JP6324240B2 - 粘度指数向上剤およびこれを含有する潤滑油組成物 - Google Patents

粘度指数向上剤およびこれを含有する潤滑油組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6324240B2
JP6324240B2 JP2014138825A JP2014138825A JP6324240B2 JP 6324240 B2 JP6324240 B2 JP 6324240B2 JP 2014138825 A JP2014138825 A JP 2014138825A JP 2014138825 A JP2014138825 A JP 2014138825A JP 6324240 B2 JP6324240 B2 JP 6324240B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylate
weight
viscosity index
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014138825A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016017093A (ja
Inventor
渉 松田
渉 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DKS CO. LTD.
Original Assignee
DKS CO. LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DKS CO. LTD. filed Critical DKS CO. LTD.
Priority to JP2014138825A priority Critical patent/JP6324240B2/ja
Publication of JP2016017093A publication Critical patent/JP2016017093A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6324240B2 publication Critical patent/JP6324240B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Description

本発明は、粘度指数向上剤およびこれを含有する潤滑油組成物に関するものである。
粘度指数向上剤は、自動車などの潤滑油の粘度変化を抑制するために使用されている。例えば、高温環境下では、潤滑油の粘度低下による金属同士の接触などを抑制できる。また、低温環境下では、潤滑油の粘度上昇による燃費性能の低下を抑制することができる。
このような粘度指数向上剤としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと窒素原子含有単量体とを必須構成単量体とする重合体が開示されている。(例えば、特許文献1)
特開2006−233196号公報
しかしながら、特許文献1の粘度指数向上剤は、基油(ベースオイル)の酸化を促進することを本発明者らは見出した。そこで、本発明は、粘度指数向上効果に優れ、かつ、従来よりも基油の酸化を抑制できる粘度指数向上剤を提供することを目的とする。
本発明の粘度指数向上剤は、化学構造の異なる2以上のセクションを有する共重合体を含有してなる粘度指数向上剤であって、上記の課題を解決するために、共重合体がビニルピロリドンを含有する単量体(a)を重合してなるセクション(A)と、ビニルピロリドン以外のエチレン性不飽和単量体を含有する単量体(b)を重合してなるセクション(B)とを少なくとも一つずつ有し、前記セクション(A)は、ビニルピロリドンを50重量%以上含有する単量体(a)を重合して得られたものであり、前記セクション(B)は、前記ビニルピロリドン以外のエチレン性不飽和単量体を60重量%以上含有する単量体(b)を重合して得られたものであり、前記共重合体中、前記セクション(A)の割合が3〜50重量%の範囲内であり、前記セクション(B)の割合が50〜97重量%の範囲内であり、前記ビニルピロリドン以外のエチレン性不飽和単量体は、α,β−不飽和カルボン酸エステル、不飽和炭化水素化合物および芳香族ビニル化合物からなる群より選択される少なくとも1種であり、前記α,β−不飽和カルボン酸エステルは、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸−t−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸フェニルおよび(メタ)アクリル酸ベンジルからなる群より選択される少なくとも1種であり、前記芳香族ビニル化合物は、スチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,4,6−トリメチルスチレン、4−ブチルスチレン、4−フェニルスチレン、α−メチルスチレン、トランス−β−メチルスチレン、2−メチル−1−フェニルプロペンおよび1−フェニル−1−シクロヘキセンからなる群より選択される少なくとも1種であり、上記セクション(A)を形成する工程とセクション(B)を形成する工程とを有するリビングラジカル重合法により形成されたものとする。
上記リビングラジカル重合法としては、可逆的付加開裂連鎖移動重合法が好適に用いられる。この可逆的付加開裂連鎖移動重合法には、ジチオカルバミン酸エステル及びキサントゲン酸エステルから選ばれた少なくとも1種の触媒を用いることができる。
上記セクション(A)は、ポリビニルピロリドンからなるブロック単位であることが好ましい。このブロック単位は、ビニルピロリドン5分子以上が単独重合してなることが好ましい。
上記共重合体は、末端にジチオカルバメート基又はキサンタート基を有することが好ましい。
本発明の潤滑油組成物は、上記粘度指数向上剤を含有するものである。
本発明の粘度指数向上剤は、上記のようなリビングラジカル重合法により形成されたセクション(A)とセクション(B)とを有する共重合体を含有することにより、粘度指数向上効果がより優れるとともに、基油の酸化をより抑制することができる。
本発明に係る粘度指数向上剤は、リビングラジカル重合法により逐次形成されたセクション(A)とセクション(B)とを少なくとも1つずつ有する共重合体を含有するものである。
上記セクション(A)は、ビニルピロリドンを含有する単量体(a)を重合してなるものであり、構成モノマーの50重量%以上がビニルピロリドンであることが好ましい。
セクション(A)は、構成モノマーとしてビニルピロリドンのみを有することが特に好ましく、その重合数は5以上が好ましく、7以上がより好ましく、10以上がさらに好ましい。上記範囲内とすることにより、基油の酸化をより抑制することができる。
上記セクション(A)は、数平均分子量が500以上であることが好ましく、1,000以上であることがより好ましい。また、1,000,000以下であることが好ましく、300,000以下であることがより好ましく、100,000以下であることがさらに好ましく、50,000以下であることが最も好ましい。上記範囲内とすることにより、粘度指数向上効果がより優れるとともに、基油の酸化をより抑制することができる。
上記共重合体における上記セクション(A)の含有量は、3重量%以上であることが好ましく、5重量%以上であることがより好ましい。また、50重量%以下であることが好ましく、30重量%以下であることがより好ましい。上記範囲内とすることにより、粘度指数向上効果がより優れるとともに、基油の酸化をより抑制することができる。
次に、セクション(B)の構成モノマーとしては、ビニルピロリドン以外のエチレン性不飽和単量体を用いることができる。このようなビニルピロリドン以外のエチレン性不飽和単量体としては、例えば、α,β−不飽和カルボン酸及びその誘導体、α,β−不飽和ケトン、不飽和炭化水素化合物、シアノ基含有不飽和炭化水素化合物、ビニルエーテル化合物、ビニルエステル化合物、不飽和アルコール化合物、芳香族アルケニル化合物、並びに、炭素数7以上のN−ビニルアミン化合物から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。ここで、芳香族アルケニル化合物とは、アルケニル基で置換された芳香環を有する化合物である。また、N−アルケニルアミン化合物とは、窒素原子上にアルケニル基を有する化合物である。なお、上記ブロック単位の構成モノマーを2種以上用いる場合は、これらの構造はブロック構造であってもランダム構造であってもよい。
α,β−不飽和カルボン酸としては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、けい皮酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、トランス−2−ヘキサン酸などが挙げられる。なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸またはメタクリル酸を意味する。
α,β−不飽和カルボン酸の誘導体としては、α,β−不飽和カルボン酸塩、α,β−不飽和カルボン酸無水物、α,β−不飽和カルボン酸クロリド、α,β−不飽和カルボン酸エステル、α,β−不飽和カルボン酸アミド、マレイミド化合物等が挙げられる。
α,β−不飽和カルボン酸塩としては、例えば、上記α,β−不飽和カルボン酸のナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられる。α,β−不飽和カルボン酸無水物としては、例えば、上記α,β−不飽和カルボン酸の無水物が挙げられる。α,β−不飽和カルボン酸クロリドとしては、例えば、上記α,β−不飽和カルボン酸のカルボン酸クロライドが挙げられる。α,β−不飽和カルボン酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸−t−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸ビニル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸2−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸2−エトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどが挙げられる。α,β−不飽和カルボン酸アミドとしては、例えば、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−(t−ブチル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−(3−ジメチルアミノプロピル)(メタ)アクリルアミド、クロトンアミドなどが挙げられる。マレイミド化合物としては、例えば、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−フェニルマレイミドなどが挙げられる。
α,β−不飽和ケトンとしては、例えば、イソプロピリデンアセトン、ジイソプロピリデンアセトン、2−シクロヘキセン−1−オン、2−シクロペンテン−1−オン、3−デセン−2−オン、3−メチル−3−ブテン−2−オン、メチルビニルケトン、3−ノネン−2−オン、3−オクテン−2−オンなどが挙げられる。
不飽和炭化水素化合物としては、例えば、エチレン、プロペン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン及び1−オクテンなどのアルケン、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、1,3−シクロヘキサジエン、1,3−シクロヘプタジエン、1,3−シクロオクタジエン及び2,5−ジメチル−2,4−ヘキサジエンなどの共役ジエンが挙げられる。
シアノ基含有不飽和炭化水素化合物としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル、α−シアノエチルアクリロニトリルなどが挙げられる。
ビニルエーテル化合物としては、例えば、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル、ビニルフェニルエーテル、ビニル2−クロロエチルエーテル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン、2,3−ジヒドロフラン、1,4−ジオキセン、エチレングリコールモノビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、イソプロペニルメチルエーテルなどが挙げられる。
ビニルエステル化合物としては、例えば、酢酸ビニル、酪酸ビニル、酢酸イソプロペニル、カプリン酸ビニル、安息香酸ビニルなどが挙げられる。
不飽和アルコールとしては、例えば、アリルアルコール、けい皮アルコールなどが挙げられる。
芳香族ビニル化合物としては、例えば、スチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,4,6−トリメチルスチレン、4−ブチルスチレン、4−フェニルスチレン、4−フルオロスチレン、2,3,4,5,6−ペンタフルオロスチレン、4−クロロスチレン、4−ブロモスチレン、4−ヨードスチレン、4−ヒドロキシスチレン、4−アミノスチレン、4−カルボキシスチレン、4−アセトキシスチレン、4−シアノメチルスチレン、4−クロロメチルスチレン、4−メトキシスチレン、4−ニトロスチレン、4−スチレンスルホン酸ナトリウム、4−スチレンスルホン酸クロリド、4−ビニルフェニルボラン酸、α−メチルスチレン、トランス−β−メチルスチレン、2−メチル−1−フェニルプロペン、1−フェニル−1−シクロヘキセン、β−ブロモスチレン、β−スチレンスルホン酸ナトリウム、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−イソプロペニルナフタレン、1−ビニルイミダゾールなどの芳香族ビニル化合物が挙げられる。
炭素数7以上のN−ビニルアミン化合物としては、例えば、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルカルバゾールなどが挙げられる。
これらのうち、粘度指数向上効果に優れることから、α,β−不飽和カルボン酸及びその誘導体が好ましく、α,β−不飽和カルボン酸エステルがより好ましい。
上記セクション(B)は、構成モノマーとしてビニルピロリドン以外のエチレン性不飽和単量体を60重量%以上含有することが好ましく、80重量%以上含有することがより好ましく、90重量%以上含有することがさらに好ましく、100重量%含有することが最も好ましい。上記範囲内とすることにより、粘度指数向上効果がより優れたものとなる。
上記セクション(B)は、数平均分子量が500以上であることが好ましく、1,000以上であることがより好ましい。また、1,000,000以下であることが好ましく、300,000以下であることがより好ましく、200,000以下であることがさらに好ましく、100,000以下であることが最も好ましい。上記範囲内とすることにより、粘度指数向上効果がより優れたものとなる。
上記共重合体における上記セクション(B)の含有量は、50重量%以上であることが好ましく、70重量%以上であることがより好ましい。また、97重量%以下であることが好ましく、95重量%以下であることがより好ましい。上記範囲内とすることにより、粘度指数向上効果がより優れたものとなる。
上記セクション(B)には、ビニルピロリドンが含まれていてもよいが、5分子以上連続した部分は含まないものとする。
本発明で用いる共重合体は、上記セクション(A)と上記セクション(B)をそれぞれ少なくとも1つ含むものとする。すなわち、セクション(A)とセクション(B)が一つずつ直鎖状に結合したA−B構造のほか、A−B−A構造又はB−A−B構造、あるいはセクション(A)又は上記セクション(B)をさらに有する構造をとることもできる。
また、本発明に用いる共重合体は、本発明の目的に反しない範囲であれば、上記セクション(A)及び上記セクション(B)以外の構造単位を含有していてもよい。
本発明に用いる共重合体は、末端にジチオカルバメート基またはキサンタート基を有することが好ましい。
ジチオカルバメート基としては、例えば、N,N−ジメチルジチオカルバメート基、N,N−ジエチルジチオカルバメート基、N−メチル−N−フェニルジチオカルバメート基、N,N−ジフェニルジチオカルバメート基、N−メチル−N−(4−ピリジル)ジチオカルバメート基、N,N−ジ(4−ピリジル)ジチオカルバメート基などが挙げられる。また、キサンタート基としては、例えば、メチルキサンタート基、エチルキサンタート基、プロピルキサンタート基、フェニルキサンタート基などが挙げられる。これらのうち、末端にジチオカルバメート基を有する共重合体であることが好ましい。
本発明に用いる共重合体は、線状共重合体であることが好ましい。線状共重合体であることにより、粘度指数向上効果がより優れるとともに、基油の酸化をより抑制することができる。
本発明に用いる共重合体は、数平均分子量が1,000以上であることが好ましく、2,000以上であることがより好ましい。また、2,000,000以下であることが好ましく、600,000以下であることがより好ましく、300,000以下であることがさらに好ましく、150,000以下であることが最も好ましい。上記範囲内とすることにより、粘度指数向上効果がより優れたものとなる。
本発明に用いる共重合体の製造方法は、リビングラジカル重合法により製造することができ、具体的には原子移動ラジカル重合法(ATRP法)、可逆的付加開裂連鎖移動重合法(RAFT法)及びニトロキシドを介した重合法(NMP法)などの方法が好適に用いられ、可逆的付加開裂連鎖移動重合法(RAFT重合法)が特に好ましい。
可逆的付加開裂連鎖移動重合法(RAFT重合法)では、例えば、可逆的付加開裂連鎖移動剤(RAFT剤)とラジカル重合開始剤の存在下、上記セクション(A)の構成モノマーの重合反応を行い、続いて、上記セクション(B)の構成モノマーの重合反応を行う。また、上記セクション(B)の構成モノマーの重合反応を行い、続いて、上記セクション(A)の構成モノマーの重合反応を行うこともできる。
RAFT剤としては、例えば、ジチオカルバミン酸エステルやキサントゲン酸エステルが挙げられる。
ジチオカルバミン酸エステルとしては、例えば、シアノメチル−メチル(フェニル)カルバモジチオアート、シアノメチル−ジフェニルカルバモジチオアート、1−スクシンイミジル−4−シアノ−[N−メチル−N−(4−ピリジル)カルバモチオイルチオ]ペンタノアート、2−シアノプロパン−2−イル−N−メチル−N−(ピリジン−4−イル)カルバモジチオアート、シアノメチル−メチル−(4−ピリジル)カルバモジチオアート、メチル−2−プロピオネート−メチル−(4−ピリジル)カルバモジチオアート、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−(4−ピリジル)チウラムジスルフィドなどが挙げられる。
キサントゲン酸エステルとしては、例えば、キサントゲン酸−O−エチル−S−ベンジル、キサントゲン酸−O−エチル−S−シアノメチル、キサントゲン酸−O−エチル−S−(2−シアノプロプ−2−イル)などが挙げられる。
また、ラジカル重合開始剤としては、従来公知の化合物が使用でき、例えば、t−ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、ペルオキシ酢酸t−ブチル、ペルオキシ安息香酸t−ブチル、ペルオキシオクタン酸t−ブチル、ペルオキシネオデカン酸t−ブチル、ペルオキシイソ酪酸t−ブチル、過酸化ラウロイル、ペルオキシピバリン酸t−アミル、ペルオキシピバリン酸t−ブチル、過酸化ジクミル、過酸化ベンゾイル、過硫酸カリウム及び過硫酸アンモニウムなどの過酸化水素類、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−ブテノニトリル)、4,4’−アゾビス(4−ペンタン酸)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、2−(t−ブチルアゾ)−2−シアノプロパン、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(1,1)−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド、2,2’−アゾビス(2−メチル−N−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド、二塩化2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)、二塩化2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミド)、2,2’−アゾビス(2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド)、2,2’−アゾビス(2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル]プロピオンアミド)、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]及び2,2’−アゾビス(イソブチリルアミド)二水和物などのアゾ化合物、過硫酸塩(例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム及び過硫酸アンモニウムなど)と還元剤(例えば、メタ亜硫酸水素ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウムなど)との組み合わせ、有機過酸化物(例えば、過酸化ベンゾイル及びクメンハイドロパーオキサイドなど)と3級アミン(例えば、ジメチルアニリン及びアニリンなど)との組み合わせ、有機過酸化物(例えば、過酸化ベンゾイル及びクメンハイドロパーオキサイドなど)と遷移金属化合物(例えば、コバルトナフテートなど)との組み合わせなどのレドックス系開始剤が挙げられる。
なお、本発明の共重合体の末端にジチオカルバメート基やキサンタート基を導入する方法は特に限定されないが、例えば上記のようにジチオカルバミン酸エステルやキサントゲン酸エステルを用いたRAFT重合法を行うことにより得ることができる。
上記リビングラジカル重合反応は、溶液重合法、エマルジョン重合法、バルク重合法、懸濁重合法等のいずれの方法でも行うことができる。また、単量体の供給方法としては、バッチ法、半バッチ法、連続法、逐次供給法等のいずれも採用可能である。
重合反応溶媒は、使用する単量体の種類に応じて適宜選択することができる。例えば、水、メタノール、エタノール、2−プロパノール及び2−ブタノールなどのアルコール、アセトニトリルなどのニトリル化合物、トルエン、キシレン及び石油ナフサなどの芳香族炭化水素、メチルアミルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン及びアセトンなどのケトン系溶媒、酢酸ブチル及び酢酸ヘキシルなどのエステル系溶媒、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン及びジオキサンなどのエーテル系溶媒、プロピレングリコールモノメチルエーテル酢酸エステルなどのグリコールエーテルエステルが挙げられる。
上記リビングラジカル重合を行う際の重合温度(液温)は、−20℃〜200℃が好ましく、40℃〜160℃がより好ましい。
反応溶液からの生成物の単離は、公知の方法で行うことができる。例えば、反応溶媒や未反応モノマーを除去し、不溶性の溶媒を用いて析出させることにより単離することができる。また、生成物の単離が不要である場合は、反応溶液をそのまま使用することも可能である。
なお、リビングラジカル重合法で得られた共重合体には、後処理としての化学反応を行って、官能基の変換等を行うことができ、本発明のフォトレジスト組成物に用いる共重合体は、そのような後処理が行われた共重合体も含むものとする。リビングラジカル重合法で得られた共重合体の後処理の例としては、酢酸ビニルなどに由来するエステル基を加水分解して水酸基に変換する反応、アクリル酸などに由来するカルボキシ基を、ポリエチレングリコールなどの水酸基含有化合物と脱水縮合してエステル化する反応、アクリル酸などに由来するカルボキシ基を、臭化アリルや臭化アルキルと反応させてエステル化する反応、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどに由来する水酸基を、臭化アリルや臭化アルキルと反応させてエーテル化する反応等が挙げられる。
本発明に用いる前記共重合体は、溶解度パラメーター(以下、SP値と記載する)は、8以上であることが好ましく、8.5以上であることがより好ましい。また、10以下であることが好ましく、9.5以下であることがより好ましい。上記範囲内とすることにより、粘度指数向上効果がより優れるとともに、基油の酸化をより抑制することができる。
ここで、SP値は溶解度パラメーターであり、Fedorsの方法(R.F.Fedors,Polym.Eng.Sci.,14(2),147(1974))で算出される値である。前記共重合体のSP値は、共重合体を構成する各単量体について上記方法でSP値を算出し、各単量体のモル分率を用いて平均することにより算出した値である。なお、前記共重合体は、各単量体の種類と割合を適宜調整することにより、所望のSP値に調整することができる。
本発明の粘度指数向上剤は、前記共重合体を含有していればよく、前記共重合体単独であっても、その他の成分との混合物であってもよい。特に、潤滑油として使用する場合は、一般的に潤滑油に使用される油類(鉱物油、合成油など)に予め溶解させることにより、基油への溶解が容易になるという利点がある。なお、前記共重合体を溶解させる上記油類は、潤滑油に使用する基油と同じであっても異なっていてもよい。
本発明の粘度指数向上剤は、清浄分散剤(例えば、スルホネート、サリシレート、フェネート、ナフテネート、カーボネート、ホスフォネートおよびこれらのアルカリ土類金属塩、ポリブテニルコハク酸エステル、マンニッヒ縮合物、ホウ酸エステルなど)、酸化防止剤(例えば、ジチオリン酸亜鉛、ジチオカルバミン酸亜鉛、ヒンダードフェノール、硫化オレフィン、アルキル芳香族アミン、ベンゾトリアゾールおよびチアゾアゾールなど)、磨耗調整剤(例えば、長鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸エステル、油脂、長鎖アミンおよび長鎖アミドなど)、摩耗防止剤(例えば、ジチオリン酸亜鉛、ジチオカルバミン酸亜鉛、ホスフェート、アルキルサルファイドおよびホウ酸カリウム分散体など)、本発明の化学構造の異なる2以上のセクションを有する共重合体以外の重合体(例えば、ポリメタクリレートおよびオレフィン共重合体など)、防錆剤、消泡剤など、従来公知の添加剤を含有することができる。
上記共重合体の含有量は、粘度指数向上剤100重量部に対して、1重量部以上であることが好ましく、5重量部以上であることがより好ましく、10重量部以上であることがさらに好ましく、20重量部以上がより好ましい。また、100重量部以下であることが好ましく、80重量部以下であることがより好ましく、70重量部以下であることがさらに好ましく、60重量部以下であることが最も好ましい。上記範囲内とすることにより、粘度指数向上効果がより優れるとともに、基油の酸化をより抑制することができる。
本発明の潤滑油は、基油(ベースオイル)および上記粘度指数向上剤を含有するものである。
上記基油としては、例えば、鉱物油、合成油などを使用することができる。鉱物油としては、例えば、パラフィン系鉱物油およびナフテン系鉱物油などが挙げられる。また、合成油としては、例えば、炭化水素系合成油(α―オレフィンオリゴマー、ポリブテン、アルキルベンゼンおよびシクロアルカンなど)、エステル系合成油、エーテル系合成油、シリコン系合成油、フッ素系合成油などが挙げられる。
上記基油の含有量は、潤滑油組成物100重量部に対して、50重量部以上であることが好ましく、60重量部以上であることがより好ましく、70重量部以上であることがさらに好ましい。また、99.5重量部以下であることが好ましく、98重量部以下であることがより好ましく、97重量部であることがさらに好ましく、95重量部以下であることが最も好ましい。上記範囲内とすることにより、粘度指数向上効果がより優れるとともに、基油の酸化をより抑制することができる。
上記粘度指数向上剤の含有量は、潤滑油組成物100重量部に対して、0.5重量部以上であることが好ましく、1重量部以上であることがより好ましく、3重量部以上であることがさらに好ましい。また、50重量部以下であることが好ましく、40重量部以下であることがより好ましく、35重量部であることがさらに好ましく、30重量部以下であることが最も好ましい。上記範囲内とすることにより、粘度指数向上効果がより優れるとともに、基油の酸化をより抑制することができる。
本発明の潤滑油組成物には、上記粘度指数向上剤に使用可能である添加剤をさらに用いることができる。
つぎに、本発明の実施例について比較例とあわせて説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下において「部」「%」等とあるときは、特にことわらない限りは重量基準とする。
(共重合体の合成)
[合成例1]
窒素導入管、温度計、還流管を取り付けた反応容器に、2−シアノプロパン−2−イル−N−メチル−N−(ピリジン−4−イル)カルバモジチオアート2重量部、アゾビスイソブチロニトリル1重量部、p−トルエンスルホン酸一水和物1.7重量部、メチルメタクリレート650重量部及びアセトニトリル700重量部を仕込み、窒素吹き込みによる脱酸素を行い、70℃で16時間反応させることにより、ポリ(メチルメタクリレート)を得た(数平均分子量82,000、メチルメタクリレートの転化率98%)。
得られた反応溶液に、N,N−ジメチルアミノピリジン1.5重量部、アゾビスイソブチロニトリル1.5重量部及びN−ビニルピロリドン160重量部を投入し、窒素吹き込みによる脱酸素を行い、70℃で16時間反応させ、減圧下で溶媒を除去することにより、構成モノマーとしてビニルピロリドンを含有するセクション(A)と、構成モノマーとしてメチルメタクリレートを含有するセクション(B)とを有し、末端にN−メチル−N−(4−ピリジル)ジチオカルバメート基を有する共重合体1を得た(数平均分子量101,000、N−ビニルピロリドン転化率90%)。
[合成例2〜4]
メチルメタクリレート650重量部を表1に記載のセクション(B)のモノマーに変更
した以外は合成例1と同様の操作を行い、表1に記載の共重合体2〜4を得た。
[合成例5]
2−シアノプロパン−2−イル−N−メチル−N−(ピリジン−4−イル)カルバモジ
チオアートを10重量部とした以外は合成例1と同様の操作を行い、表1に記載の共重合体5を得た。
[合成例6]
N−ビニルピロリドンの使用量を60重量部とした以外は合成例5と同様の操作を行い、表1に記載の共重合体6を得た。
[合成例7]
窒素導入管、温度計、還流管を取り付けた反応容器に、2−シアノプロパン−2−イル
−N−メチル−N−(ピリジン−4−イル)カルバモジチオアート2重量部、アゾビスイ
ソブチロニトリル1重量部、p−トルエンスルホン酸一水和物1.7重量部、メチルメタ
クリレート350重量部及びアセトニトリル700重量部を仕込み、窒素吹き込みによる
脱酸素を行い、70℃で16時間反応させた後、n−ブチルメタクリレート300重量部
及びアゾビスイソブチロニトリル1重量部を投入し、窒素吹き込みによる脱酸素を行い、
70℃で16時間反応させることにより、メチルメタクリレートとn−ブチルメタクリレ
ートの共重合体を得た(数平均分子量84,000)。
得られた反応溶液に、N,N−ジメチルアミノピリジン1.5重量部、アゾビスイソブ
チロニトリル1.5重量部及びN−ビニルピロリドン160重量部を投入し、窒素吹き込
みによる脱酸素を行い、70℃で16時間反応させ、減圧下で溶媒を除去することにより
、構成モノマーとしてビニルピロリドンを含有するセクション(A)と、構成モノマーと
してアクリロニトリル及び2−エチルヘキシルメタクリレートを含有するセクション(B
)とを有し、末端にN−メチル−N−(4−ピリジル)ジチオカルバメート基を有する共
重合体12を得た(数平均分子量102,000)。
[合成例8]
窒素導入管、温度計、還流管を取り付けた反応容器に、アゾビスイソブチロニトリル5
重量部、N−ビニルピロリドン160重量部、メチルメタクリレート170重量部及びアセトニトリル1200重量部を仕込み、窒素吹き込みによる脱酸素を行い、70℃で反応を開始した。反応開始から2時間後、4時間後および6時間後に、それぞれメチルメタクリレート160重量部(合計480重量部)を添加し、さらに、12時間反応させた。その後、減圧下で溶媒を除去することにより、ビニルピロリドンとメチルメタクリレートとのランダム共重合体8を得た(数平均分子量130,000)。
[合成例9]
窒素導入管、温度計、還流管を取り付けた反応容器に、アゾビスイソブチロニトリル5
重量部、n−ブチルメタクリレート160重量部、メチルメタクリレート650重量部及びアセトニトリル1200重量部を仕込み、窒素吹き込みによる脱酸素を行い、70℃で12時間反応させ、減圧下で溶媒を除去することにより、n−ブチルアクリレートとメチルメタクリレートとのランダム共重合体9を得た(数平均分子量120,000)。
[合成例10]
窒素導入管、温度計、還流管を取り付けた反応容器に、2−シアノプロパン−2−イル
−N−メチル−N−(ピリジン−4−イル)カルバモジチオアート2重量部、アゾビスイ
ソブチロニトリル1重量部、p−トルエンスルホン酸一水和物1.7重量部、メチルメタ
クリレート650重量部及びアセトニトリル700重量部を仕込み、窒素吹き込みによる
脱酸素を行い、70℃で16時間反応させることにより、ポリ(メチルメタクリレート)
を得た(数平均分子量81,000)。
得られた反応溶液に、N,N−ジメチルアミノピリジン1.5重量部、アゾビスイソブ
チロニトリル1.5重量部及び酢酸ビニル160重量部を投入し、窒素吹き込みによる脱
酸素を行い、70℃で16時間反応させ、減圧下で溶媒を除去することにより、酢酸ビニ
ルとアクリロニトリルとの共重合体9を得た(数平均分子量95,000)。
Figure 0006324240
[実施例1−1〜1−9および比較例1−1〜1−3]
鉱物油1(100℃における動粘度:2.3mm/s、粘度指数:83)と上記共重合体1〜10とを、表2に記載の割合で用いた。これを、100℃で2時間攪拌混合することにより、粘度指数向上剤を得た。
得られた粘度指数向上剤について、外観を下記の方法で評価した。結果を表2に示す。
(外観)
粘度指数向上剤の外観を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:不溶解物が見られない
×:不溶解物が見られる
Figure 0006324240
[実施例2−1〜2−7および比較例2−1〜2−4]
基油として鉱物油2(100℃における動粘度:4.3mm/s、粘度指数:121)を用いた。この基油と粘度指数向上剤とを表3に記載の割合で均一になるまで混合し、潤滑油組成物を得た。なお、比較例2−4は、粘度指数向上剤を用いなかった。
得られた潤滑油組成物について、基油への溶解性、100℃における動粘度、粘度指数および酸化安定性を下記の方法で評価した。結果を表3に示す。
(基油への溶解性)
潤滑油組成物の外観を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:不溶解物が見られない
×:不溶解物が見られる
(100℃における動粘度)
JIS K2283の方法により測定した。
(粘度指数)
JIS K2283の方法により測定した。
(酸化安定性)
JIS K2514−1に準じて、試験前後の潤滑油組成物について全酸価を測定し、その増加量(mgKOH/g)を酸化安定性として算出した。ただし、上記試験において、潤滑油組成物を165.5℃の環境下に保持する時間は240時間とした。
Figure 0006324240
実施例および比較例より明らかなように、本発明の粘度指数向上剤は、粘度指数向上効果が優れていることがわかる。また、従来よりも基油の酸化を大幅に抑制できることがわかる。その結果、本発明の粘度指数向上剤を用いた潤滑油は、耐久性が優れたものとなる。
本発明の粘度指数向上剤は、粘度指数向上効果がより優れるとともに、従来よりも基油の酸化を大幅に抑制することができるため、潤滑油組成物などに利用可能である。また、 本発明の潤滑油組成物は、作動油、工作機械油、ギヤ油、タービン油、圧縮機油、内燃機油などに利用可能である。

Claims (7)

  1. 化学構造の異なる2以上のセクションを有する共重合体を含有してなる粘度指数向上剤であって、
    前記共重合体は、ビニルピロリドンを含有する単量体(a)を重合してなるセクション(A)と、ビニルピロリドン以外のエチレン性不飽和単量体を含有する単量体(b)を重合してなるセクション(B)とを少なくとも一つずつ有し、
    前記セクション(A)は、ビニルピロリドンを50重量%以上含有する単量体(a)を重合して得られたものであり、
    前記セクション(B)は、前記ビニルピロリドン以外のエチレン性不飽和単量体を60重量%以上含有する単量体(b)を重合して得られたものであり、
    前記共重合体中、前記セクション(A)の割合が3〜50重量%の範囲内であり、前記セクション(B)の割合が50〜97重量%の範囲内であり、
    前記ビニルピロリドン以外のエチレン性不飽和単量体は、α,β−不飽和カルボン酸エステル、不飽和炭化水素化合物および芳香族ビニル化合物からなる群より選択される少なくとも1種であり、
    前記α,β−不飽和カルボン酸エステルは、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸−t−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸フェニルおよび(メタ)アクリル酸ベンジルから選択される少なくとも1種であり、
    前記芳香族ビニル化合物は、スチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,4,6−トリメチルスチレン、4−ブチルスチレン、4−フェニルスチレン、α−メチルスチレン、トランス−β−メチルスチレン、2−メチル−1−フェニルプロペン、1−フェニル−1−シクロヘキセンからなる群より選択される少なくとも1種であり、
    前記セクション(A)を形成する工程とセクション(B)を形成する工程とを有するリビングラジカル重合法により形成された
    ことを特徴とする粘度指数向上剤。
  2. 前記リビングラジカル重合法が、可逆的付加開裂連鎖移動重合法であることを特徴とする、請求項1に記載の粘度指数向上剤。
  3. 前記可逆的付加開裂連鎖移動重合法に、ジチオカルバミン酸エステル及びキサントゲン酸エステルから選ばれた少なくとも1種の触媒が用いられたことを特徴とする、請求項に記載の粘度指数向上剤。
  4. 前記セクション(A)が、ポリビニルピロリドンからなるブロック単位であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の粘度指数向上剤。
  5. 前記ブロック単位が、ビニルピロリドン5分子以上が単独重合してなることを特徴とする、請求項に記載の粘度指数向上剤。
  6. 前記共重合体が、末端にジチオカルバメート基又はキサンタート基を有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の粘度指数向上剤。
  7. 基油および請求項1〜のいずれか1項に記載の粘度指数向上剤を含有する潤滑油組成物。
JP2014138825A 2014-07-04 2014-07-04 粘度指数向上剤およびこれを含有する潤滑油組成物 Active JP6324240B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014138825A JP6324240B2 (ja) 2014-07-04 2014-07-04 粘度指数向上剤およびこれを含有する潤滑油組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014138825A JP6324240B2 (ja) 2014-07-04 2014-07-04 粘度指数向上剤およびこれを含有する潤滑油組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016017093A JP2016017093A (ja) 2016-02-01
JP6324240B2 true JP6324240B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=55232569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014138825A Active JP6324240B2 (ja) 2014-07-04 2014-07-04 粘度指数向上剤およびこれを含有する潤滑油組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6324240B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04100896A (ja) * 1990-08-21 1992-04-02 Sanyo Chem Ind Ltd 粘度指数向上剤
JPH07286189A (ja) * 1994-04-18 1995-10-31 Sanyo Chem Ind Ltd 潤滑油添加剤及び潤滑油
DE10314776A1 (de) * 2003-03-31 2004-10-14 Rohmax Additives Gmbh Schmierölzusammensetzung mit guten Reibeigenschaften
EP1725637A4 (en) * 2003-11-26 2010-07-28 Arkema Inc THICKENERS BASED ON CONTROLLED RADICAL ACRYLIC COPOLYMERS
JP5014605B2 (ja) * 2005-09-14 2012-08-29 ライオン株式会社 易洗浄性皮膜形成用組成物
AU2009311294A1 (en) * 2008-11-05 2010-05-14 The Lubrizol Corporation Composition containing a block copolymer and a method of lubricating an internal combustion engine

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016017093A (ja) 2016-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5078087B2 (ja) 星形重合体およびそれらの組成物
JP5052348B2 (ja) 重合体およびその組成物を調製する方法
US10730975B2 (en) Thermoplastic elastomers via reversible addition-fragmentation chain transfer polymerization of triglycerides
CN109609245B (zh) 具有限定分子量分布的新粘度指数改进剂
JP6218924B2 (ja) 燃料消費量を減少させるためのギヤーオイル配合物
JP4477709B2 (ja) 安定化遊離ラジカル重合により調製したビニル芳香族−(ビニル芳香族−共−アクリル)ブロック共重合体
US6291620B1 (en) Polymer synthesis
EP0791016B1 (en) Polymer synthesis
US10968413B2 (en) Vinyl-based comb polymer
JP5878199B2 (ja) 粘度指数向上剤及び潤滑油組成物
CN109721696B (zh) 两嵌段共聚物及其制备方法和应用以及润滑剂组合物
JP2015134913A (ja) 粘度指数向上剤及び潤滑油組成物
JP6752793B2 (ja) アルキルメタクリレートと無水マレイン酸とのコポリマーの製造方法
JP6324240B2 (ja) 粘度指数向上剤およびこれを含有する潤滑油組成物
JP6320887B2 (ja) 炭素材料用分散剤
US8883912B2 (en) Synthesis of arborescent polymers via controlled inimer-type reversible addition-fragmentation chain transfer (RAFT) polymerization
JP2016028138A (ja) 粘度指数向上剤及び潤滑油組成物
JP2015151650A (ja) 繊維集束剤
CN103946249A (zh) 共轭二烯聚合物及其制造方法
Moriceau Well-defined polymeric architectures by reversible addition-fragmentation chain transfer polymerisation: synthesis, characterisation and application as oil and lubricant additives
JP2003313567A (ja) 流動性向上剤および燃料油組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171114

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6324240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150