JP6333974B2 - 歯科用トランスファーテンプレート - Google Patents
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Description
ケース1:図5の歯35のように義歯床10への基底側接触を伴わないかあるいは部分的に伴った接着:
義歯床10の鍔領域52および54の最小の高さは360°にわたって2mm超である必要がある;
ケース2:図6の歯37のように義歯床10への完全な基底側接触を伴った接着:
義歯床10の鍔領域64および66の最小高は180°にわたって、また好適には唇側および口蓋側(あるいは頬側および舌側)を含めて2mm超でなければならず、さらに残りの180°について義歯床10の鍔領域の最小高が1mm超でなければならない。
‐180°にわたって鍔面が2mmの高さ=14.6mm/2×2mm=14.6mm2;
‐180°にわたって鍔面が1mmの高さ=14.6mm/2×1mm=7.3mm2;
‐義歯床に対する完全な基底側の接触を伴った基底面=16.97m2;
‐最小接着面=14.6mm2+7.3mm2+16.97mm2=38.87mm2
モフィット結合度試験(持ち上げ試験)により、上記の最小接着面を有する歯に対して500Nの破断荷重が示された。その際、好適には100μmの粒子大と1ないし2バールの圧力による酸化アルミニウム粒子を使用したサンドブラストによって接着の直前に粗面加工を行うことが好適である。さらに、特にエナメル層が歯頸領域内のみに到達する合成歯を使用する場合、例えば本願出願人によるプロベースコールドモノマーを使用して接着面を予め湿潤化することが極めて好適である。
Claims (15)
- 特に両方とも同じCAD/CAM装置によって作成されたトランスファーテンプレートと義歯床を有する構成であって、
前記トランスファーテンプレートと義歯床の両方が歯のための複数の窪みを有し、その際にトランスファーテンプレートの窪み内に歯の切端側および/または咬合側領域がまた義歯床の窪み内には歯の歯頸領域が整合し、
また前記歯がいずれも前記義歯床の窪み内に接着すべきものである歯科用トランスファーテンプレート構成であり、
咬合平面内に歯列接続を抑止するトランスファーテンプレート(20)の噛合せブロック装置(18)を設け、そのブロック装置の厚みは特に約2ないし8mmとし、
歯のための窪み(21)が前記噛合せブロック装置(18)を始点にして上顎および下顎に対応して相互に対向する方向に開口し、
前記トランスファーテンプレート(20)の窪み(21)内に歯を保持し、また特に歯(33,35)のためのトランスファーテンプレート(20)を歯の基底側の切り詰めのために使用可能であり、
義歯床(10)内における各歯(31,33,35,37)の接着面が所与の最小閾値、特に少なくとも10mm2、好適には少なくとも18mm2、さらに好適には少なくとも25mm2を有し、前記閾値が特に義歯床を製造するためのCAD/CAM装置のCADソフトウェア内で決定される、ことを特徴とするトランスファーテンプレート構成。 - 噛合せブロック装置(18)がトランスファーテンプレート(20)の前庭側に沿って固定される歯(31,33,35,37)上で水平かつ前記トランスファーテンプレート(20)の略中央の高さに配置され、
トランスファーテンプレート(20)が上顎と下顎の歯(31,33,35,37)に同時に使用される場合に前記噛合せブロック装置(18)が前記トランスファーテンプレート(20)を補強し、
前記噛合せブロック装置(18)がトランスファーテンプレート(20)をそれぞれ上顎部材と下顎部材に分割する、ことを特徴とする請求項1記載のトランスファーテンプレート構成。 - CAD/CAM装置がスキャンおよびCADデータに基づいてトランスファーテンプレート(20)を作成し、それらの両データはいずれも患者の口内状態の三次元スキャンおよびCADソフトウェア内のテンプレートライブラリから得られたものであり、また義歯床(10)を特に同じスキャンデータとCADソフトウェア内の義歯床ライブラリからのCADデータに基づいて作成し、さらに前記トランスファーテンプレート(20)を使用して歯の歯頸領域を義歯床の歯のための窪み(11)内にそれぞれ挿入してそこに接着可能であることを特徴とする、請求項1または2記載のトランスファーテンプレート構成。
- トランスファーテンプレート(20)に対してそれのテンプレート形状内に歯(31,33,35,37)のための窪み(21)を特にラピッドプロトタイピングあるいは切削により義歯床(10)の義歯に適合するように形成し、トランスファーテンプレート(20)内の窪み(21)の内面が歯(31,33,35,57)の咬合側/切端側外面に相当し、それが歯のライブラリに基づいて形成され、前記外面は特に予加工された歯に対応してCAD/CAM装置内に記憶されたものである、ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のトランスファーテンプレート構成。
- 閾値が切歯、犬歯、小臼歯、臼歯等の異なった歯の種類によって異なったものとなり、適宜に義歯床(10)に適合させるために接着面の拡大をCAD/CAM装置のCADソフトウェアによって要求可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のトランスファーテンプレート構成。
- 閾値が異なった歯によって異なったものとなり、特に異なった歯長を有する規格製造された歯によって異なったものとなり、適宜に義歯床(10)に適合させるために接着面の拡大をCAD/CAM装置のCADソフトウェアによって要求可能であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のトランスファーテンプレート構成。
- 接着面を拡大するために義歯床(10)の窪み(11)の歯頸領域をCAD/CAM装置を使用して切端/咬合側方向に延伸させ得ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のトランスファーテンプレート構成。
- トランスファーテンプレート(20)内の膨張の面積計算に際して歯、特に規格製造された歯の製造に起因する収縮係数を考慮し、前記係数が歯(31,33,35,37)の収縮値を反映し、特に約±100μmであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれ
かに記載のトランスファーテンプレート構成。 - トランスファーテンプレート(20)内の歯(31,33,35,37)の高さ位置はCADおよびスキャンデータすなわち間接的に患者のデータに基づいて決定され、トランスファーテンプレート(20)および義歯床(10)の高さを超える高さを有するとともにそれらが相互に嵌合した状態で義歯床(10)から突出した歯(31,33,35,37)の領域を周囲の表面と実質的に一体化するように研削することができることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のトランスファーテンプレート構成。
- トランスファーテンプレート(20)がCAD/CAM装置によって形成された歯のための窪み(21)を備え、前記窪みは各歯(31,33)がその長さ延長の所定割合でトランスファーテンプレート(20)によって保持されるように歯(31,33)の位置を空間内で決定することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のトランスファーテンプレート構成。
- トランスファーテンプレート(20)と義歯床(10)が組み合わされた状態において歯(31,33)を包囲する自遊空間(32)が残され、その高さが特に歯(31,33)の高さの所定割合に相当することを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のトランスファーテンプレート構成。
- トランスファーテンプレート(20)と義歯床(10)が相互に組み合わされた状態において複数、特に3か所の支承部を介して相互に支承され、歯(31,33)が挿入された際には定義された相対位置に配置されることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のトランスファーテンプレート構成。
- トランスファーテンプレート(20)が義歯床(10)と共に、挿入された歯を3つの空間方向全てにおいて固定的に支承し、その状態において義歯床から突出した歯(31,33)の基底側領域を追加的かつ独立した支承接触を使用せずに個別の歯(31,33)に対して研削あるいは切削可能であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のトランスファーテンプレート構成。
- CAD/CAM装置が義歯床の窪み(11)内の歯の高さ位置の決定に際して所与の厚み、特に部分的に0μmないし500μm、好適には50μmないし250μmの厚みを有する接着間隙を考慮し、またその間隙の周りの外形を歯の歯頸領域より大きく設計し従って各歯の高さ位置を正確に決定することを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載のトランスファーテンプレート構成。
- 各歯の前庭側にトランスファーテンプレートの窓穴を設け、トランスファーテンプレート(20)内の窪み(21)の内面中の歯の正確な高さ位置を確認できるようにすることを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載のトランスファーテンプレート構成。
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