JP6327143B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと駆動用電動機とを搭載したハイブリッド車両の制御に関し、特に、エンジンの始動要因の比率を表示する表示制御に関する。
従来、ハイブリッド車両として、エンジンと駆動用電動機とを備えるものが公知である。このようなハイブリッド車両には、表示装置等を用いて乗員に車両の状態についての情報が通知される。
たとえば、特開2007−237970号公報(特許文献1)は、エンジンからのエンジンパワーと電動機からの電動パワーを加算した合計パワーと合計パワーに占める電動パワーの比率の両方の情報を表示する表示装置を開示する。このような表示装置を用いることによりエンジンや電動機の状態を乗員は認識することができる。
特開2007−237970号公報
しかしながら、上述したようなハイブリッド車両においては、車両の状態や、道路状況、環境条件など、様々な要因によりエンジンが始動するため、駆動用電動機のみで走行(以下、EV(Electric Vehicle)走行ともいう)している場合にエンジンが始動すると、どのような要因によりエンジンが始動したかについて車両の乗員が容易に認識することができない場合がある。そのため、乗員がEV走行を継続したい場合に、エンジンの始動を回避するためにどのような運転を行なうべきかについて容易に判断することができないという問題がある。このような問題は、特に、EV走行の継続時間(あるいは走行距離)の長い、外部電源による充電が可能ないわゆるプラグインハイブリッド車両において顕著である。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、エンジンの始動要因および適切な操作方法を認識可能なハイブリッド車両を提供することである。
この発明のある局面に係るハイブリッド車両は、エンジンと駆動用電動機とを搭載したハイブリッド車両である。このハイブリッド車両は、車室内に設けられ、ハイブリッド車両の状態についての情報を表示する表示装置と、表示装置を制御する制御装置とを備える。制御装置は、エンジンを停止させた状態で駆動用電動機の動力によりハイブリッド車両を走行させるモータ走行中にエンジンを始動させるための複数の始動条件のうちエンジンが始動したときの始動要因となった始動条件の比率を予め定められた態様で表示装置に表示させ、始動条件の比率に基づいてエンジンの始動頻度を低下させるための操作方法についての情報を表示装置に表示させる。
このようにすると、表示装置には、モータ走行中にエンジンが始動したときに始動要因となった始動条件の比率が予め定められた態様で表示されるため、エンジンの始動要因の傾向を乗員に認識させることができる。さらに、エンジンの始動頻度を低下させるための操作方法についての情報が表示されるため、エンジンの始動頻度を低下させるための適切な操作方法を乗員に認識させることができる。
好ましくは、制御装置は、複数の始動条件の比率のうち複数の始動条件の各々に対応づけられたしきい値を超える少なくともいずれかの始動条件の成立を抑制するための操作方法についての改善情報を表示装置に表示させる。
このようにすると、始動条件の比率がしきい値を超えた特定の始動要因についての改善情報を乗員に認識させることができる。
さらに好ましくは、制御装置は、ハイブリッド車両の走行終了時に改善情報を表示装置に表示させる。
このようにすると、乗員が走行終了時に改善情報を認識することによって、次回以降の走行において、表示された改善情報を考慮してハイブリッド車両を適切に運転することができる。
さらに好ましくは、制御装置は、エンジンが始動する毎に、エンジンが始動したときの始動要因となった始動条件の成立回数と、エンジンが始動したときのエンジンの始動回数の合計数とを積算し、合計数と複数の始動条件の各々に対応する成立回数とに基づいて始動条件の比率を算出する。
このようにすると、複数の始動条件の各々に対応する成立回数と、エンジンの始動回数の合計数とに基づいて始動条件の比率を算出することができる。
さらに好ましくは、制御装置は、エンジンが始動する毎に、始動要因についての情報を表示装置に表示させる。
このようにすると、エンジンが始動する毎に、乗員にエンジンの始動要因を認識させることができる。
さらに好ましくは、ハイブリッド車両は、駆動用電動機に電力を供給する蓄電装置と、ハイブリッド車両の外部の電源を用いて蓄電装置の充電が可能な充電装置とをさらに備える。
このようにすると、外部の電源を用いて車両に搭載された蓄電装置が充電可能なハイブリッド車両の走行時に、乗員はエンジンの始動要因および適切な操作方法を認識することができる。
この発明によると、表示装置には、モータ走行中にエンジンが始動したときに始動要因となった始動条件の比率が予め定められた態様で表示されるため、エンジンの始動要因の傾向を乗員に認識させることができる。さらに、エンジンの始動頻度を低下させるための操作方法についての情報が表示されるため、エンジンの始動頻度を低下させるための適切な操作方法を乗員に認識させることができる。したがって、エンジンの始動要因および適切な操作方法を認識可能なハイブリッド車両を提供することができる。
本実施の形態に係る車両の全体構成を示すブロック図である。 車両に搭載されたECUの機能ブロック図である。 エンジン動作要因を表示する表示画像の一例である。 エンジン動作要因の解析結果を示す表示画像の一例である。 走行終了後に適切な操作方法を表示する表示画像の一例である。 ECUで実行される制御処理を示すフローチャートである。 エンジン動作要因の解析結果を示す表示画像の他の例(その1)である。 エンジン動作要因の解析結果を示す表示画像の他の例(その2)である。 エンジン動作要因の解析結果を示す表示画像の他の例(その3)である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返されない。
図1を参照して、本実施の形態に係るハイブリッド車両1(以下、単に車両1と記載する)の全体ブロック図を説明する。車両1は、トランスミッション8と、エンジン10と、駆動軸17と、PCU(Power Control Unit)60と、バッテリ70と、駆動輪72と、充電装置78と、表示装置90と、操作装置94と、アクセルペダル160と、ECU(Electronic Control Unit)200とを含む。
トランスミッション8は、出力軸16と、第1モータジェネレータ(以下、第1MGと記載する)20と、第2モータジェネレータ(以下、第2MGと記載する)30と、動力分割装置40と、減速機58とを含む。
ECU200は、車輪速センサ14、電流センサ152、電圧センサ154、電池温度センサ156、および、ペダルストロークセンサ162等の各種センサから各種信号を受信する。
このような構成を有する車両1は、エンジン10および第2MG30のうちの少なくとも一方から出力される駆動力によって走行する。エンジン10が発生する動力は、動力分割装置40によって2経路に分割される。2経路のうちの一方の経路は減速機58を介して駆動輪72へ動力が伝達される経路であり、他方の経路は第1MG20へ動力が伝達される経路である。
第1MG20および第2MG30は、たとえば、三相交流回転電機である。第1MG20および第2MG30は、PCU60によって駆動される。
第1MG20は、動力分割装置40によって分割されたエンジン10の動力を用いて発電してPCU60を経由してバッテリ70を充電するジェネレータ(発電装置)としての機能を有する。また、第1MG20は、バッテリ70からの電力を受けてエンジン10の出力軸であるクランク軸を回転させる。これによって、第1MG20は、エンジン10を始動するスタータとしての機能を有する。
第2MG30は、バッテリ70に蓄えられた電力および第1MG20により発電された電力の少なくとも一方を用いて駆動輪72に駆動力を与える駆動用モータとしての機能を有する。また、第2MG30は、回生制動によって発電された電力を用いてPCU60を経由してバッテリ70を充電するためのジェネレータとしての機能を有する。
エンジン10は、複数個(本実施の形態においては4個)の気筒112を含むガソリンエンジンであって、ECU200からの制御信号S1に基づいて制御される。エンジン10としては、図1に示される形式に特に限定されるものではない。
このような構成を有するエンジン10において、ECU200は、複数の気筒112の各々に対して適切な時期に適切な量の燃料を噴射したり、複数の気筒112への燃料の噴射を停止したりすることによって、複数の気筒112の各々の燃料噴射量を制御する。
動力分割装置40は、エンジン10の発生する動力を、出力軸16を経由した駆動軸17への経路と、第1MG20への経路とに分割可能に構成される。動力分割装置40としては、サンギヤ、プラネタリキャリアおよびリングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を用いることができる。たとえば、第1MG20のロータをサンギヤに接続し、エンジン10の出力軸をプラネタリキャリアに接続し、かつ、出力軸16をリングギヤに接続することによって、動力分割装置40に、エンジン10と第1MG20と第2MG30とを機械的に接続することができる。
第2MG30のロータとも接続された出力軸16は、減速機58を経由して、駆動輪72を回転駆動するための駆動軸17と機械的に連結される。なお、第2MG30の回転軸と出力軸16との間に変速機をさらに組み込んでもよい。
PCU60は、バッテリ70から供給される直流電力を交流電力に変換し、第1MG20および第2MG30を駆動する。また、PCU60は、第1MG20および第2MG30が発電した交流電力を直流電力に変換し、バッテリ70を充電する。たとえば、PCU60は、直流/交流電力変換のためのインバータ(図示せず)と、インバータの直流リンク側とバッテリ70との間で直流電圧変換を実行するためのコンバータ(図示せず)とを含むように構成される。
バッテリ70は、蓄電装置であり、再充電可能な直流電源である。バッテリ70としては、たとえば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池が用いられる。バッテリ70の電圧は、たとえば200V程度である。バッテリ70は、上述したように第1MG20および/または第2MG30により発電された電力を用いて充電される他、後述する外部電源302から供給される電力を用いて充電されてもよい。なお、バッテリ70は、二次電池に限らず、直流電圧を生成できるもの、たとえば、キャパシタ、太陽電池、燃料電池等であってもよい。
バッテリ70には、電流センサ152と、電圧センサ154と、電池温度センサ156とが設けられる。電流センサ152は、バッテリ70の電流IBを検出して、検出結果を示す信号をECU200に送信する。電圧センサ154は、バッテリ70の電圧VBを検出して、検出結果を示す信号をECU200に送信する。電池温度センサ156は、バッテリ70の電池温度TBを検出して、検出結果を示す信号をECU200に送信する。
ECU200は、バッテリ70の電流IBと、電圧VBと、電池温度TBとに基づいてバッテリ70の蓄電量(以下、SOC(State Of Charge)と記載する)を推定する。ECU200は、たとえば、電流と、電圧と、電池温度とに基づいてOCV(Open Circuit Voltage)を推定し、推定されたOCVと所定のマップとに基づいてバッテリ70のSOCを推定してもよい。あるいは、ECU200は、たとえば、バッテリ70の充電電流と放電電流とを積算することによってバッテリ70のSOCを推定してもよい。
充電装置78は、車両1の停止中において、充電プラグ300が車両1に取り付けられることによって外部電源302から供給される電力を用いてバッテリ70を充電する。充電プラグ300は、充電ケーブル304の一方端に接続される。充電ケーブル304の他方端は、外部電源302に接続される。充電装置78の正極端子は、PCU60の正極端子とバッテリ70の正極端子とを接続する正極ラインPLに接続される。充電装置78の負極端子は、PCU60の負極端子とバッテリ70の負極端子とを接続する負極ラインNLに接続される。なお、充電プラグ300等を用いた接触給電によって外部電源302から車両1のバッテリ70に電力が供給される充電方法に加えてまたは代えて、共鳴法や電磁誘導等の非接触給電によって外部電源302から車両1のバッテリ70に電力が供給される充電方法が用いられてもよい。
表示装置90および操作装置94は、いずれも車室内(たとえば、運転席の周辺)に設けられる。表示装置90は、たとえば、インストルメントパネル(図示せず)に設けられるLCD(Liquid Crystal Display)等を用いて構成される。表示装置90は、複数のインジケータを含むメータ装置の一部として設けられてもよい。操作装置94は、たとえば、ステアリングホイール(図示せず)に設けられるDISPスイッチである。
操作装置94は、表示装置90の表示領域92に表示される選択メニューの操作を行なうための操作部材を含む。具体的には、操作装置94は、たとえば、複数の方向キーと、決定キーとを含む。操作装置94は、操作されたキーに対応した信号をECU200に出力する。
表示装置90は、車両1の状態についての情報や上述の選択メニューを示す画像を画面に表示させる表示領域92を含む。車両1の状態とは、たとえば、車両1の速度、バッテリ70の蓄電状態(たとえば、SOCや温度等)、車両1のシステム出力、走行距離、燃費、走行可能距離、バッテリ70の充電状態(たとえば、充電電流)、バッテリ70の放電状態(たとえば、放電電流)、エンジン10の回転速度、燃料の蓄積量、冷却水温等のうちの少なくともいずれかである。
表示装置90は、ECU200と図示しない通信バスを経由してCAN(Controller Area Network)通信等により相互に通信する。表示装置90は、たとえば、ECU200からの制御信号S3に基づいて表示領域92に選択メニューを表示させる。ECU200は、たとえば、表示装置90の表示領域92に複数の選択肢に対応する複数の表示画像が選択メニューに表示されている場合には、受信する操作装置94からの信号(たとえば、方向キーに対応した信号)に応じて複数の表示画像のうちの選択対象となる表示画像を変更するように表示装置90を制御する。ECU200は、操作装置94からの信号(たとえば、決定キーに対応した信号)に基づいて選択対象となる表示画像に対応する動作を行なうように車両1を制御する。
車輪速センサ14は、駆動輪72の回転速度Nwを検出する。車輪速センサ14は、検出された回転速度Nwを示す信号をECU200に送信する。ECU200は、受信した回転速度Nwに基づいて車速Vを算出する。なお、ECU200は、回転速度Nwに代えて第2MG30の回転速度に基づいて車速Vを算出するようにしてもよい。
アクセルペダル160は、運転席に設けられる。アクセルペダル160には、ペダルストロークセンサ162が設けられる。ペダルストロークセンサ162は、アクセルペダル160のストローク量(踏み込み量)APを検出する。ペダルストロークセンサ162は、ストローク量APを示す信号をECU200に送信する。なお、ペダルストロークセンサ162に代えてアクセルペダル160に対する車両1の乗員の踏力を検出するためのアクセルペダル踏力センサを用いてもよい。
ECU200は、エンジン10を制御するための制御信号S1を生成し、その生成した制御信号S1をエンジン10へ出力する。また、ECU200は、PCU60を制御するための制御信号S2を生成し、その生成した制御信号S2をPCU60へ出力する。
ECU200は、エンジン10およびPCU60等を制御することによって車両1が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体、すなわち、バッテリ70の充放電状態、エンジン10、第1MG20および第2MG30の動作状態を制御する制御装置である。
ECU200は、運転席に設けられたアクセルペダル160のストローク量APおよび車速Vに対応する車両要求パワーを算出する。ECU200は、算出された車両要求パワーに応じて、第1MG20のトルク、第2MG30のトルク、または、エンジン10の出力を制御する。
本実施の形態において、ECU200は、バッテリ70のSOCの低下を許容して(SOCを維持しないで)バッテリ70の電力を消費して走行するモード(以下、CD(Charge Depleting)モードと記載する)と、エンジン10が動作または停止される制御モードであって、バッテリ70のSOCの低下を抑制して(SOCを維持する場合を含む)走行するモード(以下、CS(Charge Sustaining)モードと記載する)とを含む制御モードのうちのいずれかの制御モードに従って、PCU60およびエンジン10を制御する。
なお、CDモードとしては、SOCを維持しないものに特に限定されるものではなく、たとえば、バッテリ70のSOCを維持して走行することよりEV走行によってバッテリ70の電力を消費して走行することを優先するモードであってもよい。また、制御モードとしては、CDモードおよびCSモード以外の制御モードが含まれてもよい。また、制御モードは、走行時における車両1の制御に限定して用いられるものではなく、走行時および停止時における車両1の制御に用いられる。
ECU200は、たとえば、CDモードとCSモードとを自動で切り替える。ECU200は、たとえば、バッテリ70のSOCが切替しきい値Aよりも大きい場合には、CDモードに従ってPCU60およびエンジン10を制御し、バッテリ70のSOCが切替しきい値Aよりも小さい場合には、CSモードに従ってPCU60およびエンジン10を制御する。なお、制御モードを切り替えるため設けられるスイッチやレバー等の操作部材がユーザにより操作されたことを受けて、ECU200がCDモードとCSモードとを切り替えてもよい。
CDモードに従った車両1の走行時においては、発電のためのエンジン10の動作が抑制されるため(すなわち、バッテリ70のSOCの低下が許容されるため)、バッテリ70のSOCは維持されず、走行距離の増加に応じてバッテリ70の電力が消費され、バッテリ70のSOCは、減少していく。
ECU200は、CDモード時においては、車両要求パワーがエンジン10の始動しきい値Pr(1)を超えない限りにおいて、第2MG30の出力のみで車両1が走行するようにPCU60を制御する。
ECU200は、CDモード時に第2MG30の出力のみで車両1が走行している場合に、車両要求パワーがエンジン10の始動しきい値Pr(1)を超えた後に(すなわち、車両要求パワーを第2MG30の出力のみで満足させることができないと判定された後に)、エンジン10を始動させて、第2MG30の出力とエンジン10の出力とで車両要求パワーを満足させるようにPCU60とエンジン10とを制御する。すなわち、CDモードは、発電のためのエンジン10の動作を抑制しつつ、車両要求パワーを満たすためのエンジン10の動作が可能な制御モードである。なお、車両要求パワーに代えて車両1の実パワーがエンジン10の始動しきい値を超える場合にエンジン10を始動させてもよい。また、ECU200は、CDモード時に車両要求パワーがエンジン10の停止しきい値を下回る場合には、エンジン10を停止させる。CDモード時の停止しきい値は、始動しきい値Pr(1)以下の値の予め定められた値である。
CSモードに従った車両1の走行時においては、発電のためのエンジン10の動作が可能となり、バッテリ70のSOCを維持したり、あるいは、バッテリ70のSOCを回復させたりすることによって、バッテリ70のSOCの低下が抑制される。
ECU200は、たとえば、CSモード時にバッテリ70のSOCが所定の制御範囲内(たとえば、上述の切替しきい値Aを含む制御範囲内)になるようにバッテリ70の充放電制御を実行してもよいし、バッテリ70のSOCが所定の目標SOC(たとえば、上述の切替しきい値A)を維持するようにバッテリ70の充放電制御を実行してもよい。
バッテリ70の充電制御としては、たとえば、第2MG30の回生制動により生じる回生電力を用いた充電制御と、エンジン10の動力を用いた第1MG20の発電電力を用いた充電制御とを含む。
ECU200は、CSモード時においては、バッテリ70のSOCが所定の制御範囲や所定の目標SOCを大きく超えている場合には、車両要求パワーがエンジン10の始動しきい値Pr(2)を超えない限りにおいて、第2MG30の出力のみで車両が走行するようにPCU60を制御する。
ECU200は、上述のようにCSモード時に第2MG30の出力のみで車両1が走行している場合に、車両要求パワーがエンジン10の始動しきい値Pr(2)を超えた後に(すなわち、車両要求パワーを第2MG30の出力のみで満足させることができないと判定された後に)、エンジン10を始動させて、第2MG30の出力とエンジン10の出力とで車両要求パワーを満足させるようにPCU60とエンジン10とを制御する。すなわち、CSモードは、発電のためのエンジン10の動作も、車両要求パワーを満たすためのエンジン10の動作も可能な制御モードである。また、ECU200は、CSモード時に車両要求パワーがエンジン10の停止しきい値を下回る場合には、エンジン10を停止させる。CSモード時の停止しきい値は、始動しきい値Pr(2)以下の値の予め定められた値である。
なお、本実施の形態においては、CDモード時の始動しきい値Pr(1)は、CSモード時の始動しきい値Pr(2)よりも高いものとし、CDモード時の停止しきい値は、CSモード時の停止しきい値よりも高いものとして説明する。始動しきい値Pr(1)およびPr(2)は、いずれも、第2MG30の出力の上限値以下であって、かつ、バッテリ70の出力の上限値(Wout)以下の値である。このようにすると、CDモード時とCSモード時とでエンジン10の稼動する機会に差異が生じることとなる。エンジン10の始動は、車両要求パワーに限定して実施されるものではなく、複数の始動条件のうちの少なくともいずれかが成立することによって実施される。
複数の始動条件は、車両1の走行パワーが始動しきい値を超えるという条件の他、たとえば、バッテリ70の残量(SOC)がしきい値を下回るという条件、車速がしきい値を超えるという条件、空調装置(以下、エアコンディショナとも記載する)(特に暖房)が作動するという条件、アクセルペダルの踏み込み量がしきい値を超えるという条件、バッテリ70の温度(以下、電池温度とも記載する)が予め定められた温度範囲外となる(電池温度が予め定められた温度範囲の上限値よりも大きくなる、あるいは、電池温度が予め定められた温度範囲の下限値よりも小さくなる)という条件とを含む。
以上のような構成を有する車両1においては、車両1の状態や、道路状況、環境条件など、様々な要因によりエンジン10が始動するため、第2MG30のみでEV走行(すなわち、エンジン10を停止させた状態で第2MG30の動力により車両1を走行させるモータ走行)している場合にエンジン10が始動すると、どのような要因によりエンジン10が始動したかについて車両1の乗員が容易に認識することができない場合がある。そのため、乗員がEV走行を継続したい場合に、エンジン10の始動を回避するためにどのような運転を行なうべきかについて容易に判断することができない場合がある。特に、EV走行の継続時間(あるいは走行距離)の長い、外部電源による充電が可能ないわゆるプラグインハイブリッド車両においてこのような問題が顕著である。
そこで、本実施の形態においては、ECU200は、エンジン10を始動させるための複数の始動条件のうちのエンジン10が始動したときの始動要因となった始動条件の比率を予め定められた態様で表示装置90に表示させ、始動条件の比率に基づいてエンジン10の始動頻度を低下させるための操作方法についての情報を表示装置90に表示させる点を特徴とする。
このようにすると、表示装置90には、エンジン10が始動したときに始動要因となった始動条件の比率が予め定められた態様で表示されるため、エンジン10の始動要因の傾向を乗員に認識させることができる。さらに、エンジン10の始動頻度を低下させるための操作方法についての情報が表示されるため、エンジン10の始動頻度を低下させるための適切な操作方法を乗員に認識させることができる。
図2に、本実施の形態に係る車両1に搭載されたECU200の機能ブロック図を示す。ECU200は、始動判定部202と、情報更新部204と、操作判定部206と、終了判定部208と、表示制御部210とを含む。なお、これらの構成は、プログラム等のソフトウェアにより実現されてもよいし、ハードウェアにより実現されてもよい。
始動判定部202は、EV走行中に、エンジン10が始動したか否かを判定する。始動判定部202は、たとえば、エンジン10が停止状態であって、かつ、第2MG30に対して出力が要求されている場合、車両1がEV走行中であると判定してもよい。また、始動判定部202は、たとえば、エンジン10に対して出力が要求されていない場合、エンジン10に対して燃料噴射制御や点火制御が実行されていない場合、あるいは、エンジン10の回転数がしきい値以下である場合に、エンジン10が停止状態であると判定する。
また、始動判定部202は、たとえば、エンジン10の回転速度が予め定められた値よりも小さい状態から予め定められた値よりも大きい状態に変化した場合に、EV走行中に、エンジン10が始動したと判定する。なお、始動判定部202は、たとえば、上述のエンジン10の回転速度についての条件に加えて、燃料噴射が開始された場合にエンジン10が始動したと判定してもよいし、あるいは、エンジン10を始動するための複数の始動条件のうちの少なくともいずれかの条件が成立した場合にエンジン10が始動したと判定してもよい。
情報更新部204は、始動判定部202によってエンジン10が始動したと判定された場合には、履歴情報を更新する。本実施の形態においては、履歴情報は、たとえば、エンジン10が始動した判定された時点におけるエンジン10の始動回数の合計数(積算値)と、エンジン10の始動要因となる複数の始動条件の各々の成立回数(積算値)と、複数の始動条件の各々の成立比率とを含む。履歴情報は、たとえば、ECU200の図示しないメモリにデータとして記憶されており、エンジン10が始動したと判定される毎にメモリに記憶されるデータが更新される。
なお、エンジン10の始動回数の合計数は、たとえば、車両1が製造された時点を算出始期としてそれ以降のエンジン10の始動回数の合計数であってもよいし、ユーザによってあるいは予め定められたタイミングで合計数が初期値(たとえば、ゼロ)にリセットされた時点を算出始期としてそれ以降のエンジン10の始動回数の合計数であってもよいし、エンジン10が始動した時点から予め定められた期間だけ遡った時点を算出始期としてそれ以降のエンジン10の始動回数の合計数であってもよい。また、始動条件についての成立回数の算出始期についても同様である。
情報更新部204は、エンジン10が始動したと判定された場合に、エンジン10の始動回数の合計数の値をメモリから読み出して、読み出された値に「1」を加算し、加算された値をメモリに記憶させることによって合計数を更新する。
さらに、情報更新部204は、エンジン10が始動したと判定された場合に、エンジン10の始動要因となった始動条件を特定する。情報更新部204は、エンジン10が始動したと判定された場合に、複数の始動条件のうちのいずれかの始動条件が成立したかを特定する。
情報更新部204は、特定された始動条件の成立回数の値をメモリから読み出して、読み出された値に「1」を加算し、て、加算された値をメモリに記憶させることによって成立回数を更新する。
さらに、情報更新部204は、エンジン10の始動回数の合計数と、複数の始動条件の成立回数とに基づいて(たとえば、成立回数を合計数で除算するなどして)複数の始動条件の各々についての成立比率を算出する。本実施の形態において、成立比率は、百分率で算出されるものとして説明するが、特に百分率で算出されることに限定されるものではない。
操作判定部206は、情報更新部204によって履歴情報が更新された場合に、表示領域92に表示される表示画像の切り替えの指示を示す操作信号を受信したか否かを判定する。表示画像の切り替えとは、後述する表示制御部210によってエンジン10の始動とともに表示されるエンジン10の始動要因を示す表示画像からエンジン10の始動要因の解析結果を示す表示画像への切り替えである。切り替えの指示を示す操作信号は、たとえば、操作装置94の方向キーを操作する操作信号であってもよいし、決定キーを操作する操作信号であってもよい。
終了判定部208は、始動判定部202によってエンジン10が始動したと判定された場合には、車両1の走行が終了したか否かを判定する。終了判定部208は、たとえば、車両1の速度がゼロとなる場合に、車両1の走行が終了したと判定する。
表示制御部210は、始動判定部202によってエンジン10が始動したと判定された場合には、図3に示すように、アクセル操作に対するハイブリッドシステムの出力状態や回生状態とともに、エンジン10の始動要因を予め定められた態様で表示領域92の所定の位置に表示させる。
図3は、表示領域92に、アクセル操作に対するハイブリッドシステムの出力状態や回生状態と、エンジン10の始動要因と、バッテリ70の充電状態とを予め定められた態様で表示する一例を示す。
図3に示すように、アクセル操作に対するハイブリッドシステムの出力状態や回生状態は、表示領域92の右上側から左下側へと湾曲した帯形状の表示領域にバーグラフの動きで表示される。
帯形状の表示領域は、CHG領域92aと、ECO領域92bと、PWR領域92cとを含む。たとえば、回生制動中の場合には、CHG領域92a内にバーグラフが表示される。具体的には、CHG領域92aの右端部から左側に向けてバーグラフが表示される。この場合においてCHG領域92a内で移動するバーグラフの左端部が現在の回生状態を示す。バーグラフの左端部がCHG領域92aの左端部に近づくほど回生制動による回生エネルギーの発生量が大きいことを示す。
たとえば、エコ運転が行なわれている場合には、ECO領域92b内にバーグラフが表示される。具体的には、ECO領域92bの左端部から右側に向けてバーグラフが表示される。この場合においてECO領域92b内で移動するバーグラフの右端部が現在の出力状態を示す。バーグラフの右端部がECO領域の右端部に近づくほど車両要求パワーが大きいことを示す。なお、ECO領域92bには、車両要求パワーがエンジンを始動するしきい値となる位置が認識可能に表示されるようにしてもよい。また、エコ運転とは、環境に配慮した運転状態であり、燃費特性のよい運転状態をいう。
たとえば、エコ運転が行なわれている場合に、車両要求パワーが大きくなりバーグラフの左端部がECO領域92bの右端部に到達すると、PWR領域92c内にバーグラフが表示される。具体的には、PWR領域92cの左端部から右側に向けてバーグラフが表示される。この場合においてPWR領域92c内で移動するバーグラフの右端部が現在の出力状態を示す。バーグラフの右端部がPWR領域92cの右端部に近づくほど車両要求パワーが大きいことを示す。
また、表示領域92の中央下部には、バッテリ70の充電状態を表示するための矩形の表示領域92dが設けられる。矩形の表示領域92d内には、バッテリ70のSOCを表示する表示画像が表示される。バッテリ70のSOCを表示する表示画像は、複数のセグメントを含む。バッテリ70のSOCが満充電状態(100%)である場合には、すべてのセグメントが表示された状態になる。バッテリ70のSOCが満充電状態でない場合には、現在のSOCに対応する個数分のセグメントが表示された状態になる。
さらに、矩形の表示領域の右側には、文字情報を表示するための表示枠92eが設けられる。表示制御部210は、エンジン10が始動される毎にエンジン10の始動要因についての文字情報を表示枠92e内に表示する。表示制御部210は、たとえば、エンジン10の始動要因が、走行パワーがエンジン10を始動するしきい値を超えたことであった場合には、図3に示すように、表示枠92e内に「走行パワー増加によりエンジンを始動しました」という文字情報を表示させる。なお、表示制御部210は、文字情報に代えて画像等を用いてエンジン10の始動要因を表示してもよい。以下の説明において図3に示される表示画像を要因画像と記載する。
表示制御部210は、操作判定部206によってエンジン10の始動要因の解析結果を示す表示画像への切り替えの指示を示す操作信号を受信したと判定した場合に、表示領域92に表示される表示画像を、図3に示される表示画像から図4に示される始動要因の解析結果を示す表示画像に切り替える。
図4は、エンジン10の始動要因の比率を予め定められた態様(図4においては円グラフ)で示したものである。図4に示されるエンジン10の始動要因の比率が円グラフとして表示領域92に表示されることによって、車両1の乗員にエンジン10の始動要因の比率を認識させることができる。以下の説明において、図4に示される表示画像を解析画像とも記載する。
図4に示されるエンジン10の始動要因は、(A)電池残量と、(B)パワーと、(C)車速と、(D)エアコン(暖房)と、(E)アクセル踏込と、(F)電池温度とを含む。なお、エンジン10の始動要因としては、図4で示した(A)〜(F)に特に限定されるものではない。また、各始動要因の比率の表示方法としては、図4に示される表示方法の他に、たとえば、始動要因毎に色分けして表示する方法であってもよい。
(A)電池残量は、バッテリ70のSOCがしきい値を下回ることを始動要因としてエンジン10が始動した比率を示す。(B)パワーは、走行パワーがしきい値を超えることを始動要因としてエンジン10が始動した比率を示す。(C)車速は、車速がしきい値を超えることを始動要因としてエンジン10が始動した比率を示す。(D)エアコン(暖房)は、エアコンディショナを作動させて車室内を暖房することを始動要因としてエンジン10が始動した比率を示す。(E)アクセル踏込は、アクセルペダルの踏み込み量がしきい値を超えることを始動要因としてエンジン10が始動した比率を示す。(F)電池温度は、バッテリ70の温度が予め定められた温度範囲外となることを始動要因として始動した比率を示す。
なお、表示制御部210は、切り替えの指示を示す操作信号の受信に応じて表示領域92に表示される表示画像が図4に示される表示画像へと切り替えられた場合に、表示画像が切り替えられた時点から予め定められた時間が経過するまで図4に示される表示画像の表示を継続し、その後、図3に示される表示画像に復帰してもよいし、再び切り替えの指示を示す操作信号を受信するまで図4に示される表示画像の表示を継続してもよい。
表示制御部210は、終了判定部208によって、車両1の走行が終了したと判定される場合に、図5に示すように、表示領域92の表示枠92e内に始動条件の比率に基づいてエンジンの始動頻度を低下させるための操作方法についての文字情報を表示させる。
具体的には、表示制御部210は、複数の始動要因の比率のうち複数の始動要因の各々に対応づけられたしきい値を超える少なくともいずれかの始動要因に対応するエンジン10の始動条件の成立を抑制するための操作方法についての改善情報(以下、アドバイス情報とも記載する)を表示領域92の表示枠92e内に表示させる。
表示制御部210は、たとえば、図4に示される(A)〜(F)のうちの(D)エアコン(暖房)の比率がしきい値を超える場合には、車両1の走行が終了したと判定された場合に、「エアコン温度を下げることでエンジン始動頻度を低下させられます」という文字情報(アドバイス情報)を表示させる。なお、図5に示される表示画像のうち表示枠92e内の文字情報以外の構成は、図3に示される表示画像の構成と同様であるため、その詳細な説明は繰り返さない。各始動要因の比率に設定されるしきい値は、予め定められた値であって、実験等により適合すればよい。また、複数の始動要因の比率のうちしきい値を超える始動要因の比率が複数個ある場合には、しきい値の超過分が最も大きい始動要因に対する改善情報を表示領域92の表示枠92e内に表示してもよいし、しきい値を超える複数の始動要因の比率の少なくともいずれかに対する複数の改善情報を車両1の走行終了後に予め定められた順番で表示領域92の表示枠92e内に表示してもよい。なお、アドバイス情報の表示は、始動要因の比率についての予め定められた優先順位に従って行なわれてもよい。たとえば、優先順位が最も高い始動要因についてのみアドバイス情報が表示されてもよいし、優先順位に従った順番でアドバイス情報が表示されてもよい。
図6を参照して、本実施の形態に係る車両1に搭載されたECU200で実行される制御処理について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、ECU200は、EV走行中であるか否かを判定する。EV走行中であると判定される場合(S100にてYES)、処理はS101に移される。もしそうでない場合(S100にてNO)、この処理は終了する。
S101にて、ECU200は、エンジン10が始動したか否かを判定する。エンジン10が始動した場合(S101にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでない場合(S101にてNO)、この処理は終了する。
S102にて、ECU200は、履歴情報を更新する。履歴情報の更新については上述したとおりであるため、その詳細な説明は繰り返さない。S104にて、ECU200は、更新した履歴情報に基づいて各始動要因に対応する比率を更新するとともに、図4に示されるエンジン10の始動要因の比率を示す円グラフの画像を更新する。S106にて、ECU200は、図3に示されるような要因画像を表示させる。なお、表示領域92の表示枠92e内には、エンジン10の始動要因を示す文字情報が表示される。
S108にて、ECU200は、解析画像へ切り替える操作が行なわれたか否かを判定する。解析画像へ切り替える操作が行なわれた場合(S108にてYES)、処理はS110に移される。もしそうでない場合(S108にてNO)、処理はS112に移される。S110にて、ECU200は、S104にて更新した解析画像を表示させる。
S112にて、ECU200は、車両1の走行が終了したか否かを判定する。車両1の走行が終了したと判定される場合(S112にてYES)、処理はS114に移される。もしそうでない場合(S112にてNO)、この処理は終了する。
S114にて、ECU200は、図5に示されるような表示画像を表示させる。なお、表示領域92の表示枠92e内には、エンジン10の始動要因の比率に基づいたアドバイス情報が表示される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る車両1に搭載されたECU200の動作について説明する。
たとえば、車両1がEV走行している場合を想定する(S100にてYES)。車両1の乗員がエアコンディショナを作動させて車室内を暖房することによりエンジン10が始動した場合には、(S101にてYES)、エンジン10の始動要因がエアコンディショナが作動したという始動条件であることが特定される。そして、始動要因として特定された始動条件の成立回数と、エンジン10の始動回数の合計数とが更新されるとともに、各始動要因の比率が更新される(S102)。更新された履歴情報に基づいて図4に示される解析画像が更新される(S104)。また、表示装置90の表示領域92には、図3に示されるような表示画像が表示されるとともに、表示枠92e内には、エンジン10の始動要因がエアコンディショナの作動によるものであることが文字情報として表示される(S106)。
車両1の乗員が操作装置94を操作することにより解析画像への切り替え操作が行なわれると(S108にてYES)、図4に示される解析画像が表示される(S110)。
車両1が停止するなどして車両1の走行が終了する場合であって(S112にてYES)、エアコンディショナの作動による始動要因の比率がしきい値よりも大きく、かつ、しきい値からの超過分が他の始動要因のうちで最も大きい場合には、表示領域92には、図5に示されるようなアドバイス情報が表示される(S114)。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両1によると、表示装置90には、エンジン10が始動したときに始動要因となった始動条件の比率が予め定められた態様で表示されるため、エンジン10の始動要因の傾向を乗員に認識させることができる。さらに、エンジン10の始動頻度を低下させるための(始動条件の成立を抑制するための)適切な操作方法がアドバイス情報として表示されるため、適切な操作方法を乗員に認識させることができる。したがって、エンジンの始動要因および適切な操作方法を認識可能なハイブリッド車両を提供することができる。
さらに、複数の始動要因の比率のうちの各始動要因に対応づけられたしきい値を超える始動条件の成立を抑制するための操作方法をアドバイス情報として表示装置90に表示させることにより、始動要因の比率がしきい値を超えた特定の要因についての改善情報を乗員に認識させることができる。
さらに、車両1の走行終了時に改善情報を表示装置90に表示させることにより、乗員が走行終了時に表示装置90に注目することによって、次回の走行以降において、表示された改善情報を考慮して車両1を運転することができる。
さらに、エンジン10が始動する毎に、エンジン10の始動時に成立した始動条件についての成立回数を更新して、エンジン10が始動した時点におけるエンジン10の始動回数の合計数と複数の始動条件の各々に対応する成立回数とに基づいて始動条件の比率を更新することができる。
さらに、外部の電源を用いて車両に搭載された蓄電装置が充電可能なハイブリッド車両の走行時においては、EV走行の継続時間(あるいは走行距離)が長い傾向にある。そのため、乗員がエンジン10の始動要因を認識することによって、エンジン10の始動頻度を低下させる適切な操作を実施することによって、エンジン10の始動を抑制してEV走行を継続させることができる。
本実施の形態の変形例について以下に説明する。
本実施の形態においては、操作装置94は、ステアリングホイールに設けられるハードウェアであるものとして説明したが、たとえば、表示装置90の表示領域92の前面にタッチパネルが配置されており、表示領域92に表示された切り替えスイッチに対応する画像と重複するタッチパネル上の所定領域に対してタッチ操作が行なわれることにより表示画像を解析画像へ切り替えるようにしてもよいし、あるいは、マイク等の音声入力手段を用いて表示画像を解析画像へ切り替えるようにしてもよい。
本実施の形態においては、エンジン10の始動要因の比率を示す解析画像として、図4に示される円グラフを用いることを一例として説明したが、特に図4に示されるような円グラフに限定されるものではない。
たとえば、図7に示すように、車両1の形状にバッテリ等の始動要因に関連した部品の画像あるいは文字を配置し、各画像に重複する位置に丸枠を表示し、丸枠内に始動要因の比率を表示するような構成としてもよい。このようにすると、車両1の乗員に車両1のどの部位あるいは部品がエンジン10の始動要因となっているかを認識させることができる。
あるいは、図8に示すように、棒グラフを用いてエンジン10の始動要因の比率を表示するようにしてもよい。図8の縦軸は比率を示し、横軸は、各始動要因を示す。図8においては、電池残量、パワー、車速、エアコンディショナ、アクセルペダルの踏み込み量、電池温度の順で配置されるが、特に、この順序に限定されるものではない。たとえば、比率が大きい順に配列されるようにしてもよいし、比率が小さい順に配列されるようにしてもよいし、予め定められた順序で固定されていてもよい。このようにしても、車両1の乗員に車両1のどの部位あるいは部品がエンジン10の始動要因となっているかを認識させることができる。
あるいは、図9に示すように、レーダーグラフを用いてエンジン10の始動要因の比率を表示するようにしてもよい。図9に示されるレーダーグラフにおいて、電池残量、パワー、車速、エアコンディショナ、アクセルペダルの踏込量、電池温度の各始動要因に対応する複数の数値軸が原点から放射状に配置されて構成される。図9に示されるレーダーグラフは、各数値軸にプロットされる各始動要因の比率が隣接する数値軸の比率と線で結ぶようにして形成される。レーダーグラフにおける各始動要因の配置については、特に図9に示される配置に限定されるものではなく、たとえば、時計回りに比率が大きい順に配置されるようにしてもよいし、比率が小さい順に配置されるようにしてもよいし、予め定められた配置で固定されていてもよい。これらの配置は、更新毎に変更されてもよいし、固定されていてもよい。このようにしても、車両1の乗員に車両1のどの部位あるいは部品がエンジン10の始動要因となっているかを認識させることができる。
本実施の形態においては、エンジン10が始動したときの始動要因や、始動要因の比率や、アドバイス情報を表示領域92に表示されるものとして説明したが、たとえば、表示領域92への表示に代えてまたは加えて音声によって始動要因や、始動要因の比率や、アドバイス情報を運転者に報知するようにしてもよい。
なお、上記した変形例は、その全部または一部を組み合わせて実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ハイブリッド車両、8 トランスミッション、10 エンジン、14 車輪速センサ、16 出力軸、17 駆動軸、40 動力分割装置、58 減速機、60 PCU、70 バッテリ、72 駆動輪、78 充電装置、90 表示装置、92 表示領域、94 操作装置、112 気筒、152 電流センサ、154 電圧センサ、156 電池温度センサ、160 アクセルペダル、162 ペダルストロークセンサ、200 ECU、202 始動判定部、204 情報更新部、206 操作判定部、208 終了判定部、210 表示制御部、300 充電プラグ、302 外部電源、304 充電ケーブル。

Claims (5)

  1. エンジンと駆動用電動機とを搭載したハイブリッド車両であって、
    車室内に設けられ、前記ハイブリッド車両の状態についての情報を表示する表示装置と、
    前記表示装置を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記エンジンを停止させた状態で前記駆動用電動機の動力により前記ハイブリッド車両を走行させるモータ走行中に前記エンジンを始動させるための複数の始動条件のうち前記エンジンが始動したときの始動要因となった始動条件の比率を予め定められた態様で前記表示装置に表示させ、
    前記始動条件の比率に基づいて前記エンジンの始動頻度を低下させるための操作方法についての情報を前記表示装置に表示させ
    前記制御装置は、前記複数の始動条件の比率のうち前記複数の始動条件の各々に対応づけられたしきい値を超える少なくともいずれかの始動条件の成立を抑制するための操作方法についての改善情報を前記表示装置に表示させる、ハイブリッド車両。
  2. 前記制御装置は、前記ハイブリッド車両の走行終了時に前記改善情報を前記表示装置に表示させる、請求項に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記制御装置は、前記エンジンが始動する毎に、前記エンジンが始動したときの始動要因となった始動条件の成立回数と、前記エンジンが始動したときの前記エンジンの始動回数の合計数とを積算し、前記合計数と前記複数の始動条件の各々に対応する前記成立回数とに基づいて前記始動条件の比率を算出する、請求項1に記載のハイブリッド車両。
  4. 前記制御装置は、前記エンジンが始動する毎に、前記始動要因についての情報を前記表示装置に表示させる、請求項1に記載のハイブリッド車両。
  5. 前記ハイブリッド車両は、
    前記駆動用電動機に電力を供給する蓄電装置と、
    前記ハイブリッド車両の外部の電源を用いて前記蓄電装置の充電が可能な充電装置とをさらに備える、請求項1に記載のハイブリッド車両。
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