JP6329015B2 - 広告配信サーバ - Google Patents
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Description
より詳細には、インターネットにおけるwebサイトのコンテンツに含まれるバナー広告を、適切なターゲットオーディエンス(target audience:広告が目標とする視聴者)に配信するための、広告配信サーバに関する。
一方、インターネットは基本的に一対一の双方向通信である。つまり、インターネットにおけるバナー広告は、あるオーディエンス一人に対し、広告を配信した、という事実を完全に把握可能である。このため、1件当たりの広告配信料を定めることが可能であるため、配信件数を絞れば安価な料金で広告を配信できる。
このため、インターネットのバナー広告は、中小企業や個人事業者にも広く利用されている。
これまで、広告配信業者がターゲットオーディエンスを特定する方法は、オーディエンスの過去の購買履歴や商品紹介サイトに対する閲覧履歴に基いていた。しかし、既に商品を購入したオーディエンスが再び同じ商品を購入するとは限らない。このため、オーディエンスが必要としていないと考えているにもかかわらず、オーディエンスがあちこちのサイトを閲覧する度にいつまでも同じ種類のバナー広告が付きまとい、バナー広告が煙たがられる、という逆効果を生じることがしばしば見受けられる。
広告主が真に必要とするターゲットオーディエンスとは、未だ商品を購買していないが購買の可能性があると思われる、「未だ見ぬ顧客」である。この、未だ見ぬ顧客を特定する技術は、未だ確立されているとはいえない。
また、本発明の広告配信サーバは、ログテーブルのURLフィールドからURLを取得して、URLにアクセスして文書を取得する非対話型webクライアントと、URLセグメントIDテーブルにて紐付けられるセグメントID毎に、文書からキーワードを抜粋し、ログテーブルにて紐付けられるオーディエンスIDについて、キーワードを共通するクラスタに分類するデータマイニングエンジンと、データマイニングエンジンが生成したクラスタに基いて、広告の配信を判定する広告配信判定部を具備する。
更に本発明の広告配信サーバは、データマイニングエンジンが生成したクラスタに基づいて、広告主が使用する広告主端末にクラスタの階層構造に基づくインテントレポートを提供するクラスタ作成部とを具備する。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、本発明の実施形態に関わる、広告配信システムの概略図である。
広告配信システム101には、インターネット102を通じてアクセス可能な広告配信サーバ103を中心に、複数の広告主サイト104、複数のポータルサイト105、そして複数の広告主クライアント106が存在する。複数のオーディエンス107は、広告主サイト104及び/又はポータルサイト105にアクセスすることで、広告配信サーバ103からバナー広告を受信する。
広告主サイト104、ポータルサイト105、広告配信サーバ103は周知のwebサーバである。webサーバはHTTP又はHTTPSにて所望のコンテンツを提供する。広告主クライアント106は所定のクライアントマシンである。但し、広告主クライアント106は広告配信サーバ103と非対話型通信を行うため、サーバの形態を採っている。
オーディエンス107は、デスクトップパソコン108a、ノートパソコン108b、あるいはスマートフォン108c等の情報端末108を用いて、広告主サイト104やポータルサイト105にアクセスし、HTML文書を閲覧する。この閲覧したHTML文書には、広告配信サーバ103から送信されたバナー広告が含まれる。
また、広告主109は広告主端末110を用いて広告配信サーバ103にアクセスし、図9にて後述するインテントレポート画面901を広告主端末110に表示させて、どのオーディエンスのクラスタに広告を配信するかを決定する操作を行う。
図2は、広告配信システム101における、バナー広告がオーディエンス107の情報端末108に配信される動作の流れを示すタイムチャートである。
あるオーディエンス107が、情報端末108を用いてポータルサイト105(又は広告主サイト104)にアクセスして、HTML文書を要求する(S201)。ポータルサイト105は情報端末108の要求に応じて、HTML文書を情報端末108へ送信する(S202)。情報端末108はポータルサイト105からHTML文書を受信する(S203)。情報端末108は受信したHTML文書の内、すぐに表示部305(図3参照)に表示できる内容について、表示処理を行う(S204)。
もう一つのスクリプトは、バナー広告を要求するスクリプトである。このスクリプトの実行により、情報端末108は広告配信サーバ103に対し、バナー広告を要求する(S208)。これらのスクリプトはJavaScript(登録商標)等である。
バナー広告のオークションは、ステップS208における情報端末108から送信されるバナー広告要求から、ステップS215における情報端末108によるバナー広告受信に至るまで、50msec以内で実施することが、バナー広告配信業者の業界内ルールとして定められている。
図2中、ステップS205の後にステップS208が実行されているが、これらは順不同である。
広告主サイト104及びポータルサイト105が情報端末108の要求に応じて出力するHTML文書には、アクセス情報を取得するためのスクリプトが埋め込まれている。情報端末108が初めて広告主サイト104又はポータルサイト105にアクセスして、スクリプトを実行すると、情報端末108から広告配信サーバ103へアクセス情報が送信される(S205)。広告配信サーバ103は、受信したアクセス情報(S206)にCookieが含まれていないことを検出すると、Cookieを生成して、結果情報と共に情報端末108に送信する(S206)。情報端末108はCookieを受信する(S207)と、Cookieを記憶する。これ以降、情報端末108は広告配信サーバ103にアクセス情報を送信する際、このCookieも広告配信サーバ103に送信する。
情報端末108は、ステップS208において広告配信サーバ103に対しバナー広告を要求する際、Cookieも送信する。したがって、広告配信サーバ103はバナー広告がどのオーディエンスIDから要求されたのかを把握できる。
本実施形態の広告配信システム101は、広告配信サーバ103がステップS209において、オーディエンス107が使用する情報端末108をオーディエンスIDにて特定した後、オーディエンス107の嗜好から適切な広告主クライアント106へ広告オークションを通知する際、オーディエンス107の嗜好を従来より適切に判断するための技術である。
図3Aは、情報端末108のハードウェア構成を示すブロック図である。
情報端末108は、バス307に接続された、周知のCPU301、ROM302、RAM303、ハードディスク装置やフラッシュメモリ等の不揮発性ストレージ304、表示部305、操作部306を備える。
バス307には更に、インターネット102に接続するためのNIC(Network Information Card)308が接続されている。
なお、図3Aのブロック図は、図1に示されるデスクトップパソコン108a、ノートパソコン108b、そしてスマートフォン108cを包含する上位概念で記載されている。例えばスマートフォン108cの場合、表示部305は液晶ディスプレイであり、操作部306は静電式位置検出装置である。そして、表示部305と操作部306はタッチパネルディスプレイを構成する。また、スマートフォン108cの場合、NIC308はLTE(Long Term Evolution)等の無線通信機能や無線LANインターフェースが該当する。更に、シリアルポートを用いたPPP(Point to Point Protocol)接続も、本明細書におけるNIC308が指し示す概念として含まれる。つまり、図3AにおけるNIC308は、インターネット102に接続するための、広義の物理的及び/又は論理的なインターフェースを指す。
周知のネットワークOSとwebブラウザプログラムが稼働する情報端末108は、ユーザ(オーディエンス107)の操作によって操作部306が発する操作情報を受けて、インターネット102上のwebサイトに存在する情報を取得し、取得した情報(HTML文書等)を表示部305に表示する、入出力制御部309を有する。その際、入出力制御部309は必要に応じてCookie310の読み書きを行う。また、入出力制御部309はHTML文書に含まれるスクリプトを実行し、その実行結果に応じて所定のwebサーバにアクセスする機能も備える。
図4Aは、webサーバ401のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、広告配信サーバ103のハードウェア構成もwebサーバ401と同じである。
webサーバ401は、バス407に接続された、周知のCPU402、ROM403、RAM404、ハードディスク装置やフラッシュメモリ等の不揮発性ストレージ405、NIC406を備える。なお、情報端末108にあった表示部305及び操作部306は、多くの場合省略されている。
webサーバプログラム408は、情報端末108から情報の取得要求を受信すると、要求に応じて、HTML文書や画像ファイル等の静的コンテンツ409や、動的コンテンツとしてのcgi(Common Gateway Interface)410の実行結果を情報端末108へ返送する。cgi410は、webサーバプログラム408によって実行されると、必要に応じて各種データベース411を参照して、動的コンテンツを作成する。
なお、図4Bでは動的コンテンツの生成手段をcgi410と記載したが、動的コンテンツの生成手段はcgi410に限られない。Java(登録商標)アプレット等、様々な動的コンテンツ生成手段を採り得る。
広告配信サーバ103とwebサーバ401との相違点は、広告配信サーバ103には、webサーバ401の構成の他に、クラスタ作成部415と、広告オークション処理部416が設けられている点である。クラスタ作成部415は、cgi412が参照する第一データベース413の他に、cgi412が直接参照しない第二データベース414と、この第二データベース414を参照して、オーディエンスIDにクラスタIDを付与した情報を第一データベース413に生成する。クラスタIDについては図5以降にて詳述する。
また、cgi412は、情報端末108から送信される広告の要求(図2のステップS208)に対し、広告コンテンツを返信する(図2のステップS214)機能を有する。すなわち、cgi412は広告の配信を判定する広告配信判定部としての機能を有する。
更に、cgi412は、広告主109が広告主端末110を用いて後述するインテントレポート画面901の要求を受けて、インテントレポート画面901を返信する。
広告オークション処理部416は、webサーバプログラム408が情報端末108から広告の要求(図2のステップS208)を受信すると、これを受けて広告オークションのために必要な通信処理と、第一データベース413を参照して配信する広告を決定する処理(図2のステップS209、S212、S213及びS214)を遂行する。
図5は、広告配信サーバ103がオーディエンス107を分類する動作の流れを示すフローチャートである。
図6、図7及び図8は、広告配信サーバ103がオーディエンス107を分類する動作を行う際に用いる、又は生成するデータベースのデータ構造を示す図である。
先ず、図5と図6を参照して、フローチャートを説明する。
処理を開始すると(S501)、広告配信サーバ103のクラスタ作成部415は、オーディエンス107のアクセス履歴情報が格納されている図示しないログファイルから、所定期間内のアクセス履歴情報を取り出す(S502)。所定期間は、例えば現時点から直近一ヶ月の期間等である。この、ステップS502において生成したデータをログテーブル601とする。
図6に示すログテーブル601は、日時フィールド、オーディエンスIDフィールド、URLフィールドを含む。URLとは周知のUniform Resource Locatorである。実際のログテーブル601は、この他にIPアドレス等の情報が存在するが、それらの詳細は割愛する。
ログテーブル601は、オーディエンスIDフィールドに記されているオーディエンス107が、日時フィールドに記されている日時に、URLフィールドに記されているURLのHTML文書にアクセスした事実がレコード毎に記録されている。
URLセグメントIDテーブル602は、URLフィールドと、セグメントIDフィールドよりなる。
URLフィールドには、広告主サイト104に存在するHTML文書のURLが格納される。
セグメントIDフィールドには、HTML文書のURLに付されるセグメントIDが格納される。
すなわち、広告主サイト104のHTML文書には、セグメントIDが紐付けられている。
なお、図6中、セグメントIDフィールドには「甲野不動産」、「乙野食品」、「丙野ゲーム」と、広告主の企業名が記されているが、実際にはこれら企業名に紐付けられる、企業名を一意に識別するIDが格納される。
図5のフローチャートは、セグメントIDにて分類されるオーディエンス107を、更に細分化する処理を示している。この細分化処理は、クラスタリングともいう。
非対話型webクライアント417は、巡回URLリストのURLが指し示すHTML文書が広告主サイト104のコンテンツなのか、それともポータルサイト105のコンテンツなのかを区別せずに、巡回及びHTML文書の取得(crawling:クローリング)を行う。
URLキーワードテーブル603は、URLフィールドと、キーワードフィールドよりなる。
URLフィールドは、URLセグメントIDテーブル602の同名フィールドと同じである。
キーワードフィールドには、ステップS505にてURLフィールドのURLに存在するHTML文書から抽出したキーワードが格納される。勿論、一つのHTML文書には複数のキーワードが含まれるので、URLキーワードテーブル603は一対多の関係である。
クラスタ作成部415は、ログテーブル601からオーディエンスIDに紐付いているURLを抽出し、URLキーワードテーブル603からそれらURLに紐付いているキーワードを抽出して、第二データベース414にオーディエンスIDキーワードテーブル604を作成する(S506)。その際、クラスタ作成部415は重複するキーワードについて、スコアを付与する。例えば、オーディエンスID「AAAAAAAA」がアクセスした複数のHTML文書から、8つのHTML文書に「マンション」というキーワードが重複して出現した場合、この「マンション」というキーワードに対し、「8」というスコアを付与する。すなわち、スコアはキーワードの重複数であり、キーワード出現頻度でもある。
一つのオーディエンスIDには複数のキーワードが含まれるので、オーディエンスIDキーワードテーブル604は一対多の関係である。
クラスタ作成部415は、ログテーブル601からオーディエンスIDに紐付いているURLを抽出し、URLセグメントIDテーブル602からそれらURLに紐付いているセグメントIDを抽出して、第二データベース414にオーディエンスIDセグメントIDテーブル605を作成する。なお、ステップS506とは異なり、セグメントIDの重複はスコアにしない。
一つのオーディエンスIDには複数のセグメントIDが含まれ得るので、オーディエンスIDセグメントIDテーブル605は一対多の関係である。
そしてクラスタ作成部415は、オーディエンスIDセグメントIDテーブル605とオーディエンスIDキーワードテーブル604を合体させることで、オーディエンスIDに対するセグメントIDとキーワードの関係を示す、オーディエンスデータ606を作成する(S507)。
クラスタ作成部415は、オーディエンスIDセグメントIDテーブル605又はオーディエンスデータ606に基いて、セグメントIDに対するオーディエンスIDのリストである、セグメントIDオーディエンスIDテーブル707を第二データベース414に作成する(S508)。
一つのセグメントIDには複数のオーディエンスIDが含まれるので、セグメントIDオーディエンスIDテーブル707は一対多の関係である。
クラスタ作成部415は、セグメントIDオーディエンスIDテーブル707とオーディエンスIDキーワードテーブル604を参照して、セグメントIDに紐付いているオーディエンスIDに紐付いているキーワードを抽出して、セグメントIDキーワードテーブル708を第二データベース414に作成する(S509)。その際、クラスタ作成部415は重複するキーワードについて、スコアを累積加算すると共に、重複数、すなわち当該キーワードに属するオーディエンスIDの合計も計数して、記憶する。
図7中、セグメントIDキーワードテーブル708は、セグメントIDフィールド、キーワードフィールド、スコアフィールド、そして人数フィールドがある。スコアフィールドはスコアの累積加算値であり、人数フィールドはオーディエンスIDの合計である。
ステップS509にて、全てのセグメントIDについてセグメントIDキーワードテーブル708ができたら、クラスタ作成部415は、それら全てのセグメントIDキーワードテーブル708を参照して、キーワードの特徴度算出処理を実施する(S510)。
(1)先ず、クラスタ作成部415はあるセグメントIDに属するキーワード毎に、下記の式により出現頻度を算出する。
出現頻度=特定セグメントIDにおける、特定キーワードを有するオーディエンス数÷特定セグメントIDに属する全オーディエンス数
つまり、あるセグメントIDに属するオーディエンスにおける、キーワードが現れる頻度である。出現頻度が高ければ高いほど、当該キーワードは特徴度が高くなる。
希少度=全オーディエンス数÷特定キーワードを有するオーディエンス数
つまり、全てのオーディエンスにおける、キーワードが現れる頻度の逆数である。希少度が高ければ高いほど、当該キーワードは特徴度が高くなる。
しかし、注意すべき点は、この処理は特定のキーワードを全てのセグメントIDにおいて特徴的とみなすことを意味しない。仮に、セグメントIDが携帯電話メーカーや携帯電話キャリアのものである場合、キーワード「スマートフォン」の出現頻度が全体の出現頻度と比べて突出して多くなり、この場合、キーワード「スマートフォン」はそのセグメントIDにおいて特徴的であるキーワードとなる。
クラスタ作成部415は、セグメントIDオーディエンスIDテーブル707、セグメントIDキーワードテーブル708、オーディエンスIDキーワードテーブル604を参照して、あるセグメントID毎に、そのセグメントに属するキーワードおよびオーディエンスIDを抽出して、オーディエンスIDキーワード行列709を作成する。オーディエンスIDキーワード行列709は、行および列にオーディエンスIDとキーワードを用い、成分としてはオーディエンスから見たキーワードのスコアとなる。セグメントIDキーワード行列709は、一見するとオーディエンスIDキーワードテーブル604と類似するが、オーディエンスIDキーワードテーブル604にはセグメントIDの区別がない点が、オーディエンスIDキーワード行列709とは異なる。
次に、クラスタ作成部415は、オーディエンスIDキーワード行列709の成分であるスコアを正規化した上で、公知のコサイン類似度などの手法を用いてキーワード間の距離を算出し、キーワード距離行列710を作成する(S511)。キーワード距離行列710は、行および列にキーワードを用いた対称行列であり、成分としてはキーワード同士の距離となる。このキーワード距離行列710も、オーディエンスIDキーワード行列709と同様、セグメントID毎に作成する。
キーワードの組み合わせに応じて、クラスタの関係は階層的になる。例えば、キーワード「マンション」と「間取り」の組み合わせよりなるクラスタは、キーワード「マンション」のクラスタの部分集合なので、下位に属するクラスタである。
ステップS512においてクラスタ作成部415が作成するクラスタとは、あるセグメントIDにおいて特徴的なキーワードのうち、よく同時に興味を持たれているものの集合体である。
一方、クラスタを構成するキーワードは、クラスタを導いたセグメントIDに限らず広くオーディエンスに見られるものである。よって、このクラスタに含まれるべきオーディエンスは、当該セグメントにかぎらず広く見つけることができ、これにより見込顧客を見つけることができるようになる。
また、一人のオーディエンスは、複数のクラスタに属することがありうる。
クラスタ作成部415のデータマイニングエンジン418によって、あるセグメントIDに特徴的なキーワードをクラスタリング(部分集合化)できた。次に、クラスタ作成部415は各クラスタに一意な識別情報として、クラスタIDを作成し、レコード毎に付与する。こうして、クラスタ作成部415はインテントレポート811を作成する(S513)。図8中、インテントレポート811は、クラスタIDフィールド、セグメントIDフィールド、そしてキーワードフィールドよりなる。すなわち、あるセグメントIDにおける複数のキーワードの組み合わせに対し、一意なクラスタIDを付与して、これをインテントレポート811というテーブルに作成する。
図9は、広告配信サーバ103が広告主端末110に提供する、インテントレポート画面901の例である。
図1で説明したように、広告主109は、広告主端末110を用いて広告配信サーバ103にアクセスする。すると、広告配信サーバ103は、図5に示したフローチャートに従ってクラスタ作成部415が第一データベース413に作成したオーディエンスデータ812、インテントレポート811及びクラスタテーブル710に基づき、広告主端末110に対し、図9のインテントレポート画面901を表示する。
広告主109は、広告主端末110を操作して所望のクラスタを示す円をマウス等のポインティングデバイスでクリックして、クラスタの指定を行う。このクラスタの指定操作は、広告主端末110から広告配信サーバ103に送信される。広告配信サーバ103はクラスタの指定操作を受信すると、当該クラスタに属する、広告の配信を指定するオーディエンスIDを特定する。そして、図2の広告オークションにおいて、広告の配信対象とするか否かを決定する。
(1)図5から図8迄にて説明したクラスタ作成部415の処理内容は、広告主109の属性となるセグメントIDに属するオーディエンス107を細分化する処理であった。あくまでも、広告主109が自社商品あるいはサービスを購入する見込みの高そうな顧客、ターゲットオーディエンスを推測する。
しかし、オーディエンス107には、広告主109のセグメントIDに属さないオーディエンス107も存在する。その中には、ターゲットオーディエンスと嗜好が類似するオーディエンス107のクラスタも存在し得る。
例えば、図6、図7及び図8の例で説明すると、セグメントID「乙野食品」のみに属するオーディエンス107のキーワードに「マンション」及び「分譲」等が存在する場合が考えられる。すなわち、異なるセグメントIDに属するオーディエンスや、どのセグメントIDにも属さないオーディエンスに対しても、クラスタ作成部415がクラスタリング処理を行い、広告主端末110に提示することも可能である。
広告配信サーバ103のクラスタ作成部415は、セグメントIDで括られるオーディエンス107の嗜好を、テキストマイニングでクラスタリングする。その際、テキストマイニングの対象となるHTML文書は、オーディエンス107がアクセスした広告主サイト104のものに留まらず、ポータルサイト105のものを含む。テキストマイニングを行うことで、同じセグメントIDのオーディエンス107の中に、嗜好によって異なるクラスタを形成することができる。そして、クラスタの状態をインテントレポート画面901というGUIにて広告主109に提示することで、広告主109はターゲットオーディエンスの絞り込みが可能になる。
例えば、上記した実施形態例は本発明をわかりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることは可能であり、更にはある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するためのソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の揮発性或は不揮発性のストレージ、または、ICカード、光ディスク等の記録媒体に保持することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
Claims (2)
- オーディエンスを一意に識別するオーディエンスIDが格納されるオーディエンスIDフィールドと、前記オーディエンスが所定のwebサーバにアクセスした文書のURLが格納されるURLフィールドとを有するログテーブルと、
前記URLが格納されるURLフィールドと、前記URLに存在する文書に付されている、広告主の種別を示すセグメントIDが格納されるセグメントIDフィールドとを有するURLセグメントIDテーブルと、
前記ログテーブルの前記URLフィールドから前記URLを取得して、前記URLにアクセスして文書を取得する非対話型webクライアントと、
前記URLセグメントIDテーブルにて紐付けられる前記セグメントID毎に、前記文書からキーワードを抜粋し、前記ログテーブルにて紐付けられる前記オーディエンスIDについて、前記キーワードを共通するクラスタに分類するデータマイニングエンジンと、
前記データマイニングエンジンが生成した前記クラスタに基いて、広告の配信を判定する広告配信判定部と、
前記データマイニングエンジンが生成した前記クラスタに基づいて、前記広告主が使用する広告主端末にクラスタの階層構造に基づくインテントレポートを提供するクラスタ作成部と、
を具備する広告配信サーバ。 - 前記クラスタ作成部は、前記非対話型webクライアントが取得した前記文書から前記キーワードを抜粋し、前記セグメントIDにおける前記キーワード同士の距離を算出して、階層的クラスタリングを実施する、
請求項1に記載の広告配信サーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014127363A JP6329015B2 (ja) | 2014-06-20 | 2014-06-20 | 広告配信サーバ |
Applications Claiming Priority (1)
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