JP6331970B2 - 燃料電池装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスにより発電する燃料電池装置に関する。
燃料電池装置は、燃料ガス及び酸化剤ガスの有する化学エネルギーを電気エネルギーに直接変換する発電装置である。その発電効率は非常に高く、また排出されるガスも比較的クリーンであることから、次世代の発電装置として注目されている。燃料電池装置では、高負荷運転時に冷却ガスを導入してセルスタックの温度を下げることが行われる一方で、冷却ガスの導入に伴う課題を解決する手段が提案されている(特許文献1参照)。
このような冷却ガスの導入によってセルスタックの過度な高温化は避けられるものの、セルスタック内における温度分布の差が顕著になり、様々な不具合が発生する可能性がある。そこで、特許文献1に記載の燃料電池装置では、酸化剤ガスの導入管からセルスタックを経て排出管に至る間において、セルスタック流入前の流通領域とセルスタック流入後の流通領域とを隔てる隔壁に微細な凹凸が設けられている。この微細な凹凸を介して、セルスタックに導入される酸化剤ガスと、セルスタックから排出される酸化剤ガスとの熱交換率が高められることにより、セルスタックの内部の温度を所定の温度範囲に抑えることができる。
特開2010−27215号公報
ところで、燃料電池装置では発電時にセルスタック自身が発熱するため、セルスタックに流入される酸化剤ガスの温度よりも、セルスタックから排出される酸化剤ガスの温度の方が高くなる。よって、セルスタックにおいて酸化剤ガスが導入される外表面から遠ざかるほど、酸化剤ガスによる放熱作用は低下する。すなわち、酸化剤ガスが導入される外表面からの距離が遠い部分ほど温度上昇し易い。これがセルスタックの温度分布を不均一化する要因の一つとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、セルスタックの温度分布をより均一化することのできる燃料電池装置を提供することにある。
記課題を解決するために、燃料ガス及び酸化剤ガスにより発電する燃料電池装置は、前記酸化剤ガス及び前記燃料ガスの供給に基づき発電する燃料電池セル(13,14,110,210)の積層構造からなるセルスタック(10,100,200)と、前記セルスタックの積層面となる外表面において前記酸化剤ガスが導入される側の外表面であるガス導入面(10a,10c,100a,200a)を除く外表面(10b,10d,100b,100d,200b,200d)に対向し前記外表面を囲むように配置され、前記外表面を介して前記セルスタックから発せられる熱を前記酸化剤ガスと熱交換させる熱交換部(93)と、前記セルスタックにおいて前記熱交換部に対向していない部分から発せられる熱を前記熱交換部に向かって放熱する放熱構造(310,311,320,321,330)と、を備える。
この構成によれば、セルスタックにおいてガス導入面を除く部分であって、且つ熱交換部に対向していない部分が存在する場合でも、その部分から発せられる熱が放熱構造を通じて熱交換部へと放熱される。これにより、セルスタック全体で放熱作用を得ることができるため、結果的にセルスタックの温度分布をより均一化することができる。
本発明によれば、セルスタックの温度分布をより均一化することができる。
燃料電池装置の第1実施形態についてその概略構成を示すブロック図。 図1のII−II線に沿った断面構造を示す断面図。 燃料電池装置の第2実施形態についてその概略構成を示すブロック図。 図3のIV−IV線に沿った断面構造を示す断面図。 燃料電池装置の第3実施形態についてその断面構造を示す断面図。 燃料電池装置の第4実施形態についてその断面構造を示す断面図。 燃料電池装置の第5実施形態についてその断面構造を示す断面図。 燃料電池装置の他の実施形態についてその断面構造を示す断面図。
<第1実施形態>
以下、燃料電池装置の第1実施形態について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の燃料電池装置1は、セルスタック10と、ケース20と、燃焼器30と、改質器40と、蒸発器50と、脱硫器60とを備えている。
セルスタック10は軸線mを中心に直方体状をなしている。セルスタック10はスタックアダプタ70を介してベースプレート80上に配置されている。ベースプレート80は板状の金属板からなる。図2に示されるように、セルスタック10は、板状の燃料電池セル11と、燃料電池セル11を板厚方向に挟み込む板状のセパレータ12とを備えている。セルスタック10は、複数の燃料電池セル11がセパレータ12を介して複数積層された構造からなる。
燃料電池セル11は、固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell: SOFC)であり、板状の固体電解質と、固体電解質の板厚方向の一側面に貼付される燃料極(アノード)と、固体電解質の板厚方向の他側面に貼付される酸化剤極(カソード)とを有している。燃料電池セル11は、燃料極に供給される燃料ガスと、酸化剤極に供給される酸化剤ガスとの化学反応に基づき発電する。本実施形態では、酸化剤ガスとして空気が用いられている。
セパレータ12は、各燃料電池セル11を電気的に接続する機能を有している。またセパレータ12は、燃料ガスを各燃料電池セル11に供給する燃料ガス流路(図示略)と、空気を各燃料電池セル11に供給する空気流路(図示略)とを有している。すなわち、セパレータ12は、燃料ガス及び空気を各燃料電池セル11に供給する機能も有している。
スタックアダプタ70は板状の部材からなり、内部に複数の燃料ガス流路を有している。スタックアダプタ70は、セルスタック10に対して燃料ガスの供給を行う。また、スタックアダプタ70は、セルスタック10において発電に供されなかった残余の燃料ガス及び空気からなる排ガスの排出も行う。
ケース20は、セルスタック10を収容する筐体である。図1に示されるように、ケース20は、内側から順に第1筒状体21、第2筒状体22、第3筒状体23、第4筒状体24、及び第5筒状体25を有する構造からなる。各筒状体21〜25は金属製の部材からなる。各筒状体21〜25は、軸線mに直交する断面形状が矩形状をなしており、それぞれの中心軸が軸線m上に位置するように配置されている。
第1筒状体21は、セルスタック10の周囲を囲うように配置されている。第1筒状体21の軸方向の一端部はベースプレート80上に当接した状態で固定されている。第1筒状体21におけるベースプレート80側の端部とは反対側の端部は、天板26により塞がれている。第1筒状体21の内面及びベースプレート80により囲まれる空間により、セルスタック10及びスタックアダプタ70を収容する収容部90が区画形成されている。第1筒状体21は、一側壁21aのベースプレート80側の部位に通孔29を有している。通孔29は、一側壁21aの外面から内面に貫通している。また、図2に示されるように、通孔29は、第1筒状体21の矩形断面の一辺が開口するように形成されている。
第2筒状体22は、第1筒状体21の周囲を囲むように配置されている。図1に示されるように、第2筒状体22の軸方向の一端部はベースプレート80上に当接した状態で固定されている。第2筒状体22におけるベースプレート80側の端部とは反対側の端部は、円環状の天板27を介して第4筒状体24の一端部に連結されている。
第3筒状体23は第2筒状体22の周囲を囲むように配置されている。第3筒状体23は天板27との間に隙間を有して配置されている。
第4筒状体24は第3筒状体23の周囲を囲むように配置されている。第2筒状体22の外面、第3筒状体23、第4筒状体24の内面、及び天板27により囲まれる空間により、排ガス流路91が形成されている。
第5筒状体25は第4筒状体24の周囲を囲むように配置されている。第5筒状体25におけるベースプレート80側の端部とは反対側の端部は、天板28により塞がれている。天板28と天板27との間、並びに天板28と天板26との間にはいずれも隙間が設けられている。第1筒状体21の外周面、第2筒状体22の内面、第4筒状体24の外面、第5筒状体25の内面、天板26、天板27、及び天板28により囲まれる空間により、空気流路92が構成されている。図2に示されるように、セルスタック10周辺では、セルスタック10の周囲を囲うように空気流路92が配置されている。
蒸発器50は水を蒸発させることにより水蒸気を生成する。蒸発器50は、生成した水蒸気を改質器40に供給する。
脱硫器60は、都市ガスに含まれる硫黄成分を除去した後、脱硫後の都市ガスを改質器40に供給する。
改質器40は、蒸発器50から供給される水蒸気に基づき都市ガスを水蒸気改質反応により改質することにより、水素リッチな燃料ガスを生成する。改質器40は、生成した燃料ガスをセルスタック10にスタックアダプタ70を介して供給する。
セルスタック10には、空気流路92及び通孔29を通じて空気が供給される。図2に矢印S1で示されるように、通孔29から導入された空気は、セルスタック10の外表面10aからその内部に導入される。以下では、便宜上、セルスタック10の積層面となる外表面において空気の導入される側の外表面10aを「ガス導入面」とも称する。セルスタック10は、このガス導入面10aから導入される空気と、スタックアダプタ70から供給される燃料ガスとに基づき発電する。図1に示されるように、セルスタック10は、発電に供されなかった残余の燃料ガス及び空気を燃焼器30にスタックアダプタ70を介して排出する。
燃焼器30は、セルスタック10から排出された残余の燃料ガス及び空気を燃焼する。燃焼により生成される高温の排ガスはケース20の排ガス流路91を介して外部に排出される。
以上のような構成からなる燃料電池装置1では、排ガス流路91を流れる排ガスと、空気流路92を流れる空気との間で熱交換が行われることで、空気の温度が上昇する。また、発電中のセルスタック10から発せられる熱により第1筒状体21が高温になるため、空気流路92を流れる空気と第1筒状体21との間でも熱交換が行われて空気の温度が上昇する。このように、空気流路92は、セルスタック10から発せられる熱を空気と熱交換させるとともに、燃焼後の排ガスの有する熱を空気と熱交換させる熱交換部93としても機能する。
以上説明した本実施形態の燃料電池装置1によれば、以下の(1)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)図2に示されるように、セルスタック10のガス導入面10aを除く外表面10b,10c,10dは熱交換部93に対向している。そのため、セルスタック10の外表面10b,10c,10d近傍から発せられる熱は熱交換部93により受熱される。また、ガス導入面10a近傍から発せられる熱は、通孔29から導入される空気により受熱される。したがって、セルスタック10全体で放熱作用を得ることができるため、セルスタック10の温度分布をより均一化することができる。
<第2実施形態>
次に、燃料電池装置の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図3に示されるように、本実施形態の燃料電池装置1は、2つのセルスタック100,200を有している。セルスタック100,200は、スタックアダプタ71,72を介してベースプレート80上に並べて配置されている。セルスタック100,200は、それぞれの外表面100c,200cが互いに対向している。なお図中では、セルスタック100における外表面100cと反対側の外表面には符号100aが付されている。また、セルスタック200における外表面200cと反対側の外表面には符号200aが付されている。図4に示されるように、セルスタック100における外表面100a,100cを除く外表面100b,100dは熱交換部93に対向している。また、セルスタック200における外表面200a,200cを除く外表面200b,200dも熱交換部93に対向している。
第1筒状体21は、セルスタック100,200の周囲を囲うように配置されている。第1筒状体21は、セルスタック100の外表面100aに対向する側壁21aに通孔29aを有している。また、第1筒状体21は、セルスタック200の外表面200aに対向する側壁21bに通孔29bを有している。通孔29a,29bは、側壁21a,21bのベースプレート80側の部位にそれぞれ形成されている。また、図4に示されるように、通孔29a,29bは、第1筒状体21の矩形断面の一辺を開口するようにそれぞれ形成されている。空気流路92内の空気は通孔29a,29bを介してセルスタック100,200に供給される。
詳しくは、通孔29aから導入された空気は、矢印S10で示されるように、一方のセルスタック100の外表面100aからその内部に導入される。通孔29bから導入された空気は、矢印S11で示されるように、他方のセルスタック200の外表面200aからその内部に導入される。以下では、便宜上、セルスタック100において空気の導入される外表面100a、及びセルスタック200において空気の導入される外表面200aを「ガス導入面」とも称する。セルスタック100のガス導入面100aから導入された空気は、矢印S10で示されるように、セルスタック100,200の配列方向rと平行な方向に流れ、図示しない排気ダクトを介してスタックアダプタ70に排出される。セルスタック200のガス導入面200aから導入された空気は、矢印S11で示されるように、矢印S10とは逆の方向に流れ、図示しない排気ダクトを介してスタックアダプタ70に排出される。
次に、セルスタック100,200の具体的な構造について説明する。
図4に示されるように、セルスタック100は、複数の燃料電池セル110がセパレータ120を介して複数積層された構造からなる。セルスタック100は、燃料電池セル110の表面に対向して配置される複数の熱伝導部材130〜133を備えている。熱伝導部材130〜133は棒状の部材からなり、その延伸方向が空気の流れ方向S10に対して直交するようにそれぞれ配置されている。また、熱伝導部材130〜133は、空気の流れ方向S10における燃料電池セル110の一端部110aから他端部110bまでの領域にわたって等間隔で配置されている。なお、熱伝導部材130〜133は、燃料電池セル110の表面に貼付されていてもよいし、燃料電池セル110の表面から若干の隙間を開けて配置されていてもよい。
セルスタック200もセルスタック100と同一の構造からなる。すなわち、セルスタック200は、複数の燃料電池セル210がセパレータ220を介して複数積層された構造からなる。また、セルスタック200は、燃料電池セル210の表面に対向して配置される複数の熱伝導部材230〜233を備えている。熱伝導部材230〜233の配置は、熱伝導部材130〜133に準じた配置であるため、その説明は割愛する。
以上説明した本実施形態の燃料電池装置1によれば、以下の(2)及び(3)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(2)図4に示されるように、セルスタック100,200の外表面100c,200cは、ガス導入面100a,200aに該当せず、且つ熱交換部93に対向していない部分である。そのため、セルスタック100,200の外表面100c,200c近傍の部分は、空気による放熱作用や熱交換部93による放熱作用を受け難く、温度上昇し易い。
この点、セルスタック100では、熱伝導部材130〜133がセルスタック100の内部から熱交換部93に向かうように配置されているため、セルスタック100の内部の放熱作用を高めることができる。すなわち、熱伝導部材130〜133は、セルスタック100から発せられる熱を熱交換部93に向かって放熱する放熱構造310として機能する。この放熱構造310により、セルスタック100の温度分布をより均一化することができる。
また、セルスタック200では、熱伝導部材230〜233が同様に放熱構造311として機能するため、セルスタック100と同様の作用及び効果を得ることができる。
(3)熱伝導部材130〜133は燃料電池セル110の表面にのみ配置されているため、セルスタック100全体に熱伝導部材を配置する場合と比較すると、セルスタック100の構造の簡素化及び軽量化を図ることができる。同様の作用及び効果はセルスタック200でも得ることができる。
<第3実施形態>
次に、燃料電池装置の第3実施形態について説明する。以下、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
図5に示されるように、本実施形態の燃料電池装置1では、熱伝導部材130〜133,230〜233のそれぞれの断面積を異ならせている。
詳しくは、熱伝導部材130〜133のそれぞれの断面積は、セルスタック100のガス導入面100aから離間しているものほど大きくなっている。すなわち、セルスタック100の熱伝導部材130〜133のそれぞれの熱伝導率は、ガス導入面100aから離間しているものほど高くなっている。
同様に、熱伝導部材230〜233のそれぞれの断面積も、セルスタック200のガス導入面200aから離間しているものほど大きくなっている。すなわち、セルスタック200の熱伝導部材230〜233のそれぞれの熱伝導率は、ガス導入面200aから離間しているものほど高くなっている。
以上説明した本実施形態の燃料電池装置1によれば、以下の(4)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(4)セルスタック100における空気の放熱作用はガス導入面100aから遠ざかるほど低下する。すなわち、セルスタック100の温度は、ガス導入面100aからの距離が遠い部分ほど高くなり易い。
この点、本実施形態のセルスタック100では、ガス導入面100aから離間するほど、熱伝導部材130〜133の熱伝導率が高くなる。これにより、ガス導入面100aからの距離が遠い部分ほど放熱作用を高めることができるため、より的確にセルスタック100の温度分布を均一化することができる。同様の作用及び効果はセルスタック200でも得ることができる。
<第4実施形態>
次に、燃料電池装置の第4実施形態について説明する。以下、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
図6に示されるように、本実施形態のセルスタック100,200は、熱伝導部材130〜133,230〜233に代えて、ガス流れ制御板140,240を有している。
ガス流れ制御板140は、燃料電池セル110の他端部110bに、すなわち燃料電池セル110を通過した空気が排出される側の端部に対向するようにセパレータ120に固定されて配置されている。ガス流れ制御板140は板状の部材からなり、その延伸方向が空気の流れ方向S20に対して直交するように配置されている。
ガス流れ制御板240は、燃料電池セル210の他端部210bに、すなわち燃料電池セル210を通過した空気が排出される側の端部に対向するようにセパレータ220に固定して配置されている。ガス流れ制御板240も板状の部材からなり、その延伸方向が空気の流れ方向S21に対して直交するように配置されている。
以上説明した本実施形態の燃料電池装置1によれば、以下の(5)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(5)燃料電池セル110の一端部110aから導入された空気は、燃料電池セル110から発せられる熱を受熱し、燃料電池セル110の他端部110bから排出される。燃料電池セル110から排出される空気はガス流れ制御板140に当たることにより、その流れ方向が矢印S20で示されるように熱交換部93に向かう方向へと変化する。これにより、燃料電池セル110を通過して温度上昇した空気の熱が熱交換部93でより効果的に受熱される。結果的に、燃料電池セル110から発せられる熱が熱交換部93へと拡散される。すなわち、ガス流れ制御板140は、セルスタック100の内部から発せられる熱を熱交換部93に向かって放熱する放熱構造320として機能する。この放熱構造320により、セルスタック100の温度分布をより均一化することができる。
また、セルスタック200では、ガス流れ制御板240により空気の流れ方向が矢印S21で示されるように変化するため、ガス流れ制御板240が同様に放熱構造321として機能する。よって、セルスタック200でも、セルスタック100と同様の作用及び効果を得ることができる。
<第5実施形態>
次に、燃料電池装置の第5実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図7に示されるように、本実施形態のセルスタック10は直方体状をなしている。セルスタック10では、セパレータ12上に2つの燃料電池セル13,14が並べて配置されている。燃料電池セル13,14は、それぞれの外面13c,14cが互いに対向している。なお、図中では、燃料電池セル13における外面13cと反対側の外面に符号13aが付されるとともに、それら以外の外面に符号13b,13dがそれぞれ付されている。また、燃料電池セル14における外面14cと反対側の外面に符号14aが付されるとともに、それら以外の外面に符号14b,14dがそれぞれ付されている。
セパレータ12は、燃料電池セル13,14の外面13c,14cの中間に排気口15を有している。排気口15は、燃料電池セル13,14を通過した空気をスタックアダプタ70に排出する排気ダクトに接続されている。
第1筒状体21及び第2筒状体22は円筒状をなしている。これにより、熱交換部93は円筒状に形成されている。なお、図示は省略するが、第3筒状体23、第4筒状体24、及び第5筒状体25も同様に円筒状をなしている。第1筒状体21は、燃料電池セル13の外面13aに対向する部分に通孔29aを有している。また、第1筒状体21は、燃料電池セル14の外周面14aに対向する部分に通孔29bを有している。通孔29a,29bは第1筒状体21の外面から内面に貫通している。空気流路92内の空気は通孔29a,29bを介してセルスタック10に供給される。
詳しくは、通孔29aから導入された空気は、セルスタック10の外表面10aから燃料電池セル13に導入される。通孔29bから導入された空気は、セルスタック10の外表面10cから燃料電池セル14に導入される。すなわち、本実施形態の燃料電池装置1では、セルスタック10の外表面10a,10cがガス導入面となっている。以下、セルスタック10の外表面10a,10cを「ガス導入面」とも称する。セルスタック10の外表面10aから燃料電池セル13に導入された空気は、図中に矢印S30で示されるように、燃料電池セル13,14の配列方向rに並行に流れ、排気口15を通じてスタックアダプタ70に排出される。セルスタック10の外表面10cから燃料電池セル14に導入された空気は、図中に矢印S31で示されるように、矢印S30とは逆の方向に流れ、排気口15を通じてスタックアダプタ70に排出される。
以上説明した本実施形態の燃料電池装置1によれば、以下の(6)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(6)本実施形態の燃料電池装置1では、セルスタック10のガス導入面10a,10bから離間するほど、セルスタック10の外表面10b,10dと熱交換部93との間の距離が長くなっている。セルスタック10の外表面10b,10dでは、熱交換部93との間の距離が長くなるほど、熱交換部93の受熱面積が相対的に広くなるため、熱交換部93の受熱作用が高められる。したがって、熱交換部93の受熱作用は、ガス導入面10aに近い領域Aよりも、中央部付近の領域Bの方が高くなる。このように、本実施形態では、直方体状のセルスタック10と、円筒状の熱交換部93とにより放熱構造330が構成されている。この放熱構造330により、温度上昇し易いセルスタック10の中央部で熱交換部93による受熱作用を高めることができるため、より的確にセルスタック100の温度分布を均一化することができる。
<他の実施形態>
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・第2実施形態の燃料電池装置1は、セルスタック100,200を有する構造に代えて、図7に示されるような第5実施形態のセルスタック10の構造、すなわちセパレータ12上に2つの燃料電池セル13,14が配置される構造を採用することも可能である。第3実施形態の燃料電池装置1や第4実施形態の燃料電池装置1についても同様である。
・第2実施形態及び第3実施形態では、熱伝導部材130〜133,230〜233の数や形状を適宜変更可能である。
・第2実施形態及び第3実施形態では、棒状の熱伝導部材130〜133,230〜233に代えて、平板状の熱伝導部材を燃料電池セル110,210の表面に配置してもよい。また、燃料電池セル110,210の表面にだけ熱伝導部材を配置する方法に代えて、軸線mに直交する断面積がセパレータ120,220と同程度の断面積を有する熱伝導部材を燃料電池セル110,210に対向してそれぞれ配置してもよい。要は、燃料電池装置1は、セルスタック100,200の内部から熱交換部93に向かって熱伝導部材が配置される構造であればよい。
・第3実施形態では、熱伝導部材130〜133,230〜233の熱伝導率を変化させる方法として、熱伝導部材130〜133,230〜233の材質を変更する方法を採用してもよい。すなわち、熱伝導部材130〜133として、ガス導入面100aから離間しているものほど熱伝導率の高い材質のものを用いる。また、熱伝導部材230〜233として、ガス導入面200aから離間しているものほど熱伝導率の高い材質のものを用いる。このような構成であっても、上記(4)示される作用及び効果を得ることが可能である。
・第4実施形態のガス流れ制御板140,240の位置や形状は、燃料電池セル110,210を通過した空気の流れ方向を熱交換部93に向かう方向に変化させることの可能な構造であれば、適宜変更可能である。
・第5実施形態では、セパレータ12上に配置される燃料電池セルの数や位置を適宜変更してもよい。
・第5実施形態では、熱交換部93の形状を適宜変更してもよい。例えば図8に示されるように、第1筒状体21及び第2筒状体22のそれぞれの断面構造を楕円状にすることにより、熱交換部93の断面構造を楕円状にしてもよい。その際、熱交換部93の内部には2つのセルスタック100,200を配置してもよい。なお、一方のセルスタック100は、複数の燃料電池セル110がセパレータ120を介して複数積層された構造からなる。他方のセルスタック200は、複数の燃料電池セル210がセパレータ220を介して複数積層された構造からなる。セルスタック100,200はスタックアダプタ71,72を介してベースプレート80上に並べて配置されている。このような構造でも、セルスタック100のガス導入面100aから離間するほど、セルスタック100の外表面100b,100dと熱交換部93との間の距離が長くなる。また、セルスタック200のガス導入面200aから離間するほど、セルスタック200の外表面200b,200dと熱交換部93との間の距離が長くなる。したがって、上記(6)に準じた作用及び効果を得ることができる。要は、第5実施形態の放熱構造330は、ガス導入面から離間するほどセルスタックの外表面と熱交換部との間の距離が長くなるようにセルスタックと熱交換部とが配置された構造であればよい。
・各実施形態では、酸化剤ガスとして空気を用いたが、例えば酸素ボンベに充填された酸素ガス等を用いてもよい。
・各実施形態では、燃料ガスを生成するための原料として都市ガスを用いたが、例えばLPガスや灯油などを用いてもよい。
・セルスタックは、直方体状に限らず、例えば6角形状や8角形状等の多角形状、あるいは円柱状等の適宜の形状を採用することができる。なお、セルスタックが円柱状の場合、ガス導入面は、セルスタックの積層面となる円周外表面において酸化剤ガスが導入される側の円周外表面の一部となる。また、セルスタックが多角形状の場合、ガス導入面は、セルスタックの積層面となる外表面において酸化剤ガスが導入される側の外表面の一部、より詳しくは多角形状の一辺あるいは複数辺に対応する外表面の一部となる。
・本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1:燃料電池装置
10,100,200:セルスタック
10b,10c,10d,100b,100d,200b,200d:外表面
10a,10c,100a,200a:ガス導入面
11,13,14,110,210:燃料電池セル
93:熱交換部
130〜133,230〜233:熱伝導部材
310,311,320,321,330:放熱構造
140,240:ガス流れ制御板

Claims (7)

  1. 燃料ガス及び酸化剤ガスにより発電する燃料電池装置であって、
    前記酸化剤ガス及び前記燃料ガスの供給に基づき発電する燃料電池セル(13,14,110,210)の積層構造からなるセルスタック(10,100,200)と、
    前記セルスタックの積層面となる外表面において前記酸化剤ガスが導入される側の外表面であるガス導入面(10a,10c,100a,200a)を除く外表面(10b,10d,100b,100d,200b,200d)に対向し前記外表面を囲むように配置され、前記外表面を介して前記セルスタックから発せられる熱を前記酸化剤ガスと熱交換させる熱交換部(93)と、
    前記セルスタックにおいて前記熱交換部に対向していない部分から発せられる熱を前記熱交換部に向かって放熱する放熱構造(310,311,320,321,330)と、を備えることを特徴とする燃料電池装置。
  2. 前記放熱構造(310,311)は、前記セルスタック(100,200)の積層面となる外表面において前記熱交換部に対向していない部分の内部から前記熱交換部に向かって配置される熱伝導部材(130〜133,230〜233)からなることを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
  3. 前記熱伝導部材は、前記燃料電池セル(110,210)の表面にのみ配置されていることを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
  4. 前記放熱構造は、前記ガス導入面から離間するほど、熱伝導率が高くなるように前記熱伝導部材が複数配置された構造からなることを特徴とする請求項又はに記載の燃料電池装置。
  5. 前記放熱構造(320,321)は、前記燃料電池セル(110,210)を通過した酸化剤ガスの流れ方向を前記熱交換部に向かう方向に変化させるガス流れ制御板(140,240)からなることを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
  6. 前記放熱構造(330)は、前記ガス導入面(10a,10c,100a,200a)から離間するほど前記セルスタックの外表面(10b,10d,100b,100d,200b,200d)と前記熱交換部との間の距離が長くなるように前記セルスタックと前記熱交換部とが配置された構造からなることを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
  7. 前記セルスタックは、直方体状をなすものであり、
    前記熱交換部は、前記セルスタックを内部に収容する円筒状の部材からなることを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
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