JP6328349B2 - 回転電機の回転子、及び回転電機 - Google Patents

回転電機の回転子、及び回転電機 Download PDF

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Description

この発明は、回転子コアの外周部に永久磁石が設けられている回転電機の回転子、及び回転電機に関するものである。
従来、回転子の回転時の遠心力によって回転子コアから永久磁石が剥離することを防止するために、回転子コアの外周部に永久磁石を設け、繊維強化プラスチックの保持部材で永久磁石の外側から回転子コア及び永久磁石をまとめて覆った回転電機の回転子が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、一般に、高速回転用の回転電機では、インバータを用いたPWM(Pulse Width Modulation)制御が行われると、キャリア周波数成分の高調波磁束が生じるため、回転子コア及び永久磁石に渦電流が発生し、回転子が発熱してしまう。回転子が発熱すると、永久磁石の温度が上昇して永久磁石の減磁が生じてしまう。
従来、回転子での発熱を抑制するために、永久磁石及びシャフト等の他の構成部材よりも導電率の高い円筒状の高導電率部材を永久磁石と保持部材との間に配置した回転電機の回転子が提案されている。このような従来の回転電機の回転子では、高導電率部材に渦電流が発生し、渦電流によって発生する磁束がキャリア周波数成分の高調波磁束を打ち消すため、永久磁石及び回転子コアでの渦電流の発生が抑制され、永久磁石の減磁が抑制される(例えば特許文献2参照)。
また、従来、シャフトと永久磁石との間に配置された円筒状の高導電率部材を、周方向について並ぶ複数の導電部に分割することにより、製造を容易にした回転電機の回転子も提案されている(例えば特許文献3参照)。
特開平10−243586号公報 特開2001−78378号公報 特開2011−125106号公報
しかし、特許文献2に示されている従来の回転電機の回転子では、回転電機の大径化の抑制のために、肉厚を薄くした円筒状の高導電率部材を製造する必要があるので、高導電率部材の製造に手間がかかってしまう。
また、特許文献3に示されている従来の回転電機の回転子では、高導電率部材が複数の導電部に分割されているので、互いに隣り合う導電部間の隙間を通ってキャリア周波数成分の高調波磁束が永久磁石及びシャフトに達してしまい、永久磁石の減磁が生じてしまう。キャリア周波数成分の高調波磁束が磁石及びシャフトに達しないように、互いに隣り合う導電部同士を接触させても、各導電部の境界での接触抵抗が高くなることにより、各導電部の境界で発熱し、各導電部の境界からの熱が永久磁石に伝わって、永久磁石の減磁が生じてしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、製造を容易にすることができ、永久磁石の減磁を抑制することができる回転電機の回転子、及び回転電機を得ることを目的とする。
この発明による回転電機の回転子は、回転子コア、回転子コアの外周部に設けられ、周方向へ互いに離して配置されている複数の永久磁石、回転子コア及び複数の永久磁石をまとめて囲んでいる導電性部材、及び回転子コア、複数の永久磁石及び導電性部材をまとめて囲んでいる保持部材を備え、導電性部材の導電率は、永久磁石の導電率よりも高くなっており、導電性部材は、周方向について互いに離れて対向する第1及び第2の対向部を有し、第1及び第2の対向部間に存在する対向部間領域は、周方向について互いに隣り合う永久磁石間に存在する磁石間領域の周方向の範囲内にのみ位置している。
この発明による回転電機の回転子、及び回転電機によれば、回転子コア及び複数の永久磁石を導電性部材でまとめて巻くだけで導電性部材を回転子に組み込むことができ、回転子の製造を容易にすることができる。また、固定子で発生した高調波磁束を導電性部材と鎖交させることにより永久磁石に達する高調波磁束を低減することができ、対向部間領域を通過した高調波磁束が磁石間領域を通ることにより高調波磁束を永久磁石と鎖交させにくくすることができる。これにより、永久磁石の減磁を抑制することができる。
この発明の実施の形態1による回転電機を示す断面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図1の回転子の対向部間領域が存在する部分を示す拡大図である。 図1の回転子の導電性部材が永久磁石の外周面に重なっている部分を示す拡大図である。 比較例1による回転子を示す一部拡大図である。 比較例2による回転子を示す一部拡大図である。 この発明の実施の形態1による回転電機の回転子の他の例を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による回転電機の回転子の他の例を保持部材の表示を省略して示す斜視図である。 この発明の実施の形態2による回転電機の回転子の要部を示す拡大断面図である。 図9の保持部材に発生する応力の応力集中係数と、対向部間領域の周方向の寸法との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態3による回転電機の回転子の要部を示す拡大断面図である。 この発明の実施の形態4による回転電機の回転子の要部を示す拡大断面図である。 この発明の実施の形態5による回転電機の回転子の要部を示す拡大断面図である。 この発明の実施の形態6による回転電機を示す断面図である。 この発明の実施の形態7による導電性部材の径方向の厚みと、インバータ駆動時の回転子の損失との関係を表したグラフである。 この発明の実施の形態1による回転電機の回転子の他の例を示す図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による回転電機を示す断面図である。また、図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図において、回転電機1は、回転子2と、径方向について隙間を介して回転子2を囲む筒状の固定子3とを有している。回転子2及び固定子3は、同軸に配置されている。これにより、回転子2及び固定子3は、共通の軸線Aを持っている。また、この例では、図2に示すように、固定子コア4の軸線方向の中心位置で軸線Aに直交する軸線直交線Bに関して、回転子2及び固定子3のそれぞれの構成が対称になっている。
固定子3は、磁性体である筒状の固定子コア4と、固定子コア4に設けられている固定子コイル5とを有している。
固定子コア4は、筒状のバックヨーク41と、バックヨーク41の内周部から径方向内側へ突出する複数のティース42とを有している。各ティース42は、回転電機1の周方向について互いに間隔を置いて配置されている。各ティース42間には、固定子3の径方向内側へ開放された空間であるスロット43が形成されている。
固定子コイル5は、各スロット43に配置されている。また、固定子コイル5は、図2に示すように、軸線方向、即ち軸線Aに沿った方向について固定子コア4から突出するコイルエンド5aを有している。固定子コイル5には、インバータを用いたPWM制御により電流が供給される。固定子3には、固定子コイル5への給電により回転磁界が生じる。
回転子2は、軸線Aを中心として回転可能になっている。また、回転子2は、回転子コアとしてのシャフト21と、シャフト21の外周部に設けられている複数の永久磁石22と、シャフト21及び複数の永久磁石22をまとめて囲んでいる板状の導電性部材23と、シャフト21、複数の永久磁石22及び導電性部材23をまとめて囲んでいるシート状の保持部材24とを有している。
シャフト21は、軸線Aを中心軸線とする円柱状部材である。また、シャフト21は、磁性材料によって構成されている。
複数の永久磁石22は、回転子2の周方向について互いに間隔を置いて配置されている。この例では、4個の永久磁石22が回転子2の周方向について等間隔に配置されている。各永久磁石22は、シャフト21の外周面に沿った円弧状の断面を持つセグメント磁石である。周方向について互いに隣り合う永久磁石22間には、空間である磁石間領域25が存在している。永久磁石22としては、例えば希土類磁石又はフェライト磁石等が用いられている。
導電性部材23は、各永久磁石22の外周面に重なった状態で各永久磁石22及び各磁石間領域25を覆っている。即ち、導電性部材23は、シャフト21及び各永久磁石22よりも固定子3に近い位置に配置されている。これにより、導電性部材23は、各永久磁石22及び各磁石間領域25のそれぞれと保持部材24との間に配置されている。導電性部材23の導電率は、永久磁石22の導電率よりも高くなっている。導電性部材23を構成する材料としては、例えば銅又はアルミニウム等が挙げられる。
また、導電性部材23は、回転子2の周方向について互いに離れて対向する第1の対向部231及び第2の対向部232を有している。第1の対向部231と第2の対向部232との間には、空間である対向部間領域26が存在している。この例では、回転子2の周方向について導電性部材23の1箇所にのみ対向部間領域26が存在している。また、この例では、対向部間領域26が軸線Aに沿って導電性部材23に形成されている。
保持部材24は、導電性部材23の外周面に重なった状態で、シャフト21、複数の永久磁石22及び導電性部材23を回転子2の周方向の全周にわたって覆っている。これにより、回転子2が補強され、回転子2の高速回転時に永久磁石22が遠心力でシャフト21から飛散することが防止される。保持部材24は、非磁性材料によって構成されている。保持部材24を構成する材料としては、例えば炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP:Glass Fiber Reinforced Plastics)、チタン又はステンレス等が用いられている。
永久磁石22の軸線方向の寸法をLm、導電性部材23の軸線方向の寸法をLa、保持部材24の軸線方向の寸法をLk、固定子コア4の軸線方向の寸法をLsとすると、この例では、図2に示すように、Lm=La=Lk=Lsの関係が成立している。
図3は、図1の回転子2の対向部間領域26が存在する部分を示す拡大図である。対向部間領域26の周方向の寸法d1は、磁石間領域25の周方向の寸法d2よりも小さくなっている。また、対向部間領域26は、磁石間領域25の周方向の範囲内にのみ位置している。この例では、磁石間領域25の周方向の中央位置に対向部間領域26が位置している。
次に、回転子2を組み立てる手順について説明する。シャフト21の外周部に複数の永久磁石22を取り付けた後、シャフト21及び複数の永久磁石22を板状の導電性部材23でまとめて巻く。これにより、複数の永久磁石22の外周が導電性部材23で覆われる。このとき、導電性部材23の両端部を第1の対向部231及び第2の対向部232として周方向について互いに離して対向させる。これにより、第1の対向部231と第2の対向部232との間の空間が対向部間領域26として形成される。この後、シャフト21、複数の永久磁石22及び導電性部材23を導電性部材23の径方向外側からシート状の保持部材24でまとめて巻く。これにより、導電性部材23の外周が保持部材24で覆われ、回転子2が完成する。
次に、動作について説明する。インバータからPWM制御により固定子コイル5に電流が供給されると、固定子3には回転磁界が生じる。固定子3に回転磁界が生じると、回転子2が軸線Aを中心として回転する。
PWM制御によって固定子コイル5に供給される電流は、キャリア周波数に起因するキャリア高調波成分を含んでいる。キャリア高調波成分を含む電流が固定子コイル5に供給されると、トルクに寄与する基本波磁束に加えてキャリア高調波成分による高調波磁束も固定子3で発生する。
図4は、図1の回転子2の導電性部材23が永久磁石22の外周面に重なっている部分を示す拡大図である。固定子3で発生した高調波磁束P1が導電性部材23と鎖交すると、導電性部材23に渦電流Cが発生する。導電性部材23に渦電流Cが発生すると、磁束P2が高調波磁束P1を打ち消す方向へ発生する。これにより、シャフト21及び永久磁石22と鎖交する高調波磁束P1が低減され、シャフト21及び永久磁石22での発熱が低減される。導電性部材23は渦電流Cの発生によって発熱するが、導電性部材23の導電率が永久磁石22の導電率よりも高いため、高調波磁束が永久磁石22と鎖交した場合の永久磁石22の発熱に比べて、導電性部材23の発熱は小さい。これにより、回転子2の全体の発熱が抑制される。なお、図4〜図6では、紙面の奥側から手前側に向けて流れる渦電流Cを白丸内に黒丸印を付した記号で示し、紙面の手前側から奥側に向けて流れる渦電流Cを白丸内に×印を付した記号で示している。
ここで、本実施の形態1による回転子2と、比較例1及び比較例2によるそれぞれの回転子とを比較して検討する。
図5は、比較例1による回転子を示す一部拡大図である。なお、図5は、比較例1による回転子の図4に対応する部分を示す図である。比較例1による回転子では、導電性部材23がなく、永久磁石22の外周面に保持部材24が直接重なっている。比較例1による回転子の他の構成は実施の形態1と同様である。
比較例1による回転子では、導電性部材23が存在しないので、固定子3で発生した高調波磁束P1が導電性部材23で低減されずに永久磁石22及びシャフト21と鎖交する。これにより、永久磁石22及びシャフト21に発生する渦電流が大きくなり、永久磁石22及びシャフト21が発熱しやすくなる。
図6は、比較例2による回転子を示す一部拡大図である。なお、図6は、比較例2による回転子の図4に対応する部分を示す図である。比較例2による回転子では、導電性部材23が永久磁石22の外周には配置されておらず、シャフト21の外周面と永久磁石22との間に導電性部材23が配置されている。比較例2による回転子の他の構成は実施の形態1と同様である。
比較例2による回転子では、永久磁石22よりも固定子3から遠い位置に導電性部材23が配置されているので、固定子3で発生した高調波磁束P1が導電性部材23で低減されずに永久磁石22と鎖交する。これにより、永久磁石22に発生する渦電流が大きくなり、永久磁石22が発熱しやすくなる。
このように、比較例1及び2による回転子のいずれにおいても、高調波磁束P1が導電性部材23で低減されずに永久磁石22と鎖交し、本実施の形態1による回転子2よりも、永久磁石22が発熱しやすいことが分かる。
また、本実施の形態1による回転子2では、固定子3で発生した高調波磁束P1が導電性部材23の対向部間領域26をそのまま通過してしまうが、永久磁石22が存在しない磁石間領域25の周方向の範囲内に対向部間領域26が位置していることから、高調波磁束P1が永久磁石22と鎖交しにくくなり、永久磁石22の発熱が抑制される。
このような回転電機1及び回転子2では、永久磁石22よりも導電率の高い導電性部材23がシャフト21及び複数の永久磁石22をまとめて囲み、導電性部材23の第1の対向部231と第2の対向部232とが周方向について互いに離れているので、シャフト21及び各永久磁石22をまとめて板状の導電性部材23で巻くだけで、導電性部材23を回転子2に組み込むことができる。これにより、導電性部材23の形状を簡単にすることができるだけでなく、導電性部材23の回転子2への取り付け作業も容易にすることができる。従って、回転子2の製造を容易にすることができる。また、固定子3で発生した高調波磁束P1が永久磁石22に達する前に高調波磁束P1を導電性部材23と鎖交させて高調波磁束P1を低減させることができる。これにより、永久磁石22が発熱しにくくすることができ、永久磁石22の減磁を抑制することができる。
また、導電性部材23の第1の対向部231と第2の対向部232との間に存在する対向部間領域26が、互いに隣り合う永久磁石22間に存在する磁石間領域25の周方向の範囲内にのみ位置しているので、対向部間領域26を通過した高調波磁束P1を永久磁石22と鎖交させにくくすることができる。これにより、永久磁石22の減磁をさらに抑制することができる。
さらに、導電性部材23の第1の対向部231と第2の対向部232とを互いに接触させた場合、高調波磁束P1が導電性部材23を通過しにくくすることができるが、第1の対向部231と第2の対向部232との境界での接触抵抗が高くなる。この場合、第1の対向部231と第2の対向部232との境界を渦電流が流れることにより、大きな渦電流損失が生じ、渦電流による磁束によって高調波磁束P1を低減させる効果が低下してしまう。また、この場合、第1の対向部231と第2の対向部232との境界で発熱しやすくなり、第1の対向部231と第2の対向部232との境界で発生した熱が永久磁石22に伝わり、永久磁石22が減磁しやすくなる。これに対して、本実施の形態では、導電性部材23の第1の対向部231と第2の対向部232とが周方向について互いに離れているので、導電性部材23に接触抵抗が生じることもなく、導電性部材23における接触抵抗による発熱もない。従って、本実施の形態では、永久磁石22の減磁をさらに抑制することができる。
また、回転子2の軸線方向については導電性部材23を分割する必要がないので、渦電流の経路が回転子2の軸線方向について短くなってしまうことを防止することができる。これにより、導電性部材23に発生する渦電流が低減してしまうことを防止することができ、高調波磁束P1を低減させる効果の低下を防止することができる。
なお、上記の例では、導電性部材23に存在する対向部間領域26の数が1つのみとなっているが、図7に示すように、複数の対向部間領域26を導電性部材23に周方向について互いに離して設けてもよい。この場合、各対向部間領域26は、磁石間領域25の周方向の範囲内にのみ位置している。導電性部材23に存在する対向部間領域26の数が複数である場合、導電性部材23は複数の導電片を有し、複数の導電片が周方向について対向部間領域26を介して互いに離れて配置され、各導電片の両端部が第1の対向部231及び第2の対向部232となる。図7の例では、4つの対向部間領域26が導電性部材23に設けられ、4つの磁石間領域25の周方向の範囲内に各対向部間領域26が個別に位置している。また、図7の例では、4つの導電片233が各永久磁石22の外周面に重ねられ、互いに隣り合う導電片233間に対向部間領域26が存在している。このようにすれば、各永久磁石22の外周面に各導電片233を貼り付けるだけで導電性部材23を回転子2に組み込むことができ、回転子2の製造をさらに容易にすることができる。
また、上記の例では、導電性部材23の軸線方向全域にわたって対向部間領域26が連続しているが、導電性部材23の第1の対向部231及び第2の対向部232のそれぞれの一部同士が連結部を介して互いに連結されていてもよい。この場合、連結部の導電率は、永久磁石22の導電率よりも高くされる。連結部は、第1の対向部231及び第2の対向部232のそれぞれの一部同士を溶接によって直接接合することにより形成されていてもよいし、第1の対向部231及び第2の対向部232間に接合用片を介在させて接合用片を第1及び第2の対向部231,232に溶接によって接合することにより形成されていてもよい。
導電性部材23の第1の対向部231及び第2の対向部232のそれぞれの一部同士を、連結部を介して互いに連結する場合、例えば、図8に示すように、導電性部材23の軸線方向両端部でのみ第1の対向部231及び第2の対向部232が連結部234を介して互いに連結され、導電性部材23の軸線方向中間部では空間である対向部間領域26がそのまま残されている構成になっていてもよい。このようにすれば、導電性部材23の軸線方向両端部に位置する2つの連結部234を通る渦電流Cの経路を長くすることができ、固定子3からの高調波磁束P1を渦電流Cによる磁束によって低減させる効果を高めることができる。
また、上記の例では、導電性部材23の軸線方向の寸法Laが永久磁石22の軸線方向の寸法Lmと同じになっているが、導電性部材23の軸線方向の寸法Laを永久磁石22の軸線方向の寸法Lmよりも大きくしてもよい。このようにすれば、導電性部材23に生じる渦電流の経路をさらに長くすることができ、高調波磁束P1を低減させる効果をさらに高めることができる。
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2による回転電機の回転子の要部を示す拡大断面図である。なお、図9は、実施の形態2による回転子の図3に対応する部分を示す図である。回転子2は、各磁石間領域25にそれぞれ設けられている複数の極間部材31と、各永久磁石22及び各極間部材31のそれぞれと導電性部材23との間に介在している電気絶縁層32とをさらに有している。
各極間部材31は、回転子2の軸線方向に沿って配置されている。また、各極間部材31は、互いに隣り合う2つの永久磁石22のそれぞれの側面間に隙間なく嵌っている。対向部間領域26は、極間部材31の周方向の範囲内に位置している。さらに、極間部材31の外周面と永久磁石22の外周面との境界には段差が生じていない。即ち、極間部材31の外周面は永久磁石22の外周面に滑らかに連続している。
各極間部材31の導電率は、永久磁石22の導電率よりも高くなっている。各極間部材31を構成する材料は、導電性部材23を構成する材料と同じであってもよいし異なっていてもよい。
極間部材31と永久磁石22との比重差が大きい場合、極間部材31と永久磁石22との境界部分で回転子2の遠心力によるせん断応力が導電性部材23に加わるため、極間部材31と永久磁石22との比重差は小さいほどよく、極間部材31の比重が永久磁石22の比重と等しいことが望ましい。この例では、極間部材31を構成する材料として、永久磁石22に対する比重差の小さい鉄系合金、例えばステンレス等が用いられる。
電気絶縁層32は、各永久磁石22及び各極間部材31のそれぞれの外周面に重なった状態で、シャフト21、各永久磁石22及び各極間部材31をまとめて囲んでいる。電気絶縁層32の外周面には、導電性部材23が重なっている。従って、導電性部材23は、各永久磁石22及び各極間部材31のそれぞれに対して電気絶縁層32により電気的に絶縁されている。
本実施の形態では、固定子3で高調波磁束P1が発生すると、対向部間領域26を通過した高調波磁束P1が極間部材31と鎖交する。高調波磁束P1が極間部材31と鎖交すると、極間部材31に渦電流が発生し、渦電流の発生によって磁束が高調波磁束P1を打ち消す方向へ発生する。これにより、対向部間領域26を通過した高調波磁束P1が、シャフト21及び永久磁石22に達する前に低減される。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
このような回転電機1及び回転子2では、極間部材31が磁石間領域25に設けられ、極間部材31の導電率が永久磁石22の導電率よりも高くなっているので、固定子3で発生した高調波磁束P1が対向部間領域26を通過した場合でも、対向部間領域26を通過した高調波磁束P1を極間部材31と鎖交させることができ、極間部材31に発生する渦電流によって高調波磁束P1を打ち消す方向へ磁束を発生させることができる。これにより、導電性部材23だけでなく極間部材31によっても高調波磁束P1を低減することができ、永久磁石22の減磁をさらに抑制することができる。
また、極間部材31及び永久磁石22のそれぞれと導電性部材23との間に電気絶縁層32が介在しているので、導電性部材23を極間部材31から電気的に絶縁させることができ、導電性部材23と極間部材31との間で渦電流が流れることを防止することができる。これにより、回転子2での渦電流損失及び発熱を抑制することができ、永久磁石22の減磁をさらに抑制することができる。
即ち、導電性部材23が極間部材31に接触している場合、導電性部材23と極間部材31との境界では、接触抵抗が高くなっている。この場合、導電性部材23と極間部材31との境界を渦電流が流れると、大きな渦電流損失が生じ、渦電流による磁束によって高調波磁束P1を低減させる効果が低下してしまう。また、この場合、導電性部材23と極間部材31との境界で発熱しやすくなり、導電性部材23と極間部材31との境界で発生した熱が永久磁石22に伝わり、永久磁石22が減磁しやすくなる。これに対して、本実施の形態では、導電性部材23と極間部材31との間で渦電流が流れることを電気絶縁層32によって防止することができるので、回転子2での渦電流損失及び発熱を抑制することができ、永久磁石22の減磁をさらに抑制することができる。
なお、上記の例において、各永久磁石22及び各極間部材31のそれぞれの外周面に導電性部材23を接着固定する接着層を電気絶縁層32として用いてもよい。接着層を構成する接着剤としては、例えば、電気絶縁性能に優れているエポキシ樹脂系又はシリコン樹脂系等の接着剤が望ましいが、特に限定されない。
また、上記の例において、電気絶縁層32は、回転子2の軸線方向について導電性部材23の全範囲にわたって配置されていることが望ましい。即ち、電気絶縁層32の軸線方向の寸法Liと、導電性部材23の軸線方向の寸法Laとが等しくなっていること、即ちLi=Laであることが望ましい。
また、上記の例において、保持部材24にかかるせん断応力は、対向部間領域26の周方向の寸法d1が大きくなるほど大きくなる。従って、対向部間領域26の周方向の寸法d1は、できるだけ小さいほうがよい。そこで、対向部間領域26の周方向の寸法d1の設定範囲を特定するために、保持部材24に発生する応力の応力集中係数と、対向部間領域26の周方向の寸法d1との関係を解析により算出した。応力集中係数は、部材に発生する最大応力を平均応力で除した値であり、疲労強度を評価する上での指標として用いられている。
解析では、保持部材24を構成する材料を炭素繊維強化プラスチックとし、導電性部材23を構成する材料を銅とし、極間部材31を構成する材料をステンレスとした。また、解析では、回転子2の回転数を30000rpmに設定し、回転子2の外径を約100mmに設定した。
図10は、図9の保持部材24に発生する応力の応力集中係数と、対向部間領域26の周方向の寸法d1との関係を示すグラフである。保持部材24において十分な疲労強度を確保するためには、応力集中係数が1.4以下であることが望ましい。図10のグラフをみてみると、保持部材24の応力集中係数が1.4以下になるのは、対向部間領域26の周方向の寸法d1が5mm以下のときである。従って、上記の例では、対向部間領域26の周方向の寸法d1を5mm以下にするのが望ましい。
また、上記の例において、導電性部材23の第1の対向部231及び第2の対向部232のそれぞれの保持部材24側の角部に面取りを行ってもよい。このようにすれば、導電性部材23から保持部材24にかかるせん断応力を軽減することができ、保持部材24の破損の防止を図ることができる。
実施の形態3.
図11は、この発明の実施の形態3による回転電機の回転子の要部を示す拡大断面図である。なお、図11は、実施の形態3による回転子の図3に対応する部分を示す図である。回転子2は、対向部間領域26に設けられている充填部材45をさらに有している。
充填部材45は、電気絶縁体である。また、充填部材45は、対向部間領域26に隙間なく配置されている。この例では、樹脂成形体が充填部材45として対向部間領域26に充填されている。充填部材45の外周面と導電性部材23の外周面との境界には段差が生じていない。即ち、充填部材45の外周面は導電性部材23の外周面に滑らかに連続している。他の構成及び動作は実施の形態2と同様である。
このような回転電機1及び回転子2では、充填部材45が対向部間領域26に設けられているので、対向部間領域26では充填部材45により保持部材24を支えることができる。これにより、導電性部材23の第1の対向部231及び第2の対向部232の位置で保持部材24にかかるせん断応力を低減することができ、保持部材24の破損の防止を図ることができる。また、充填部材45が電気絶縁体であるので、第1の対向部231と第2の対向部232との間で渦電流が流れることをより確実に防止することができる。これにより、導電性部材23における渦電流損失を低減することができ、永久磁石22の減磁をより確実に抑制することができる。
なお、充填部材45を構成する材料としては、特に限定されないが、充填部材45と導電性部材23との比重差が大きい場合、回転子2の回転時の遠心力の違いから保持部材24にかかるせん断応力が大きくなってしまうおそれがある。従って、充填部材45と導電性部材23との比重差が小さいほどよく、充填部材45の比重が導電性部材23の比重と等しいことが望ましい。
また、上記の例では、充填部材45を対向部間領域26に配置した構成が実施の形態2の回転子2に適用されているが、充填部材45を対向部間領域26に配置した構成を実施の形態1の回転子2に適用してもよい。
実施の形態4.
図12は、この発明の実施の形態4による回転電機の回転子の要部を示す拡大断面図である。なお、図12は、実施の形態4による回転子の図3に対応する部分を示す図である。各磁石間領域25のうち、対向部間領域26の周方向位置に対応する磁石間領域25に設けられている極間部材31は、極間部材本体311と、極間部材本体311から径方向外側へ突出し電気絶縁層32を貫通して対向部間領域26内に達する突起部312とを有している。
極間部材本体311は、互いに隣り合う2つの永久磁石22のそれぞれの側面間に隙間なく嵌っている。極間部材本体311の外周面と永久磁石22の外周面との境界には段差が生じていない。即ち、極間部材本体311の外周面は永久磁石22の外周面に滑らかに連続している。
突起部312の極間部材本体311からの突出寸法は、電気絶縁層32の厚さ寸法及び導電性部材23の厚さ寸法を合計した寸法になっている。また、突起部312の突出端面は、保持部材24の内周面に接触している。従って、突起部312の突出端面は、保持部材24に接触する導電性部材23の外周面に重なる仮想円上で保持部材24の内周面に接触している。さらに、突起部312の周方向の寸法、即ち突起部312の幅寸法d3は、対向部間領域26の周方向の寸法d1よりも小さくなっている。これにより、突起部312は、導電性部材23の第1の対向部231及び第2の対向部232のそれぞれから離れている。即ち、第1の対向部231及び第2の対向部232のそれぞれと突起部312との間には、周方向について微小な隙間gが生じている。他の構成及び動作は実施の形態2と同様である。
このような回転電機1及び回転子2では、磁石間領域25に設けられている極間部材本体311から突出する突起部312が、電気絶縁層32を貫通して対向部間領域26に達し保持部材24に接触しているので、導電性部材23の第1の対向部231と第2の対向部232との間で保持部材24を突起部312により支えることができ、第1の対向部231及び第2の対向部232のそれぞれから保持部材24にかかるせん断応力を小さくすることができる。これにより、保持部材24が破損することを防止することができる。また、突起部312が対向部間領域26に配置されることにより、固定子3で発生した高調波磁束P1の対向部間領域26に対する通過量をさらに低減することができ、永久磁石22の減磁をさらに抑制することができる。
また、突起部312は、導電性部材23の第1の対向部231及び第2の対向部232のそれぞれから離れているので、導電性部材23と突起部312との間で渦電流が流れることをより確実に防止することができ、導電性部材23及び極間部材31のそれぞれでの渦電流損失を低減することができる。
なお、上記の例において、第1及び第2の対向部231,232から保持部材24にかかるせん断応力は、導電性部材23と突起部312との間に生じる隙間gの周方向の寸法が小さくなるほど小さくなるが、隙間gを小さくしすぎると、導電性部材23と突起部312とが互いに接触する可能性が高まってしまう。従って、隙間gの寸法は、導電性部材23と突起部312とが互いに接触しないように、突起部312の周方向の加工誤差と、導電性部材23の周方向の加工誤差とを合計した寸法よりも大きい寸法にするのが望ましい。
また、上記の例では、実施の形態2の回転子2における磁石間領域25に、極間部材本体311及び突起部312を持つ極間部材31が配置されているが、電気絶縁層32のない実施の形態1の回転子2における磁石間領域25に、極間部材本体311及び突起部312を持つ極間部材31を配置してもよい。この場合、極間部材本体311が磁石間領域25に配置され、極間部材本体311から対向部間領域26へ突出している突起部312が保持部材24の内周面に接触する。また、この場合、極間部材31は電気絶縁体にされる。このようにしても、第1の対向部231及び第2の対向部232のそれぞれから保持部材24にかかるせん断応力を小さくすることができ、保持部材24の破損を防止することができる。
実施の形態5.
図13は、この発明の実施の形態5による回転電機の回転子の要部を示す拡大断面図である。なお、図13は、実施の形態5による回転子の図3に対応する部分を示す図である。回転子2は、各永久磁石22及び各極間部材31のそれぞれと電気絶縁層32との間に介在している導電性被膜51をさらに有している。
導電性被膜51は、シャフト21、各永久磁石22及び各極間部材31をまとめて囲んでいる。また、導電性被膜51は、各永久磁石22及び各極間部材31のそれぞれの外周面に回転子2の周方向の全周にわたって重なっている。導電性被膜51の導電率は、永久磁石22の導電率よりも高くなっている。導電性被膜51を構成する材料としては、例えばアルミニウム合金又は銅合金等が用いられている。
導電性被膜51と導電性部材23との間には、電気絶縁層32が介在している。従って、導電性部材23は、導電性被膜51に対して電気絶縁層32により電気的に絶縁されている。各極間部材31の導電率については、特に限定されず、どのような値であってもよい。
本実施の形態では、固定子3で高調波磁束P1が発生すると、対向部間領域26を通過した高調波磁束P1が導電性被膜51と鎖交する。高調波磁束P1が導電性被膜51と鎖交すると、導電性被膜51に渦電流が発生し、渦電流の発生によって磁束が高調波磁束P1を打ち消す方向へ発生する。これにより、対向部間領域26を通過した高調波磁束P1が、シャフト21及び永久磁石22に達する前に低減される。他の構成及び動作は実施の形態2と同様である。
このような回転電機1及び回転子2では、永久磁石22よりも導電率の高い導電性被膜51が、各永久磁石22及び各極間部材31のそれぞれと電気絶縁層32との間に介在しているので、固定子3で発生した高調波磁束P1が対向部間領域26を通過した場合でも、対向部間領域26を通過した高調波磁束P1を導電性被膜51と鎖交させることができ、導電性被膜51に発生する渦電流によって高調波磁束P1を打ち消す方向へ磁束を発生させることができる。これにより、導電性部材23だけでなく導電性被膜51によっても高調波磁束P1を低減することができ、永久磁石22の減磁をさらに抑制することができる。
また、導電性被膜51と導電性部材23との間に電気絶縁層32が介在しているので、導電性部材23を導電性被膜51から電気的に絶縁させることができ、導電性部材23と導電性被膜51との間で渦電流が流れることを防止することができる。これにより、回転子2での渦電流損失及び発熱を抑制することができ、永久磁石22の減磁をさらに抑制することができる。
なお、上記の例において、導電性被膜51の厚さ寸法が大きすぎると、磁気ギャップが大きくなるので固定子3での損失が大きくなってしまう。一方、導電性被膜51の厚さ寸法が小さすぎると、導電性被膜51の抵抗が大きくなるので渦電流が導電性被膜51に流れにくくなり、高調波磁束P1を打ち消す効果が低下してしまう。導電性被膜51を構成する材料がアルミニウム合金である場合、導電性被膜51の厚さ寸法を0.2mm〜0.5mmの範囲内の寸法にすれば、磁気ギャップに大きな影響を与えることなく、高調波磁束P1を打ち消す効果が十分に得られる。
また、上記の例では、対向部間領域26が空間になっているが、実施の形態3と同様に、対向部間領域26に充填部材45を配置してもよい。
実施の形態6.
図14は、この発明の実施の形態6による回転電機を示す断面図である。回転子2は、永久磁石22の軸線方向外側にそれぞれ設けられている一対のリング部材61をさらに有している。永久磁石22は、回転子2の軸線方向について一対のリング部材61間に挟まれている。一方のリング部材61は永久磁石22の一端面に接触し、他方のリング部材61は永久磁石22の他端面に接触している。
一対のリング部材61は、シャフト21の外周面に嵌っている。また、一対のリング部材61のそれぞれの径方向肉厚は、永久磁石22の厚さ寸法と同じになっている。各リング部材61の導電率については、特に限定されず、どのような値であってもよい。
電気絶縁層32、導電性部材23及び保持部材24のそれぞれは、回転子2の軸線方向について一対のリング部材61を覆う位置にまで達している。これにより、軸線方向についての各リング部材61の位置では、リング部材61の外周面が電気絶縁層32で覆われ、電気絶縁層32の外周面が導電性部材23で覆われ、導電性部材23の外周面が保持部材24で覆われている。即ち、軸線方向についての各リング部材61の位置では、回転子2の径方向について、シャフト21と電気絶縁層32との間にリング部材61が配置され、電気絶縁層32の外周面に導電性部材23及び保持部材24が径方向外側へ順次重なっている。また、この例では、図14に示すように、固定子コア4の軸線方向の中心位置で軸線Aに直交する軸線直交線Bに関して、回転子2及び固定子3のそれぞれの構成が対称になっている。
また、電気絶縁層32の軸線方向の寸法Li、永久磁石22の軸線方向の寸法Lm、導電性部材23の軸線方向の寸法La、保持部材24の軸線方向の寸法Lk、固定子コア4の軸線方向の寸法Lsの関係としては、Lk≧La=Li>Lmで、かつLa>Lsの関係が成立している。
PWM制御により固定子コイル5に電流が供給されると、キャリア周波数に起因する高調波磁束P1が固定子3から発生する。このとき、固定子3の軸線方向両端部に位置するコイルエンド5aにも電流が供給されることから、固定子コア4の軸線方向の範囲外でも高調波磁束P1が発生する。
ここで、固定子コア4の軸線方向の寸法Lsが導電性部材23の軸線方向の寸法Laと等しい場合、即ちLs=Laである場合、固定子コア4の軸線方向の範囲外には導電性部材23が存在しないため、固定子コア4の軸線方向の範囲外で発生する高調波磁束P1は導電性部材23で低減されずにシャフト21と鎖交する。これにより、Ls=Laである場合には、固定子コア4の軸線方向の範囲外で大きな渦電流損失がシャフト21に発生する。
これに対して、本実施の形態では、固定子コア4の軸線方向の範囲外でも導電性部材23が存在している。従って、固定子コア4の軸線方向の範囲外で発生する高調波磁束P1は導電性部材23と鎖交し、導電性部材23に渦電流が発生する。これにより、高調波磁束P1を打ち消す方向へ磁束が発生し、シャフト21に発生する渦電流損失が低減される。他の構成及び動作は実施の形態2と同様である。
このような回転電機1では、永久磁石22の軸線方向外側に設けられているリング部材61がシャフト21と電気絶縁層32との間に介在し、電気絶縁層32の軸線方向の寸法Li、永久磁石22の軸線方向の寸法Lm、導電性部材23の軸線方向の寸法La、保持部材24の軸線方向の寸法Lk、固定子コア4の軸線方向の寸法Lsの関係が、Lk≧La=Li>Lmで、かつLa>Lsの関係を満たしているので、固定子コア4の軸線方向の範囲外で発生する高調波磁束P1を導電性部材23と鎖交させることができる。これにより、固定子コア4の軸線方向の範囲外でも、高調波磁束P1がシャフト21に達する前に高調波磁束P1を低減させることができ、シャフト21での渦電流損失を低減させることができる。これにより、回転子2での発熱をさらに抑制することができ、永久磁石22の減磁をさらに抑制することができる。
また、シャフト21と電気絶縁層32との間が空間になっている場合には、回転子2の回転による遠心力により、電気絶縁層32に対する永久磁石22の軸線方向端部の接触位置で電気絶縁層32及び導電性部材23に発生するせん断応力が大きくなる。これに対して、本実施の形態では、固定子コア4の軸線方向の範囲外においてシャフト21の外周面と電気絶縁層32との間にリング部材61が介在しているので、電気絶縁層32及び導電性部材23に発生するせん断応力を軽減することができる。
なお、上記の例において、電気絶縁層32及び導電性部材23に発生するせん断応力はリング部材61と永久磁石22との比重差が小さいほど小さくなることから、リング部材61と永久磁石22との比重差は小さいほどよく、リング部材61の比重が永久磁石22の比重と等しいのが望ましい。
また、リング部材は複数のリング状の薄板を複数積層することによって構成されていてもよい。
また、上記の例では、永久磁石22の軸線方向外側に一対のリング部材61を設けた構成が実施の形態2の回転子2に適用されているが、永久磁石22の軸線方向外側に一対のリング部材61を設けた構成を実施の形態3〜5の回転子2に適用してもよい。
実施の形態7.
図15は、この発明の実施の形態7による導電性部材23の径方向の厚みと、インバータ駆動時の回転子2の損失との関係を表したグラフである。本実施の形態による回転子2の構成は、導電性部材23の径方向の厚みtの設定範囲を特定したことを除き、実施の形態1による回転子2の構成と同様である。導電性部材23の抵抗率をρ、導電性部材23の透磁率をμ、回転電機を駆動させるインバータのキャリア角周波数をωcとすると、キャリア高調波磁束に反応した渦電流が導電性部材23に流れるときの導電性部材23の表皮深さdは、以下の式(1)で定義される。
Figure 0006328349
図15は、導電性部材23で発生する渦電流による損失、導電性部材23よりも内周側にある部材である永久磁石22及びシャフト21で発生する渦電流による損失、及びそれらの総和である回転子2の損失の、導電性部材23の径方向の厚みtに対する依存性を示している。ここで、固定子3のティース42の表面から永久磁石22の外周面までの距離は、一定としている。また、図15では、導電性部材23の径方向の厚みtを表皮深さdによって規格化した値(t/d)を横軸に用い、導電性部材23が存在しない場合(t=0)の回転子2の損失を1にして規格化した値を縦軸に用いている。
図15に示されているように、導電性部材23よりも内周側にある部材の損失は、導電性部材23の径方向の厚みが増すにつれ小さくなっていく。これは、導電性部材23の径方向の厚みが増すにつれ導電性部材23の断面積が増すので抵抗が小さくなり、導電性部材23に流れる渦電流が大きくなるので、キャリア高調波磁束が打ち消され、導電性部材23の内周側にある部材に鎖交する磁束が減少するためである。
導電性部材23の内周側にある部材の損失は、図15から分かるように、t/dが0.1であるときに、導電性部材23がない場合の損失と比較して半分以下となり、t/dが1になると、導電性部材23がない場合の損失に対して1%以下にまで減少する。一方で、導電性部材23の径方向の厚みtが増すにつれて導電性部材23に流れる渦電流が増加するので、導電性部材23の損失も増加していくが、導電性部材23の径方向の厚みtが増すことにより導電性部材23の抵抗値が減少していくので、t/dが0.15を超えた辺りで導電性部材23の損失は減少に転ずる。さらに、導電性部材23の径方向の厚みtが増していくと導電性部材23の表面から固定子3のティース42までの距離が小さくなり、磁気抵抗の脈動による磁束密度の変動が大きくなるため、導電性部材23の損失は増加していく。回転子2の損失は、t/dが2であるときに、導電性部材が存在しないの場合(t=0)と同じになり、t/dが2を超えると、導電性部材23が存在しないの場合(t=0)よりも大きくなる。従って、導電性部材23の損失と導電性部材23の内周側にある部材の損失との総和である回転子2の損失は、t/d≦1で最小となる。即ち、導電性部材23の径方向の厚みtがt/d≦1の範囲にあるときに、回転子2の損失が最小になる。
本実施の形態に係る導電性部材23の厚みtは、以下の式(2)を満たすように設定されている。
Figure 0006328349
本実施の形態では、導電性部材23の厚みtが式(2)を満たすように設定されているので、導電性部材23が存在しない場合よりも回転子2の損失を小さく抑えることができ、永久磁石22の減磁を抑制することができる。
なお、この例では、導電性部材23の径方向の厚みtが式(2)を満たすように設定されているが、導電性部材23の径方向の厚みtの設定範囲をさらに限定して、以下の式(3)を満たすように導電性部材23の径方向の厚みtを設定してもよい。
Figure 0006328349
このように、式(3)を満たすように導電性部材23の径方向の厚みtを設定すれば、t/dの上限を1とすることができるので、導電性部材23の径方向の厚みtをt/d≦2と設定した場合よりも回転子2の損失をさらに小さく抑えることができ、永久磁石22の減磁を抑制することができる。また、式(3)を満たすように導電性部材23の厚みtを設定すれば、t/dの下限を0.1とすることができるので、導電性部材23よりも内周側にある部材の損失を、導電性部材23が存在しない場合と比較して半分以下に抑えることができ、永久磁石22の渦電流損失が低減し永久磁石22の減磁を抑えることができる。
なお、実施の形態1では、各対向部間領域26は、磁石間領域25の周方向の範囲内にのみ位置しているが、図16に示すように、複数の対向部間領域26のうち少なくとも1つが磁石間領域25の周方向範囲内に位置していてもよい。図16の回転子2では4つの対向部間領域26のうち1つが磁石間領域25の周方向範囲内に存在し、残りの3つの対向部間領域26は磁石間領域25ではなく、永久磁石22上に対向部間領域26が存在している。上記のような構成をとることで、対向部間領域26の全てが永久磁石22上に存在する場合と比較し、永久磁石22に鎖交するキャリア高調波成分が導電性部材23によって打ち消され、永久磁石22の減磁を抑制することができる。さらに、複数の対向部間領域26のうち少なくとも1つが磁石間領域25の周方向範囲内に位置するようにした構成を、実施の形態2〜6のそれぞれに適用してもよい。
また、各上記実施の形態では、回転子2及び固定子3のそれぞれの構成が軸線直交線Bに関して対称になっているが、回転子2及び固定子3のそれぞれの構成を軸線直交線Bに関して非対称にしてもよい。
この発明は各上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の基本的技術的思想及び教示に基づいて種々変更して実施することができる。
1 回転電機、2 回転子、3 固定子、4 固定子コア、5 固定子コイル、21 シャフト(回転子コア)、22 永久磁石、23 導電性部材、24 保持部材、25 磁石間領域、26 対向部間領域、31 極間部材、32 電機絶縁層、41 充填部材、51 導電性被膜、61 リング部材、231 第1の対向部、232 第2の対向部、311 極間部材本体、312 突起部。

Claims (10)

  1. 回転子コア、
    前記回転子コアの外周部に設けられ、周方向へ互いに離して配置されている複数の永久磁石、
    前記回転子コア及び前記複数の永久磁石をまとめて囲んでいる導電性部材、及び
    前記回転子コア、前記複数の永久磁石及び前記導電性部材をまとめて囲んでいる保持部材
    を備え、
    前記導電性部材の導電率は、前記永久磁石の導電率よりも高くなっており、
    前記導電性部材は、周方向について互いに離れて対向する第1及び第2の対向部を有し、
    前記第1及び第2の対向部間に存在する対向部間領域は、周方向について互いに隣り合う前記永久磁石間に存在する磁石間領域の周方向の範囲内に位置しており、
    前記導電性部材の径方向の厚みをt、前記導電性部材の抵抗率をρ、前記導電性部材の透磁率をμ、前記回転電機を駆動させるインバータのキャリア角周波数をω c 、前記導電性部材の表皮厚さをdとすると、
    dは、
    Figure 0006328349
    で定義され、
    tとdとの間には、
    Figure 0006328349
    を満たす関係が成立している回転電機の回転子。
  2. tとdとの間には、
    Figure 0006328349
    をさらに満たす関係が成立している請求項に記載の回転電機の回転子。
  3. 回転子コア、
    前記回転子コアの外周部に設けられ、周方向へ互いに離して配置されている複数の永久磁石、
    前記回転子コア及び前記複数の永久磁石をまとめて囲んでいる導電性部材、及び
    前記回転子コア、前記複数の永久磁石及び前記導電性部材をまとめて囲んでいる保持部材
    を備え、
    前記導電性部材の導電率は、前記永久磁石の導電率よりも高くなっており、
    前記導電性部材は、周方向について互いに離れて対向する第1及び第2の対向部を有し、
    前記第1及び第2の対向部間に存在する対向部間領域は、周方向について互いに隣り合う前記永久磁石間に存在する磁石間領域の周方向の範囲内に位置しており、
    前記磁石間領域に設けられている極間部材、及び
    前記複数の永久磁石及び前記極間部材のそれぞれと前記導電性部材との間に介在している電気絶縁層
    を備えている回転電機の回転子。
  4. 前記極間部材は、前記磁石間領域に設けられている極間部材本体と、前記極間部材本体から前記電気絶縁層を貫通して前記対向部間領域内に達し、前記保持部材に接触している突起部とを有している請求項に記載の回転電機の回転子。
  5. 前記突起部は、前記導電性部材の前記第1及び第2の対向部のそれぞれから離れている請求項に記載の回転電機の回転子。
  6. 回転子コア、
    前記回転子コアの外周部に設けられ、周方向へ互いに離して配置されている複数の永久磁石、
    前記回転子コア及び前記複数の永久磁石をまとめて囲んでいる導電性部材、及び
    前記回転子コア、前記複数の永久磁石及び前記導電性部材をまとめて囲んでいる保持部材
    を備え、
    前記導電性部材の導電率は、前記永久磁石の導電率よりも高くなっており、
    前記導電性部材は、周方向について互いに離れて対向する第1及び第2の対向部を有し、
    前記第1及び第2の対向部間に存在する対向部間領域は、周方向について互いに隣り合う前記永久磁石間に存在する磁石間領域の周方向の範囲内に位置しており、
    前記磁石間領域に設けられている極間部材、
    前記複数の永久磁石及び前記極間部材のそれぞれと前記導電性部材との間に介在している電気絶縁層、及び
    前記複数の永久磁石及び前記極間部材のそれぞれと前記電気絶縁層との間に介在している導電性被膜
    を備え、
    前記導電性被膜の導電率は、前記永久磁石の導電率よりも高くなっている回転電機の回転子。
  7. 前記対向部間領域に設けられている充填部材
    を備え、
    前記充填部材は、電気絶縁体である請求項又は請求項に記載の回転電機の回転子。
  8. 前記磁石間領域に設けられている極間部材
    を備え、
    前記極間部材は、前記磁石間領域に設けられている極間部材本体と、前記極間部材本体から前記対向部間領域へ突出し、前記保持部材に接触している突起部とを有している請求項1又は請求項に記載の回転電機の回転子。
  9. 請求項3から請求項のいずれか一項に記載の回転子、及び
    径方向について隙間を介して前記回転子を囲む固定子
    を備え、
    前記回転子は、前記永久磁石の軸線方向外側に設けられているリング部材を有し、
    前記リング部材は、前記回転子コアと前記電気絶縁層との間に介在しており、
    前記固定子は、固定子コアと、前記固定子コアに設けられている固定子コイルとを有し、
    前記固定子コイルは、軸線方向について前記固定子コアから突出するコイルエンドを有し、
    前記固定子コアの軸線方向の寸法をLs、前記永久磁石の軸線方向の寸法をLm、前記導電性部材の軸線方向の寸法をLa、前記電気絶縁層の軸線方向の寸法をLi、前記保持部材の軸線方向の寸法をLkとすると、
    Lk≧La=Li>Lmで、かつLa>Lsの関係が成立している回転電機。
  10. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の回転子、及び
    径方向について隙間を介して前記回転子を囲む固定子
    を備えている回転電機。
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