JP2016219351A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】端部発電セルからの放熱を可及的に抑制するとともに、端部構成部材の過昇温を阻止することができ、所望の発電性能を確実に維持することを可能にする。【解決手段】燃料電池スタック10は、複数の発電セル12が積層される積層体12Mの積層方向両側に、ターミナルプレート14b、絶縁プレート18b及びエンドプレート20bが配設される。積層体12Mとターミナルプレート14bとの間に、第2断熱部材70が配設される。ターミナルプレート14bと絶縁プレート18bとの間に、導電性プレート16bが配設される。第2断熱部材70と導電性プレート16bとに、ヒートパイプ74の両端が接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層される積層体の積層方向両側には、ターミナルプレート、絶縁プレート及びエンドプレートが配設される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。燃料電池は、固体高分子電解質膜の両面に、それぞれ電極触媒(電極触媒層)及び多孔質カーボン(ガス拡散層)を有するアノード電極とカソード電極とを配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、発電セルを構成している。
通常、発電セルを所定の数だけ積層した積層体を備えるとともに、前記積層体の積層方向両側には、ターミナルプレート、絶縁プレート及びエンドプレートが配設されて、燃料電池スタックを構成している。この燃料電池スタックは、例えば、燃料電池電気自動車に搭載される車載用燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池スタックでは、外部への放熱により他の発電セルに比べて温度低下が惹起され易い発電セルが存在している。例えば、積層方向端部に配置されている発電セル(以下、端部発電セルともいう)は、この発電セルに隣接するターミナルプレートやエンドプレート等からの放熱が多く、上記の温度低下が顕著になっている。
特に、低温環境下では、放熱量が大きくなり、低温での発電性能及び起動性が低下するおそれがある。また、端部発電セルの面内が放熱により結露すると、凝縮水の発生による発電性能の低下が惹起され、膜劣化等のスタック耐久性の低下が懸念される。
一方、燃料電池スタックが高負荷状態で運転を継続すると、端部発電セルと接触している端部構成部材が過昇温し易くなり、端部セパレータやMEA等が熱により損傷するおそれがある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池スタックが知られている。この燃料電池スタックは、発電セルが積層される積層体を備え、前記積層体の積層方向両側には、ターミナルプレート、絶縁プレート及びエンドプレートが配設されている。少なくとも一方の絶縁プレートは、積層体側の端部が開口される凹部を設けるとともに、前記凹部には、断熱部材及びターミナルプレートが収容されている。そして、断熱部材は、ターミナルプレートと積層体との間に積層されている。
従って、特許文献1では、簡単な構成で、積層体の端部に配置される端部発電セルの温度低下を確実に阻止し、良好な発電性能を維持することが可能になる、としている。
特許第5608713号公報
本発明は、この種の技術に関連してなされたものであり、端部発電セルからの放熱を可及的に抑制するとともに、端部構成部材の過昇温を阻止することができ、所望の発電性能を確実に維持することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池スタックは、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する発電セルを備えている。複数の発電セルが積層される積層体の積層方向両側には、ターミナルプレート、絶縁プレート及びエンドプレートが配設されている。燃料電池スタックは、積層体とターミナルプレートとの間に配設される内側端部部材と、前記ターミナルプレートと絶縁プレートとの間に配設される外側端部部材とを備えている。そして、内側端部部材と外側端部部材とには、ヒートパイプの両端が接続されている。
また、ヒートパイプは、内側端部部材に接続される受熱部と、外側端部部材に接続される放熱部とを備えることが好ましい。
さらに、ヒートパイプは、受熱部から放熱部に向かって上方に傾斜することが好ましい。
さらにまた、ヒートパイプは、絶縁プレートの内部を通過することが好ましい。
本発明によれば、積層体とターミナルプレートとの間に配設される内側端部部材と、前記ターミナルプレートと絶縁プレートとの間に配設される外側端部部材とに、ヒートパイプの両端が接続されている。このため、内側端部部材が昇温した際、前記内側端部部材の熱は、ヒートパイプを介して外側端部部材に伝熱されている。
従って、内側端部部材が過昇温されることがなく、端部発電セルを構成するMEAや端部セパレータ等が熱により損傷することを可及的に抑制することができる。しかも、外側端部部材が昇温されるため、ターミナルプレートを良好に保温することが可能になり、放熱を確実に抑制することができる。
これにより、端部発電セルからの放熱を可及的に抑制するとともに、端部構成部材の過昇温を阻止することができ、所望の発電性能を確実に維持することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックの分解概略斜視図である。 前記燃料電池スタックの、図1中、II−II線断面図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する一方の絶縁プレート側のヒートパイプ構造の斜視説明図である。 前記ヒートパイプ構造の正面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックの一部の断面側面図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10は、複数の発電セル12が、水平方向(矢印A方向)又は垂直方向(矢印C方向)に積層された積層体12Mを備える。
積層体12Mの積層方向(矢印A方向)一端には、ターミナルプレート14a、導電性プレート(外側端部部材)16a、絶縁プレート18a及びエンドプレート20aが外方に向かって、順次、配設される。積層体12Mの積層方向他端には、ターミナルプレート14b、導電性プレート(外側端部部材)16b、絶縁プレート18b及びエンドプレート20bが外方に向かって、順次、配設される(図1及び図2参照)。
燃料電池スタック10は、図1に示すように、例えば、長方形に構成されるエンドプレート20a、20bを端板として含む箱状ケーシング(図示せず)により一体的に保持される。なお、燃料電池スタック10は、例えば、矢印A方向に延在する複数のタイロッド(図示せず)により一体的に締め付け保持されてもよい。
発電セル12は、図2及び図3に示すように、第1金属セパレータ22、第1電解質膜・電極構造体(MEA)24a、第2金属セパレータ26、第2電解質膜・電極構造体(MEA)24b及び第3金属セパレータ28を設ける。第1金属セパレータ22、第2金属セパレータ26及び第3金属セパレータ28は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板等の縦長形状の断面凹凸に成形された金属板により構成されるが、カーボンセパレータを用いてもよい。なお、発電セルは、1枚のMEAと2枚のセパレータとを備え、前記MEAを一対の前記セパレータ間により挟持して構成してもよい。
図2に示すように、第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜30を備える。固体高分子電解質膜30は、アノード電極32及びカソード電極34により挟持される。アノード電極32は、カソード電極34よりも小さな平面寸法を有する段差MEAを構成しているが、これとは逆に、前記カソード電極34よりも大きな平面寸法を有することもできる。
アノード電極32及びカソード電極34は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を前記ガス拡散層の表面に一様に塗布して形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜30の両面に形成される。
図3に示すように、発電セル12の長辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔36a及び燃料ガス入口連通孔38aが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔36aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する。燃料ガス入口連通孔38aは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給する。
発電セル12の長辺方向(矢印C方向)の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出する燃料ガス出口連通孔38b及び酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス出口連通孔36bが設けられる。なお、燃料ガス入口連通孔38aと燃料ガス出口連通孔38bとを入れ替えて構成してもよい。
発電セル12の短辺方向(矢印B方向)の両端縁部上部側には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給する一対の冷却媒体入口連通孔40aが設けられる。発電セル12の短辺方向の両端縁部下部側には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を排出する一対の冷却媒体出口連通孔40bが設けられる。
第1金属セパレータ22の第1電解質膜・電極構造体24aに向かう面22aには、燃料ガス入口連通孔38aと燃料ガス出口連通孔38bとを連通する第1燃料ガス流路42が形成される。
燃料ガス入口連通孔38aと第1燃料ガス流路42とは、複数の入口連結流路43aを介して連通する一方、燃料ガス出口連通孔38bと前記第1燃料ガス流路42とは、複数の出口連結流路43bを介して連通する。入口連結流路43aは、蓋体45aにより覆われるとともに、出口連結流路43bは、蓋体45bにより覆われる。第1金属セパレータ22の面22bには、一対の冷却媒体入口連通孔40aと一対の冷却媒体出口連通孔40bとを連通する冷却媒体流路44の一部が形成される。
第2金属セパレータ26の第1電解質膜・電極構造体24aに向かう面26aには、酸化剤ガス入口連通孔36aと酸化剤ガス出口連通孔36bとを連通する第1酸化剤ガス流路46が形成される。
第2金属セパレータ26の第2電解質膜・電極構造体24bに向かう面26bには、燃料ガス入口連通孔38aと燃料ガス出口連通孔38bとを連通する第2燃料ガス流路48が形成される。燃料ガス入口連通孔38aと第2燃料ガス流路48とは、複数の入口連結流路47aを介して連通する一方、燃料ガス出口連通孔38bと前記第2燃料ガス流路48とは、複数の出口連結流路47bを介して連通する。入口連結流路47aは、蓋体49aにより覆われるとともに、出口連結流路47bは、蓋体49bにより覆われる。
第3金属セパレータ28の第2電解質膜・電極構造体24bに向かう面28aには、酸化剤ガス入口連通孔36aと酸化剤ガス出口連通孔36bとを連通する第2酸化剤ガス流路50が形成される。第3金属セパレータ28の面28bには、冷却媒体流路44の一部が形成される。
第1金属セパレータ22の面22a、22bには、この第1金属セパレータ22の外周端縁部を周回して第1シール部材52が一体成形される。第2金属セパレータ26の面26a、26bには、この第2金属セパレータ26の外周端縁部を周回して第2シール部材54が一体成形される。第3金属セパレータ28の面28a、28bには、この第3金属セパレータ28の外周端縁部を周回して第3シール部材56が一体成形される。
第1シール部材52、第2シール部材54及び第3シール部材56には、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
図1に示すように、ターミナルプレート14a、14bは、長方形を有し、後述する絶縁プレート18a、18bの凹部62a、62bに収容可能な外径寸法に設定される。ターミナルプレート14a、14bの面内中央から離間した位置(面内中央でもよい)には、積層方向外方に延在する端子部58a、58bが設けられる。
導電性プレート16a、16bは、例えば、カーボンプレート又は金属プレートで形成され、ターミナルプレート14a、14bと略同一の外径寸法を有する長方形に設定される。導電性プレート16a、16bの面内中央から離間した位置(面内中央でもよい)には、端子部58a、58bが挿入される孔部60a、60bが形成される。
絶縁プレート18a、18bは、絶縁性材料、例えば、ポリカーボネート(PC)やフェノール樹脂等で形成されている。絶縁プレート18aの導電性プレート16a(ターミナルプレート14a)に対向する面には、中央部に矩形状の凹部62aが設けられる。凹部62aには、ターミナルプレート14aの端子部58aが挿入される孔部64aが連通する。絶縁プレート18aには、凹部62aの外方に位置して酸化剤ガス入口連通孔36a、酸化剤ガス出口連通孔36b、燃料ガス入口連通孔38a及び燃料ガス出口連通孔38bが形成される。
絶縁プレート18bの導電性プレート16b(ターミナルプレート14b)に対向する面には、中央部に矩形状の凹部62bが設けられる。凹部62bには、ターミナルプレート14bの端子部58bが挿入される孔部64bが連通する。絶縁プレート18bには、凹部62bの外方に位置して一対の冷却媒体入口連通孔40a及び一対の冷却媒体出口連通孔40bが形成される。
図1及び図2に示すように、絶縁プレート18bの凹部62bには、導電性プレート16b、ターミナルプレート14b及び導電性断熱部材66が収容される。導電性断熱部材66は、例えば、それぞれ材質の異なる少なくとも第1断熱部材68と第2断熱部材(内側端部部材)70とを備え、ターミナルプレート14b側から前記第1断熱部材68と前記第2断熱部材70の順に積層される。
第1断熱部材68は、例えば、断面が波板状の金属プレートで構成される一方、第2断熱部材70は、例えば、平坦な形状を有するカーボンプレート又は金属プレートで構成される。絶縁プレート18aの凹部62aには、同様に導電性断熱部材66が配設される(図1参照)。なお、第1断熱部材68と第2断熱部材70とは、同じ材質でもよい。
導電性プレート16bと第2断熱部材70とには、ヒートパイプ機構72が設けられる。ヒートパイプ機構72は、導電性プレート16bの鉛直方向(矢印C方向)に延在する一方の長辺と、第2断熱部材70の鉛直方向に延在する一方の長辺とに接続される複数本のヒートパイプ74を備える。ヒートパイプ機構72は、導電性プレート16bの鉛直方向に延在する他方の長辺と、第2断熱部材70の鉛直方向に延在する他方の長辺とに接続される複数本のヒートパイプ74を備える。
図4に示すように、ヒートパイプ74は、平面視で略コ字状を有する。ヒートパイプ74は、第2断熱部材70の各長辺に、例えば、ろう付けや溶接等により接続される受熱部74aと、導電性プレート16bの各長辺に、例えば、ろう付けや溶接等により接続される放熱部74bと、前記受熱部74aと前記放熱部74bとを連結する棒状部74cとを有する。なお、棒状部74cに継ぎ手74jを設けることにより、受熱部74aと放熱部74bとを連結してもよい。
各ヒートパイプ74では、一端に設けられる受熱部74aは、他端に設けられる放熱部74bよりも重力方向下方に配置される。図5に示すように、棒状部74cの中心線Tは、水平線Hに対して、受熱部74aから放熱部74bに向かって上方に角度α゜だけ傾斜する。図2に示すように、棒状部74cは、絶縁プレート18bの内部に設けられる。なお、導電性プレート16aと第2断熱部材70とには、ヒートパイプ機構72が設けられており、その詳細な説明は省略する。
ヒートパイプ74は、密閉容器を構成しており、図示しないが、高温部である受熱部74aの内壁で作動液が熱を吸収して蒸発すると、作動液蒸気が空洞を通って低温部である放熱部74bに移動する。放熱部74bで冷却された作動液蒸気は、凝集して液体に戻り、内壁のウィック(毛細管構造の芯)に吸収される。さらに、作動液は、ウィックを伝わって受熱部74aに戻される。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸素含有ガス等の酸化剤ガスは、エンドプレート20aの酸化剤ガス入口連通孔36aに供給される。水素含有ガス等の燃料ガスは、エンドプレート20aの燃料ガス入口連通孔38aに供給される。一方、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体は、エンドプレート20bの一対の冷却媒体入口連通孔40aに供給される。
酸化剤ガスは、図3に示すように、酸化剤ガス入口連通孔36aから第2金属セパレータ26の第1酸化剤ガス流路46、及び第3金属セパレータ28の第2酸化剤ガス流路50に導入される。酸化剤ガスは、矢印C方向に移動して第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bの各カソード電極34に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔38aから第1金属セパレータ22の第1燃料ガス流路42、及び第2金属セパレータ26の第2燃料ガス流路48に導入される。燃料ガスは、第1燃料ガス流路42及び第2燃料ガス流路48に沿って矢印C方向に移動し、第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bの各アノード電極32に供給される。
従って、第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bでは、各カソード電極34に供給される酸化剤ガスと、各アノード電極32に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、カソード電極34に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔36bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード電極32に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔38bに沿って矢印A方向に排出される。
また、図3に示すように、各冷却媒体入口連通孔40aに供給された冷却媒体は、互いに隣接する第1金属セパレータ22と第3金属セパレータ28との間の冷却媒体流路44に導入される。冷却媒体は、先ず、互いに近接するように、矢印B方向に流通する。冷却媒体は、さらに矢印C方向(セパレータ長辺方向)に流通して第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bを冷却する。そして、冷却媒体は、互いに離間するように、矢印B方向に流通して各冷却媒体出口連通孔40bから排出される。
この場合、第1の実施形態では、図1及び図2に示すように、積層体12Mとターミナルプレート14bとの間には、第2断熱部材70が配設されている。さらに、ターミナルプレート14bと絶縁プレート18bとの間には、導電性プレート16bが配設されている。そして、導電性プレート16bと第2断熱部材70とには、ヒートパイプ機構72が設けられている。
具体的には、図4及び図5に示すように、導電性プレート16bの鉛直方向に延在する各長辺と、第2断熱部材70の鉛直方向に延在する各長辺とには、複数本のヒートパイプ74の両端が接続されている。各ヒートパイプ74では、受熱部74aが第2断熱部材70に接続される一方、放熱部74bが導電性プレート16bに接続されている。このため、第2断熱部材70が昇温した際、前記第2断熱部材70の温度が導電性プレート16bの温度よりも高い場合、前記第2断熱部材70の熱は、複数本のヒートパイプ74を介して前記導電性プレート16bに伝熱されている。なお、第2断熱部材70の温度と導電性プレート16bの温度との大小が逆になった場合、ヒートポンプは作動することがなく、熱の移動はない。
従って、第2断熱部材70が過昇温されることがない。これにより、特に積層体12Mの端部に配置される端部発電セル12end(図2参照)を構成する第1電解質膜・電極構造体24aや、端部セパレータである第1金属セパレータ22等が、熱により損傷することを可及的に抑制することができる。
しかも、導電性プレート16bが昇温されるため、ターミナルプレート14bを良好に保温することが可能になり、放熱を確実に抑制することができる。その上、ヒートパイプ74は、受熱部74aから放熱部74bに向かって上方に傾斜している。このため、ヒートパイプ74は、良好な熱交換機能を確保することが可能になる。
従って、端部発電セル12endからの放熱を可及的に抑制するとともに、端部構成部材の過昇温を阻止することができ、所望の発電性能を確実に維持することが可能になるという効果が得られる。なお、ターミナルプレート14a側には、ターミナルプレート14b側と同様に、ヒートパイプ機構72が設けられている。その作用及び効果は、上記のターミナルプレート14b側と同様であり、その詳細な説明は省略する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック80の一部の断面側面図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック80では、導電性プレート16bと第2断熱部材70とには、ヒートパイプ機構82が設けられる。ヒートパイプ機構82は、導電性プレート16bの鉛直方向に延在する各長辺と、第2断熱部材70の鉛直方向に延在する各長辺とに接続される複数本のヒートパイプ84を備える。
ヒートパイプ84は、平面視で略コ字状を有する。ヒートパイプ84は、第2断熱部材70の長辺に接続される受熱部84aと、導電性プレート16bの長辺に接続される放熱部84bと、前記受熱部84aと前記放熱部84bとを連結する棒状部84cとを有する。受熱部84aは、絶縁プレート18bの外方から前記絶縁プレート18bの内部に挿入され、凹部62b内に突出して第2断熱部材70の内部に挿入される。
放熱部84bは、絶縁プレート18bの外方から前記絶縁プレート18bの内部に挿入され、凹部62b内に突出して導電性プレート16bの内部に挿入される。棒状部84cは、絶縁プレート18bの外方に配置される。各ヒートパイプ84では、一端に設けられる受熱部84aは、他端に設けられる放熱部84bよりも重力方向下方に配置される。
このように構成される第2の実施形態では、導電性プレート16bと第2断熱部材70とには、ヒートパイプ機構82が設けられている。このため、第2断熱部材70が昇温した際、前記第2断熱部材70の熱は、複数本のヒートパイプ84を介して導電性プレート16bに伝熱され、前記第2断熱部材70が過昇温されることがない。従って、端部発電セル12endからの放熱を可及的に抑制するとともに、端部構成部材の過昇温を阻止することができる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第1及び第2の実施形態では、各ヒートパイプ74、84は、第2断熱部材70及び絶縁プレート18bの鉛直方向に延在する各長辺に設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、第2断熱部材70及び絶縁プレート18bの各上部側にヒートパイプを接続することもできる。その際、ヒートパイプでは、受熱部から放熱部に向かって上方に傾斜することが好ましい。
10、80…燃料電池スタック 12…発電セル
12end…端部発電セル 12M…積層体
14a、14b…ターミナルプレート 16a、16b…導電性プレート
18a、18b…絶縁プレート 20a、20b…エンドプレート
22、26、28…金属セパレータ 24a、24b…電解質膜・電極構造体
30…固体高分子電解質膜 32…アノード電極
34…カソード電極 36a…酸化剤ガス入口連通孔
36b…酸化剤ガス出口連通孔 38a…燃料ガス入口連通孔
38b…燃料ガス出口連通孔 40a…冷却媒体入口連通孔
40b…冷却媒体出口連通孔 42、48…燃料ガス流路
44…冷却媒体流路 46、50…酸化剤ガス流路
52、54、56…シール部材 62a、62b…凹部
66…導電性断熱部材 68、70…断熱部材
72、82…ヒートパイプ機構 74、84…ヒートパイプ
74a、84a…受熱部 74b、84b…放熱部
74c、84c…棒状部

Claims (4)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層される積層体の積層方向両側には、ターミナルプレート、絶縁プレート及びエンドプレートが配設される燃料電池スタックであって、
    前記積層体と前記ターミナルプレートとの間に配設される内側端部部材と、
    前記ターミナルプレートと前記絶縁プレートとの間に配設される外側端部部材と、
    前記内側端部部材と前記外側端部部材とに両端が接続されるヒートパイプと、
    を備えることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記ヒートパイプは、前記内側端部部材に接続される受熱部と、
    前記外側端部部材に接続される放熱部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項2記載の燃料電池スタックにおいて、前記ヒートパイプは、前記受熱部から前記放熱部に向かって上方に傾斜することを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記ヒートパイプは、前記絶縁プレートの内部を通過することを特徴とする燃料電池スタック。
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