JP6332633B2 - 無線通信システム、無線局、ネットワーク運用管理装置およびネットワーク修復方法 - Google Patents

無線通信システム、無線局、ネットワーク運用管理装置およびネットワーク修復方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6332633B2
JP6332633B2 JP2014504716A JP2014504716A JP6332633B2 JP 6332633 B2 JP6332633 B2 JP 6332633B2 JP 2014504716 A JP2014504716 A JP 2014504716A JP 2014504716 A JP2014504716 A JP 2014504716A JP 6332633 B2 JP6332633 B2 JP 6332633B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radio
station
cell
failure
wireless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014504716A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013136813A1 (ja
Inventor
尚 二木
尚 二木
航生 小林
航生 小林
林 貞福
貞福 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2014504716A priority Critical patent/JP6332633B2/ja
Priority claimed from PCT/JP2013/001759 external-priority patent/WO2013136813A1/ja
Publication of JPWO2013136813A1 publication Critical patent/JPWO2013136813A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6332633B2 publication Critical patent/JP6332633B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/08Testing, supervising or monitoring using real traffic
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/02Arrangements for optimising operational condition
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/04Arrangements for maintaining operational condition

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は無線通信システムに係り、特にネットワーク最適化を行う機能を有する無線局、ネットワーク運用管理装置および無線通信システム、並びにネットワーク修復方法に関する。
近年、オペレーションコスト(OPEX)削減の観点などから、セルラシステムなどの無線通信システムにおける無線パラメータやネットワーク設定の最適化を自律的に行うSON(Self Organizing Network)の検討が盛んに行われている。3GPP LTE(Long Term Evolution)においてもSON機能の標準化が行われている(非特許文献1)。
SONには、
・自己構成(Self-Configuration)
・自己最適化(Self-Optimization)
・自己修復(Self-Healing)
などの機能があり、それぞれ異なった目的を達成するための技術である。この中で自己修復機能は、無線基地局やネットワーク運用管理装置が自律的に故障管理(Fault management)を行う機能であり、例えばネットワーク装置における故障などの問題を検出し、当該故障を自律的に修復することを目的としている(非特許文献2)。
以下、3GPP LTEの無線通信システムを一例として自己修復機能について簡単に説明する。なお、無線基地局(enhanced Node B)はeNBと略記する。
図1において、eNB1およびeNB2がセル1(Cell1)およびセル2(Cell2)をそれぞれ管理し、さらに、これらeNB1およびeNB2をネットワーク運用管理装置(Operation and Management: OAM、以下、O&Mと記す。)が管理しているものとする。O&Mは、SONの機能を持つ場合、SONサーバ(SON server)とも呼ぶ。尚、自己修復機能における問題の検出(Problem detection)及び修復(Self recovery)の詳細は非特許文献2の方法を用いるものとし、詳細を省略する。
図1に示すように、eNB1およびeNB2は、ネットワーク性能監視の為に、ネットワーク性能に関連するサービス品質の測定結果やサービス品質に関する情報をネットワーク測定情報としてO&Mへ定期的に報告しているものとする(Measurement reporting for Performance Monitoring(PM))。当該報告を基に、O&M(SON server)は、eNB1やeNB2などのネットワーク装置に問題がないか否かを監視する。ある時点で、eNB1において、例えば無線送受信部(Radio Frequency: RF)に不具合が発生したとする(Occurrence of fault)。この場合、eNB1はこのときの測定情報をO&Mに報告する。O&Mは、当該測定情報を基に、eNB1に何らかの問題を生じたことを検出する(Problem detection)。例えば当該測定情報にて示されるサービス品質の値が急激に劣化したことを認識して障害を検出する(詳細は省略)。O&Mは、eNB1に対して、例えば再起動などの自動復旧の指示を出す(Indication of self recovery activation)。eNB1は、当該指示に従って、再起動などの自動復旧を実行する(Self recovery)。そして、自動復旧が完了すると、eNB1は完了通知をO&Mに送信する(Indication of self recovery completion)。
このようにして、eNBやネットワーク装置において問題が生じた場合、O&M(SON server)は当該問題を検出し、対象となるeNBやネットワーク装置へ自動復旧の指示を行う。この自動復旧指示に従って、当該eNBやネットワーク装置は自動復旧を行い、これにより無線ネットワークシステムにおける自己修復を実現することができる。なお、上述の自己修復機能は、ネットワーク運用管理装置に搭載されている代わりに、無線基地局やネットワーク装置自体に搭載されている場合も考えられる。
3GPP TS36.300v10.5.0、 section 22(インターネット<URL>http:www.3gpp.org/ftp/Specs/html−info/36300.htm) 3GPP TS32.541v10.0.0(インターネット<URL>http:www.3gpp.org/ftp/Specs/html−info/32541.htm)
上述したように、自己修復(Self-healing)機能は、障害が発生した無線基地局やネットワーク装置とネットワーク運用管理装置(又はSONサーバ)との間で信号やメッセージを送受信することで実現される。したがって、障害に絡む無線局とネットワーク運用管理装置との間の制御だけで自己修復機能が起動し完了することとなり、障害が発生した無線基地局の周辺にある無線基地局や周辺セルにどのような影響を与えるかについては考慮されない。これはマルチベンダ環境において特に問題となる。
マルチベンダ環境とは、無線基地局、ネットワーク装置およびネットワーク運用管理装置が1つのベンダにより提供されるのではなく、複数の異なるベンダにより提供された環境をいう。したがって、マルチベンダ環境では、障害が発生した無線基地局のベンダとその周辺無線基地局のベンダとが異なる場合があり、周辺の無線基地局が当該障害を認識できないことがある。たとえば、障害が発生した無線基地局のセルが縮退した場合、周辺の無線基地局はその縮退を正確に検知することが困難(或は、不可能)である。周辺の無線基地局がセルの縮退を認識できずに通常の動作を続行した場合には、障害が発生した無線基地局のセルにより元々カバーされていたエリアの一部または全部が通信圏外エリア(不感地とも呼ぶ)になる可能性がある。このような通信圏外エリアの増加は、システムのキャパシティ減少を招来し、システム全体の特性を大きく劣化させる。実運用においてマルチベンダ環境が一般的であることを考慮すれば、障害が発生した無線基地局の周辺にある無線基地局が当該障害の影響を認識できない事態は、解決すべき重要な課題である。
さらに、自己修復(Self-healing)機能は全てのネットワーク運用管理装置(又は、無線基地局やネットワーク装置)に搭載されているとは限らない。また、搭載されていても全ての問題が解決できるとは限らない。例えば、問題を検出する機能部自体が故障しては、問題を検出すること自体ができない。従って、自己修復機能の代わりに(あるいはそれに加えて)、自己修復を補助する機能が必要となる。この自己修復補助機能も、上述したようにマルチベンダ環境で実現される必要があると考えられる。
そこで、本発明の目的は、無線基地局やネットワーク装置等での障害発生時に生じるシステム特性の劣化を抑制できる無線通信システム、無線局、ネットワーク運用管理装置およびネットワーク修復方法を提供することにある。
本発明の第一の態様による無線通信システムは、複数の無線局と前記無線局を管理するネットワーク運用管理装置とを有し、ネットワーク最適化を行う無線通信システムであって、障害が発生した第1の無線局、当該第1の無線局とは別の第2の無線局および前記ネットワーク運用管理装置の少なくとも1つが、前記障害に関するアラーム情報を送信し、前記アラーム情報を受けた前記第2の無線局または前記ネットワーク運用管理装置が前記第1の無線局に所定の自己回復動作の実行の指示を行い、前記アラーム情報が、・前記第1の無線局のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ情報、・前記第1の無線局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報、・前記第1の無線局のセルと前記第2の無線局のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報、のいずれかであり、前記セル間干渉情報が、・第1のセルと第2のセルの干渉度合いを示す情報、・前記第1のセルにおける前記第2のセルの信号の干渉を示す情報、・前記第2のセルにおける前記第1のセルの信号の干渉を示す情報、の少なくとも1つを含む、ことを特徴とする。
また、本発明の第二の態様による無線通信システムは、複数の無線局と前記無線局を管理するネットワーク運用管理装置とを有し、ネットワーク最適化を行う無線通信システムであって、障害が発生した第1の無線局、当該第1の無線局とは別の第2の無線局および前記ネットワーク運用管理装置の少なくとも1つが、前記障害に関するアラーム情報を送信し、前記アラーム情報を受けた前記第2の無線局または前記ネットワーク運用管理装置が前記第1の無線局に所定の自己回復動作の実行の指示を行い、前記アラーム情報が、・前記第1の無線局のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ情報、・前記第1の無線局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報、・前記第1の無線局のセルと前記第2の無線局のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報、のいずれかであり、前記障害を検出した第3の無線局が、前記アラーム情報を前記第1の無線局、前記第2の無線局、前記ネットワーク運用管理装置の少なくとも1つへ通知する、ことを特徴とする。
本発明の第三の態様によるネットワーク運用管理装置は、複数の無線局からなるネットワークの最適化を行う無線通信システムにおけるネットワーク運用管理装置であって、障害が発生した第1の無線局、当該第1の無線局とは別の第2の無線局、他のネットワーク運用管理装置の少なくとも1つと、前記障害に関するアラーム情報を通信する通信手段と、前記第2の無線局から前記アラーム情報を受信すると、前記第1の無線局に所定の自己回復動作の実行の指示を行う制御手段と、を有し、前記アラーム情報が、・前記第1の無線局のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ情報、・前記第1の無線局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報、・前記第1の無線局のセルと前記第2の無線局のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報、のいずれかである、ことを特徴とする。
本発明の第四の態様による無線局は、複数の無線局と前記無線局を管理するネットワーク運用管理装置とを有しネットワーク最適化を行う無線通信システムにおける無線局であって、
自無線局とは別の第1の無線局における障害の発生、又は当該障害の疑いを検出する障害検出手段と、前記障害に関するアラーム情報を送信する通信手段と、前記第1の無線局に所定の自己回復動作の実行の指示を行う制御手段と、を有し、前記アラーム情報が、・無線局のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ情報、・無線局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報、・第1の無線局のセルと無線局のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報、のいずれかである、ことを特徴とする。
また、本発明の第五の態様による無線局は、複数の無線局と前記無線局を管理するネットワーク運用管理装置とを有しネットワーク最適化を行う無線通信システムにおける無線局であって、自無線局あるいは自無線局とは別の第1の無線局における障害に関するアラーム情報を受信する通信手段と、前記アラーム情報を受信すると、前記アラーム情報が示す前記障害に応じて自無線局のセルを制御する制御手段と、前記アラーム情報が、・無線局のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ情報、・無線局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報、・第1の無線局のセルと無線局のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報、のいずれかであり、自無線局あるいは前記第1の無線局で障害が発生したことを検出する障害検出手段を更に有し、前記通信手段により前記障害に関するアラーム情報を前記第1の無線局、前記第1の無線局とは別の第2の無線局、前記ネットワーク運用管理装置の少なくとも1つへ送信する、ことを特徴とする。
本発明の第六の態様によるネットワーク修復方法は、複数の無線局と前記無線局を管理するネットワーク運用管理装置とを有し、ネットワーク最適化を行う無線通信システムにおけるネットワーク修復方法であって、障害が発生した第1の無線局、当該第1の無線局とは別の第2の無線局、前記ネットワーク運用管理装置の少なくとも1つが、前記障害に関するアラーム情報を送信し、前記アラーム情報を受けた前記第2の無線局または前記ネットワーク運用管理装置が前記第1の無線局に所定の自己回復動作の実行の指示を行い、前記アラーム情報が、・前記第1の無線局のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ情報、・前記第1の無線局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報、・前記第1の無線局のセルと前記第2の無線局のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報、のいずれかであり、前記障害を第3の無線局が検出し、当該第3の無線局が、前記アラーム情報を前記第1の無線局、前記第2の無線局、前記ネットワーク運用管理装置の少なくとも1つへ通知する、ことを特徴とする。
本発明によれば、無線基地局やネットワーク装置等での障害発生時に生じるシステム特性の劣化を抑制できる。
図1は既存の無線通信システムにおける自己復旧起動動作の一例を示すシーケンス図である。 図2は本発明による無線通信ステムの概略を説明するためのシステム構成図である。 図3は本発明の第1実施形態による無線通信システムにおける無線局およびネットワーク運用管理装置の機能的構成を示すブロック図である。 図4は本発明の第1実施形態による無線通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図5は本発明の第2実施形態による無線通信システムにおける無線局およびネットワーク運用管理装置の機能的構成を示すブロック図である。 図6は本発明の第2実施形態による無線通信システムの第1動作例を示すシーケンス図である。 図7は本発明の第2実施形態による無線通信システムの第2動作例を示すシーケンス図である。 図8は本発明の第2実施形態による無線通信システムの第3動作例を示すシーケンス図である。 図9は本発明の第2実施形態による無線通信システムの第4動作例を示すシーケンス図である。 図10は本発明による無線通信システムの一例である3GPP LTEシステムの概略を説明するためのシステム構成図である。 図11は本発明の第1実施例による無線通信システムの動作を説明するためのシステム構成図である。 図12は本発明の第2実施例による無線通信システムの動作を説明するためのシステム構成図である。 図13は本発明の第3実施例による無線通信システムの動作を説明するためのシステム構成図である。
1.実施形態の概略
本発明の実施形態によれば、ネットワーク運用管理装置により管理される複数の無線局を有しネットワーク最適化を自律的に行う無線通信システムにおいて、ある無線局の障害に関するアラーム情報が当該無線局、その周辺にある無線局およびネットワーク運用管理装置の少なくとも1つから送信される。アラーム情報を受け取ることで、無線局はアラーム情報に応じた適切な制御を行うことが可能となり、システム全体としての特性劣化を抑制することができる。すなわち、第1の無線局における障害に関連するアラーム情報を、第1の無線局、第1の無線局の周辺の第2の無線局、ネットワーク運用管理装置のいずれかの間で通信する。そして、当該アラーム情報を受けた無線局又はネットワーク運用管理装置がネットワーク最適化を行ったり、当該障害への対策として予め規定した自己回復動作(例えば装置の再起動)を第1の無線局が行ったり、自己回復動作の実行を第1の無線局に対して指示したりする。以下、本実施形態で用いられる用語のうち「障害」および「アラーム情報」について説明する。
1.1)「障害」
「障害」とは、無線局の内部装置あるいはセルが要求されるレベルで機能しない事態をいう。具体的には、無線局の内部装置における故障、無線局の送受信端における故障、無線局が管理するセルにおけるカバレッジ縮退や消失などのトラブルを含むが、これらに限定されるものではなく、いわゆる非正常状態や非正常状況に陥っていること、すなわち異常全般を含む概念である。
1.2)「アラーム情報」
「アラーム情報」とは、上述した障害を検出したことを示す情報をいう。例えば、
a)第1の無線局の第1のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ(Cell outage)情報、
b)第1の無線局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報、
c)第1の無線局の第1のセルと第2の無線局の第2のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報、
などが考えられる。以下、これらのアラーム情報について順に説明する。
a)「セルアウテージ情報」としては、例えば、
a1)カバレッジ問題の発生を示す情報、
a2)カバレッジ問題の可能性を示す情報、
a3)カバレッジ問題の有無の確認を依頼する情報、
a4)カバレッジ問題を疑う情報、
a5)カバレッジ問題が解決したことを示す情報、
などが考えられる。
a1)「カバレッジ問題の発生を示す情報」の利用方法としては、例えば第1の無線局が当該情報を第2の無線局やネットワーク運用管理装置へ送信し、第2の無線局が当該情報を考慮して自局の第2のセルの最適化を行ったり、ネットワーク運用管理装置が第1の無線局へ自己回復動作(例えば、装置の再起動)の実行の指示を行ったりする。或は、ネットワーク運用管理装置が当該情報を第1の無線局や第2の無線局へ送信し、第2の無線局が第2のセルの最適化を行ったり、第1の無線局が自己回復動作の実行を行ったりする。
a2)「カバレッジ問題の可能性を示す情報」の利用方法は、基本的にはカバレッジ問題の発生を示す情報と同様であっても良いし、或は、第2の無線局やネットワーク運用管理装置が、当該カバレッジ問題の可能性を示す情報を所定回数受信した場合に初めて第2の無線局が第2のセルの最適化を行ったり、第1の無線局が自己回復動作の実行を行ったりしても良い。
a3)「カバレッジ問題の有無の確認を依頼する情報」の利用方法としては、例えば第2の無線局が第1の無線局やネットワーク運用管理装置に当該情報を送信し、第1の無線局が第1のセルにおける無線端末からの測定報告や通信統計品質(KPI:Key Performance Indicator)を基にカバレッジに問題が無いか否かの確認を行ったり、ネットワーク運用管理装置が第1の無線局からの測定報告や第1の無線局(の第1のセル)におけるKPIを基に第1のセルに問題が無いか否かの確認を行ったりする。或は、第1の無線局が当該情報をネットワーク運用管理装置へ送信し、ネットワーク運用管理装置が第1の無線局からの測定報告や第1の無線局(の第1のセル)におけるKPIを基に、第1の無線局における異常の有無の確認を行ったりする。ネットワーク運用管理装置が、第1のセルのカバレッジに問題がある(又は問題がある可能性がある)、或は、第1の無線局に異常がある(又は異常の可能性がある)と判定した場合には、第1の無線局に自己回復動作の実行の指示を行うことも考えられる。尚、第2の無線局が、第1の無線局の第1のセルにおけるカバレッジ問題の有無の確認依頼は、第2のセルにおける無線端末の測定情報を基に送信のトリガがかかることが想定される。例えば、第2のセルにおいて、第1のセルの信号の受信電力や受信品質が所定期間に所定量以上低下した場合、或は、第1のセルの信号を検出する無線端末が所定数又は所定割合未満となった場合、などが考えられる。
a4)「カバレッジ問題を疑う情報」の利用方法は、基本的にはカバレッジ問題の有無の確認を依頼する情報と同様であっても良いし、或は、第1の無線局やネットワーク運用管理装置が、当該カバレッジ問題を疑う情報を所定回数受信した場合に初めて第1の無線局やネットワーク運用管理装置がカバレッジ問題の有無の確認を行っても良い。
a5)「カバレッジ問題が解決したことを示す情報」の利用方法としては、例えば第1の無線局が自己回復動作を行って異常を解消したり、カバレッジなどの最適化を行ってカバレッジ問題を解消したりした後、第2の無線局やネットワーク運用管理装置へ送信しても良いし、ネットワーク運用管理装置が、第1の無線局のカバレッジ問題の解消を判断した後、当該情報を第2の無線局に送信しても良い。或は、第1の無線局やネットワーク運用管理装置が第1のセルのカバレッジ問題の有無の判定において、問題が無いと判定した場合に、当該情報を第2の無線局やネットワーク運用管理装置に送信するようにしても良い。
さらに、「セルアウテージ情報」は、
a6)セル又は無線局の識別子、
a7)無線局の位置情報、
a8)セルアウテージ情報を送信する側の実行予定の処理の情報(実行情報)、
a9)セルアウテージ情報を受信した側に要求する処理の情報(要求情報)、
なども含むようにしても良い。
a6)「セル又は無線局の識別子」は、例えばセルIdentity(ID)や無線局IDが考えられる。
a7)「無線局の位置情報」は、例えばGPS(Global Positioning System)などの位置情報取得サービスで取得した位置情報が考えられる。無線局の位置情報を通知する(又は交換する)ことで、どの無線局が影響を受けているか、或は、どの無線局に影響を与えそうか、などを考慮することができる。
a8)「実行情報」は、当該セルアウテージ情報を送信する無線局又はネットワーク運用管理装置が(対象となるセルにおいて)行う予定の処理を示す情報で、例えばカバレッジ最適化、カバレッジ最適化の実行指示、自己回復動作(例えば、再起動)、などを行うことを示す情報が考えられる。
a9)「要求情報」は、当該セルアウテージ情報を送信する無線局又はネットワーク運用管理装置に実行を要求する(又は依頼する、期待する)処理を示す情報で、例えばカバレッジ最適化、自己回復動作、などを行うことを要求する(又は依頼する、期待する)ことを示す情報が考えられる。
b)「無線障害情報」としては、例えば、
b1)無線信号の送受信端(Radio Frequency:RF部)の故障を示す情報、
b2)無線信号の送受信端(RF部)の故障の疑いを示す情報、
b3)無線信号の送信部の故障を示す情報、
b4)無線信号の受信部の故障を示す情報、
などが考えられる。
b1)「無線信号の送受信端(RF部)の故障を示す情報」の利用方法としては、例えば第1の無線局が自身のRF部の故障を検出したことを第2の無線局やネットワーク運用管理装置へ通知したり、ネットワーク運用管理装置が第1の無線局におけるRF部の故障を検出したことを第1の無線局や第2の無線局に通知したりする。第2の無線局が当該通知を受けた場合、RF部が故障する以前の第1の無線局の第1のセルのカバレッジをカバーするように第2のセルのカバレッジを拡大する、又は第1のセルを隣接セルリストから削除する、などの処理を行う。ネットワーク運用管理装置が当該通知を受けた場合、第1の無線局に自己回復動作(例えば装置の再起動)の実行指示を行う、又はシステムアラームを上げる、などの処理を行う。
b2)「無線信号の送受信端(RF部)の故障の疑いを示す情報」の利用方法は、無線信号のRF部の故障を示す情報と同様であっても良いし、或は、当該RF部の故障の疑いを示す情報を所定回数通知された場合に初めて、第2の無線局がパイロット信号(参照信号とも呼ぶ)の送信電力を増大やアンテナチルト角の低減(つまりアップチルト)によりカバレッジ拡大を行ったり、ネットワーク運用管理装置が第1の無線局に自己回復動作の実行の指示を行ったり、システムアラームを上げるなどの処理を行ったりしても良い。
b3)、b4)「無線信号の送信部の故障を示す情報」や「受信部の故障を示す情報」の利用方法も、無線信号のRF部の故障を示す情報と同様である。
c)「セル間干渉情報」としては、例えば、
・第1のセルと第2のセルの干渉度合いを示す情報、
・第1のセルにおける第2のセルの信号の干渉を示す情報(第1の干渉情報)、
・第2のセルにおける第1のセルの信号の干渉を示す情報(第2の干渉情報)、
などが考えられる。
「第1のセルと第2のセルの干渉度合いを示す情報」は、例えば第1のセルにおける第2のセルの信号(例えば下りリンクの既知信号)の受信電力や受信品質と、第2のセルにおける第1のセルの信号の受信電力や受信品質との差や比、などを示す情報である。
「干渉度合いを示す情報」や「第1の干渉情報」の利用方法としては、例えば第1の無線局が所定値以上の干渉を受けている第2のセルを管理する第2の無線局やネットワーク運用管理装置に当該情報を通知したり、第1の無線局が第2のセルの信号の干渉が所定量以上変化した場合に第2の無線局やネットワーク運用管理装置に当該情報を通知したりする。或は、当該情報をセルアウテージ情報や無線障害情報を通知すると共に通知しても良い。当該情報を受信した第2の無線局やネットワーク運用管理装置は、例えば第2のセルや第1のセルのカバレッジ最適化やモビリティ最適化(例えば、ハンドオーバ関連パラメータの調整)を行う。
「干渉度合いを示す情報」や「第2の干渉情報」の利用方法としては、例えば第2の無線局が第2のセルにおいて第1のセルの信号から所定値以上の干渉を受けている場合、或は、第1のセルの信号からの干渉が所定量以上変化した場合に、第1の無線局やネットワーク運用管理装置に当該情報を通知したりする。当該情報を受信した第1の無線局やネットワーク運用管理装置は、第1のセルのカバレッジ最適化やモビリティ最適化を行う。
以上に示したアラーム情報を、第1の無線局、第2の無線局、ネットワーク運用管理装置の間で適宜通信することで、第1の無線局(の第1のセル)において障害が発生した場合の周辺の第2の無線局(の第2のセル)への影響を軽減したり、第1の無線局(の第1のセル)における障害の検出を補助し、当該異常の検出或は当該異常からの回復を迅速に行ったりすることができる。尚、第1の無線局と第2の無線局がそれぞれ異なるネットワーク運用管理装置に管理されている(接続されている)場合、それらネットワーク運用管理装置間で上述の情報を通信する構成にしても良い。
一例として、上述したセル縮退の例を挙げれば、ある無線局のセルが障害により縮退した場合、本実施形態によれば周辺にある無線局はセルの縮退をアラーム情報により知ることができる。したがって、周辺の無線局は、障害が発生した無線局のセルにより元々カバーされていたエリアの一部または全部を補完するように自局のセルを制御することができ、不感地の発生を回避できる。その他のアラーム情報でも同様に、周辺無線局が適切なセル制御を実行することで、無線局の障害に起因するシステム全体の特性の劣化を抑制することが可能となる。
なお、アラーム情報の主な通信形態としては、
1)第1の無線局がアラーム情報を生成し、第2の無線局、又は、ネットワーク運用管理装置に送信する場合、
2)ネットワーク運用管理装置がアラーム情報を生成し、第1の無線局、第2の無線局、他のネットワーク運用管理装置、のいずれかに送信する場合、
3)第2の無線局がアラーム情報を生成し、第1の無線局、他の第2の無線局(第3の無線局と考えてもよい)、又は、ネットワーク運用管理装置に送信する場合、
などが考えられるが、本発明はその他の形態においても適用可能である。
2.システム構成
図2に示すように、本発明の実施形態が適用される無線通信システムとして、セル10aおよびセル20aをそれぞれ管理する無線局10および無線局20と、無線局10および無線局20を制御あるいは管理するネットワーク運用管理装置30と、から構成されているシステムを考える。セル10aとセル20aとは互いに影響を及ぼしうる程度の近傍に配置されていればよく、必ずしも互いのエッジが接している必要はない。無線端末40は無線局10および/または無線局20との間で無線通信可能である。
図2における各無線局は、1つのセルを直接制御する無線基地局だけでなく、複数の無線基地局(従って複数のセル)を制御あるいは管理する上位局を含んでもよい。たとえば、無線局として、無線基地局や基地局制御局などが考えられる。またネットワーク運用管理装置30としては、基地局制御局、SON(Self Organizing Network)サーバ、コアネットワーク装置などが考えられる。無線局10と無線局20とは上位ネットワーク装置を介して互いに通信可能に接続されてもよいが、より高速のインタフェースで直接接続されてもよい。ここで、高速とは物理的に他のインタフェースよりも高速な回線であってもよいし、処理が簡易又は通信周期が短い等の理由により制御遅延が小さいという意味での高速であってもよい。無線局が、無線局間のインタフェースを介して、ネットワーク最適化に関する情報を通知することで、上位ネットワーク装置を介して通知する場合と比べて、障害が発生した場合のシステムの特性劣化の回避効果が高まる。障害が発生した場合、情報の通知に要する時間が長くなる程、特性劣化が進行する。よって、無線局が、無線局間の高速インタフェースを介して情報を通知することで、特性劣化の回避効果が大きくなる。
以下、本発明の実施形態による無線局、ネットワーク運用管理装置および無線端末の構成について説明する。なお、第1実施形態と第2実施形態とは、無線局およびネットワーク運用管理装置の各参照番号にそれぞれ「−1」および「−2」を付加して区別するものとする。
3.第1実施形態
本発明の第1実施形態によれば、ネットワーク運用管理装置30−1がある無線局の障害を検知し、周辺の無線局へアラーム情報を通知する。以下、図3を参照しながら、本実施形態による無線局10−1および20−1とネットワーク運用管理装置30−1の機能的構成を説明する。
3.1)構成
図3において、無線局10−1は、無線端末40から無線信号を受信する無線受信器11と、受信信号を復調する復調部12と、復調した情報や制御情報を上位ネットワークや他の無線局へ送信する送信部13と、上位ネットワークあるいは他の無線局からの信号を受信する受信部14と、上位ネットワークから受信した信号を基に制御を行う制御部15と、無線端末40へ送信するデータや制御情報から送信信号を生成する信号生成部16と、無線端末40へ無線信号を送信する無線送信器17と、を有する。そのほかに、制御部15はネットワーク運用管理装置30−1あるいは他の無線局から受信したアラーム情報に従って自局のセル制御を行うことができる。また、上述したように、制御部15は自局のパフォーマンス監視を行い、その監視結果(例えば、自局でのサービス品質の測定結果やサービス品質に関する情報であるネットワーク測定情報)をネットワーク運用管理装置30へ送信部13を通して定期的に報告する機能を有するものとする。なお、無線局20も基本的に同じ機能構成を有する。
ネットワーク運用管理装置30−1は、無線局や上位ネットワークからの信号を受信する受信部31と、受信信号に含まれる情報(例えば、無線局によるネットワーク測定情報)を保存したり通信統計品質(KPI:Key Performance Indicator)を算出したりするネットワーク監視部32と、ネットワーク測定情報やKPIの情報を基に無線局における障害発生を検出しアラーム情報の送信制御を行う障害検出部33と、無線局やその上位ネットワークにおけるネットワーク最適化を制御する最適化制御部34と、無線局やその上位ネットワークへ最適化の指示などの信号を送信する送信部35と、を有する。
なお、無線端末40は、無線局(例えば無線基地局)からの無線信号を受信する無線受信器41と、当該無線信号を復調する復調部42と、復調結果を基に制御を行う制御部43と、受信信号に対して測定を行う測定部44と、データや制御情報から信号を生成する信号生成部45と、無線局へ信号を送信する無線送信器46とを有する。
3.2)動作
図4に示すように、各無線局10−1、20−1の制御部15は、自局でのサービス品質の測定結果やサービス品質に関する情報を含むネットワーク測定情報を送信部13からネットワーク運用管理装置30−1へ定期的に報告している(動作100)。ある時点で無線局10に何らかの障害101が発生すると、無線局10の制御部15は当該障害を反映したネットワーク測定情報を通常の周期でネットワーク運用管理装置30−1へ報告する(動作102)。
各無線局から受信部31を通してネットワーク測定情報を受信すると、ネットワーク運用管理装置30−1の障害検出部33は、受信したネットワーク測定情報から無線局10−1の障害を検出する(動作103)。障害検出部33が無線局10−1の障害を検出すると、最適化制御部34は無線局10−1に対して自己復旧起動指示を送信部35から送信し(動作104)、障害検出部33は無線局10−1の周辺ある無線局20−1に対してアラーム情報を送信する(動作105)。
4.第2実施形態
本発明の第2実施形態によれば、無線局が自局あるいは他局の障害を検知し、当該障害が生じた無線局の周辺にある無線局へアラーム情報を通知する。以下、図5を参照しながら、本実施形態による無線局10−2および20−2とネットワーク運用管理装置30−2の機能的構成を説明する。
4.1)構成
図5において、無線局10−2は、無線端末40からの信号の復調結果や通信統計品質(KPI)を基に障害の発生を検出する障害発生部18を設けた以外は、図3に示す第1実施形態の無線局10−1と基本的には同じ構成であるから、同一の参照番号を付して説明は省略する。また、ネットワーク運用管理装置30−2は、図3に示す第1実施形態のネットワーク運用管理装置30−1から障害発生部33を除いた以外は同じ構成であるから、同一の参照番号を付して説明は省略する。
4.2)動作
(動作例1)
図6に示すように、無線局10−2に何らかの障害200が発生すると、障害発生部18は復調部12の復調結果や通信統計品質(KPI)を基に障害の発生を検出し(動作201)、アラーム情報を生成して送信部13からネットワーク運用管理装置30−2へ送信する(動作202)。ネットワーク運用管理装置30−2のネットワーク監視部32は受信したアラーム情報を無線局10−2の周辺にある無線局20−2へ転送し(動作203)、最適化制御部34は無線局10−2に対して自己復旧起動指示を送信部35から送信する(動作204)。
(動作例2)
図7に示すように、無線局10−2に何らかの障害200が発生すると、障害発生部18は復調部12の復調結果や通信統計品質(KPI)を基に障害の発生を検出し(動作201)、アラーム情報を生成して送信部13から周辺の無線局20−2およびネットワーク運用管理装置30−2へ送信する(動作202a)。ネットワーク運用管理装置30−2の最適化制御部34は、アラーム情報を受信すると、無線局10−2に対して自己復旧起動指示を送信部35から送信する(動作204)。
(動作例3)
図8に示すように、無線局10−2に何らかの障害300が発生すると、当該無線局10−2の周辺にある無線局20−2の障害発生部18は、復調部12の復調結果や通信統計品質(KPI)を基に、無線局10−2での障害発生の疑いを検出する(動作301)。無線局20−2の障害発生部18は、無線局10−2での障害発生の疑いを示すアラーム情報を生成して送信部13から無線局10−2へ送信する(動作302)。アラーム情報を受け取った無線局10−2は、当該アラーム情報をネットワーク運用管理装置30−2へ送信し(動作303)、それに応じてネットワーク運用管理装置30−2の最適化制御部34は、当該無線局10−2に対して自己復旧起動指示を送信する(動作304)。尚、アラーム情報が「障害発生の疑い」を示す情報の代りに、「障害発生」を示す情報でも良い。
(動作例4)
図9に示すように、無線局10−2に何らかの障害300が発生し、それを無線局50の障害発生部18が復調部12の復調結果や通信統計品質(KPI)を基に、無線局10−2での障害発生の疑いを検出すると(動作301)、無線局50の障害発生部18は無線局10−2での障害発生の疑いを示すアラーム情報を生成して送信部13から無線局10−2の周辺無線局20−2へ送信する(動作302)。アラーム情報を受け取った無線局20−2は、当該アラーム情報をネットワーク運用管理装置30−2へ送信し(動作303a)、それに応じてネットワーク運用管理装置30−2の最適化制御部34は当該無線局10−2に対して自己復旧起動指示を送信する(動作304)。尚、アラーム情報が「障害発生の疑い」を示す情報の代りに、「障害発生」を示す情報でも良い。
5.効果
上述した第1および第2実施形態によれば、ある無線局で障害が発生した場合、その周辺無線局がアラーム情報を受け取ることで、隣接無線局での障害の発生を知ることができる。したがって、周辺無線局はアラーム情報に応じた適切な制御を行うことが可能となり、システム全体としての特性劣化を抑制することができる。
6.適用例
以下、上述した実施形態を3GPP LTE(Long Term Evolution)の無線通信システムに適用した実施例について説明する。
図10に示すように、無線通信システムは、セル(cell)110a、120a、150aおよび160aをそれぞれ管理する無線基地局(eNB)110、120、150および160と、無線基地局110および120を管理するネットワーク運用管理装置(O&M又はSON server)130Aと、無線基地局150および160を管理するネットワーク運用管理装置130Bと、セル(cell)110a、120a、150aおよび160aのいずれかの中に位置することで対応する無線基地局と通信可能な無線端末(UE)140と、から構成されるものとする。ただし、セル160aはセル110aに包摂されているものとする。
ここで、無線基地局間は直接インタフェース(X2と呼ぶ)でお互いに接続されているものとする。なお、図示されていないが、無線基地局やネットワーク運用管理装置は、コアネットワーク(Evolved Packet Core: EPC)と接続され、X2インタフェースが確立されていない無線基地局間はコアネットワーク(EPC)とのインタフェース(S1と呼ぶ)を介して通信を行うことができる。EPCは、さらに無線端末の移動管理装置(Mobility Management Entity: MME)とゲートウェイ(Serving ゲートウェイ: S-GW)などに分類される。
図10に示すシステムにおいて、ある無線基地局(第1の無線基地局)で障害が発生した場合、当該障害を検知した無線基地局あるいはネットワーク運用管理装置が当該障害に関するアラーム情報を生成する。そして、当該アラーム情報は、第1の無線基地局、その周辺の無線基地局(第2の無線基地局)、およびネットワーク運用管理装置130Aまたは130Bのうち少なくとも2つの間で通信される。当該アラーム情報を受けた無線基地局あるいはネットワーク運用管理装置はネットワーク最適化を行ったり、第1の無線基地局が当該障害への対策として予め規定した自己回復動作(例えば装置の再起動)を行ったり、第1の無線基地局に対して自己回復動作の実行の指示を行ったりする。
ここで、LTEのシステムにおいて、X2インタフェースを介して障害に関するアラーム情報を通信するメッセージとしては、例えば、X2インタフェース確立時(X2 Setup)のメッセージ(X2 SETUP REQUEST、X2 SETUP RESPONSE)、無線基地局の設定更新時(eNB Configuration Update)のメッセージ(ENB CONFIGURATION UPDATE、ENB CONFIGURATION UPDATE ACKNOWLEDGE)、隣接無線基地局のセルの起動要求時(Cell Activation)のメッセージ(CELL ACTIVATION REQUEST、CELL ACTIVATION RESPONSE)、負荷情報の通知時(Load Indication)のメッセージ(LOAD INFORMATION)、モビリティ関連のパラメータの設定変更(Mobility Settings Change)に関するメッセージ(MOBILITY CHANGE REQUEST、MOBILITY CHANGE ACKNOWLEDGE)、リソース状況報告時(Resource Status Reporting Initiation、Resource Status Reporting)のメッセージ(RESOURCE STATUS REQUEST、RESOURCE STATUS RESPONSE、RESOURCE STATUS UPDATE)、などが考えられる。しかし、これらに限定はされず、新たにメッセージを規定しても良いことは言うまでもない。
また、アラーム情報としては、例えば、
・第1の無線基地局のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ情報(Cell Outage Related Information)、
・第1の無線基地局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報(Radio Failure Related Information)、
・第1の無線基地局のセルと第2の無線基地局のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報(Inter Cell Interference(ICI) Related Information)、
などが考えられる。
一方、セルアウテージ情報としては、例えば、
・カバレッジ問題の発生を示す情報(Cell Outage Notification)、
・カバレッジ問題の可能性を示す情報(Potential Cell Outage Notification)、
・カバレッジ問題の有無の確認を依頼する情報(Cell Outage Check Request)、
・カバレッジ問題を疑う情報(Cell Outage Suspicion Information)、
・カバレッジ問題が解決したことを示す情報(Cell Outage Recovery Information)
などが考えられる。
さらに、セルアウテージ情報は、
・セルの識別子(Physical Cell Identity: PCI、あるいはEUTRAN Cell Global Identity: CGI)又は無線基地局の識別子(eNB ID)、
・無線基地局の位置情報、
・セルアウテージ情報を送信する側の実行予定の処理の情報(実行情報)、
・セルアウテージ情報を受信した側に要求する処理の情報(要求情報)、
なども含むようにしても良い。
以上に示した各情報を、第1の無線基地局、その周辺にある第2の無線基地局およびネットワーク運用管理装置130Aまたは130Bの間で適宜通信することで、第1の無線基地局(のセル)において障害が発生した場合、その周辺の第2の無線基地局(のセル)への影響を軽減したり、第1の無線基地局(のセル)における障害の検出を補助し、当該障害検出あるいは当該障害からの回復を迅速に行ったりすることができる。
図10に示す無線通信システムにおいて、障害が発生した第1の無線基地局を無線基地局110とすれば、その周辺の第2の無線基地局は無線基地局120,150および160である。この場合、障害が発生している無線基地局110とその周辺局の一つである無線基地局120とは同じネットワーク運用管理装置130Aにより管理され、その他の周辺局である無線基地局150および160は別のネットワーク運用管理装置130Bにより管理されている。このように異なるネットワーク運用管理装置130Aおよび130Bに管理されている(接続されている)場合であれば、それらネットワーク運用管理装置130Aおよび130Bの間で上述したアラーム情報を通信する構成にしても良い。以下、無線基地局をeNBと、ネットワーク運用管理装置をO&Mとそれぞれ略記し、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
6.1)第1実施例
本発明の第1実施例による無線通信システムの動作シーケンスでは、O&M130AがeNB110における障害(例えば、カバレッジ縮退など)を検出し、eNB110に自己回復動作(例えば、再起動)を指示するものとする。
図11において、まずeNB110は、ネットワーク性能監視(Performance Monitoring: PM)のために、セル110aにおけるUE140による端末測定報告(UE Measurement Report)、ネットワーク性能に関連するサービス品質の測定結果、サービス品質に関する情報(例えば、KPI)などをネットワーク測定情報としてO&M130Aに報告している(動作400;Measurement Reporting for PM)。同様に、eNB120もセル120aにおけるUEによる端末測定報告や所定のKPIなどをO&M130Aに報告している。
ある時点において、eNB110(あるいはセル110a)において障害101が発生したものとする。尚、eNB110は、O&M130Aとの通信に用いる送受信部が正常である限り、O&M130Aへのネットワーク測定情報の報告を継続する(動作402)。
O&M130Aは、ネットワーク測定情報を基にeNB110(あるいはセル110a)における障害を検出する(動作403;Problem detection)。この障害発生を検出すると、O&M130Aは、eNB110に対して所定の自己回復動作の実行を指示し(動作404;Indication of self recovery activation)、eNB110は自己回復動作として、例えばセル110aに関する装置の再起動を行う(動作406;Self recovery)。一方、O&M130Aは、eNB110のセル110aの周辺にあるセル120aを管理するeNB120へ、「アラーム情報」として、セル110aの「カバレッジ問題の発生を示す情報」を通知する(動作405;Alarm information(Cell Outage Notification))。図示していないが、例えば、eNB120は当該アラーム情報を受信した後、セル110aの元々のカバレッジを補償するために送信電力の増加やアンテナチルト角の低減(アップチルト)によりセル120aのカバレッジ拡大を行う。
eNB110は、自己回復完了後、O&M130Aに当該完了を報告する(動作107;Indication of self recovery completion)。O&M130Aは、当該報告を受けると、eNB120へセル110aにおけるカバレッジ問題が解決したことを示す情報を通知する(動作108;Alarm information(Cell Outage Recovery Notification))。eNB120は、例えば送信電力の低減やアンテナチルト角の増加(ダウンチルト)により、セル120aのカバレッジを拡大前の状態へと戻す制御を行う。
以上の動作により、eNB110のセル110aにおいてカバレッジ問題などの障害が発生した場合でも、当該カバレッジ問題を検出したO&M130Aが周辺のeNB120へ当該カバレッジ問題の発生を通知することで、セル110aのカバレッジ問題(例えばカバレッジ縮退)による不感地発生に伴うシステム特性の劣化を回避あるいは低減することができる。尚、図示していないが、eNB110の周辺の他のeNBについても、O&M130Aに接続されている場合にはeNB120と同様の動作が適用できる。
6.2)第2実施例
本発明の第2実施例による無線通信システムの動作シーケンスでは、eNB110における障害(例えば、カバレッジ縮退など)をeNB110自身が検出し、アラーム情報を他のeNBやO&M130Aに通知するものとする。
図12において、eNB110における障害500が発生し、eNB110自身が障害500の発生を検出する(動作501;Cell outage detection in eNB10a/cell10a)。
続いて、オプション1として、eNB110は、O&M130Aにアラーム情報として「カバレッジ問題の発生を示す情報」を通知し(動作502;Alarm information(Cell Outage Notification))、O&M130AがeNB120へ当該アラーム情報を転送する(動作503;Alarm information(Cell Outage Notification))。このとき、eNB150はO&M130Aと直接接続がないのでアラーム情報は転送されない。
他方、オプション2として、eNB110がeNB120および150、O&M130Aへアラーム情報として「カバレッジ問題の発生を示す情報」を通知する(動作502a;Alarm information(Cell Outage Notification))。尚、図示していないが、eNB150はアラーム情報を受信すると、O&M130Bへ当該アラーム情報を転送するようにしても良い。
以上のオプション1あるいは2によってeNB120にアラーム情報が通知され、O&M130AがeNB110へ自己回復動作の実行を指示する(動作504;Indication of self recovery activation)。この自己回復動作指示により、eNB110は自己回復動作として、例えばセル110aに関する装置の再起動を行い(動作505;Self recovery)、O&M130Aに完了通知を行う(動作506;Indication of self recovery completion)。
以上の動作により、eNB110のセル110aにおいてカバレッジ問題などの異常が発生した場合でも、当該カバレッジ問題を検出したeNB110自身がO&M130Aや周辺のeNB120あるいはeNB150へ当該カバレッジ問題の発生を通知することができ、セル110aのカバレッジ問題(例えばカバレッジ縮退)による不感地発生に伴うシステム特性の劣化を回避あるいは低減することができる。
6.3)第3実施例
本発明の第3実施例による無線通信システムの動作シーケンスでは、eNB110における障害(例えば、カバレッジ縮退など)を他のeNB160が検出し、アラーム情報を当該eNB110や他のeNB120に通知するものとする。
図13において、eNB110における障害600が発生し、eNB110が管理するセル110aに包含されるセル160aのeNB160がセル160aにおけるUEの測定情報を基に、セル110aのカバレッジに問題がある可能性(疑い)を検出する(動作601;Cell outage suspicion in eNB110/cell110a)。
続いて、オプション1として、eNB160は、アラーム情報として「カバレッジ問題の疑いを示す情報」をeNB110へ通知し(動作602;Alarm information(Cell Outage Suspicion Indication))、eNB110は当該アラーム情報をO&M130Aへ転送する(動作603)。なお、アラーム情報を受信したO&M130Aが、図12に示す第2実施例と同様に、eNB110の周辺にあるeNB120にアラーム情報を転送すればよい。
他方、オプション2として、eNB160は、アラーム情報としてセル110aの「カバレッジ問題の疑いを示す情報」をeNB120へ通知し(動作602a;Alarm information(Cell Outage Suspicion Indication))、eNB120は当該アラーム情報をO&M130Aへ転送する(動作603a)。
オプション1または2によってアラーム情報を受信したO&M130Aは、O&M130AがeNB110へ自己回復動作の実行を指示する(動作604;Indication of self recovery activation)。この自己回復動作指示により、eNB110は自己回復動作として、例えばセル110aに関する装置の再起動を行い(動作605;Self recovery)、O&M130Aに完了通知を行う(動作606;Indication of self recovery completion)。
尚、図示していないが、eNB160はアラーム情報をO&M130Bへも通知するようにしても良い。
以上の動作により、eNB110のセル110aにおいてカバレッジ問題などの異常が発生した場合でも、当該カバレッジ問題を検出したeNB160が周辺のeNB120へ当該カバレッジ問題の発生を通知することができ、セル110aのカバレッジ問題(例えばカバレッジ縮退)による不感地発生に伴うシステム特性の劣化を回避あるいは低減することができる。
7.他の実施例
上述した各実施例は図10に示すLTEシステムを想定して説明したが、本発明はさらに、LTEにおけるホーム無線基地局(Home eNB: HeNB、小規模無線基地局(Femto eNB: FeNB)とも呼ぶ。)にも適用は可能である。この場合、無線基地局(eNB)間のX2インタフェースや無線基地局(eNB)とコアネットワーク(EPC)間のS1インタフェースの代わりに、ホーム無線基地局(HeNB)間のX2インタフェース、ホーム無線基地局(HeNB)とホーム無線基地局ゲートウェイ(HeNB GW)間のS1インタフェースなどを用いる。
一方、本発明は3GPP UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)にも適用可能である。UMTSの場合、LTEにおけるX2インタフェースやS1インタフェースの代わりに、無線基地局(eNB)と基地局制御局(Radio Network Controller: RNC)間のIubインタフェース、基地局制御局(RNC)とコアネットワーク(Core Network: CN)間のIuインタフェース、基地局制御局(RNC)間のIurインタフェース、ホーム無線基地局(HNB)間のIur−hインタフェース、ホーム無線基地局(HNB)とホーム無線基地局ゲートウェイ(HNB GW)間のIuhインタフェース、などを用いる。
また、本発明は3GPP2 CDMA(Code Division Multiple Access)2000系(例えば、CDMA 1x EV-DO: Evolution Data Only、1xRTT: Single-Carrier Radio Transmission Technology、HRPD: High Rate Packet Data)、GSM(Global System for Mobile communications)にも適用可能である。CDMA2000系の場合、LTEにおけるX2インタフェースやS1インタフェースの代わりに、LTEのコアネットワーク(EPC)とCDMA1xのコアネットワークとのインタフェースであるS101、S102インタフェースなどを用いたり、LTEのeNBとCDMAのBSC(Base Station Controller)間の直接インタフェースを確立して当該インタフェースを用いたりしても良い。GSMの場合、Iur−gインタフェースを用いる。さらに、本発明は、GSM(Global System for Mobile communications)、WiMAX(Worldwide interoperability for Microwave Access)などにも適用可能である。
本発明はSON機能を有する無線通信システム、たとえば3GPP LTE、3GPP UMTS、3GPP2 CDMA2000系、GSM、WiMAXなどのシステムに適用可能である。
10,20、50、60 無線局、無線基地局
10a,20a,50a,60a セル
11 無線受信器
12 復調部
13 送信部
14 受信部
15 制御部
16 信号生成部
17 無線送信器
18 障害検出部
30 ネットワーク運用管理装置(O&M/SONサーバ)
31 受信部
32 ネットワーク監視部
33 障害検出部
34 最適化制御部
35 送信部

Claims (16)

  1. 複数の無線局と前記無線局を管理するネットワーク運用管理装置とを有し、ネットワーク最適化を行う無線通信システムであって、
    障害が発生した第1の無線局、当該第1の無線局とは別の第2の無線局および前記ネットワーク運用管理装置の少なくとも1つが、前記障害に関するアラーム情報を送信し、
    前記アラーム情報を受けた前記第2の無線局または前記ネットワーク運用管理装置が前記第1の無線局に所定の自己回復動作の実行の指示を行い、
    前記アラーム情報が、
    ・前記第1の無線局のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ情報、
    ・前記第1の無線局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報、
    ・前記第1の無線局のセルと前記第2の無線局のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報、
    のいずれかであり、
    前記セル間干渉情報が、
    ・第1のセルと第2のセルの干渉度合いを示す情報、
    ・前記第1のセルにおける前記第2のセルの信号の干渉を示す情報、
    ・前記第2のセルにおける前記第1のセルの信号の干渉を示す情報、
    の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 複数の無線局と前記無線局を管理するネットワーク運用管理装置とを有し、ネットワーク最適化を行う無線通信システムであって、
    障害が発生した第1の無線局、当該第1の無線局とは別の第2の無線局および前記ネットワーク運用管理装置の少なくとも1つが、前記障害に関するアラーム情報を送信し、
    前記アラーム情報を受けた前記第2の無線局または前記ネットワーク運用管理装置が前記第1の無線局に所定の自己回復動作の実行の指示を行い、
    前記アラーム情報が、
    ・前記第1の無線局のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ情報、
    ・前記第1の無線局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報、
    ・前記第1の無線局のセルと前記第2の無線局のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報、
    のいずれかであり、
    前記障害を検出した第3の無線局が、前記アラーム情報を前記第1の無線局、前記第2の無線局、前記ネットワーク運用管理装置の少なくとも1つへ通知することを特徴とする無線通信システム。
  3. 前記セルアウテージ情報が、
    ・カバレッジ問題の発生を示す情報、
    ・カバレッジ問題の可能性を示す情報、
    ・カバレッジ問題の有無の確認を依頼する情報、
    ・カバレッジ問題を疑う情報、
    ・カバレッジ問題が解決したことを示す情報、
    の少なくとも1つを含む請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 前記セルアウテージ情報が、
    ・セル又は無線局の識別子、
    ・前記第1の無線局の位置情報、
    ・当該セルアウテージ情報を送信する側の実行予定の処理の情報、
    ・当該セルアウテージ情報を受信した側に要求する処理の情報、
    の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  5. 前記無線障害情報が、
    ・無線信号の送受信端(RF)の故障を示す情報、
    ・無線信号の送受信端(RF)の故障の疑いを示す情報、
    ・無線信号の送信部の故障を示す情報、
    ・無線信号の受信部の故障を示す情報、
    の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1−4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  6. 前記アラーム情報を受けた前記第2の無線局または前記ネットワーク運用管理装置がネットワーク最適化を行うことを特徴とする請求項1−5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  7. 前記無線局が無線基地局、基地局制御局、ネットワーク装置のいずれかであることを特徴とする請求項1−6のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  8. 複数の無線局からなるネットワークの最適化を行う無線通信システムにおけるネットワーク運用管理装置であって、
    障害が発生した第1の無線局、当該第1の無線局とは別の第2の無線局、他のネットワーク運用管理装置の少なくとも1つと、前記障害に関するアラーム情報を通信する通信手段と、
    前記第2の無線局から前記アラーム情報を受信すると、前記第1の無線局に所定の自己回復動作の実行の指示を行う制御手段と、を有し、
    前記アラーム情報が、
    ・前記第1の無線局のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ情報、
    ・前記第1の無線局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報、
    ・前記第1の無線局のセルと前記第2の無線局のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報、
    のいずれかである、
    ことを特徴とするネットワーク運用管理装置。
  9. 前記第1の無線局における障害を検出する障害検出手段をさらに有する、ことを特徴とする請求項に記載のネットワーク運用管理装置。
  10. 前記通信手段は、前記障害に関するアラーム情報を生成し、前記第1の無線局、前記第1の無線局とは別の第2の無線局、他のネットワーク運用管理装置の少なくとも1つへ送信する、ことを特徴とする請求項またはに記載のネットワーク運用管理装置。
  11. 前記制御手段が、さらに、ネットワークの最適化を行うことを特徴とする請求項または10に記載のネットワーク運用管理装置。
  12. 複数の無線局と前記無線局を管理するネットワーク運用管理装置とを有しネットワーク最適化を行う無線通信システムにおける無線局であって、
    自無線局とは別の第1の無線局における障害の発生、又は当該障害の疑いを検出する障害検出手段と、
    前記障害に関するアラーム情報を送信する通信手段と、
    前記第1の無線局に所定の自己回復動作の実行の指示を行う制御手段と、
    を有し、
    前記アラーム情報が、
    ・無線局のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ情報、
    ・無線局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報、
    ・第1の無線局のセルと無線局のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報、
    のいずれかである、
    ことを特徴とする無線局。
  13. 前記通信手段は、前記障害に関するアラーム情報を前記第1の無線局、前記第1の無線局とは別の第2の無線局、前記ネットワーク運用管理装置の少なくとも1つへ送信する、ことを特徴とする請求項12に記載の無線局。
  14. 複数の無線局と前記無線局を管理するネットワーク運用管理装置とを有しネットワーク最適化を行う無線通信システムにおける無線局であって、
    自無線局あるいは自無線局とは別の第1の無線局における障害に関するアラーム情報を受信する通信手段と、
    前記アラーム情報を受信すると、前記アラーム情報が示す前記障害に応じて自無線局のセルを制御する制御手段と、
    前記アラーム情報が、
    ・無線局のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ情報、
    ・無線局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報、
    ・第1の無線局のセルと無線局のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報、
    のいずれかであり、
    自無線局あるいは前記第1の無線局で障害が発生したことを検出する障害検出手段を更に有し、前記通信手段により前記障害に関するアラーム情報を前記第1の無線局、前記第1の無線局とは別の第2の無線局、前記ネットワーク運用管理装置の少なくとも1つへ送信する
    ことを特徴とする無線局。
  15. 複数の無線局と前記無線局を管理するネットワーク運用管理装置とを有し、ネットワーク最適化を行う無線通信システムにおけるネットワーク修復方法であって、
    障害が発生した第1の無線局、当該第1の無線局とは別の第2の無線局、前記ネットワーク運用管理装置の少なくとも1つが、前記障害に関するアラーム情報を送信し、
    前記アラーム情報を受けた前記第2の無線局または前記ネットワーク運用管理装置が前記第1の無線局に所定の自己回復動作の実行の指示を行い、
    前記アラーム情報が、
    ・前記第1の無線局のセルにおけるカバレッジ問題に関連するセルアウテージ情報、
    ・前記第1の無線局の無線信号制御における障害に関連する無線障害情報、
    ・前記第1の無線局のセルと前記第2の無線局のセルとの間の干渉に関連するセル間干渉情報、
    のいずれかであり、
    前記障害を第3の無線局が検出し、当該第3の無線局が、前記アラーム情報を前記第1の無線局、前記第2の無線局、前記ネットワーク運用管理装置の少なくとも1つへ通知することを特徴とするネットワーク修復方法。
  16. 前記アラーム情報を受けた前記第2の無線局または前記ネットワーク運用管理装置が、ネットワーク最適化を行うことを特徴とする請求項15に記載のネットワーク修復方法。
JP2014504716A 2012-03-15 2013-03-15 無線通信システム、無線局、ネットワーク運用管理装置およびネットワーク修復方法 Active JP6332633B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014504716A JP6332633B2 (ja) 2012-03-15 2013-03-15 無線通信システム、無線局、ネットワーク運用管理装置およびネットワーク修復方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012058625 2012-03-15
JP2012058625 2012-03-15
JP2014504716A JP6332633B2 (ja) 2012-03-15 2013-03-15 無線通信システム、無線局、ネットワーク運用管理装置およびネットワーク修復方法
PCT/JP2013/001759 WO2013136813A1 (ja) 2012-03-15 2013-03-15 無線通信システム、無線局、ネットワーク運用管理装置およびネットワーク修復方法
US201414385425A 2014-09-15 2014-09-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013136813A1 JPWO2013136813A1 (ja) 2015-08-03
JP6332633B2 true JP6332633B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=58158193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014504716A Active JP6332633B2 (ja) 2012-03-15 2013-03-15 無線通信システム、無線局、ネットワーク運用管理装置およびネットワーク修復方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9930551B2 (ja)
JP (1) JP6332633B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10321340B2 (en) * 2014-12-30 2019-06-11 Hughes Network Systems, Llc Communication network service condition detection
US11178558B2 (en) * 2015-05-22 2021-11-16 Parallel Wireless, Inc. Wireless backhaul resiliency
JP6916446B2 (ja) * 2018-09-13 2021-08-11 日本電信電話株式会社 基地局管理方法、基地局管理装置及びプログラム
US10708122B1 (en) 2019-10-30 2020-07-07 T-Mobile Usa, Inc. Network fault detection and quality of service improvement systems and methods

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5949759A (en) 1995-12-20 1999-09-07 International Business Machines Corporation Fault correlation system and method in packet switching networks
US5852630A (en) 1997-07-17 1998-12-22 Globespan Semiconductor, Inc. Method and apparatus for a RADSL transceiver warm start activation procedure with precoding
US8165028B1 (en) 1997-12-10 2012-04-24 Intel Corporation Monitoring in communication system with wireless trunk
JP3643930B2 (ja) * 2001-01-19 2005-04-27 日本フィールド・エンジニアリング株式会社 ネットワーク化されたインフラストラクチャ系機器の管理運用システムとそのシステムを用いた管理運用方法
JP2003078938A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Nec Corp 移動通信システムとハンドオフ制御方法およびプログラム
JP4780963B2 (ja) * 2005-01-07 2011-09-28 三菱電機株式会社 映像配信システム
US20110190016A1 (en) 2007-08-16 2011-08-04 Nec Corporation Radio communication system and method
CN102638858B (zh) 2007-08-22 2015-11-25 华为技术有限公司 一种演进网络切换处理方法与系统
EP2248372B1 (en) 2008-02-29 2018-08-08 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) A method of operating wireless communications network and base station for use in wireless communication network
ATE544305T1 (de) 2008-08-13 2012-02-15 Alcatel Lucent Dezentralisiertes verfahren zur handhabung eines zellenausfalls in einem funknetz
US8095075B2 (en) * 2009-03-10 2012-01-10 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) System and method of detecting a sleeping cell and remedying detected conditions in a telecommunication network
CN101873657B (zh) 2009-04-23 2014-12-10 中兴通讯股份有限公司 一种估算邻区上行信号质量的方法和切换优化方法
JP2010258814A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Kyocera Corp 通信装置
WO2011025424A1 (en) 2009-08-28 2011-03-03 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Handling alarms based on user session records
US8433260B2 (en) * 2009-09-01 2013-04-30 Ubidyne Inc. Base-station failure predictor
EP2490491B1 (en) * 2009-10-15 2018-09-05 Nec Corporation Mobile communication system, radio base station apparatuses, cell area cooperative control method and programs
JP2011097295A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Kyocera Corp 中継装置
US8903375B2 (en) 2010-02-18 2014-12-02 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Compensating for coverage holes in a cellular radio system
WO2011141154A1 (en) 2010-05-11 2011-11-17 Nec Europe Ltd. Method for handling failure of a mme in a lte/epc network
JP5576192B2 (ja) * 2010-06-24 2014-08-20 京セラ株式会社 無線通信システム、基地局および通信制御方法
US8768339B2 (en) * 2010-12-15 2014-07-01 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for providing long term evolution service outage and degradation management
US8902761B2 (en) 2010-12-15 2014-12-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for providing long term evolution network topology management
US9357418B2 (en) 2011-02-11 2016-05-31 Lg Electronics Inc. Measurement reporting method of terminal in wireless communication system and apparatus therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2013136813A1 (ja) 2015-08-03
US20170055170A1 (en) 2017-02-23
US9930551B2 (en) 2018-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013136813A1 (ja) 無線通信システム、無線局、ネットワーク運用管理装置およびネットワーク修復方法
JP6249172B2 (ja) 無線通信システム、無線局、ネットワーク運用管理装置およびネットワーク最適化方法
JP6029774B2 (ja) モバイルネットワークの適応化
EP2591625B1 (en) Methods and radio base stations for determining performance state of a cell
US9516533B2 (en) Method for reporting radio link failure information
US9913182B2 (en) Radio communication system, base station, network management device, handover control method and program
CN105557023B (zh) 无线电信网络节点和方法
JP6191829B2 (ja) 無線通信システム、無線局、ネットワーク運用管理装置およびネットワーク最適化方法
JP5900513B2 (ja) 基地局、通信システム、及び基地局の制御方法
EP3125639B1 (en) Communication control method, device and system for mobile terminal
JP6332633B2 (ja) 無線通信システム、無線局、ネットワーク運用管理装置およびネットワーク修復方法
EP2898722B1 (en) Method for supporting indicating a failure event to a source access system
US9973951B1 (en) Use of UE-capability reporting to control UE service
WO2015062042A1 (zh) 无线链路失败报告处理方法及装置、系统
WO2011131049A1 (zh) 无线链路失败信息的处理方法及系统
US10225752B2 (en) First network node, method therein, computer program and computer-readable medium comprising the computer program for detecting outage of a radio cell
WO2024033818A1 (en) Methods and apparatus for addressing radio link failure reports
JP2013123178A (ja) 基地局、無線通信システム及び障害発生検知方法
KR20140011593A (ko) 이종 네트워크 시스템에서 제어정보 전송방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6332633

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150