JP6333366B2 - 雷電流伝達システム及び雷電流伝達システムを用いる風力タービン - Google Patents

雷電流伝達システム及び雷電流伝達システムを用いる風力タービン Download PDF

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Description

本発明は、風力タービンのナセル内の発電機に対して回転可能に支持されるハブと、ハブに枢動可能に接続される複数のブレードとを備える風力タービンにおいて使用されるように適合される雷電流伝達システムに関する。本発明はまた、雷電流伝達システムが実装される風力タービンに関する。
風力タービンは、そのサイズに起因して、落雷を受けやすい。風力タービンの高さは、風力を電気エネルギーに効率的に変換するために、周囲の木々及び建物をはるかに超えている。風力タービンのブレードの先端部に落雷すると、電流が制御不能にブレード、ブレード軸受、ハブ、ハブ軸受、発電機シャフト、発電機、及びタワーを通ってグラウンドに流れる。軸受及び発電機は、高い電流値に起因して、軸受及び発電機を通る高電圧及び高電流によってダメージを受けるリスクが高い。したがって、繊細な領域の周囲にインピーダンスがより低い電流経路を提供することによって、タービン発電機及び発電機シャフトの軸受におけるダメージを回避する試みがなされている。
例えば、特許文献1は、雷のエネルギーをハブからスリップリング装置を通してナセルへと導き、シャフト軸受及び発電機を通る雷放電経路を回避するようになっている防雷システムを提案している。このスリップリング装置は、ハブに取り付けられ、ハブとともに回転するディスクからなる。ナセルに取り付けられるカーボンブラシは、ハブとナセルとの間に導電経路を確立する。
しかしながら、この解決策には、ブレードのピッチ制御を可能にするために、現行の風力タービンではブレードが軸受を通してハブに枢動可能に接続されるということを考慮していないという不都合点がある。これらの軸受も、高電流の流れによってダメージを受ける場合がある。
したがって、ブレードの根元とナセルとの間に短く低インピーダンスの接続を提供するための試みがなされている。
この問題に対する解決策が特許文献2に示されており、特許文献2は、多種多様なタービンタイプにまとめて使用可能な雷電流伝達ユニットを開示している。これらのタービンは、ブレードの根元にあるブレードバンドからナセルの雷リングに雷電流の伝達をもたらす雷電流伝達ユニット(LCTU:lightning current transfer unit)を用いる。ハブはナセルに比べて比較的小さく、そのため、ブレードバンド及びナセルの雷リングは、互いに対向して配置することができる。この状況は図1及び図2に示されている。図1は、発電機(図示せず)を収容するナセル3が風力タービンのタワー4上に据え付けられている風力タービンWを示している。ハブ2によって支持されるブレード1は、発電機シャフトを通してナセル3内のタービン発電機に接続される。ブレード1内には、ブレード防雷システム5が引下げ導線の形態で設けられ、ブレードを通して雷の力をブレード1の根元に導く太い導電ケーブルを有する。雷電流は、そこからハブ2、ナセル3、及びタワー4を介してグラウンドGに伝達される。
図2A及び図2Bは、図1において丸で囲んだ部分Iのより詳細な図を示している。図2Aでは、参照符号1はブレードを示し、参照符号2はハブを示し、参照符号2Aはスピナー(ハブのカバー/ハウジング)を示し、参照符号3はナセルを示し、参照符号3Aはナセルのフロントプレートを示し、参照符号6は、ハブ2をナセル3内の発電機(図示せず)に接続する発電機シャフトを示している。雷電流伝達ユニットは、ブレード1の根元に取り付けられ、ブレード防雷システム5のケーブルに接続されるブレードバンド1Aを備える。さらに、LCTUは、ナセルのフロントプレート3Aに取り付けられる雷リング3Bを備える。ハブ2はナセル3に比べて比較的小さく、そのため、ブレードバンド1A及びナセルの雷リング3Bは互いに面して配置される。すなわち、ハブ2の直径D1はナセル3の直径D2よりも小さく、そのため、ブレードバンド1Aは、ナセルの外周の寸法D2内で回転することができる。この寸法の関係は、ブレード軸9の回りに回転可能なブレードバンド1Aを電気的に接続する小型の接続装置7と、ハブ軸8の回りで接続装置7に対して回転するナセルの雷リング3Bとの配置を可能にする。ハブ2及び接続装置7は、スピナー2Aと称するファイバーグラス製カバーによってまとめて包囲されている。
図2Aの接続装置7はブラケット7Dを備え、ブラケット7Dには、2つのファイバーグラスプロファイル(profiles)7B及び7Cの一端部が取り付けられる。ファイバーグラスプロファイル7B及び7Cの他端部には、接触要素7A及び7Fがそれぞれ取り付けられる。ケーブル7Eは接触要素7A及び7Fを接続する。図2Aは、説明のために、接触要素7A/7Fとブレードバンド1A及び雷リング3Bとの間にそれぞれ小さい隙間を示していることに留意する必要がある。動作時、これらの接点は摺動接点となる。ファイバーグラスプロファイル7B及び7Cの曲げ力により、接触要素7A及び7Fはブレードバンド1A及び雷リング3Bに押し付けられ、接触要素7Fが軸8の回りで雷リング3Bに対して回転し、ブレードバンド1Aが軸9の回りで接点7Aに対して回転する場合でも、ブレード1とナセル3との間に低インピーダンスの接続を確保する。ブレード1に落雷すると、雷電流は、ブレード防雷システムのケーブル5を通してブレードバンド1Aに導かれ、接点7A、接続ケーブル7E、接触要素7Fを通して雷リング3Bに導かれる。雷リング3Bはナセルのフロントプレート3Aに取り付けられ、フロントプレート3Aはケーブル3Dを通してグラウンドGに接地されている。
接続装置7の詳細図が図3に示されており、図3も、取付けブラケット7D、グラスファイバープロファイル7C及び7B、接触要素7A及び7F、並びに、接触要素7A及び7Fを電気的に接続するケーブル7Eを示している。弾性及び予張力に起因して、接触要素7A及び7Fはブレードバンド及び雷リングに押し付けられ、ブレードバンド1Aと雷リング3Bとの間の低インピーダンスの箇所を確立する。
図2Bは、軸8に沿った図2Aの正面図を示し、3つのブレード1に対する接続装置7の構成を示している。各ブレード1にはブレードバンド1Aが設けられ、各ブレードバンドはそれぞれの接続装置7に接触する。そのため、3つの接続装置が必要である。また、各接続装置7は、図2Bに破線で示されている雷リング3Bと接触状態にある。雷リング3Bの外形はスピナー2Aの外周内にある。
ハブ2及びスピナー2Aの簡略化された3次元図が図4に示されている。スピナー2Aは4つの開口を有し、開口2A−1、2A−2、及び2A−3は3つのブレードを貫入させるように意図され、4つ目の開口2A−4は、ハブ2と発電機シャフト6との接続を可能にするように用いられる。ハブ2は4つのフランジ2−1、2−2、2−3、及び2−4を有し、フランジ2−1、2−2、及び2−3はそれぞれのブレードを取り付けるように意図され、フランジ2−4は発電機シャフトを取り付けるように意図されている。参照符号7−1、7−2、及び7−3は、図3に示されているような3つの接続装置を象徴している。スピナーの開口2A−4は、接続装置7−1、7−2、及び7−3とナセルにある雷リングとを開口2A−4を通して接続することを可能にするために、他の開口よりも大きい。図4は、各ブレード1につき1つずつ、3つの接続装置7−1、7−2、及び7−3を示している。
近年、ピッチ制御可能なブレードを備えるより大きい風力タービンに対する需要が高まっており、それにより、ハブがより大きくなり、ついにはブレードバンドがナセルの外周の外側を回転するようになっている。これは2つの結果を有する。第1に、ブレードバンド1Aを雷リング3Bに対置することが可能でないため、V字形の接触要素7がもはや可能でない。また第2に、これにより接続ケーブルの長さが増大し、より高いインピーダンスにつながる。この結果として、軸受及び発電機のような繊細な部品に対する防雷システムの距離を、軸受及び発電機への放電を回避するために増大させる必要がある。
特開平5−60053号 国際公開第2005/050008号
したがって、本発明の目的は、より小さい風力タービンの雷電流伝達システムの部品のほとんどを用いることができ、その場で(in situ)保守管理可能な大きい風力タービン用の雷電流伝達システムを提供することである。
この目的は、請求項1に記載の雷電流伝達システムによって達成される。
より詳細には、この目的は、ナセル内の発電機に対して回転可能に支持されるハブと、スピナーによって覆われるハブに枢動可能に接続される複数のブレードとを備える風力タービンに使用されるように適合される雷電流伝達システムによって達成される。雷電流伝達システムは、ブレードの根元に取付け可能なブレードバンドと、ナセルに面するスピナーに取付け可能な雷リングと、スピナーに取付け可能であり、ブレードバンドから雷電流の伝達をもたらすように適合される第1の接触装置と、接触装置と雷リングとを接続する接続装置と、ナセルに取付け可能であり、雷リングからグラウンドに雷電流の伝達をもたらすように適合される第2の接触装置とを備える。
この構成には、雷電流伝達システムを、ブレードバンドがナセルの外周の外側を回転する、より大きいハブを備えるより大きい風力タービンに用いることができるという利点がある。さらに、この雷電流伝達システムは、より小さい風力タービン用の雷電流伝達システムの部品の多くを用い、新たな組立体にしてより大きい風力タービンに実装することができるように設計することができる。基本的には、本発明の雷電流伝達システムは、図3を参照して記載したような現行の技術水準の一体的な接続装置を2つの別個の接触装置に分割し、またそれにより、軸受及び発電機部品のような繊細な部品に対する離間距離(respect distance)(分離距離)の増大を可能にする。別の利点は、雷リングをスピナーに取り付けることができ、第2の接触装置をナセルに取付け可能であることであり、これは、複数の接点にわたって雷電流を分配するようにナセル側に複数の第2の接触装置を用いることができ、1つの接点における電流の大きさが低減し、それにより摩耗も低減することができることを意味する。これにより、図2〜図4に係る従来技術に比べて、ナセル側の雷電流伝達システムに冗長性及び安全性も付加される。現行の技術水準に従う雷電流伝達システムを備える風力タービンに落雷する場合、電流は1つの接点のみを通ってナセル内に流れ、したがって、従来技術の雷電流伝達システムにおける接触装置の負荷及び摩耗は増大する。
1つの実施形態において、ブレードバンド及び第1の接触装置は、スピナーの外側に取り付けられるように構成され、第1の接触装置と雷リングとを接続する接続装置は、スピナーの内側に取り付けられるように構成されている。
この構成により、一方では、第1の接触装置/接続装置と軸受又は他の繊細な部品との間により大きい離間距離(分離距離)が可能になる。他方では、第1の接触装置と雷リングとの間の接続ケーブル(接続装置)は、これらの箇所の間のインピーダンスを低減するようにより短くすることができる。
別の実施形態において、雷電流伝達システムの第1の接触装置は、スピナーに取付け可能な第1の取付要素と、第1の取付要素に取り付けられる第1の弾性の非導電性プロファイルと、第1の弾性の非導電性プロファイルに取り付けられる第1の接触要素とを備え、第1の接触装置は、第1の接触要素がブレードバンドに面し、第1の弾性の非導電性プロファイルが第1の接触要素をブレードバンドに押し付けるように構成されている。
この実施形態には、図2A及び図3に示されているような十分に確立された既存の雷電流伝達システムの第1の接触要素及び第1の弾性の非導電性プロファイルを再使用することができるという利点がある。第1の取付要素はスピナーの外側に取り付けられるため、第1の取付要素は、ブラケット(第1の弾性の非導電性プロファイル用の固定部)と第1の接触装置を環境から保護するカバーとの組合せとして機能するように設計される。
更なる一実施形態によれば、第1の接触要素は、導電性ロッドと、摺動要素とを備え、導電性ロッドの端面及び摺動要素の表面が、ブレードバンドに摺動的に接触する接触領域を集合的に形成するように、導電性ロッドは摺動要素の穴を貫通する。したがって、ブレードバンドによる摩擦力が小さい電気接点を確立することができる。さらに、確立された雷電流伝達ユニットの接触要素を本発明に実装することができ、それにより製造コストが節約される。
摺動接点の摩擦力を低減するために、摺動要素には面取りされた縁部を設けることができる。これは、着氷が生じた場合の氷の滑りやすさも向上させる。摺動要素の摺動領域は、特にブレードバンドの表面が汚れた場合に摺動方向における摩擦を低減するように、摺動要素の移動方向に六角形の縁部を有する六角形状とすることができる。
摺動要素の摩擦及び摩耗を低減するために、摺動要素はナイラトロン(Nylatron)製とすることができる。
1つの実施形態において、第2の接触装置は、一端部がナセルのフロントプレートに取付け可能であり、それによりフロントプレートから突出する第2の取付要素と、第2の取付要素の他端部に一端部が取り付けられる第2の弾性の非導電性プロファイルと、第2の弾性の非導電性プロファイルに取り付けられる延長ブラケットと、延長ブラケットに取り付けられる第2の接触要素とを備え、第2の接触装置は、接触要素が、スピナーに取り付けられる雷リングに面するようにナセルのフロントカバーの穴を貫通でき、第2の弾性の非導電性プロファイルが第2の接触要素を雷リングに押し付けるように構成されている。
この実施形態では、十分に確立された既存の雷電流伝達ユニットの第2の接触装置、弾性の非導電性プロファイル、及び第2の接触要素を用いることができる。さらに、第1の弾性の非導電性プロファイルは第2の弾性の非導電性プロファイルと同じ構造とすることができ、第1の接触要素は第2の接触要素と同じ構造とすることができる。そのため、それぞれの部材は、一方では互換可能であり、図2a及び図3に示されているような十分に確立された従来の雷電流伝達システムに用いることもできる。さらに、第2の接触装置の構造部は、スピナーの雷リングとの電気的な接触を確立するために、第2の接触要素がナセルのフロントカバーの小さい穴を通って突出できるように、ナセルのカバーの内側に取り付けられるように構成されている。さらに、予め張力が与えられている第2の弾性の非導電性プロファイルの曲げ力により、低インピーダンスの接触をもたらすように接触要素が雷リングに押し付けられることが確実になる。
冗長性を付加し且つ各第2の接点を通る雷電流を減少させるために、少なくとも2つの第2の接触装置、より好ましくは4つの第2の接触装置がナセル内に用いられる。
1つの実施形態において、第1の取付要素は、第1の弾性の非導電性プロファイル用の締結ブラケットとして機能するファイバーグラスコンソールと、第1の接触要素を保護するカバーとを備える。第1の接触装置がスピナーの外側に取り付けられる場合、接触要素は環境の影響にさらされる。第1の接触装置の構造は、環境条件から接触要素を保護することを可能にする。
別の実施形態において、第2の取付要素は、機械的に頑丈なナセルのフロントプレートとナセルのフロントカバーとの間の距離を架け渡すステンレス鋼ブラケットである。したがって、ブラケットは、点検人員のための踏み板として用いることもできる。
更なる一実施形態において、第1の弾性の非導電性プロファイル及び第2の弾性の非導電性プロファイルはファイバーグラスプロファイルである。ファイバーグラスは、一方の側の接触要素と他方の側のブレードバンド及び/又は雷リングとの間の安全な電気的接触を確立するように、曲げ力をもたらすとともに伝達することができる、非常に頑丈な弾性の非導電性材料である。
本発明の別の態様において、ナセル内の発電機に対して回転可能に支持されるハブと、ハブに枢動可能に接続される複数のブレードと、上記で概説したような、ブレードからナセルに雷電流を伝達する雷電流伝達システムとを備える風力タービンが提供される。
風力タービンの1つの実施形態において、ナセルは、ナセルのフロントプレートカバーにおいて、雷リングを検査するための検査ハッチを備える。したがって、点検をその場で行うことができる。
以下、本発明の実施形態、例、利点、及び実施態様を添付の図面を用いてより詳細に説明する。全ての記載及び/又は図示の特徴は、単独又は任意の組合せで、特許請求の範囲における概要又は特許請求の範囲における参照とは独立して、基本的に本発明の主題であることが留意されたい。また、特許請求の範囲の内容は、本明細書の一部であると見なされる。図面には、以下のものが示される。
概略的に示す風力タービン 現行の技術水準に従う図1の領域Iの拡大図 図2Aの正面図 現行の技術水準に従う雷電流伝達システムの接続部 現行の技術水準に従うハブ及びスピナーの概略的な3次元図 ナセル及びスピナーに取り付けられる本発明に係る雷電流伝達システムの概略図 本発明に係る分離された雷電流伝達ユニットの3次元図 本発明に係る第2の接触装置の3次元図 本発明の第1の接触装置の3次元図
本発明は、従来の風力タービン構造よりも大きい風力タービンに用いることができる雷電流伝達システムを提供するためになされている。このようなより大きい風力タービンにおいて、ブレード及びハブのサイズは増大しており、そのため、ブレードの根元から雷電流を収集する役目がある雷電流伝達ユニットの部分は、ナセルの外周を越えてハブとともに回転する。さらに、本発明は、現行の技術水準に従う雷電流伝達ユニットの使用を少なくとも部分的に可能にするためになされている。さらに、本発明の雷電流伝達ユニットの全ての部品はその場で交換可能であるものとし、雷電流による摩耗も低減するものとする。
図5は、本発明に係る雷電流伝達システムの概観を示している。図5では、参照符号20はハブを示し、参照符号10はブレードを示し、参照符号60は、ハブ20とナセル30内の発電機(図示せず)とを接続するシャフトを示し、参照符号20Aはスピナー(ハブ20の空気力学的ハウジング)を示している。図5は、ハブ20がシャフト60に直接接続され、次に、直接駆動システムを実現するように、シャフト60が発電機に直接接続され得ることを示している。しかし、本発明はこのような構成に制限されない。ハブと発電機との間にギヤボックスを介在させ、ハブの低速の回転運動を、発電機を駆動する高速シャフトの高速の回転運動に変換することも可能である。ギヤボックスは、ハブに直接取り付けてもよく、又はハブからの低速シャフトと発電機からの高速シャフトとの間に介在させてもよい。したがって、より一般的に言うと、ハブは発電機に対して回転可能に支持される。
雷電流伝達システムは、ブレードバンド10Aと、雷リング80と、ブレード部接触装置70(第1の接触装置70とも称する)と、ナセル側接触装置30B(第2の接触装置30Bとも称する)とを備える。ブレード部接触装置70は、ブレード部摺動接点70B(第1の接触要素70Bとも称する)と、弾性の非導電性グラスファイバーアーム70C(第1の弾性の非導電性グラスファイバープロファイル70Cとも称する)と、グラスファイバープロファイル70Cをスピナー20Aに固定し、同時に、グラスファイバーアーム70Cに取り付けられる摺動接点70Bを環境から保護する第1の取付要素70Aとを備える。スピナー20Aの内側の電気接続部75は、摺動接点70Bと雷リング80とを接続する。雷リング80は、ナセル接触装置30B(第2の接触装置30B)の摺動接点(第2の接触要素とも称する)に面するように、スピナー20Aの背面に取り付けられる。回転軸8及び9は、図2Aに示すのと同じスピナー/ハブ及びブレードの回転能力を示す。
概して、同じ参照符号は図面における同じ技術的特徴を示し、省略されている特定の参照符号の記載は、前出の図の記載に見出すことができる。さらに、図における寸法及び比率は、説明的性質しか有せず、スケールモデルを反映することを意図していない。図5は、説明のために、接触要素70B/30Bとブレードバンド10A及び雷リング80との間にそれぞれ小さい隙間を示していることを更に留意されたい。動作時、これらの接点は摺動接点となり、隙間は見られない。
本明細書に係る雷電流伝達システムは、低インピーダンスの接続をもたらす摺動接点の形態で例示的に示されていることに留意する必要がある。それにより、「低インピーダンス」という用語は、雷電流の伝達を制御することができるように、代替的な雷電流伝達経路よりも低い雷電流伝達経路のインピーダンスを示すことを意図している。本発明の特定の実施形態において、低インピーダンスの接続は摺動接点によってもたらされる。しかし、本発明は摺動接点に制限されない。さらに、低インピーダンスの接点は、スパークギャップとして実現することもできる。すなわち、ブレードバンド10Aと第1の接触要素との間の電気接続部は摺動接点ではなくスパークギャップとすることができ、及び/又は、雷リング80と第2の接触装置30Bとの間の電気接続部は摺動接点ではなくスパークギャップとすることができる。要約すると、雷電流の伝達のための接点は、低エネルギー(低電圧)の電気接点とは区別する必要がある。特許請求される雷電流伝達用接点は、雷の高電圧に起因して数千ボルトを上回る電位差に対して導電性とする必要がある。そうではあるが、いくつかの実施形態は、低電圧(電位差)において導電性である接点も用いる。
特許請求される接点の別の暗黙の要件は、これらの接点の材料が、数十万アンペアにのぼる非常に高い電流の流れに耐えることができることである。
ナセル側接触装置30Bは、ナセル30のフロントプレート30Aに取り付けられる。
ブレード10に落雷すると、雷電流はブレード10内のケーブルを通してブレードバンド10Aに導かれる。弾性のグラスファイバーアーム70Cは、ブレード10が軸9の回りで枢動/縦揺れ(pitching)する場合でも導電接続を確保するように、摺動接点70Bをブレードバンド10Aに押し付ける。雷電流は、ケーブル75を通して、スピナー20Aのナセル側に取り付けられる雷リング80に更に導かれる。ナセル接触装置30Bは、雷リング80からナセル30の接地されているフロントプレート30Aに雷電流を導く摺動接触要素も備える。ブレードのケーブル、スピナー、及びナセルを通ってグラウンドに向かう雷電流のルートは、ケーブルに沿って本質的に電圧降下を伴う。風力タービンが大きくなるほど、電流が所望の電流経路から望ましくない構造要素に飛び移り、引き続きシャフト及び主軸受を通るリスクが高くなる。電流が所望の電流経路から望ましくない構造要素に飛び移ることを防止するために、これらの構造要素に対する最小離間距離を保つ必要がある。風力タービンが大きくなるほど、これらの離間距離は大きくする必要がある。スピナーの外側のブレード側接触装置70の配置により、必要な離間距離を満たすことができるように離間距離が増大する。
図6は、本発明に係る分離された雷電流伝達システム100を示している。図6は、雷リングブラケット81を介してスピナー(図6には図示せず)に取り付けられる雷リング80を示している。雷リング80は、雷リングブラケット81によってともに固定される複数のステンレス鋼セグメントから構成することができる。図6は、10個の雷リングセグメント及び10個の雷リングブラケット81を示している。しかし、この数は説明のために用いられているにすぎない。10個よりも少ないステンレス鋼セグメントが可能であり、また10個よりも多いステンレス鋼セグメントが可能である。好ましくは、12個のステンレス鋼セグメントが用いられ、これは、例えば、摩耗により雷リングセグメントを交換する必要がある場合、ナセルからその場で保守管理を行うために快適に取り扱うことができる扱いやすいサイズのセグメントとなる。
また、図6は、ステンレス鋼プレートであるブレードバンド10Aを示し、例えば、4000mm×80mm×3mmのサイズである。ステンレス鋼プレートは、各ブレードにボルト締め及び糊着することができる。取付け穴は、ブレードバンド10Aの各端部に配置される。プレートをブレードに取り付けるために、更なる2つの穴をブレードバンドの中間領域に配置することができる。これらの中間穴は、各ブレード内部に延びる電流伝達ケーブルの取付け点としても機能する。2つの接点をブレードバンド10Aに実装することができることから、ブレードのピッチ角により、第1の取付要素70Aの接触要素が2つの中間穴の間に配置される場合、雷電流は分割される。電流を分割することにより、必要な離間距離が低減し、ブレードバンド10Aの摩耗も低減する。
さらに、図6は、雷リング80との摺動接点にある4つのナセル接触装置30B(第2の接触装置30B)を示している。複合コンソール70Aの内側のブレード側接触要素は、ケーブル75を介して雷リング80に接続される。
ナセル側接触装置30B(第2の接触装置30B)は、図7により詳細に示されている。図7は、ブラケット30B−1、ファイバーグラスプロファイル30B−2、延長ブラケット30B−3、及び接触要素30B−5を示している。接触要素30B−5は、ブラケット81を介してスピナーに取り付けられる雷リング80と摺動的に接触するように意図されている。接触要素30B−5はケーブル30B−4に接地され、ケーブル30B−4はナセルの主構造部に接地される。
ブラケット30B−1は、ファイバーグラスプロファイル30B−2をナセルのフロントプレートに固定し、接地されているナセルのフロントプレートとナセルのフロントカバー(図示せず)との間の距離を架け渡す。ファイバーグラスプロファイル30B−2の一端部はブラケット30B−1に固定され、ファイバーグラスプロファイル30B−2の他端部には、延長ブラケット30B−3が取り付けられる。延長ブラケット30B−3は、ナセルのフロントカバー(図示せず)を通り雷リング80までの或る特定の距離を架け渡される。接触要素30B−5は、延長ブラケット30B−3に取り付けられ、そのため、雷リング80の前でナセルの外側に位置する。ナセル側接触装置30Bは、接触要素30B−5が雷リング80に押し付けられるように、ファイバーグラスプロファイル30B−2に予張力を与えることができるように構成されている。
接触要素30B−5は、特許文献2に従って、例えば、特許文献2の図8に示されているように設計することができる。接触要素30B−5は、摺動パッドを貫通する接触ロッドを基本的に備えることができる。このロッドは、回転する雷リング80に電気的に接触することが好ましく、ロッドを囲むパッドにより、接触面上での低摩擦の摺動が確実になる。接触ロッドは、接触ロッドの背面にあるねじ穴にボルトをねじ込むことにより、延長ブラケット30B−3に固定することができる。本明細書において、接触ロッドと摺動パッドとの組合せは、接触要素と総称される。ナセル側接触要素30B−5(第2の接触要素30B−5)及びスピナー側接触要素70B(第1の接触要素70B、図5又は図8を参照)は、同じ構造としてもよく、異なる構造としてもよい。例えば、現行の技術水準に従う雷電流伝達ユニットを示す図3は、2つの異なる形状の接触要素を示している。ブレードバンド1Aと接触する接触要素7Aは、円形ディスクである。雷リング3Bと接触する接触要素7Fは、相対的な移動方向に縁部を有する六角形構造である。同様に、図7の接触要素30B−5は、ディスク形状又は六角形状とすることができる。
接触ロッドは、銅、アルミニウム、青銅、グラファイト、銀、又はそれらの複合材等の導電性材料から作製することができる。青銅が用いられることが好ましい。
パッドは、ナイロン、アセタール、ヴェスコナイト(Vesconite)、又はガラス充填ナイロン等の低摩擦材料により作製することができる。摺動パッドにはナイラトロンが用いられることが好ましい。雷リング80上の氷層に対する摺動性及び適応性を向上するために、接触要素30B−5には面取りされた縁部を設けることができる。
図8は、ブレードバンド10Aとの接触をもたらすスピナー側接触装置70(第1の接触装置70)の詳細図を示している。スピナー側接触装置70は(第1の)取付要素70Aを備え、取付要素70Aにはファイバーグラスプロファイル70Cがブラケット71を介して取り付けられる。接触要素70B−1は、ねじ付きボルト70B−2によってファイバーグラスプロファイル70Cに取り付けられる。ケーブル75−1は、接触要素70B−1と電気的に接続するために、ボルト70B−2と電気的に接続される。ケーブル75−1は、雷電流伝達プロファイル75−2に電気的に接続され、雷電流伝達プロファイル75−2は、ケーブル75−1を接続バス75−3に電気的に接続する。雷電流伝達プロファイル75−2は、ゴム製固定部70A1によってファイバーグラスコンソール70に固定される。接続バス75−3は、雷電流伝達プロファイル75−2を、ナセルの前でスピナーに取り付けられる雷リング80に接続する。ケーブル75−1、雷電流伝達プロファイル75−2、及び接続バス75−3は、例えば、図5及び図6における接続装置75と総称される。接触要素70B−1及びボルト70B−2を含むブレード側接触要素は、第1の接触要素70B(例えば図5を参照)と総称される。第1の接触要素70Bの構造は、図7によって説明したように、ナセル側接触要素30B−5と同じとすることができる。
第1の取付要素のファイバーグラスコンソール70Aは、各ブレードにおいてスピナーに固定され、ねじ付きワッシャー70A3を用いてそれぞれのブレードバンド10Aとの接触を支持する。ケーブル75−1の露出している部分、雷電流伝達プロファイル75−2、及びファイバーグラスプロファイル70Cは、カバー(図8には図示せず、図6に示す)によって環境から保護することができる。第1の取付要素のファイバーグラスコンソール70Aは、取付けブラケットとして用いられるファイバーグラスコンソールと、接触要素を保護するカバーとを備える。
ファイバーグラスコンソールは、8mm厚とすることができ、ファイバーグラスプロファイル70Cに対する締結ブラケットとして機能する。ファイバーグラスコンソールは、ハブカバー(スピナー)に4点をボルト締めすることができる。ファイバーグラスコンソールは、非導電性であることにより、ハブカバー(スピナー)のより広い領域にわたって応力を分散させるように比較的大きくすることが可能である。
取付要素70C全体(カバーを含むコンソール)は、4つのハブボルト、及び雷電流伝達プロファイル75−2と接続バス75−3との接続をもたらす追加のボルトを取り外すことによってハブの外側から取り外すことができる。接触要素70B−1がブレードバンド10Aに押し付けられるように、ファイバーグラスプロファイル70Cに予張力が与えられ、縦揺れするブレードと雷リング80との間の制御された雷電流の伝達、すなわち、少なくとも10000ボルトより大きい非常に高い電圧向けの制御された高い導電性の接続を確実にするようになっている。
結論として、本発明は、十分に既知の技術の部品を再使用することができるより大きい風力タービン用の雷電流伝達システムであって、雷による部品の摩耗が低減され、全ての部品がその場で交換可能である、雷電流伝達システムを提供するためになされている。

Claims (16)

  1. ナセル(30)内の発電機に対して回転可能に支持されるハブ(20)と、スピナー(20A)によって覆われる前記ハブ(20)に枢動可能に接続される複数のブレード(10)とを備える風力タービン(W)において使用されるように適合される雷電流伝達システム(100)であって、
    前記ブレード(10)の根元に取付け可能なブレードバンド(10A)と、
    前記ナセル(30)に面する前記スピナー(20A)に取付け可能な雷リング(80)と、
    前記ブレードバンド(10A)から雷電流の伝達をもたらすように適合される前記スピナー(20A)に取付け可能な第1の接触装置(70)と、
    前記第1の接触装置(70)と前記雷リング(80)とを接続する接続装置(75)と、
    前記ナセル(30)に取付け可能であり、前記雷リング(80)から雷電流の伝達をもたらすように適合される第2の接触装置(30B)とを備え
    前記第1の接触装置(70)は、前記スピナー(20A)に取付け可能な第1の取付要素(70A)と、前記第1の取付要素(70A)に取り付けられる第1の弾性の非導電性プロファイル(70C)と、前記第1の弾性の非導電性プロファイル(70C)に取り付けられる第1の接触要素(70B)とを備え、
    前記第1の接触装置(70)は、前記第1の接触要素(70B)が前記ブレードバンド(10A)に面し、前記第1の弾性の非導電性プロファイル(70C)が前記第1の接触要素(70B)を前記ブレードバンド(10A)に押し付けるように構成されており、
    前記第1の取付要素(70A)は、前記第1の弾性の非導電性プロファイル(70C)に対する締結ブラケットとして機能するファイバーグラスコンソールと、前記第1の接触要素(70B)を保護するカバーとを備える、雷電流伝達システム。
  2. 前記雷電流伝達システム(100)は、前記ブレードバンド(10A)が前記ナセル(30)の外周の外側を回転するように、前記ハブ(20)が径方向の広がり(D1)を有する風力タービン(W)に使用可能である、請求項1に記載の雷電流伝達システム。
  3. 前記ブレードバンド(10A)及び前記第1の接触装置(70)は、前記スピナー(20A)の外側に取り付けられるように構成されており、
    前記接続装置(75)は、前記スピナー(20A)の内側に取り付けられるように構成されている、請求項1又は2に記載の雷電流伝達システム。
  4. 前記第1の接触要素(70B)は、
    導電性ロッドと、
    摺動要素(70B−1)とを備え、
    前記導電性ロッドの端面及び前記摺動要素の表面が、前記ブレードバンド(10A)に摺動的に接触する接触領域を集合的に形成するように、前記導電性ロッドは前記摺動要素の穴を貫通する、請求項に記載の雷電流伝達システム。
  5. 前記摺動要素(70B−1)は面取りされた縁部を有する、請求項に記載の雷電流伝達システム。
  6. 前記摺動要素(70B−1)はナイラトロン製である、請求項に記載の雷電流伝達システム。
  7. 前記第2の接触装置(30B)は、
    前記ナセル(30)のフロントプレート(30A)に一端部が取付け可能であり、それにより前記フロントプレート(30A)から突出する第2の取付要素(30B−1)と、
    前記第2の取付要素(30B−1)の他端部に一端部が取り付けられる第2の弾性の非導電性プロファイル(30B−2)と、
    前記第2の弾性の非導電性プロファイル(30B−1)に取り付けられる第2の接触要素とを備え、
    前記第2の接触装置(30B)は、前記第2の接触要素が前記雷リング(80)に面し、前記第2の弾性の非導電性プロファイル(30B−2)が前記第2の接触要素を前記雷リング(80)に押し付けるように構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の雷電流伝達システム。
  8. 前記第1の弾性の非導電性プロファイル(70C)は、前記第2の弾性の非導電性プロファイル(30B−2)と同じ構造であり、それにより、これらの部材は互換可能である、請求項に記載の雷電流伝達システム。
  9. 前記第1の接触要素(70B)は、前記第2の接触要素と同じ構造であり、それにより、これらの部材は互換可能である、請求項に記載の雷電流伝達システム。
  10. 少なくとも2つの第2の接触装置(30B)、好ましくは4つの第2の接触装置(30B)を備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の雷電流伝達システム。
  11. 前記第2の取付要素(30B−1)はステンレス鋼ブラケットである、請求項7〜10のいずれか1項に記載の雷電流伝達システム。
  12. 前記第1の弾性の非導電性プロファイル(70C)及び/又は前記第2の弾性の非導電性プロファイル(30B−2)はファイバーグラスプロファイルである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の雷電流伝達システム。
  13. ナセル(30)内の発電機に対して回転可能に支持されるハブ(20)と、スピナー(20A)によって覆われる前記ハブに枢動可能に接続される複数のブレード(10)と、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の雷電流伝達システム(100)であって、
    前記ブレードバンド(10A)は、前記ブレード(10)の前記根元に取り付けられ、
    前記雷リング(80)は、前記ナセル(30)に面する前記スピナー(20A)に取り付けられ、
    前記第1の接触装置(70)は、前記ブレードバンド(10A)から雷電流の伝達をもたらす前記スピナー(20A)に取り付けられ、
    前記第2の接触装置(30B)は、前記雷リング(80)から雷電流の伝達をもたらす前記ナセル(30)に取り付けられる、雷電流伝達システム(100)とを備え
    前記第1の接触装置(70)は、前記スピナー(20A)に取付け可能な第1の取付要素(70A)と、前記第1の取付要素(70A)に取り付けられる第1の弾性の非導電性プロファイル(70C)と、前記第1の弾性の非導電性プロファイル(70C)に取り付けられる第1の接触要素(70B)とを備え、
    前記第1の接触装置(70)は、前記第1の接触要素(70B)が前記ブレードバンド(10A)に面し、前記第1の弾性の非導電性プロファイル(70C)が前記第1の接触要素(70B)を前記ブレードバンド(10A)に押し付けるように構成されており、
    前記第1の取付要素(70A)は、前記第1の弾性の非導電性プロファイル(70C)に対する締結ブラケットとして機能するファイバーグラスコンソールと、前記第1の接触要素(70B)を保護するカバーとを備える、風力タービン。
  14. 前記ナセル(30)は、前記雷リング(80)をその場で検査するための検査ハッチを備える、請求項13に記載の風力タービン。
  15. 前記ハブ(20)は、前記ブレードバンド(10A)が前記ナセル(30)の外周の外側を回転するように径方向の広がり(D1)を有する、請求項13又は14に記載の風力タービン。
  16. 前記ブレードバンド(10A)及び前記第1の接触装置(70)は、前記スピナー(20A)の外側に取り付けられ、
    前記接続装置(75)は前記スピナー(20A)の内側に取り付けられる、請求項13〜15のいずれか1項に記載の風力タービン。
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