JP2023137638A - 垂直軸風車の翼固定構造 - Google Patents

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Eitoku Saito
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Abstract

【課題】風車自体の大型化及び設置数の増加に対応すべく回転軸と翼の組付けを容易かつ強固にした垂直軸風車の翼固定構造を提供すること。【解決手段】風を受ける方向に対して垂直な軸周りに回転する回転軸2と、回転軸2に軸受部3を介して連結される発電部6と、回転軸2に連結されて垂直軸周りに回転する複数の翼10とを具備する垂直軸風車において、回転軸2の外周面に、アルミニウム製押出形材からなるブラケット20を回転軸2の長手方向に沿って固定し、ブラケット20の外周面に、翼10の構成部材端部を当接した状態で固定する。【選択図】 図2

Description

この発明は、垂直軸風車の翼固定構造に関するものである。
従来、風を受ける方向に対して垂直軸周りに回転する回転軸と、上記回転軸に軸受部を介して連結される発電部と、上記回転軸に連結されて垂直軸周りに回転する複数の風車翼(以下、翼という)とを具備する垂直軸風車が知られている。
また、この種の垂直軸風車において、上記翼は、それぞれ断面中空状に形成され、上記回転軸から離れるにつれて互いの間隔が広くなるように延びる一対の延在部と、上記回転軸に略平行な方向に沿って延びる外側部と、上記延在部と外側部とを湾曲状に連結する湾曲部とを有する、所謂バタフライ風車と称する垂直軸風車が知られている(特に、特許文献1,2,3,4)。
特許文献1~4に記載の垂直軸風車は、その性能が風向に依存しない特性があり、かつ騒音や振動を抑制可能なため、構造がシンプルになり、低コスト化に向いているとされている。
また、最近では、再生可能エネルギーの導入促進において発電コストに優れる発電用風車が期待されている。
反面、発電用風車として発電コストを安くするために風車自体の大型化や設置数の増加が考えられることから、翼の固定に、より高強度と高い施工性が求められている。また、風車自体の大型化に伴い風車の設置高さも高くなるため、落雷時の対策も求められている。
特開2013-147940号公報 特開2021-179184号公報 特開2020-29853号公報 特開2018-59481号公報
ところで、特許文献1~4に記載の垂直軸風車においては、翼は、回転軸部の回転ハブに挟持される固定アームに連結される水平部材に固定されるか、あるいは、回転ハブに支持されるアームを介して固定されている。
特許文献1~4に記載の垂直軸風車においては、翼の固定の強度を得ることができるが、風車自体の大型化や設置数の増加に対応する、より高強度と高い施工性を得るためには、回転軸と回転ハブとの組付けや回転ハブと翼との組付けに工夫が必要である。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、風車自体の大型化及び設置数の増加に対応すべく回転軸と翼の組付けを容易かつ強固にした垂直軸風車の翼固定構造を提供することを課題とする。
上記課題を達成するために、この発明は、風を受ける方向に対して垂直な軸周りに回転する回転軸と、上記回転軸に軸受部を介して連結される発電部と、上記回転軸に連結されて垂直軸周りに回転する複数の翼とを具備する垂直軸風車の翼固定構造であって、上記回転軸の外周面にアルミニウム製押出形材からなるブラケットを上記回転軸の長手方向に沿って固定し、上記ブラケットの外周面に、上記翼の構成部材端部を当接した状態で固定してなる、ことを特徴とする(請求項1)。
請求項1に記載の発明(以下に第1の発明という)において、上記回転軸と上記ブラケットは、上記回転軸と上記ブラケットのいずれか一方に設けられた上記回転軸の長手方向に沿う凸条と、他方に設けられた凹条とが互いに嵌合されて固定されているのが好ましい(請求項2)。
また、第1の発明において、上記ブラケットは上記回転軸の周方向に沿って複数分割され、互いに連結されたブラケット部材からなり、上記ブラケット部材は上記回転軸の周方向に沿って隣り合う上記翼の構成部材端部を固定しているのが好ましい(請求項3)。
また、第1の発明において、上記ブラケットは、上記回転軸を支承する軸受部の上方部位に、上記回転軸の長手方向に沿う導電棒挿入部が設けられ、上記導電棒挿入部に上記軸受部に接触可能な導電棒を挿入可能に形成するのが好ましい(請求項4)。
また、この発明は、第1の発明において、上記ブラケットは、それぞれアルミニウム製押出形材にて形成される第1のブラケット及び第2のブラケットからなり、上記回転軸の外周面に、上記第1のブラケットを上記回転軸の長手方向に沿って固定し、上記第1のブラケットの外周面に、上記第2のブラケットを上記回転軸の周方向に沿って固定し、上記第2のブラケットの外周面に上記翼の構成部材を当接した状態で固定してなる、ことを特徴とする(請求項5)。
請求項5に記載の発明(以下に第2の発明という)において、上記回転軸と上記第1のブラケットは、上記回転軸と上記第1のブラケットのいずれか一方に設けられた上記回転軸の長手方向に沿う凸条と、他方に設けられた凹条とが互いに嵌合されて固定されているのが好ましい(請求項6)。
また、第2の発明において、上記第1のブラケットは上記回転軸の周方向に沿って分割されたブラケット部材からなり、上記ブラケット部材は上記回転軸の周方向に沿って隣り合う上記第2のブラケットを固定しているのが好ましい(請求項7)。
また、第2の発明において、上記第1のブラケットと上記第2のブラケットの間に、アルミニウム押出形材からなる第3のブラケットを上記回転軸の長手方向に沿って配置すると共に、上記第1のブラケット及び上記第2のブラケットに固定するのが好ましい(請求項8)。この場合、上記第1のブラケットと上記第3のブラケットは、上記第1のブラケットと上記第3のブラケットのいずれか一方に設けられた上記回転軸の長手方向に沿う係止片と、他方に設けられた係止爪片とが互いに係合された状態で固定されているのが好ましい(請求項9)。
また、第2の発明において、上記第1のブラケットは、上記回転軸を支承する軸受部の上方部位に、上記回転軸の長手方向に沿う導電棒挿入部が設けられ、上記導電棒挿入部に上記軸受部に接触可能な導電棒を挿入可能に形成するのが好ましい(請求項10)。
また、第2の発明において、上記第2のブラケットの外側面は、上記回転軸の長手方向に対して異なる角度を有する複数の取付面を有し、上記取付面に上記翼の構成部材の端部を固定するのが好ましい(請求項11)。
加えて、第2の発明において、上記第2のブラケットの外側面は、上記回転軸の長手方向に対して平行な取付面と、上記回転軸の長手方向に対して異なる角度を有する複数の取付面を有し、上記複数の取付面の任意の取付面に上記翼の構成部材の端部を固定するのが好ましい(請求項12)。
請求項1,5に記載の発明によれば、回転軸の外周面に固定されるアルミニウム製押出形材からなるブラケット(第1のブラケット、第2のブラケット)を介して翼を固定することができる。
請求項2,6に記載の発明によれば、回転軸とブラケット(第1のブラケット)のいずれか一方に設けられた凸条と他方に設けられた凹条とを嵌合させて、回転軸の外周面にブラケットを固定することができる。
請求項3,7に記載の発明によれば、分割されたブラケット部材を回転軸に固定した状態で、回転軸の周方向に沿って隣り合う翼の構成部材端部を固定することができる。
請求項8に記載の発明によれば、第1のブラケットと第2のブラケットの間に第3のブラケットを配置することで、隣り合う翼の間隔を広げた状態で翼を固定することができる。この場合、第1のブラケットと第3のブラケットのいずれか一方に設けられた回転軸の長手方向に沿う係止片と、他方に設けられた係止爪片とを互いに係合された状態で第1のブラケットと第3のブラケットを固定することができる(請求項9)。
請求項4,10に記載の発明によれば、落雷時の電撃電流を流す導電棒をブラケットに設けられた導電棒挿入部に挿入することができ、導電棒を軸受部に接触させることができる。
請求項11に記載の発明によれば、角度の異なる取付面に翼の構成部材、例えば一対の延在部のそれぞれの端部を固定することができる。
請求項12に記載の発明によれば、回転軸の長手方向に対して平行な取付面と、回転軸の長手方向に対して異なる角度を有する複数の取付面に翼の構成部材、例えば一対の延在部と、回転軸と翼の外側部とを連結する固定アームのそれぞれの端部を固定することができる。また、異なる角度を有する複数の取付面のみに一対の延在部のそれぞれの端部を固定することができ、これとは逆に、回転軸の長手方向に対して平行な取付面にのみ固定アームの端部を固定することができる。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1,5に記載の発明によれば、回転軸の外周面に固定されるアルミニウム製押出形材からなるブラケット(第1のブラケット、第2のブラケット)を介して翼を固定することができるので、回転軸と翼の組付けを容易かつ強固にすることができる。
(2)請求項2,6に記載の発明によれば、回転軸とブラケット(第1のブラケット)を凸条と凹条とを嵌合させて固定することができるので、上記(1)に加えて、更に回転軸と翼の組付けを容易かつ強固にすることができる。
(3)請求項3,7に記載の発明によれば、分割されたブラケット部材を回転軸に固定した状態で、回転軸の周方向に沿って隣り合う翼の構成部材端部を固定することができるので、上記(1),(2)に加えて、更にブラケットの取付を容易にすることができると共に、ブラケットと翼の構成部材端部の固定を容易かつ強固にすることができる。
(4)請求項8に記載の発明によれば、第1のブラケットと第2のブラケットの間に第3のブラケットを配置することで、隣り合う翼の間隔を広げた状態で翼を固定することができるので、上記(1)~(3)に加えて、更に風車の大型化が図れる。この場合、第1のブラケットと第3のブラケットを係止片と係止爪片とを互いに係合した状態で固定することができるので、翼の固定を強固にすることができる。
(5)請求項4,10に記載の発明によれば、落雷時の電撃電流を流す導電棒をブラケットに設けられた導電棒挿入部に挿入することができ、導電棒を軸受部に接触させることができるので、翼に落雷した際の電撃電流の一部を、軸受部を介して地面に流すことができ、落雷による電撃電流が軸受部及び発電部に流れるのを抑制することができる。したがって、上記(1)~(3)に加えて、更に落雷時の電撃電流による弊害を抑制することができる。
(6)請求項11に記載の発明によれば、角度の異なる取付面に翼の構成部材の端部を固定することができるので、上記(1)~(3)に加えて、更に翼の固定を容易にすることができる。
(7)請求項12に記載の発明によれば、回転軸の長手方向に対して平行な取付面と、回転軸の長手方向に対して異なる角度を有する複数の取付面の任意の取付面に翼の構成部材の端部を固定することができるので、上記(1)~(3)に加えて、更に異なる形態の翼の固定を容易にすることができる。
この発明に係る垂直軸風車の一例の使用状態を示す概略側面図である。 上記垂直軸風車の翼固定部の一部を断面で示す側面図である。 上記垂直軸風車の翼固定部の平面図(a)及び(a)のA部拡大断面図(b)である。 この発明における別の翼固定部を示す平面図である。 この発明における更に別の翼固定部を示す平面図である。 この発明における回転軸の側面図(a)、平面図(b)及び底面図(c)である。 この発明における翼の側面図(a)及び平面図(b)である。 この発明における第1のブラケットの側面図(a)及び(a)のI-I線に沿う断面図(b)である。 この発明における第2のブラケットの側面図(a)、(a)のII-II線に沿う断面図(b)及び(a)のIII-III線に沿う断面図(c)である。 図3のIV-IV線に沿う断面図である。 図3のV-V線に沿う断面図である。 この発明における翼ブラケットの一部を断面で示す平面図(a)、側面図(b)及び(a)のVI-VI線に沿う断面図(c)である。 この発明における回転軸と第1のブラケットの固定状態を示す平面図である。 この発明における第1のブラケットと第2のブラケットの固定状態の一部を断面で示す平面図である。 上記第1のブラケットと第2のブラケットの固定状態の一部を断面で示す側面図である。 上記垂直軸風車の脚部固定部を示す正面図である。 上記垂直軸風車の脚部固定部の平面図である。 この発明におけるハウジングと回転軸の軸受部の取付部材を分解して示す側面図である。 この発明における第1のブラケットと第2のブラケットの間に第3のブラケットを配置した状態の要部を示す平面図である。 この発明における別の第1ブラケット部材の正面図(a)、背面図(b)、平面図(c)及び右側面図(d)である。 この発明における第3のブラケットの正面図(a)、背面図(b)及び平面図(c)である。 この発明における回転軸と別の第1のブラケットの固定状態を示す平面図である。 この発明における第1のブラケットと第3のブラケットの固定状態を示す平面図である。
以下に、この発明を実施するための形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
この発明に係る垂直軸風車1(以下に、単に風車1という)は、図1に示すように、風を受ける方向に対して垂直な軸Z(以下に、垂直軸Zという)周りに回転する回転軸2と、回転軸2に軸受部3を介して連結される発電部6と、回転軸2に連結されて垂直軸Z周りに回転する複数(例えば、3枚)の風車翼10(以下に翼10という)とを備えている。
軸受部3は風車1の土台となる部分である。軸受部3は、内部に回転軸2を回転自在に支承するベアリング3cを保持する円筒状のハウジング3dを具備し、後述するハウジング受け材40と支持脚受け材50を介して取り付けられる支持脚5によって風車1の翼10を設置面4から所定の高さに位置させるために所定の高さに設置されている。なお、軸受部3の下方に突出する回転軸2に発電部6を構成する増速機6aと発電機6bが連結されている。
翼10は、回転軸2に固定されるブラケットを構成する第1のブラケット20と、第1のブラケット20に固定される第2のブラケット22を介して回転軸2に固定されている。翼10は、垂直軸Zから離れるにつれて互いの間隔が広くなるように回転軸2から延びる一対の延在部11と、翼10の垂直軸Zに略平行な方向に沿って延びる主翼12と、延在部11と主翼12とを連結部材(図示せず)によって湾曲状に連結する湾曲部13とを有する。具体的には、翼10は、側面視で、水平軸Xに対して略対称に形成された略三角形状に形成されている。なお、ここでいう略三角形状とは、翼10の全体形状が三角形に近い形状であることをいい、三角形の角部が湾曲したものや、三辺のいずれかが湾曲したものを含む。
また、翼10は、第1のブラケット20と第2のブラケット22を介して回転軸2に一端が固定され、他端が主翼12に連結される水平方向に延びる固定アーム14を具備する。なお、固定アーム14は、回転軸2と主翼10とを結ぶ水平軸Xの軸周りに回転可能な可動アーム15を有し、可動アーム15に、風車1の回転時に生じる遠心力の作用によって可動アーム15を上記水平軸周りに傾斜させ、風車1の回転停止時には可動アーム15を初期状態に戻す過回転抑制用の補助翼16が設けられている。
翼10を形成する延在部11、主翼12及び湾曲部13と、固定アーム14と可動アーム15及び補助翼16は、同じ断面形状の中空部10a~10gを有するアルミニウム製の押出形材にて形成されており、図5に示すように、前縁が湾曲し後縁が尖った流線形の断面を有し、複数のリブ10eによって中空部10a~10dが区画されている。図5において、前縁から2番目の中空部10bの上辺及び下辺は平坦になっており、両リブ10eとで矩形状に形成されている。この中空部10bの上側と下側は肉厚に形成されており、例えば、後述する翼ブラケット30を取り付ける箇所には、固定ねじ17が貫通する複数の取付孔10fが設けられている。この場合、取付孔10fは、中空部10bの幅方向の中間部とその両側の3箇所に設けられた3個の組が翼10の長手方向に複数列設けられている。なお、図5においては、3つのリブ10eによって4つの中空部10a,10b,10c,10dを有する場合が示されているが、中空部の形状や数は任意である。
第1のブラケット20は、回転軸2の外周面における等分された3箇所に長手方向に沿って設けられた凹条2aに嵌合する凸条21aを有する複数(3個)の第1ブラケット部材21にて形成されている。第1ブラケット部材21は、アルミニウム製押出形材にて形成されている。
回転軸2は、図4に示すように、翼10を取り付ける小径軸部2bと、軸受部3内に収容される大径軸部2cと、小径軸部2bと大径軸部2cとの間及び大径軸部2cの下部に位置してベアリング3cによって支承される上回動軸部2d及び下回動軸部2eとを具備する。小径軸部2bの外周面の3等分された箇所には上端から下方に向かって凹条2aが設けられている。この場合、凹条2aは外周に向かって拡開する台形状に形成されている。なお、上回動軸部2dには上側ベアリング受け3aが取り付けられ、下回動軸部2eには下側ベアリング受け3bが取り付けられる。なお、上側ベアリング受け3a及び下側ベアリング受け3bはステンレス製部材にて形成されている。また、小径軸部2bの上端面にはアイボルト2hを取り付けるためのねじ孔2fが設けられている。
第1ブラケット部材21は、図6に示すように、回転軸2の外周面の1/3を包囲する円弧部21bと、円弧部21bの内周側面の中間部から突出する内方に向かって狭小する台形状の凸条21aと、円弧部21bの両端から該円弧部の仮想中心から外方に延在する当接片21cと、当接片21cの先端から当接片21cに対して直角方向に延在する取付片21dと、両取付片21dの先端側同士を連結する外側リブ21eと、外側リブ21eの取付片側と円弧部21bの外方中間部を連結する一対の内側傾斜リブ21fと、一対の内側傾斜リブ21fの円弧部側に長手方向に沿って形成される導電棒挿入部21gを有するアルミニウム製押出形材にて形成されている。なお、取付片21dの上端側及び下端側には、第2のブラケット22を連結する取付ボルト23が貫通する複数の貫通孔21hが設けられている。
導電棒挿入部21g内にはアルミニウム製、例えば、強度,耐食性及び導電率が高いアルミニウム合金(A6063-T5)製の導電棒7が挿入され、下方に位置する軸受部3のステンレス製の上側ベアリング受け3aに接触可能になっている。なお、導電棒7がアルミニウム製部材である理由は、導電棒7が接触する第1ブラケット部材21と異なる金属であると、異種金属の電位差によって第1ブラケット部材21が腐食する虞があるからである。
第2のブラケット22は、図7に示すように、第1ブラケット部材21の取付片21dに固定される固定片22aと、固定片22aの幅方向の両側に鍔部22bを残して起立する一対の起立片22cと、両起立片22cの先端から互いに近接する方向に所定の角度、をもって延在する翼取付片22dと、両翼取付片22dの先端同士を連結する固定片22aと略平行な固定アーム取付片22eと、固定片22aの中間部と固定アーム取付片22eの中間部を連結する水平リブ22fと、固定片22aの中間部と翼取付片22dの中間部を連結する一対の傾斜リブ22gとを有するアルミニウム製押出形材にて形成されている。なお、翼取付片22dの起立片22cからの角度は翼10の形状に応じて適宜変更可能である。したがって、このように形成される第2のブラケット22は、回転軸2の長手方向に対して平行な取付面を有する固定アーム取付片22eと、回転軸2の長手方向に対して異なる角度を有する複数の取付面を有する翼取付片22dを具備する。
なお、鍔部22bには、第1のブラケット20の第1ブラケット部材21を連結する取付ボルト23が貫通する複数の第1の取付孔22hが設けられている。また、翼取付片22dには、翼10に固定される後述する翼ブラケット30を連結する翼連結ボルト24が貫通する複数の第2の取付孔22iが設けられている。また、固定アーム取付片22eには、固定アーム14に固定される翼ブラケット30を連結する翼連結ボルト24が貫通する複数の第3の取付孔22jが設けられている。なお、固定片22aの中間部と傾斜リブ22g及び水平リブ22fの固定片側の部位には、翼連結ボルト24を取り付ける際の工具(ドライバ、レンチ等)の挿入窓22kが設けられている。
翼ブラケット30は、アルミニウム製押出形材にて形成されている。翼ブラケット30は、図9に示すように、翼10(固定アーム14を含む)の前縁から2番目の中空部10bの上辺及び下辺の平坦面と両側のリブ10eの上下端部に接触する上部接触部31及び下部接触部32と、上部接触部31及び下部接触部32における翼10の中空部10bに設けられる3箇所の取付孔10fに対応する3箇所に隆起するねじ受け部33と、左右両側のねじ受け部33同士を連結する一対の連結部34とを有する。この場合、ねじ受け部33は、先端が円弧状に形成されると共に、翼ブラケット30の長手方向に沿って断面円形の貫通孔35が設けられている。また、ねじ受け部33には、上下部から貫通孔35に向かってねじ孔36が設けられている。また、翼ブラケット30の長手方向の一方の端部におけるねじ受け部33には、翼連結ボルト24が螺合される翼固定用ねじ孔37が設けられている。
上記のように形成される翼ブラケット30を用いて第2のブラケット22に翼10(具体的には、翼10を構成する延在部11と固定アーム14)が当接した状態で固定される。例えば、第2のブラケット22に翼10(固定アーム14)を固定する場合について、図3、図8A及び図8Bを参照して説明する。ここでは、説明を分かりやすくするために、固定アーム14を翼10で代表して説明する。まず、翼ブラケット30を翼10の中空部10b内に挿入し、翼10に設けられた取付孔10fを貫通する固定ねじ17を翼ブラケット30のねじ受け部33に設けられたねじ孔36に螺合して翼10の中空部10b内に翼ブラケット30を固定する(図8A参照)。次に、翼10の長手方向の端部を第2のブラケット22の固定アーム取付片22eの取付面に当接した状態で、翼ブラケット30に設けられたアーム固定用ねじ孔37に翼連結ボルト24を螺合して、第2のブラケット22に翼10を固定する。
次に、上記のように形成される第1のブラケット20、第2のブラケット22及び翼ブラケット30を用いて翼10を固定する手順の一例について説明する。
まず、図10Aに示すように、第1のブラケット20を構成する第1ブラケット部材21の凸条21aを回転軸2の長手方向に沿って設けられた凹条2aに嵌合して、回転軸2の外周面に第1のブラケット20を固定する。なお、第1ブラケット部材21の凸条21aを回転軸2の凹条2aに嵌合する場合は、第1ブラケット部材21の凸条21aを回転軸2の長手方向すなわち軸方向の外方側から凹条2aに摺動させて嵌合するか、あるいは、回転軸2の周方向すなわち軸方向と交差する外側から嵌合するかのいずれかの方法であってもよい。
回転軸2の凹条2aに第1ブラケット部材21の凸条21aを嵌合して第1のブラケット20を固定した後、図10B,図10Cに示すように、第1ブラケット部材21の取付片21dに第2のブラケット22の固定片22aを当接する。この状態で、第1ブラケット部材21に設けられた貫通孔21hと第2のブラケット22に設けられた第1の取付孔22hを貫通する取付ボルト23にナット23aを螺合して第1のブラケット20の外周面に第2のブラケット22を固定する。
上記のようにして第1のブラケット20の外周面の3箇所に第2のブラケット22を固定した後、第2のブラケット22に設けられた翼取付片21dに翼10の延在部11を当接して延在部11の中空部10b内に固定された翼ブラケット30に設けられた翼固定用ねじ孔37に翼連結ボルト24を螺合して延在部11を固定する。また、第2のブラケット22に設けられた固定アーム取付片22eに固定アーム14を当接して固定アーム14の中空部10b内に固定された翼ブラケット30に設けられた翼固定用ねじ孔37に翼連結ボルト24を螺合して固定アーム14を固定する。
軸受部3は、図13に示すように、回転軸(図示せず)を回転自在に支承する円錐ころ軸受にて形成されるベアリング3c,3cと、長手方向の上部及び下部にベアリング3c,3cを保持する円筒状のハウジング3dと、ハウジング3dの上部及び下部に保持されるベアリング3c,3cの外方にそれぞれオイルシール3e,ガスケット3fを介してベアリング3c,3cを保持するステンレス製の上側ベアリング受け3g,下側ベアリング受け3hを具備する。なお、ハウジング3dの上下端には周方向に適宜間隔をおいて、ねじ孔3iが設けられており、上側ベアリング受け3g及び下側ベアリング受け3hに設けられた貫通孔3jを貫通する固定ボルト(図示せず)がねじ孔3iに螺合することによってハウジング3dに上側ベアリング受け3gと下側ベアリング受け3hが固定される。
上記のように構成される軸受部3のハウジング3dの外周面には、ハウジング3dを囲むように回転軸2の長手方向に沿って3分割されたハウジング受け材40が連結ボルト44及びナット44aによって固定される(図12参照)。また、ハウジング受け材40の外周面に、回転軸2の周方向に沿って支持脚受け材50が固定ボルト55及びナット55aによって固定され、支持脚受け材50に支持脚5の端面が当接された状態で固定されている。
支持脚受け材50と支持脚5の固定は、図11及び図12に示すように、支持脚5に固定ボルト65及びナット65aによって固定された主ボルト締結部材61及び補助ボルト締結部材62に設けられたボルト挿入部64を貫通する締結ボルト69を支持脚受け材50の脚締結片54に設けられた取付孔(図示せず)に貫通させ、ナット69aを螺合して固定する。
上記のようにして、軸受部3は、回転軸2の周方向の3箇所に固定された支持脚5によって保持される。なお、支持脚5の強度を保持するために、各支持脚5にはブレース8が連結されている。
なお、上記実施形態では、回転軸2に凹条2aを形成し、第1のブラケット20の第1ブラケット部材21に凸条21aを形成して、凹条2aと凸条21aとを嵌合する場合について説明したが、凹条2aと凸条21aとを逆にしてもよい。すなわち、回転軸2に回転軸2の長手方向に沿う凸条を形成し、第1のブラケット20の第1ブラケット部材21に凹条を形成してもよい。なお、上記説明では、凹条2aが外方に向かって拡開する台形状に形成され、凸条21aが外方に向かって狭小する台形状に形成される場合について説明したが、凹条2aと凸条21aの形状は必ずしも台形状である必要はなく、凹条2aは外方に向かって拡開し、凸条21aは外方に向かって狭小する形状、例えば凹円弧状、凸円弧状等であってもよい。
また、上記実施形態では、第2のブラケット22に翼10の構成部材である延在部11と固定アーム14を固定する形態について説明したが、別の固定形態としてもよい。例えば、回転軸2の長手方向に対して異なる角度を有する2つの取付面を形成する翼取付片22dに翼10の構成部材である延在部11のみを固定する形態、あるいは、回転軸2の長手方向に対して平行な取付面を形成する固定アーム取付片22eに翼10の構成部材である固定アーム14のみを固定する形態としてもよい。なお、第2のブラケットに延在部11のみを固定する場合は、第2のブラケット22の形状を、固定アーム取付片22eを除いた翼取付片22dのみの形状としてもよい。
また、上記実施形態では、翼10が3枚である場合について説明したが、翼10の数はこれに限定されるものではなく、翼10を5枚にした場合にも、第1のブラケット20の第1ブラケット部材21と第2のブラケット22の数を変えることによって適用できる。
なお、上記実施形態では、回転軸2の外周面に固定される第1のブラケット20と、第1のブラケット20の外周面に固定される第2のブラケット22を介して翼10を固定する場合について説明したが、翼10が固定アーム14のみを有する場合、あるいは、翼10が固定アーム14に延在部11を固定した場合には、回転軸2の外周面に上述と同様に固定されるブラケットを介して翼10を固定してもよい。この場合、上記第1のブラケット20の取付片21dに翼連結ボルト24が挿通可能な取付孔を設けることによって翼10を構成する固定アーム14を固定することができる(図3A、図3B参照)。
この実施形態において、上記ブラケットは、図3Aに示すように、複数(3個)の上記第1ブラケット部材21を一体化したブラケット200であってもよく、あるいは、図3Bに示すように、分割された複数(3個)の第1ブラケット部材21の当接片21cに設けられた貫通孔(図示せず)を貫通する連結ボルト210及びナット220にて連結して一体化したブラケットであってもよい。ブラケット200が一体化された場合は、第1ブラケット部材21の円弧部21bによって形成された円筒部内に回転軸2を挿入して回転軸2に設けられた2aと円弧部21bに設けられた凸条21aとを嵌合して回転軸2と一体化されたブラケット200とを固定することができる。
また、この実施形態において、ブラケット200には上記実施形態と同様に導電棒挿入部21gが設けられている。なお、その他の部分は上記実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
また、上記実施形態では、第1のブラケット20の第1ブラケット部材21に設けられた取付片21dに第2のブラケット22の固定片22を取付ボルト23及びナット23aによって固定する場合について説明したが、風車1の更なる大型化を図る場合には、図14に示すように、第1のブラケット20Aと第2のブラケット22の間に第3のブラケット25を回転軸2の長手方向に沿って配置する構造とする。つまり、第1のブラケット20Aと第2のブラケット22の間に第3のブラケット25を配置することによって隣り合う翼10の間隔を広げることができるので、その分、翼10を大きくすることができ、風車1を大型にすることができる。
この場合、第1のブラケット20Aは、上記実施形態と同様に、回転軸2に設けられた凹条2aに嵌合する凸条21aを有する複数(3個)の第1ブラケット部材21Aにて形成されている。第1ブラケット部材21Aは、図15に示すように、回転軸2の外周面の1/3を包囲する円弧部21bと、円弧部21bの内周側面の中間部から突出する凸条21aと、円弧部21bの両端から該円弧部の仮想中心から外方に延在する当接片21cと、当接片21cの先端から当接片21cに対して直角方向に延在する取付片21dと、両取付片21dの先端側同士を連結する外側連結片21iと、取付片21と円弧部21bの外方中間部を連結する一対の内側傾斜リブ21fと、一対の内側傾斜リブ21fの円弧部側に長手方向に沿って形成される導電棒挿入部21gを有するアルミニウム製押出形材にて形成されている。なお、取付片21dには、当接片21c側に向かって逆L字状に突出する外側係止片21d1と内側係止片21d2が間隔をおいて長手方向に沿って設けられている。また、取付片21dには、第3のブラケット25を連結する取付ボルト23が貫通する複数の貫通孔21hが設けられている。
第3のブラケット25は、図16に示すように、第1ブラケット部材21Aの取付片21dに固定される固定片25aと、固定片25aの両側端から直交状に起立する一対の起立片25cと、両起立片25cの幅方向の両側に鍔部25hを残して先端同士を連結する取付片25dとで中空部を有する断面略ハット状に形成されると共に、固定片25aと取付片25dの内側面に互いに交差する補強リブ25eを有するアルミニウム製押出形材にて形成されている。
なお、固定片25aには、第1ブラケット部材21Aに設けられた外側係止片21d1に係合可能なT形係止爪片25b1と内側係止片21d2に係合可能なL形係止爪片25b2が長手方向に沿って設けられている。また、固定片25aには、連結ボルト26が貫通可能な固定孔25fが設けられており、取付片25dの鍔部25hと鍔部25hより内方側には、取付ボルト27が貫通可能な取付孔25g1,25g2が設けられている。
上記のように形成される第3のブラケット25は、固定片25aに設けられたT形係止爪片25b1が隣接する第1ブラケット部材21Aに設けられた外側係止片21d1に係合し、L形係止爪片25b2が第1ブラケット部材21Aに設けられた内側係止片21d2に係合する。この状態で、第1ブラケット部材21Aの取付片21dに設けられた貫通孔21hと固定片25aに設けられた固定孔25fを貫通する連結ボルト26及びナット26aによって固定される(図18参照)。したがって、分割された第1ブラケット部材21Aと第3のブラケット25の固定を容易かつ強固にすることができる。
また、第3のブラケット25と第2のブラケット22の固定は、第3のブラケット25の取付片25dに設けられた取付孔25g1,25g2と第2のブラケット22の固定片22aと鍔部22bに設けられた第1の取付孔21hを貫通する取付ボルト27及びナット27aによって固定される(図14参照)。
次に、上記のように形成される第1のブラケット20A、第3のブラケット25及び第2のブラケット22を固定する手順の一例について説明する。
まず、図17に示すように、第1のブラケット20Aを構成する第1ブラケット部材21Aの凸条21aを回転軸2の長手方向に沿って設けられた凹条2aに嵌合して、回転軸2の外周面に第1のブラケット20Aを固定する。なお、第1ブラケット部材21Aの凸条21aを回転軸2の凹条2aに嵌合する場合は、第1ブラケット部材21Aの凸条21aを回転軸2の長手方向すなわち軸方向の外方側から凹条2aに摺動させて嵌合するか、あるいは、回転軸2の周方向すなわち軸方向と交差する外側から嵌合するかのいずれかの方法であってもよい。
回転軸2の凹条2aに第1ブラケット部材21Aの凸条21aを嵌合して第1のブラケット20Aを固定した後、図18に示すように、第3のブラケット25の固定片25aに設けられたT形係止爪片25b1を隣接する第1ブラケット部材21Aに設けられた外側係止片21d1に係合し、L形係止爪片25b2を第1ブラケット部材21Aに設けられた内側係止片21d2に係合する。この状態で、第1ブラケット部材21Aの取付片21dに設けられた貫通孔21hと固定片25aに設けられた固定孔25fを貫通する連結ボルト26及びナット26aによって固定する。
第1のブラケット20Aに第3のブラケット25を固定した後、第3のブラケット25の取付片25dに設けられた取付孔25g1,25g2と第2のブラケット22の固定片22a鍔部22bに設けられた第1の取付孔21hを貫通する取付ボルト27にナット27aを螺合して第3のブラケット25の外周面に第2のブラケット22を固定する(図14参照)。
第2のブラケット22に翼10の構成部材(延在部11、固定アーム14)を固定する手順は上記実施形態の通りであるので、ここでは説明は省略する。
なお、上記実施形態では、回転軸2に凹条2aを形成し、第1のブラケット20Aの第1ブラケット部材21Aに凸条21aを形成して、凹条2aと凸条21aとを嵌合する場合について説明したが、凹条2aと凸条21aとを逆にしてもよい。すなわち、回転軸2に回転軸2の長手方向に沿う凸条を形成し、第1のブラケット20Aの第1ブラケット部材21Aに凹条を形成してもよい。
また、上記実施形態では、第3のブラケット25にT形係止爪片25b1とL形係止爪片25b2(以下に係止爪片という)を形成し、第1ブラケット部材21Aに外側係止片21d1と内側係止片21d2(以下に係止片という)を形成して、係止爪片25b1,25b2と係止片21d1,21d2とを係合する場合について説明したが、係止爪片と係止片を逆にしてもよい。すなわち、第3のブラケット25に係止片を形成し、第1ブラケット部材21Aに係止爪片を形成してもよい。
上記のように構成される実施形態によれば、回転軸2の外周面に固定されるアルミニウム製押出形材からなるブラケット200(第1のブラケット20、第2のブラケット22)を介して翼10を固定することができるので、回転軸2と翼10の組付けを容易かつ強固にすることができる。
また、ブラケット200(第1のブラケット20)に設けられた凸条21a(又は凹条)と、回転軸2の外周面に回転軸2の長手方向に沿って設けられた凹条2a(又は凸条)とを嵌合させて固定した状態で、回転軸2の周方向に沿って隣り合う第2のブラケット22を固定することができるので、ブラケット200(第1のブラケット20)の取付を容易にすることができると共に、ブラケットを第1のブラケット20と第2のブラケット22で構成した場合は、第1のブラケット20と第2のブラケット22の固定を容易かつ強固にすることができる。
また、落雷時の電撃電流を流す導電棒7をブラケット200(第1ブラケット部材21)に設けられた導電棒挿入部21gに挿入することができ、導電棒7を軸受部3の上側ベアリング受け3gに接触させることができるので、翼10に落雷した際の電撃電流の一部を、軸受部3の上側ベアリング受け3gを介して地面に流すことができ、落雷による電撃電流が軸受部3のベアリング3cに流れてグリースの発火を抑制することができると共に、電撃電流が直接発電部6に流れるのを抑制することができる。この際、導電棒7をブラケット200(第1ブラケット部材21)と同じ材質のアルミニウム製部材にて形成することにより、異種金属の電位差によってブラケット200(第1ブラケット部材21)が腐食するのを抑制することができる。
また、第2のブラケット22に回転軸2の長手方向に対して平行な取付面を有する固定アーム取付片22eと、回転軸2の長手方向に対して異なる角度を有する複数の取付面を有する翼取付片22dのうちの任意の取付面に翼10の構成部材である延在部11あるいは固定アーム14の端部を固定することができるので、異なる形態の翼10の固定を容易にすることができる。
また、第1のブラケット20Aと第2のブラケット22の間に第3のブラケット25を配置することで、隣り合う翼の間隔を広げた状態で翼を固定することができるので、更に風車の大型化が図れる。この場合、第1のブラケット20Aと第3のブラケット25を係止片と係止爪片とを互いに係合した状態で固定することができるので、翼10の固定を強固にすることができる。
1 風車
2 回転軸
2a 凹条
3 軸受部
3c ベアリング
6 発電部
7 導電棒
10 風車翼
11 延在部
12 主翼
13 湾曲部
14 固定アーム
17 固定ねじ
20,20A 第1のブラケット
21,21A 第1ブラケット部材
21a 凸条
21b 円弧部
21c 当接片
21d 取付片
21d1 外側係止片
21d2 内側係止片
21g 導電棒挿入部
22 第2のブラケット
22a 固定片
22d 翼取付片
22e 固定アーム取付片
23 取付ボルト
23a ナット
24 翼連結ボルト
25 第3のブラケット
25a 固定片
25b1 T形係止爪片
25b2 L形係止爪片
25d 取付片
30 翼ブラケット
200 ブラケット
X 水平軸
Z 垂直軸

Claims (12)

  1. 風を受ける方向に対して垂直な軸周りに回転する回転軸と、上記回転軸に軸受部を介して連結される発電部と、上記回転軸に連結されて垂直軸周りに回転する複数の翼とを具備する垂直軸風車の翼固定構造であって、
    上記回転軸の外周面にアルミニウム製押出形材からなるブラケットを上記回転軸の長手方向に沿って固定し、
    上記ブラケットの外周面に、上記翼の構成部材端部を当接した状態で固定してなる、
    ことを特徴とする垂直軸風車の翼固定構造。
  2. 請求項1に記載の垂直軸風車の翼固定構造において、
    上記回転軸と上記ブラケットは、上記回転軸と上記ブラケットのいずれか一方に設けられた上記回転軸の長手方向に沿う凸条と、他方に設けられた凹条とが互いに嵌合されて固定されている、ことを特徴とする垂直軸風車の翼固定構造。
  3. 請求項1又は2に記載の垂直軸風車の翼固定構造において、
    上記ブラケットは上記回転軸の周方向に沿って複数分割され、互いに連結されたブラケット部材からなり、
    上記ブラケット部材は上記回転軸の周方向に沿って隣り合う上記翼の構成部材端部を固定してなる、ことを特徴とする垂直軸風車の翼固定構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の垂直軸風車の翼固定構造において、
    上記ブラケットは、上記回転軸を支承する軸受部の上方部位に、上記回転軸の長手方向に沿う導電棒挿入部が設けられ、上記導電棒挿入部に上記軸受部に接触可能な導電棒を挿入可能に形成した、ことを特徴とする垂直軸風車の翼固定構造。
  5. 請求項1に記載の垂直軸風車の翼固定構造において、
    上記ブラケットは、それぞれアルミニウム製押出形材にて形成される第1のブラケット及び第2のブラケットからなり、
    上記回転軸の外周面に、上記第1のブラケットを上記回転軸の長手方向に沿って固定し、
    上記第1のブラケットの外周面に、上記第2のブラケットを上記回転軸の周方向に沿って固定し、
    上記第2のブラケットの外周面に上記翼の構成部材端部を当接した状態で固定してなる、
    ことを特徴とする垂直軸風車の翼固定構造。
  6. 請求項5に記載の垂直軸風車の翼固定構造において、
    上記回転軸と上記第1のブラケットは、上記回転軸と上記第1のブラケットのいずれか一方に設けられた上記回転軸の長手方向に沿う凸条と、他方に設けられた凹条とが互いに嵌合されて固定されている、ことを特徴とする垂直軸風車の翼固定構造。
  7. 請求項5又は6に記載の垂直軸風車の翼固定構造において、
    上記第1のブラケットは上記回転軸の周方向に沿って分割されたブラケット部材からなり、上記ブラケット部材は上記回転軸の周方向に沿って隣り合う上記第2のブラケットを固定してなる、ことを特徴とする垂直軸風車の翼固定構造。
  8. 請求項5又は7に記載の垂直軸風車の翼固定構造において、
    上記第1のブラケットと上記第2のブラケットの間に、アルミニウム押出形材からなる第3のブラケットを上記回転軸の長手方向に沿って配置すると共に、上記第1のブラケット及び上記第2のブラケットに固定してなる、ことを特徴とする垂直軸風車の翼固定構造。
  9. 請求項8に記載の垂直軸風車の翼固定構造において、
    上記第1のブラケットと上記第3のブラケットは、上記第1のブラケットと上記第3のブラケットのいずれか一方に設けられた上記回転軸の長手方向に沿う係止片と、他方に設けられた係止爪片とが互いに係合された状態で固定されている、ことを特徴とする垂直軸風車の翼固定構造。
  10. 請求項5ないし9のいずれかに記載の垂直軸風車の翼固定構造において、
    上記第1のブラケットは、上記回転軸を支承する軸受部の上方部位に、上記回転軸の長手方向に沿う導電棒挿入部が設けられ、上記導電棒挿入部に上記軸受部に接触可能な導電棒を挿入可能に形成した、ことを特徴とする垂直軸風車の翼固定構造。
  11. 請求項5,7又は8に記載の垂直軸風車の翼固定構造において、
    上記第2のブラケットの外側面は、上記回転軸の長手方向に対して異なる角度を有する複数の取付面を有し、上記取付面に上記翼の構成部材の端部を固定してなる、ことを特徴とする垂直軸風車の翼固定構造。
  12. 請求項5,7又は8に記載の垂直軸風車の翼固定構造において、
    上記第2のブラケットの外側面は、上記回転軸の長手方向に対して平行な取付面と、上記回転軸の長手方向に対して異なる角度を有する複数の取付面を有し、上記複数の取付面の任意の取付面に上記翼の構成部材の端部を固定してなる、ことを特徴とする垂直軸風車の翼固定構造。
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