JP6335609B2 - スポットサイズ変換素子および半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明はスポットサイズ変換素子および半導体装置に関し、例えば、光変調器付き半導体レーザ等の出力光のモード形状を変換し、光ファイバや他の光導波路と結合するスポットサイズ変換素子に関する。
スポットサイズの異なる光導波路間(例えば光導波路と光ファイバ間)を低損失に結合するために、スポットサイズ変換器(Spot−size converter:SSC)が用いられている。
スポットサイズを拡大する場合、SSCではスポットサイズの小さい入射側導波路の入射光がスポットサイズの大きい出射光へと徐々に移行される。このようなSSCとして、入射側導波路のコアの幅や厚さを先細形状とした例がある(例えば、特許文献1と2参照)。
特許文献1に記載のスポットサイズ変換器は、先端にかけて先が細い形状の第1コアと、第1コアの先端部とそれを囲む第1クラッドを備えた、スポットサイズ変換光導波路と、第1クラッドに接続し、大きなスポットサイズの光が伝搬する第2コアと、それを囲む第2クラッドを備えた拡大スポット光導波路、を備えている。第1コアの先端部において、伝搬光の光閉じ込めが弱まるため、徐々にモードサイズが拡大される。入射光はスポットサイズの大きい出射側導波路に移行された後に出射され、出射光のスポットサイズは、出射側導波路のモード形状でよく決定される。
特許文献2では、先端にかけて先が細い形状の第1コア、第1コアの先端部から光入出射端まで配置され、第1コアの先端部を覆い、光入出射端にかけて先細りの第2コアを備える。第1コアの先端部と第2コアの先端部のいずれにおいても伝搬光の光閉じ込めが弱まるため、徐々にモードサイズが拡大される。
また、光導波路と光ファイバを、レンズ等を介さず直接結合させる場合には、光導波路からの出射光のモード形状が光ファイバ伝搬光のモード形状にできるだけ近い方が結合損失を小さくできる。石英系光導波路においては、SSCの出射側導波路のモード形状を光ファイバのモード形状に近づけることが比較的容易であるので、レンズ等を介さず直接バット結合させることが行われている。
また、光導波路と光ファイバをレンズで結合することも一般的である。光ファイバ伝搬光に整合するために、光導波路からの出射光のモード形状の真円性が高い方が結合損失を小さくできる。このような場合、SSCを用いて、出射光を結合光学系の仕様に見合った所望のスポットサイズで真円性の良好な形状とすることにより、結合損失を小さくすることができる。
また、光変調器付き半導体レーザ等の半導体光送信素子においては、半導体レーザへの戻り光が大きくなると、レーザ発振が不安定になり送信波形の劣化や雑音の原因になりうることが知られている。そのため、スポットサイズ変換素子の出射端を無反射コーティングして反射率を低減させることが一般的に行われる。しかし、無反射コーティングしても反射率を例えば0.01%以下にすることは容易ではない。そのため、さらに窓構造を設けて出射端面からの反射光を拡散させて、半導体レーザへの戻り光を低減させることも行われている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3では、半導体DFBレーザと電界吸収型変調器を集積した素子の出射部に窓構造が形成される。半導体DFBレーザと電界吸収型変調器は逆メサのリッジ導波路であり、電界吸収型変調器は反射戻り光をさらに低減するために出射側が曲がり導波路となっている。窓構造と曲がり導波路を併用することで、電界吸収型変調器への戻り光が低減される。
特開平8−129113号公報 特開2013−231753号公報 特開2010−171098号公報
しかしながら、上述の特許文献1、2に記載の技術では、たとえ出射端面に無反射コーティングを設けたとしても、出射端面の残留反射による戻り光が比較的低損失で入射側導波路に戻ることになる。この戻り光により、光送信素子においてレーザ発振の不安定性が増大するという問題がある。
上述の特許文献3の技術のように窓構造を設けた場合は、出射端面の無反射コーティングにより戻り光が低減されることに加えて、出射端面の残留反射による戻り光が入射側導波路に戻るまでの損失が大きくなるため、レーザへの戻り光による不安定性が抑制される。しかし、素子の製造時には出射端面のへき開工程におけるへき開位置ばらつきによる窓領域長のばらつきが存在する。よって、窓領域長に応じた出射端面における出射光のモード形状の変化を介して光ファイバへの結合効率ばらつきが大きくなるという問題がある。また、出射側に曲がり導波路を設けると、出射光が素子端面から出射される方向が垂直から大きく外れた角度となるため、結合光学系の位置調整が複雑になるという問題がある。
以上のように、上述した各技術では、高い結合効率と、戻り光の低減を、素子の製造ばらつきによる影響を抑制して両立することができない問題があった。
本発明は、以上のような課題を解消するためになされたものであり、結合効率が高く、素子の製造ばらつきによる結合効率のばらつきが小さく、かつ、戻り光が低減されたスポットサイズ変換素子の提供を目的とする。
本発明に係るスポットサイズ変換素子は、下部クラッドとしての基板と、入射光が入射する入射端側から先端に向けて幅が小さくなる先端部を備える第1コアと、第1コアの先端部と、当該先端部を基板との間で囲む第1クラッドと、を備えるスポットサイズ変換光導波路と、第1コアの先端部の先端および第1クラッドの終端と接し、当該第1コアの入射端における幅よりも幅の広い第2コアと、当該第2コアを基板との間で囲む第2クラッドと、を備える拡大スポット光導波路と、第2コアの終端および第2クラッドの終端と接するスラブ導波路を備える窓領域と、を備え、光伝搬方向に対して前記第2コアの厚みが一定であり、光伝搬方向に向けて前記第2コアの幅がその始端から終端にかけて連続的に小さくなり、前記第2コアの終端における幅は、前記第1コアの最大幅よりも大きい
本発明に係るスポットサイズ変換素子は、第1コアに先端部を設けたため、比較的高い結合効率を得ることが可能である。また、窓領域をスラブ導波路としたため、出射面で反射して入射側導波路に戻る反射光の低減が可能である。さらに、窓領域の長さに比較的依存せずに、比較的高い結合効率を得ることが可能である。また、光伝搬方向に向けて前記第2コアの幅がその始端から終端にかけて連続的に小さくなるため、窓領域の実効的な長さが短縮され結合効率が向上するよって、製造のばらつきにより窓領域の長さにばらつきが生じた場合であっても、高い結合効率および入射側導波路に戻る反射光の低減を実現することが可能である。
実施の形態1に係るスポットサイズ変換素子の平面図である。 実施の形態1に係るスポットサイズ変換素子の図1の線分A1A2における断面図である。 実施の形態1に係るスポットサイズ変換素子の図1の線分B1B2,C1C2,D1D2,E1E2における断面図である。 実施の形態1に係るスポットサイズ変換素子の製造方法を説明する図である。 実施の形態1に係るスポットサイズ変換素子の断面における光強度分布を示す図である。 第1の比較用素子の平面図である。 第1の比較用素子の断面における光強度分布を示す図である。 第2の比較用素子の平面図である。 第2の比較用素子の断面における光強度分布を示す図である。 実施の形態1に係るスポットサイズ変換素子の結合損失と窓領域の長さの関係を示す図である。 実施の形態1に係るスポットサイズ変換素子の反射戻り光率と窓領域の長さの関係を示す図である。 実施の形態2に係るスポットサイズ変換素子の平面図である。 実施の形態2に係るスポットサイズ変換素子の図12の線分A1A2,B1B2における断面図である。 実施の形態1および実施の形態2におけるスポットサイズ変換素子の結合効率および反射戻り光率を示す図である。 実施の形態1および2に係るスポットサイズ変換素子の伝搬光の等位相面を示す図である。 実施の形態3に係る半導体装置の平面図である。
<実施の形態1>
<構成>
図1、図2および図3は、本実施の形態1におけるスポットサイズ変換素子(以下、SS変換素子とも記載)の構成を示す概略図である。図1は、SS変換素子の平面図である。図2は、図1に点線で示した線分A1A2における断面図である。また、図3(a),(b),(c),(d)のそれぞれは、図1に点線で示した線分B1B2,C1C2,D1D2,E1E2における断面図である。
本実施の形態1におけるSS変換素子は、基板101と、スポットサイズ変換光導波路と、拡大スポット光導波路と、窓領域130とを備える。
スポットサイズ変換光導波路は、第1コア111の先端部113と、第1クラッド112とを備える。拡大スポット光導波路は、第2コア121と、第2クラッド122とを備える。
本実施の形態1におけるSS変換素子の構成を光の入射側(図1のA1側)から出射側(図1のA2側)への順に説明する。基板101は、下部クラッドとして使用される。第1コア111は、基板101上に形成される。第1コア111に入射光が導波光として入射し伝搬する。第1コア111は、第1クラッド112と基板101との間で囲まれる。
第1コアは、均一幅部と、先端部113から構成される。均一幅部の幅は光伝搬方向に対して均一である。先端部113の幅は、光伝搬方向に向けて小さくなる。図1に示すように、先端部113は、第1コア先端部開始位置114から第1コア先端部終端位置115まで形成される。入射側導波路部の断面図を図3(a)に示す。入射側導波路部は、第1コア111の均一幅部と、第1クラッド112により構成される。
スポットサイズ変換導波路部の断面を図3(b)に示す。スポットサイズ変換導波路部は、第1コア111の先端部113、第1クラッド112、第2クラッド122から構成される。第1コア111の先端部113は、第1クラッド112と基板101との間で囲まれる。第1クラッド112は、第2クラッド122と基板101との間で囲まれる。スポットサイズ変換導波路部において、入射光は、より大きなスポットサイズの導波光へ変換される。
拡大スポット光導波路部の断面を図3(c)に示す。拡大スポット光導波路部は、第2コア121と第2クラッド122から構成される。第2コア121は、第1コア先端部終端位置115で第1クラッド112に接続し、第2コア終端位置117まで形成される。第2コアは、第2クラッド122と基板101との間で囲まれる。
窓領域130の断面を図3(d)に示す。窓領域130は、第2コア終端位置117と出射端面140の間に設けられる。窓領域130には、拡大スポット光導波路部からの光が入射するスラブ導波路が備わる。
ここで、スポットサイズ変換導波路部、拡大スポット光導波路部、窓領域130の長さを、図1に示すようにそれぞれ、L1、L2,L3と定義する。また、図3(a)に示すように、入射側導波路部の第1コア111の幅と厚さをそれぞれW1、d1と定義する。また、図3(c)に示すように、拡大スポット光導波路部の第2コア121の幅と厚さをそれぞれW2、d2と定義する。
本実施の形態1におけるSS変換素子において、入射側導波路部を導波してきた光信号は、スポットサイズ変換導波路部においてスポットサイズが拡大される。そして、拡大スポット光導波路部、窓領域を順次伝搬し、バット接続またはレンズ光学系により接続される光ファイバ(図示せず)に光結合して導波する。
本実施の形態では、第1コア111の厚さd1、第1クラッド112の厚さ、第2コア121の厚さd2、第2クラッド122の厚さは、光伝搬方向に対して一定である。第1コア111、第1クラッド112、第2コア121、第2クラッド122のそれぞれは、所望の面内形状を付与した導波路素子を形成してスポットサイズ変換特性を実現する。本実施の形態1では、第1コア111の厚さd1、第1クラッド112の厚さ、第2コア121の厚さd2、第2クラッド122の厚さをテーパ状に変化させることがないので、これらを形成する際に選択成長等の複雑な製造プロセスが不要となり、SS変換素子の製造が容易になる。
スポットサイズ変換素子の構成要素の屈折率は、各部分で光導波する条件を満たす必要がある。即ち、基板101の屈折率<第1コア111の屈折率、かつ、第1クラッド112の屈折率<第1コア111の屈折率、かつ、第2クラッド122の屈折率<第1クラッド112の屈折率、かつ、第2クラッド122の屈折率<第2コア121の屈折率、であるように構成される。なお、第1クラッド112と第2コア121は、同じ材料で構成することが可能である。製造プロセスの簡単化、伝搬光の界面反射低減の点からもそのように構成することが望ましい。また、第2コア121と窓領域130のスラブ導波路コアも、同じ材料で構成することが可能である。製造プロセスの簡単化、伝搬光の界面反射低減の点からもそのように構成することが望ましい。
<製造方法>
次に、本実施の形態1のスポットサイズ変換素子の製造方法について説明する。第1コア111は、図3(a)で示すように、半導体部をエッチングにより第1コア111の下部までハイメサ形状に加工した後、第1コア111を第1クラッド112で囲んだ構造をしたハイメサ導波路である。例えば、基板101はn型InPである。第1コア111は、InP基板上にエピ成長させたInGaAsP等の4元エピタキシャル成長層である。第1クラッド112はエピタキシャル成長させたp型InP層である。基板101上に第1コア111をエピタキシャル成長させた後、公知の露光技術とドライエッチング技術を用いてハイメサ形状を作成する。その後、第1クラッド112をエピタキシャル成長させる。
第1クラッド112、第2コア121および窓領域130のスラブ導波路コア層は、同じエピタキシャル成長層で構成する。第1クラッド112、第2コア121および窓領域130は、第1コア111形成と同様のプロセス技術を用いて図3(b)等に示したハイメサ構造を作成した後、第2クラッド122として窒化シリコンや酸化シリコン等の半導体層により、低屈折率の誘電体層を成膜する。
上述の工程により製造されたチップは、へき開後、出射端面140上に誘電体膜が成膜される。誘電体膜は公知の無反射コーティングにより成膜される。出射端面140上に誘電体膜を成膜することにより、出射端面140を低反射化する。
また、各構成要素の組成および導波路断面形状は入射光の波長において単一横モードで伝搬するように構成される。また、第2クラッド122は、第2コア121を伝搬する光に対して光の閉じ込めが十分になるように設計される必要がある。第2クラッド122の外側が空気等で低屈折率となっている場合は、第2クラッド122の幅は薄くてもよい。この場合、半導体の表面保護膜を兼ねた誘電体膜の堆積により、第2クラッド122を形成することが可能である。また、半導体の表面保護膜の堆積後に低屈折率の異種誘電体膜を堆積してもよい。なお、第2クラッド122が溝状に形成され、第2クラッド122の外側に化合物半導体等の高屈折率の部分が接している場合には、第2クラッド122の幅が薄いと第2コアの伝搬光の閉じ込めが不十分になる。このような場合は、第2クラッド122に、例えば1μm以上の幅を設けるようにする。
また、図1に示す、第1コア111の先端部113の先端の形状を、数10nm以下の小さい曲率半径としてもよいが、エッチングばらつきを介して先端部終端位置115が光の伝搬方向にばらつく可能性がある。第1コア111の先端部113の先端の形状を台形形状とし、先端部終端位置115において、例えば0.1±0.05μmの導波路幅を残すように設計すると、先端部終端位置115が光の伝搬方向にばらつく度合いを低減することが可能である。
発光素子とスポットサイズ変換素子をモノリシック集積した場合を考える。この場合のスポットサイズ変換素子の図1の線分B1B2における、図3(b)とは別の断面図を図4(a),(b)にそれぞれ示す。発光素子とスポットサイズ変換素子をモノリシック集積する場合、発光素子への効率のよい電流注入のために、発光素子の活性層の近傍に電流ブロック層を設けて上部クラッド層からの電流注入のもれを低減する構造が広く用いられている。本実施の形態のスポットサイズ変換素子の第1クラッド112あるいは第2コア121を、図4(a)に示すように電流ブロック層118を含むエピタキシャル成長層で形成する。さらに、上述の発光素子の上部クラッド層および電流ブロック層と共通の層とする。これにより、製造プロセスにおけるエピタキシャル成長の回数が低減できるので、製造上有利であり好適である。また、図4(b)に示すように、電極界面での電気抵抗を低減するためのコンタクト層119を第1クラッド112あるいは第2コア121に含めてもよい。
窓領域130以外の構成要素のサイズは露光プロセスにより決まるので、光伝搬方向のサイズのばらつきとしてはμmオーダー以下が期待できる。一方、窓領域130の長さ(L3)は素子のへき開位置のばらつきに依存する。つまり、窓領域130の長さ(L3)には、10μm以上の比較的大きなばらつきが生じる恐れがある。このばらつきにより、素子の特性にもばらつきが生じる。窓領域130から出射端面140を経て素子外部に出射された光の結合効率も窓領域130の長さのばらつきによる影響を受ける。よって、結合効率の特性の窓領域長依存性は小さいことが望ましい。なお、窓領域130の水平方向の幅は、出射端面140において、出射光の水平方向のスポットサイズより大きくすればよい。
第1コア111を伝搬する入射光は、先端部113以外ではスポットサイズが小さいため、第2クラッド122と第1コア111の間に光波長程度の十分な距離があれば、第2クラッド122が存在してもしなくても伝搬モードへの影響はほとんどない。また、第2クラッド122が第1コア111に近接して存在する場合も、第2クラッド122の方が第1コア111よりも屈折率が小さいので、第1コア111の光閉じ込めが減少することはなく、元から小さいスポットサイズはあまり変化しない。そのため、第2クラッド122の開始位置116は、第1コア先端部開始位置114と一致する必要はない。例えば、図1のように第2クラッド122の開始位置116の方が、第1コア先端部開始位置114よりも入射側にあってもよい。
<動作>
次に、本実施の形態のスポットサイズ変換素子の特性のシミュレーション結果について説明する。
L3とd2は、実現したい出射光のスポットサイズと同程度の値にすればよい。InP系の集積素子を考える場合、L1は20μm以上60μm以下、L2は0μm以上10μm以下の値が好適である。L2は0μm(窓領域開始位置と第1コア先端の位置が一致)としてもよい。入射光の波長が1.3μmの場合、w1は1.0μm以上2.0μm以下、d1は0.2μm以上0.6μm以下、d2は1.5μm以上4.0μm以下の値が好適である。また、w2の値は、出射光の基板水平方向の所望の放射角に合わせて設定すればよく、たとえば15°以上20°以下の範囲の放射角を得る場合には、波長が1.3μmの場合、3.5μm以上4.5μm以下が好適である。
例として、波長1.3μm、TE偏光の最低次モードの導波光がスポットサイズ変換素子に入射する場合のシミュレーション結果を説明する。図5は、本実施の形態のスポットサイズ変換素子における伝搬光の光強度分布のシミュレーション結果である。計算には市販のビーム伝搬法(beam propagation method:BPM)シミュレータを用いた。図5(a),(b)は、入射側導波路、第2クラッド終端位置117における光強度分布である。また、図5(c),(d)は、L3を10μm、30μmとした場合の出射端面140における光強度分布である。
図5(a)から、伝搬光が第1コア111によく閉じ込められていることがわかる。また、図5(b)から、伝搬光のスポットサイズが、概ね、第2コア121の層厚と窓領域開始位置(即ち、第2クラッド終端位置117)における導波路幅W2により決まっていることがわかる。第2コア121においては、少数個の伝搬モードが許容されるが、図5(b)のモード形状は単峰的であり、入射側導波路部の伝搬光の多くが第2コア121を伝搬する最低次モードに移行していることが分かる。
本実施の形態におけるスポットサイズ変換素子(図1)と比較するために、図6に示すスポットサイズ変換素子(以下、第1の比較用素子と記載する)を考える。図6に示す第1の比較用素子は、図1のスポットサイズ変換素子において第2クラッド開始位置116から第2クラッド終端位置117までの領域を取り除いた構造である。図7に、図6に示す第1の比較用素子について光強度分布のシミュレーションを行った結果を示す。図7(a)は、窓領域開始位置(第2クラッド終端位置117)における光強度分布である。また、図7(b)は、L3が30μmの場合の出射端面140における光強度分布である。なお、図7(a),(b)のシミュレーション結果は、モード形状が図5(b)〜(d)に近い大きさになるように、光閉じ込めを弱めてモードサイズを大きくした場合の結果である。図7(a),(b)から、基板に水平方向へのモード形状の拡大が垂直方向への拡大よりも小さいことが分かる。
図5(b),(d)と図7(a)、(b)を比べると、図5の方がモード形状の窓領域130の長さL3に対する変動が小さくなっていることがわかる。これは、図5の場合、第2コア121の幅w2を波長に比べて大きくしたので、窓領域開始位置でのスポットサイズが図6の場合より大きく、窓領域130を伝搬中の光強度分布の広がりが小さくなるためである。
さらに、本実施の形態におけるスポットサイズ変換素子の窓構造の効果を示すために、図8に示す、窓領域130がスラブ導波路形状でないスポットサイズ変換素子(以下、第2の比較用素子と記載する)との比較を行う。第2の比較用素子においては、窓領域130を囲むように第2クラッド122が、無反射コーティングされた出射端面140まで延長されている。つまり、窓領域130は拡大スポット光導波路部と同様の構造となっている。その他は図1と同じ構造である。図9に、図8に示す第2の比較用素子について光強度分布のシミュレーションを行った結果を示す。図9(a)は、図8の窓領域開始位置(第2クラッド終端位置117)における光強度分布である。図9(b)は、図8においてL3を30μmとした場合の出射端面140における光強度分布である。図8(a),8(b)から、第2の比較用素子においては、第2コア121の光閉じ込めが出射端面140まで継続していることがわかる。図4(d)と図8(b)を比較すると、第2の比較用素子の方が、本実施の形態におけるスポットサイズ変換素子よりも、出射端面140におけるスポットサイズの変動が小さい。
次に、上述した3種類のスポットサイズ素子(本実施の形態におけるスポットサイズ変換素子、第1、第2の比較用素子)について、レンズ結合による光ファイバ結合効率の窓領域長(窓領域130の長さL3)依存性を計算した結果を述べる。光ファイバ結合効率の計算は、BPMシミュレーションにより得られた出力光の複素電界振幅データと光ファイバの基本モードとの重なり積分に基づき求めた。光ファイバの基本モード(モードフィールド径=8.6μm)をガウシアンビームで近似し、電界振幅が理想的なレンズ結合光学系により出力光の出射端面140におけるモード形状程度に適切に縮小されたデータに対して素子の出射端面140における重なり積分を計算した。光モジュールの組立時に行う調芯作業を模して、出射端面140に対する入射角とガウシアンビームのビームウエストの中心座標を調整パラメータとして、光ファイバ結合効率が最大となる条件を求めた。
図10に、光ファイバ結合効率の窓領域長依存性の計算結果を示す。第2の比較用素子(図8)が最も結合効率が高く、かつ窓領域長(窓領域130の長さL3)依存性が小さい。これは図9(a),(b)に示したスポットサイズの変動が小さい結果とも整合する。第1の比較用素子(図6)は、結合効率が最も小さく、かつ窓領域長依存性が大きい。これは図7(a),(b)に示したスポットサイズの変動の大きい結果と整合する。本実施の形態のSS変換素子(図1)においては、結合効率の大きさとその窓領域長依存性は、第1、第2の比較用素子の結果の中間の値となっている。本実施の形態のSS変換素子は、窓領域130の長さL3が10μm以上30μm以下の範囲において−1.3dB以上の結合効率が得られることがわかる。
図11は、上述した3種類の素子について、反射戻り光率の窓領域長依存性をBPMシミュレータにより計算した結果である。ここで、反射戻り光率とは、出射端面140で反射した反射光が戻り光として入射導波路部に入射して逆方向の伝搬光となる割合である。なお、実際の反射戻り光率は、出射端面140に施される無反射コーティングによる反射減衰が加わった値となる。よって、実際の反射戻り光率は、−30dB以下の大きさとなりうる。図11に示す結果は、無反射コーティングによる反射減衰の寄与を除いたもの(出射端面140での反射率を1とみなした場合の計算結果)である。これは、素子導波特性の比較を容易にするためである。
図11から、第2の比較用素子(図8)が最も反射戻り光率が高く、かつ窓領域長(窓領域130の長さL3)依存性が小さいことがわかる。これは、図9(a),(b)に示したように、スポットサイズの変動が小さい結果、より多くの反射光が入射側導波路部に届くためである。一方、第1の比較用素子(図6)は、反射戻り光率が最も小さく、窓領域長依存性が大きい。これも図7に示したスポットサイズの変動の大きい結果と整合する。スポットサイズの変動が大きいため、反射光が入射側導波路部に到達するまでの拡散が大きくなる。本実施の形態1のSS変換素子(図1)は、図10に示した結合効率と同じように、反射戻り光率の大きさとその窓領域長依存性は、第1、第2の比較用素子の中間の値となっている。本実施の形態のSS変換素子は、窓領域130の長さL3が20μm以上30μm以下の範囲で約−4dB以下の反射戻り光率が得られることがわかる。
一般に、光結合効率が小さいスポットサイズ変換素子は、モジュールの光出力不足や消費電力増加などで特性が劣化してしまう。また、光変調器付き半導体レーザや直接変調半導体レーザにおいては、レーザへの戻り光率がある閾値を超えると、レーザ発振の不安定化による送信波形の劣化が生じる。さらに、所定の仕様より光結合効率が高く反射戻り光率の低い素子の歩留まりが、製造ばらつきにより低下する場合は、低コストに製造することが困難になる。
図10および図11に示したように、本実施の形態1のSS変換素子は、比較的高い結合効率と、比較的低い反射戻り光率を、窓領域130の長さL3に比較的依存せずに得ることが可能である。
本実施の形態1によれば、結合効率が高く、素子の製造ばらつきによる結合効率のばらつきが小さく、戻り光が低減されたスポットサイズ変換素子を得ることが可能である。
<効果>
本実施の形態1におけるスポットサイズ変換素子は、下部クラッドとしての基板101と、入射光が入射する入射端側から先端に向けて幅が小さくなる先端部113を備える第1コア111と、第1コア111の先端部113と、先端部113を基板101との間で囲む第1クラッド112と、を備えるスポットサイズ変換光導波路と、第1コア111の先端部113の先端および第1クラッド112の終端と接し、第1コア111の入射端における幅よりも幅の広い第2コア121と、第2コア121を基板101との間で囲む第2クラッド122と、を備える拡大スポット光導波路と、第2コア121の終端および第2クラッド122の終端と接するスラブ導波路を備える窓領域130と、を備える。
従って、本実施の形態1におけるSS変換素子は、第1コア111に先端部113を設けたため、比較的高い結合効率を得ることが可能である。また、窓領域130をスラブ導波路としたため、出射面140で反射して入射側導波路に戻る反射光の低減が可能である。さらに、窓領域130の長さL3に比較的依存せずに、比較的高い結合効率を得ることが可能である。よって、製造のばらつきにより窓領域130の長さL3にばらつきが生じた場合であっても、高い結合効率および入射側導波路に戻る反射光の低減を実現することが可能である。
また、本実施の形態1におけるスポットサイズ変換素子において、第1クラッド112と第2コア121の屈折率が等しい。
従って、第1クラッド112と第2コア121の屈折率が等しいことにより、第1クラッド112と第2コア121を同一の部材で形成することが可能となり、製造プロセスの簡易化および製造コストの低減が可能である。
また、本実施の形態1におけるスポットサイズ変換素子において、光伝搬方向に対して第2コア121の幅および厚みが一定である。
従って、第2コア121の幅および厚みを一定とすることにより、第2コア121を形成する際に、選択成長等の複雑な製造プロセスが不要となり、SS変換素子の製造が容易になる。
<実施の形態2>
<構成>
図12および図13は、本実施の形態2におけるSS変換素子の構成を示す概略図である。図12は、SS変換素子の平面図である。図13(a),(b)は、図12に点線で示した線分A1A2,B1B2における断面図である。
本実施の形態2におけるSS変換素子は、実施の形態1よりもさらに反射戻り光率を低減することが可能である。以下では、実施の形態1との相違点について説明し、同じ点については説明を省略する。
本実施の形態2におけるSS変換素子は、実施の形態1とは、第1クラッド112および第2コア121の面内形状が異なる。図12に示すように、第1クラッド112および第2コア121は光伝搬方向に向かって幅が小さくなる形状である。図12において、線分A1A2は入射側導波路における第1コア111の先端部113の開始位置である。第1コア111は、第1クラッド112、第2クラッド122の順に囲まれている。第1コア111の先端部113の開始位置(線分A1A2の位置)における第1コアの幅をw1、第1クラッドの幅をw3とそれぞれ表記する。また、窓領域130の開始位置(即ち、線分B1B2の位置)における第2コア121の幅をw4と表記する。
本実施の形態におけるSS変換素子の構造として、w3>w4>w1となるようにする。この条件下では、テーパ状の拡大スポット光導波路をスポットサイズが縮小しながら光が伝搬する。そして、窓領域130の開始位置において入射側導波路部よりもスポットサイズが拡大されているようになる。線分A1A2から線分B1B2の区間で、第2コア121の先細構造はたとえば直線テーパ状である。
<動作>
図14は、本実施の形態2におけるSS変換素子の光ファイバ結合効率と反射戻り光率を、前述のBPMシミュレーションにより計算した結果である。また、図14に、実施の形態1におけるSS変換素子の光ファイバ結合効率と反射戻り光率も併せて示す。図14の横軸は、窓領域130の長さL3である。縦軸は光ファイバ結合効率と反射戻り光率をともにdB単位で示した。図14から、実施の形態1、2において、結合効率にほとんど差がないことがわかる。一方、反射戻り光率は、本実施の形態2の方が0.2dBから0.7dB程度低減され、改善されていることがわかる。また、後述するように結合効率と反射戻り光率はトレードオフの関係があるため、本実施の形態2では、素子構造を調整することにより、反射戻り光率を実施の形態1と同程度とし、結合効率を実施形態1よりも改善することも可能である。
図14に示したように、本実施の形態2のSS変換素子は、実施の形態1のSS変換素子よりも反射戻り光率が改善した。その理由について定性的に説明する。
まず、スラブ導波路の窓領域130における伝搬における一般的な性質を述べる。スラブ導波路において、基板水平方向には光閉じ込めがなく、垂直方向には光閉じ込めが存在する。そのため、光が窓領域130を伝搬するにつれて、出射光のモード形状が水平方向に延伸し真円形状から離れて楕円形状に変化する。また、水平方向と垂直方向の光波面がビーム拡散に応じて曲がる度合いが異なることにより、伝搬光がSS変換素子外部に出射したときに、出射光に非点収差が発生する。これらの理由により、モード形状が真円的で波面の曲がり方が等方的であるガウシアンビームと、SS変換素子からの出射光との重なり積分が小さくなって、結合効率が低下する。結合効率が低いSS変換素子は、上記の乖離が大きい状況になっており、このとき出射端面140における反射光が入射側導波路に戻るまでにさらにモード形状の延伸等が加わるので、結合効率が低い素子ほど反射戻り光率が低減されやすい。逆に、反射戻り光率が小さい素子構造では、結合効率も低い。つまり、一般に、結合効率と反射戻り光率はトレードオフの関係がある。同時に、窓領域130の長さL3が小さいほど、結合効率が高くなる。
図15(a),(b)は、本実施の形態2のSS変換素子(図12)と実施の形態1のSS変換素子(図1)における伝搬光の基板水平方向の波面(等位相面)を模式的に示した図である。実施の形態2のSS変換素子においては、図15(a)に示すように、光が拡大スポット光導波路を導波する際に、導波路の先細テーパ形状のために、基板水平方向の波面の位相が周辺部ほど進む。そのため、窓領域130の開始位置(第2クラッド終端位置117)では波面が曲がっており、窓領域130を伝搬するにしたがい球面波状の波面の曲がりが加わる。そのため、もっとも波面が平坦になる位置150は窓領域130の開始位置から光がある程度伝搬した位置となり、本実施の形態2では、窓領域130の開始位置から数μm程度の距離にある。つまり、窓領域130の実効的な長さL3が短縮されため、結合効率は、出射端面140と波面が平坦になる位置150の距離(即ち実効的な長さL3a)に見合ったものになる。窓領域130の実効的な長さがL3である実施の形態1(図15(b))と比較して、実施の形態2(図15(a))では窓領域130の実効的な長さがL3aに短縮されるため、結合効率が向上する。
また、反射戻り光率は、窓領域130の開始位置と出射端面140との実際の距離(即ち、窓領域130の実際の長さL3に依存すると考えられる。つまり、実施の形態1、2のSS変換素子では、反射戻り光率は同程度となると考えられる。
以上から、本実施の形態2のSS変換素子は、実施の形態1のSS変換素子と比較して、窓領域130の実効的な長さが短縮されるため、結合効率が改善される。一方、反射戻り光率は窓領域130の実際の長さL3に依存すると考えられるため、実施の形態1、2で差は生じない。このように、本実施の形態2においては、実施の形態1に対して、結合効率と反射戻り光率のトレードオフの関係を改善することができる。
<効果>
本実施の形態2におけるスポットサイズ変換素子において、光伝搬方向に対して第2コア121の厚みが一定であり、光伝搬方向に向けて第2コア121の幅が小さくなり、第2コア121の終端における幅W4は、第1コア111の最大幅W1よりも大きい。
従って、光伝搬方向に向けて第2コア121の幅を小さくすることにより、第2コアを伝搬する伝搬光に位相差が生じるため、窓領域130の実効的な長さを短縮することが可能となる。よって、第2コア121の幅が均一である実施の形態1よりも、さらに結合効率を向上させることが可能である。
<実施の形態3>
図16は、本実施の形態3における半導体装置の平面図である。本実施の形態における半導体装置は、半導体光素子200と、接続部300と、実施の形態1のSS変換素子とを集積した素子である。以下では、実施の形態1と同じ点については説明を省略する。
半導体光素子200は、コア層201の両サイドが半導体で埋め込まれない、クラッド層202を備えたハイメサリッジ導波路を採用している。半導体光素子200は、例えば光変調器つき半導体レーザ素子における光変調器部である。実施の形態1のSS変換素子は、第1コア111の両サイドが半導体で埋め込まれたハイメサリッジ導波路で構成される。半導体光素子200からの出力光が、実施の形態1のSS変換素子へ入射し、適切にスポットサイズ変換された出射光として素子の出射端面140から出射する。半導体光素子200と実施の形態1または2のSS変換素子の間に、接続部300が設けられる。
接続部300のコア層は、第1接続コア210と第2接続コア220により構成される。第1接続コア210の両側は、半導体で埋め込まれないクラッド層211を備えており、第1接続コア210とクラッド層211は、ハイメサリッジ導波路を形成する。また、第2接続コア220の両側は、半導体で埋め込まれたクラッド層222を備えており、第2接続コア220とクラッド層222は、埋め込み型導波路を形成する。
第1接続コア210の両サイドが半導体で埋め込まれないハイメサリッジ導波路において、第1接続コア210の幅W5は、光伝搬方向に向けて大きくなる。つまり、第1接続コア210の幅w5は、半導体光素子200側から出射端面140側に向かって広くなる。
第2接続コア220の両サイドが半導体で埋め込まれた埋込型導波路において、クラッド層221で構成される導波路の幅W6は、半導体光素子200側から出射端面140側に向かって大きくなる。また、第2接続コア220の幅W7は、半導体光素子200側から出射端面140側に向かって小さくなる。幅W7が小さくなる第2接続コア220は、実施の形態1のSS変換素子の入射側導波路の第1コア111として、先細の形状の先端部113までを構成するようにする。
なお、クラッド層202、211、221は同一の材料により構成し相互に接続した構造としてもよい。さらに、実施の形態1または2の第2クラッド122を、クラッド層202、211、221と同一の材料で構成して、これらに接続してもよい。さらに、これらのクラッド層202、211、221,122と第2クラッド122は、誘電体保護膜と空気(溝構造)であってもよい。
<効果>
本実施の形態における半導体装置は、実施の形態1におけるスポットサイズ変換素子と、光の変調を行う半導体光素子200と、半導体光素子200とスポットサイズ変換素子を接続する接続部300と、を備え、半導体光素子200は、コア層201を備え、接続部300は、前端が半導体光素子200のコア層201と接した第1接続コア210と、前端が第1接続コア210の後端と接し、後端が第1コア111の入射端と接した第2接続コア220と、を備え、半導体光素子200のコア層201は、両側が半導体で埋め込まれないハイメサリッジ構造の導波路コアであり、第1接続コア210は、両側が半導体で埋め込まれないハイメサリッジ構造の導波路コアであり、第2接続コア220は、埋め込み型の導波路コアであり、第1接続コア210は、光伝搬方向に向けて幅が大きくなり、第2接続コア220は、光伝搬方向に向けて幅が小さくなる。
以上のような構造とすることにより、コア層201の両サイドが半導体で埋め込まれないハイメサリッジ導波路からなる半導体光素子200の出力光を、低損失にSS変換素子に入射させることができる。よって、SS変換素子からの出射光の光強度の減衰を抑制することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
101 基板、111 第1コア、112 第1クラッド、113 先端部、114 第1コア先端部開始位置、115 第1コア先端部終端位置、116 第2クラッド開始位置、117 第2クラッド終端位置、118 電流ブロック層、119 コンタクト層、121 第2コア、122 第2クラッド、130 窓領域、140 素子出射端面、150 波面平坦位置、200 半導体光素子、201 コア層、202 クラッド層、210 第1接続コア、211 クラッド層、220 第2接続コア、221,222 クラッド層、300 接続部。

Claims (3)

  1. 下部クラッドとしての基板と、
    入射光が入射する入射端側から先端に向けて幅が小さくなる先端部を備える第1コアと、
    前記第1コアの前記先端部と、当該先端部を前記基板との間で囲む第1クラッドと、を備えるスポットサイズ変換光導波路と、
    前記第1コアの前記先端部の先端および前記第1クラッドの終端と接し、当該第1コアの前記入射端における幅よりも幅の広い第2コアと、当該第2コアを前記基板との間で囲む第2クラッドと、を備える拡大スポット光導波路と、
    前記第2コアの終端および前記第2クラッドの終端と接するスラブ導波路を備える窓領域と、
    を備え、
    光伝搬方向に対して前記第2コアの厚みが一定であり、
    光伝搬方向に向けて前記第2コアの幅がその始端から終端にかけて連続的に小さくなり、
    前記第2コアの終端における幅は、前記第1コアの最大幅よりも大きい、
    スポットサイズ変換素子。
  2. 前記第1クラッドと前記第2コアの屈折率が等しい、
    請求項1に記載のスポットサイズ変換素子。
  3. ポットサイズ変換素子と、
    光の変調を行う半導体光素子と、
    前記半導体光素子と前記スポットサイズ変換素子を接続する接続部と、
    を備え、
    前記スポットサイズ変換素子は、下部クラッドとしての基板と、
    入射光が入射する入射端側から先端に向けて幅が小さくなる先端部を備える第1コアと、
    前記第1コアの前記先端部と、当該先端部を前記基板との間で囲む第1クラッドと、を備えるスポットサイズ変換光導波路と、
    前記第1コアの前記先端部の先端および前記第1クラッドの終端と接し、当該第1コアの前記入射端における幅よりも幅の広い第2コアと、当該第2コアを前記基板との間で囲む第2クラッドと、を備える拡大スポット光導波路と、
    前記第2コアの終端および前記第2クラッドの終端と接するスラブ導波路を備える窓領域と、
    を備え、
    前記半導体光素子は、コア層を備え、
    前記接続部は、前端が前記半導体光素子の前記コア層と接した第1接続コアと、
    前端が当該第1接続コアの後端と接し、後端が前記第1コアの前記入射端と接した第2接続コアと、
    を備え、
    前記半導体光素子の前記コア層は、両側が半導体で埋め込まれないハイメサリッジ構造の導波路コアであり、
    前記第1接続コアは、両側が半導体で埋め込まれないハイメサリッジ構造の導波路コアであり、
    前記第2接続コアは、埋め込み型の導波路コアであり、
    前記第1接続コアは、光伝搬方向に向けて幅が大きくなり、
    前記第2接続コアは、光伝搬方向に向けて幅が小さくなる、
    半導体装置。
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