JP6326845B2 - 車両の通風抵抗予測装置、方法、及びプログラム - Google Patents

車両の通風抵抗予測装置、方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6326845B2
JP6326845B2 JP2014022547A JP2014022547A JP6326845B2 JP 6326845 B2 JP6326845 B2 JP 6326845B2 JP 2014022547 A JP2014022547 A JP 2014022547A JP 2014022547 A JP2014022547 A JP 2014022547A JP 6326845 B2 JP6326845 B2 JP 6326845B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
vehicle
differential pressure
ventilation resistance
cooling air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014022547A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015149007A (ja
Inventor
朋冬 松浮
朋冬 松浮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2014022547A priority Critical patent/JP6326845B2/ja
Publication of JP2015149007A publication Critical patent/JP2015149007A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6326845B2 publication Critical patent/JP6326845B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車両の通風抵抗予測装置、方法、及びプログラムに関し、特に数値流体力学解析を用いた通風抵抗予測装置、方法、及びプログラムに関する。
車両のエンジンルーム内に備えられたラジエータを冷却するためには、ファンが用いられている。ラジエータを効率よく冷却するためには十分な量の冷却風をエンジンルーム内に導入する必要があり、そのために適切な車両設計及びファン選定を行う必要がある。
従来は、ファン特性曲線、及び冷却風の風量とエンジンルームの通風抵抗との関係を示した通風抵抗曲線に基づいて、車両設計及びファンの選定を行っていた。ファン特性曲線は、ファンが発生させる風量とファン前後の差圧との関係を示したファン自体の特性を表すデータで、一般的にメーカ等から開示されている。
一方、通風抵抗曲線は、車両の構造によって変化する曲線で、適切な設計を行うためには、この曲線を作成する必要がある。通風抵抗曲線は、従来、実際の車両を用いて実験的に求められていた。ファンを作動させずに車両前面から冷却風を通風させ、ファンの前方と後方にある適切なポイントで冷却風の圧力を測定し、これらの差圧を求める。さらに、冷却風の風量を変えながらこの測定を複数回行い、得られた風量と差圧との関係をプロットし、二次曲線に当てはめることで、通風抵抗曲線が作成される。
しかし、この方法では、実験用車両を製作する必要があり、開発コストの増加の要因となる。また、エンジンルーム下方が開放されているトラックのような車両の場合、ファンの停止・作動、あるいは回転数といったファンの作動条件によって、エンジンルーム内に導入される冷却風の経路が変化するため、圧力を測定すべき位置も変化する。そのため、正確な通風抵抗曲線を作成するには、実験の都度、正確な測定位置を探さなくてはならず、効率的ではない。
特許文献1には、コンピュータを用いた解析によりファン周辺の流体の流量を求める電子機器用熱解析装置が記載されている。この装置では、電子機器の形状データからノードを生成し、ノードの圧力を求め、ファン要素両端のノードの圧力差とファンの流量との関係が、ファン特性を示す曲線に近づくまで補正を繰り返すことで、ファン周辺の流体の流量を求めている。
特開2001−108642号公報
しかし、特許文献1に記載の装置では、ファン要素両端のノードの圧力差は、予め決められた位置で計算される。したがって、この装置では上記のように、ファンの作動条件によって測定すべき位置が変化するような場合に、ファン要素両端のノードの圧力差を正確に求めることはできない。
そこで、本発明は、エンジンルーム内に導入される冷却風の経路がファンの作動条件よって変化する場合であっても、効率的かつ正確に車両の通風抵抗を求めることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンを動力源とし、エンジンルーム内にファンを有する車両の通風抵抗予測装置であって、前記車両のモデルデータ及び前記ファンの回転数に基づいて、数値流体力学解析を行うことにより、前記ファンが発生させる冷却風の風量、及び前記車両前後方向の位置を示す座標の関数として前記冷却風の圧力を予測する予測手段と、前記関数における、前記ファン後方側にある極大値と、前記ファン前方側にある極小値との差を、前記風量に対する前記ファン前後の差圧として算出する差圧算出手段とを備え、前記予測及び前記算出は、それぞれが異なる前記ファンの回転数で複数回行われ、さらに、前記通風抵抗予測装置は、複数回の前記予測及び前記算出によって得られた前記風量と前記差圧との関係を複数プロットすることにより前記風量と前記差圧との関係を示す曲線を作成する曲線作成手段を備えることを特徴とする車両の通風抵抗予測装置を提供する。
前記車両は、前記ファンの前方に配されたラジエータと、前記ラジエータの外周と前記ファンの外周とを結び、前記ラジエータと前記ファンとの間の空間を外部の空間から仕切る仕切り部材とを有し、前記予測は、前記空間を通る冷却風に対して行われてもよい。
前記差圧の算出に用いる極小値は、前記ラジエータと前記ファンとの間にある極小値であってもよい。
前記差圧の算出に用いる極大値は前記ファン後方側で前記ファンに最も近い位置にある極大値であり、前記差圧の算出に用いる極小値は前記ファン前方側で前記ファンに最も近い位置にある極小値であってもよい。
前記差圧の算出に用いる極大値は前記ファン後方側の所定範囲内における前記圧力の最大値であり、前記差圧の算出に用いる極小値は、前記ラジエータと前記ファンとの間における前記圧力の最小値であってもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明は、エンジンを動力源とし、エンジンルーム内にファンを有する車両の通風抵抗予測をコンピュータが実行する方法であって、前記車両のモデルデータ及び前記ファンの回転数に基づいて、数値流体力学解析を行うことにより、前記ファンが発生させる冷却風の風量、及び前記車両前後方向の位置を示す座標の関数として前記冷却風の圧力を予測する予測工程と、前記関数における、前記ファン後方側にある極大値と、前記ファン前方側にある極小値との差を、前記風量に対する前記ファン前後の差圧として算出する差圧算出工程とを含み、前記予測及び前記算出は、それぞれが異なる前記ファンの回転数で複数回行われ、さらに、前記方法は、複数回の前記予測及び前記算出によって得られた前記風量と前記差圧との関係を複数プロットすることにより前記風量と前記差圧との関係を示す曲線を作成する曲線作成工程を含むことを特徴とする方法を提供する。
上記の方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムであってもよい。
上記構成によれば、エンジンルーム内に導入される冷却風の経路がファンの作動条件よって変化する場合であっても、効率的かつ正確に車両の通風抵抗を求めることができる。
本発明の一実施形態にかかる通風抵抗予測装置を表したブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる車両前部の解析用モデルの断面図である。 ファン停止時、エンジンルームに導入される冷却風の流れを表した図である。 ファン動作時、エンジンルームに導入される冷却風の流れを表した図である。 CFD解析によって予測された冷却風の流れ及び圧力の一例を示した図である。 曲線作成部で作成される通風抵抗曲線を示した図である。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳述する。同一の構成要素には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態にかかる通風抵抗予測装置1を表したブロック図である。通風抵抗予測装置1は、モデル作成部101、数値流体力学解析部(以下、CFD解析部)102、差圧算出部103、曲線作成部104、及び記憶部105を含む。また、通風抵抗予測装置1は、入力部106、表示部107、及び外部装置108と通信可能に接続されている。
記憶部105は、ROM、RAM、あるいはフラッシュメモリ等の記憶媒体であり、各種計算及び解析に必要なデータ及びプログラムが記憶されている。入力部106は、キーボード、マウス等であり、ユーザは入力部106を通じて通風抵抗予測装置1を操作する。表示部107は、液晶ディスプレイ等であり、ユーザによる入力を行うための画面、3Dデータ、解析結果等を表示する。外部装置108は、例えばサーバであり、通風抵抗予測装置1は必要に応じて外部装置108からデータを取り込む。その他の構成については、以下に詳述する。
<モデル作成部>
モデル作成部101は、ユーザの操作によって、あるいは記憶部105又は外部装置108から取り込んだデータに基づいて、車両2(図2)の3Dデータからなる解析モデルMD(モデルデータ)を作成する。
図2は、本発明の一実施形態にかかる車両2前部の解析モデルMDの断面図である。図中、左側が車両2の前方、上側が車両2の上方となる。また、本実施形態では車両2は、ディーゼルエンジンを動力源とし、過給機としてターボチャージャーが設けられている。また、車両2は、キャブオーバ型車両であり、キャビンCBの下にエンジンルームERが配される。
エンジンルームER内には、車両2前方から順にラジエータグリル201、インタークーラー202、ラジエータ203、壁面204、ファンシュラウド205、ファン206、シャフト207、及びエンジン208が設けられている。また、エンジンルームERの下部209は開放されている。
ラジエータグリル201は、車両2前方からエンジンルームER内に冷却風を取り込む部分である。インタークーラー202は、ターボチャージャーが取り込んだ圧縮空気を冷却するための装置である。インタークーラー202は、前方からの冷却風を車両2後方側に通すようになっている。
ラジエータ203は、エンジン208を循環する冷却水を冷却するための装置である。ラジエータ203は前方からの冷却風を車両2後方側に通すようになっている。壁面204は、ラジエータ203とエンジンルームER上面との間に設けられている。壁面204により、ラジエータ203とエンジンルームER上面との間から冷却風が漏れるのが防止される。
ファンシュラウド205は、ラジエータ203の外周とファン206の外周とを結び、ラジエータ203とファン206との間の空間Spを外部の空間から仕切る仕切り部材である。この部材により、ラジエータ203を出た冷却風はファン206に効率よく導かれる。
ファン206は冷却風を発生させる装置で、その回転軸はシャフト207に取り付けられる。さらに、シャフト207はエンジン208に取り付けられる。そのため、エンジン208の回転が、シャフト207を介してファン206に伝えられることによりファン206が動作する。
作成された解析モデルMDのデータは、表示部107に表示され、CFD解析部102に送信される。なお、車両2は、本実施形態の構成に限らず、また、エンジンルームER内の要素は上記のものに限られない。
<CFD解析部>
CFD解析部102は、解析プログラムを用いて、エンジンルームER内の冷却風の圧力Pを予測する。ここで、冷却風の圧力Pは冷却風の流れる方向の成分であり、以下の記載においても同様である。本実施形態では、解析プログラムとしてCD−adapco社のSTAR−CCM+を用いているが、それに限られず、以下に述べる解析と同様の解析を行えるものであればよい。
まず、CFD解析部102は解析モデルMDからメッシュを作成する。メッシュの作成は、四面体を用いた非構造格子法、直方体を用いた直行格子法等、3Dデータの形状や解析条件によって適宜選択することができる。
次に、CFD解析部102は解析条件を取得する。本実施形態では、解析条件は車両2の速度(以下、車速)V(km/h)、及びファン206の動作条件としてその回転数N(rpm)が入力される。なお、解析条件はこれらの条件の他にも、ファンの種類、車両2の外部環境での風速、気象条件や標高等により変化する気圧、解析モデルMDに可動部品を含む場合はその動作条件、冷却風により変形するような部品を含むような場合はヤング率等、適宜対応する条件を入力するようにしてもよい。
解析条件が取得されると、CFD解析が行われる。図3−1は、ファン206停止時、エンジンルームERに導入される冷却風の流れを表した図である。この場合、エンジンルームER内に導入される冷却風は車両2の走行により車両前方から受ける風であり、ラジエータグリル201を通して導入される冷却風31Aのみで、さらにファン206を通過した冷却風はエンジン208の外周面に沿って、エンジンルームER内を車両2後方に流れる(冷却風32A)。
図3−2は、ファン206動作時、エンジンルームERに導入される冷却風の流れを表した図である。この場合、エンジンルームER内には、ラジエータグリル201を通過する冷却風31Aに加え、開放されたエンジンルームERの下部209からの冷却風31Bも導入される。さらに、ファン206を通過した冷却風は、エンジンルームER内を流れる(冷却風32A)だけでなく、下部209からエンジンルームERの外に出る(冷却風32B)。
本実施形態の解析では、図3−2のように、エンジンルームER内を流れる冷却風31A及び32Aに加えて、下部209から入出する冷却風31B及び32Bも考慮して行われる。
図4は、CFD解析によって予測された冷却風の流れ及び圧力の一例を示した図で、図4上側は予測された冷却風の流れを流線FLで示した図である。本実施形態では解析プログラムによりラジエータ203を通過する冷却風の風量QRが計算される。ここで、風量の単位はm3/min等、単位時間当たりの体積を表す単位である。空間Spは、ラジエータ203とファンシュラウド205とファン206とによって囲まれている。そのため、ラジエータ203を出た冷却風は全てファン206に導かれる。したがって、本実施形態ではラジエータ203を通過する冷却風の風量QRはファン206が発生させる風量Qと等しい。
また、車両2前後方向の位置をx座標としたとき、それぞれの流線FLは、xの関数となる圧力のパラメータp(x)を有している。冷却風に相当する流線(例えば、ラジエータ203を通過する流線)を選び、これらの流線について所定のx座標における圧力のパラメータの平均を算出することで、冷却風の圧力P(x)が算出される。圧力の単位は、例えばPa、barなどが挙げられる。
図4下側は、予測された冷却風の圧力P(x)を示した図である。図中、縦軸は圧力P、横軸は車両2前後方向の位置をxであり、基準となる圧力PSTは大気圧である。まず、車両2が走行等により前方から受ける風の作用WFRにより圧力P(x)は上昇する。前方からエンジンルームER内に入る冷却風はラジエータグリル201による抵抗R201を受けて圧力P(x)が低下する。エンジンルームER内を流れる冷却風は、エンジンルームERの形状による影響により圧力P(x)が徐々に低下する。さらに、冷却風はインタークーラー202による抵抗R202、ラジエータ203による抵抗R203、ファンシュラウド205による抵抗R205を受け、圧力P(x)が低下する。その後、冷却風はファン206による作用W206を受けて、圧力P(x)が上昇する。ファン206を出た冷却風は、エンジン208による抵抗R208によって再び圧力P(x)が低下する。
得られた圧力P(x)のデータから、ファン206後方側にある圧力の極大値Pmax及びファン206前方側にある圧力の極小値Pminがファン206前後の差圧ΔP算出のためのデータとして抽出される。本実施形態では、極大値Pmaxはファン206後方側でファン206に最も近い位置にある極大値であり、極小値Pminはファン206前方側でファン206に最も近い位置にある極小値である。
なお、極大値Pmax、極小値Pminの抽出方法はこれに限らず、例えば、ファン206前後方の所定範囲における圧力P(x)の最大値、最小値であってもよい。ファン206前方側の所定範囲として、例えば、ラジエータ203とファン206との間が考えられる。
抽出された極大値Pmax及び極小値Pminは、車速V及び冷却風の風量Qとともに、差圧算出部103に送信される。
<差圧算出部>
差圧算出部103では、CFD解析部102で計算された極大値Pmaxと極小値Pminとの差Pmax−Pminを差圧ΔPとして算出する。算出された差圧ΔPは、車速V及び冷却風の風量Qと関連付けられ、記憶部105に記憶される。
<曲線作成部>
曲線作成部104では、記憶部105に記憶され、車速Vが一定条件下で計算された、風量Qに対する差圧ΔPの値をプロットすることにより、風量Qと差圧ΔPとの関係を示す通風抵抗曲線ΔPV(Q)を作成する。
図5は、曲線作成部104で作成される通風抵抗曲線ΔPV(Q)を示した図である。一般に、差圧ΔPは風量Qの二次関数で表されるため、正確な曲線を作成するためにはプロットは少なくとも3点以上必要となる。そのため、本実施形態では、車速Vが一定の条件下、それぞれ異なるファン206の回転数N1、N2、N3に対して、風量Q1、Q2、Q3及び差圧の値ΔP1、ΔP2、ΔP3を計算する必要がある。
車両2が走行中で前方からの風を受ける場合(V>0)、図5の曲線のように、Q=0において差圧ΔPは負の値となる(ΔPV(0)<0)。一方、車速Vが0km/hである場合は、風量Qが0ならば差圧ΔPは0となる(ΔPV=0(0)=0)。そのため、V=0であれば、プロット点数は2点であっても通風抵抗曲線ΔPV=0(Q)は作成できる。
<本実施形態の効果>
本実施形態の通風抵抗予測装置1では、3Dモデルに基づき解析プログラムを用いて通風抵抗曲線ΔPV(Q)を作成している。そのため、実際の車両の製作をすることなく、効率的に車両2の通風抵抗(差圧ΔP)を求められる。
また、本実施形態の通風抵抗予測装置1では、差圧ΔPは、車両2前後方向の位置xの関数P(x)の極大値Pmax及び極小値Pminから求められる。そのため、本実施形態の車両2のようにファン206の停止・作動、あるいは回転数Nといったファン206の作動条件によって、冷却風の流入する経路が変化し、極大値Pmax及び極小値Pminをとる位置(測定すべき位置)が変化する場合であっても、正確に差圧ΔPが求められる。
さらに、本実施形態の通風抵抗予測装置1では、実際の車両にセンサの配置を行う必要がない。そのため、ラジエータ203とファン206との間(空間Sp)のような、センサの配置が困難な場所に極小値Pminが現れる場合であっても正確に差圧ΔPが求められる。
このように算出された差圧ΔPを風量Qの関数としてプロットしていくことで、通風抵抗曲線ΔPV(Q)を得ることができ、ファン206が発生させる風量Qに対する通風抵抗(差圧ΔP)を正確に求めることができる。
したがって、本実施形態により、エンジンルームER内に導入される冷却風の経路がファン206の作動条件よって変化する場合であっても、効率的かつ正確に車両2の通風抵抗を求めることができるようになる。
また、上記の実施形態の通風抵抗の予測を実現するソフトウェア(プログラム)を、システムあるいは装置のCPU等が読み出し、実行することによっても本発明の目的を実現することができる。
1 通風抵抗予測装置
102 数値流体力学(CFD)解析部
103 差圧算出部
104 曲線作成部
2 車両
ER エンジンルーム
203 ラジエータ
205 ファンシュラウド
206 ファン
208 エンジン
Sp 空間
N ファンの回転数
x 車両前後方向の位置
Q 冷却風の風量
P(x) 冷却風の圧力
ΔP ファン前後の差圧

Claims (7)

  1. エンジンを動力源とし、エンジンルーム内にファンを有する車両の通風抵抗予測装置であって、
    前記車両のモデルデータ及び前記ファンの回転数に基づいて、数値流体力学解析を行うことにより、前記ファンが発生させる冷却風の風量、及び前記車両前後方向の位置を示す座標の関数として前記冷却風の圧力を予測する予測手段と、
    前記関数における、前記ファン後方側にある極大値と、前記ファン前方側にある極小値との差を、前記風量に対する前記ファン前後の差圧として算出する差圧算出手段とを備え、
    前記予測及び前記算出は、それぞれが異なる前記ファンの回転数で複数回行われ、
    さらに、前記通風抵抗予測装置は、複数回の前記予測及び前記算出によって得られた前記風量と前記差圧との関係を複数プロットすることにより前記風量と前記差圧との関係を示す曲線を作成する曲線作成手段を備えることを特徴とする車両の通風抵抗予測装置。
  2. 前記車両は、前記ファンの前方に配されたラジエータと、前記ラジエータの外周と前記ファンの外周とを結び、前記ラジエータと前記ファンとの間の空間を外部の空間から仕切る仕切り部材とを有し、前記予測は、前記空間を通る冷却風に対して行われることを特徴とする請求項1に記載の車両の通風抵抗予測装置。
  3. 前記差圧の算出に用いる極小値は、前記ラジエータと前記ファンとの間にある極小値であることを特徴とする請求項2に記載の車両の通風抵抗予測装置。
  4. 前記差圧の算出に用いる極大値は前記ファン後方側で前記ファンに最も近い位置にある極大値であり、前記差圧の算出に用いる極小値は前記ファン前方側で前記ファンに最も近い位置にある極小値であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車両の通風抵抗予測装置。
  5. 前記差圧の算出に用いる極大値は前記ファン後方側の所定範囲内における前記圧力の最大値であり、前記差圧の算出に用いる極小値は、前記ラジエータと前記ファンとの間における前記圧力の最小値であることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両の通風抵抗予測装置。
  6. エンジンを動力源とし、エンジンルーム内にファンを有する車両の通風抵抗予測をコンピュータが実行する方法であって、
    前記車両のモデルデータ及び前記ファンの回転数に基づいて、数値流体力学解析を行うことにより、前記ファンが発生させる冷却風の風量、及び前記車両前後方向の位置を示す座標の関数として前記冷却風の圧力を予測する予測工程と、
    前記関数における、前記ファン後方側にある極大値と、前記ファン前方側にある極小値との差を、前記風量に対する前記ファン前後の差圧として算出する差圧算出工程とを含み、
    前記予測及び前記算出は、それぞれが異なる前記ファンの回転数で複数回行われ、
    さらに、前記方法は、複数回の前記予測及び前記算出によって得られた前記風量と前記差圧との関係を複数プロットすることにより前記風量と前記差圧との関係を示す曲線を作成する曲線作成工程を含むことを特徴とする方法
  7. 請求項6に記載の方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2014022547A 2014-02-07 2014-02-07 車両の通風抵抗予測装置、方法、及びプログラム Expired - Fee Related JP6326845B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014022547A JP6326845B2 (ja) 2014-02-07 2014-02-07 車両の通風抵抗予測装置、方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014022547A JP6326845B2 (ja) 2014-02-07 2014-02-07 車両の通風抵抗予測装置、方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015149007A JP2015149007A (ja) 2015-08-20
JP6326845B2 true JP6326845B2 (ja) 2018-05-23

Family

ID=53892300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014022547A Expired - Fee Related JP6326845B2 (ja) 2014-02-07 2014-02-07 車両の通風抵抗予測装置、方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6326845B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108197977B (zh) * 2017-12-19 2020-11-27 北京中交兴路信息科技有限公司 一种车辆品牌的推荐方法及装置
CN113378496B (zh) * 2021-07-26 2023-12-05 三一重机有限公司 工程机械及其散热器进出口温度的计算方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001108642A (ja) * 1999-10-07 2001-04-20 Oki Electric Ind Co Ltd 電子機器用熱解析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015149007A (ja) 2015-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Otoguro et al. Space–time VMS flow analysis of a turbocharger turbine with isogeometric discretization: computations with time-dependent and steady-inflow representations of the intake/exhaust cycle
RU2018106863A (ru) Система оценки воздушной скорости летательного аппарата на основании модели накопления данных о погоде.
CN111814261A (zh) 整车冷却特性数据确定方法、装置、设备及可存储介质
Heeg et al. Plans and example results for the 2nd AIAA Aeroelastic Prediction Workshop
JP6326845B2 (ja) 車両の通風抵抗予測装置、方法、及びプログラム
CN109409016A (zh) 一种航空发动机压气机非定常流动可视化方法
JP4321777B2 (ja) 熱解析方法およびそのプログラム
Céspedes et al. Simulation and validation of the aerodynamic performance of a quadcopter in hover condition using overset mesh
WO2015166922A1 (ja) 動的システムの推定装置及び方法
JP2012237652A (ja) 固体の温度の推定方法
JP6647992B2 (ja) 設計支援装置
JP6455937B2 (ja) シミュレーション装置、シミュレーション方法及びプログラム
JP2017072922A (ja) 軸流ファンの解析方法,解析装置及び解析プログラム
CN102270249B (zh) 识别零部件特征频率的方法
JP6684330B2 (ja) インテークダクト設計方法、インテークダクト設計プログラム及びインテークダクト設計装置
US10365201B2 (en) Pressure loss analysis method, a non-transitory computer readable medium, and a pressure loss analysis apparatus for analyzing pressure loss in a honeycomb structure
JP2021144415A (ja) 情報処理方法、情報処理装置、異常判定システム、異常判定装置、異常判定方法、及びプログラム
Zhang et al. Space infill study of kriging meta-model for multi-objective optimization of an engine cooling fan
Suman et al. A shape memory alloy-based morphing axial fan Blade—Part II: blade shape and computational fluid dynamics analyses
JP2012238925A5 (ja)
Pérot et al. Axial fan noise aeroacoustics predictions and inflow effect on tonal noise using LBM
KR101869699B1 (ko) 유동해석을 통한 팬 시뮬레이션 방법 및 팬 시뮬레이션 장치
US20130262050A1 (en) Thermal Deflection Analysis
CN114357911A (zh) 涡轮叶片的寿命确定方法、装置、电子设备及存储介质
JP2016146031A (ja) 部品温度の予測方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6326845

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees