JP6324209B2 - 低侵襲手術用処置器具 - Google Patents
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Description
・閉じた状態(外筒管内に収容された状態)で先端部が砲弾型、流線形、あるいは頂部を曲面にした錐体形状に形成される。
・先端部の曲面形状は、3本爪の先端を互いに合致させて形成される。
・先端部の曲面形状は、3本爪の1本、または、2本から形成される。
・3本爪の各々の先端部は全てあるいは1本が段違いに形成される。
・3本爪の形状は、全てが同一、全て異なる、あるいは、2本が同一形状のいずれかである。
・先端部は、該把持部材と別に形成されて取り付けられる。
・拡開した状態(外筒管から突出した状態)においての3本爪間の拡開角度は、全て同一、全て異なる、あるいは、2つが同一のいずれかである。
・3本爪の先端部は、内面側に巻き込むように湾曲して形成される。
・把持面は凹凸が形成される。
・外側面に軸方向に平行な溝を備える。
・拡開した状態で外方に放射状に広がるか、各々が「く」の字状に広がる。
・把持部の先端部を前記外筒管と同一の外径に形成する。
・外筒管からの突出量を任意に設定する手段を備えて形成する。具体的な手段として、前記外筒管基あるいはシャフト基には、前記把持部材の外筒管内への引き込み量を設定するロック部を備える。
前記手段の低侵襲手術用処置器具によると、外筒管が外径3mm以下に形成されるため、経皮的な挿入であっても極めて小さな切開創から適用でき、ほとんど傷痕を残すことがない。また、把持部材を3本爪とし包み込むような把持としたことにより、相対する2本爪の挟み込むような把持に比較して組織を安定して把持することができるのに加え、組織に掛かる把持力や方向が分散されることで愛護的な把持ができる。更に、把持部材の先端が外筒管先端より突出していることで、例えば、組織を把持したまま、把持部材先端を細径な外筒管内に引き込み、組織を潰してしまう等の危険を防止することができる。加えて、把持部材先端が先細りに窄んだ曲面として形成されることで、前記極少切開創からの挿入をスムーズにすると同時に、鋭利な刃先による腹腔内での組織への損傷を防止することができる。
図1は、本実施の形態の構成図で把持部材が外筒管から突出し展開された状態、図2は、把持部材が外筒管内に収容され閉じた状態、図3は展開した状態の軸方向への断面図、図4は収容され閉じた状態の断面図を示している。
本形態の低侵襲手術用処置器具は、単孔式手術のさい臍部に設ける切開創に取り付けたポート器具の近くに設ける極小切開部から、トロッカーを介さずに経皮的に腹腔内に挿入して用いられる、先端部の3つ爪の把持部により組織を掴んで保持、牽引し、また、必要に応じて組織を回収するために用いられる鉗子器具である。
把持部材3は、腹腔内挿入のさいは前記外筒管1内に収容され、3つ爪31は閉じられて先細りに窄んだ曲面として形成された先端部32(図B)となり挿入先端として機能し、腹腔内では外筒管1から突出され自然状態の展開した形態(図A)をとり、再び外筒管1内に引き戻されることにより組織を掴み把持、牽引するものである。本例の構成では、前記シャフト2の先端側30mm程度を3分割にスリ割って形成され、3つ爪31が自然状態で外方三方に展開されるように形状付けされている。尚、本例においては、3つ爪31の1つの爪31aの幅が他の2つの爪31b、31cより大きく形成され、また、幅の小さな2つの爪31b、31c間の展開角度(本例においては90°)が大きな幅の爪31aとの角度(本例においては135°)より小さく形成されており、把持するさいに丁度、手指の拇指、示指、中指のような関係に形作られている。また、癖付けされた展開形状は、近位側で拡開し、遠位側は互いに平行となるような「く」の字に展開される様に形状付けされた。
また、把持部先端部32は、流線形に限らず、例えば、砲弾型や錐体形状の先端を曲面に形成したものでも、また、3つ爪31各々の先端を段違いに配置しないものであっても良く、また、その大きさや形状、拡開角度などは同じであっても、各々が異なるものであっても良い。これらの形態に関わらず、全体として挿入に大きな抵抗が掛からない、かつ、安定的で愛護的な把持を可能とする、先端部32が先端に向け先細りに窄んだ曲面となるものであれば良い。
また、シャフト基5には、外筒管基4とシャフト基5の摺動を任意の位置で留め置くことのできるロック6部を備えて、所望の位置での保持も可能な構成としている。
1.単孔手術のための臍部の切開創にポート器具を取り付けて気腹し、ポート器具からトロッカーを通して腹腔鏡を挿入する。
2.挿入した腹腔鏡の観察下に、前記切開創とは別に設けるごく小さな切開創から本処置器具を閉じた状態で腹腔内まで挿入する。
3.腹腔鏡の画像を確認しながら、外筒管基4とシャフト基5を離間させることで外筒管1から把持部材3を展開する。
4.把持したい組織の周囲に3つ爪31を囲うように配置し、シャフト基5を固定して、外筒管基4を前方に押し出すことで把持部材3が展開状態から閉じられ、組織が把持される。
5.適度に把持力が得られる位置でシャフト基5に設けたロック部6を掛けることでシャフト基5と外筒管基4の摺動を固定し、該位置で組織が保持される。
本例の流線形の先端部は、前記実施の形態のもので、前述の通り3つ爪31の2つの爪31b、31cを段違いに配置して、先端部32の流線形を形成し、該形成された先端部32の傘の中にもう一つの爪31aを収めることにより全体として断面円形として形成される。
尚、前記形態は、本発明の一部の例を示すもので、前記のような形状を3つ爪31の組み合わせにより適宜形成すればよい。
11. 遠位端
12. 近位端
2. シャフト
21. 近位端
3. 把持部材
31a、31b、31c. 3つ爪
32. 把持部先端
33. 把持面
4. 外筒管基
41. 遠位端
42. リング
43. ロット
44. 可動上限部
45. 可動下限部
5. シャフト基
51. シャフト接続部
52. 貫通孔
53. 括れ
6. ロック部
7. ストッパー
71. ストッパー本体部
72. ボールリング
73. 締め付けフック
Claims (18)
- 外径3mm以下に形成される外筒管と、該外筒管内を軸方向に摺動するシャフトと、該シャフトの先端部に前記外筒管の先端から進退自在に設け、弾性部材により自然状態で拡開する形状に記憶付けられた、先端部に把持面を備えた3本爪より形成される把持部材と、前記外筒管及びシャフトの近位端に設け、軸方向に相対的に摺動される操作部となる外筒管基及びシャフト基より構成し、前記把持部材は、パイプを3分割した横断面形状をなし、外筒管から突出したさい拡開されるが、外筒管内に収納した閉じた状態でも、先端部は外筒管先端より突出した位置にあり、該先端部の形状が先細りに窄んだ曲面として形成されることを特徴とする低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材の先端部は、閉じた状態で砲弾型、流線形、あるいは頂部を曲面とした錐体形状に形成される請求項1の低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材の先端部は、3本爪の先端が互いに合致して形成される請求項1乃至2のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材の先端部は、3本爪の1本、または、2本から形成される請求項1乃至2のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材の3本爪の先端部は、全てあるいは1本が段違いに形成される請求項1乃至4のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材の3本爪の形状は、全てが同一、全て異なる、あるいは、2本が同一形状のいずれかである請求項1乃至5のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材の先端部は、該把持部材と別に形成して取り付けられる請求項1乃至6のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材を拡開した状態において、3本爪間の角度は、全て同一、全て異なる、あるいは、2つが同一のいずれかである請求項1乃至7のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材の3本爪の先端部は、内面側に巻き込むように湾曲して把持面が形成される請求項1乃至8のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材の把持面には、凹凸が形成される請求項1乃至9のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材の外側面には、軸方向に平行な溝を備える請求項1乃至10のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材は、拡開したとき外方に放射状に広がる請求項1乃至11のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材は、拡開したとき各々が「く」の字状に広がる請求項1乃至11のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材の先端部は、前記外筒管と同一の外径に形成される請求項1乃至13のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記把持部材の外筒管からの突出量を任意に設定する手段を備える請求項1乃至14のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記外筒管基あるいはシャフト基には、前記把持部材の外筒管からの突出量を設定するロック部を備える請求項15の低侵襲手術用処置器具。
- 前記外筒管に取り付け、該外筒管の軸方向に摺動可能でかつ任意の位置で固定可能なストッパーを備える請求項1乃至16のいずれかの低侵襲手術用処置器具。
- 前記ストッパーは、体表への当接面を備える本体部と、該本体部内に収容され、本体部内で軸方向を任意に可変可能で、かつ、任意の位置で固定されるボールリングを備える請求項17の低侵襲手術用処置器具。
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