JP6321382B2 - 風力発電装置 - Google Patents
風力発電装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6321382B2 JP6321382B2 JP2014011969A JP2014011969A JP6321382B2 JP 6321382 B2 JP6321382 B2 JP 6321382B2 JP 2014011969 A JP2014011969 A JP 2014011969A JP 2014011969 A JP2014011969 A JP 2014011969A JP 6321382 B2 JP6321382 B2 JP 6321382B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- oil
- cover
- support
- seal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/70—Wind energy
- Y02E10/72—Wind turbines with rotation axis in wind direction
Landscapes
- Wind Motors (AREA)
Description
この点、ハブやハブ周辺機器を覆うカバーを設置すれば、ハブ前方の機器からの漏出オイルや固形ごみの飛散を一時的に防止することはできるかもしれないが、カバーはロータとともに回転するため液状の漏出オイルや微細な固形ごみをカバー内に留めておくことは難しい。そのため、風力発電装置の運転を継続するにつれて、漏出オイルや固形ごみが少なからず外部に飛散してしまう。
少なくとも一本のブレードと、
前記少なくとも一本のブレードが取り付けられるハブを含み、該ハブと一体的に回転するように構成された回転部と、
前記ハブを貫通するように、前記ハブの回転中心軸に沿って延在する支持軸を含む静止部と、
前記ハブより前方において前記静止部によって支持される機器と、
前記機器からの漏出オイル又は固形ごみを受けるとともに、前記回転部に支持されて該回転部とともに回転するように構成された受け部と、を備え、
前記受け部は、前記機器の外周を覆う円筒部と、前記円筒部の両端部から径方向内側に延出した一対の隔壁部と含み、前記漏出オイル又は前記固形ごみを保持するための保持空間の少なくとも一部を形成するように構成されたことを特徴とする。
なお、本明細書における“前方”とは、ハブの回転中心軸の方向に対してハブ側を前方とし、ハブが支持されるナセル側を後方とした前後方向における前方のことである。ただし、この前後方向は必ずしも回転中心軸に平行な方向でなくともよい。また、本明細書における“円筒部”は、おおよそ円筒とみなせる部分を有していれば足り、必ずしも幾何学的な意味において“円筒”である必要はない。さらに、漏出オイルにはグリースも含まれる。
これにより、回転部と受け部との間が密閉されるので、漏出オイルや固形ごみが回転部側へ漏れ出ることを防止できる。特に、漏出オイルのような流体や微細な固形ごみであっても、これらを確実に保持空間内に留めることができる。
また、受け部は回転部とともに回転するように構成されているから、受け部の一方の隔壁部と回転部との間に設けられるシール部が簡素な構成のものであっても、漏出オイルや固形ごみの回転部側への侵入を効果的に防止できる。
上記実施形態によれば、フェアリングカバーが、漏出オイルや固形ごみを保持するための受け部として機能するとともに、機器収容空間及び保持空間を含む内部空間と大気側の外部空間との仕切りとしても機能するように構成されていることから、フェアリングカバーによって機器を風雨等の周囲環境から保護することもできる。
上記実施形態によれば、ロータヘッドカバーによってハブを風雨等の周囲環境からハブを保護できる。さらにロータヘッドカバーの内部空間と保持空間とが隔離されているため、保持空間内に溜まった漏出オイルや固形ごみがロータヘッドカバー側に流入することを防止できる。
このように、サポート部は、ロータヘッドカバーの内部空間と保持空間との間の仕切り壁を形成するように構成されているので、サポート部によってロータヘッドカバーの内部空間と保持空間とを隔離できる。また、サポート部を介して受け部がハブに支持された構成となっているので、受け部を着脱自在な構成とすることもでき、例えばメンテナンス時に受け部を取り外して機器に容易にアクセス可能となる。
上記サポート部には、通常、運転時や台風等の強風時にロータが受ける風荷重、ロータ回転中のハブ変位に起因した変形荷重、あるいは、漏出オイル又は固形ごみが溜まった状態における受け部の重力荷重などの各種の荷重が加わる。そこで、上記実施形態では、サポート部の外周縁が他の部位に比べて径方向外側に突出した凸部を複数有するようにサポート部を構成したので、サポート部の構造強度や剛性を向上でき、サポート部を各種の荷重に耐え得る構成とすることができる。
これにより、オイルパン内に貯留された漏出オイルがハブ側の空間へ漏れ出ることを防止できる。
このように、サポート部とオイルパンとを連結するための連結部がオイルパンのそれぞれの端部に接続された一対のブラケットを含むことにより、サポート部とオイルパンとの連結強度を向上できるとともに、サポート部及びオイルパンそれぞれの構造強度や剛性の向上にも寄与する。さらに、これら一対のブラケット部の接続部を覆うように設けられた第1シール部と、一対のブラケットの間をシールするための第2シール部とが設けられているため、これらによってシール性の向上が図れる。
これにより、第1シール部の高い施工性を維持しながら、前記サポート部又は前記オイルパンの端部とブラケットの端部とが重なる領域におけるシール性を向上させることができる。
これにより、サポート部又は受け部を高強度で且つ軽量に形成できるとともに、成形性を向上でき、複雑な形状であっても容易に作製できる。
これにより、大型の風力発電装置であっても、サポート部又は受け部の各セクションを小型化できるので、サポート部又は受け部の製作性及び輸送性の向上が図れる。
このように、複数のセクションを導電性ブラケットで互いに連結するようにしたので、この導電性ブラケットにレセプタの役割を担わせることができる。
これにより、ハブの前方の機器が収容される機器収容空間及び保持空間を含む内部空間で発火が起こっても、その影響を最小限にとどめることが可能になる。
なお、ポンプの起動に際しては、オイルパン内の漏出オイルの貯留量をオイル検出部で検出し、その貯留量が予め設定されたしきい値を超えたときにポンプを起動してもよいし、オイル検出部で漏出オイルの存在が検出されたときにポンプを起動してもよい。
上記実施形態によれば、オイルパン内に漏出オイルが溜まった場合には、ポンプで漏出オイルを外部へ排出することができるので、漏出オイルがオイルパンから溢れ出ることを防止できる。また、オイルパン内に漏出オイルが多量に溜まることを防げるので、オイルパンの容量を小さくできる。
同図に示すように、一実施形態に係る風力発電装置1は、主として、少なくとも一本のブレード2と、ハブ4を含む回転部3と、支持軸6を含む静止部5と、ハブ4より前方に配置される機器7と、機器7からの漏出オイル又は固形ごみを受けるための受け部50とを備える。なお、漏出オイルにはグリースも含まれる。
なお、本明細書における“前方”とは、ハブ4の回転中心軸Oの方向に対してハブ4側を前方とし、ハブ4が支持されるナセル8側を後方とした前後方向における前方のことである。ただし、この前後方向は必ずしも回転中心軸Oに平行な方向でなくともよい。また、上記した「前後方向」に関する定義は、アップウィンド型の風力発電装置1のみならずダウンウィンド型の風力発電装置にも適用されるものである。
少なくとも一本のブレード2はハブ4に取り付けられている。風力発電装置1が複数のブレード2(例えば3枚)を有する場合、複数のブレード2はハブ4に対して放射状に取り付けられる。ブレード2及びハブ4を含むロータは風力エネルギーによって回転するように構成されている。
静止部5は、支持軸6を含み、ブレード2や回転部3の回転に対して相対的に静止している部位である。但し、静止部5は、ナセル8と共にヨー旋回することがあるため、厳密には周囲に対して絶対的に静止しているとは限らない。支持軸6は、ハブ4を貫通するように、ハブ4の回転中心軸Oに沿って延在している。具体的な構成例において、支持軸6は、ハブ4の回転中心軸Oに沿って延在した直線部6aと、該直線部6aから湾曲して鉛直方向に延びるエルボ状の湾曲部6bとを含んでいる。この湾曲部6bはナセル台板8aによって支持される。支持軸6は、ナセル台板8aと一体成形された鋳物で構成されていてもよい。
このように、上記実施形態では、ハブ4より前方に機器7を配置したので、ナセル内部に当該機器7の設置スペースを設ける必要がなく、ナセル8を小型化してナセル重量を軽減できる。
そして、上記構成を有する受け部50によって、機器7からの漏出オイル又は固形ごみを保持するための保持空間100の少なくとも一部が形成される。例えば、保持空間100は、円筒部50a及び一対の隔壁部50b,50cを含む受け部50と、回転部3とによって形成されてもよい。
例えば、スピナー51は、機器7を覆うように配置されたフェアリングカバー52と、フェアリングカバー52をハブ4に支持するためのサポート部53とを含む。そして、フェアリングカバー52の少なくとも一部と、サポート部53の少なくとも一部とによって受け部50が形成される。また、スピナー51は、ハブ4の外周側に位置するロータヘッドカバー54を含んでいてもよい。なお、スピナー51の具体的な構成については後述する。
油圧トランスミッション20は、ハブ4の回転によって駆動される油圧ポンプ21と、油圧ポンプ21で生成される圧油によって駆動される油圧モータ22と、油圧ポンプ21と油圧モータ22との間に設けられる油配管(高圧油配管28及び低圧油配管29)とを含む。
ロータ部23は、ハブ4の油圧ポンプ21側の端部に固定され、該端部を起点としてハブ4から離れる方向に支持軸6の軸方向に沿って延在するように構成されている。ステータ部24は、ロータ部23の内周側に配置され、支持軸6に支持されるように構成されている。ステータ部24とロータ部23により圧油生成機構が収容される油圧ポンプ21の内部空間が形成される。ステータ部24とロータ部23との間には、ポンプ軸受25,26が配置されており、これらのポンプ軸受25,26を介してステータ部24とロータ部23とが相対的に回転可能に構成されている。また、圧油生成機構から外部へ作動油が漏れ出ることを防止するために、ステータ部24とロータ部23との間には、一対のシール部42,42が配置されている。
リングカム39は周方向に並ぶ多数の凹凸(ローブ)を有し、ロータ部23の内周面上に設けられてロータ部23とともに回転するように構成されている。シリンダ30はステータ部24のシリンダブロック31に設けられ、リングカム39の内周側に放射状に配置されている。ピストン32はリングカム39の凹凸によって駆動されて各シリンダ30内を摺動するように構成されている。シリンダ30とピストン32により作動室34(油圧室)が画定されている。そして、この作動室34に対して作動油を供給および排出するための低圧弁及び高圧弁が作動室34に連通可能に設けられている。各作動室34は、シリンダブロック31の内部に設けられた高圧油流路40を介して高圧油配管28に接続されるとともに、シリンダブロック31の外周に設けられた低圧油流路37を介して低圧油配管29に接続されている。
そして、リングカム39が回転することにより、リングカム39の多数の凹凸(ローブ)によってピストン32がシリンダ30の軸方向に往復運動を繰り返す。このピストン32の往復運動により作動室34の容積が周期的に変化する。作動室34の容積が減少するとき、作動室34の中の作動油が圧縮され、圧縮された作動油が高圧油になって、高圧油配管28に吐出される(圧縮工程)。作動室34の容積が増大するとき、作動室34の中に作動油が吸入される(吸入工程)。
スピナー51は、油圧ポンプ21を覆うように配置されたフェアリングカバー52と、フェアリングカバー52をハブ4に支持するためのサポート部53と、ハブ4の外周側に位置するロータヘッドカバー54とを含んでいる。フェアリングカバー52、サポート部53又はロータヘッドカバー54はFRP材料で形成されていてもよい。そして、フェアリングカバー52の少なくとも一部と、サポート部53の少なくとも一部とによって受け部50が形成されている。受け部50は、油圧ポンプ21の外周を覆う円筒部50aと、円筒部50aの両端部から径方向内側に延出した一対の隔壁部50b,50cと含んでいる。
油圧ポンプ21の下方には、少なくとも凹形状の受け部50で囲まれた保持空間100が存在している。そのため、油圧ポンプ21からの漏出オイルはこの保持空間100内に留まり、外部へ漏れ出ることを阻止できる。
他の構成例として、受け部50は、フェアリングカバー52及びサポート部53によって構成されてもよい。その場合、円筒部50a及び前方の隔壁部50bはフェアリングカバー52によって形成され、後方の隔壁部50cはサポート部53によって形成される。なお、この構成においてはサポート部53は回転部3には含まれない。そして、保持空間100は、フェアリングカバー52とサポート部53とによって形成されることになる。
また、フェアリングカバー52は、サポート部53を介してハブ4に支持される構成としてもよい。これにより、フェアリングカバー52で構成されるフェアリングカバー52を着脱自在な構成とすることもでき、例えばメンテナンス時にフェアリングカバー52の少なくとも一部を取り外して油圧ポンプ21に容易にアクセス可能となる。
上記サポート部53には、通常、運転時や台風等の強風時にロータが受ける風荷重、ロータ回転中のハブ変位に起因した変形荷重、あるいは、漏出オイル又は固形ごみが溜まった状態における受け部50の重力荷重などの各種の荷重が加わる。そこで、サポート部53の外周縁に凸部53bを複数設けることによって、サポート部53の構造強度や剛性を向上でき、サポート部53を各種の荷重に耐え得る構成とすることができる。さらに、凸部53bには、フェアリングカバー52内の機器収容空間102と、ロータヘッドカバー52の内部空間108とを連通する開口53cが形成されていてもよい。これにより、メンテナンス時に機器収容空間102と内部空間108とを移動することが可能となる。
さらに、図2に示すように、サポート部53は、円盤部53a及び凸部53b(図4及び図5参照)の端部から前方に屈曲した接続フランジ部53gを有していてもよい。接続フランジ部53gは、回転中心軸Oの直交平面に沿って形成される。このサポート部53の接続フランジ部53gと、フェアリングカバー52の接続フランジ部52bとが当接した状態で互いに締結されることによって、フェアリングカバー52がサポート部53に支持されてもよい。
図6Bに示すように、フェアリングカバー52は、回転中心軸Oを中心として放射状に延びる分割線52eによって、回転部3(図2参照)の周方向に配置される複数のセクション52f,52gに分割された構成となっている。さらにフェアリングカバー52は、少なくとも2以上の同一形状のセクション52f,52gを含んでいてもよい。図示の例においては、凸部52dを含む6つのセクション52fと、凸部52dを含まない3つのセクション52gとからフェアリングカバー52が構成されている。これにより、成形用の型の種類を少なくすることができるため、製造コストの削減が可能となる。
このような構成とすることにより、大型の風力発電装置1であっても、サポート部53の各セクション53e,53f又はフェアリングカバー52の各セクション52f,52gを小型化できるので、サポート部53又はフェアリングカバー52の製作性及び輸送性の向上が図れる。
図7Aはフェアリングカバー52のセクション52f,52g同士の連結部の一例を示す断面図である。
同図に示すように、フェアリングカバー52のセクション52fの端部には断面L字型のブラケット57が接続されている。具体的には、セクション52f及びブラケット57には、セクション52fの端部とブラケット57の一方の端部とを重ね合わせた状態で貫通するボルト孔61が設けられており、このボルト孔61に挿入されたボルト62によってセクション52fとブラケット57とが締結されるようになっている。そして、セクション52fとブラケット57とが重なって互いに締結されている領域を覆うように第1シール部60が設けられている。例えば、第1シール部60は、ボルト62の端部を覆うように設けられたシール部材63と、このシール部材63を表面を覆うように設けられたFRP層64とを含む。FRP層は、複数積層された強化繊維シートが樹脂により固化されたものである。この接続部はオーバーレイ工法によって施工されてもよい。同様に、隣接するセクション52g(図6参照)の端部には断面L字型のブラケット58の一方の端部が接続されており、セクション52gとブラケット58との接続部も上記と同様の構成を有している。
また、これらのブラケット57,58の他方の端部には、互いに当接した状態で貫通するボルト孔66が設けられており、このボルト孔66に挿入されたボルト67によってセクション52fとブラケット57とが締結されるようになっている。そして、ブラケット57とブラケット58との間をシールするための第2シール部68が設けられている。第2シール部68としては、例えば、パッキン、シリコンゴム、又は液状シール等のシール材が用いられる。
このように、サポート部53とオイルパンとを連結するための連結部がオイルパンのそれぞれの端部に接続された一対のブラケットを含むことにより、サポート部53とオイルパンとの連結強度を向上できるとともに、サポート部53及びオイルパンそれぞれの構造強度や剛性の向上にも寄与する。さらに、これら一対のブラケット部の接続部を覆うように設けられた第1シール部と、一対のブラケットの間をシールするための第2シール部とが設けられているため、これらによってシール性の向上が図れる。
同図に示すように、フェアリングカバー52とサポート部53とは、断面L字型のブラケット59によって接続されている。具体的には、フェアリングカバー52の端部とブラケット59の一方の端部とを重ね合わせた状態で貫通するボルト孔71が設けられており、このボルト孔71に挿入されたボルト72によってフェアリングカバー52とブラケット59とが締結される。同様に、サポート部53の端部とブラケット59の他方の端部とを重ね合わせた状態で貫通するボルト孔76が設けられており、このボルト孔76に挿入されたボルト77によってサポート部53とブラケット59とが締結される。
そして、フェアリングカバー52とブラケット59とが重なって互いに締結されている領域を覆うように第3シール部70が設けられており、サポート部53とブラケット59とが重なって互いに締結されている領域を覆うように第4シール部75が設けられている。例えば、第3シール部70は、ボルト72の端部を覆うように設けられたシール部材73と、このシール部材73を表面を覆うように設けられたFRP層74とを含む。同様に、第4シール部75は、ボルト77の端部を覆うように設けられたシール部材78と、このシール部材78を表面を覆うように設けられたFRP層79とを含む。
なお、図7A及び図7Bに示したブラケット57,58,59としては、例えば、鋼製、アルミ合金製等が用いられる。
図8Aに示す第1変形例においては、スピナー51Aは、機器7を覆うように設けられたフェアリングカバー52Aと、ハブ4を覆うように設けられたロータヘッドカバー54Aとを含む。フェアリングカバー52Aは円筒部52Aaと一対の隔壁部52Ab,52Acとを有しており、これらによって受け部50Aが形成される。ロータヘッドカバー54Aは、前方支持部86と後方支持部80とによってハブ4に支持される。
また、図8Aに示すように、受け部50の内周面、すなわち同図ではフェアリングカバー52Aの内周面に防火層90が設けられた構成となっている。防火層90は、例えば、添加材を入れた樹脂を用いた不燃性の塗料を、フェアリングカバー52Aの内周面に施工することで形成される。これにより、ハブ4の前方の機器7が収容される機器収容空間及び保持空間100を含む内部空間で発火が起こっても、その影響を最小限にとどめることが可能になる。
図8Bに示す第2変形例においては、スピナー51Bは、機器7を覆うように設けられたフェアリングカバー52Bと、フェアリングカバー52Bをハブ4に支持するためのサポート部53Bと、ハブ4を覆うように設けられたロータヘッドカバー54Aとを含む。フェアリングカバー52Bは円筒部52Baと一対の隔壁部Bb,Bcとを有しており、これらによって受け部50Bが形成される。ロータヘッドカバー54Aは、前方支持部86と後方支持部80とによってハブ4に支持される。
図8Dに示す第4変形例においては、スピナー51Dは、機器7及びハブ4を覆うように設けられたロータヘッドカバー55Dと、ロータヘッドカバー55D内に設けられて機器7を覆うように設けられた機器カバー56Dとを含む。機器カバー56Dは円筒部56Daと一対の隔壁部56Db,56Dcとを有しており、これらによって受け部50Dが形成される。機器カバー56Dは、前方側がロータヘッドカバー55Dに支持され、後方側がハブ4に支持されている。
2 ブレード
3 回転部
4 ハブ
4a 取付け部
5 静止部
6 支持軸
6a 円筒部
6b 湾曲部
7 機器
8 ナセル
8a ナセル台板
8b ナセルカバー
9 タワー
10 ヨー旋回座軸受
11 ドライブトレイン
12 発電機
13 軸受
20 油圧トランスミッション
21 油圧ポンプ
22 油圧モータ
23 ロータ部
24 ステータ部
25,26 ポンプ軸受
28 高圧油配管
29 低圧油配管
30 シリンダ
31 シリンダブロック
32 ピストン
34 作動室
37 低圧油流路
39 リングカム
40 高圧油流路
50 受け部
50a 円筒部
50b,50c,50d 隔壁部
51 スピナー
52 フェアリングカバー
52a カバー部
52b,53g 接続フランジ部
52c 強度フランジ部
52d 凸部
52e,53d 分割線
52f,52g, 53e,53f セクション
53 サポート部
53a 円盤部
53b 凸部
53c 開口
54 ロータヘッドカバー
55 シール部
57,58,59 ブラケット
60 第1シール部
61,66,71,76 ボルト孔
62,67,72,77 ボルト
64,74,79 FRP層
65,68 第2シール部
70 第3シール部
73,78 シール部材
75 第4シール部
80 後方支持部
86 前方支持部
100 保持空間
102 機器収容空間
104,108 内部空間
106 外部空間
O 回転中心軸
Claims (14)
- 少なくとも一本のブレードと、
前記少なくとも一本のブレードが取り付けられるハブを含み、該ハブと一体的に回転するように構成された回転部と、
前記ハブを貫通するように、前記ハブの回転中心軸に沿って延在する支持軸を含む静止部と、
前記ハブより前方において前記静止部によって支持される機器と、
前記機器からの漏出オイル又は固形ごみを受けるとともに、前記回転部に支持されて該回転部とともに回転するように構成された受け部と、を備え、
前記受け部は、前記機器の外周を覆う円筒部と、前記円筒部の両端部から径方向内側に延出した一対の隔壁部と含み、前記漏出オイル又は前記固形ごみを保持するための保持空間の少なくとも一部を形成するように構成されたことを特徴とする風力発電装置。 - 前記一対の隔壁部のうち少なくとも一方の隔壁部と前記回転部との間に設けられるシール部をさらに備え、
前記保持空間は、前記受け部及び前記回転部のみによって形成され、前記シール部によってシールされることを特徴とする請求項1に記載の風力発電装置。 - 前記受け部は、前記機器が収容される機器収容空間と前記保持空間とを含む内部空間と、大気側の外部空間とを仕切るように構成されたフェアリングカバーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の風力発電装置。
- 前記ハブの外周側に位置し、該ハブに取り付けられたロータヘッドカバーをさらに備え、
前記ロータヘッドカバーの内部空間と、前記保持空間とが隔離されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の風力発電装置。 - 前記回転部は、前記ハブの前方に取り付けられ、前記受け部を前記ハブに支持するためのサポート部を含み、
前記サポート部は、前記ロータヘッドカバーの前記内部空間と前記保持空間との間の仕切り壁を形成することを特徴とする請求項4に記載の風力発電装置。 - 前記サポート部は、前記ハブの前方への取付け部から径方向外側に延在しており、
前記サポート部の外周縁が、他の部位に比べて径方向外側に突出した凸部を複数有していることを特徴とする請求項5に記載の風力発電装置。 - 前記受け部が、少なくとも前記漏出オイルを受けるオイルパンであり、
前記サポート部と前記オイルパンとの間に設けられ、前記保持空間に貯留された前記漏出オイルの漏れを防止するためのシール部をさらに備え、
前記シール部は、周方向に連続して設けられることを特徴とする請求項5又は6に記載の風力発電装置。 - 前記受け部が、少なくとも前記漏出オイルを受けるオイルパンであり、
前記サポート部と前記オイルパンとを連結するための連結部をさらに備え、
前記連結部は、
前記サポート部及び前記オイルパンのそれぞれの端部に接続された一対のブラケットと、
前記サポート部及び前記オイルパンの各々と、前記一対のブラケットの各々との接続部を覆うように設けられた第1シール部と、
前記一対のブラケットの間をシールするための第2シール部と、
を含み、
前記一対のブラケットは、
前記第1シール部によって覆われる前記サポート部の端部との前記接続部を有する一端部、および、該一端部に対して直交する方向に延在する他端部を含む断面L字形状の第1ブラケットと、
前記第1シール部によって覆われる前記オイルパンの端部との前記接続部を有する一端部、および、該一端部に対して直交する方向に延在する他端部を含む断面L字形状の第2ブラケットと、
を含み、
前記第2シール部は、前記第1ブラケットの前記他端部と前記第2ブラケットの前記他端部との間をシールするように設けられた
ことを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載の風力発電装置。 - 前記第1シール部は、前記サポート部及び前記オイルパンの各々の端部と、前記一対のブラケットの各々の端部とが重なって互いに締結されている領域を覆うように配置されたFRP層を含むことを特徴とする請求項8に記載の風力発電装置。
- 前記サポート部又は前記受け部は、アルミを含む材料によって一体成型されていることを特徴とする請求項5乃至9の何れか一項に記載の風力発電装置。
- 前記サポート部又は前記受け部は、前記回転部の周方向に配置される複数のセクションに分割可能に構成されることを特徴とする請求項5乃至10の何れか一項に記載の風力発電装置。
- 前記複数のセクションを互いに連結するための導電性ブラケットと、
前記導電性ブラケットに電気的に接続され、該導電性ブラケットからの雷電流を導くアース用電流経路とをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の風力発電装置。 - 前記受け部の内周面に設けられた防火層をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の風力発電装置。
- 前記受け部が、少なくとも前記漏出オイルを受けるオイルパンであり、
前記保持空間に保持された前記漏出オイルを検出するためのオイル検出部と、
前記オイル検出部で前記漏出オイルが検出された場合に、前記漏出オイルを外部へ排出するためのポンプと、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の風力発電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014011969A JP6321382B2 (ja) | 2014-01-27 | 2014-01-27 | 風力発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014011969A JP6321382B2 (ja) | 2014-01-27 | 2014-01-27 | 風力発電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015140655A JP2015140655A (ja) | 2015-08-03 |
JP6321382B2 true JP6321382B2 (ja) | 2018-05-09 |
Family
ID=53771200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014011969A Active JP6321382B2 (ja) | 2014-01-27 | 2014-01-27 | 風力発電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6321382B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109944752A (zh) * | 2019-04-19 | 2019-06-28 | 国电联合动力技术(赤峰)有限公司 | 风电机组的机舱罩及其加工方法 |
JP6728465B1 (ja) | 2019-12-25 | 2020-07-22 | 電源開発株式会社 | 風力発電機 |
JP6728464B1 (ja) | 2019-12-25 | 2020-07-22 | 電源開発株式会社 | 風力発電機 |
CN111946560B (zh) * | 2020-08-24 | 2023-09-05 | 江苏常友环保科技股份有限公司 | 风力电机导流罩对接总成 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8262347B2 (en) * | 2008-01-17 | 2012-09-11 | Frontier Pro Services, Llc | Fluid catchment system for a wind turbine |
EP2525090B1 (en) * | 2011-05-18 | 2016-06-29 | ZF Wind Power Antwerpen NV | Wind turbine nacelle |
JP6198267B2 (ja) * | 2012-07-17 | 2017-09-20 | 株式会社Ihi検査計測 | 風車 |
-
2014
- 2014-01-27 JP JP2014011969A patent/JP6321382B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015140655A (ja) | 2015-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8601805B2 (en) | Power generating apparatus of renewable energy type | |
JP6321382B2 (ja) | 風力発電装置 | |
JP6347671B2 (ja) | 再生エネルギー型発電装置 | |
US8410626B2 (en) | Submersible power generating plant, driven by a water flow | |
WO2013042294A1 (en) | A power generating apparatus of renewable energy type | |
WO2014091617A1 (ja) | 風力発電装置及びその建設方法 | |
JP6283283B2 (ja) | 再生エネルギー型発電装置及びその運転方法 | |
CN104884785A (zh) | 波浪动力转换器 | |
CN102959240A (zh) | 可再生能源型发电装置 | |
JP6358805B2 (ja) | 風力発電装置及びそのメンテナンス方法 | |
SE543965C2 (en) | Power take-off apparatus and wave energy converter for harvesting energy from waves | |
JP6106697B2 (ja) | 風力発電装置 | |
JP5863944B2 (ja) | 再生エネルギー型発電装置及びその油圧ポンプ取付方法 | |
JP6045605B2 (ja) | 再生可能エネルギー型発電装置 | |
JP5358020B2 (ja) | 再生エネルギー型発電装置 | |
JP6363148B2 (ja) | 再生可能エネルギー型発電装置 | |
JP6321390B2 (ja) | 再生エネルギー型発電装置及び再生エネルギー型発電装置の組み立て方法 | |
KR102551712B1 (ko) | 발전기용 실링장치 | |
KR102687864B1 (ko) | 발전기용 실링장치 | |
JP2015166626A (ja) | 軸受け構造および該軸受け構造を備えた風力エネルギー利用装置 | |
KR20220093102A (ko) | 해양에너지 발전장치의 밀폐시스템 | |
JP2024081045A (ja) | 洋上風力発電設備および洋上風力発電設備の応答低減装置 | |
EP2769087B1 (en) | Apparatus and method for tidal energy extraction and storage | |
JP6366539B2 (ja) | ラジアルピストン式油圧機械および風力発電装置、並びにシール施工方法 | |
RU2550212C2 (ru) | Опора быстровращающегося ротора |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171027 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171026 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180330 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180405 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6321382 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |