JP6326604B1 - 不正利用検知システム及び不正利用検知プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
よって、位置情報通知システムがこのように不正に利用されないことが望まれる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、位置情報通知システムの不正な利用を抑止できる不正利用検知システム及び不正利用検知プログラムを提供することを目的とする。
(1)本発明の不正利用検知システムは、無線通信端末識別情報を有する無線通信端末情報を周期的に発信可能な無線通信端末と、基地局識別情報を有し、前記無線通信端末から発信された前記無線通信端末情報を受信可能な基地局端末と、前記基地局端末から送信された情報を記憶可能な管理サーバと、を備える不正利用検知システムであって、前記不正利用検知システムは、前記無線通信端末と前記基地局端末とが近接した状態が、あらかじめ設定された設定時間を越えたことをもって、不正利用されていることを検知する。
(2)上記(1)の構成において、前記基地局端末は、前記無線通信端末情報を受信した時刻である無線通信受信時刻を、前記無線通信端末識別情報及び前記基地局識別情報の組合せと関連付けて無線通信検出情報として記憶し、前記不正利用検知システムは、前記無線通信検出情報を参照し、前記組合せが同じ状態が続いている継続時間が、あらかじめ設定された設定時間を越えたことをもって、不正利用されていることを検知する。
(3)上記(2)の構成において、前記基地局端末は、前記無線通信検出情報を参照し、前記組合せが同じ状態が続いている継続時間が、あらかじめ設定された設定時間を越えたことをもって、不正利用されていることを検知する。
(4)上記(2)又は(3)の構成において、前記管理サーバは、前記無線通信検出情報を参照し、前記組合せが同じ状態が続いている継続時間が、あらかじめ設定された設定時間を越えたことをもって、不正利用されていることを検知する。
(5)上記(2)から(4)のいずれかの構成において、前記無線通信端末における特定の無線通信端末識別情報と相互認証し合った保護者識別情報を有する保護者端末を備え、前記不正利用検知システムは、前記無線通信検出情報を参照し、前記組合せが同じ状態があらかじめ設定された設定時間を越えて検出され続け、かつ、前記組合せが前記特定の無線通信端末識別情報及び前記保護者識別情報の組合せでない場合は、不正利用されていることを検知する。
(6)上記(1)から(5)のいずれかの構成において、前記不正利用検知システムは、前記無線通信端末が発する所定強度以上の電波を、所定回数以上受信したことをもって、不正利用されていることを検知する。
(7)上記(1)から(6)のいずれかの構成において、前記無線通信端末の位置情報を閲覧可能な不正端末識別情報を有する不正端末を備え、前記不正利用検知システムは、前記基地局識別情報と前記不正端末識別情報とが異なり、かつ、前記不正端末が前記基地局端末のロケーションとは異なるロケーションから高頻度で前記無線通信端末の位置情報を参照している場合に、不正利用されていることを検知する。
(8)本発明の不正利用検知プログラムは、無線通信端末識別情報を有する無線通信端末情報を周期的に発信可能な無線通信端末と、基地局識別情報を有し、前記無線通信端末から発信された前記無線通信端末情報を受信可能な基地局端末と、前記基地局端末から送信された情報を記憶可能な管理サーバと、を備える不正利用検知システムに導入される不正利用検知プログラムであって、前記不正利用検知プログラムは、前記無線通信端末と前記基地局端末とが近接した状態が、あらかじめ設定された設定時間を越えたことをもって、不正利用されていることを検知する。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付している。概要、本発明の実施形態における不正利用検知システム100は、従来の位置情報通知システム10上に、不正利用を検知するアルゴリズム(不正利用検知プログラム200)を追加したものである。よって、以下では、まず、従来の位置情報通知システム10について説明し、続いて、本発明の不正利用検知システム100について説明する。
図1は、従来の位置情報通知システム10の説明図である。図2は、従来の位置情報通知システム10が不正に利用された状況の説明図であり、(a)は無線通信端末Bをカバン等に忍ばせる状況を示す図であり、(b)は不正端末Qを利用して閲覧している状況を示す図である。
また、位置情報通知システム10において、基地局端末Hや保護者端末Cや管理サーバSには、保護者端末Cから無線通信端末Bの移動履歴等の位置情報Pを参照可能にするための位置情報通知プログラムが導入されている。
また、無線通信端末Bは、無線通信端末Bを中心として周囲の長距離(例えば、1km)の範囲に、端末固有の無線通信端末識別情報IDbを周期的に(例えば、数秒に1回)発信することが可能な長距離無線通信手段を備えてもよい。長距離無線通信手段は、例えば、LoRaのようなLow−Power Wide−Area(LPWA)による通信を可能とする通信装置と電源を備え、無線通信端末識別情報IDbを有する無線通信端末情報Ibを低電力で周期的(例えば、数秒に1回)に発信可能である。
そこで、本発明の実施形態における不正利用検知システム100は、次のようにして、不正な利用を抑止する。概要、本発明の実施形態における不正利用検知システム100は、先述した従来の位置情報通知システム10(少なくとも無線通信端末Bと、保護者端末Cと、基地局端末Hと、管理サーバSと、を備えるシステム)に、他者5が携帯する基地局端末Yと不正利用を検知するプログラム(アルゴリズム)(不正利用検知プログラム200)を追加したものであり、これにより、不正に持たされた無線通信端末Xを検知するものである。
図3(a)及び図3(b)に示すように、位置情報通知システム10における不正利用検知システム100は、無線通信端末識別情報IDxを有する無線通信端末情報Ixを周期的に発信可能な不正に持たされた無線通信端末Xと、基地局識別情報IDyを有し、不正に持たされた無線通信端末Xから発信された無線通信端末識別情報IDxを有する無線通信端末情報Ixを受信可能であって、位置情報Pを取得可能な基地局端末Yと、基地局端末Yから送信された情報を記憶可能な管理サーバSと、を備える。
ここで、他者5は、不正利用検知システム100を構成する基地局端末Y(不正利用検知プログラム200が導入された基地局端末Y)を携帯していることが必要となる。
なお、図3(a)及び図3(b)において、他の基地局端末Hや他の無線通信端末Bの図示は省略されている。
なお、ここでいう高頻度で不正に持たされた無線通信端末Xの位置情報Pを参照している場合とは、あらかじめ設定した特定時間内にあらかじめ設定した特定の回数以上、不正に持たされた無線通信端末Xの位置情報Pを参照している場合を意味する。なお、ここでいうロケーションとは、例えば、携帯電話事業者が所有する一つの基地局がカバーするエリア(セル)であってよい。
すなわち、不正に持たされた無線通信端末Xと基地局端末Yが近接している状態が続いており、かつ、基地局端末Yのユーザと不正端末Qのユーザが異なり、かつ、基地局端末Yがあるエリアとは異なるエリアにある不正端末Qから、頻繁に不正に持たされた無線通信端末Xの位置情報Pを参照している場合、不正利用されているものとして検知する。
これにより、不正に持たされた無線通信端末Xと基地局端末Yが近接している状態が続いている場合に加えて、不正端末Qから頻繁に不正に持たされた無線通信端末Xの位置情報Pを参照している場合を検出条件としているので、不正利用されていることの判定の精度が更に向上する。
次に、不正利用検知システム100に導入される不正利用検知プログラム200のアルゴリズムを、図4を用いて説明する。なお、以下の説明においては、不正利用検知プログラム200が基地局端末Yに導入されている例を示すが、不正利用検知プログラム200は、管理サーバSに導入されてもよく、基地局端末Y及び管理サーバSの双方に導入されてもよく、不正利用検知プログラム200のアルゴリズム内における各処理を基地局端末Y及び管理サーバSに分担させるために、基地局端末H及び管理サーバSの双方に、各処理に対応する部分が導入されてもよい。
不正利用検知プログラム200は、位置情報通知システム10のプログラムとともに、又は、位置情報通知システム10のプログラムに加えて、例えば、インターネット回線を通じて管理サーバSからダウンロードすることを経て、基地局端末Yに導入される。
(1)図4に示すように、不正利用検知プログラム200は、まず、基地局端末Yを、不正に持たされた無線通信端末Xからの無線通信端末識別情報IDxを有する無線通信端末情報Ixを受信できる状態にして、基地局端末Yに対して無線通信端末情報Ixを探索させる(S1)。
(2)不正に持たされた無線通信端末Xからの無線通信検出範囲A内に基地局端末Yが入り(図1又は3等参照)、言い換えると、他者5が基地局端末Yを携帯している状態で不正に持たされた無線通信端末Xが他者5に忍ばされ、基地局端末Yが無線通信端末識別情報IDxを有する無線通信端末情報Ixを受信すると(S2においてYes)、基地局端末Hのメモリに、無線通信端末情報Ixを記憶させる(S3)。
(3)基地局端末Yのメモリに、無線通信端末識別情報IDx、基地局識別情報IDy、位置情報P及び無線通信受信時刻tのそれぞれが関連付けられた無線通信検出情報を作成させる(S4)。なお、無線通信検出情報は、基地局端末Yが無線通信端末情報Ixを受信する度に、管理サーバSに送信されてもよい。
(4)無線通信検出情報を参照し、無線通信端末識別情報IDx及び基地局識別情報IDyの組合せが同じ状態が続いている継続時間Tを、基地局端末Yが搭載するCPUによって計算させる(S5)。すなわち、CPUは、例えば、無線通信検出情報を参照し、無線通信端末識別情報IDx及び基地局識別情報IDyの組合せが最初に検出された時刻toと、その組合せが連続している時間帯における最新の時刻tcとの差(tc−to)を継続時間Tとして計算する。なお、無線通信端末識別情報IDx及び基地局識別情報IDyの組合せが最初に検出された時刻toの時点でタイマを作動させ、その組合せが連続している時間帯における最新の時刻tcの時点におけるタイマの値を継続時間Tとしてもよい。なお、無線通信受信時刻tを含む無線通信検出情報を基地局端末Yから管理サーバSに送信し、送信された無線通信検出情報に基づき、継続時間Tを、管理サーバSが搭載するCPUによって計算させてもよい。
(5)あらかじめ設定された設定時間Tref(例えば、5分)と継続時間Tとを比較する(S6)。
(6)設定時間Trefより継続時間Tが長い場合(S6においてYes)、不正利用検知フラグをONする(S7)。
このようにして、位置情報通知システム10に対して不正利用検知プログラム200が作用し、不正利用検知システム100が位置情報通知システム10の不正利用を検知する。
(7)不正利用検知システム100は、不正利用検知フラグがONである場合、無線通信検出情報からその原因となった特定の無線通信端末識別情報IDx及び特定の基地局識別情報IDyの組合せを参照し、不正端末Qから、特定の無線通信端末識別情報IDxを有する不正に持たされた無線通信端末Xの移動履歴を閲覧する機能を停止する(S8)。これにより、位置情報通知システム10の不正な利用を抑止できる。
なお、不正端末Qから特定の無線通信端末識別情報IDxを有する不正に持たされた無線通信端末Xの移動履歴を閲覧しようとする際(不正端末Qから管理サーバSに対して閲覧要求がなされた場合)、不正利用検知システム100は、不正利用が検知された旨を被保護者1又は悪意ある者4が認識できるように、被保護者1が携帯する特定の基地局識別情報IDyを有する又は悪意ある者4が携帯する特定の不正端末識別情報IDqを有する不正端末Qに設けられたモニタに対して警告を表示してもよい。これにより、不正利用が発覚することを恐れる悪意ある者4による位置情報通知システム10の不正な利用を抑止できる。
2 保護者
3 歩行者
4 悪意ある者
5 他者
10 位置情報通知システム
100 不正利用検知システム
200 不正利用検知プログラム
A 無線通信検出範囲
B 無線通信端末
X 不正に持たされた無線通信端末
C 保護者端末
H (歩行者の)基地局端末
Y (他者の)基地局端末
Ib 無線通信端末情報
IDb 無線通信端末識別情報
Ix (不正に持たされた無線通信端末の)無線通信端末情報
IDx (不正に持たされた無線通信端末の)無線通信端末識別情報
IDh 基地局識別情報
IDq 不正端末識別情報
IDy (他者の基地局端末における)基地局識別情報
P 位置情報
Q 不正端末
S 管理サーバ
t 無線通信受信時刻
T 継続時間
Tref 設定時間
Claims (8)
- 無線通信端末識別情報を有する無線通信端末情報を周期的に発信可能な無線通信端末と、
基地局識別情報を有し、前記無線通信端末から発信された前記無線通信端末情報を受信可能な基地局端末と、
前記基地局端末から送信された情報を記憶可能な管理サーバと、を備える不正利用検知システムであって、
前記不正利用検知システムは、前記無線通信端末と前記無線通信端末を持たされた者が携帯する前記基地局端末とが近接した状態が、あらかじめ設定された設定時間を越えたことをもって、不正利用されていることを検知する
ことを特徴とする不正利用検知システム。 - 前記基地局端末は、前記無線通信端末情報を受信した時刻である無線通信受信時刻を、前記無線通信端末識別情報及び前記基地局識別情報の組合せと関連付けて無線通信検出情報として記憶し、
前記不正利用検知システムは、前記無線通信検出情報を参照し、前記組合せが同じ状態が続いている継続時間が、あらかじめ設定された設定時間を越えたことをもって、不正利用されていることを検知する
ことを特徴とする請求項1に記載の不正利用検知システム。 - 前記基地局端末は、前記無線通信検出情報を参照し、前記組合せが同じ状態が続いている継続時間が、あらかじめ設定された設定時間を越えたことをもって、不正利用されていることを検知する
ことを特徴とする請求項2に記載の不正利用検知システム。 - 前記管理サーバは、前記無線通信検出情報を参照し、前記組合せが同じ状態が続いている継続時間が、あらかじめ設定された設定時間を越えたことをもって、不正利用されていることを検知する
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の不正利用検知システム。 - 前記無線通信端末における特定の無線通信端末識別情報と相互認証し合った保護者識別情報を有する保護者端末を備え、
前記不正利用検知システムは、前記無線通信検出情報を参照し、前記組合せが同じ状態があらかじめ設定された設定時間を越えて検出され続け、かつ、
前記組合せが前記特定の無線通信端末識別情報及び前記保護者識別情報の組合せでない場合は、不正利用されていることを検知する
ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の不正利用検知システム。 - 前記不正利用検知システムは、前記無線通信端末が発する所定強度以上の電波を、所定回数以上受信したことをもって、不正利用されていることを検知する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に不正利用検知システム。 - 前記無線通信端末の位置情報を閲覧可能な不正端末識別情報を有する不正端末を備え、
前記不正利用検知システムは、前記基地局識別情報と前記不正端末識別情報とが異なり、かつ、前記不正端末が前記基地局端末のロケーションとは異なるロケーションから高頻度で前記無線通信端末の位置情報を参照している場合に、不正利用されていることを検知する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に不正利用検知システム。 - 無線通信端末識別情報を有する無線通信端末情報を周期的に発信可能な無線通信端末と、
基地局識別情報を有し、前記無線通信端末から発信された前記無線通信端末情報を受信可能な基地局端末と、
前記基地局端末から送信された情報を記憶可能な管理サーバと、を備える不正利用検知システムに導入される不正利用検知プログラムであって、
前記不正利用検知プログラムは、前記無線通信端末と前記無線通信端末を持たされた者が携帯する前記基地局端末とが近接した状態が、あらかじめ設定された設定時間を越えたことをもって、不正利用されていることを検知する
ことを特徴とする不正利用検知プログラム。
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