JP6319691B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、化粧板の製造方法に関する。
従来より、基板の端面に接着剤を介して化粧材を貼着させた化粧板が製造されている。例えば、システムキッチンや洗面台等の水廻り製品の収納部分の扉や引き出しの前板として、基板の端面に、熱可塑性樹脂をベースとするホットメルト接着剤を用いて樹脂テープ等の化粧材が接着された化粧板が製造されている。
このような水廻り製品で使用される化粧板においては、基板の端面に粗製ジフェニルメタンジイソシアネート(クルードMDI)等の樹脂シーラーを塗布した後、連続的に化粧材を配設して接着させる方法が用いられている。このようにして、基板のパーティクルボードや中密度繊維板(MDF:Medium Density Fiberboard)等の耐水性を向上させることを目的としているが、この方法では、樹脂シーラーが完全に硬化した状態でないと、化粧材の接着が不完全となることが懸念されていた。
また、水廻り製品用途の化粧板の製造においては、基板の端面に反応型ホットメルト接着剤を適用することで、耐熱性や耐湿熱性等の耐久性の向上を図るとともに、接着剤の膜厚を薄くすることで、外観を良好とする試みがなされている。例えば、特許文献1では、化粧板の製造方法において、木質基材の木口面と透明樹脂シートとをウレタン樹脂系反応性ホットメルト接着剤によりロールプレス方式で接着することが提案されている。しかしながら、接着剤は、端面への水の浸入を防止して耐水性を高めようとすると、化粧材の圧着の際に基板の周縁部から露出する程度に塗布する必要があり、非反応型ホットメルト接着剤を使用した場合と比較して、接着剤の露出部の除去等補修の手間がかかる等、生産性に劣ることが懸念されていた。
したがって、前記のように各種の改善提案がなされていても、依然として、基板と化粧材との接着状態をより安定化させる観点、化粧板の用途等に応じた所望の性能を付与または向上させる観点、生産性をより高める観点等から、さらなる改良が求められていた。
特開2011−20274号公報
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、基板と化粧材との接着状態をより安定化させ、化粧板の端面の耐水性を向上させるとともに、接着剤の露出部の除去等の補修作業を軽減することで生産性に優れる化粧板の製造方法を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の化粧板の製造方法は、次の工程;
基板の端面の周縁部のうちの少なくとも一辺に疎水性樹脂を塗布する工程、
前記周縁部の内側部分にホットメルト接着剤を供給する工程、および
前記端面に化粧材を配設して前記基板と前記化粧材を接着させる工程
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、基板と化粧材との接着状態をより安定化させ、化粧板の端面の耐水性を向上させるとともに、接着剤の露出部の除去等の補修作業を軽減することで生産性に優れる化粧板の製造方法を提供することができる。
本発明の化粧板の製造方法の一実施形態を概略的に示した工程図である。 本発明の化粧板の製造方法の一実施形態における基板の端面の模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に例示する本発明の化粧板の製造方法の一実施形態は、次の工程;
基板2の端面2aの周縁部21のうちの少なくとも一辺に疎水性樹脂10を塗布する工程、
基板2の端面2aの周縁部21の内側部分22にホットメルト接着剤12を供給する工程、および
基板2の端面2aに化粧材5を配設して基板2と化粧材5を接着させる工程
を含むことを特徴とする。
本実施形態で用いられる基板2としては、例えば、木質系材料を板状に成形して形成された木質系基板が挙げられるが、これに限定されない。木質系基板の種類は特に制限されるものではなく、例えば、パーティクルボード、MDF、合板、木粉と樹脂の混合物を板状に成形して形成される混合ボード(WPB)等が挙げられるが、これらに限定されない。また、これらの木質系基板を複合したもの、例えば、合板の表面にMDFやWPBを接着して複合化したものを用いてもよい。水廻り製品用途としての耐水性や強度を向上させる観点や、経済的な観点からは、基板2として、パーティクルボードおよびMDFが好ましく用いられる。なお、基板2の化粧面2bには、図1(a)に示すように、化粧材6が配設されていてもよい。
本実施形態では、まず、基板2の端面2aの周縁部21に、疎水性樹脂10を塗布する。本実施形態で用いられる疎水性樹脂10としては、基板2に浸透して基板2の端面2aの耐水性を向上させることができるものであれば特に限定されないが、例えば、イソシアネート系樹脂が挙げられる。イソシアネート系樹脂としては、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)が挙げられる。MDIは、無溶剤で基板2に浸透させることが可能であるため、後述するホットメルト接着剤12の接着性に影響を及ぼしにくい。そのため、化粧板1の耐水性の向上と優れた生産性を両立させ、基板2と化粧材5との接着状態の安定性を確保する観点からは、疎水性樹脂10として、MDIが好ましく用いられる。
図2に、本実施形態における基板2の端面2aの模式図を示す。本実施形態において、疎水性樹脂10は、端面2aの周縁部21のうちの少なくとも一辺に塗布される。すなわち、周縁部21の全体に渡って疎水性樹脂10を塗布してもよく、あるいは、周縁部21の化粧面側の長辺21aおよび裏面側の長辺21bのうちのいずれか一方または両方に塗布してもよい。また、例えば、化粧板1の用途等を考慮して、特に化粧面2b側の耐水性を向上させることが望まれる場合には、疎水性樹脂10を、周縁部21のうちの少なくとも化粧面側の長辺21aに塗布することが好ましい。
疎水性樹脂10を基板2の端面2aの周縁部21に塗布する方法としては、ハンドローラー、スプレーガン、ロールコーター等、一般に公知の塗布方法を用いることができる。本実施形態では、図1(b)に示すように、塗布ロール4からなる塗布部材3を用いて、基板2の端面2aの周縁部21に疎水性樹脂10を塗布する。具体的には、本実施形態では、塗布ロール4からなる塗布部材3の塗布ロール面4aを基板2の端面2aの周縁部21に接触させつつ回転させることによって、疎水性樹脂10を基板2の端面2aの周縁部21に塗布する。これにより、基板2と化粧材5との接着の際に基板2の端面2aの周縁部21からホットメルト接着剤12が露出することをより抑制することができる。
塗布部材3の塗布ロール4は、回転軸7を中心に回転可能に軸支されている。塗布ロール4の形状は、塗布ロール面4aを基板2の端面2aの周縁部21に接触させつつ回転可能であれば特に限定されず、例えば、円柱状、円錐状、円錐台状等とすることができる。本実施形態では、塗布ロール4は円錐台形状を有しており、円錐台の側面に対応する部分が塗布ロール面4aとされている。なお、塗布ロール4の材質としては、合成樹脂製のもの、ゴム製のもの、金属製のもの等、特に限定されないが、安価で加工しやすい素材を用いることが好ましい。
このような塗布ロール4を用いて基板2の端面2aの周縁部21に疎水性樹脂10を塗布するに際しては、疎水性樹脂10を塗布する辺が鉛直方向上側を向くように基板2を設置する。例えば、基板2の端面2aの周縁部21の化粧面側の長辺21aに疎水性樹脂10を塗布する場合には、図1(b)に示すように、基板2の化粧面2bを鉛直方向上側に、そして、裏面2cを鉛直方向下側にして、基板2を設置する。そして、基板2を図1(b)の紙面貫通方向に沿って送り出し、塗布ロール4を基板2の送り出し方向と同方向に回転させるようにする。これによって、基板2の端面2aの周縁部21に、送り出し方向全長に亘って疎水性樹脂10を塗布することができる。
塗布ロール4は、塗布ロール面4aの基部側の部分を基板2の端面2aの周縁部21の角の部分よりも上側に突出させる。この角の部分に対しては、塗布ロール面4aが非接触状態となるように、塗布ロール面4aの先端側の部分を基板2の端面2aに接触させて設置する。なお、この円錐台形状を有する塗布ロール4において、先端側とは、円錐台の小径側を指し、基部側とは、円錐台の大径側を指す。
基板2の端面2aの周縁部21と塗布ロール4の塗布ロール面4aとの間には、間隙Qが形成されている。本実施形態においては、供給ロール(ドクターロール)8を用いて疎水性樹脂10を塗布ロール4に供給し、塗布ロール4を回転させることで、塗布ロール面4aから間隙Qに疎水性樹脂10を供給するようにしている。
供給ロール8の形状は、塗布ロール4に接着剤を供給できれば特に限定されず、例えば、円柱状、円錐状、円錐台状等とすることができる。本実施形態では、供給ロール8は塗布ロール4と同様の円錐台形状を有しており、円錐台の側面に対応する部分が供給ロール面8aとされている。なお、供給ロール8の材質としては、合成樹脂製のもの、ゴム製のもの、金属製のもの等、特に限定されないが、安価で加工しやすい素材を用いることが好ましい。
供給ロール8は、鉛直方向上側に位置する部分において供給ロール面8aと塗布ロール4の塗布ロール面4aとが対向するように配置され、回転軸9を中心に回転可能に軸支されている。回転軸9は、略水平方向に延びるように形成されている。供給ロール8は、塗布ロール4に疎水性樹脂10を供給することができれば供給ロール面8aが塗布ロール4の塗布ロール面4aに当接するように配置されていてもよいし、所定の間隔をもって配置されていてもよい。なお、回転軸7の軸線と回転軸9の軸線がなす角度は、塗布ロール4および供給ロール8の形状等に応じて適宜調整することができるが、例えば、約60°とすることができる。
供給ロール8の下方には疎水性樹脂10を貯留した疎水性樹脂貯留槽11が設置されている。この疎水性樹脂貯留槽11は、供給ロール8の鉛直方向下側に位置する部分が疎水性樹脂貯留槽11の疎水性樹脂10に浸漬するように配置されている。
供給ロール8を回転させることで供給ロール8の供給ロール面8aの全周に疎水性樹脂10を行き渡らせ、鉛直方向上側に位置する部分に疎水性樹脂10を運ぶことができる。供給ロール8の鉛直方向上側に位置する部分に運ばれた疎水性樹脂10は、当該部分において供給ロール面8aに対向する塗布ロール4の塗布ロール面4aに供給される。塗布ロール4の塗布ロール面4aに供給された疎水性樹脂10は、塗布ロール4を回転させることで塗布ロール4の塗布ロール面4aの全周に行き渡り、間隙Qに疎水性樹脂10を供給することができる。間隙Qに供給された疎水性樹脂10と基板2の端面2aの周縁部21との接触により、当該部分に疎水性樹脂10が塗布される。
塗布ロール4は、塗布ロール面4aと基板2の端面2aとの接触角度θが例えば1〜5°程度となるように設置することが好ましい。かかる範囲内の接触角度θで塗布ロール4を基板2の端面2aの周縁部21に接触させることで、基板2の端面2aの周縁部21に疎水性樹脂10をより効果的に塗布することができる。例えば、数mmの塗布幅に制御して均一に、かつ基板2の端面2aの耐水性を向上させるのに十分な量の疎水性樹脂10を塗布することができる。また、このような塗布方法を用いることによって、基板2の端面2aの周縁部21のうちの疎水性樹脂10を塗布する辺以外の部分への疎水性樹脂10の漏れ出しをより効果的に抑制することができる。例えば、基板2の端面2a付近の化粧面2bや基板2の端面2aの周縁部21の内側部分22への疎水性樹脂10の漏れ出しを低減することができる。
基板2の端面2aの周縁部21への疎水性樹脂10の供給量の調整は、例えば、供給ロール8の回転速度を調整して、供給ロール8から塗布ロール4への疎水性樹脂10の供給量を調整することによって行うことができる。したがって、本実施形態では、最適な塗布量で基板2の端面2aの周縁部21に疎水性樹脂10が塗布されるように、供給ロール8の回転速度を適宜設定すればよい。
また、塗布ロール4および供給ロール8の回転軸7、9上またはその延長上に歯車を設けてこの歯車を介して回転軸7、9を連結するなどして、塗布ロール4および供給ロール8を同調回転させることもできる。この同調回転によって供給ロール8から塗布ロール4に一定量の疎水性樹脂10を供給でき、基板2の端面2aの周縁部21に疎水性樹脂10を均一の塗布量で塗布することができる。
このようにして、図1(c)に示すように、基板2の端面2aの周縁部21の一辺に疎水性樹脂10が塗布された基板2を得る。
基板2の端面2aの周縁部21の別の一辺に疎水性樹脂10を塗布する場合には、疎水性樹脂10を塗布する辺が鉛直方向上側に向くように基板2の設置位置を変更する。そして、上述したように目的とする周縁部21の辺に疎水性樹脂10を塗布する。このようにして、例えば、図1(d)に示すように、基板2の端面2aの周縁部21の化粧面側の長辺21aおよび裏面側の長辺21bに疎水性樹脂10が塗布された基板2を得る。なお、本実施形態において、疎水性樹脂10を塗布する工程を経た後の基板2の端面2aは、その周縁部21の内側部分22には、疎水性樹脂10は塗布されていない。
次に、図1(e)に示すように、基板2の端面2aの周縁部21の内側部分22に、ホットメルト接着剤12を供給する。本実施形態で用いられるホットメルト接着剤12としては、例えば、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)系、PO(ポリオレフィン)系、PA(ポリアミド)系、SR(合成ゴム)系、ACR(アクリル)系、PUR(ポリウレタン)系等のホットメルト接着剤が挙げられるが、これらに限定されない。接着力や耐熱性等の観点からは、例えば、湿気硬化型、UV硬化型、湿気硬化型とUV硬化型の両方の性質を有する組み合わせ型等の反応型ホットメルト接着剤を用いることが好ましく、例えば、PUR系ホットメルト接着剤が好ましく用いられる。PUR系ホットメルト接着剤は、ポリウレタン系の未硬化樹脂(プレポリマー)を主成分とする接着剤であり、加熱溶解の後、水(例えば、基板2に含まれる水分)と反応して硬化する性質(湿気硬化性)を有する。また、PUR系ホットメルト接着剤は、例えば、疎水性樹脂10として好ましく用いられるMDIとも反応性を有する。そのため、例えば、MDIの塗布後の加熱条件が不充分なためにMDIが残った状態であっても、基板2と化粧材5との接着状態を安定化させることができる。
このように、本実施形態においては、疎水性樹脂10との反応性を考慮して反応型ホットメルト接着剤の種類を選択することによって、ホットメルト接着剤12の接着性を損なうことなく、基板2と化粧材5との接着状態をより安定化させることができる。
次に、図1(f)に示すように、基板2の端面2aに化粧材5を配設して、基板2と化粧材5とを接着させる。基板2と化粧材5の接着方法としては、ホットプレス等、一般に公知の方法を用いることができる。本実施形態で用いられる化粧材5としては、例えば、塩化ビニル樹脂やポリウレタン等の合成樹脂製のシートやテープ、単板、MDF等が挙げられる。なお、基板2の化粧面2bに配設される化粧材6としても、同種のものが挙げられる。
本実施形態においては、上記のホットメルト接着剤12の供給工程、および基板2と化粧材5の接着工程は、疎水性樹脂10が液体の状態で行われることが好ましい。換言すると、上記の疎水性樹脂10の塗布工程の後、連続的に、例えば5秒以内に、ホットメルト接着剤12の供給工程、および基板2と化粧材5の接着工程が行われることが好ましい。このように、ホットメルト接着剤12の供給工程と基板2と化粧材5の接着工程を連続的に行うことによって、基板2と化粧材5との接着状態をより安定化させることができる。
このようにして得られた化粧板1は、基板2の端面2aの周縁部21のうち少なくとも一辺に疎水性樹脂10が塗布されていることによって、疎水性樹脂10を塗布した辺が上側にくるようにして使用すれば端面2aへの水の浸入を防ぐことができ、耐水性が向上している。また、基板2の端面2aの周縁部21に塗布された疎水性樹脂10と、周縁部21の内側部分22に供給されたホットメルト接着剤12によって、基板2と化粧材5が接着されている。そして、疎水性樹脂10との反応性を考慮してホットメルト接着剤12を選択することによって、基板2と化粧材5との接着状態をより安定化させることができる。そのため、本実施形態の製造方法によって製造される化粧板1は、例えば、システムキッチン、洗面台等の水廻り製品の収納部分の扉や引き出しの前板として、好適に使用することができる。
本実施形態では、上述したように疎水性樹脂10とホットメルト接着剤12とを効果的に組み合わせることによって、従来の製法と比較して、耐水性を低下することなしに、基板2の端面2aへのホットメルト接着剤12の供給量を軽減することができる。そのため、基板2と化粧材5とを接着させる際にホットメルト接着剤12が基板2の端面2aの周縁部21から露出することを抑制することができる。これにより、露出部の除去等の補修作業を軽減することができるため、本実施形態の製造方法によって製造される化粧板1は、生産性に優れている。さらに、上述したような塗布方法を用いて基板2の端面2aの周縁部21に疎水性樹脂10を塗布することによって、疎水性樹脂10の塗布量をより効果的に制御することが可能となり、化粧板1のさらなる生産性の向上がもたらされる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
基板としてパーティクルボード(サイズ:30cm×20cm×15mm)を用いて、端面の周縁部の化粧面側の長辺にクルードMDI(三井化学社製)を幅約1mm塗布し、基板を100℃まで加熱した。その後、連続的に(5秒以内に)、PUR系ホットメルト接着剤(DIC社製)を周縁部の内側部分に供給した後、樹脂テープを配設して圧着させ、化粧板を得た。
<実施例2>
PUR系ホットメルト接着剤の代わりにEVA系ホットメルト接着剤(大響社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、化粧板を得た。
<比較例1>
基板としてパーティクルボード(サイズ:30cm×20cm×15mm)を用いて、クルードMDIを塗布することなしに、PUR系ホットメルト接着剤(DIC社製)を端面全体に供給した後、樹脂テープを配設して圧着させて化粧板を得た。なお、この圧着によって、端面の周縁部からホットメルト接着剤が露出したため、補修により接着剤の露出部の除去を行って化粧板を得た。
<比較例2>
基板としてパーティクルボード(サイズ:30cm×20cm×15mm)を用いて、クルードMDIを塗布することなしに、EVA系ホットメルト接着剤(大響社製)を端面全体に供給した後、樹脂テープを配設して圧着させて化粧板を得た。なお、この圧着によって、端面の周縁部からホットメルト接着剤が露出したため、補修により接着剤の露出部の除去を行って化粧板を得た。
このようにして得られた実施例1〜2および比較例1〜2の化粧板について、JIS K 6849「接着剤の引張り接着強さ試験方法」に従って接着強度を測定した。なお、各実施例、比較例に記載した条件で、化粧板を4枚ずつ作製し、それぞれについて接着強度試験を行い平均値(N/cm)を求めた。また、実施例2および比較例2の化粧板について、耐水性を評価した。耐水性の評価は、基板の樹脂テープを圧着した部分を室温の水に浸漬し、浸漬する前の厚みに対する24時間後の厚みの膨張率(%)を求め評価した。これらの測定結果を表1に示す。
Figure 0006319691
これらの結果から、本発明の化粧板の製造方法によると、従来の端面の周縁部から露出したホットメルト接着剤を除去して製造する場合と同等の、接着強度および耐水性を有することが確認された。すなわち、接着強度や耐水性の効果を保持しつつ、生産性を高めることが可能であることが確認された。
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、具体的な形態はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 化粧板
2 基板
2a 端面
21 周縁部
21a 化粧面側の長辺
22 内側部分
5 化粧材
10 疎水性樹脂
12 ホットメルト接着剤

Claims (4)

  1. 次の工程;
    基板の端面の周縁部のうちの少なくとも一辺に疎水性樹脂を塗布する工程、
    前記周縁部の内側部分にホットメルト接着剤を供給する工程、および
    前記端面に化粧材を配設して前記基板と前記化粧材を接着させる工程
    を含むことを特徴とする化粧板の製造方法。
  2. 前記基板の端面の周縁部の化粧面側の長辺に前記疎水性樹脂を塗布することを特徴とする請求項1に記載の化粧板の製造方法。
  3. 前記疎水性樹脂がイソシアネート系樹脂であり、前記ホットメルト接着剤が反応型ホットメルト接着剤であることを特徴する、請求項1または2に記載の化粧板の製造方法。
  4. 前記イソシアネート系樹脂がジフェニルメタンジイソシアネートであり、前記反応型ホットメルト接着剤がPUR系ホットメルト接着剤であることを特徴とする、請求項3に記載の化粧板の製造方法。
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