JP6326172B1 - 水素含有率の高い水を製造するシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】水素を豊富に含有する水素水を製造する。【解決手段】貯留層と、循環ポンプと、アキュムレータと、流体混合装置とを循環路上に配置する。流体混合装置は、両端に出入口を形成した円筒状のケーシングと、互いに対向する面に前面開放の多角形の小室をハニカム状に多数配列した大小2枚の円板を同心的に、かつ互いに同径の円板が隣接するように重ね合せて前記ケーシング内に設置した導流単位体とからなる。大径な円板は前記ケーシングの内径に合致する直径を有するとともに、中心に流通孔を穿設し、大径な円板と小径な円板の小室は互いの小室が対向する他の複数の小室に連通するように位置を違えて配列される。水素ガスと水とを含む流体が、0.2メガパスカルから10メガパスカルまでの圧力で流体混合装置を通過して、循環路を繰り返し循環する。【選択図】図1

Description

本発明は、水素含有率の高い水を製造する装置、とりわけ水素ガスと水とを高圧にて混合して水素含有率の高い水を製造する装置に関する。
特許文献1には、水素水製造装置が開示されている。カソード室とアノード室が隔膜で仕切られている2室型電解セルを用いて水素を精製し、アノード室の電解液として、有機酸もしくは1価カチオンイオン交換膜を透過しない2価以上の金属イオンが含まれた電解液を用いるものである。これにより水中の溶存水素濃度を精確かつ安定して制御することができる。
特許文献2には、水素水製造装置が開示されている。水素溶解水に溶存する酸素と水素とを反応させる反応部を有し、高品質の水素水とするものである。また、過剰に溶解した水素を回収して再利用する。
特許文献3には、筐体への取り付け性を改善して作業性を向上させた水素水製造装置が開示されている。
特許文献4には、水素水製造装置の管理装置が開示されている。製造流量、製造時刻装置の識別番号をネットワークを介して管理して適性に摂取しているか否かを管理するものである。
特許文献5には、飲料用の水素水の製造装置及び方法が開示されている。脱パイロジェンを行ったUF水を用いるものである。
特許文献6には、水素水製造方法及び装置が開示されている。水素透過性金属を用いるものである。
特許文献7には、透析液稀釈用水素水製造装置が開示されている。RO膜モジュール、活性炭フィルタ、水素発生部、気液混合器、溶存水素濃度センサなどを有する。
特許文献8には、直径1μm以下の気泡を発生させるナノバブル発生装置と電気分解装置とを有する水素水製造装置が開示されている。溶存した水素が水中から飛散しにくいものである。
特許文献9には、携帯型水素水製造装置が開示されている。水を電気分解して水素を発生させるものである。
特許文献10には、酸化チタン電極を用いた水素水製造装置が開示されている。家庭向けにコンパクトなものである。
特許文献11には、電離水素水を製造するための遺伝子が開示されている。パラ型水素分子からオルト型水素分子に転換する遺伝子を用いるものである。
特許文献12には、水素水飲料を製造しつつ、水素ガスを燃焼させる水素調理システムが開示されている。水素を燃焼させた水蒸気を含む熱風によりオーブン内で肉、野菜を調理するものである。
特許文献13には、金属マグネシウム又はマグネシウム合金を陽極として、酸化還元電位がマイナス1.000mV以下の水素水を提供する水素水製造装置が開示されている。水素水を運搬する容器の底部に水素水保温用水素水製造装置をセットして酸化還元電位を維持するものである。
特許文献14には、マグネシウムなどの金属と酸とを用いて水素水をその場で製造する水素水製造装置が開示されている。
特許文献15には、空気中の水分を結露させて、凝縮した結露水を用い、金属マグネシウムと反応させて水素水を製造する装置及び方法が開示されている。フィルタユニットを通過させて飲料用の水素水を製造するものである。
特許文献16には、水素化マグネシウムの加水分解により水素を発生させて、水素水を製造する装置及び方法が開示されている。である。
特許文献17には、微小気泡生成装置、水素水製造装置が開示されている。ロータ、ステータ、モータを用いて微小気泡を生成する。ナノレベルの気泡となった水素ガスが水分子の隙間にはいりこむため、長時間経過したのちも水素ガスが水中に浮遊し続ける。その結果、溶存水素濃度を長期間維持できるとする。
特許文献18には、ブラウンガスを利用して水素と酸素の両方が豊富な微細気泡を含む高濃度酸素水素水の製造装置が開示されている。制裁されたブラウンガスと水とを多孔質物質に通すことで微細気泡とするものである。
特許文献19には、ブラウンガスを利用した還元水素水製造装置が開示されている。電気分解して得られる水素と酸素を分離しないで採集したブラウンガスを用いた水素水製造装置である。
特許文献20には、水素水製造装置が開示されている。気液混合タンク内の水を蒸発させることによって得た蒸留水を電解槽へ補水するものである。
特許文献21には、水素水製造装置及び電解液加温方法が開示されている。電解液の温度が所定温度以下の場合に電解液を加温するものである。
特許文献22には、水素水製造装置が開示されている。電解槽内の分解効率を上げて、水素ガスを効率よく供給することを目的とするものである。
特許文献23には、水素水製造装置及び水素水製造方法が開示されている。空気又は酸素と混合させることなく安全に水素ガスを気液混合タンクに供給するものである。気液混合タンク、浴槽、循環ポンプ、電解槽などを有する。
特許文献24には、低い酸化還元電位の水素水を安定的に製造する水素水製造装置が開示されている。をするものである。
特許文献25には、還元電位水素水製造装置が開示されている。水素ガスと水を共にポンプの吸い込み口より吸引撹拌し、吐き出し管内へオゾンを圧縮空気とともに圧送するものである。
特許文献26には、水素水製造装置及び製造方法が開示されている。水素ガス濃度検出手段の校正を自動的に短時間で行うことができるものである。
特許文献27には、活性水素水製造装置が開示されている。マグネシウム金属とトルマリン鉱石とをマグネシウム金属容器に納めたものである。トルマリン鉱石が水野クラスターを小さくする働きをする。
特許文献28には、水素水製造装置が開示されている。水素ボンベの水素を水素導管を介してボトルの水に吹き込み注入するものである。
特許文献29には、活性水素水製造装置が開示されている。電気分解により得られた活性水素を活性水素導管を介してボトルの水に吹き込み注入して活性水素水を得るものである。
特許文献30には、過酸化水素水製造装置が開示されている。セラミックス成形体が充填された反応容器を有する。
特許文献31には、水を電気分解する水素水製造装置であって、水素濃度を高められるように流路構造を改善したものが開示されている。負極電極で生成された水素水が排出される水素水排出ポートと、負極電極に向かって水を噴射する噴射ポートが設けられている。電極モジュールには、固体高分子電解質膜を備える。
特許文献32には、水を電気分解して水素水を製造する装置が開示されている。磁性体をさらに含み、磁化水とする。また、振動子をさらに含み波動水とする。
特許文献33には、携帯可能な水素水製造装置が開示されている。水道水などを飲む直前に電気分解して溶存水素を豊富な状態にするものである。
水素水製造装置とは、直接関連のない撹拌装置の他の例として、特許文献34、特許文献35、特許文献36のものがある。これらは、多角形状の小室を多数配列した円板を重ねたものを円筒状のケーシングで覆い、高圧の流体を通すことで撹拌(混合)する装置である。この装置では、モータなどの回転する部分は有していない。
特開2017−087087号公報 特開2017−000956号公報 特開2016−155080号公報 特開2016−147224号公報 特開2016−101565号公報 特開2016−068045号公報 特開2016−013349号公報 特開2015−150512号公報 特開2015−131295号公報 特開2015−104690号公報 特開2015−050960号公報 特開2014−223046号公報 特開2014−151270号公報 特開2013−128882号公報 特開2013−094757号公報 特開2013−022567号公報 特開2010−137203号公報 特開2009−248079号公報 特開2008−110342号公報 特開2006−167683号公報 特開2006−150189号公報 特開2006−150188号公報 特開2006−150188号公報 特開2005−218885号公報 特開2005−186049号公報 特開2004−089871号公報 特開2002−336877号公報 特開2002−301483号公報 特開2002−282871号公報 特開平8−217421号公報 特表2016−501714号公報 特表2015−506819号公報 特表2014−526968号公報 特公昭59−39173号公報 特開平11−9980号公報 特開平11−114396号公報
水中に溶存する水素は、時間が立つと空気中に拡散してしまい、溶存水素濃度がなかなか上がりにくい。また、上がったとしてもそれを維持するのが困難である。という課題がある。
特許文献1では、有機酸を電解液として用いて溶存水素濃度の安定化を図る。しかし、酢酸を用いた場合の溶存水素濃度は、最大でも0.45ppmである。
特許文献4では、水素溶存量が、0.4〜1.6ppmとする。
特許文献9では、水素溶存量が、600ppbから1600ppbである。
特許文献10では、水素濃度が、0.2〜1.2ppmである。
特許文献11では、溶存水素濃度が最大で76.3μg/Lである。
特許文献12では、溶存水素濃度の上限が1.12〜1.15ppmであるとする。
特許文献13では、水素水保温用水素水製造装置をアルミニウムコーティングしたポリタンクの底部にセットして、酸化還元電位がー1760mVの水素水を充満した状態で5日間、1.000kmの輸送した結果、酸化還元電位―1000mv以下を保持したとされる。
特許文献17では、微小気泡の生成により、酸化還元電位―840mVを実現している。
特許文献18では、溶存水素濃度が1.45ppm、酸化還元電位がー287のデータが示されている。
特許文献19では、酸化還元電位が−160mV、−208mVのデータが示されている。
特許文献24では、溶存水素濃度が1.2ppmから1.6ppm(酸化還元電位がー600mVから−400mV)に管理される。
特許文献33では、溶存水素濃度0.64ppmを実現している。
本願発明者は、特許文献17において、微小気泡の生成により、酸化還元電位―840mVを実現したことに注目した。また、特許文献8には、ナノバブル発生装置を用いた水素水製造システムが示されている。そこで、微小気泡の生成装置としてさらに適したものを選定することで、溶存水素濃度を高めた水素水を製造する装置を実現できる可能性があると考えた。
本発明は、水素を豊富に含有する水素水を製造する装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明者は、さまざまな撹拌(混合)装置を試したところ、特許文献34、特許文献35、特許文献36に示す撹拌装置が、水素水製造システムの循環路上のいずれかの配管の途中に、設置して用いる撹拌(混合)装置として適切であることを見出した。
すなわち、本発明に係る水素水製造システムは、水素ガス供給装置と、前記水素ガス供給装置からの水素ガス受け入れ口と、水の受け入れ口と、循環ポンプと、アキュムレータと、流体混合装置とを配置してなる。前記流体混合装置は、両端に出入口を形成した円筒状のケーシングと、互いに対向する面に前面開放の多角形の小室をハニカム状に多数配列した大小2枚の円板を同心的に、かつ互いに同径の円板が隣接するように重ね合せて前記ケーシング内に設置した導流単位体とからなり、前記流体混合装置は、前記大径な円板は前記ケーシングの内径に合致する直径を有するとともに、中心に流通孔を穿設し、前記大径な円板と小径な円板の小室は互いの消失が対向する他の複数の小室に連通するように位置を違えて配列されており、前記出入口を形成する円筒状のケーシングの両端には前記導流単位体の大径な円板を位置させてその流通孔をケーシングの出入口に連通させ、前記水素水製造システムを運転する際に、前記水素ガスと前記水とを含む流体が、0.2メガパスカルから10メガパスカルまでの圧力で前記流体混合装置を通過することにより、前記水素と前記水を含む流体をせん断効果により均一混合して当該流体を撹拌することを特徴とする。これにより、水素ガスと水との均一混合が適切になされて、水素の溶存量が豊かな水を製造できる。
また、本発明に係る水素水製造システムは、水素ガス供給装置と、前記水素ガス供給装置からの水素ガス受け入れ口と、水の受け入れ口と、前記水素ガス受け入れ口から受け入れた水素ガスと前記水の受け入れ口から受け入れた水との混合流体を貯留する貯留層と、循環ポンプと、アキュムレータと、流体混合装置とを循環路上に配置してなる。前記流体混合装置は、両端に出入口を形成した円筒状のケーシングと、互いに対向する面に前面開放の多角形の小室をハニカム状に多数配列した大小2枚の円板を同心的に、かつ互いに同径の円板が隣接するように重ね合せて前記ケーシング内に設置した導流単位体とからなり、前記流体混合装置は、前記大径な円板は前記ケーシングの内径に合致する直径を有するとともに、中心に流通孔を穿設し、前記大径な円板と小径な円板の小室は互いの消失が対向する他の複数の小室に連通するように位置を違えて配列されており、前記出入口を形成する円筒状のケーシングの両端には前記導流単位体の大径な円板を位置させてその流通孔をケーシングの出入口に連通させ、前記水素水製造システムを運転する際に、前記水素ガスと前記水とを含む流体が、0.2メガパスカルから10メガパスカルまでの圧力で前記流体混合装置を通過して、前記水素水製造システムの循環路を繰り返し循環することにより、前記水素と前記水を含む流体をせん断効果により均一混合して当該流体を撹拌することを特徴とする。これにより、水素ガスと水との均一混合が適切になされて、水素の溶存量が豊かな水を製造できる。
前記流体混合装置は、前記円筒状のケーシングに発生する熱を放熱すべく、前記円筒状のケーシングを取り囲む放熱槽をさらに有し、前記水素ガスと前記水とを含む流体が、前記出入口に入る直前又は前記出入口から出た直後に前記円筒状のケーシングに接触して、前記円筒状のケーシングから熱を奪うことを特徴とする。これにより、流体混合装置のケーシングが過熱することによる不具合を回避できる。
さらに、前記円筒状のケーシングの内側に、当該ケーシングの内径よりも小さい外形を有するスプリングを自由振動が可能な状態で設けたことを特徴とする。これにより流体が循環する際の脈動を吸収し、せん断効果を高めて安定した混合、均一化をすることができる。
また、前記放熱槽の内側に、当該放熱槽の内径よりも小さい外形を有するスプリングを自由振動が可能な状態で設けたことを特徴とする。これにより、放熱槽における脈動の吸収がなされて、せん断効果を高めて、安定した混合、均一化をすることができる。
本発明に係る水素水製造装置は、上述のように構成されているので、水素の気泡を小さくすることができ、溶存水素濃度を上げることが可能となる。
流体混合装置を水素水製造システムに用いた例を示す図である。図1(a)は、流体混合装置に水素と水との混合流体を一度通すことにより水素水を製造するシステムを表す。図1(b)は、流体混合装置を循環路内に設けて水素水製造システムを構成した例を示す図である。 小室の構成を詳しく説明する図である。図2(a)は、流体の入る向きから見た図である。図2(b)は、A−A断面図である。 小室の形状についてのバリエーションを示す図である。図3(a)は、正八角形を繰り返す形状についてのものである。図3(b)は、正六角形を繰り返す形状についてのものである。図3(c)は、正三角形を繰り返す形状についてのものである。図3(d)は、正方形を繰り返す形状についてのものである。 導流単位体の一つについて、大径な円板、小径な円板、小室の構成をくわしく描いた部分拡大図である。 小径な円板の例を示す斜視図である。 流体混合装置に放熱槽を備えたものを水素水製造システムに用いた例を示す図である。 スプリングを用いた流体混合装置の構造を示す断面図である。 流体混合装置にスプリングを応用した例を示す断面図である。 流体混合装置にスプリングを応用したものに放熱槽を備えた例を示す断面図である。 流体混合装置に放熱槽を備えたものの放熱槽の部分にスプリングを応用した例を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。図中の符号が同一のものは、同様の構成、機能を有する。
<実施形態1>
<構成>
図1から図5までは、本発明の実施形態1を例示する図である。ここで、図1は流体混合装置1を水素水製造システムに用いた例を示す図である。水素水製造システムには、水素ボンベにより水素を供給するもの、電気分解により水素を生成してもちいるもの、化学変化により水素を生成してもちいるもの、遺伝子をもちいるものなどが考えられる。図1に示す流体混合装置は、水素ガスを必要な圧力にて供給可能でありさえすれば、さまざまな水素供給の場合に適用可能である。また、新たに水素水製造システムを設計する場合のみならず、貯留槽との関係で循環路を形成可能であるならば、既存の水素水製造システムにあとから追加で設置することも可能である。
図1では、水素水製造システムを模式的に示し、本発明に係る流体混合装置をその内部がわかるように断面図により示している。図1に描かれた矢印は、水素水と水との混合された流体の流れる向きを示している。
図1(a)には、流体混合装置に水と水素ガスとの混合流体を0.2メガパスカルから10メガパスカルの間の圧力で通すことにより、均一混合して、その結果、水素ガスの溶存量が豊かな水を製造する水素水製造システムを描いている。流体混合装置1については、後述するものと同一である。
図1(b)に示す水素水製造システムは、主に貯留槽81と循環ポンプ82とアキュムレータ83と流体混合装置1と、それらをつなぐ循環路とにより構成される。そして、貯留槽81には、水受入れ口85を設け、流体混合装置1の上流に水素ガス受入れ口84を設けたものである。
貯留槽81は、水と水素ガスとの混合流体を貯留するタンクである。貯留槽81には、図示を省略したバルブを介して、水受入れ口85が設けられ、水素水を製造するための原料となる水(原水)をこの水素水製造システムに供給する。原水は、水素水を製造する目的にしたがって必要な水を供給する。たとえば、飲料水としての水素水を製造する場合には、飲料に適した水が供給される。放射能汚染の疑いのある土壌に散布するための水素水を製造するには、飲用の基準を充たす必要はない。原子力発電所などの施設の洗浄目的の水素水の場合には、洗浄する箇所ごとに適した基準の原水が供給される。
貯留槽81には、図示を省略したが、上部にガス抜きバルブが設けられる。水素水製造システムの運転開始の際には、まずガス抜きバルブを開放した状態で、水受入れ口85から貯留槽81に原水を供給する。ガス抜きバルブから水があふれ出ることで貯留槽81内に水が満タンとなったことを知る。ガス抜きバルブを閉じ、水受入れ口85からの水の供給を止める。この状態で、循環ポンプ82を働かせて水を循環路内に行き渡らせる。貯留槽内の水が循環路に行き渡ることにより、循環路内のガス(大気)が貯留槽にたまる。このガスを抜くために、再びガス抜きバルブを開放して水受入れ口85から再び原水を補給する。このガス抜きを何度か行うことにより、循環路内に原水を満たし、循環路内の不要なガス(大気)を除くことができる。
循環路を原水で充たした状態で、水素ガス受入れ口84から水素ガスを受け入れつつ、循環ポンプ82を駆動して、流体混合装置1内を水素ガスと水との混合流体が0.2メガパスカルから10メガパスカルの圧力で通るようにする。水素ガスの分子、水分子は、それぞれクラスタと呼ばれる塊の状態(数個から数十個の分子がくっついた状態)にあることが知られている。流体混合装置1内を繰り返し、高圧で通り抜けることで水素ガスの粒子(クラスタ)及び水分子の粒子(クラスタ)がせん断効果により小さくなり、水素が水分子の隙間に入り込む状態を実現する。それにより、水素含有量(溶存水素濃度)の豊富な水を製造することができる。
図示を省略したが、貯留槽81には、内部の水の溶存水素濃度を測定する溶存水素濃度測定装置を設ける。また、図示を省略したが、貯留槽81の底部には、製造後の水素水を取り出す水素水取出し口を設けて、製造後の水素水を取り出す。貯留槽81から取り出された水素水は、溶存水素濃度の劣化を防ぐために即座にプルトップ式(プルタブを引っ張って開封するタイプの密閉性の高い缶)のアルミ缶、スチール缶、又はアルミパウチ容器などに収納される。ネジ蓋式の缶は、水素が抜けやすいので好ましくない。
循環ポンプ82は、図1に示す循環路内に、水素ガスと水との混合流体を強制的に循環させるためのポンプである。流体混合装置1の内部を水素ガスと水との混合流体が0.2メガパスカルから10メガパスカルの圧力で通り抜けるだけの能力を有するポンプを用いる。市販のポンプには、50メガパスカルの能力を持つものが容易に見つかる。したがって、0.2メガパスカルから10メガパスカルの圧力を実現することは可能である。
アキュムレータ83は、蓄圧器とも呼ばれる装置であり、脈動吸収、衝撃吸収のために用いる。循環ポンプ82により送られる水素ガスと水との混合流体の圧力を調整し、流体混合装置1に加わる圧力(脈動、衝撃)が大きくなりすぎないようにする。
水素ガス受入れ口84は、図示を省略したがバルブが設けられて、当該バルブを開放することにより水素ガス供給装置(不図示)からの水素ガスを流体混合装置1に向けて供給することができるようになっている。水素ガス供給装置は、水素ガスボンベにより構成することができる。また、水を電気分解することにより水素を供給するものでもよい。さらに、マグネシウムの加水分解、水素化マグネシウムの加水分解など、化学反応を用いる水素ガス供給装置であってもよい。高圧ガスボンベを用いることが許されない環境にあっては、電気分解または加水分解により水素を発生させる装置が用いられる。
図1に示す水素水製造システムの規模の大きさは、工場又はプラントと呼べるほどの大きなものにすることもできる。また、トラックの荷台に載せられるほどの大きさで構成することもできる。また、トラックの荷台から降ろして、自走式の装置とすることも可能である。前述したように、出来上がった水素水を遠隔地に運んで使用する場合には、運搬のためにアルミパウチや、プルトップ式のアルミ缶、スチール缶を用いる必要がある。しかし、使用する場で水素水を製造する場合には、運搬の必要はなくなる。したがって、放射能汚染の疑いのある土壌に水素水を噴霧して除染するなどの用途に用いるには、移動可能な大きさの水素水製造システムとして、さらに生成された水素水を土壌に噴霧する噴霧装置を設けて除染装置とすることが望ましい。
図1に示す流体混合装置1は、円筒状のケーシング10の内部に複数の円板が設けられた構成を有している。ここでいう円板は、その形状が円形であることを意味するものであって、回転するものではなく固定されており、動かないものである。円筒状のケーシング10の内部には、大径な円板31,32,33,34,35,36が設けられる。これらは固定され、動かない。また、円筒状のケーシング10と大径な円板との間には、弾性体などが配置されて、流体が通ることができない。大径な円板31,32,33,34,35,36の中央部には、流通孔が穿設されており、流体が通ることができる。
小径な円板41,42,43,44,45,46は、円筒状のケーシング10との間で透き間を有しており、小径な円板と円筒状のケーシング10との間の透き間を流体が通ることができる。小径な円板41,42,43,44,45,46の中央部には流通孔が存在しない。
円筒状ケーシング10の内部には、導流単位体21,22,23が同心的に重ね合わさって設けられている。導流単位体21は、大径な円板31,小室,小室,小径な円板42,小室,小室,大径な円板32と配列されており、他の導流単位体も同様の構成をしている。これにより、流入口60から入る流体は、大径な円板の流通孔、小室、小径な円板の縁とケーシングの透き間、小室、大径な円板の流通孔という経路を3回繰り返して通って、流出口70から出る。このときに、せん断効果により、流体が均一混合される。
図2は、小室の構成を詳しく説明する図である。図2(a)は、流体の入る向きから見た図である。図2(b)は、A−A断面図である。ここでは、大径な円板、小径な円板を省略して、小室のみを描いている。図2に示すように、小室は、ハニカム状に透き間なく並べられた多角形(ここでは正六角形)を2層設け、それらがずれた状態で重なるようになっている。これにより流体の通り道を複雑にして、せん断効果を得られるようにしている。
図3は、小室の形状についてのバリエーションを示す図である。図3(a)は、正八角形を繰り返す形状についてのものである。図3(b)は、正六角形を繰り返す形状についてのものである。図3(c)は、正三角形を繰り返す形状についてのものである。図3(d)は、正方形を繰り返す形状についてのものである。先にハニカム状と書いたのは、広義のハニカム状、すなわち正六角形にかぎらず、正多角形などを並べることにより、すきまなく平面的に広がりをもたせた繰り返し図形を意味する。したがって、図3に示すような、正八角形、正六角形、正三角形、正方形などを含む。いずれの場合も、二層からなる小室の広がりであって、その二層は、ずらして重ねられる。すなわち、大径な円板側に設けられる小室と、小径な円板側に設けられる小室とは、互いに連通するように設けられ、ハニカム状の繰り返し図形が、図3のようにずらして設けられることにより、流体の通路を複雑にしている。
図4は、導流単位体の一つについて、大径な円板35,36、小径な円板45,46、小室の構成を円筒状ケーシング10に近いところについてくわしく描いた部分拡大図である。図4に示すように、小径な円板45,46の外側であって、円筒状ケーシング10の内壁に近い部分には、流体が通過できる孔が設けられる。
図5は、小径な円板41の例を示す斜視図である。図5に示すように、小径な円板41には、ハニカム状に広がる小室が貼り付けられ、大径な円板と対向して配置される。
<動作>
0.2メガパスカルから10メガパスカルの圧力にて、水素ガスと水とを含む流体を通すことにより、流体混合装置1のせん断効果により、水素ガスと水とが均一混合する。そして、クラスタをこわして微小にすることにより、水素溶存濃度を上げることができる。
なお、図1では、流体混合装置1の円筒状ケーシングを左右に寝かせた状態で用いているが、上下(垂直)に立った状態で用いても同様の動作が可能である。
<実施形態2>
<流体混合装置に放熱槽を設けた実施形態>
図6は、流体混合装置1に放熱槽を備えたものを水素水製造システムに用いた例を示す図である。
放熱槽90は、円筒状のケーシング10を覆う密閉容器として形成される。水素ガス受入れ口84から水素が流入し、水素と水との混合流体となった流体は、一旦、放熱槽90に蓄積されて、円筒状のケーシング10に接することにより熱を奪う。その後、流入口60から流体混合装置1に入る。そして、流出口70から出て貯留槽81に向かう。
この放熱槽90の存在により、ケーシング10が過熱することを抑える。
<実施形態3>
<スプリングを用いた実施形態>
図7は、流体混合装置1の代わりに用いることのできるスプリングを用いた流体混合装置201の例を示す断面図である。図7に描く液化促進装置201は、上に述べたハニカム状の小室からなる導流単位体を有しない。そのかわりに円筒状ケーシング210にスプリング250を有している。スプリング250は、らせん状にまかれたバネ(つるまきバネ)であって、スプリング250の外径は、円筒状ケーシング210の内径よりも小さい。スプリング250と円筒状ケーシング210の内壁との間には、すきま(たとえば、0.1mmから5mm)が生じるようにスプリング250の大きさが調整される。そのすきまがあることによりスプリング250は、自由振動が可能である。
円筒状ケーシング210の上部には、上部ケーシング220が設けられ、円筒状ケーシング210の下部には下部ケーシング230が設けられて、密閉空間が形成される。この密閉空間は10メガパスカルの高圧で流体が流れることを許容する強度を備える。上部ケーシング220には、流入口60が設けられる。下部ケーシング230には流出口70が設けられる。流入口60及び流出口70は、流入した流体が直接流出しないようにずらした位置に配置される。
<動作>
流体混合装置201に、0.2メガパスカルから10メガパスカルの圧力にて、水素ガスと水とを含む流体を通すことにより、流体混合装置201が有するスプリング250は、上下左右に自由に振動するので高圧で流れる流体の脈動(脈打つような圧力の変動)を抑えて、圧力を均一化するように働く。さらに、自由に振動するスプリング250は、さまざまの向きで流体とぶつかるので、その際のせん断効果により、水素ガスと水とがそれぞれのクラスタがこわされて微細粒子となって、均一混合する。その結果、溶存水素濃度の高い水素水を生成することができる。流体が水素水製造システムの循環路を何度も繰り返し循環することでその効果を増すことができる。
<実施形態4>
<流体混合装置にスプリングを応用した実施形態>
図8は、流体混合装置1、すなわちハニカム状の小室からなる導流単位体を固定されたものとして有して、さらにスプリングを用いた液化促進装置301の例を示す断面図である。図8に描く流体混合装置301は、ハニカム状の小室からなる導流単位体21、22、23を有し、かつスプリング350を有している。スプリング350がケーシング310の内壁との間にすきまが生じるようにその大きさが調整され、スプリング350が自由振動可能であることは、流体混合装置201と同様である。
また、上部ケーシング320、下部ケーシング330とにより密閉空間が形成されること、その密閉空間が10メガパスカルの高圧流体が流れることを許容する強度を備えること、流入口60と流出口70とがそれぞれ設けられ、流入した流体が直接流出しないようにずらした位置に配置されることは、流体混合装置201と同様である。
<動作>
流体混合装置301が有するスプリング350は、液化促進装置201の場合と同様に、脈動を抑える効果とせん断効果を有する。さらに導流単位体21,22,23がせん断効果を有する。したがって、スプリング350と導流単位体21,22,23との相乗効果により、水素ガスと水とが、クラスタが小さくなり、均一混合する。そして、その結果溶存水素濃度を上げることができる。流体が水素水製造システムの循環路を何度も繰り返し循環することでその効果を増すことができる。
<実施形態5>
<流体混合装置にスプリングを用いたものにさらに放熱槽を備えた実施形態>
図9は、流体混合装置にスプリングを用いたものにさらに放熱槽を備えた流体混合装置401を示す断面図である。すなわち、流体混合装置301に放熱槽490を加えたものである。放熱槽490は、放熱槽90(図6)と同様のものである。この構成により、流体混合装置の発熱を抑えることができる。
<実施形態6>
<流体混合装置に放熱槽を備えたものの放熱槽の部分にスプリングを応用した実施形態>
図10は、流体混合装置に放熱槽を備えたものの放熱槽590の部分にスプリング550を応用した流体混合装置501を示す断面図である。すなわち、図6に示す実施形態において、放熱槽の部分にスプリング550を設けた実施例である。図10に描いたスプリング550は、下部にいくほど径が小さくしてテーパー形状としている。テーパー形状にしたスプリングは、図7、図8、図9などの他の実施形態においても利用可能である。テーパー形状のスプリングとすることにより、さらに流体の流れに変化が生じ、せん断効果が大きくなると考えられる。スプリング550による脈動を抑える効果、せん断効果が得られ、さらに導流単位体を通ることによるせん断効果が得られる。そして、さらに放熱槽による発熱を抑える効果が得られる。
≪爆縮 分離浮遊≫
せん断効果により、水素ガスと水とがそれぞれクラスタが破壊されて、小さくなることにより溶存水素濃度が上がると説明した。この現象は、爆縮(implosion:全周囲からの圧力で押しつぶされる破壊現象)と見ることができる。また、クラスタが破壊された結果、水素ガスのクラスタが小さくなって溶存水素濃度が上がる際の現象は、分離浮遊と説明することができる。
≪10時間の運転で溶存水素濃度が100ppmの数字を記録した≫
本発明の発明者が、実験したところによると、本水素水製造システムを10時間運転した結果、溶存水素濃度が100ppmまで上がることを確認できた。
本発明の装置は、飲料水の分野、除染の分野などにおいて広く利用することができるものである。
1 流体混合装置
10 ケーシング
21,22,23 導流単位体
31,32,33,34,35,36 大径な円板
41,42,43,44,45,46 小径な円板
50 小室
60 流入口
70 流出口
81 貯留槽
82 循環ポンプ
83 アキュムレータ
84 水素ガス受入れ口
85 水受入れ口
90 放熱槽
201 (スプリングを用いた)流体混合装置
210 円筒状ケーシング
220 上部ケーシング
230 下部ケーシング
250 スプリング
301 (スプリングを用いた)流体混合装置
310 円筒状ケーシング
220 上部ケーシング
230 下部ケーシング
350 スプリング
401 (スプリングを有し、放熱槽を備えた)流体混合装置
480 放熱槽配管
490 放熱槽
501 (スプリングを有する放熱槽を備えた)流体混合装置
550 スプリング
580 放熱槽配管
590 放熱槽

Claims (7)

  1. 水素ガス供給装置と、
    前記水素ガス供給装置からの水素ガス受け入れ口と、
    水の受け入れ口と、
    両端に流入口と流出口とからなる出入口を形成した円筒状のケーシングと、互いに対向する面に前面開放の多角形の小室をハニカム状に多数配列した大径な円板と小径な円板とからなる大小2枚の円板を同心的に、かつ互いに同径の円板が隣接するように重ね合せて前記ケーシング内に設置した導流単位体とからなる流体混合装置と、
    前記円筒状のケーシングに発生する熱を放熱すべく、前記円筒状のケーシングを取り囲む放熱槽と
    を配置した水素水製造システムであって、
    前記流体混合装置は、
    前記大径な円板は前記ケーシングの内径に合致する直径を有するとともに、中心に流通孔を穿設し、
    前記大径な円板と小径な円板の小室は互いの小室が対向する他の複数の小室に連通するように位置を違えて配列されており、
    前記出入口を形成する円筒状のケーシングの両端には前記導流単位体の大径な円板を位置させてその流通孔をケーシングの出入口に連通させ、
    前記水素水製造システムを運転する際に、前記水素ガスと前記水とを含む流体が、0.2メガパスカルから10メガパスカルまでの圧力で前記流入口に入る直前に前記放熱槽内で前記円筒状のケーシングに接触して、前記円筒状のケーシングから熱を奪い、前記流体混合装置を通過することにより、前記水素と前記水を含む流体を均一混合すべく、当該流体を撹拌することを特徴とする水素水製造システム。
  2. 水素ガス供給装置と、
    前記水素ガス供給装置からの水素ガス受け入れ口と、
    水の受け入れ口と、
    両端に流入口と流出口とからなる出入口を形成した第一の円筒状のケーシングと、互いに対向する面に前面開放の多角形の小室をハニカム状に多数配列した大径な円板と小径な円板とからなる大小2枚の円板を同心的に、かつ互いに同径の円板が隣接するように重ね合せて前記ケーシング内に設置した導流単位体とからなる流体混合装置と、
    前記第一の円筒状のケーシングを取り囲む第二の円筒状のケーシングと
    を配置した水素水製造システムであって、
    前記流体混合装置は、
    前記大径な円板は前記ケーシングの内径に合致する直径を有するとともに、中心に流通孔を穿設し、
    前記大径な円板と小径な円板の小室は互いの小室が対向する他の複数の小室に連通するように位置を違えて配列されており、
    前記出入口を形成する前記第一の円筒状のケーシングの両端には前記導流単位体の大径な円板を位置させてその流通孔を前記第一の円筒状のケーシングの出入口に連通させ、
    前記第二の円筒状のケーシングは、
    その内壁との間にすきまが生じる大きさの自由振動可能なスプリングを有し、
    前記水素水製造システムを運転する際に、前記水素ガスと前記水とを含む流体が、0.2メガパスカルから10メガパスカルまでの圧力で前記流体混合装置の流入口に入る直前に前記第二の円筒状のケーシング内部のスプリングに接触して、上下左右に自由に振動させ、前記流体混合装置を通過することにより、前記水素と前記水を含む流体を均一混合すべく、当該流体を撹拌することを特徴とする水素水製造システム。
  3. 水素ガス供給装置と、
    前記水素ガス供給装置からの水素ガス受け入れ口と、
    水の受け入れ口と、
    両端に流入口と流出口とからなる出入口を形成した第一の円筒状のケーシングと、互いに対向する面に前面開放の多角形の小室をハニカム状に多数配列した大径な円板と小径な円板とからなる大小2枚の円板を同心的に、かつ互いに同径の円板が隣接するように重ね合せて前記ケーシング内に設置した導流単位体とからなる流体混合装置と、
    前記第一の円筒状のケーシングを取り囲む第二の円筒状のケーシングと
    前記第二の円筒状のケーシングに発生する熱を放熱すべく、前記第二の円筒状のケーシングを取り囲む放熱槽と
    を配置した水素水製造システムであって、
    前記流体混合装置は、
    前記大径な円板は前記ケーシングの内径に合致する直径を有するとともに、中心に流通孔を穿設し、
    前記大径な円板と小径な円板の小室は互いの小室が対向する他の複数の小室に連通するように位置を違えて配列されており、
    前記出入口を形成する第一の円筒状のケーシングの両端には前記導流単位体の大径な円板を位置させてその流通孔を第一の円筒状のケーシングの出入口に連通させ、
    前記第二の円筒状のケーシングは、
    その内壁との間にすきまが生じる大きさの自由振動可能なスプリングを有し、
    前記水素水製造システムを運転する際に、前記水素ガスと前記水とを含む流体が、0.2メガパスカルから10メガパスカルまでの圧力で前記流体混合装置の流入口に入る直前に前記放熱槽内で前記第二の円筒状のケーシングに接触して、前記第二の円筒状のケーシングから熱を奪い、さらに、前記第二の円筒状のケーシング内部のスプリングに接触して、上下左右に自由に振動させ、前記流体混合装置を通過することにより、前記水素と前記水を含む流体を均一混合すべく、当該流体を撹拌することを特徴とする水素水製造システム。
  4. 水素ガス供給装置と、
    前記水素ガス供給装置からの水素ガス受け入れ口と、
    水の受け入れ口と、
    両端に流入口と流出口とからなる出入口を形成した円筒状のケーシングと、互いに対向する面に前面開放の多角形の小室をハニカム状に多数配列した大径な円板と小径な円板とからなる大小2枚の円板を同心的に、かつ互いに同径の円板が隣接するように重ね合せて前記円筒状のケーシング内に設置した導流単位体とからなる流体混合装置と、
    前記円筒状のケーシングに発生する熱を放熱すべく、前記円筒状のケーシングを取り囲む放熱槽と
    を配置した水素水製造システムであって、
    前記流体混合装置は、
    前記大径な円板は前記円筒状のケーシングの内径に合致する直径を有するとともに、中心に流通孔を穿設し、
    前記大径な円板と小径な円板の小室は互いの小室が対向する他の複数の小室に連通するように位置を違えて配列されており、
    前記出入口を形成する前記円筒状のケーシングの両端には前記導流単位体の大径な円板を位置させてその流通孔を前記円筒状のケーシングの出入口に連通させ、
    前記放熱槽は、
    その内壁との間にすきまが生じる大きさの自由振動可能なスプリングを有し、
    前記水素水製造システムを運転する際に、前記水素ガスと前記水とを含む流体が、0.2メガパスカルから10メガパスカルまでの圧力で前記流体混合装置の流入口に入る直前に前記放熱槽内で前記円筒状のケーシングから熱を奪い、さらに前記放熱槽内部のスプリングに接触して、上下左右に自由に振動させ、前記流体混合装置を通過することにより、前記水素と前記水を含む流体を均一混合すべく、当該流体を撹拌することを特徴とする水素水製造システム。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載した水素水製造システムであって、
    さらに
    前記水素ガス受け入れ口から受け入れた水素ガスと前記水の受け入れ口から受け入れた水との混合流体を貯留する貯留と、
    循環ポンプと、
    アキュムレータと、
    を、前記貯留槽に貯留された混合流体が、前記循環ポンプと前記アキュムレータと前記流体混合装置とを通過して前記貯留槽に戻る循環路上に配置し、当該循環路上のいずれかの位置に前記水素ガス受け入れ口と、水の受け入れ口とを配置して、
    前記水素水製造システムを運転する際に、前記水素ガスと前記水とを含む流体が、0.2メガパスカルから10メガパスカルまでの圧力で前記流体混合装置を通過して、前記水素水製造システムの前記循環路を繰り返し循環することにより、前記水素と前記水を含む流体を均一混合すべく、当該流体を撹拌することを特徴とする水素水製造システム。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の水素水製造システムを用いて、水素と水を含む流体を撹拌する流体撹拌ステップと、
    前記流体混合装置を通過した水素水を、アルミパウチ、アルミ缶又はスチール缶に収納する収納ステップと
    を有する水素水製造方法
  7. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の水素水製造システムを移動可能なものとし、車の荷台に搭載して移動させる移動ステップと、
    水素水を必要とする場において、水素水を製造して供給する水素水製造供給ステップと
    を有する水素水製造方法
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