JP6331281B2 - 照明光学系、画像表示装置とその生産方法並びに照明位置調整方法 - Google Patents

照明光学系、画像表示装置とその生産方法並びに照明位置調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、照明光学系、画像表示装置とその生産方法並びに照明位置調整方法に関するものである。
被投射面(スクリーンなど)に画像を投射して表示させる画像表示装置(プロジェクタ)が知られている。プロジェクタには、様々な形式のものがあるが、その一つとして、光源から出射された光により画像形成手段を照明し、これによって投射画像を形成して投射するものが知られている。この形式のプロジェクタは、照明光学系と、集光光学系と、を備えている。照明光学系には、光源から出射された光の照度を均一化して出射する導光部材が含まれている。また、集光光学系には、照明光学系から出射された光を画像形成手段へと導光する導光部材が含まれている。
画像形成手段は、照明光学系と集光光学系により導光された光により照明されるようになっている。この照明光は、画像形成手段の有効画像領域を照明する。照明された有効画像領域において当該照明光に基づいて画像光が生成される。この生成された画像光は投射光学系を介して被投射面へと投射される。
被投射面へと投射されて表示される画像の質を高めるには、画像形成手段に導光される光の照度分布が均一であること、また、有効画像領域が均一に照明されるように、照明光のフォーカスが有効画像領域全体に対して合っていることが望ましい。
光源から出射された光の照度分布を均一化する導光部材として、照度均一化手段が照明光学系に用いられる。照度均一化手段の一つとして、ライトトンネルが知られている。ライトトンネルは、入射端から入射した光が、内面に配置されたミラー面により複数回の反射を繰り返して出射端に至る構造を有してなる。これによって出射端面を、照度が均一化された面光源とみなせるようになる。ライトトンネルの出射端は、集光光学系によって、画像形成手段の有効画像領域と共役関係にある。そこで、集光光学系によって、ライトトンネルから出射された光が画像形成手段の有効画像領域にフォーカスできれば、照度分布が均一の画像を形成することができる。
そのためには、画像形成手段に対する照明光学系と集光光学系の位置調整が重要である。特に、ライトトンネルの出射端の位置と、有効画像領域との位置関係は重要である。
また、ライトトンネルの入射端と光源との位置関係も重要である。ライトトンネルへの光の入射量が減少すると、有効画像領域を照明する光の量が減少し、画像が暗くなるからである。すなわち、ライトトンネルの出射端の位置を調整するときに、光源に対するライトトンネルの入射端の位置が変化しないようにすることも重要である。
ライトトンネルの出射端の位置調整をするときに、ライトトンネルの入射端の位置が光源に対してずれないようにする照明光学系を備えるプロジェクタが知られている(特許文献1を参照)。特許文献1のプロジェクタは、ライトトンネルの入射端もしくは入口端近傍を固定点とし、この固定点を回転中心として出射端の位置を調整する。
特許文献1のように、ライトトンネルの入射端近傍を固定点として回転調整する場合、光源とライトトンネルの入射端との位置関係は保持されるが、別の課題が生じる。
ここで、従来のライトトンネルの位置調整における課題について図18および図19を参照しながら説明する。図18(a)は、従来のプロジェクタにおける照明光学系及び集光光学系と画像形成手段との理想的な位置関係の例を示す模式図である。図18(b)は、画像形成手段の有効画像領域の理想的な照明状態の例を示す平面図である。
図18(a)において、照明光学系の全体を図示することなく導光部材であるライトトンネルPのみを図示している。また、集光光学系も全体も図示せずに、リレー光学系Qのみを図示している。
図18(a)に示すように、ライトトンネルPの出射端の位置調整量がゼロであるとき、ライトトンネルPと、集光光学系Qと、画像形成手段Rは、直線上に配置されている状態と同様の状態になる。このとき、ライトトンネルPの出射端と画像形成手段Rの照明領域との結像関係は成立している。
図18(b)は、図18(a)の状態における画像形成手段Rの照明状態の例を示す図である。黒塗りの矩形は、画像形成手段Rの輪郭を示している。また、点線で示す矩形は、有効画像領域R1を示している。すなわち、ライトトンネルPの出射端における位置調整量がゼロのときは、画像形成手段Rにおける照度分布は、有効画素領域R1よりも、多少やや広い領域において、均一な照度分布をもって照明される。
図19(a)は、従来のプロジェクタにおける照明光学系及び集光光学系と画像形成手段との結像関係がずれている状態の例を示す模式図である。また、図19(b)は、図19(a)に示した位置関係における、画像形成手段Rの有効画像領域R1の照明状態の例を示す平面図である。
図19(a)に示すように、ライトトンネルPと画像形成手段Rとの結像関係がずれていると、ライトトンネルPの出射端の位置を調整する必要がある。その調整量は、結像関係のずれに応じて大きくなる。この結像関係のずれを補正するために、ライトトンネルPの出射端の位置を調整する。ライトトンネルPの位置を調整すると、照明光の有効画像領域R1に対するフォーカス位置がずれることになる。
特に有効画像領域R1の端部付近においては、照明光のフォーカス位置が大きく異なるので、図19(b)に示すように、有効画像領域R1の端部における照度分布がグラデーションのような状態になる。すなわち、位置調整を行うことで有効画像領域R1の照度分布が均一ではなくなることがある。このように照明光がグラデーションになる個所が有効画素領域R1内にあると、照度にムラがある画像が形成されることになる。よって、ライトトンネルPの出射端の位置の調整は、精度良く行えることが重要である。
特許文献1のプロジェクタが備える照明光学系は、出射端の位置を回転調整する際の回転中心が、ライトトンネルPの入射端近傍にある。そうするとライトトンネルPの出射端の回転移動量を小さくしても、照明光の照明位置の変化は大きくなる。
このように、従来のプロジェクタである特許文献1のプロジェクタにおいては、ライトトンネルPの出射端の位置を調整するときに、微調整が難しく、画像形成手段に対する照明光の照明位置の調整を精度良く行うことが困難である。
本発明は、画像形成手段に対する照明光の位置調整を精度良く行うことができる照明光学系を提供することを目的とする。
本発明の照明光学系は、光源と前記光源からの入射光を複数回反射して出射する第1導光部材とを備える第1光学系と、前記第1光学系からの光を導光して画像形成手段を照明する第2導光部材を備える第2光学系と、前記光源と前記第1導光部材とが配設された第1ベースと、前記第2光学系を構成する光学部材が配設された第2ベースと、を有し、
前記第1導光部材は、前記光源から出射された光が入射する入射端と、前記光を出射する出射端と、を備え、前記第1ベースは、前記入射端よりも前記光源側に位置する支持位置にて、前記第2ベースに対して移動可能に支持され、前記画像形成手段に対する前記出射端の位置を、前記支持位置を回転中心として、前記出射端を円弧状に移動させる、ことを特徴とする照明光学系。
本発明によれば、画像形成手段に対する照明光の位置調整を、精度良く行うことができる。
本発明に係る照明光学系を備える画像表示装置の光学配置の例を示す平面図である。 本発明に係る画像表示装置の光学配置の例を示す側面図である。 上記照明光学系の位置調整機構を示す斜視図である。 上記照明光学系に係るライトトンネルの出射端を変位させた状態を示す図である。 上記照明光学系に係る位置調整機構の別に例を示す斜視図である。 上記照明光学系に係る位置調整機構のさらに別に例を示す斜視図である。 上記照明光学系に係る位置調整機構のさらに別に例を示す斜視図である。 上記照明光学系に係る位置調整機構と、ライトトンネルの固定状態との関係を示す図である。 上記照明光学系に係る位置調整機構のさらに別に例を示す斜視図である。 上記照明光学系に係る位置調整機構と、ライトトンネルの固定状態との関係を示す図である。 上記照明光学系に係る位置調整機構のさらに別に例を示す斜視図である。 上記照明光学系に係る位置調整機構のさらに別に例を示す斜視図である。 上記照明光学系に係る位置調整機構と、ライトトンネルの固定状態との関係を示す図である。 本発明に係る画像表示装置の別の光学配置の例を示す平面図である。 本発明に係る画像表示装置の別の光学配置の例を示す側面図である。 本発明に係る画像表示装置のさらに別の光学配置の例を示す側面図である。 本発明に係る画像表示装置のさらに別の光学配置の例を示す側面図である 従来のプロジェクタにおいて(a)理想的な位置関係の例を示す模式図、(b)理想的な照明状態の例を示す平面図、である。 従来のプロジェクタにおいて(a)結像関係がずれている状態の例を示す模式図、(b)結像関係がずれている照明状態の例を示す平面図、である。
以下、本発明に係る照明光学系、画像表示装置とその生産方法並びに照明位置調整方法の実施形態について図面を参照しながら説明する。
●第1実施形態
図1は、本実施形態に係る照明光学系100を備えるプロジェクタ1000の光学配置の例を示す平面図である。図1に示すようにプロジェクタ1000は、照明光学系100と、集光光学系200と、画像形成手段300と、投射レンズ400と、を有してなる。
照明光学系100は第1光学系であって、白色光を放出する放電ランプ11と、カラーホイール12と、ライトトンネル13と、を有してなる。照明光学系100は、プレート部材10に設置されている。
放電ランプ11は、キセノンランプやメタルハライドランプ、超高圧水銀ランプなどの発光部と、これを覆う反射部材によって構成されている光源である。発光部から放射された光は、反射部材によって一定の方向に反射される。この反射部材によって、ライトトンネル13の入射端に光が集光される。
カラーホイール12は、放電ランプ11とライトトンネル13の入射端との間に配置されていて、放電ランプ11から出射された光を着色する部材である。カラーホイール12は、数種類の色フィルタを有してなり、これらが回転するようになっている。この色フィルタの回転は、形成される画像の情報に基づいて制御される。これによって、画像形成手段300においてカラー画像が形成される。
ライトトンネル13は、照明均一化手段である第1導光部材である。ライトトンネル13は、ミラー面により内壁が形成された中空管状の部材であって、断面形状は矩形である。ライトトンネル13に入射した光(入射光)は、ミラー面において複数回反射される。この反射によって、出射端(面)においては照度が均一化された面光源とみなされる。なお、ライトトンネル13は、4枚のミラーを用いるタイプに限らない。例えば、ミラーを使わずに直方体形状のガラスで全反射を繰り返して出射端面で照度を均一化させるタイプ(ロッドインテグレータ、ライトパイプなどと呼ばれる)であってもよい。
プレート部材10は、放電ランプ11とライトトンネル13およびカラーホイール12を、所定の位置関係をもって保持する第1ベースである。このプレート部材10がベース部材30に支持されることで、照明光学系100は、プロジェクタ1000の内部の所定の位置に保持される。なお、図1においてベース部材30もプレート部材10と同様の形状で表現しているが、これに限ることはない。例えば、プレート部材10を保持するベース部材30は、放電ランプ11から一部の投射レンズ400までを覆うようなハウジングの一面(例えば底面)であってもよい。
集光光学系200は第2光学系であって、リレー光学系14と、第1ミラー15aと、第2ミラー15bと、を有してなる。集光光学系200を構成する光学部材によって第2導光部材が構成される。集光光学系200は、第2ベースであるベース部材30に設置されている。
リレー光学系14は、1枚または複数のレンズを有してなる。第1ミラー15aと第2ミラー15bは、照明光学系100から出射された光の光路を、画像形成手段300に向けて折り返すミラーである。この集光光学系200によって、照明光学系100から出射された光は、所定の入射角および入射方位から、画像形成手段300を照明することができる。
画像形成手段300は、光空間変調素子であって、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)である。DMDは、有効画像領域内に微小ミラーが2次元に配列された構造を備えている。微小ミラーが画像を構成する画素に対応するので、この微小ミラーにより反射された光によって画像が形成される。
投射レンズ400は、画像形成手段300において形成された画像を被投射面であるスクリーンに投射する投射光学系である。投射レンズ400は、複数のレンズがレンズ鏡胴内に配置されてなる。
照明光学系100をプロジェクタ1000に組み付けるときに、照明光学系100と、集光光学系200と、画像形成手段300のいずれにおいても、多少の位置ずれは生ずる。そこで、各部材を組み付けた後で、画像形成手段300に対する照明位置のズレを補正する位置調整が行われる。
照明光学系100は、放電ランプ11とライトトンネル13がプレート部材10において一体に保持されている。そこで、このプレート部材10のベース部材30に対する位置を調整することで、ライトトンネル13の出射端の位置を調整する。これによって、画像形成手段300における照明位置の調整をすることができる。プレート部材10は、光の進行方向に対して直交する2軸方向に移動可能な構成をもって、ベース部材30に支持されている。プレート部材10における位置調整機構の詳細は、後述する。
図2は、プロジェクタ1000の光学配置の例を示す側面図である。プロジェクタ1000は、すでに説明したとおり、照明光学系100と集光光学系200と、を備えている。図2に示すとおり、照明光学系100を構成する放電ランプ11と、カラーホイール12と、ライトトンネル13は、プレート部材10に配設されている。放電ランプ11をプレート部材10に保持する部材を第1締結部材11hとする。カラーホイール12をプレート部材10に保持する部材を第2締結部材12hとする。ライトトンネル13をプレート部材10に保持する部材を第3締結部材13hとする。
プレート部材10は、ベース部材30上に配設されている。プレート部材10とベース部材30によって、位置調整機構が構成される。
図1において示すように、ベース部材30に対するプレート部材10の位置を調整する際には、固定点Aが支点になる。照明光学系100は、ライトトンネル13の出射端を、光源から出射された光の進行方向に対して直交する2方向に回転移動させることができる。固定点Aは、図1における紙面上下方向の回転移動における回転中心になる。
また、図2において示すように、ベース部材30に対するプレート部材10の位置を調整する際には、固定点Bも支点となる。固定点Bは、図2における紙面上下方向の回転移動における回転中心になる。
固定点Aを回転中心としたときの、ライトトンネル13の出射端の移動方向を第1方向とする。固定点Bを回転中心としたときの、ライトトンネル13の出射端の移動方向を第2方向とする。
固定点Aと固定点Bは、図1および図2から明らかなとおり、ライトトンネル13の入射端よりも放電ランプ11側にあって、プレート部材10の端部付近にある。言い換えると、ベース部材30に対するプレート部材10の支持位置は、ライトトンネル13の入射端よりも放電ランプ11側(光源側)である。
次に、照明光学系100の位置調整機構について図面を参照しながら説明する。図3は、照明光学系100の位置調整機構を示す斜視図である。図3において、照明光学系100に設置される各光学部材は、図示を省略している。照明光学系100は、すでに説明をしたとおり、固定点Aと固定点Bを回転中心として、ベース部材30に対してプレート部材10を回転移動させる移動調整機構を備えている。すなわち、プレート部材10は、ベース部材30に対して2軸の方向に回転移動可能に構成されている。この位置調整機構は、第1調整機構部Taと、第2調整機構部Tbによって構成されている。
第1調整機構部Taは、ベース部材30に対してプレート部材10を水平方向に移動させる移動調整機構である。第2調整機構部Tbは、ベース部材30に対してプレート部材10を垂直方向に移動させる移動調整機構である。
第1調整機構部Taは、プレート部材10の前方の側端部に形成されている第1飛び出し部33aと、ベース部材30の前方の側端部において、第1飛び出し部33aに対向する位置に形成されている第2飛び出し部34aと、を有してなる。また、第1調整機構部Taは、第1飛び出し部33aに形成される第1ネジ孔35a、これにねじ込まれる第1ネジ31a、および、第1飛び出し部33aと第2飛び出し部34aとを接続する第1バネ32aも有してなる。
第1飛び出し部33aは、プレート部材10の側端部を立ち上げて形成された壁状部位である。この第1飛び出し部33aには、厚さ方向に貫通する第1ネジ孔35aが形成されている。この第1ネジ孔35aには、ねじ込まれると先端が第1飛び出し部33aから突き出す寸法の第1ネジ31aがねじ入れられている。第2飛び出し部34aは、ベース部材30の側端部を立ちあげて形成された壁状部材である。
第2調整機構部Tbは、プレート部材10の先端部に形成された第2ネジ孔35bと、これにねじ込まれる第2ネジ31bと、プレート部材10とベース部材を接続する第2バネ32bと、を有してなる。
プレート部材10には貫通孔36が形成されている。貫通孔36は、第1調整機構部Taが形成されている側と反対側の長手方向の端部近傍に形成されている。また、ベース部材30には、貫通孔36に対応する位置に、第3ネジ穴35cが形成されている。
プレート部材10とベース部材30は、貫通孔36に挿入された第3ネジ31cが、第3ネジ穴35cにねじ込まれることにより一体として接合された状態になる。この第3ネジ31cが、ベース部材30に対するプレート部材10の回転移動の回転中心となる支持部である。すなわち、第3ネジ31cの位置が固定点Aとなる。
また、第3ネジ31cの位置よりもプレート部材10の後端側が、ベース部材30に対するプレート部材10の垂直移動における支点になる。すなわち、プレート部材10の後端側の分が固定点Bとなる。
第1ネジ31aが締められると、その先端は第2飛び出し部34aに押し当てられる。これによって第1飛び出し部33aと第2飛び出し部34aには互いに離れる方向に力が加わる。この方向を水平正方向する。また、第1ネジ31aが緩められると、第1バネ32aの作用により、第1飛び出し部33aと第2飛び出し部34aは近づく方向に移動する。この方向を水平負方向とする。
第2ネジ31bが締められると、その先端はプレート部材10を突き抜けてベース部材30に押し当てられる。これによって、プレート部材10とベース部材30には互いに離れる方向に力が加わる。この方向を垂直正方向とする。また、第2ネジ31bが緩められると、第2バネ32bの作用により、プレート部材10とベース部材30は近づく方向に移動する。この方向を垂直負方向とする。
以上のように、第1ネジ31aと第2ネジ31bの締め具合を調整することで、プレート部材10をベース部材30に対する所定の位置に移動させることができる。その後、第3ネジ31cを締め回して、プレート部材10をベース部材30に固定することで、プレート部材10に固定されるライトトンネル13の出射端の位置を調整することができる。
言い換えると、照明光学系100は、光の進行方向に直交する水平方向及び垂直方向において、ライトトンネル13の出射端の位置を調整する調整部材を備えている。それぞれ回転中心を固定点Aまたは固定点Bとして、回転移動させて固定することができる。これによって、ライトトンネル13の出射端の位置を調整することができる。
第1調整部材である第1調整機構部Taと第2調整部材である第2調整機構部Tbとならなる調整部材は、固定点Aと固定点Bを回転中心とし、ライトトンネル13の出射端の位置を円弧状に移動させる。
次に、本実施形態に係る位置調整機構の効果について説明する。照明光学系100の位置調整量を、図1に示すようにHとする。なお、Hは±0.5mmとする。
ライトトンネル13の出射口から固定点Aまででの距離を120mmとする。ライトトンネル13の出射端を図1における紙面上下方向に変位させた状態を図4に示す。図4に示すように、ライトトンネル13の出射端が回転移動により変位すると、その変位方向と直交する方向において、Dに相当する変位が生じる。このライトトンネル13の出射端の変位量Dは、放電ランプ11側において、最大で0.001mmになる。
これを式で表すと、「120×(120・(1−cos(tan−1(0.5/120))))」となる。
リレー光学系14の結像倍率を「3」と仮定すると、ライトトンネル13の開口(出射端)を、画像形成手段300の有効画素領域上で3倍の大きさに拡大させることができる。この場合、ライトトンネル13の出射端が光軸方向に0.001mmほど変位することになると、照明光フォーカスは、0.009mmほどずれることになる。
これを式で表すと、「0.001mm×3=0.009」となる。
ここで、従来のプロジェクタの例を考えてみる。従来のプロジェクタが備えるライトトンネル13を移動させる際の固定点は、ライトトンネル13の入射端近傍に設定されている。ライトトンネル13の長さを20mmとし、出射光の回転調整量を±0.5mmとすると、出射口の光軸方向におけるずれの量(D)は、0.006mmになる。したがって、従来のプロジェクタでは、リレー光学系14の結像倍率を「3」とすると、画像形成手段300における照明光フォーカスは、0.056mmほどずれることになる。
以上のように、本実施形態に係る照明光学系100によれば、同じ変位量の位置調整を行ったとしても、画像形成手段300におけるフォーカスずれは、従来に比べて1/6に減少される。これによって、照明光の境界部のグラデーション発生が低減されて、照明光のケラレ(急激に照度が低下する現象)を抑えることができる。
以上のような効果は、垂直方向の位置調整においても、同様である。すなわち、本実施形態によれば、固定点Aと固定点Bを回転中心として、ライトトンネル13の出射端の位置を回転調整するとき、精度良く調整することができる。すなわち、回転中心がライトトンネル13の入射口よりも放電ランプ11側に配置されていることで、照明光の位置調整を精度良く行うことができる。なお、放電ランプ11とライトトンネル13の位置調整は、互いに独立して行われてもよい。
●第2実施形態
次に、本発明に係る照明光学系の別の実施形態について説明する。すでに説明をした第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。本実施形態にかかる照明光学系100aの位置調整機構は、回転移動ではなく、直線移動に係るものである。以下、図面を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係る調整機構の例を示す斜視図である。図5において、各光学部材の図示は省略している。
すでに説明をした第1調整機構部Taおよび第2調整機構部Tbとの違いを中心に説明する。図5に示すように、本実施形態に係る直線移動調整機構Tcは、放電ランプ11(不図示)から出射される光の進行方向に直交する2方向、すなわち、ライトトンネル13(不図示)の出射端の位置を水平方向と垂直方向に移動させる機構である。
図5(a)は、直線移動調整機構Tcの構成を示す分解斜視図である。図5(b)は直線移動調整機構Tcを構成する各部材を組み合わせた状態を示す斜視図である。直線移動調整機構Tcは、プレート部材10に相当する第1ステージ171と、第2ステージ172と、ベース部材30に相当する第2ベースである第3ステージ173と、を有してなる。
第1ステージ171は、長手方向中間付近において、第2ステージ172に対向する面(底面)を突出させた第1突起部1711が形成されている。また、第1ステージ171の長手方向先端部の側面部には、第1飛び出し部1712が形成されている。第1飛び出し部1712には、第1ネジ孔1713が形成されている。
第2ステージ172は、第1ステージ171の対向面において、第1突起部1711が嵌合する第1溝部1721が形成されている。また、第2ステージ172の長手方向先端部の側面部には、第1飛び出し部1712に対向する位置に第2飛び出し部1722が形成されている。また、第2ステージ172の短手方向の側面部に第2突起部1723が形成されている。第2突起部1723には、第2ネジ孔1724が形成されている。
第3ステージ173は、短手方向の両側端部が立ち上がった壁状部を有し、長手方向の断面形状が凹字形状になっている。この両側端部には、第2突起部1723が嵌合する第2溝部1731が形成されている。なお、第3ステージ173は、プロジェクタ1000のハウジングの一部であってもよい。
第1ステージ171は、第1突起部1711が第2ステージ172の第1溝部1721に嵌合した状態において、第1溝部1721に沿って水平方向に移動することができる。第1飛び出し部1712に形成されている第1ネジ孔1713にネジを回し入れて締めると、このネジの先端部が、第2ステージ172の第2飛び出し部1722に押し当てられる。これによって、第1ステージ171は、水平方向の正方向にスライド移動する。またネジを緩めたときは、第1飛び出し部1712と第2飛び出し部1722とを接続する第3バネ1714の作用により、第1ステージ171は、水平方向の負方向にスライド移動する。
一方、第2ステージ172は、第2突起部1723が第3ステージ173の第2溝部1731に嵌合した状態で、第2溝部1731に沿って垂直方向にスライド移動することができる。第2ステージ172を第3ステージ173に対して移動させると、第1ステージ171も第3ステージ173に対して垂直方向にスライド移動する。
第2ネジ孔1724にネジを回し入れて締めると、ネジの先端部が第3ステージ173に押し当てられる。これによって、第2ステージ172は、垂直方向の正方向にスライド移動する。また、ネジを緩めると、第2ステージ172と第3ステージ173とを接続する第4バネ1725の作用により、第2ステージ172は、垂直方向の負方向にスライド移動する。
以上説明した通り、照明光学系100aによれば、第1ベースであるプレート部材10が、第2ベースであるベース部材30に対して、水平方向および垂直方向に移動することができる。なお、放電ランプ11とライトトンネル13の位置調整は、互いに独立して行われてもよい。
また、放電ランプ11、カラーホイール12、ライトトンネル13が、第1ステージ171に配置されると、放電ランプ11からライトトンネル13の入射口までの位置関係が変わることがない。すなわち、照明光学系100aから出射される光の明るさが減少することはない。
●第3実施形態
次に、本発明に係る照明光学系のさらに別の実施形態について説明する。図6は、本実施形態に係る照明光学系100bの斜視図である。照明光学系100bにおける移動調整機構は、上段ステージ101と、下段ステージ102によって構成されている。上段ステージ101には、白色光を放出する放電ランプ201とライトトンネル203が、それぞれ連結部材202と連結部材204とを介して、配置されている。
上段ステージ101には、長手方向中間付近において長孔1012が設けられている。また上段ステージ101の裏面には、下方向に突出した凸部1011が形成されている。
下段ステージ102には、凸部1011に対向する位置に溝部1021が形成されている。また、長孔1012に対向する位置に、ネジ穴1022が設けられている。
上段ステージ101の凸部1011は、下段ステージ102の溝部1021に嵌合する。凸部1011が溝部1021に沿って動くことで、上段ステージ101は、下段ステージ102に対してスライド移動する。これによって放電ランプ201とライトトンネル203は、一体として1つの方向に移動し、位置の調整をすることができる。上段ステージ101をスライドさせた後に、長孔1012にネジ(不図示)を差し込んで、ネジ穴1022にねじ入れて締めることで、上段ステージ101と下段ステージ102とを固定することができる。
照明光学系100bにおける位置調整機構は、放電ランプ201から出射される光の進行方向に直交する水平方向におけるスライド調整である。したがって、ライトトンネル203を上段ステージ101において回転ずれ無しの状態で取り付ければ、照明光の位置調整によって回転ずれが発生することは無い。これによって、照明分布のグラデーション発生や照明光のケラレの発生を防ぐことができる。
●第4実施形態
次に、本発明に係る照明光学系のさらに別の実施形態について説明する。図7は、本実施形態に係る照明光学系100cの斜視図である。照明光学系100cにおける移動調整機構は、上段ステージ111と、下段ステージ112によって構成されている。図7において、白色光を放出する放電ランプ201とライトトンネル203は、それぞれ連結部材202と連結部材204とを介して、上段ステージ111に配置されている。
上段ステージ111には、長手方向中間付近において、外側に端面が張り出した凸部1111が形成されている。また、上段ステージ111の長手方向中間付近であって、凸部1111の近傍にネジ孔1112が形成されている。なお、図7において凸部1111とネジ孔1112は、それぞれ2つずつ形成されているが、それぞれの個数は、これに限ることはない。
下段ステージ112には、凸部1111に対向する位置に溝部1121が形成されている。下段ステージ112の溝部1121には、上段ステージ111の凸部1111が嵌合する。上段ステージ111のネジ孔1112にネジを回し入れて締めると、そのネジが上段ステージ111を貫通し、その先端部が下段ステージ112に当たる。このネジを締めると、上段ステージ111は下段ステージ112から持ち上げる方向に力が加わり、上方にスライド移動する。また、ネジを緩めると上段ステージ111は重力の作用によって、下段ステージ112に対して下方にスライド移動する。このように、ネジの位置を調整することで、上段ステージ111をスライド移動させることができる。
ここで、照明光学系100bおよび照明光学系100cの位置調整機構と、ライトトンネル203の固定状態との関係について、図8を用いて説明する。
図8は、照明光学系100bおよび照明光学系100cを、ライトトンネル203の出射端の開口方向から見た正面図である。
図8(a)は、ライトトンネル203の開口の短辺が垂直方向、開口の長辺が水平方向となるように連結部材204を介して位置調整機構に固定された状態を示している。
図8(b)は、ライトトンネル203の開口を傾斜(回転)させて固定させている状態を示している。特に、画像形成手段300がDMDの場合には、有効画像領域に対する照明光の入射角は、所定の角度(例えば24度)にする必要がある。そのために集光光学系200が備えるミラーによって、照明光路を折り返えす。このとき有効画像領域に対して照明領域が回転することになる。そこで、予めライトトンネル203の出射端を回転させておき、光路の折り返しによって回転した分を戻すようにする。これによって、有効画像領域を漏れ無く照明することができる。
図8(c)は、図8(b)と同様に、ライトトンネル203の開口を傾斜(回転)させて固定させている状態を示している。図8(c)において、ライトトンネル203は、開口の短辺もしくは長辺が、位置調整機構と平行に配置されている。したがって図8(c)に示す固定状態では、位置調整機構は水平または垂直から傾いた方向にスライドする。これによって、ライトトンネル203の出射端の開口がスライドして、位置が調整されるので、画像形成手段300(不図示)の有効画像領域における短辺方向もしくは長辺方向と平行に、照明光の位置を調整することができる。
●第5実施形態
次に、本発明に係る照明光学系のさらに別の実施形態について説明する。図9は、本実施形態に係る照明光学系100dの斜視図である。照明光学系100dにおける位置調整機構は、上段ステージ121と、中段ステージ122と、下段ステージ123と、により構成される。図9において、白色光を放出する放電ランプ201とライトトンネル203は、それぞれ連結部材202と連結部材204とを介して、上段ステージ121に配置されている。
上段ステージ121には、長手方向中間付近において長孔1211が設けられている。また上段ステージ121の裏面(ライトトンネル203などが配置されている面の反対面)には、下方向に突出した凸部1212が形成されている。
中段ステージ122には、凸部1212に対向する位置に溝部1224が形成されている。また、長孔1211に対向する位置に、ネジ孔1221が設けられている。また、長手方向中間付近において、外側に端面が外側に張り出した凸部1223が形成されている。また、中段ステージ122の長手方向中間付近であって、凸部1223の近傍にネジ孔1222が形成されている。
下段ステージ123には、凸部1223に対向する位置に溝部1231が形成されている。下段ステージ123の溝部1231には、中段ステージ122の凸部1223が嵌合する。
上段ステージ121の凸部1212は、中段ステージ122の溝部1224に嵌合する。この凸部1212が溝部1224に沿って動くことで、上段ステージ121は、下段ステージ123に対してスライド移動する。これによって放電ランプ201とライトトンネル203は、一体として1つの方向に移動して、位置調整をすることが可能となる。上段ステージ121をスライドさせた後に、長孔1211にネジ(不図示)を差し込むことで、上段ステージ121と中段ステージ122とを固定することができる。
下段ステージ123には、凸部1223に対向する位置に溝部1231が形成されている。下段ステージ123の溝部1231には、中段ステージ122の凸部1223が嵌合する。中段ステージ122のネジ孔1222にネジを回し入れて締めると、そのネジが中段ステージ122を貫通し、ネジの先端部が下段ステージ123に当たる。このネジを締めると中段ステージ122は下段ステージ123に対して上方にスライド移動する。また、ネジを緩めると中段ステージ122は下段ステージ123に対して下方にスライド移動する。このように、ネジの位置を調整することで、中段ステージ122をスライドさせることができ、上段ステージ121を上下方向にスライドさせることができる。
中段ステージ122を所定の位置で固定するには、下段ステージ123のネジ孔1232にネジ(不図示)を回し入れて締めればよい。このネジが、中段ステージ122の側面に押し当てられて、中段ステージ122を所定の位置で固定することができる。
以上のように照明光学系100dは、放電ランプ201とライトトンネル203とを一体として、第1方向である水平方向と、第2方向である垂直方向の2つの二方向に、スライドさせて位置を調整することができる。
なお、照明光学系100dも、照明位置調整によってライトトンネル203の出射口の面の面倒れが抑制されている。そのため、画像形成手段300(不図示)の有効画像領域上における照明フォーカスのずれが抑制される。
ここで、照明光学系100dにおける位置調整機構と、ライトトンネル203の固定状態との関係について、図10を用いて説明する。
図10は、照明光学系100dをライトトンネル203の出射端の開口方向から見た正面図である。図10(a)は、ライトトンネル203の開口の短辺が垂直方向、開口の長辺が水平方向となるように連結部材204を介して位置調整機構に固定された状態を示している。
図10(b)は、ライトトンネル203の開口を傾斜(回転)させて固定させている状態を示している。特に、画像形成手段300がDMDの場合には、有効画像領域に対する照明光の入射角は、所定の角度(例えば24度)にする必要がある。そのために集光光学系200が備えるミラーによって、照明光路を折り返す。このとき有効画像領域に対して照明領域が回転することになる。そこで、予めライトトンネル203の出射端を回転させておき、光路の折り返しによって回転した分を戻すようにする。これによって、有効画像領域を漏れ無く照明することができる。
図10(c)は、図10(b)と同様に、ライトトンネル203の開口が傾斜(回転)させて固定させている状態を示している。図10(c)において、ライトトンネル203は、開口の短辺もしくは長辺が、水平スライド機構部と平行に配置されている。したがって図10(c)に示す固定状態では、垂直スライド機構部は水平から傾いた方向にスライドする。これによって、ライトトンネル203の出射端の開口がスライドし、その位置が調整されるので、画像形成手段300(不図示)の有効画像領域における短辺方向もしくは長辺方向と平行に、照明光の位置を調整することができる。
●第6実施形態
次に、本発明に係る照明光学系のさらに別の実施形態について説明する。図11は、本実施形態に係る照明光学系100fの斜視図である。照明光学系100fにおける位置調整機構は、上段ステージ131と、中段ステージ132と、下段ステージ133と、により構成される。図11において、白色光を放出する放電ランプ201とライトトンネル203は、それぞれ連結部材202と連結部材204とを介して、上段ステージ131に配置されている。
上段ステージ131には、長手方向中間付近において長孔1311が設けられている。また上段ステージ131の裏面には、下方向に突出した凸部1312が形成されている。
中段ステージ132には、凸部1312に対向する位置に溝部1321が形成されている。また、長孔1311に対向する位置に、ネジ孔1323が設けられている。また、中段ステージ132には、後方の端部近傍に固定孔1322が形成されていて、前方の端部近傍には、ネジ孔1324形成されている。
下段ステージ133には、中段ステージ132の固定孔1322に対応する位置に図示しないネジ穴が形成されている。また、下段ステージ133と中段ステージ132は、バネ1331によって接続されている。
固定孔1322にネジを入れて回すと、下段ステージ133のネジ穴(不図示)に螺合される。これによって中段ステージ132と下段ステージ133は一体となる。そこで、下段ステージ133のネジ孔1324にネジを回しいれて締めると、ネジは中段ステージ132を貫通して先頭部分が下段ステージ133に押し当てられる。そこで、さらにネジを締めると、中段ステージ132は下段ステージ133に対して、先端部分が上方向に移動する。このとき、固定孔1322に嵌められているネジを支点として、中段ステージ132が移動することになる。
また、ネジ孔1324に回しいれたネジを緩めると、バネ1331の作用によって中段ステージ132の先端部分は下方に移動する。このように、ネジの位置を調整することで、ライトトンネル203の出射端を上下方向に移動させることができる。
以上説明をした照明光学系100fによれば、放電ランプ201とライトトンネル203は一体として水平方向へのスライド調整と垂直方向のあおり調整を行うことができる。
●第7実施形態
次に、本発明に係る照明光学系のさらに別の実施形態について説明する。図12は、本実施形態に係る照明光学系100gの斜視図である。照明光学系100gにおける位置調整機構は、上段ステージ141と、中段ステージ142と、下段ステージ143と、により構成される。図12において、白色光を放出する放電ランプ201とライトトンネル203は、それぞれ連結部材202と連結部材204とを介して、上段ステージ141に配設されている。
照明光学系100gは、ライトトンネル203の出射端の位置を、放電ランプ201と一体として調整する機構として、「あおり機構」と「スライド機構」と、を備えている。
上段ステージ141には、放電ランプ201における光の出射方向とは反対側の後方端部には、固定孔1411が形成されている。また、前方端部には、ネジ孔1412が形成されている。また、長手方向の中央付近の側端部に切り欠き部1413が形成されている。
中段ステージ142には、固定孔1411に対応する位置に、ネジ穴(不図示)が形成されている。また、中段ステージ142の前方端部と上段ステージ141の前方端部はバネ1421によって接続されている。また、中段ステージ142の長手方向中央付近の端部であって、上段ステージ141の切り欠き部1413に対応する位置に長孔1422が形成されている。また、中段ステージ142の長手方向中央付近の裏面には、下方向に突出した凸部1423が形成されている。
下段ステージ143には、凸部1423に対応する位置に溝部1431が形成されている。また、中段ステージ142の長孔1422に通されるネジ(不図示)が螺合するネジ穴1432が形成されている。
上段ステージ141の固定孔1411にネジを通し、中段ステージ142のネジ穴(不図示)に当該ネジを螺合させる。一方、ネジ孔1412にネジ(不図示)を螺合して締めると、当該ネジの先端部が上段ステージ141を突き抜けて中段ステージ142に押し当てられる。さらにネジを締めると、固定孔1411を支点として、中段ステージ142に対して上段ステージ141の先端部分が上昇する。また、ネジを緩めるとバネ1421の作用によって、中段ステージ142に対して上段ステージの先端部分が下降する。このように、上段ステージ141の後端部に形成された固定孔1411を支点として、上段ステージ141の「あおり調整」を行うことができる。なお、バネ1421は、上段ステージ141と中段ステージ142との間で、ガタを防止する。
また、中段ステージ142の凸部1423を、下段ステージ143の溝部1431に嵌合し、水平方向にスライドさせた後に、長孔1422にネジを回しいれて、ネジ穴1432に螺合させて締める。これによって、中段ステージ142と下段ステージ143とをスライド調整して固定することができる。
以上のとおり照明光学系100gによれば、放電ランプ201とライトトンネル203が、一体として、水平方向へのスライド調整と垂直方向のあおり調整を行うことができる。水平方向スライドは、水平面内において、ライトトンネル203の出射口の角度ずれを生じさせない。そのため、従来のような照明フォーカスずれを、水平面内で発生させることがない。また、垂直方向の位置調整においては、ライトトンネル203から離れた場所を支点としてあおり調整を行うので、ライトトンネル203の出射端の角度ずれは、従来に比べて抑制できる。したがって、照明フォーカスずれによる照明分布のグラデーション発生や、照明光のケラレが水平方向で無くなり垂直方向では抑制される。また、二方向のスライド機構に比べて簡素でかつ安定性のある位置調整機構を得ることができる。
ここで、照明光学系100gの位置調整機構と、ライトトンネル203の固定状態との関係について、図13を用いて説明する。
図13は、照明光学系100gをライトトンネル203の出射端の開口方向から見た正面図である。図13(a)は、ライトトンネル203の開口の短辺が垂直方向、開口の長辺が水平方向となるように連結部材204を介してスライド機構部に固定された状態を示している。スライド機構部を構成する中段ステージ142と下段ステージ143により、ライトトンネル203の開口は、水平方向にスライド移動する。
図13(b)は、ライトトンネル203の開口を傾斜(回転)させて固定させている状態を示している。特に、画像形成手段300がDMDの場合には、有効画像領域に対する照明光の入射角は、所定の角度(例えば24度)にする必要がある。そのために集光光学系200が備えるミラーによって、照明光路が折り返される。このとき有効画像領域に対して照明領域が回転することになる。そこで、予めライトトンネル203の出射端を回転させておき、光路の折り返しによって回転した分を戻すようにする。これによって、有効画像領域を漏れ無く照明することができる。
図13(c)は、図13(b)と同様に、ライトトンネル203の開口が傾斜(回転)させて固定させている状態を示している。図13(c)において、ライトトンネル203は、開口の短辺もしくは長辺が、水平スライド機構部と平行に配置されている。したがって図13(c)に示す固定状態では、垂直スライド機構部は水平から傾いた方向にスライドする。これによって、ライトトンネル203の出射端の開口がスライドし、その位置が調整されるので、画像形成手段300(不図示)の有効画像領域における短辺方向もしくは長辺方向と平行に、照明光の位置を調整することができる。
●第8実施形態
次に、本発明に係る画像表示装置のさらに別の実施形態について説明する。図14は、本実施形態に係るプロジェクタ1000aの光学配置の例を示す平面図である。また、図15は、本実施形態に係るプロジェクタ1000aの光学配置の例を示す側面図である。図14及び図15に示すように、プロジェクタ1000aにおいて、光源である放電ランプ201と、照度均一化素子のライトトンネル203とは、それぞれの連結部材202および連結部材204を介して上段ステージ111に設置されている。
プロジェクタ1000aは、上段ステージ111と下段ステージ112により、ライトトンネル203の水平方向Hにおける位置調整をスライド移動により行うことができる。
下段ステージ112は、ベース部材30に固定されている。ベース部材30は、プロジェクタ1000aのハウジングそのものであってもよい。放電ランプ201とライトトンネル203との間には、カラーホイール12が配置される。カラーホイール12は締結部(図示を省略)を介してベース部材30に固定される。
また、ベース部材30には、ライトトンネル203から出射された光を画像形成手段300へと導光する第2光学系が固定される。第2光学系は、1枚または複数のレンズを有してなるリレー光学系14と、ライトトンネル203から出射された光の光路を画像形成手段300に向けて折り返す第1ミラー15aと第2ミラー15bと、を有してなる。
以上の構成を備えるプロジェクタ1000aによれば、放電ランプ201とライトトンネル203は、位置調整を行うときに、一体としてスライドさせることができるので、ライトトンネル203の出射端も平行に移動される。これによって、画像形成手段300の有効画像領域において、照明光のフォーカスずれが発生しない。また、ライトトンネル203に入射する光の光量が、位置調整によって変動することもない。
なお、プロジェクタ1000aに適用可能な位置調整機構は、これに限ることはなく、すでに説明をした全ての実施形態に係る位置調整機構を適用することができる。また、本実施形態においては、上段ステージ111には放電ランプ201とライトトンネル203を配置しているが、カラーホイール12も上段ステージ111に配置してもよい。カラーホイール12も上段ステージ111に配置することで、放電ランプ201から出射された光とカラーホイール12との相対位置が変わらなくなる。これによって、大きくスライド調整を行った場合であっても、照明光の色バランスが変化しなくなる。
●第9実施形態
次に、本発明に係る画像表示装置のさらに別の実施形態について、図面を参照しながら説明する。すでに説明した実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
図16は、本実施形態に係る照明光学系100bを備えるプロジェクタ1000bの光学配置図である。図16に示すようにプロジェクタ1000bは、照明光学系100bと、集光光学系200と、画像形成手段300と、投射レンズ400と、を有してなる。
図16に示す通り、照明光学系100bは、複数のLED光源21と、LED光源21のそれぞれに対応するコリメートレンズ22と、色合成素子であるダイクロイックプリズム23と、集光レンズ24と、ライトトンネル13と、を有してなる。照明光学系100bを構成する各光学部材は、プレート部材10に、図示しない締結部材を介して固定されている。
LED光源21は発光ダイオードであって、赤、青、緑の光をそれぞれ放出するLED光源21r、LED光源21b、LED光源21gから構成される。これらLED光源21から出射された各色の光は、それぞれに対応するコリメートレンズ22によって平行光になる。
ダイクロイックプリズム23は、各色の光の色合成するための素子である。色合成された光は、集光レンズ24を介してライトトンネル13に効率良く入射される。
ライトトンネル13から出射された光は集光光学系200によって、画像形成手段300を照明する。これによって、投射画像が形成される。
照明光学系100bは、固定点Aを回転中心として回転調整することができる。これによって、すでに説明した実施形態と同様、画像形成手段300の有効画像領域境界部分における、照明光のグラデーションを抑制することができる。LED光源21に代わって、半導体レーザや、半導体レーザの光で蛍光体を励起して発光させる光源を用いてもよい。
●第10実施形態
次に、本発明に係る画像表示装置のさらに別の実施形態について、図面を参照しながら説明する。すでに説明した実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
図17は、本実施形態に係るプロジェクタが備える照明光学系100cの光学配置図である。図17に示す通り、照明光学系100cは、第3実施形態に係るダイクロイックプリズム23を、第1ダイクロイックミラー25aと、第2ダイクロイックミラー25bに置き換えた構成からなる。照明光学系100cを構成する各光学部材は、プレート部材10に、図示しない締結部材を介して固定されている。
第1ダイクロイックミラー25aは、赤色の光を反射して緑色のD光を透過させる特性を有する。第2ダイクロイックミラー25bは、青色の光を反射して緑色と赤色の光を透過させる特性を有する。
すなわち、LED光源21rから出射された赤色の光は、第1ダイクロイックミラー25aにおいて反射されて、第2ダイクロイックミラー25bを通過して集光レンズ24を介してライトトンネル13に入射される。
また、LED光源21gから出射された緑色の光は、第1ダイクロイックミラー25aと第2ダイクロイックミラー25bを通過して、集光レンズ24を介してライトトンネル13に入射される。
また、LED光源21bから出射された青色の光は、第2ダイクロイックミラー25bにおいて反射されて、集光レンズ24を介してライトトンネル13に入射される。
このようにして、各色の光は、第1ダイクロイックミラー25aと第2ダイクロイックミラー25bによって色合成されて、ライトトンネル13から出射される。
照明光学系100cは、固定点Aを回転中心として回転調整することができる。これによって、すでに説明した実施形態と同様、画像形成手段300の有効画像領域境界部分における、照明光のグラデーションを抑制することができる。LED光源21に代わって、半導体レーザや、半導体レーザの光で蛍光体を励起して発光させる光源を用いてもよい。
以上説明したように、本発明に係る画像表示装置によれば、画像の形成に用いられる照明光の照明位置を精度良く、かつ、容易に調整することができる。
●第11実施形態
次に、本発明に係る照明位置調整方法の実施形態について、図面を参照しながら説明する。すでに説明した照明光学系100(図1乃至図3)を例に説明をするが、本発明に係る照明位置調整方法は、他の実施形態に係る各照明光学系においても同様である。
図1及び図2に示すように、照明光学系100は、プレート部材10に放電ランプ11とライトトンネル13が一体に保持されている。また、プレート部材はベース部材30に保持されている。
図3に示す第1調整機構部Taをプレート部材10とし、第2調整機構部Tbをベース部材30とする。
プレート部材10である第1調整機構部Taには図示しない放電ランプ11とライトトンネル13が配置されている。
まず、第1調整機構部Taを、第2調整機構部Tbに重ね合わせる。このとき、第1調整機構部Taに形成されている貫通孔36、第2調整機構部Tbの後端付近に形成されている第3ネジ穴35cの位置を合わせる。その後、第3ネジ穴35cに第3ネジ31cをねじ込んで、仮止めをする。このとき、第3ネジ31cの締め具合は、第1調整機構部Taが第2調整機構部Tbに対して移動可能な程度に締めておく。
次に、第1飛び出し部33aに形成される第1ネジ孔35aに第1ネジ31aをねじ込んで、第1ネジ31aの先端部が第2飛び出し部34aに押し当てられる状態にする。その後、第1ネジ31aの締め具合を調整する。これによって、第1調整機構部Taの水平位置を調整する。
次に、第2ネジ穴35bに第2ネジ31bをねじ込んで、第2ネジ31bの先端部が第2調整機構部Tbに押し当てられる状態にする。その後、第2ネジ31bの締め具合を調整する。これによって、第1調整機構部Taの垂直位置を調整する。
第1調整機構部Taの位置を上記のごとく調整することで、第1調整機構部に保持されているライトトンネル13の出射端の位置を調整することができ、画像形成手段300に対する照明位置を調整することができる。
照明位置の調整が終了した後に、第3ネジ31cを締め込んで、第1調整機構部Taを第2調整機構部Tbに固定する。
以上説明したとおり、本実施形態に係る照明位置調整方法よれば、光の進行方向に直交する水平方向及び垂直方向において、ライトトンネル13の出射端の位置を調整することができる。位置調整に係る回転中心は、固定点Aおよび固定点Bである。これによって、ライトトンネル13の出射端の位置を回転移動させることができ、所望の位置で固定することができる。
●第12実施形態
次に、本発明に係る画像表示装置の生産方法の実施形態について、説明する。すでに説明した照明光学系100(図1乃至図3)に係る照明位置調整方法により、ライトトンネル13の出射端の位置を調整し、調整したものをプロジェクタ1000に搭載する。
または、プロジェクタ1000の筐体に、第2調整機構部Tbを固定し、この第2調整機構部Taに対して第1調整機構部Taを配置する。その後、すでに説明をした照明位置調整方法に基づいて、第1調整機構部Taの位置を調整し、ライトトンネル13の出射端の位置を調整して、固定する。
以上説明したとおり、本実施形態に係る画像表示装置の生産方法によれば、光の進行方向に直交する水平方向及び垂直方向において、ライトトンネル13の出射端の位置を調整することができる。位置調整に係る回転中心は、固定点Aおよび固定点Bである。これによって、ライトトンネル13の出射端の位置を回転移動させることができ、所望の位置で固定することができる。
10 プレート部材
11 放電ランプ
12 カラーホイール
13 ライトトンネル
14 リレー光学系
30 ベース部材
300 画像形成手段
特許第4161641号明細書

Claims (11)

  1. 光源と前記光源からの入射光を複数回反射して出射する第1導光部材とを備える第1光学系と、
    前記第1光学系からの光を導光して画像形成手段を照明する第2導光部材を備える第2光学系と、
    前記光源と前記第1導光部材とが配設された第1ベースと、
    前記第2光学系を構成する光学部材が配設された第2ベースと、
    を有し、
    前記第1導光部材は、前記光源から出射された光が入射する入射端と、前記光を出射する出射端と、を備え、
    前記第1ベースは、前記入射端よりも前記光源側に位置する支持位置にて、前記第2ベースに対して移動可能に支持され、
    前記画像形成手段に対する前記出射端の位置を、前記支持位置を回転中心として、前記出射端を円弧状に移動させる、
    ことを特徴とする照明光学系。
  2. 光源と前記光源からの入射光を複数回反射して出射する第1導光部材とを備える第1光学系と、
    前記第1光学系からの光を導光して画像形成手段を照明する第2導光部材を備える第2光学系と、
    前記光源と前記第1導光部材とが配設された第1ベースと、
    前記第2光学系を構成する光学部材が配設された第2ベースと、
    を有し、
    前記第1導光部材は、前記光源から出射された光が入射する入射端と、前記光を出射する出射端と、を備え、
    前記第1ベースは、前記第2ベースに対して移動可能に支持され、
    前記画像形成手段に対する前記出射端を、第1方向と前記第1方向と直交する第2方向とに移動させる、
    ことを特徴とする照明光学系。
  3. 前記第1導光部材は、照明均一化手段である、
    請求項1または2のいずれかに記載の照明光学系。
  4. 前記照明均一化手段は、ライトトンネルまたはロッドインテグレータである、
    請求項3記載の照明光学系。
  5. 前記光源は、放電ランプである、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の照明光学系。
  6. 前記光源は、複数のレーザ発光手段または発光ダイオードと色合成素子からなる、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の照明光学系。
  7. 照明光学系と、
    前記照明光学系からの光で照明される画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した画像を被投射面に投射する投射光学系と、
    を有してなる画像表示装置であって、
    前記照明光学系は、請求項1乃至6のいずれかに記載の照明光学系である、
    ことを特徴とする画像表示装置。
  8. 照明光学系と、
    前記照明光学系からの光で照明される画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した画像を被投射面に投射する投射光学系と、
    を有してなる画像表示装置の生産方法であって、
    前記照明光学系は、光源と、前記光源からの入射光を複数回反射して出射する第1導光部材を備える第1光学系と、前記第1光学系からの光を導光し画像形成手段を照明する第2導光部材を備える第2光学系と、
    前記光源と前記第1導光部材とが配設された第1ベースと、
    前記第2光学系を構成する光学部材が配設された第2ベースと、
    を有し、
    前記第1導光部材は、前記光源から出射された光が入射する入射端と、前記光を出射する出射端と、を備え、
    前記第1ベースを、前記入射端よりも前記光源側に位置する支持位置にて前記第2ベースに支持する工程と、
    前記第1ベースを前記第2ベースに対して移動させる工程と、
    前記第1ベースを前記第2ベースに固定する工程と、
    を有し、
    前記第1ベースを前記第2ベースに対して移動させる工程は、前記画像形成手段に対する前記出射端の位置を、前記支持位置を回転中心として、円弧状に移動させる、
    ことを特徴とする画像表示装置の生産方法。
  9. 照明光学系と、
    前記照明光学系からの光で照明される画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した画像を被投射面に投射する投射光学系と、
    を有してなる画像表示装置の生産方法であって、
    前記照明光学系は、光源と、前記光源からの入射光を複数回反射して出射する第1導光部材を備える第1光学系と、前記第1光学系からの光を導光し画像形成手段を照明する第2導光部材を備える第2光学系と、
    前記光源と前記第1導光部材とが配設された第1ベースと、
    前記第2光学系を構成する光学部材が配設された第2ベースと、
    を有し、
    前記第1導光部材は、前記光源から出射された光が入射する入射端と、前記光を出射する出射端と、を備え、
    前記第1ベースを前記第2ベースに支持する工程と、
    前記第1ベースを前記第2ベースに対して移動させる工程と、
    前記第1ベースを前記第2ベースに固定する工程と、
    を有し、
    前記第1ベースを前記第2ベースに対して移動させる工程は、前記画像形成手段に対する前記出射端の位置を、第1方向と前記第1方向と直交する第2方向とに移動させて調整する、
    ことを特徴とする画像表示装置の生産方法。
  10. 照明光学系と、
    前記照明光学系からの光で照明される画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した画像を被投射面に投射する投射光学系と、
    を有してなる画像表示装置における、前記照明光学系からの光の前記画像形成手段への照明位置を調整する方法であって、
    前記照明光学系は、
    光源と、
    前記光源からの入射光を複数回反射して出射する第1導光部材を備える第1光学系と、
    前記第1光学系からの光を導光して画像形成手段を照明する第2導光部材を備える第2光学系と、
    前記光源と前記第1導光部材とが配設された第1ベースと、
    前記第2光学系を構成する光学部材が配設された第2ベースと、
    を有し、
    前記第1導光部材は、前記光源から出射された光が入射する入射端と、前記光を出射する出射端と、を有し、
    前記第1ベースを、前記入射端よりも前記光源側に位置する支持位置にて前記第2ベースに支持する工程と、
    前記第1ベースを前記第2ベースに対して移動させて、前記画像形成手段に対する前記第1導光部材の位置を調整する工程と、
    前記第1ベースを前記第2ベースに固定する工程と、
    を有し、
    前記第1ベースを前記第2ベースに対して移動させて、前記画像形成手段に対する前記第1導光部材の位置を調整する工程では、前記支持位置を回転中心として、前記出射端を円弧状に移動させる、
    ことを特徴とする照明位置調整方法。
  11. 照明光学系と、
    前記照明光学系からの光で照明される画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した画像を被投射面に投射する投射光学系と、
    を有してなる画像表示装置における、前記照明光学系からの光の前記画像形成手段への照明位置を調整する方法であって、
    前記照明光学系は、
    光源と、
    前記光源からの入射光を複数回反射して出射する第1導光部材を備える第1光学系と、
    前記第1光学系からの光を導光して画像形成手段を照明する第2導光部材を備える第2光学系と、
    前記光源と前記第1導光部材とが配設された第1ベースと、
    前記第2光学系を構成する光学部材が配設された第2ベースと、
    を有し、
    前記第1導光部材は、前記光源から出射された光が入射する入射端と、前記光を出射する出射端と、を備え、
    前記第1ベースを前記第2ベースに支持する工程と、
    前記第1ベースを前記第2ベースに対して移動させて、前記画像形成手段に対する前記第1導光部材の位置を調整する工程と、
    前記第1ベースを前記第2ベースに固定する工程と、
    を有し、
    前記第1ベースを前記第2ベースに対して移動させて、前記画像形成手段に対する前記第1導光部材の位置を調整する工程は、前記画像形成手段に対する前記出射端の位置を、第1方向と前記第1方向と直交する第2方向とに移動させて調整する、
    ことを特徴とする照明位置調整方法。
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