されたガスメーターから取り外された圧力スイッチ、遮断弁、感震器等の部品に対して促進劣化試験を行い、その結果から統計的手法により選別基準となる選別性能Pon2Lasを設定し、その基準に従って再使用する部品の選別を行っている。感震器の選別には、上述の動作ガル値が用いられる。
特許第4177080号公報
しかし従来は、感震器が劣化する主要な原因は不明であった。特許文献1に記載の技術は、部品の劣化を間接的に予測する技術であって、劣化の原因となる現象を直接とらえたものではないため、性能変化の予兆を見逃す懸念が残る。
従って本発明の目的は、感震器の劣化原因に基づいた合理的な判定を行なえる新規なガスメーターの検査システムを提供するとともに、新たなガスメーターの検査方法を提案することにある。
発明者は、今般、ガスメーターに備えられる感震器の性能の経時的な変化と、感震器の内部の状態との比較検討を鋭意進めた結果、感震器の劣化の主たる要因が、感震器に備えられた振動吸収用ダンパー部の粘性流体の減少や漏出であることを新たに見出した。
以下、今般、新たに発明者らによって見出された新知見に基づいて完成された本願発明について説明する。
上記の課題を解決するための本発明の特徴構成は、
ガスメーターに備えられる感震器の劣化を検査するガスメーター検査システムであって、
前記感震器は粘性流体が封入された振動吸収用のダンパー部を備えており、前記ダンパー部にX線を照射する照射部と、前記ダンパー部を透過したX線を検出しX線の強度に応じた電気信号を出力するセンサ部と、前記センサ部から出力された前記電気信号から前記ダンパー部のX線透視画像を生成する画像生成部と、前記X線透視画像に表れる前記粘性流体の状態に基づいて前記感震器が劣化しているか否かの判定を行う判定部と、を備えている点にある。
ガスメーターに備えられる感震器は、粘性流体が封入された振動吸収用のダンパーを備えており、このダンパーが感震器に伝わる振動の周波数や強度を調整する役割を担っている。例えば、ガスメーターの検針者が誤ってガスメーターや配管に接触した場合や、近くで行われている工事の軽微な振動がガスメーターに伝わった場合は、感震器は反応するべきではない。このような場合の誤動作を防止するために、ダンパーが振動を吸収して、不要な振動が感震器に伝播することを防いでいる。発明者の新たな知見によれば、粘性流体の状態(具体的には粘性流体の残留高さや量、粘性流体を排除した空隙の大きさ等)と感震器の性能劣化に直接的な相関がある。そこで本発明のガスメーター検査システムでは、X線を照射する照射部、センサ部、画像生成部を備えてダンパー部のX線透視画像を得るとともに、判定部で、得られるダンパー部のX線透視画像に表れる粘性流体の状態に基づいて感震器が劣化しているか否かの判定を行うことで、感震器の劣化の主要因を直接観測し、劣化した感震器や将来劣化が懸念される感震器を再使用対象から除外することができる。すなわち、ガスメーターの地震に対する感度が適切か否かを、本システムにより検査することができる。
本発明に係るガスメーター検査システムは、上記特徴構成に加え、
前記画像生成部が生成した前記透視画像に基づいて前記ダンパー部に封入された前記粘性流体の収容量に対応する検査値を算出する画像処理部と、
前記画像処理部で算出された前記検査値を出力する出力部とを備える構成とすると好適である。
上記の構成によれば、粘性流体の状態を検査値として数値化し、さらに出力部で出力することができるので、検査結果の工業的な管理を行うことができ、またロット内・ロット間の傾向を統計的につかむこともでき、有用な検査システムを構築することができる。
また、前記判定部は前記検査値と所定の閾値とを比較して前記感震器が劣化しているか否かの判定を行うよう構成することもできる。
上記の構成によれば、感震器が劣化しているか否かの判定を画一的に確実に行うことができ、検査システムの自動化と品質向上に有用である。
加えて、検査値が前記粘性流体の液面の高さであるように構成することもできる。
上記の構成によれば、直感的でわかりやすいパラメータである液面高さが検査値となるので、検査結果の把握がしやすく、検査システムとして好適である。また、検査値を算出する画像処理部の処理を簡易で確実なものとすることができ、検査システムの信頼性を向上することができる。
また、前記検査値が前記粘性流体の存在する領域の面積であるように構成することもできる。
本発明の検査システムはダンパー部に存在する粘性流体の状態を対象として判定を行うが、ダンパー部の内部形状によっては粘性流体の液面の形状が複雑になり、液面高さの算出が難しい場合がある。上記の構成によれば、粘性流体の存在する領域の面積によって判定を行うので、粘性流体の収容量を確実に算出することができ、検査結果の精度を高めることができる。
また、前記検査値が前記粘性流体の減少により生じた空隙部の面積であるように構成することもできる。
空隙部の面積は粘性流体の減少量と直接相関する数値であるため、検査結果を直感的に理解することができ有用である。また、粘性流体の液面より下に存在する気泡等の部位も空隙部の面積として検査値に算入されるので、粘性流体の収容量を確実に算出することができ、検査システムの確実性を向上することができる。
本発明に係るガスメーター検査システムの別の特徴構成は、前記判定部は、前記X線透視画像に表れる前記粘性流体の状態のうち、前記ダンパー部から漏出した前記粘性流体の状態に基づいて前記感震器が劣化しているか否かの判定を行う点にある。
ダンパー部から粘性流体が漏出すると、その量や付着箇所によっては、ダンパーによる振動の調整機能を阻害する虞がある。上記の構成によれば、判定部がダンパー部から漏出した粘性流体の状態に基づいて感震器が劣化しているか否かの判定を行うので、感震器の劣化の主要因を直接観測し、劣化した感震器や将来劣化が懸念される感震器を再使用対象から除外することができる。すなわち、感震器の地震に対する感度が適切か否かを、本システムにより検査することができる。
本発明に係るガスメーター検査システムの別の特徴構成は、前記感震器は、前記ガスメーターに対して固定される固定側部材と、前記固定側部材に対して揺動可能に取り付けられる揺動側部材と、前記揺動側部材に対して固定され、振動を検知して電気信号を発する検知部とを有し、前記固定側部材は、前記揺動側部材に対向する固定面を有し、前記揺動側部材は、前記固定側部材に対向する揺動面を有し、前記ダンパー部には前記揺動側部材の前記固定側部材に対する揺動を抑制する粘性流体が封入されており、前記判定部は、前記X線透視画像に表れる前記粘性流体の状態であって、前記固定面と前記揺動面との間の検査対象空間に存在する前記ダンパー部から漏出した前記粘性流体の状態に基づいて、前記感震器が劣化しているか否かの判定を行う点にある。
ガスメーター検査システムが検査の対象とする感震器は、ガスメーターに対して固定される固定側部材と、固定側部材に対して揺動可能に取り付けられる揺動側部材と、揺動側部材に対して固定され、振動を検知して電気信号を発する検知部とを有し、固定側部材は、揺動側部材に対向する固定面を有し、揺動側部材は、固定側部材に対向する揺動面を有し、ダンパー部には揺動側部材の固定側部材に対する揺動を抑制する粘性流体が封入されている。このような感震器においてダンパー部から粘性流体が流出した場合に、例えば図7に示すように、固定側部材(37)の固定面(P1)と揺動側部材(362)の揺動面(P2)の両方に粘性流体が接触し、いわば固定面と揺動面を橋渡ししたような状態になる場合がある。このような状態で揺動側部材が固定側部材に対して揺動すると、粘性流体が揺動側部材の揺動を阻害することになる。
ダンパー部は内部に封入された粘性流体により揺動側部材の振動を抑制し、ひいては検知部に伝わる振動を抑制するものである。しかし上述したように、ダンパー部から流出した粘性流体が固定側部材と揺動側部材の両方に接触した状態になると、設計上想定されていない揺動の抑制が生じ、感震器が本来検出すべき振動を検出できない虞がある。また、検査の時点では固定側部材と揺動側部材の両方に接触していない場合でも、固定面と揺動面の間に多量の粘性流体が存在する場合は、近い将来に問題が生じる可能性がある。
上記の特徴構成によれば、判定部は、X線透視画像に表れる粘性流体の状態であって、固定面と揺動面との間の空間である検査対象空間に存在するダンパー部から漏出した粘性流体の状態に基づいて、感震器が劣化しているか否かの判定を行うので、感震器の劣化の主要因を直接観測し、劣化した感震器や将来劣化が懸念される感震器を再使用対象から除外することができる。すなわち、感震器の地震に対する感度が適切か否かを、本システムにより検査することができる。
本発明に係るガスメーター検査システムの別の特徴構成は、前記判定部は、前記画像生成部が生成した前記X線透視画像に基づいて、前記検査対象空間に存在する前記粘性流体が前記固定面と前記揺動面との両方に接触していると判断した場合に、前記感震器が不良であると判定する点にある。
上述の通り、検査対象空間に存在する粘性流体が固定面と揺動面の両方に接触していると、設計上想定されていない揺動の抑制が生じ、感震器が本来検出すべき振動を検出できない虞がある。上記の特徴構成によれば、判定部は、画像生成部が生成したX線透視画像に基づいて、検査対象空間に存在する粘性流体が固定面と揺動面との両方に接触していると判断した場合に、感震器が不良であると判定する。これにより、感震器の劣化の主要因をさらに直接的に観測し、劣化した感震器を再使用対象から除外することができる。
本発明に係るガスメーター検査システムの別の特徴構成は、前記画像生成部が生成した前記X線透視画像に基づいて、前記ダンパー部から漏出し前記検査対象空間に存在する前記粘性流体の状態に対応する第2検査値を算出する画像処理部と、前記画像処理部で算出された前記第2検査値を出力する出力部とを備える点にある。
上記の特徴構成によれば、画像処理部によって検査対象空間に存在する粘性流体の状態を検査値として数値化し、さらに出力部で出力することができるので、検査結果の工業的な管理を行うことができ、またロット内・ロット間の傾向を統計的につかむこともでき、有用な検査システムを構築することができる。
本発明に係るガスメーター検査システムの別の特徴構成は、前記感震器の前記ダンパー部は、前記粘性流体を収容する粘性流体収容部と、前記粘性流体収容部の上部開口部を塞ぐ前記揺動側部材としての蓋体とを有し、前記固定側部材としての吊下軸の一方の端部が、前記固定側部材としての吊持用板材に固定され、前記吊下軸の他方の端部が前記蓋体に設けられた孔に挿入されて前記粘性流体収容部の内部に位置しており、前記画像処理部は、前記画像生成部が生成した前記X線透視画像における、前記吊持用板材に対応する領域と前記粘性流体に対応する領域との境界である線分の長さを前記第2検査値として算出する点にある。
ガスメーター検査システムが検査の対象とする感震器のダンパー部は、粘性流体を収容する粘性流体収容部と、粘性流体収容部の上部開口部を塞ぐ揺動側部材としての蓋体とを有する。そして固定側部材としての吊下軸の一方の端部が、固定側部材としての吊持用板材に固定され、吊下軸の他方の端部が蓋体に設けられた孔に挿入されて粘性流体収容部の内部に位置している。すると、蓋体の孔から漏出した粘性流体が吊下軸の周囲に滞留する場合がある。そして漏出した粘性流体の量が増えると、吊下軸を伝って吊持用板材に到達し、固定面(吊持用板材の表面)と揺動面(蓋体の表面)との両方に接触する状態(架橋状態)となる場合がある。そうすると、上述した通り設計上想定されていない揺動の抑制が生じ、感震器が本来検出すべき振動を検出できない虞がある。
ここで振動が抑制される度合いは、架橋状態となった粘性流体が多いほど大きいと考えられるので、その度合いを評価する指標として、粘性流体と固定側部材(吊持用板材)とが接触している領域の大きさを用いることができる。そして当該領域は、X線透視画像においては吊持用板材に対応する領域と粘性流体に対応する領域との境界である線分として表れ、当該領域の大きさは、当該線分の長さに対応する。
すなわち上記の特徴構成によれば、画像処理部は、画像生成部が生成したX線透視画像における、吊持用板材に対応する領域と粘性流体に対応する領域との境界である線分の長さを第2検査値として算出するので、漏出した粘性流体による影響をより適切に評価することができ、さらに有用なガスメーター検査システムを構築することができる。
本発明に係るガスメーター検査システムの別の特徴構成は、前記感震器の前記ダンパー部は、前記粘性流体を収容する粘性流体収容部と、前記粘性流体収容部の上部開口部を塞ぐ前記揺動側部材としての蓋体とを有し、前記固定側部材としての吊下軸の一方の端部が、前記固定側部材としての吊持用板材に固定され、前記吊下軸の他方の端部が前記蓋体に設けられた孔に挿入されて前記粘性流体収容部の内部に位置しており、前記画像処理部は、前記画像生成部が生成した前記X線透視画像における、前記吊下軸に対応する領域と前記粘性流体に対応する領域との境界である線分の長さを前記第2検査値として算出する点にある。
ガスメーター検査システムが検査の対象とする感震器のダンパー部は、粘性流体を収容する粘性流体収容部と、粘性流体収容部の上部開口部を塞ぐ揺動側部材としての蓋体とを有する。そして固定側部材としての吊下軸の一方の端部が、固定側部材としての吊持用板材に固定され、吊下軸の他方の端部が蓋体に設けられた孔に挿入されて前記粘性流体収容部の内部に位置している。すると、蓋体の孔から漏出した粘性流体が吊下軸の周囲に滞留する場合がある。そして漏出した粘性流体の量が増えると、吊下軸を伝って吊持用板材に到達し、固定面(吊持用板材の表面)と揺動面(蓋体の表面)との両方に接触する状態(架橋状態)となる場合がある。そうすると、上述した通り設計上想定されていない揺動の抑制が生じ、感震器が本来検出すべき振動を検出できない虞がある。
吊下軸と粘性流体とが接触している領域が大きいと、粘性流体が吊持用板材に近づいていることになるから、感震器の劣化が生じる可能性が高い状態といえる。そこで、感震器を評価する指標として、吊下軸と粘性流体とが接触している領域の大きさを用いることが考えられる。そして当該領域は、X線透視画像においては吊下軸に対応する領域と粘性流体に対応する領域との境界である線分として表れ、当該領域の大きさは、当該線分の長さに対応する。
すなわち上記の特徴構成によれば、画像処理部は、画像生成部が生成したX線透視画像における、吊下軸に対応する領域と粘性流体に対応する領域との境界である線分の長さを第2検査値として算出するので、漏出した粘性流体により問題が発生する可能性を適切に評価することができ、さらに有用なガスメーター検査システムを構築することができる。
本発明に係るガスメーター検査システムの別の特徴構成は、前記画像処理部は、前記画像生成部が生成した前記X線透視画像における、前記検査対象空間に存在する前記粘性流体に対応する領域の面積を前記第2検査値として算出する点にある。
固定面と揺動面との間の空間である検査対象空間に存在する粘性流体の量が大きくなると、粘性流体により振動が抑制される度合いや、粘性流体が固定面と揺動面の両方に接触する架橋状態となる可能性が大きくなる。すなわち上記の特徴構成によれば、画像処理部は、画像生成部が生成したX線透視画像における、検査対象空間に存在する粘性流体に対応する領域の面積を第2検査値として算出するので、粘性流体により振動が抑制される度合いや、粘性流体が固定面と揺動面の両方に接触する架橋状態となる可能性を適切かつ簡易に評価することができ、さらに有用なガスメーター検査システムを構築することができる。
本発明の特徴構成は、ガスメーターに備えられる感震器の劣化を検査する、ガスメーター検査方法であって、
前記感震器は粘性流体が封入された振動吸収用のダンパー部を備えており、前記ダンパー部にX線を照射して前記ダンパー部のX線透視画像を撮影するステップと、撮影された前記X線透視画像に基づいて前記ダンパー部に封入された前記粘性流体の収容量を推定するステップと、推定された前記収容量に基づいて前記感震器が劣化しているか否かを判定するステップとを備える点にある。
上記の特徴構成によれば、発明者が新たに見出した感震器劣化の主要因である粘性流体の状態を直接観測し、感震器が劣化しているか否かを判定できるから、劣化した感震器や将来劣化が懸念される感震器を再使用対象から除外することができ、ガスメーターの検査方法として有用である。
本発明の特徴構成は、ガスメーターに備えられる感震器の劣化を検査するガスメーター検査方法であって、前記感震器は粘性流体が封入された振動吸収用のダンパー部を備えており、前記感震器にX線を照射して前記感震器のX線透視画像を撮影するステップと、撮影された前記X線透視画像に基づいて前記感震器から漏出した前記粘性流体の状態に対応する第2検査値を算出するステップと、算出された前記検査値に基づいて前記感震器が劣化しているか否かを判定するステップと、を備える点にある。
上記の特徴構成によれば、発明者が新たに見出した感震器劣化の主要因である、漏出した粘性流体の状態に対応する検査値を算出して、算出された検査値に基づいて感震器が劣化しているか否かを判定できるから、劣化した感震器や将来劣化が懸念される感震器を再使用対象から除外することができ、ガスメーターの検査方法として有用である。
ガスメーター検査システムの概観図 ガスメーター検査システムが備える制御部の構成を示すブロック図 感震器の概略構成を示す断面図 ダンパー部付近のX線透視画像の例(画像例) 粘性流体に対応する領域を抽出した二値化画像の例 ダンパー部付近のX線透視画像の例(画像例) 粘性流体が漏出した状態を示す断面図 図7に対応するX線透視画像の例(画像例) 粘性流体に対応する領域を抽出した図8に対応する二値化画像の例 粘性流体が漏出した状態を示す断面図 図10に対応するX線透視画像の例(画像例) 粘性流体に対応する領域を抽出した図11に対応する二値化画像の例
(第1実施形態)
以下、ガスメーター検査システム10(以下「検査システム10」と記載する場合がある)について、図面を用いて説明する。
(全体構成)
ガスメーター検査システム10は、図1に示すように、検査対象物11を搬送する搬送部12と、X線を照射する照射部13と、照射されたX線の強度に応じた電気信号を生成するセンサ部14と、検査結果等を表示する表示部15と、これらの装置を制御する図示しない制御部80を備えている。制御部80は、画像生成部81、画像処理部82、判定部83等を備えており、センサ部14からの電気信号に基づいてX線透視画像を生成し、感震器の劣化を検査する。すなわち検査システム10は、検査対象物11をX線で撮影して検査するシステムである。なお、X線の漏えいを防止するため、搬送部12、照射部13、センサ部14はX線を遮蔽する遮蔽部材で覆われる。
ガスメーター検査システム10はガスメーターに備えられる感震器30の劣化を検査するが、ガスメーター全体を検査対象物11として検査してもよいし、ガスメーターから取り外した感震器30を検査対象物11として検査してもよい。本第1実施形態では、ガスメーターから取り外した感震器30を検査対象物11として、搬送部12で搬送して検査する例を説明する。
(搬送部12)
搬送部12は、検査対象物11を搬送して照射部13の前を横切らせて、照射部13から発せられるX線を検査対象物11に照射させる。搬送部12としては、モーターで駆動されるベルトコンベアが用いられる。X線透視画像の撮影中に検査対象物11の姿勢等が変化すると、X線透視画像にブレやボケが生じ、検査の正確性に悪影響を及ぼす可能性がある。そのため、搬送部12に検査対象物11の姿勢を固定する支持部材を設けてもよい。
(照射部13)
照射部13は、図1に示すように、搬送部12の側方に配置されている。照射部13は、センサ部14に向けてX線を照射する。X線の照射範囲は、検査対象物11とセンサ部14の大きさに応じて適宜選択される。
(センサ部14)
センサ部14は、搬送部12を挟んで照射部13と対向して配置される。センサ部14は、複数のセンサ素子から構成されている。詳しくは、搬送方向Aに平行に一直線状に配置されたセンサ素子が、鉛直方向に複数列配置されて、平面状のセンサ部14を構成している。
各センサ素子は、検査対象物11を透過したX線を検出し、検出したX線の強度に応じた電気信号を出力する。詳しくは、X線の強度がゼロすなわちX線が入射しない状態を輝度0、X線の強度が最大すなわち照射部13から照射されたX線がそのままセンサ部14に入射する状態を輝度255として、0〜255の8bitの電気信号として出力する。
出力された電気信号は、各センサ素子の位置に関する情報とともに制御部80へ送られて、後述する画像生成部81により検査対象物11のX線透視画像へと変換される。
X線は検査対象物11を透過することで減衰し強度が小さくなるが、厚みの大きい部位やX線減衰率が大きい材質(金属など)の部位を通過したX線は、厚みの小さい部位やX線減衰率が小さい材質(樹脂など)の部位を通過したX線に比べ、より大きく減衰する。
すなわち、各センサ素子の検出するX線の強度は、透過した検査対象物11の部位の材質や厚みにより変化し、それに従って、各センサ素子から出力される電気信号が変化する。
よって、X線透視画像において明るい部位(輝度大)は、X線減衰の小さい(樹脂等あるいは厚みが小さい)部位に対応し、暗い部位(輝度小)は、X線減衰の大きい(金属等あるいは厚みが大きい)部位に対応する。
(表示部15)
表示部15は、液晶ディスプレイである。表示部15は、画像生成部81が生成したX線透視画像や、画像処理部82で算出された第1検査値(検査値)等を出力部84からの指示に従って表示する。また、表示部15はタッチパネル機能も有しており、オペレータからの検査パラメータ等の入力を受け付ける。
(制御部80)
制御部80は、図2に示すように、画像生成部81、画像処理部82、判定部83、出力部84、記憶部85を含む。制御部80は、CPU、ROM、RAM、およびHDD等によって構成されている。
また、制御部80は、図示しない表示制御回路、キー入力回路、通信ポートなども備えている。表示制御回路は、表示部15でのデータ表示を制御する回路である。キー入力回路は、表示部15のタッチパネルを介してオペレータにより入力されたキー入力データを取り込む回路である。通信ポートは、プリンタ等の外部機器やLAN等のネットワークとの接続を可能とする。制御部80は、また、上述の搬送部12、照射部13、センサ部14に接続されている。
制御部80は、記憶部85に記憶されている各種プログラムを実行することにより、画像生成部81、画像処理部82、判定部83、出力部84として機能する。
(画像生成部81)
画像生成部81は、センサ部14から出力された電気信号に基づいて、検査対象物11のX線透視画像を生成する。詳しくは、各センサ素子の検出したX線の強度に対応する8bitの電気信号と、各センサ素子の位置に関する情報から、検査対象物11の2次元のX線透視画像を生成する。
(画像処理部82)
画像処理部82は、画像生成部81で生成されたX線透視画像に対して画像処理を行い、感震器30のダンパー部36に封入された粘性流体Fの液面高さHを算出する。詳細はダンパー部36の構造を参照しながら後述する。
(判定部83)
判定部83は、画像処理部82で算出された液面高さHを所定の第1閾値S1(閾値)と比較することにより、感震器30が劣化しているか否かを判定する。詳しくは、液面高さHが第1閾値S1より大きい場合、感震器30は劣化していない(合格)と判定し、液面高さHが第1閾値S1と同じか第1閾値S1よりも小さい場合、感震器30は劣化している(不合格)と判定する。第1閾値S1は、オペレータによって決定され、表示部15を通じて検査システム10へ入力され、記憶部85に記憶される。
(出力部84)
出力部84は、画像生成部81で生成されたX線透視画像、画像処理部82で算出された液面高さH、判定部83による判定結果等のデータを、表示部15へ送出して表示させる。また出力部84は、制御部80の通信ポートを通じて、当該データを外部のプリンタや生産管理システム等へと送出することができる。
(記憶部85)
記憶部85は、制御部80に実行させる各種プログラムや、第1閾値S1、後述する二値化閾値mおよびnをはじめとする検査パラメータ等を記憶する。また記憶部85は、X線透視画像、液面高さHおよび判定部83による判定結果等のデータを記憶する。
以下、本発明に係るガスメーター検査システム10により検査される、感震器30の構造および動作について説明する。
(感震器30)
感震器30は、図3に示すように、外ケーシング31と、その内部に収容された内ケーシング32と、内ケーシング32の内部に収容された感震球33と、小球受盤341および小球342等からなるスイッチ作動部34と、下側スイッチ板351および上側スイッチ板352からなるスイッチ部35と、内ケーシング32の上端部に装着される内蓋36と、外ケーシング31の上端部に装着される外蓋38を備えている。外ケーシング31がガスメータに対して固定される。したがって、外ケーシング31に対して固定される外蓋38、内ケーシング吊持用板材37、吊下軸363等がガスメータに対して固定される固定側部材となる。
(スイッチ作動部34)
内ケーシング32の上部には、下面側が凹球面状に形成された小球受盤341が、感震球33に近接して装着されている。小球受盤341には複数の小球収容孔341aが形成されており、各孔341aにスイッチ作動用の小球342が上下移動自在に収容されている。各小球342は、自然状態においては各孔341aの下端より若干突出されるように配置されており、感震球33が内ケーシング32内を転動して小球342に接触した際に、小球342が上方へ持ち上げられる。
(スイッチ部35)
小球受盤341の上面には、下側スイッチ板351が設けられる。また、下側スイッチ板351の上方には、上側スイッチ板352が設けられる。下側スイッチ板351と上側スイッチ板352とは、図示しない導線により感震器30の外部すなわちガスメーターと接続されている。そして、地震の揺れにより感震球33が転動し小球342が上方へ持ち上げられると、下側スイッチ板351が小球342に押されて上側に撓み、上側スイッチ板352に接触し導通状態となる。ガスメーターが下側スイッチ板351と上側スイッチ板352の導通状態を検知すると、ガスの供給を停止する。このようにして感震器は地震を検知する。
(内蓋(ダンパー部)36)
内ケーシング32の上端開口部に装着された内蓋36には、その上面中央部に、粘性流体収容部361が形成され、この粘性流体収容部361に粘性流体Fが充填された状態で、蓋体362が装着されている。粘性流体Fとしては、長期安定性と適度な粘性を持つ点から、シリコーンオイルが好適に用いられる。
また、蓋体362の孔362aに挿入された吊下軸363には、蓋体362の下面側に係止する略半球状の係止部363aと、その係止部363aの下側に設けられて粘性流体収容部361の内部に配置される翼部363bとを有している。すなわち、吊下軸363の下端は粘性流体収容部361の内部に位置している。
一方、外ケーシング31の周壁外面部には、上方へ突出するようにして一対の支持部311が形成されており、両支持部311間を掛け渡すようにして、内ケーシング吊持用板材37が設けられている。そして、内ケーシング吊持用板材37の長手方向中間部に、前記吊下軸363の上端が取り付けられることにより、内ケーシング吊持用板材37に対して内ケーシング32が揺動可能に取り付けられる。
内蓋36と内ケーシング吊持用板材37が以上のように構成されることにより、内ケーシング32が水平姿勢に保たれ、さらに内ケーシング32に伝わる振動の周波数や強度が調整される。詳しくは、粘性流体Fが封入された内蓋36がダンパー部として作用して、地震以外の軽微な振動(工事の振動や配管への接触振動など)に対しては内ケーシング32を搖動させず、地震の揺れに対しては内ケーシング32に振動を伝えて、感震球33を転動させる。すなわち、ダンパー部36の振動周波数・強度の調整作用により、感震器30が適正な動作ガル値にて動作することができる。
感震器30の製造時には、粘性流体Fは粘性流体収容部361に空隙を生ずることなく満たされている。しかし長期にわたる使用により、粘性流体Fが減少して粘性流体収容部361に空隙を生じることがある。その場合には、上述したダンパー部36による振動周波数・強度の調整作用が変化し、感震器30の動作ガル値が規格範囲から外れるようになる。ガスメーター検査システム10は、ダンパー部36のX線透視画像を撮影して、その画像に表れる粘性流体Fの状態に基づいて感震器が劣化しているか否かを判定する。
次に、検査システム10により撮影されるダンパー部36のX線透視画像の例を参照しながら、画像処理部82における処理について説明する。
図4は、感震器30の内蓋(ダンパー部)36付近のX線透視画像の例を模式的に表したものである。図4に示す画像例は、粘性流体Fが2割程度減少し、収容部361に空隙が生じた状態を撮影した場合の画像を模式的に示している。
上述の通り、X線透視画像における画素の明暗(輝度)は、検査対象物11におけるX線の減衰度合いに対応する。つまり、X線透視画像において同程度の輝度の領域は、同一の部材や、同一材料の部位に相当する。図4に示す画像例で説明すると、画像例には輝度の異なる5つの領域a〜eが存在する。領域aは輝度が小さい(暗い)ことから、X線減衰率の大きい鉄など、金属製の部位であると考えられる。図3の断面図との比較から、領域aは蓋体362、吊下軸363、係止部363a、翼部363b、内ケーシング吊持用板材37に対応すると考えられる。領域eは輝度が大きい(明るい)ことから、X線減衰率の小さい樹脂製の部材と考えられる。図3の断面図との比較から、領域eは内ケーシング32と考えられる。中間の輝度を示す領域cは、図3との対比から内蓋本体364に対応すると考えられる。
領域bは、図3との対比から、粘性流体収容部361の大半を占める領域のため、粘性流体Fに対応すると考えられる。そして領域dは、粘性流体収容部361の上部に位置していることから、粘性流体Fの経年的な減少により生じた空隙と考えられる。なお、粘性流体Fとして好適に用いられるシリコーンオイルは、Si原子を含んでいる。一般に、原子量の大きい原子を含む物質はX線減衰率が大きいため、Si原子を含むシリコーンオイルは、主に水素、酸素、炭素原子からなる樹脂よりもX線減衰率が高く、鉄等の金属よりX線減衰率が低い。そのため、粘性流体Fに対応する領域bの輝度は、領域aと領域cの中間となっている。
続いて、X線透視画像から液面高さHを算出する画像処理について説明する。
まず、X線透視画像の各画素の輝度がX線減衰量と関連することを利用して、各画素の輝度に基づき、粘性流体Fに対応する領域をX線透視画像において抽出する。
各領域a〜eの平均的な輝度をそれぞれLa〜Leとし、二値化閾値m、nを例えばm=(La+Lb)/2、n=(Lb+Lc)/2となるように設定する。X線透視画像の各画素について輝度Lがm<L<nの範囲内か否かを判定し、範囲内である画素の輝度を0、範囲外である画素の輝度を255として新たな画像(二値化画像)を生成する。生成された二値化画像においては、領域bの画素の輝度は0、領域a、c〜eの画素の輝度は255となる。図4は、画像例において粘性流体Fに対応する領域(領域b)を抽出した二値化画像である。同様に、適当な閾値を用いることで、粘性流体Fが減少して生じた空隙部(領域d)を抽出することもできる。
なお二値化閾値mおよびnは次のように決定してもよい。例えば検査システム10の稼働の前に幾つかの感震器30のX線透視画像を撮像して画像サンプルを取得し、当該画像サンプルにおける各領域の輝度に基づいて二値化閾値mおよびnをオペレータが決定する。決定した二値化閾値mおよびnは、表示部15を通じてオペレータにより検査システム10へ入力され、記憶部85に記憶される。
液面高さHの算出は、上述の二値化画像を用いて行う。図5の二値化画像において、領域bの下辺から上辺の距離が、粘性流体Fの液面高さHに相当する。そこで、領域bの上側と下側に接する補助線lを引き、2つの補助線lの距離を液面高さHとする。
参考のために、図4にも、粘性流体Fの液面高さHを記載している。
(ガスメーター検査システム10の動作)
次に、ガスメーター検査システム10の動作を説明する。
(STEP1 検査対象物11の撮影)
搬送部12が検査対象物11を搬送し、照射部13とセンサ部14との間に停止させる。照射部13がX線を検査対象物11およびセンサ部14に向けて照射する。センサ部14に備えられたセンサ素子が、照射されたX線の強度に対応した電気信号を生成する。センサ部14は各センサ素子で生成された電気信号を制御部80へ送る。制御部80は、センサ部14から送信された電気信号を電気信号データとして記憶部85に記憶させる。
次に画像生成部81が、記憶部85に記憶された電気信号データを読み出し、当該データに基づいて、検査対象物11のX線透視画像を生成し、記憶部85へ記憶させる。
(STEP2 第1検査値の算出)
画像処理部82が、記憶部85からX線透視画像、二値化閾値mおよびnを読み出し、X線透視画像の二値化処理を実行して、二値化画像を生成する。続いて、二値化画像から第1検査値(検査値)である液面高さHを算出し、記憶部85に記憶させる。
(STEP3 合否判定)
判定部83が、記憶部85から液面高さHと第1閾値S1を読み出し、両者を比較して、感震器30が劣化しているか否かの判定を行い、判定の結果(合否情報)を記憶部85に記憶させる。
(STEP4 出力)
出力部84が、記憶部85からX線透視画像、液面高さH、判定の結果(合否情報)を読み出し、表示部15へ送出する。表示部15は、出力部84から送出されたX線透視画像、液面高さH、判定の結果(合否情報)を表示する。
(第2実施形態)
上記の第1実施形態においては、画像処理部82がダンパー部36に封入された粘性流体Fの収容量に対応する第1検査値(液面高さH)を算出し、判定部83が第1検査値に基づいて感震器30が劣化しているか否かを判定した。
第2実施形態では、画像処理部82がダンパー部36から漏出して検査対象空間Qに存在する粘性流体Fの状態に対応する第2検査値を算出し、判定部83が第2検査値に基づいて感震器30が劣化しているか否かを判定する。
以下、図7〜12を参照して第2実施形態に係るガスメーター検査システム10について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
第2実施形態に係るガスメーター検査システム10は、第1実施形態と同様に、搬送部12、照射部13、センサ部14、表示部15、制御部80を備えている。制御部80は、画像生成部81、画像処理部82、判定部83等を備えており、センサ部14からの電気信号に基づいてX線透視画像を生成し、感震器30の劣化を検査する。
図7は、ダンパー部36から粘性流体Fが漏出して吊下軸363の付近に滞留している状態の感震器30の断面図である。漏出した粘性流体Fは、固定側部材である吊持用板材37と、揺動側部材である蓋体362とに接している。より詳しく言えば、固定側部材(吊持用板材37)の下側の面であって、揺動側部材(蓋体362)に対向する固定面P1と、揺動側部材(蓋体362)の上側の面であって、固定側部材(吊持用板材37)に対向する揺動面P2とに粘性流体Fが接している。
そして図7に示す状態の感震器30では、固定面P1と揺動面P2との間の空間である検査対象空間Qに、漏出した粘性流体Fが存在している。検査対象空間Qは、第2実施形態に係るガスメーター検査システムにおいて、検査(判定)の対象として設定される空間であり、第2検査値の算出の対象として設定される空間である。
図7に示す状態の感震器をガスメーター検査システムにて検査すると、画像生成部81が生成するX線透視画像は図8の様になる。このX線透視画像には、a〜fの6つの輝度の異なる領域が存在する。上述の通り、X線透視画像における画素の明暗(輝度)は、検査対象物11におけるX線の減衰度合いに対応する。つまり、X線透視画像において同程度の輝度の領域は、同一の部材や、同一材料の部位に相当する。この関係性を利用して、a〜fの各領域が感震器30のどの部位に対応するか同定することができる。なお、オペレータあるいは検査システムを構築する技術者は、ガスメーター検査システム10が検査する感震器30の構造や材質を事前に知っており、その知識に基づいてX線透視画像による判定を行い、あるいは画像処理部82や判定部83を構築することが可能である。
領域aは輝度が小さい(暗い)ことから、X線減衰率の大きい鉄などの金属製の部位であると考えられる。感震器30の構造との比較から、領域aは蓋体362、吊下軸363、係止部363a、翼部363b、内ケーシング吊持用板材37に対応すると考えられる。領域eは輝度が大きい(明るい)ことから、X線減衰率の小さい樹脂製の部材と考えられる。感震器30の構造との比較から、領域eは内ケーシング32と考えられる。中間の輝度を示す領域cは、感震器30の構造との対比から内蓋本体364に対応すると考えられる。
領域bは、感震器30の構造との対比から、粘性流体収容部361の大半を占める領域のため、粘性流体Fに対応すると考えられる。領域dは、粘性流体収容部361の上部に位置していることから、粘性流体Fの漏出により生じた空隙と考えられる。そして領域fは、領域bに近似した輝度を示す点と、感震器30の構造との対比により、粘性流体収容部361から漏出し吊下軸363の周囲に滞留している粘性流体Fに対応すると考えられる。
画像処理部82は、第1実施形態と同様に、図8に示すX線透視画像に対して二値化処理を行い、図9に示す二値化画像を得る。そして画像処理部82は、二値化画像から、検査対象空間Qに存在する粘性流体Fの状態に対応する第2検査値を算出する。
具体的には、画像処理部82は、図9に示す二値化画像から、吊持用板材37に対応する領域と粘性流体Fに対応する領域との境界である線分の長さを第2検査値として算出する。吊持用板材37に対応する領域は、感震器30の構造から、図8における領域aの一部(図8の最上部で横に細く延びる領域)である。粘性流体Fに対応する領域は図8における領域fである。したがって、吊持用板材37に対応する領域と粘性流体Fに対応する領域との境界である線分は、図9における第1線分s1(略台形形状である領域fの上底にあたる上側の底辺)である。画像処理部82は、例えば図9における第1線分s1のピクセル数から第2検査値を算出する。
第1線分s1の長さが算出できない場合に、第2線分s2の長さを第2検査値として算出するよう画像処理部82を構成してもよい。第2線分s2は、吊下軸363に対応する領域と粘性流体Fに対応する領域との境界である線分である。
図10は、ダンパー部36から粘性流体Fが漏出して吊下軸363の付近に滞留している状態の感震器30の断面図である。漏出した粘性流体Fは、図7に示した状態よりも少ない。よって、揺動側部材である蓋体362(揺動面P2)に接しているが、固定側部材である吊持用板材37(固定面P1)には接触していない。
図10に示す状態の感震器をガスメーター検査システムにて検査すると、画像生成部81が生成するX線透視画像は図11の様になる。このX線透視画像には、a〜fの6つの領域が存在し、領域fが粘性流体収容部361から漏出し吊下軸363の周囲に滞留している粘性流体Fに対応する。
画像処理部82は、図10に示すX線透視画像に対して二値化処理を行い、図11に示す二値化画像を得る。そして画像処理部82は、二値化画像から、検査対象空間Qに存在する粘性流体Fの状態に対応する第2検査値を算出する。
具体的には、画像処理部82は、図11に示す二値化画像から、吊下軸363に対応する領域と粘性流体Fに対応する領域との境界である線分の長さを第2検査値として算出する。吊下軸363に対応する領域は、感震器30の構造から、図11における領域aの中央上部で縦に延びる領域)である。粘性流体Fに対応する領域は図11における領域fである。したがって、吊持用板材37に対応する領域と粘性流体Fに対応する領域との境界である線分は、図12における第2線分s2(略三角形の形状である領域fの図12における縦方向に延びる辺)である。画像処理部82は、例えば図12における第2線分s2のピクセル数から第2検査値を算出する。
次に、第2実施形態に係るガスメーター検査システム10の動作を説明する。
(STEP1 検査対象物11の撮影)
搬送部12が検査対象物11を搬送し、照射部13とセンサ部14との間に停止させる。照射部13がX線を検査対象物11およびセンサ部14に向けて照射する。センサ部14に備えられたセンサ素子が、照射されたX線の強度に対応した電気信号を生成する。センサ部14は各センサ素子で生成された電気信号を制御部80へ送る。制御部80は、センサ部14から送信された電気信号を電気信号データとして記憶部85に記憶させる。
次に画像生成部81が、記憶部85に記憶された電気信号データを読み出し、当該データに基づいて、検査対象物11のX線透視画像を生成し、記憶部85へ記憶させる。
(STEP2 第2検査値の算出)
画像処理部82が、記憶部85からX線透視画像、二値化閾値mおよびnを読み出し、X線透視画像の二値化処理を実行して、二値化画像を生成する。続いて、二値化画像から第2検査値である第1線分s1の長さを算出し、記憶部85に記憶させる。
(STEP3 合否判定)
判定部83が、記憶部85から第2検査値である第1線分s1の長さ、第2検査値に対する判定の閾値である第2閾値S2を読み出し、両者を比較して、感震器30が劣化しているか否かの判定を行い、判定の結果(合否情報)を記憶部85に記憶させる。
(STEP4 出力)
出力部84が、記憶部85からX線透視画像、液面高さH、判定の結果(合否情報)を読み出し、表示部15へ送出する。表示部15は、出力部84から送出されたX線透視画像、液面高さH、判定の結果(合否情報)を表示する。
なお、判定に用いる第2閾値は、感震器30の構造(各部の寸法)、粘性流体Fの物性、求められる検査の確度等に応じて適宜定めることができる。この点は第1実施形態においても同様である。
(他の実施形態)
(1)上記の第1実施形態においては、画像処理部82が粘性流体収容部361に収容されている粘性流体Fの液面高さHを算出して第1検査値としたが、液面高さHに替えて、X線透視画像における粘性流体Fの存在する領域の面積を算出して第1検査値としてもよい。
この場合、画像処理部82は、二値化画像において輝度が0の画素の総数を計算し、当該総数を粘性流体Fの存在する領域の面積として記憶部85に記憶させる。そして判定部83は、当該面積を第1閾値S1と比較して、当該面積が第1閾値S1より大きい場合、感震器30は劣化していない(合格)と判定し、当該面積が第1閾値S1と同じか第1閾値S1よりも小さい場合、感震器30は劣化している(不合格)と判定する。
(2)また、液面高さHに替えて、粘性流体Fの減少により生じた空隙部の面積を算出して、第1検査値としてもよい。
この場合、画像処理部82は二値化処理において粘性流体Fに対応する領域(領域b)に替え、粘性流体Fが減少して生じた空隙部(領域d)を抽出して二値化画像を生成する。
そして、生成した二値化画像において輝度が0の画素の総数を計算し、当該総数を粘性流体Fの減少により生じた空隙部の面積として記憶部85に記憶させる。そして判定部83は、当該面積を第1閾値S1と比較して、当該面積が第1閾値S1より小さい場合、感震器30は劣化していない(合格)と判定し、当該面積が第1閾値S1と同じか第1閾値S1よりも大きい場合、感震器30は劣化している(不合格)と判定する。
(3)本願においては、第1検査値として、液面高さH、粘性流体Fの存在する領域の面積、粘性流体Fの減少により生じた空隙部の面積等を使用することを提案しているが、これらの第1検査値は、それぞれ単独で判定に使用してもよいし、併用してもよい。
図6に、タンパー部内に比較的大きな空隙部(領域d)が形成されている場合の例を示した。この例では、空隙部は、翼部363bの側部から下側まで形成されている。このように粘性流体Fと空隙部との境界の形状が複雑となっている場合は、先ず高さ基準の判定を行なって、判定が微妙となる場合に面積基準の判定を次に行なうこともできる。図6に示した例は、使用期間を過ぎた感震器で見出された、比較的劣化が進んだ例である。
(4)上記の第1実施形態においては、X線透視画像に基づいて、画像処理部82が粘性流体Fの収容量に対応する第1検査値として液面高さHを算出したが、撮影されたX線透視画像をオペレータが観察して、ダンパー部36に封入された粘性流体Fの収容量を推定してもよい。加えて判定に関しても、推定された収容量に基づいて感震器30が劣化しているか否かをオペレータが判定してもよい。
(5)上記の第1実施形態においては、感震器30は感震球33の搖動により地震を検知する方式を採る例を説明したが、感震器が粘性流体が封入されたダンパーを備える限り、本発明は他の方式による感震器および該感震器を備えたガスメーターにも適用可能である。
(6)上記の第2実施形態においては、第2検査値である第1線分s1の長さを算出し、判定部83が第2検査値に基づいて感震器30が劣化しているか否かの判定を行った。これに替えて判定部83を、粘性流体Fが固定面P1と揺動面P2との両方に接触していると判断した場合に、感震器30が不良であると判定するように構成してもよい。粘性流体Fと固定面P1・揺動面P2との接触の判断は、例えば、二値化画像(図9、図12)において固定面P1・揺動面P2に対応する座標の輝度が255となっているか否か、すなわち当該座標に粘性流体Fが存在するか否かにより行うことができる。
(7)
上記の第2実施形態において、画像処理部82が、X線透視画像における検査対象空間Qに存在する粘性流体Fに対応する領域の面積を第2検査値として算出するように構成してもよい。X線透視画像における検査対象空間Qに存在する粘性流体Fに対応する領域の面積の算出は、二値化画像(図9、図12)における検査対象空間Qに対応する検査対象領域Q’に存在する輝度255の画素の総数を計算することにより行うことができる。
(8)
上記の第1・第2実施形態では、検査対象物11(感震器30)を1回撮像し、1つのX線透視画像を得て判定を行っていたが、検査対象物11の向きを変えて複数回撮像し、複数のX線透視画像を得て判定を行うように構成してもよい。粘性流体Fが位置的に偏って存在する場合、撮像の方向によりX線透視画像に表れる粘性流体Fの状態も変わる場合がある。複数の方向から撮像した複数のX線透視画像を用いて検査し、例えば1つでも劣化と判断された場合には当該感震器30が劣化していると判定してもよい。
(9)
上記の第1・第2実施形態では、搬送部12の側方に配置された照射部13からX線を照射し、検査対象物11を透過したX線を平面上のセンサ部14で検出し、いわゆる二次元透視画像を撮像し判定を行った。これに替えて、検査対象物11の周囲に照射部13とセンサ部14とを回転させて撮影を行い、断層撮影像や立体的な画像を得る、いわゆるコンピュータ断層撮影(CT)を行うよう構成してもよい。この場合、粘性流体Fの全体的な状態を観察することも可能なため、より確実に感震器30の劣化を判定することができる。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。特に、感震器30の構造は第1実施形態で説明したものに限られず、粘性流体が封入されたものであればガスメーター検査システムで検査することが可能である。
本発明のガスメーター検査システムは、感震器の劣化の主要因である粘性流体の状態に基づいて感震器が劣化しているか否かの判定を行うので、ガスメーターの検査システム10として有効に利用可能である。
10 :ガスメーター検査システム
11 :検査対象物
12 :搬送部
13 :照射部
14 :センサ部
15 :表示部
30 :感震器
31 :外ケーシング
32 :内ケーシング
33 :感震球
34 :スイッチ作動部
35 :スイッチ部
36 :内蓋(ダンパー部)
362a :孔
361 :粘性流体収容部
362 :蓋体(揺動側部材)
363 :吊下軸(固定側部材)
37 :内ケーシング吊持用板材(固定側部材)
38 :外蓋
80 :制御部
81 :画像生成部
82 :画像処理部
83 :判定部
84 :出力部
85 :記憶部
F :粘性流体
P1 :固定面
P2 :揺動面
Q :検査対象空間
s1 :第1線分
s2 :第2線分

Claims (15)

  1. ガスメーターに備えられる感震器の劣化を検査するガスメーター検査システムであって、
    前記感震器は粘性流体が封入された振動吸収用のダンパー部を備えており、
    前記ダンパー部にX線を照射する照射部と、
    前記ダンパー部を透過したX線を検出してX線の強度に応じた電気信号を出力するセンサ部と、
    前記センサ部から出力された前記電気信号から前記ダンパー部のX線透視画像を生成する画像生成部と、
    前記X線透視画像に表れる前記粘性流体の状態に基づいて前記感震器が劣化しているか否かの判定を行う判定部と、
    を備えるガスメーター検査システム。
  2. 前記画像生成部が生成した前記X線透視画像に基づいて前記ダンパー部に封入された前記粘性流体の収容量に対応する検査値を算出する画像処理部と、
    前記画像処理部で算出された前記検査値を出力する出力部と、
    を備える請求項1に記載のガスメーター検査システム。
  3. 前記判定部は前記検査値と所定の閾値とを比較して前記感震器が劣化しているか否かの判定を行う、請求項2に記載のガスメーター検査システム。
  4. 前記検査値が前記粘性流体の液面の高さである請求項2または3に記載のガスメーター検査システム。
  5. 前記検査値が前記粘性流体の存在する領域の面積である請求項2または3に記載のガスメーター検査システム。
  6. 前記検査値が前記粘性流体の減少により生じた空隙部の面積である請求項2または3に記載のガスメーター検査システム。
  7. 前記判定部は、前記X線透視画像に表れる前記粘性流体の状態のうち、前記ダンパー部から漏出した前記粘性流体の状態に基づいて前記感震器が劣化しているか否かの判定を行う請求項1に記載のガスメーター検査システム。
  8. 前記感震器は、
    前記ガスメーターに対して固定される固定側部材と、
    前記固定側部材に対して揺動可能に取り付けられる揺動側部材と、
    前記揺動側部材に対して固定され、振動を検知して電気信号を発する検知部とを有し、
    前記固定側部材は、前記揺動側部材に対向する固定面を有し、
    前記揺動側部材は、前記固定側部材に対向する揺動面を有し、
    前記ダンパー部には前記揺動側部材の前記固定側部材に対する揺動を抑制する粘性流体が封入されており、
    前記判定部は、前記X線透視画像に表れる前記粘性流体の状態であって、前記固定面と前記揺動面との間の空間である検査対象空間に存在する前記ダンパー部から漏出した前記粘性流体の状態に基づいて、前記感震器が劣化しているか否かの判定を行う請求項7に記載のガスメーター検査システム。
  9. 前記判定部は、前記画像生成部が生成した前記X線透視画像に基づいて、前記検査対象空間に存在する前記粘性流体が前記固定面と前記揺動面との両方に接触していると判断した場合に、前記感震器が不良であると判定する請求項8に記載のガスメーター検査システム。
  10. 前記画像生成部が生成した前記X線透視画像に基づいて、前記ダンパー部から漏出し前記検査対象空間に存在する前記粘性流体の状態に対応する第2検査値を算出する画像処理部と、
    前記画像処理部で算出された前記第2検査値を出力する出力部とを備える請求項8または9に記載のガスメーター検査システム。
  11. 前記感震器の前記ダンパー部は、
    前記粘性流体を収容する粘性流体収容部と、前記粘性流体収容部の上部開口部を塞ぐ前記揺動側部材としての蓋体とを有し、
    前記固定側部材としての吊下軸の一方の端部が、前記固定側部材としての吊持用板材に固定され、前記吊下軸の他方の端部が前記蓋体に設けられた孔に挿入されて前記粘性流体収容部の内部に位置しており、
    前記画像処理部は、前記画像生成部が生成した前記X線透視画像における、前記吊持用板材に対応する領域と前記粘性流体に対応する領域との境界である線分の長さを前記第2検査値として算出する請求項10に記載のガスメーター検査システム。
  12. 前記感震器の前記ダンパー部は、
    前記粘性流体を収容する粘性流体収容部と、前記粘性流体収容部の上部開口部を塞ぐ前記揺動側部材としての蓋体とを有し、
    前記固定側部材としての吊下軸の一方の端部が、前記固定側部材としての吊持用板材に固定され、前記吊下軸の他方の端部が前記蓋体に設けられた孔に挿入されて前記粘性流体収容部の内部に位置しており、
    前記画像処理部は、前記画像生成部が生成した前記X線透視画像における、前記吊下軸に対応する領域と前記粘性流体に対応する領域との境界である線分の長さを前記第2検査値として算出する請求項10または11に記載のガスメーター検査システム。
  13. 前記画像処理部は、前記画像生成部が生成した前記X線透視画像における、前記検査対象空間に存在する前記粘性流体に対応する領域の面積を前記第2検査値として算出する請求項10〜12のいずれか1項に記載のガスメーター検査システム。
  14. ガスメーターに備えられる感震器の劣化を検査するガスメーター検査方法であって、
    前記感震器は粘性流体が封入された振動吸収用のダンパー部を備えており、
    前記ダンパー部にX線を照射して前記ダンパー部のX線透視画像を撮影するステップと、
    撮影された前記X線透視画像に基づいて前記ダンパー部に封入された前記粘性流体の収容量を推定するステップと、
    推定された前記収容量に基づいて前記感震器が劣化しているか否かを判定するステップと、
    を備えるガスメーター検査方法。
  15. ガスメーターに備えられる感震器の劣化を検査するガスメーター検査方法であって、
    前記感震器は粘性流体が封入された振動吸収用のダンパー部を備えており、
    前記感震器にX線を照射して前記感震器のX線透視画像を撮影するステップと、
    撮影された前記X線透視画像に基づいて前記感震器から漏出した前記粘性流体の状態に対応する第2検査値を算出するステップと、
    算出された前記検査値に基づいて前記感震器が劣化しているか否かを判定するステップと、
    を備えるガスメーター検査方法。
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