JP6331368B2 - 転写装置、画像形成装置および媒体の搬送装置 - Google Patents
転写装置、画像形成装置および媒体の搬送装置 Download PDFInfo
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Description
特許文献1に記載の技術では、ジョブが開始される場合、電磁クラッチ(65)が接続されて、転写ローラ(27)が回転した状態で、転写ローラ(27)と転写ベルト(12)の圧接部を、用紙(15)の先端が通過する前に、予め設定された期間のみスプリングクラッチ(34)が接続されて、カム(50)が回転して、転写ローラ(27)が転写ベルト(12)に圧接する。また、ジョブが終了する場合、転写ローラ(27)と転写ベルト(12)との圧接部を用紙(15)の後端が通過した際に、電磁クラッチ(65)が切断されて、転写ローラ(27)が停止すると共に、予め設定された期間のみスプリングクラッチ(34)が接続され、カム(50)が回転して、転写ローラ(27)が転写ベルト(12)から離間する。
特許文献2に記載の技術では、転写ローラ(11)のローラ軸(28)には、ワンウェイクラッチ(39)を介して、カム(38)が支持されており、画像形成動作が開始された場合に、感光体(5)と転写ローラ(11)とを正回転させると共に、ワンウェイクラッチ(39)を空回転させて、カム(38)を回転させない。そして、画像形成動作が終了した場合に、感光体(5)と転写ローラ(11)とが逆回転することで、ワンウェイクラッチ(39)が接続して、カム(38)が回転し、カム(38)が、感光体(5)のローラ軸(27)の周面に設けられた係合溝(40)に係合して、転写ローラ(11)が感光体(5)から離間する。また、画像形成動作が再開された場合に、正回転する感光体(5)のローラ軸(27)の係合溝(40)の内壁が、ローラ軸(28)に対して空回転するカム(38)を押して、係合溝(40)とカム(38)との係合が解除して、圧縮スプリング(33,34)の弾性力で、ローラ軸(27)からカム(38)が離間する。
特許文献3に記載の技術では、中間転写体(15)と用紙転写ローラ(27)との間を記録紙(22)が通過する際に、ジャムの発生等の異常が検知された場合、中間転写体(15)と用紙転写ローラ(27)との駆動を停止した後に、中間転写体(15)から用紙転写ローラ(27)を離間させる。
像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写部材と、
正逆回転して前記転写部材を駆動する駆動源と、
前記駆動源から駆動が伝達され、且つ、前記転写部材と前記像保持体とが接触する第1の位置と前記像保持体と前記転写部材とを離間させる第2の位置との間で、前記転写部材を移動させる移動部材と、
前記転写部材と前記像保持体とが対向する転写領域で媒体の詰まりが発生したか否かを判別する媒体詰まり判別手段と、
媒体に前記可視像を転写する場合に、前記駆動源を正回転させて、媒体を搬送方向の下流側に搬送する第1の回転方向に前記転写部材を回転させると共に、前記転写領域で媒体の詰まりが発生した場合に、前記駆動源を逆回転させて、前記転写部材を前記第1の回転方向とは逆方向に回転させる駆動制御手段と、
媒体に前記可視像を転写する場合に、前記駆動源の正回転を前記移動部材に伝達させて、前記第1の位置に前記転写部材を移動させると共に、前記転写領域で媒体の詰まりが発生した場合に、前記駆動源の逆回転を前記移動部材に伝達させて、前記転写部材を前記第2の位置に移動させる接触、離間の制御手段と、
を備え、
前記媒体の詰まりが発生した場合に、前記駆動源の逆回転の前記移動部材への伝達が停止されてから、予め設定された時間が経過した後、前記転写部材の逆回転を停止させる
ことを特徴とする。
前記媒体の詰まりが発生した場合に、前記転写部材の逆回転が開始されてから、予め設定された時間が経過した後に前記移動部材への逆回転の駆動を開始する
ことを特徴とする。
前記駆動源が正回転する場合に、前記転写部材が前記第2の位置から前記第1の位置に向けて移動するに連れて移動距離が大きくなると共に、前記転写部材が前記第1の位置から前記第2の位置に向けて移動するに連れて移動距離が大きくなる
ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の転写装置において、
媒体に前記可視像の転写が終了した場合に、前記駆動源の正回転を前記移動部材に伝達させて、前記転写部材を前記第2の位置に移動させる接触、離間の制御手段、
を備えたことを特徴とする。
表面に可視像が保持される像保持体と、
前記像保持体の表面の前記可視像を媒体に転写する転写部材を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の転写装置と、
前記転写部材で媒体に転写された可視像を定着させる定着装置と、
を備えたことを特徴とする。
媒体を搬送する第1の搬送部材と、
前記第1の搬送部材に対向して配置された第2の搬送部材と、
正逆回転して前記第2の搬送部材を駆動する駆動源と、
前記駆動源から駆動が伝達され、且つ、前記第1の搬送部材と前記第2の搬送部材とが接触する第1の位置と、前記第1の搬送部材と前記第2の搬送部材とを離間させる第2の位置との間で前記第2の搬送部材を移動させる移動部材と、
前記第1の搬送部材と前記第2の搬送部材とが対向する対向領域で媒体の詰まりが発生したか否かを判別する媒体詰まり判別手段と、
媒体を下流側に搬送する場合に、前記駆動源を正回転させて、媒体を搬送方向の下流側に搬送する第1の回転方向に前記第2の搬送部材を回転させると共に、前記対向領域で媒体の詰まりが発生した場合に、前記駆動源を逆回転させて、前記第2の搬送部材を前記第1の回転方向とは逆方向に回転させる駆動制御手段と、
媒体を下流側に搬送する場合に、前記駆動源の正回転を前記移動部材に伝達させて、前記第1の位置に前記第2の搬送部材を移動させると共に、前記対向領域で媒体の詰まりが発生した場合に、前記駆動源の逆回転を前記移動部材に伝達させて、前記第2の搬送部材を前記第2の位置に移動させる接触、離間の制御手段と、
を備え、
前記媒体の詰まりが発生した場合に、前記駆動源の逆回転の前記移動部材への伝達が停止されてから、予め設定された時間が経過した後、前記第2の搬送部材の逆回転を停止させる
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、転写部材の逆回転の開始と位置の移動の開始との間でタイムラグを持たせることができる。
請求項3に記載の発明によれば、転写部材が移動するに連れて移動距離が大きくならない場合に比べて、正回転開始時のトルクを小さくでき、駆動源の脱調を低減できる。
請求項4に記載の発明によれば、転写が終了した場合に、転写部材を像保持体から離間させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比べて、媒体の除去作業を容易にすることができる。また、媒体の詰まりが発生した場合に、第2の搬送部材の位置の移動が終了した後に、逆回転を停止させることができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としての複写機Uは、画像形成装置の本体の一例であって、画像記録装置の一例としてのプリンタ部U1を有する。プリンタ部U1の上部には、読取部の一例であって、画像読取装置の一例としてのスキャナ部U2が支持されている。スキャナ部U2の上部には、原稿の搬送装置の一例としてのオートフィーダU3が支持されている。実施例1のスキャナ部U2には、入力部の一例としてのユーザインタフェースU0が支持されている。前記ユーザインタフェースU0は、操作者が入力をして、複写機Uの操作が可能である。
また、プリンタ部U1の右部には、後処理装置U4が配置されている。
読取り用の光学系Aの右方には、撮像部材の一例としての撮像素子CCDが配置されている。撮像素子CCDには、画像処理部GSが電気的に接続されている。
画像処理部GSは、プリンタ部U1の制御部Cや書込回路Dに電気的に接続されている。書込回路Dは、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の露光装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに電気的に接続されている。
K色用の感光体ドラムPkの周囲には、感光体ドラムPkの回転方向に沿って、帯電器CRk、現像装置GK、1次転写器の一例としての1次転写ロールT1k、像保持体の清掃器の一例としてのドラムクリーナCLkが配置されている。
帯電器CRkには、電源回路Eから、感光体ドラムPkを帯電させるための帯電電圧が印加される。現像装置GKは、現像剤の保持体の一例としての現像ロールR0を有する。現像ロールR0には、電源回路Eから、現像電圧が印加される。1次転写ロールT1kには、電源回路Eから、現像剤の帯電極性とは逆極性の1次転写電圧が印加される。
Y,M,Cの各色についても、K色と同様に構成された像保持体ユニットUY,UM,UCが設けられている。したがって、各像保持体ユニットUY,UM,UCも、感光体ドラムPy,Pm,Pc、帯電器CRy,CRm,CRc、ドラムクリーナCLy,CLm,CLcを有する。
また、実施例1では、現像装置GY〜GKも、ユニット化されており、プリンタ部U1に対して着脱可能に支持されている。
前記各像保持体ユニットUY,UM,UC,UKと現像装置GY,GM,GC,GKとにより、トナー像の形成部材UY+GY,UM+GM,UC+GC,UK+GKが構成されている。
中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトB、2次転写器T2、ベルトクリーナCLB等により、感光体ドラムPy〜Pk表面の画像をシートSに転写する転写装置T1+B+T2+CLBが構成されている。
各給紙トレイTR1〜TR3の左上方には、媒体の取出部材の一例としてのピックアップロールRpが配置されている。ピックアップロールRpの左方には、捌き部材の一例としての捌きロールRsが配置されている。
各給紙トレイTR1〜TR3の左方には、上方に延びる媒体の搬送路SH1が形成されている。搬送路SH1には、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールRaが複数配置されている。
搬送路SH1には、シートSの搬送方向の下流部であり且つ2次転写領域Q4の上流側に、送出部材の一例としてのレジロールRrが配置されている。
シートSの搬送方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、媒体の案内部材の一例としての転写後のシートガイドSG2が配置されている。シートSの搬送方向に対して、転写後のシートガイドSG2の下流側には、媒体の搬送部材の一例としての搬送ベルトBHが配置されている。
シートSの搬送方向に対して、搬送ベルトBHの下流側には、定着装置Fが配置されている。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有する。加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する領域により定着領域Q5が形成されている。
排出路SH3と反転路SH4との分岐部には、搬送路の切替部材の一例としての第1のゲートGT1が配置されている。
シートSの搬送方向に対して、デカーラU4aの下流側には、排出部材の一例としての排出ロールRhが配置されている。シートSの搬送方向に対して、排出ロールRhの下流側には、排出部の一例としての排出トレイTH1が配置されている。実施例1の排出トレイTH1は、シートSの積載量に応じて、上下方向に移動可能に支持されている。
前記符号SH1〜SH5が付された要素により、実施例1の媒体の搬送路SHが構成されている。また、前記符号SH,Ra,Rb,Rr,Rh,SGr,SG1,SG2,BH,GT1等が付された要素により、媒体の搬送系SUが構成されている。
図1において、実施例1の複写機Uでは、ユーザインタフェースU0においてコピースタートキーが入力されると、スキャナ部U2は、原稿を読取る。
前記オートフィーダU3を使用して自動的に原稿を搬送して複写を行う場合は、読取り用の光学系Aは初期位置に停止した状態で、プラテンガラスPG上の読み取り位置を順次通過する各原稿Giを露光する。したがって、原稿トレイTG1に収容された複数の原稿Giは、プラテンガラスPG上の原稿の読み取り位置を順次通過して、原稿の排紙トレイTG2に排出される。
原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行う場合、読取り用の光学系Aが左右方向に移動して、プラテンガラスPG上の原稿が、露光されながら走査される。
画像処理部GSは、撮像素子CCDから入力された読取信号を、デジタルの画像信号に変換して、プリンタ部U1の書込回路Dに出力する。書込回路Dは、画像処理部GSから入力されたY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の画像情報に応じたレーザ駆動信号を、予め設定された時期に、書込装置の一例としての各色の露光装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
なお、制御部Cは、書込回路Dが信号を出力する時期や電源回路E等を制御する信号を出力する。
1次転写がされた後、感光体ドラムPy〜Pkの表面に残留したトナーは、ドラムクリーナCLy〜CLkによりクリーニングされる。
中間転写ベルトBに転写されたトナー像は、2次転写領域Q4に搬送される。
中間転写ベルトB上のトナー像は、2次転写領域Q4を通過する際に、2次転写器T2により、シートSに転写される。なお、カラー画像の場合は、中間転写ベルトBの表面に重ねて1次転写されたトナー像が、一括してシートSに2次転写される。
2次転写領域Q4を通過した後の中間転写ベルトBは、ベルトクリーナCLBにより、残留したトナーが清掃される。
シートSが排出トレイTH1に排出される場合、排出路SH3を搬送されたシートSは、後処理装置U4の処理路SH5に搬入される。切替ゲートh3は、処理路SH5に搬送されたシートSの湾曲、いわゆるカールの方向に応じて、第1のカール補正部材h1または第2のカール補正部材h2に搬送先を切り替える。各カール補正部材h1,h2は、通過するシートSのカールを補正する。カールが補正されたシートSは、排出ロールRhにより排出トレイTH1に排出される。
図2は実施例1の転写装置の拡大説明図である。
図3は実施例1の転写装置の要部説明図であり、図3Aは移動部材が第1の位置に移動した場合の状態説明図、図3Bは移動部材が第2の位置に移動した場合の状態説明図である。
図1〜3において、2次転写ロールT2bの前後両端は、移動部材の一例として、前後一対の回転アーム1に支持されている。回転アーム1は、転写部材の支持部2を有する。転写部材の支持部2は、板状に形成されている。転写部材の支持部2の左上端部には、2次転写ロールT2bの回転軸T2b1が回転可能に支持されている。また、転写部材の支持部2の右上端部には、回転部材の回転軸の一例としてのアームの回転軸3が設けられている。アームの回転軸3は、2次転写ユニットUtの図示しない枠体に支持されている。よって、回転アーム1は、アームの回転軸3に、回転可能に支持されている。
図4において、実施例1の偏心カム11は、略円板状に形成されている。偏心カム11は、偏心部材の周面の一例として、カムの周面12を有する。
カムの周面12は、カム軸9から径が短い短径側に接触用の周面12aが形成されている。接触用の周面12aは、部分円弧状に形成されている。接触用の周面12aには、図4における反時計回り方向の下流端に、下降用の周面12bの一端が接続されている。
下降用の周面12bは、短径側から長径側にいくに連れて径の増加率が大きくなるように形成されている。下降用の周面12bの長径側の端は、離間用の周面12cに接続されている。離間用の周面12cは、カム軸9から径が長い長径側に配置されている。
また、離間用の周面12cは、周方向の両端に比べて、周方向の中間部分が凹んだ形状に形成されている。よって、離間用の周面12cの両端部には、滑らかな段差部13が形成されている。離間用の周面12cには、図4における反時計回り方向の下流側に、上昇用の周面12dの一端が接続されている。上昇用の周面12dは、長径側から短径側にいくに連れて、径の減少率が大きくなるように形成されている。上昇用の周面12dの他端には、接触用の周面12aが接続されている。
図5は実施例1の駆動系の斜視説明図である。
図3、図5において、前側の回転アーム1の前方には、駆動系の一例としてのモータユニット21が配置されている。モータユニット21は、2次転写ユニットUtの図示しない枠体に固定支持されている。
モータユニット21は、駆動源の支持板の一例としてのギアボックスのハウジング22を有する。ギアボックスのハウジング22の前壁22aの前面には、転写用のモータM2が支持されている。
転写用のモータM2は、駆動源の回転軸の一例としての回転軸M2aを有する。回転軸M2aは、前壁22aを貫通して、後方に延びる棒状に形成されている。回転軸M2aの周面には、駆動ギアM2bが形成されている。前壁22aの後面には、駆動ギアM2bの下方に対応する位置に、伝達歯車の一例としての伝達ギア23が配置されている。そして、駆動ギアM2bは伝達ギア23と噛み合う。
回転軸27の後端には、第2の中間ギア28が支持されている。第2の中間ギア28の右方には、駆動伝達歯車の一例としてのカムギア31が配置されている。第2の中間ギア28はカムギア31と噛み合っている。カムギア31は、前記カム軸9に支持されている。
第4の中間転写ギア43の下部には、第5の中間ギア44が配置されている。第4の中間ギア43は第5の中間ギア44と噛み合う。第5の中間ギア44は、伝達部材の回転軸の一例としてのカップリングの回転軸46に支持されている。カップリングの回転軸46は、前記アームの回転軸3の軸方向の延長上に配置されている。カップリングの回転軸46の後端部には、伝達部材の一例としての駆動側のカップリング47が支持されている。
図1において、搬送路SH1には、媒体の搬送方向に対して、2次転写領域の上流側、且つ、レジロールRrの下流側の位置に、媒体検知部材の一例としての上流側の搬送路センサSN1が配置されている。また、搬送路SH1には、媒体の搬送方向に対して、2次転写領域の下流側、且つ、搬送ベルトBHの上流側の位置に、媒体検知部材の一例としての下流側の搬送路センサSN2が配置されている。
図6は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図6において、複写機Uの制御部Cは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、制御部Cは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、制御部Cは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1の制御部Cは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記制御部Cは、ユーザインタフェースU0や上流側の搬送路センサSN1、下流側の搬送路センサSN2等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
ユーザインタフェースU0は、画像形成動作の開始の入力部材の一例としてのコピー開始キーUI1、表示部UI2、入力部材の一例としての矢印キーUI3や詰まったシートSを除去する作業が完了した場合に入力される詰まりの解消の入力部材の一例としてのジャム解消の入力キーUI4等を備えている。
各搬送路センサSN1,SN2は、搬送路SH1上のシートSの有無を検出する。
制御部Cは、次の被制御要素D1〜D3,E等の制御信号を出力している。
D1:メインモータ駆動回路
主駆動源駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を介して、感光体ドラムPy〜Pkや中間転写ベルトB等を回転駆動する。
D2:転写部材の駆動回路
転写部材の駆動回路D2は、転写用のモータM2の駆動を制御して、2次転写ロールT2の回転を制御する。
D3:クラッチの制御回路
回転伝達の切替制御回路の一例としてのクラッチの制御回路D3は、電磁クラッチ26のオン・オフを制御して、第1の中間ギア24と回転軸27との間の駆動・切断を制御する。
前記電源回路Eは、帯電用の電源回路Ea、現像用の電源回路Eb、1次転写用の電源回路Ec、2次転写用の電源回路Ed、定着用の電源回路Ee等を有している。
Ea:帯電用の電源回路
帯電用の電源回路Eaは、帯電器CRy〜CRkそれぞれに感光体ドラムPy〜Pk表面を帯電させるための帯電電圧を印加する。
Eb:現像用の電源回路
現像用の電源回路Ebは、現像装置GY〜GKの現像ロールG1y〜G1kに現像電圧を印加する。
1次転写用の電源回路Ecは、1次転写ロールT1y〜T1kに転写電圧を印加する。
Ed:2次転写用の電源回路
2次転写用の電源回路Edは、2次転写ロールT2bに転写電圧を印加する。
Ee:定着用の電源回路
定着用の電源回路Eeは、定着装置Fの加熱ロールFhにヒーター加熱用の電力を供給する。
制御部Cは、前記信号入力要素の出力信号に応じて、前記各被制御要素の動作を制御するためのプログラムにより、次の機能実現手段を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成動作の制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、前記パーソナルコンピュータPC等から送信された印刷情報に応じて、帯電器CRy〜CRk、1次転写ロールT1y〜T1k、定着装置F等の動作を制御して、画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
媒体詰まり発生の判別手段の一例としてのジャム発生の判別手段C2は、前記2次転写領域Q4においてシートSの詰まり、いわゆる、ジャムが発生したか否かを判別する。
実施例1のジャム発生の判別手段C2は、上流側の搬送路センサSN1でシートSの前端を検出した後、予め設定された時間が経過しても下流側の搬送路センサSN2でシートSの前端が検出されない場合や、各搬送路センサSN1,SN2でシートSを検出後、シートSの大きさに応じて予め設定された時間が経過しても各搬送路センサSN1,SN2がシートSを検出し続けている場合に、搬送路センサSN1,SN2の間の2次転写領域の近傍でジャムが発生したものと判別する。なお、このようなジャム発生の判別手段は、従来公知の構成を採用可能であり、例えば、特開2004−338932号公報、特開2009−122528号公報等に記載の構成を採用可能であるため、詳細な説明を省略する。
媒体詰まり解消の判別手段の一例としてのジャム解消の判別手段C3は、2次転写領域Q4で発生したジャムが解消されたか否かを判別する。実施例1のジャム解消の判別手段C3は、ジャム解消の入力キーUI4の入力がされ、且つ、各搬送路センサSN1,SN2の両方でシートSが検出されない場合に、ジャムが解消されたと判別する。なお、このようなジャム解消の判別手段は、従来公知の構成を採用可能であり、例えば、特開2007−076846号公報、特開2008−040310号公報等に記載の構成を採用可能であるため、詳細な説明を省略する。
媒体の詰まり発生判別値の一例としてのジャム発生フラグFL1は、初期値は「0」であり、ジャムが発生したと判別された場合に「1」となり、ジャムが解消された場合に「0」となる。
C4:駆動制御手段
駆動制御手段C4は、回転時間の記憶手段C4A、正回転の制御手段C4B、および、逆回転の制御手段C4Cを有し、前記転写部材の駆動回路D2を介して、前記2次転写ロールT2bの回転を制御する。
回転時間の記憶手段C4Aは、移動時間の一例として、ジョブが終了する場合や、ジャムが発生した場合に、転写用のモータM2を停止させるまでの回転時間Taを記憶する。実施例1の回転時間の記憶手段C4Aでは、ジョブの最後のシートSの後端が、下流側の搬送路センサSN2に検出された時点、または、ジャム発生フラグFL1が「1」となった時点から、転写用のモータM2の駆動を停止させるまでの時間を回転時間Taとして記憶する。なお、実施例1の回転時間Taは、偏心カム11が180°回転、すなわち、半回転するのに要する時間が設定されている。
正回転の制御手段C4Bは、ジョブが開始された場合に、転写用のモータM2を正回転駆動させて、2次転写ロールT2bを正回転させる。実施例1の正回転の制御手段C4Bは、コピー開始キーUI1が入力された場合に、2次転写ロールT2bを正回転させる。そして、ジョブ終了時に、最後に搬送路SH1に搬送されたシートSの後端が、下流側の搬送路センサSN2に検出されてから回転時間Taが経過した場合に、2次転写ロールT2bの正回転を停止させる。また、実施例1の正回転の制御手段C4Bは、ジャムが発生した場合にも、2次転写ロールT2bの正回転を停止させる。
逆回転の制御手段C4Cは、ジャムが発生した場合、2次転写ロールT2bの正回転が停止した後に、転写用のモータM2を逆回転駆動させて、2次転写ロールT2bを逆回転させる。実施例1の逆回転の制御手段C4Cは、ジョブ実行時にジャム発生フラグFL1が「1」となった場合、転写用のモータM2の正回転が停止された時点から、逆回転開始の待機時間T1が経過した際に、2次転写ロールT2bを逆回転させる。そして、2次転写ロールT2bの逆回転が開始されてから回転時間Taが経過した場合に、2次転写ロールT2bの逆回転を停止させる。
接触、離間の制御手段の一例としてのクラッチの制御手段C5は、ジョブ開始時の制御手段C5A、ジョブ終了時の制御手段C5B、および、ジャム発生時の制御手段C5Cを有し、前記クラッチの制御回路D3を介して、電磁クラッチ26のオン、オフを制御して、偏心カム11への回転の伝達、切断を制御する。
ジョブ開始時の制御手段C5Aは、ジョブ開始時に電磁クラッチ26のオン、オフを制御して、偏心カム11への回転の伝達、切断を制御する。実施例1のジョブ開始時の制御手段C5Aでは、転写用のモータM2の正回転が開始された場合に、電磁クラッチ26をオンにさせ、電磁クラッチ26がオンになった時点から前記回転時間Taが経過した場合に、電磁クラッチ26をオフにさせる。したがって、実施例1のジョブ開始時の制御手段C5Aは、回転時間Taの間だけ偏心カム11を正回転させる。よって、実施例1のジョブ開始時の制御手段C5Aは、ジョブ開始時に、回転アーム1に支持された2次転写ロールT2bを、図3Bに示す転写ベルトBから2次転写ロールT2bが離間した第2の位置の一例としての離間位置から、図3Aに示す転写ベルトBと2次転写ロールT2bとが接触する第1の位置の一例としての接触位置に移動させる。
ジョブ終了時の制御手段C5Bは、ジョブ終了時に電磁クラッチ26のオン、オフを制御して、偏心カム11への回転の伝達、切断を制御する。実施例1のジョブ終了時の制御手段C5Bでは、ジョブ終了時に、最後に搬送路SH1に搬送されたシートSの後端が、下流側の搬送路センサSN2に検出された場合に、電磁クラッチ26をオンにさせる。そして、ジョブ終了時の制御手段C5Bは、電磁クラッチ26がオンになった時点から回転時間Taが経過した場合に、電磁クラッチ26をオフにさせる。よって、ジョブ終了時の制御手段C5Bは、ジョブ終了時に、回転時間Taの間だけ偏心カム11を正回転させて、2次転写ロールT2bを、接触位置から離間位置に移動させる。
ジャム発生時の制御手段C5Cは、ジャム発生時に電磁クラッチ26のオン、オフを制御して、偏心カム11への回転の伝達、切断を制御する。実施例1のジャム発生時の制御手段C5Cでは、ジャム発生フラグFL1が「1」になった時点から逆回転開始の待機時間T1が経過した場合に、電磁クラッチ26をオンにさせ、電磁クラッチ26がオンになった時点から回転時間Taが経過した場合に、電磁クラッチ26をオフにさせる。よって、ジャム発生時の制御手段C5Cは、ジャム発生時に、回転時間Taの間だけ偏心カム11を逆回転させて、2次転写ロールT2bを、接触位置から離間位置に移動させる。
図7は実施例1のモータ、クラッチの制御処理のフローチャートの説明図である。
図7のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記複写機Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は複写機Uの他の各種処理と並行して実行される。
図7に示すフローチャートは複写機Uの電源投入により開始される。
図7のST1において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
(1)転写用のモータM2を正回転駆動させる。
(2)電磁クラッチ26をオンにする。
(3)回転時間Taを計時する。
ST3において、回転時間Taが経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に進み、ノー(N)の場合はST3を繰り返す。
ST4において、電磁クラッチ26をオフにする。そして、ST5に進む。
ST6において、以下の(1)、(2)の処理を実行し、ST7に進む。
(1)転写用のモータM2の正回転駆動を停止させる。
(2)逆回転開始の待機時間T1の計時を開始する。
ST7において、逆回転開始の待機時間T1が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合は、ST8に進み、ノー(N)の場合はST7を繰り返す。
ST8において、以下の(1)〜(3)の処理を実行し、ST9に進む。
(1)転写用のモータM2を逆回転駆動させる。
(2)電磁クラッチ26をオンにする。
(3)回転時間Taを計時する。
ST9において、回転時間Taが経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に進み、ノー(N)の場合はST9を繰り返す。
ST10において、以下の(1)、(2)の処理を実行し、ST1に戻る。
(1)転写用のモータM2の逆回転を停止させる。
(2)電磁クラッチ26をオフにする。
ST12において、以下の(1)、(2)の処理を実行し、ST13に進む。
(1)電磁クラッチ26をオンにする。
(2)回転時間Taを計時する。
ST13において、回転時間Taが経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合はST13を繰り返す。
ST14において、以下の(1)、(2)の処理を実行し、ST1に戻る。
(1)転写用のモータM2を正回転を停止させる。
(2)電磁クラッチ26をオフにする。
図8は実施例1のジャム処理のフローチャートの説明図である。
図8のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記複写機Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は複写機Uの他の各種処理と並行して実行される。
図8のST21において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に進み、ノー(N)の場合はST21を繰り返す。
ST22において、ジャムが発生したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST23に進み、ノー(N)の場合はST26に進む。
ST24において、ジャムが解消されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST25に進み、ノー(N)の場合はST24を繰り返す。
ST25において、ジャム発生フラグFL1を「0」にする。そして、ST21に戻る。
ST26において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST21に戻り、ノー(N)の場合はST22に戻る。
前記構成を備えた実施例1の2次転写器T2では、ジョブが開始された場合に、転写用のモータM2を正回転させる。転写用のモータM2の正回転に伴い、駆動ギアM2bを介して、伝達ギア23が、図3Bの実線で示す矢印Yb方向の正回転方向に回転する。そして、伝達ギア23の正回転に伴い、第3の中間ギア41、回転軸41a、トルクリミッタ42、および、第4の中間ギア43等を介して、第5の中間ギア44が正回転する。また、第5の中間ギア44の回転に伴い、駆動側のカップリング47、被駆動側のカップリング51、第6の中間ギア53、および、駆動伝達ギア54等を介して、2次転写ロールT2bが正回転方向に回転する。したがって、実施例1の構成では、搬送路SH1に搬送されたシートSを媒体の搬送方向下流側に搬送する方向に、2次転写ロールT2bが回転する。
したがって、実施例1では、ジョブが開始された場合に、2次転写ロールT2bが、中間転写ベルトBに接触すると共に、正回転方向に回転する。よって、中間転写ベルトBと2次転写ロールT2bとの間を搬送されるシートSには、中間転写ベルトBから可視像が転写される。
よって、偏心カム11は、図3Aに示す接触用の周面12aがコロ8に接触した状態から、図3Bに示す離間用の周面12cがコロ8に対向する状態に回転する。このとき、偏心カム11がコロ8を押し上げて、図3Aに示す状態から図3Bに示す状態に回転する。よって、2次転写ロールT2bが図3Aに示す接触位置から図3Bに示す離間位置に移動する。
したがって、実施例1では、ジョブが終了した場合、中間転写ベルトBから2次転写ロールT2bが離間すると共に、2次転写ロールT2bの正回転が停止する。
また、実施例1の2次転写器T2は、ジャムが発生した場合に、転写用のモータM2の正回転が停止される。そして、転写用のモータM2の正回転が停止された時点から、2次転写ロールT2bの慣性回転が十分に終了する逆回転の待機時間T1が経過した後に、転写用のモータM2が逆回転を開始する。
また、転写用のモータM2が逆回転を開始すると共に、電磁クラッチ26がオンになる。よって、2次転写ロールT2bが逆回転開始すると共に、2次転写ロールT2bが離間を開始する。
そして、電磁クラッチ26がオンされてから回転時間Taが経過すると、電磁クラッチ26がオフされると共に、転写用のモータM2の逆回転を停止する。
したがって、実施例1では、ジャムが発生した場合、逆回転した2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBから離間すると共に、2次転写ロールT2bの逆回転が停止する。
これに対して、実施例1や特許文献1に記載の構成では、共通化された1つの転写用のモータが、2次転写ロールの回転と、中間転写ベルトに対する2次転写ロールの接触、離間とを行っている。したがって、特許文献3の構成に比べて、実施例1や特許文献1に記載の構成では、駆動源の数が少なくなっており、製造費用を低減することが可能である。
これに対して、実施例1の構成では、1つの電磁クラッチ26のオン、オフの制御と、転写用のモータM2の回転の制御に基づいて、2次転写ロールT2bの回転と、中間転写ベルトBに対する2次転写ロールT2bの接触、離間とを行っており、1つの電磁クラッチ26で済む。したがって、特許文献1の構成に比べて、実施例1に記載の構成では、クラッチの数が少なくなっており、製造費用をさらに低減することが可能である。
したがって、転写ローラ(27)の正回転に伴って、詰まった用紙(15)がさらに媒体の搬送方向下流側に搬送されて、ジャムが悪化してしまう恐れがあった。ジャムが悪化すると、用紙(15)が破れてしまう場合もあり、詰まった用紙(15)の除去作業が面倒になる問題があった。
よって、実施例1の構成では、2次転写ロールT2bにシートSが巻きつく等のジャムが発生しても、それ以上、シートSを媒体の搬送方向下流側に送り込んでジャムを悪化させない。したがって、特許文献1において電磁クラッチ(65)を削除した構成に比べて、実施例1の構成では、ジャムが悪化してしまうことが低減されており、詰まったシートSの除去作業が面倒になることや、裏面の汚れを低減することが可能である。
したがって、特許文献2に記載された構成では、感光体(5)から転写ローラ(11)を離間させる際に、駆動装置が逆回転すると、感光体(5)も逆回転してしまう。よって、感光体(5)が回転しない場合に比べて、感光体(5)の逆回転に伴って、クリーニング部材(24)等の間の摺擦で磨耗してしまう恐れがあった。したがって、特許文献2では、感光体(5)等の磨耗に伴い、感光体(5)を修理したり交換したりする頻度が上昇して、全体の費用が増加する問題があった。
仮に、特許文献2の構成を中間転写ベルトを有する構成に適用した場合には、中間転写ベルトが逆回転することになる。この場合にも、中間転写ベルトの磨耗の問題やクリーニング部材の汚れの問題が発生する。仮に、中間転写ベルトを逆回転させ且つ感光体を停止させると、中間転写ベルトと感光体との間の磨耗が顕著になる。また、仮に、中間転写ベルトと感光体を逆回転させる場合には、感光体でもクリーニング部材の汚れの問題が発生する。
また、実施例1の下降用の周面12bでも、上昇用の周面12dと同様に、短径側から長径側にいくに連れて径の増加率が大きくなるように形成されている。よって、実施例1の構成では、ジョブが終了時も正回転開始時のトルクが小さく、脱調等の問題が低減されている。
よって、偏心カム11は、図3Bの状態から図3Aの状態に回転させようとする力を受ける。ここで、段差部13が設けられていない構成では、コイルバネ6の力で、偏心カム11が回転してしまうと、2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBに接触する。
よって、2次転写ロールT2bがジャム除去の作業中に、2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBに接触すると、騒音が発生したり、作業者が手を挟まれる等の事故が発生する恐れもある。
これに対して、実施例1の構成では、偏心カム11が回転しようとも、段差部13にコロ8が引っ掛かり、偏心カム11の回転が停止され易い。よって、段差部13を有しない場合に比べて、実施例1の構成は、偏心カム11を図3Bに示す離間位置に安定して保持することが可能である。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H09)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機Uを例示したが、これに限定されず、プリンタ、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。
(H03)前記実施例において、ジョブ実行時や、ジャム発生時に、電磁クラッチ26がオフになると同時に、転写用のモータM2を停止させる構成を例示したが、これに限定されない。例えば、電磁クラッチ26がオフになってから転写用のモータM2を停止させるまでの間に、時間的余裕、いわゆる、タイムラグを持たせる構成も可能である。同様に、ジャム発生時に、転写用のモータM2が逆回転を開始してから電磁クラッチ26がオンになるまでの間にタイムラグを持たせる構成も可能である。
(H05)前記実施例において、回転アーム1を昇降させる構成として、図4に示す略円盤状の偏心カム11を使用する構成を例示したが、これに限定されず、楕円状や、たまご型の外周面を有する板形状の偏心部材を使用したり、棒をコの字状に折り曲げた形状、いわゆる、クランク形状の部材や、1つまたは複数の部材によるリンク機構を使用する等、設計や仕様に応じて変更することが可能である。
(H07)前記実施例において、媒体検知部材の一例として、搬送路SH1に2つの搬送路センサSN1,SN2を配置した構成を例示したが、これに限定されない。例えば、設計や仕様に応じて、搬送路SH1に対して、媒体の搬送方向に対して、2次転写領域の上流側の任意の位置と下流側の任意の位置とに、それぞれ1つ以上の搬送路センサを配置する構成も可能である。他にも、媒体の詰まりを検知する構成は、従来公知の構成を採用可能であり、例えば、特開平11−119490号公報等に記載の構成を採用可能である。
(H09)前記実施例において、転写用のモータM2から2次転写ロールT2bまでの間に、トルクリミッタ42を配置することが望ましいが、2次転写ロールT2bの周速と、中間転写ベルトBの周速が一致、または速度差が小さい場合には、2次転写ロールT2bの周速と中間転写ベルトBの周速とが一致または速度差が小さい場合には、トルクリミッタ42を省略した構成も可能である。
B…像保持体、第1の搬送部材、
C2…媒体詰まり判別手段、
C4…駆動制御手段、
C5…接触、離間の制御手段
M2…駆動源、
Q4…転写領域、対向領域、
S…媒体、
T2…転写装置、媒体の搬送装置、
T2b…転写部材、第2の搬送部材。
Claims (6)
- 像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写部材と、
正逆回転して前記転写部材を駆動する駆動源と、
前記駆動源から駆動が伝達され、且つ、前記転写部材と前記像保持体とが接触する第1の位置と前記像保持体と前記転写部材とを離間させる第2の位置との間で、前記転写部材を移動させる移動部材と、
前記転写部材と前記像保持体とが対向する転写領域で媒体の詰まりが発生したか否かを判別する媒体詰まり判別手段と、
媒体に前記可視像を転写する場合に、前記駆動源を正回転させて、媒体を搬送方向の下流側に搬送する第1の回転方向に前記転写部材を回転させると共に、前記転写領域で媒体の詰まりが発生した場合に、前記駆動源を逆回転させて、前記転写部材を前記第1の回転方向とは逆方向に回転させる駆動制御手段と、
媒体に前記可視像を転写する場合に、前記駆動源の正回転を前記移動部材に伝達させて、前記第1の位置に前記転写部材を移動させると共に、前記転写領域で媒体の詰まりが発生した場合に、前記駆動源の逆回転を前記移動部材に伝達させて、前記転写部材を前記第2の位置に移動させる接触、離間の制御手段と、
を備え、
前記媒体の詰まりが発生した場合に、前記駆動源の逆回転の前記移動部材への伝達が停止されてから、予め設定された時間が経過した後、前記転写部材の逆回転を停止させる
ことを特徴とする転写装置。 - 前記媒体の詰まりが発生した場合に、前記転写部材の逆回転が開始されてから、予め設定された時間が経過した後に前記移動部材への逆回転の駆動を開始する
ことを特徴とする請求項1に記載の転写装置。 - 前記駆動源が正回転する場合に、前記転写部材が前記第2の位置から前記第1の位置に向けて移動するに連れて移動距離が大きくなると共に、前記転写部材が前記第1の位置から前記第2の位置に向けて移動するに連れて移動距離が大きくなる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の転写装置。 - 媒体に前記可視像の転写が終了した場合に、前記駆動源の正回転を前記移動部材に伝達させて、前記転写部材を前記第2の位置に移動させる接触、離間の制御手段、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の転写装置。 - 表面に可視像が保持される像保持体と、
前記像保持体の表面の前記可視像を媒体に転写する転写部材を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の転写装置と、
前記転写部材で媒体に転写された可視像を定着させる定着装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 媒体を搬送する第1の搬送部材と、
前記第1の搬送部材に対向して配置された第2の搬送部材と、
正逆回転して前記第2の搬送部材を駆動する駆動源と、
前記駆動源から駆動が伝達され、且つ、前記第1の搬送部材と前記第2の搬送部材とが接触する第1の位置と、前記第1の搬送部材と前記第2の搬送部材とを離間させる第2の位置との間で前記第2の搬送部材を移動させる移動部材と、
前記第1の搬送部材と前記第2の搬送部材とが対向する対向領域で媒体の詰まりが発生したか否かを判別する媒体詰まり判別手段と、
媒体を下流側に搬送する場合に、前記駆動源を正回転させて、媒体を搬送方向の下流側に搬送する第1の回転方向に前記第2の搬送部材を回転させると共に、前記対向領域で媒体の詰まりが発生した場合に、前記駆動源を逆回転させて、前記第2の搬送部材を前記第1の回転方向とは逆方向に回転させる駆動制御手段と、
媒体を下流側に搬送する場合に、前記駆動源の正回転を前記移動部材に伝達させて、前記第1の位置に前記第2の搬送部材を移動させると共に、前記対向領域で媒体の詰まりが発生した場合に、前記駆動源の逆回転を前記移動部材に伝達させて、前記第2の搬送部材を前記第2の位置に移動させる接触、離間の制御手段と、
を備え、
前記媒体の詰まりが発生した場合に、前記駆動源の逆回転の前記移動部材への伝達が停止されてから、予め設定された時間が経過した後、前記第2の搬送部材の逆回転を停止させる
ことを特徴とする媒体の搬送装置。
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