JP6321508B2 - 集電部材、複合材料及び集電装置 - Google Patents
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Description
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図3、図4、図6及び図7に示すように、複数のアルミニウム合金層による複合化された複合材料によって形成されており、被接触部(1a;1b)と摺動することによって集電する集電部材であって、前記被接触部との間の導電を担う第1のアルミニウム合金層(10a;13a)と、前記被接触部との間の摩擦抵抗を緩和する第2のアルミニウム合金層(10b;13b)と、前記被接触部からの荷重を負荷する第3のアルミニウム合金層(10c;13c)とを備え、前記第1、前記第2及び前記第3のアルミニウム合金層は、積層構造に形成されており、前記第1のアルミニウム合金層は、Al-Si系アルミニウム合金によって形成されており、前記第2のアルミニウム合金層は、炭素繊維を含有するプリフォームにAl-Si系アルミニウム合金を含浸させて形成されており、前記第3のアルミニウム合金層は、アルミナ繊維を含有するプリフォームにAl-Si系アルミニウム合金を含浸させて形成されていることを特徴とする集電部材(9A,9B;12)である。
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1〜図3に示す架線1は、線路上空に架設される架空式電車線路である。架線1は、所定の間隔をあけて支持点で支持されており、トロリ線1aなどを備えている。トロリ線1aは、集電装置3が接触移動する電車線路(電線)であり、集電装置3が摺動することによって、図2に示す車両2に負荷電流を供給する。トロリ線1aには、図1〜図3に示す集電装置3のすり板9Aが左右方向に平均的に摩耗して、このすり板9Aの同一箇所をトロリ線1aが摺動しないように、トロリ線1aの数径間周期でジグザグ偏位(左右偏位)がトロリ線偏位として付与されている。図2に示す車両2は、電車又は電気機関車などの電気車であり、例えば新幹線(登録商標)又は在来線の鉄道車両である。車体2aは、乗客又は貨物を積載し輸送するための構造物である。
図5に示す製造方法#100は、複数のアルミニウム合金層10a〜10cによる複合化された複合材料を製造することによって、トロリ線1aと摺動することによって集電する集電部材を製造する方法である。製造方法#100では、炭素繊維及び/又は気相法炭素繊維などを含有するプリフォーム(中空予成形体)を形成し、このプリフォームにアルミニウム合金を高圧で流し込み、軽量なアルミニウム合金材に複合させて多層構造のすり板9A,9Bが形成される。製造方法#100は、プリフォーム形成工程#110と、プリフォーム形成工程#120と、高圧鋳造工程#130とを含む。
(1) この第1実施形態では、トロリ線1aと摺動する順に、トロリ線1aとの間の導電を担うアルミニウム合金層10aと、トロリ線1aとの間の摩擦抵抗を緩和するアルミニウム合金層10bと、トロリ線1aからの荷重を負荷するアルミニウム合金層10cとをすり板9A,9Bが備えている。このため、例えば、カーボンファイバーやカーボンナノチューブを軽いアルミニウム合金材に複合させるとともにすり板9A,9Bを3層構造にすることによって、強度に優れ、熱伝導性、耐摩耗性、潤滑性及び軽量性を兼ね備えたすり板9A,9Bを形成することができる。また、簡単な加圧鋳造法によってすり板9A,9Bを作成することができるため、すり板9A,9Bの量産化を図り安価に製造することができる。
図6及び図7に示す導電レール1bは、集電装置11の集電靴12が摺動する電車線路(第三軌条式電車線路(第三レール))であり、支持碍子によって支持された状態で軌道の側方に沿って軌道と平行に敷設されている。導電レール1bは、鉄道車両の車輪を支持する通常の走行用レールとは異なり、車両に電力を供給するための集電用レールであり、車両に負荷電流を供給することを目的として使用される。
(物理特性試験)
アルミニウム、アルミナ繊維及び炭素繊維の複合材料にカーボンナノチューブの一種で気相法炭素繊維を添加したアルミニウム複合材のパンタグラフすり板への適用可能性を評価するために物理特性試験を実施した。
図8は、実施例1〜3に係る物理特性試験片の外観図であり、図8に示す寸法の単位はmmである。図9は、実施例1に係る物理特性試験片の断面組織を走査型電子顕微鏡((株)日立ハイテクノロジーズ製S-3400N)により観察した写真である。表1は、この発明の実施例1〜3に係る物理特性試験片の緒元である。表1に示す実施例1〜3は、物理特性試験に使用する供試材であり高圧鋳造法によって作製した物理特性試験片である。物理特性試験は、図4に示すアルミニウム合金層10bに相当する実施例1〜3に対して実施した。実施例1〜3は、表1に示すように、VGCF及びAFの添加の効果を調べるために3種を製造した。
表1に示すVGCF 120g、VGCF用の界面活性剤を4.5g及びVGCF用のバインダー4.5gを水15L中に入れて混合し、この混合液を30分超音波処理(200W、20kHz)してスラリーを作製した。このスラリーを供給量が2.7Lとなるようにアトマイザー方式のスプレードライヤ装置に供給し、アトマイザーの回転数20000rpm、乾燥用空気噴出口の温度250℃、排出口の温度112℃で乾燥し、VGCFの造粒体を作製した。次に、表1に示す体積比率のVGCFの造粒体及びCFを水中に添加し、バインダーとしてシリカゾル及びアリミナゾルを加え、凝集剤としてポリアクリルアミドを加えて分散液を作製した。この分散液及び成形型を容器に入れて分散媒吸引装置で分散媒を除去し、媒質体を作製した。この媒質体を120℃で8時間乾燥し、残った媒質媒を除去し、乾燥した媒質体を窒素ガス炉によって400℃2時間焼成してプリフォームを製造した。次に、このプリフォームをNCフライスなどによって加工して形状を整えて成形型内に配置し、800〜850℃に溶融したAC8Aの溶湯を高圧鋳造法によって196MPaの圧力をかけて含浸させて、成形型内をアルミニウム合金で満たした。含浸後に冷却して固化することでVGCF、CF及びアルミニウム合金を複合化させた金属複合材を得た。
表1に示す体積比率のCFを水中に添加し、バインダーとしてシリカゾル及びアリミナゾルを加え、凝集剤としてポリアクリルアミドを加えて混合し分散液を作製した。この分散液及び成形型を容器に入れて分散媒吸引装置で分散媒を除去し、媒質体を作製した。この媒質体を120℃で8時間乾燥し、残った媒質媒を除去し、乾燥した媒質体を窒素ガス炉によって400℃2時間焼成してプリフォームを製造した。次に、このプリフォームをNCフライスなどによって加工して形状を整えて成形型内に配置し、800〜850℃に溶融したAC8Aの溶湯を高圧鋳造法によって196MPaの圧力をかけて含浸させて、成形型内をアルミニウム合金で満たした。含浸後に冷却して固化することでCF及びアルミニウム合金を複合化させた金属複合材を得た。
VGCF 120g、VGCF用の界面活性剤4.5g及びVGCF用のバインダー4.5gを水15L中に入れて混合し、この混合液を30分超音波処理(200W、20kHz)してスラリーを作製した。このスラリーを供給量が2.7Lとなるようにアトマイザー方式のスプレードライヤ装置に供給し、アトマイザーの回転数20000rpm、乾燥用空気噴出口の温度250℃、排出口の温度112℃で乾燥し、VGCFの造粒体を作製した。次に、表1に示す体積比率のVGCFの造粒体、CF及びAFを水に添加し、バインダーとしてシリカゾル及びアリミナゾルを加え、凝集剤としてポリアクリルアミドを加えて分散液を作製した。この分散液と成形型を容器に入れて分散媒吸引装置で分散媒を除去し、媒質体を作製した。この媒質体を120℃で8時間乾燥し、残った媒質媒を除去し、乾燥した媒質体を窒素ガス炉によって400℃で2時間焼成してプリフォームを製造した。次に、このプリフォームをNCフライスなどによって加工して形状を整えて成形型内に配置し、800〜850℃に溶融したAC8Aの溶湯を高圧鋳造法によって196MPaの圧力をかけて含浸させて、成形型内をアルミニウム合金で満たした。含浸後に冷却して固化することでVGCF、CF、AF及びアルミニウム合金を複合化させた金属複合材を得た。
物理特性試験の測定項目は、密度、抵抗率、ショア硬さ、曲げ強さ及びシャルピー衝撃値である。測定方法は、社団法人日本鉄道車輌工業会規格JRIS E 6301(2005)「鉄道車両−パンタグラフ用すり板」に準じた。実施例1〜3は、従来の材料区分には存在しないアルミニウム複合材料であるため、4種「炭素を主体とした金属を含む材料」の場合の項目について試験を行った。試験数は、密度、抵抗率及びショア硬さに関しては6本、曲げ強さ及びシャルピー衝撃値に関してはそれぞれ3本とした。
密度は、車両用炭素ブラシ(JRS15237-1G-15AR0E)に準じてかさ密度を測定した。かさ密度は、実施例1〜3の質量を体積で除して算出した。質量は、実施例1〜3をデシケータ内で乾燥させたのち電子天秤で測定した。体積は、図8に示す実施例1〜3の長手方向の寸法及び測点1〜3の3点で測定した厚さと幅の平均値から算出した。
電気抵抗率は、JRS15237-1G-15AR0E(JRIS E 6301)に準じて4端子法により測定した。電気抵抗率の測定は、図10に示すように、実施例1〜3の長手方向に通電しながらこれらの物理特性試験片の表面の2点間の電位差を測定し、以下に示す数1によって抵抗率βを算出した。電気抵抗率の測定には、図10に示す直流電源(菊水電子製PAD55-20L)、電圧計(ヒューレットパッカード製3878Aマルチメータ)及び電流計(横河電機製2011)を使用した。
ショア硬さは、JIS Z 2246に準じて測定した。ショア硬さの測定には、前川試験機製作所製の硬試験機ショア―式を使用した。ショア硬さの測定は、圧面及び側面に対して図8に示す測点1〜3の3点でそれぞれ行った。
曲げ強さの測定は、JRIS E 6310に準じて3点曲げ試験を行い、以下の数2によって曲げ強さを算出した。曲げ強さの測定には、島津製作所製AG-I50kNを使用した。
シャルピー衝撃試験は、JIS Z 2242に準じてシャルピー衝撃値を測定した。シャルピー衝撃値の測定には、前川試験機製作所のシャルピー衝撃試験機3Jを使用した。シャルピー吸収エネルギーK(J)は、以下の数3に示す簡易式によって算出した。
表2は、実施例1〜3の物理特性試験の結果である。
次に、アルミニウム、アルミナ繊維及び炭素繊維の複合材料にカーボンナノチューブの一種で気相法炭素繊維を添加したアルミニウム複合材のパンタグラフすり板への適用可能性を評価するために摩耗試験を実施した。摩耗試験は、図11に示す3層構造のアルミニウム複合材及び補助すり板用アルミニウム鋳造材であるAC4A-T6材について行った。
図11は、実施例4に係る物理特性試験片の外観図であり、図11に示す寸法の単位はmmである。表3は、この発明の実施例及び比較例に係る摩耗試験片の緒元である。
表3の組成1に示すAFを水中に添加し、バインダーのシリカゾル及びアルミナゾルを加え、凝集剤としてポリアクリルアミドを加えて混合し分散液を作製した。この分散液と成形型を容器に入れて分散媒吸引装置で分散媒を除去し、媒質体を作製した。この媒質体を120℃で8時間乾燥し、残った媒質媒を除去しAFのプリフォームを製造した。
比較例は、摩耗試験に使用する供試材であり、補助すり板用アルミニウム鋳造材であるAC4A-T6材からなる摩耗試験片である。ここで、JIS AC4Aは、Cuが0.25%以下、Siが8.0〜10.0%、Mgが0.3〜0.6%、Znが0.25%以下、Feが0.55%以下、Mnが0.3〜0.6%以下、Niが0.1%以下、Tiが0.2%以下、Pbが0.1%以下、Snが0.05%以下、Crが0.15%以下、残部がAlであるAl-Si-Mg系のアルミニウム合金鋳物である。
摩耗試験は、実施例4及び比較例に係る摩耗試験片について、以下の表4に示す条件のもと計3回行った。
図12に示す集電試験装置は、実際のすり板9A,9Bを模擬した模擬すり板と実際のトロリ線1aを模擬した模擬トロリ線とを接触させて種々の試験を実施する装置である。摩耗試験装置は、図12に示す公益財団法人鉄道総合技術研究所所有の高速用集電材摩耗試験機を用いた。摩耗試験装置は、回転円板の側面に実際のトロリ線1aを模擬した純銅製リング(幅5.25mm)の模擬トロリ線を取り付け、実施例4及び比較例に係るすり板試験片をこの模擬トロリ線に押し付けて摺動及び通電する。図12に示す摩耗試験装置は、最高しゅう動速度500km/h、最高通電電流500Aでの試験が可能である。
摩耗試験の測定項目は、摩耗試験片(すり板試験片)の摩耗率(比摩耗量)である。摩耗試験前後の実施例4及び比較例の質量を測定し、摩耗質量及び摩耗試験片の密度から以下の数4により比摩耗量SWR(単位押付力、単位しゅう動距離当たりの摩耗体積)を算出した。
図13に示す縦軸は、摩耗体積(cm3)であり、横軸は摩耗試験片(すり板試験片)である。表5は、実施例4及び比較例に係る摩耗試験片に対する摩耗試験の結果である。
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、鉄道車両の集電装置3,11を例に挙げて説明したが、運搬機械又はエレベータなどのような移動体の集電装置、高速で摺動しながら種々の試験を実施する集電試験機の集電装置などについてもこの発明を適用することができる。また、この実施形態では、シングルアーム式及び第三軌条方式の集電装置3,11を例に挙げて説明したが、菱型又は翼型などの他の形式の集電装置についてもこの発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、電車線路がトロリ線1a及び導電レール1bである場合を例に挙げて説明したが、アルミ合金又は導電鋼などの剛体を電車線路に使用する剛体ちょう架式電車線路の剛体電車線路などについてもこの発明を適用することができる。
1a トロリ線(電車線路)
1b 導電レール(電車線路)
2 車両
3 集電装置
9A すり板(主すり板)
9B すり板(補助すり板)
10a アルミニウム合金層(第1のアルミニウム合金層)
10b アルミニウム合金層(第2のアルミニウム合金層)
10c アルミニウム合金層(第3のアルミニウム合金層)
11 集電装置
12 集電靴
13a アルミニウム合金層(第1のアルミニウム合金層)
13b アルミニウム合金層(第2のアルミニウム合金層)
13c アルミニウム合金層(第3のアルミニウム合金層)
Claims (7)
- 複数のアルミニウム合金層による複合化された複合材料によって形成されており、被接触部と摺動することによって集電する集電部材であって、
前記被接触部との間の導電を担う第1のアルミニウム合金層と、
前記被接触部との間の摩擦抵抗を緩和する第2のアルミニウム合金層と、
前記被接触部からの荷重を負荷する第3のアルミニウム合金層とを備え、
前記第1、前記第2及び前記第3のアルミニウム合金層は、積層構造に形成されており、
前記第1のアルミニウム合金層は、Al-Si系アルミニウム合金によって形成されており、
前記第2のアルミニウム合金層は、炭素繊維を含有するプリフォームにAl-Si系アルミニウム合金を含浸させて形成されており、
前記第3のアルミニウム合金層は、アルミナ繊維を含有するプリフォームにAl-Si系アルミニウム合金を含浸させて形成されていること、
を特徴とする集電部材。 - 複数のアルミニウム合金層による複合化された複合材料であって、
被接触部との間の導電を担う第1のアルミニウム合金層と、
前記被接触部との間の摩擦抵抗を緩和する第2のアルミニウム合金層と、
前記被接触部からの荷重を負荷する第3のアルミニウム合金層とを備え、
前記第1、前記第2及び前記第3のアルミニウム合金層は、積層構造に形成されており、
前記第1のアルミニウム合金層は、Al-Si系アルミニウム合金によって形成されており、
前記第2のアルミニウム合金層は、炭素繊維を含有するプリフォームにAl-Si系アルミニウム合金を含浸させて形成されており、
前記第3のアルミニウム合金層は、アルミナ繊維を含有するプリフォームにAl-Si系アルミニウム合金を含浸させて形成されていること、
を特徴とする複合材料。 - 電車線路と摺動してこの電車線路から集電する集電装置であって、
請求項1に記載の集電部材を備え、
前記集電部材は、トロリ線と摺動するすり板の主要部分を構成する主すり板であること、
を特徴とする集電装置。 - 電車線路と摺動してこの電車線路から集電する集電装置であって、
請求項1に記載の集電部材を備え、
前記集電部材は、トロリ線と摺動するすり板の補助的部分を構成する補助すり板であること、
を特徴とする集電装置。 - 電車線路と摺動してこの電車線路から集電する集電装置であって、
請求項1に記載の集電部材を備え、
前記集電部材は、導電レールと摺動する集電靴であること、
を特徴とする集電装置。 - 複数のアルミニウム合金層による複合化された複合材料によって形成されており、被接触部と摺動することによって集電する集電部材の製造方法であって、
前記集電部材は、
前記被接触部との間の導電を担う第1のアルミニウム合金層と、
前記被接触部との間の摩擦抵抗を緩和する第2のアルミニウム合金層と、
前記被接触部からの荷重を負荷する第3のアルミニウム合金層とを備え、
前記第1、前記第2及び前記第3のアルミニウム合金層が積層構造に形成されるように、炭素繊維を含有するプリフォームとアルミナ繊維を含有するプリフォームとにAl-Si系アルミニウム合金の溶湯を高圧で流し込む高圧鋳造工程を含むこと、
を特徴とする集電部材の製造方法。 - 複数のアルミニウム合金層による複合化された複合材料の製造方法であって、
前記複合材料は、
被接触部との間の導電を担う第1のアルミニウム合金層と、
前記被接触部との間の摩擦抵抗を緩和する第2のアルミニウム合金層と、
前記被接触部からの荷重を負荷する第3のアルミニウム合金層とを備え、
前記第1、前記第2及び前記第3のアルミニウム合金層が積層構造に形成されるように、炭素繊維を含有するプリフォームとアルミナ繊維を含有するプリフォームとにAl-Si系アルミニウム合金の溶湯を高圧で流し込む高圧鋳造工程を含むこと、
を特徴とする複合材料の製造方法。
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