JP6318642B2 - 端末装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、振動部を備える端末装置と、プログラムとに関する。
携帯電話機やスマートフォンなどの端末装置は、電車やオフィスなどの公共の場において周辺に迷惑が掛からないように、また、音以外の報知手段で着信等を報知するために、振動デバイスを利用するマナーモードに設定されることがある。
ほとんどの使用者は、切り替えの煩雑さから、常時マナーモードに設定していることが多い。なお、振動デバイスは、例えば、端末装置の重心位置以外の部分に配置されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
ところで、振動部を備える装置が振動によって旋回することが知られている(例えば、非特許文献1参照)。また、検知部が机面を検知しなくなった場合に、バイブレータの回転方向を逆にする制御または回転を停止する制御を行う携帯端末が知られている(例えば、特許文献4参照)。また、ソーラーパネルを太陽光の入射方向に対し垂直な位置に設定するために、携帯端末本体を回転させる携帯端末が知られている(例えば、特許文献5参照)。
特開平9−172667号公報 特開平11−252855号公報 特開2010−288045号公報 特開2010−200036号公報 特開2006−33623号公報 中村拓正、「振動を利用した移動ロボットの研究」、平成18年3月10日、平成17年度修士論文(高知工科大学大学院工学研究科基盤工学専攻博士課程(前期)知能機械システム工学コース)
従来技術では、端末装置が傾いた場所に置かれた場合に、逆方向に回転をさせたとしても、斜め方向に滑り落ちることを止めることはできない。傾いて載置された端末装置が振動部による振動で滑り落ちた場合の破損を軽減することである。
1つの態様では、端末装置は、筐体と、前記筐体を振動させる振動部と、前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記筐体が静止状態であるかを判定する静止状態判定部と、前記姿勢検出部により検出された前記筐体の姿勢に基づき、前記筐体が傾いているかを判定する傾き判定部と、振動制御部とを備える。前記振動制御部は、前記静止状態判定部により前記筐体が静止状態であると判定された場合であって、且つ、前記傾き判定部により前記筐体が傾いていると判定された場合、前記振動部の振動時における振動状態を制御して、前記筐体の傾斜方向の下端において該筐体の辺部が水平に位置するように前記筐体の姿勢を変化させる。
別の1つの態様では、端末装置は、筐体と、前記筐体を振動させる振動部と、前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記筐体が静止状態であるかを判定する静止状態判定部と、前記姿勢検出部により検出された前記筐体の姿勢に基づき、前記筐体が傾いているかを判定する傾き判定部と、振動制御部とを備える。前記振動制御部は、前記静止状態判定部により前記筐体が静止状態であると判定された場合であって、且つ、前記傾き判定部により前記筐体が傾いていると判定された場合、前記振動部の振動時における振動状態を制御して、前記筐体の保護対象部位が該筐体の傾斜方向の下端に位置することを回避するように前記筐体の姿勢を変化させる。
前記態様によれば、傾いて載置された端末装置が振動部による振動で滑り落ちる場合の破損が軽減される。
一実施の形態に係る端末装置の機能ブロック図である。 一実施の形態に係る端末装置のハードウェア構成例を示す図である。 一実施の形態に係る端末装置の各軸の一例を示す図である。 一実施の形態に係る、斜面に載置された端末装置の傾斜方向の一例を示す図である。 一実施の形態における加速度値の一例である。 一実施の形態における重力方向に対する各軸の角度の一例である。 一実施の形態における振動制御処理のフローチャートである。 一実施の形態における静止状態判定処理のフローチャートである。 一実施の形態における姿勢算出処理のフローチャートである。 一実施の形態における振動制御判定処理のフローチャートである。 一実施の形態における振動制御を説明するための図その1(図4をA方向から見た図)である。 一実施の形態における振動制御を説明するための図その2(図4をA方向から見た図)である。 他の実施の形態における振動制御判定処理のフローチャートである。 他の実施の形態における振動制御を説明するための図その1(図4をA方向から見た図)である。 他の実施の形態における振動制御を説明するための図その2(図4をA方向から見た図)である。 斜面に載置された端末装置の一例を示す図である。 端末装置に働く力の一例を示す図である。 端末装置の振動時における加速度値の一例である。 斜面から落下した端末装置の一例を示す図である。
図14に示されるように、端末装置101は、机102の上に積み上げられて傾いた本103などに載置されることがある。その他、端末装置101は、机102の上のカバンなどに傾いて載置されることもある。また、机102の天板102aの角度が変えられるものがあり、端末装置101が傾いて載置される場面は様々である。
図15に示されるように、端末装置101が斜面に載置された場合について考える。この場合、端末装置101の質量を「m」とし、重力加速度を「g」とし、水平面に対する斜面の傾きを「θ」とすると、「m・g・sinθ」が摩擦力「F」と同一であると、端末装置101は静止する。一方、「m・g・sinθ」が摩擦力「F」を上回ると、端末装置101が滑り始める。
次に、端末装置の互いに直交するX軸、Y軸、およびZ軸のうち、X軸およびY軸が水平に位置し、Z軸が鉛直上方に位置する例について考える。この例では、図16に示されるように、X軸およびY軸の重力方向の加速度は、ほぼ0[m/s]であり、Z軸の重力方向の加速度は、ほぼ9.8[m/s]である。しかし、端末装置のバイブレータが振動すると、X軸、Y軸、およびZ軸の重力方向の加速度が振動時(t31〜t37)に大きく変動する。
そのため、前述のように斜面に載置された図15に示される端末装置101であっても、端末装置101のバイブレータが振動すると、重力方向の加速度が「g」(約9.8[m/s])から変動する。したがって、端末装置は、バイブレータが振動していない状態では静止していても、バイブレータが振動している状態では斜面を滑り始めることがある。特に硬い材質の机などの摩擦係数が小さい斜面では、端末装置101が滑りやすい。
ところで、端末装置には、ヒンジが設けられた面、アンテナ部などの突起部が設けられた面、衝撃に弱い部品が内蔵されている面などが存在する。これらの面から端末装置が落下して地面に激突すると故障が発生しやすい。したがって、端末装置がこれらの面から落下することは望ましくない。
また、落下をした際に端末装置にかかる衝撃は、図17に示されるように角から落下した端末装置101−1が、辺または面から落下した端末装置101−2よりも大きい。そのため、角から落下した端末装置101−1は、辺または面から落下した端末装置101−2よりも故障が発生する可能性が高い。したがって、端末装置が角から落下することも望ましくない。
以下、本発明の実施の形態に係る端末装置およびプログラムについて説明する。
<一実施の形態>
図1は、一実施の形態に係る端末装置1の機能ブロック図である。
図2は、一実施の形態に係る端末装置1のハードウェア構成例を示す図である。
図3は、一実施の形態に係る端末装置1の各軸の一例を示す図である。
図4は、一実施の形態に係る、斜面に載置された端末装置1の傾斜方向の一例を示す図である。
図1に示されるように、端末装置1は、振動部2と、姿勢検出部3と、傾き判定部4と、振動制御部5と、静止状態判定部6と、を備える。また、姿勢検出部3は、加速度センサ7と、姿勢算出部8と、を含む。あくまで一例であるが、端末装置1は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末などである。
振動部2の一例は、図3に示される、筐体15を振動させるバイブレータ13である。筐体15は、XY平面と平行な上面または底面において机等に載置された状態で振動すると、Z軸回りに旋回する。なお、X軸、Y軸、およびZ軸は、互いに直交する。
あくまで一例ではあるが、筐体15は、直方体形状を呈し、辺部15aと、角部15bと、面部15cと、を含む。図3の例では、全ての辺部15aは、X軸、Y軸、およびZ軸のいずれかと平行である。なお、辺部15aは、面取りされている場合、その面取り部分全体が辺部である。また、角部15bも、面取りされている場合、その面取り部分全体が角部である。
バイブレータ13には、例えば偏心軸を有するモータが配置されている。バイブレータ13の偏心軸は、可逆回転可能であるとよい。バイブレータ13(モータ)を順方向に回転させると、筐体15が一方向に旋回する。また、バイブレータ13を逆方向に回転させると、筐体15が逆方向に旋回する。なお、図3に示される例では、バイブレータ13の偏心軸は、例えばX軸方向に配置され、YZ平面に平行に振動する。
筐体15の重心を外れた位置にバイブレータ13が配置されていると、筐体15が旋回しやすい。なお、バイブレータ13は、順回転のみに回転するものであってもよい。また、筐体15を振動させることができれば、バイブレータ13は、リニアモータ等の他のモータを有するものであってもよい。
図1に示される姿勢検出部3は、上記のように、加速度センサ7と、姿勢算出部8と、を含む。加速度センサ7は、例えば図3に示されるX軸、Y軸、およびZ軸の加速度値を取得する。
図3に示される筐体15が、XY平面が水平に机等に載置され、Z軸が鉛直上方を向いている場合の加速度値は、図5の時間t11に示されるように、X軸およびY軸が約0[m/s]でZ軸が約9.8[m/s]である。
その後、筐体15がY軸回りに360度回転すると(時間t12)、Y軸の加速度値は約0[m/s]のままで、X軸およびZ軸の加速度値が約−9.8〜約9.8[m/s]の範囲で変動する。次に、筐体15がX軸回りに360度回転すると(時間t13)、X軸の加速度値は約0[m/s]のままで、Y軸およびZ軸の加速度値が約−9.8〜約9.8[m/s]の範囲で変動する。
なお、加速度センサ7は、X軸、Y軸、およびZ軸の計3軸の加速度値を取得するものでなくともよく、少なくとも1方向の加速度値を取得するものであればよい。また、姿勢検出部3は、加速度センサ7ではなく、例えば傾斜計を用いてもよい。
図1に示される姿勢算出部8は、例えば、「arccos(センサ値÷重力加速度)」という計算式で、鉛直下方である重力方向からの筐体15の各軸の角度を算出する。このように、姿勢算出部8が重力方向からの各軸の角度を算出することで、姿勢検出部3は、筐体15の姿勢を検出することができる。なお、姿勢算出部8は、加速度センサ7が備える算出部であってもよい。つまり、加速度センサ7のみが姿勢検出部3の一例として機能してもよい。
図6に示される重力方向からの各軸の角度の一例は、図5に示される加速度値から算出されたものである。そして、図6に示される時間t21〜t23は、図5に示される時間t11〜t13に対応する。
筐体15が、XY平面が水平に机等に載置され、筐体15のZ軸が鉛直上方を向いているとき、X軸およびY軸の重力方向に対する角度は約90度となり、Z軸の重力方向に対する角度は約180度となる(時間t21)。
その後、筐体15がY軸回りに360度回転すると(時間t22)、Y軸の重力方向に対する角度は約90度のままで、X軸およびZ軸の重力方向に対する角度が約0度〜約180度の範囲で変動する。次に、筐体15がX軸回りに360度回転すると(時間t23)、X軸の重力方向に対する角度は約90度のままで、Y軸およびZ軸の重力方向に対する角度が約0度〜約180度の範囲で変動する。
図1に示される傾き判定部4は、姿勢検出部3により検出された筐体15の姿勢に基づき、筐体15が傾いているかを判定する。例えば、図3に示される筐体15がXY平面と平行な上面または底面において載置された状態である場合、傾き判定部4は、筐体15のZ軸が鉛直上方または鉛直下方に対し傾いているときに、筐体15が傾いていると判定する。
一方、図4に示されるように、筐体15が水平面Sに対し角度θ傾斜した斜面100に載置されている場合、筐体15のZ軸は鉛直下方(D11)および鉛直上方(D12)に対し傾いている。そのため、傾き判定部4は、図4に示される筐体15が傾いていると判定することができる。なお、図4は、筐体15の斜面100に沿う方向である傾斜方向の上方を矢印D3で示し、傾斜方向の下方を矢印D4で示し、筐体15の傾斜方向の下端を符号15−1で示す。
詳しくは後述するが、傾き判定部4により筐体15が傾いていると判定された場合、図1に示される振動制御部5は、電話の着信等によるバイブレータ13の振動時における振動状態を制御して筐体15の姿勢を変化させる。
図1に示される静止状態判定部6は、例えば、加速度センサ7により取得された加速度値に基づき、筐体15が静止状態であるかを判定する。例えば、静止状態判定部6は、加速度値の変動が閾値以上である場合には、使用中(例えば操作中もしくは通話中)または移動中と判定し、加速度値の変動が閾値未満である場合には、静止中と判定する。
図2に示されるMPU(Micro-Processing Unit)9は、端末装置1の動作を制御する演算処理装置(プロセッサ)の一例である。MPU9は、端末装置1の制御用のプログラムをROM10から読み出して実行することにより各処理を行う。なお、MPU9は、図1に示される傾き判定部4、振動制御部5、静止状態判定部6、および姿勢算出部8の一例である。
ROM(Read Only Memory)10およびRAM(Random Access Memory)11は、記憶部の一例である。
ROM10は、後述する振動制御処理などの処理をMPU9に実行させるプログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリである。ROM10として、電力供給の停止に対して記憶データが不揮発性であるフラッシュメモリ等のメモリを使用してもよい。
なお、MPU9が実行するプログラムは、例えば、USBメモリ等の可搬型記録媒体20から後述するインターフェース部12を介して取得するようにしてもよい。USBメモリ等の可搬型記録媒体20およびROM10は、MPU9が実行するプログラムを格納する、演算処理装置が読取可能な記録媒体の一例として機能する。
RAM11は、MPU9が各種の制御プログラムを実行する際に、必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリである。
インターフェース部12は、加速度センサ7、バイブレータ13、無線通信部14、可搬型記録媒体20などの各種機器との間における各種情報の授受の管理を行う。
無線通信部14は、所定の通信方式で無線通信を行う。振動制御部5として機能するMPU9は、無線通信部14を介して電話の着信もしくはメールの受信等を検知しまたは所定のアラーム時刻に達すると、振動設定がされている場合にバイブレータ13を振動させて報知を行う。
図7は、一実施の形態における振動制御処理のフローチャートである。
図8は、一実施の形態における静止状態判定処理(図7のステップS1−1)のフローチャートである。
図9は、一実施の形態における姿勢算出処理(図7のステップS1−3)のフローチャートである。
図10は、一実施の形態における振動制御判定処理(図7のステップS1−5)のフローチャートである。
なお、図7〜図10のフローチャートの処理に関しては、前述の説明と重複する事項の説明を省略する。
図7に示されるように、静止状態判定部6は、後述する静止状態判定処理(S1−1)の判定結果に基づき、筐体15が静止中であるかを判定する(ステップS1−2)。静止状態判定部6が筐体15を静止中と判定すると(ステップS1−2がYes)、姿勢検出部3が後述する姿勢算出処理を行う(ステップS1−3)。
次に、傾き判定部4は、姿勢算出処理(ステップS1−3)の算出結果に基づき、筐体15が傾いているかを判定する(ステップS1−4)。筐体15が傾いていると傾き判定部4が判定すると(ステップS1−4がYes)、振動制御部5が後述する振動制御判定を行う(ステップS1−5)。
なお、後述するが、筐体15が傾いていないと傾き判定部4が判定すると(ステップS1−4がNo)、振動制御が行われずに通常の振動処理(ステップS1−10)が行われる。但し、筐体15が傾いていない場合、図4に示される傾斜方向(矢印D3,D4)の下端15−1に、水平な辺部15aが位置し、角部15bからの端末装置1の落下を避けられると考えられる。そのため、筐体15が傾いていない場合、振動制御部5がバイブレータ13を順方向と逆方向とに交互に振動させる制御を行い、筐体15の所定の姿勢を維持してもよい。
また、筐体15の傾きが例えば45度以上であるときには、端末装置1が斜面に載置されているのではなく、例えば、所有者のポケットに入っていることなどが考えられる。このように筐体15の傾きが所定角度以上である場合には、後述する振動制御判定処理(ステップS1−5)を省略するために、傾きがない場合(ステップS1−4がNo)と同様に通常の振動処理(ステップS1−10)が行われてもよい。
次に、振動制御部5は、バイブレータ13が着信等を報知するために振動中であると判定すると(ステップS1−6がYes)、バイブレータ13の振動時(ステップS1−7)における振動状態を制御する。なお、バイブレータ13の着信等の報知も、振動制御部5が制御してもよい。
一方、バイブレータ13が振動中であると振動制御部5が判定すると(ステップS1−6がNo)、静止状態判定処理(ステップS1−1)から処理が繰り返される。
このように、振動制御判定処理(ステップS1−5)までの処理は、バイブレータ13が振動を開始(ステップS1−6がYes)する前に行われるが、バイブレータ13が振動を開始してから行うようにしてもよい。
次に、振動制御部5の振動制御(ステップS1−7)の後、振動制御部5が、バイブレータ13による振動が終了していると判定すると(ステップS1−8がYes)、図7に示す処理が終了する。一方、着信が続いているなどの理由でバイブレータ13による振動が続いていると振動制御部5が判定すると、姿勢算出処理(ステップS1−3)から処理が繰り返される。
なお、姿勢算出処理(ステップS1−3)で取得される加速度値は、バイブレータ13が振動中である場合(ステップS1−8がNo)、前述の図16に示されるように振動により変動する。そのため、姿勢算出部8は、振動の合間の加速度値(センサ値)に基づき姿勢を算出するとよい。或いは、姿勢算出部8は、振動による加速度値の変動を考慮して変動値の平均をとるなどの計算をした後、姿勢を算出するとよい。
また、振動制御部5による振動制御(ステップS1−7)の後、バイブレータ13による振動が続いている場合(ステップS1−8がNo)、既に筐体15が所定の姿勢に達していると考えられる。そのため、振動制御部5は、姿勢算出処理(ステップS1−3)から処理を繰り返さず、バイブレータ13を順方向および逆方向(後述する第1の振動状態および第2の振動状態の一例)に交互に振動させて所定の姿勢を維持してもよい。なお、振動制御部5がバイブレータ13を順方向と逆方向とに交互に振動させる際の切り替えのタイミングは、一例としては1秒であるが、それより短くても長くてもよい。
前述の静止中であるかの判定処理(ステップS1−2)および筐体15が傾いているかの判定処理(ステップS1−4)がNoであった場合、バイブレータ13が振動中であるかを例えば振動制御部5が判定する(ステップS1−9)。
バイブレータ13が振動中でなければ(ステップS1−9がNo)、静止状態判定処理(ステップS1−1)から処理が繰り返される。一方、バイブレータ13が振動中であると(ステップS1−9がYes)、振動制御部5は、バイブレータ13の振動時(ステップS1−10)における振動状態を制御しない。バイブレータ13は、振動が終了するまで(ステップS1−11がYes)、着信中などの報知期間、振動を続ける(ステップS1−11がNo,ステップS10)。
次に、図7に示される静止状態判定処理(ステップS1−1)について図8を参照しながら説明する。
図8に示されるように、まず、加速度センサ7が筐体15の加速度値を取得する(ステップS2−1)。
静止状態判定部6は、加速度センサ7により取得された加速度値に基づき、例えば、加速度値の変動が閾値未満である場合(ステップS2−2がYes)、筐体15が静止中であると判定する(ステップS2−3)。また、静止状態判定部6は、例えば、加速度値の変動が閾値以上である場合(ステップS2−2がNo)、筐体15が使用中または移動中であると判定する(ステップS2−4)。
このように、筐体15の静止状態は、静止中(ステップS2−3)であるか、または、使用中もしくは移動中(ステップS2−4)であると判定される。
次に、図7に示される姿勢算出処理(ステップS1−3)について図9を参照しながら説明する。
図9に示されるように、まず、加速度センサ7が筐体15の加速度値を取得する(ステップS3−1)。この加速度値の取得処理(ステップS3−1)は、図8に示される加速度値の取得処理(ステップS2−1)とは別に行われるが、加速度値が既に取得されていることから省略してもよい。
但し、前述の振動が終了しているかの判定処理(ステップS1−8がNo)の次に姿勢算出処理(ステップS1−3)が行われる場合には、筐体15の姿勢が変化している可能性がある。そのため、加速度値の取得処理(ステップS3−1)を省略せず、加速度値を再度取得(ステップS3−1)するとよい。
姿勢算出部8は、加速度センサ7により取得された加速度値(センサ値)を、例えば、「arccos(センサ値÷重力加速度)」という計算式で、筐体15の各軸の重力方向からの角度に変換して姿勢を算出する(ステップS3−2)。なお、前述のように加速度センサ7が1方向のみの加速度値を取得してもよいが、その場合であっても、加速度値を重力方向からの角度に変換することで筐体15の姿勢を算出しているといえる。
ここで、加速度センサ7により取得される加速度値、および、加速度値から算出される姿勢は、いずれも、MPU9(演算処理装置の一例)が取得する筐体15の姿勢を表す情報の一例である。
次に、図7に示される振動制御判定処理(ステップS1−5)について図10を参照しながら説明する。
図10に示されるように、振動制御部5は、X軸とY軸とで重力加速度の符号が同じであるかを判定する(ステップS4−1)。つまり、筐体15のX軸およびY軸が水平面よりも上向きである場合、符号は「+」となり、水平面よりも下向きである場合、符号は「−」となる。
振動制御部5は、X軸とY軸の符号が同じであると判定した場合(ステップS4−1がYes)、傾斜方向からの角度の絶対値がX軸よりもY軸が大きいかを判定する(ステップS4−2)。
振動制御部5は、傾斜方向からの角度の絶対値がX軸よりもY軸が大きいと判定すると(ステップS4−2がYes)、バイブレータ13を逆回転させ、筐体15を右旋回させる(ステップS4−3)。振動制御部5は、傾斜方向からの角度の絶対値がX軸よりもY軸が大きくはないと判定すると(ステップS4−2がNo)、バイブレータ13を順回転させ、筐体15を左旋回させる(ステップS4−4)。
ここで、筐体15における左旋回の方向は、後述する図11Aに示される時計回り(矢印D1)である。また、筐体15における右旋回の方向は、図11Aに示される反時計回り(矢印D2)である。なお、左旋回の方向(矢印D1)は、第1の方向の一例である。また、右旋回の方向(矢印D2)は、第2の方向の一例である。
また、バイブレータ13のモータが順回転して筐体15を第1の方向に左旋回(矢印D1)するように振動させる状態は、バイブレータ13の第1の振動状態の一例である。そして、バイブレータ13のモータが逆回転して筐体15を第2の方向に右旋回(矢印D2)するように振動させる状態は、バイブレータ13の第2の振動状態の一例である。
なお、振動制御部5は、X軸およびY軸の符号が一致しないと判定した場合(ステップS4−1がNo)、傾斜方向からの角度の絶対値がY軸よりもX軸が大きいかを判定する(ステップS4−5)。
そして、振動制御部5は、傾斜方向からの角度の絶対値がY軸よりもX軸が大きいと判定すると(ステップS4−5がYes)、バイブレータ13を逆回転させ、筐体15を右旋回させる(ステップS4−6)。また、振動制御部5は、傾斜方向からの角度の絶対値がY軸よりもX軸が大きくはないと判定すると(ステップS4−5がNo)、バイブレータ13を順回転させ、筐体15を左旋回させる(ステップS4−7)。
このように筐体15の旋回方向が決定された後、振動制御部5は、旋回角度を決定する(ステップS4−8)。振動制御部5は、X軸およびY軸のうち傾斜方向からの角度の絶対値が小さい方を旋回角度に決定する。
次に、振動制御部5は、バイブレータ13を振動させる時間について、例えば、決定した旋回角度を、単位時間当たりに筐体15が旋回する角度で割って算出する(ステップS4−9)。
なお、振動制御部5は、前述のように筐体15の旋回方向、旋回角度、および振動時間を決定する。しかし、バイブレータ13が単一方向のみの回転を行う場合には、振動制御部5は、筐体15を一方向に旋回させてX軸およびY軸のうち一方が水平になるまでの旋回角度および振動時間を決定すればよい。
また、特定の周期で前述の図7のステップS1−8における振動による報知が終了したかの判定が行われる場合、旋回角度(ステップS4−8)および振動時間(ステップS4−9)の決定処理は省略してもよい。
ここで、図4に示されるように傾いて載置された端末装置1の傾斜方向(矢印D3,D4)の下端15−1に、図11A(図4をA方向から見た図)に示すように角部15bが位置する場合の振動制御判定処理について考える。なお、図4に示される筐体15のX軸は水平であるが、図11Aに示される筐体15のX軸は水平面に対し傾いている。そのため、図11Aに示される下端15−1側のX軸と平行な辺部15aも、水平面に対して傾いている。
図11Aに示される筐体15では、X軸は水平面よりも下向きであるため、X軸の符号は「−」となる。また、Y軸は水平面よりも上向きであるため、Y軸の符号は「+」となる。したがって、図10に示されるように、振動制御部5は、図11Aに示される筐体15に関して、X軸およびY軸の符号が一致しないと判定する(ステップS4−1がNo)。
また、図11Aに示される筐体15では、X軸の傾斜方向(矢印D3,D4)からの角度の絶対値は、Y軸の傾斜方向(矢印D3,D4)からの角度の絶対値よりも大きい。そのため、振動制御部5は、傾斜方向(矢印D3,D4)からの角度の絶対値がY軸よりもX軸が大きいと判定する(ステップS4−5がYes)。したがって、振動制御部5は、図3に示されるバイブレータ13を逆回転させ、図11Aに示される筐体15を反時計回りに右旋回(矢印D2)させる(ステップS4−6)。
また、図11Aに示される例では、Y軸の傾斜方向(矢印D3,D4)からの角度の絶対値が、X軸の傾斜方向(矢印D3,D4)からの角度の絶対値よりも小さい。そのため、振動制御部5は、Y軸が傾斜方向(矢印D3,D4)になるまでの旋回角度、つまりX軸が水平になるまでの旋回角度の絶対値を旋回角度に決定する(ステップS4−8)。また、振動制御部5は、前述のように、決定した旋回角度を単位時間当たりに筐体15が旋回する角度で割ることで、振動時間を算出する(ステップS4−9)。
振動制御部5が、バイブレータ13の振動時における振動状態を前述のように制御して筐体15を右旋回(矢印D2)させると、図11Bに示されるように、筐体15の下端15−1には筐体15の辺部15aが水平に位置することになる。なお、図11Bは、旋回前の筐体15(端末装置1)を想像線である二点鎖線(15´(1´))で示す。
以上説明した一実施の形態では、振動制御部5は、筐体15が傾いている場合、バイブレータ13(振動部2の一例)の振動時における振動状態を制御して筐体15の姿勢を変化させる。これにより、筐体15の辺部15aが、傾斜方向(矢印D3,D4)の下端15−1において水平に位置する。
そのため、落下した際に端末装置1にかかる衝撃が大きい角部15bからの落下し、角部15bが地面などに激突をすることで端末装置1に大きな衝撃がかかることが回避される。よって、一実施の形態によれば、傾いて載置された端末装置1がバイブレータ13(振動部2の一例)による振動で滑り落ちる場合の破損が軽減される。
また、一実施の形態では、バイブレータ13は、筐体15を第1の方向(矢印D1)に旋回するように振動させる第1の振動状態を有する。また、バイブレータ13は、筐体15を第1の方向とは反対の第2の方向(矢印D2)に旋回するように振動させる第2の振動状態を更に有する。そして、振動制御部5は、第1の振動状態および第2の振動状態のうち筐体15が所定の姿勢に達するまでの時間が短い方の振動状態でバイブレータ13を振動させる(ステップS4−1〜S4−7)。そのため、端末装置1が筐体15の角部15bから落下することが迅速に回避される。
また、一実施の形態では、筐体15が所定の姿勢(例えば、筐体15の下端15−1において辺部15aが水平な状態)に達した後、振動制御部5が、第1の振動状態と第2の振動状態とを交互に遷移させる。このように振動制御部5がバイブレータ13を制御する場合、筐体15の所定の姿勢が維持される。
また、一実施の形態では、姿勢検出部3は、筐体15の加速度値を取得する加速度センサ7と、この加速度センサ7により取得された加速度値に基づき筐体15の姿勢を算出する姿勢算出部8と、を含む。そのため、加速度センサ7により取得される加速度値から筐体15の姿勢を算出することが可能になる。
また、一実施の形態では、静止状態判定部6は、筐体15が静止状態であるかを判定する。また、振動制御部5は、筐体15が静止状態である場合に、バイブレータ13の振動状態を制御する。そのため、筐体15が静止状態ではない移動中などの状態では筐体15の姿勢の制御を省略することが可能になる。
<他の実施の形態>
他の実施の形態は、図7の振動制御判定処理(ステップS1−5)において前述の一実施の形態と相違し、その他は前述の一実施の形態と同様にすることができる。そのため、他の実施の形態では、図7の振動制御判定処理(ステップS1−5)の相違する事項について図12〜図13Bを参照しながら説明する。
図12に示されるように、振動制御部5は、予め設定されている筐体15の「所望の姿勢」が、Y軸の重力加速度が0以下(Y軸が下向き)であるか0以上(Y軸が上向き)であるかを判定する(ステップS5−1)。現状の筐体15の姿勢が「所望の姿勢」である場合も「所望の姿勢」でない場合も、処理は同様である。なお、例えばY軸をX軸に変更して同様の判定処理(ステップS5−1)が行われてもよいため、図12のステップS5−1において、括弧書きでX軸が記されている。
ここで、「所望の姿勢」は、例えば、後述する図13Aに示される筐体15の保護対象部位15−2が下端15−1以外に位置する姿勢であれば、他の姿勢であってもよい。保護対象部位15−2は、例えば、ヒンジが設けられた辺や面、アンテナ部などの突起部が設けられた辺や面、衝撃に弱いまたは高価な部品が内蔵されている部分に近い辺や面などである。なお、「所望の姿勢」は、保護対象部位15−2の位置に応じて振動制御部5が設定してもよい。
振動制御部5は、筐体15の「所望の姿勢」が、Y軸の重力加速度が0以下であると判定すると(ステップS5−1がYes)、次に、X軸の重力加速度が0を超えるかを判定する(ステップS5−2)。なお、ステップS5−1において前述のようにY軸をX軸に変更して判定処理(ステップS5−1)が行われる場合は、振動制御部5は、X軸に代えてY軸の重力加速度が0を超えるかを判定すればよい。そのため、図12のステップS5−2において、括弧書きでY軸が記されている。
振動制御部5は、X軸の重力加速度が0を超えると判定すると(ステップS5−2がYes)、図3に示されるバイブレータ13を逆回転させ、筐体15を右旋回させる(ステップS5−3)。一方、振動制御部5は、X軸の重力加速度が0を超えないと判定すると(ステップS5−2がNo)、バイブレータ13を順回転させ、筐体15を左旋回させる(ステップS5−4)。
ここで、筐体15における左旋回の方向は、後述する図13Aに示される時計回り(矢印D1)であり、右旋回の方向は、図13Aに示される反時計回り(矢印D2)である。そして、左旋回の方向(矢印D1)は、第1の方向の一例である。また、右旋回の方向(矢印D2)は、第1の方向とは反対の第2の方向の一例である。
振動制御部5は、筐体15の「所望の姿勢」が、Y軸の重力加速度が0以上である場合(ステップS5−1がNo)、ステップS5−2と同様に、X軸の重力加速度が0を超えるかを判定する(ステップS5−5)。
そして、振動制御部5は、X軸の重力加速度が0を超えると判定すると(ステップS5−5がYes)、バイブレータ13を順回転させ、筐体15を左旋回させる(ステップS5−6)。一方、振動制御部5は、X軸の重力加速度が0を超えないと判定すると(ステップS5−5がNo)、バイブレータ13を逆回転させ、筐体15を右旋回させる(ステップS5−7)。
次に、振動制御部5は、旋回角度を決定する(ステップS5−8)。振動制御部5は、例えば、「所望の姿勢」がY軸の重力加速度値が0以下である場合にはY軸が図13Aに示される傾斜方向の下方(矢印D4)に移動するまでの旋回角度を決定するとよい。或いは、振動制御部5は、「所望の姿勢」がY軸の重力加速度値が0以上である場合にはY軸が図13Aに示される傾斜方向の上方(矢印D3)に移動するまでの旋回角度を決定するとよい。
但し、「所望の姿勢」は、Y軸の重力加速度が0以下または0以上であるため、振動制御部5は、この「所望の姿勢」に到達するまでの旋回角度だけを旋回角度として決定してもよい。
「所望の姿勢」は、例えば、保護対象部位15−2が傾斜方向の下端15−1に位置しない姿勢であるが、保護対象部位15−2が傾斜方向に対して側方に位置する姿勢などの他の姿勢であってもよい。
なお、筐体15の1軸(例えばY軸)のみの重力加速度を所定の値とするためには、図1および図2に示される加速度センサ7は1軸の加速度値を検出するだけでも足りる。そして、振動制御部5は、1軸の加速度値から得られる姿勢に基づいて、筐体15の姿勢が変化するようにバイブレータ13の振動状態を制御すればよい。
次に、振動制御部5は、バイブレータ13を振動させる時間について、例えば、決定した旋回角度を単位時間当たりに旋回する角度で割って算出する(ステップS5−9)。
なお、前述の一実施の形態と同様に、特定の周期で図7のステップS1−8における振動による報知が終了したかの判定が行われる場合、旋回角度(ステップS5−8)および振動時間(ステップS5−9)の決定処理は省略可能である。
ここで、図4に示される端末装置1の傾斜方向(矢印D3,D4)の下端15−1に、図13A(図4をA方向から見た図)に示されるように保護対象部位15−2の一例である辺部15aが位置する場合について考える。なお、図4に示される筐体15のX軸は水平であるが、図11Aに示される筐体15と同様に、図13Aに示される筐体15のX軸も水平面に対し傾斜している。
保護対象部位15−2は、辺部15aではなく、面部15cであってもよいし、面部15cの一部の領域または複数の面部15cに跨る領域であってもよい。また、保護対象部位15−2が複数設定されていてもよい。その場合には、各保護対象部位15−2の位置と各保護対象部位15−2の衝突を回避したい度合いの重み付けとを考慮して、例えば振動制御部5が、「所望の姿勢」を設定すればよい。
図13Aに示される筐体15では、Y軸が下向き(重力加速度が0以下)であることが「所望の姿勢」に設定されている(ステップS5−1において「Y軸が0以下」)。これは、保護対象部位15−2が下端15−1に位置することを回避するためである。
次に、振動制御部5は、X軸が水平面よりも下向きであるため、X軸の重力加速度が0を超えないと判定する(ステップS5−2がNo)。そのため、振動制御部5は、バイブレータ13を順回転させ、筐体15を左旋回(矢印D1)させる(ステップS5−4)。
図13Aの例では、振動制御部5は、保護対象部位15−2が傾斜方向の上方(矢印D3)に移動する(或いは上端まで移動する)ように筐体15を旋回させることが望ましい。そのため、振動制御部5は、Y軸が傾斜方向の下方(矢印D4)に到達するまでの旋回角度を旋回角度として決定するとよい(ステップS5−8)。
但し、保護対象部位15−2が下端15−1に位置することを回避するためには、Y軸が水平面よりも傾斜方向の下方(矢印D4)側に移動するように旋回すればよい。そのため、Y軸が水平面にまたは水平面よりも傾斜方向の下方(矢印D4)側に移動するための旋回角度を、振動制御部5が旋回角度として決定してもよい。そして、振動制御部5は、前述のように、決定した旋回角度を単位時間当たりに筐体15が旋回する角度で割ることで、振動時間を算出する(ステップS5−9)。
振動制御部5がバイブレータ13の振動状態を前述のように制御して、決定した旋回角度だけ筐体15を旋回させると、図13Bに示されるように、保護対象部位15−2が筐体15の傾斜方向の上端において水平に位置する。このように、振動制御部5は、保護対象部位15−2が下端15−1に位置することを回避するように筐体15の姿勢を変化させた後も、保護対象部位15−2が筐体15の上端に移動するように筐体15の姿勢を変化させるとよい。
また、図13Bに示されるように、筐体15は、振動制御部5により振動状態を制御されることで、傾斜方向の下端15−1において辺部15aが水平に位置するように姿勢が変化する。図13Bは、旋回前の筐体15(端末装置1)を想像線である二点鎖線(15´(1´))で示す。なお、振動制御部5は、保護対象部位15−2が下端15−1に位置することを回避するように制御を行った後、図10に示される前述の振動制御判定処理に従い、下端15−1に辺部15aが水平に位置するように制御を行ってもよい。
以上説明した他の実施の形態では、振動制御部5は、筐体15が傾いている場合、バイブレータ13(振動部2の一例)の振動時における振動状態を制御して筐体15の姿勢を変化させる。これにより、筐体15の保護対象部位15−2が傾斜方向(矢印D3,D4)の下端15−1に位置することが回避される。
そのため、衝撃に弱い部品が内蔵されている辺などの保護対象部位15−2からの端末装置1の落下し、保護対象部位15−2から地面などに激突をして、保護対象部位15−2に大きな衝撃がかかることが回避される。よって、他の実施の形態によれば、傾いて載置された端末装置1がバイブレータ13(振動部2の一例)による振動で滑り落ちる場合の破損が軽減される。
また、他の実施の形態では、振動制御部5は、保護対象部位15−2が下端15−1に位置することを回避するように筐体15の姿勢を変化させた後、バイブレータ13の振動状態を更に制御する。これにより、筐体15の下端15−1において辺部15aが水平に位置するように筐体15の姿勢が変化する。そのため、落下した際に端末装置1にかかる衝撃が大きい角部15bからの落下も回避される。
また、他の実施の形態では、振動制御部5は、保護対象部位15−2が傾斜方向の上方(矢印D3)に移動するようにバイブレータ13の振動状態を制御する。そのため、端末装置1が保護対象部位15−2から落下しにくくなる。
以上の一実施の形態および他の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
筐体と、
前記筐体を振動させる振動部と、
前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記姿勢検出部により検出された前記筐体の姿勢に基づき、前記筐体が傾いているかを判定する傾き判定部と、
前記傾き判定部により前記筐体が傾いていると判定された場合、前記振動部の振動時における振動状態を制御して、前記筐体の傾斜方向の下端において該筐体の辺部が水平に位置するように前記筐体の姿勢を変化させる振動制御部と、
を備えることを特徴とする端末装置。
(付記2)
筐体と、
前記筐体を振動させる振動部と、
前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記姿勢検出部により検出された前記筐体の姿勢に基づき、前記筐体が傾いているかを判定する傾き判定部と、
前記傾き判定部により前記筐体が傾いていると判定された場合、前記振動部の振動時における振動状態を制御して、前記筐体の保護対象部位が該筐体の傾斜方向の下端に位置することを回避するように前記筐体の姿勢を変化させる振動制御部と、
を備えることを特徴とする端末装置。
(付記3)
前記振動制御部は、前記保護対象部位が前記筐体の傾斜方向の下端に位置することを回避するように前記筐体の姿勢を変化させた後、前記振動部の振動状態を更に制御して、前記筐体の傾斜方向の下端において該筐体の辺部が水平に位置するように前記筐体の姿勢を変化させることを特徴とする付記2記載の端末装置。
(付記4)
前記振動制御部は、前記保護対象部位が前記筐体の傾斜方向の上方に移動するように前記振動部の振動状態を制御することを特徴とする付記2記載の端末装置。
(付記5)
前記振動部は、前記筐体を第1の方向に旋回するように振動させる第1の振動状態と、前記筐体を前記第1の方向とは反対の第2の方向に旋回するように振動させる第2の振動状態とを有し、
前記振動制御部は、前記第1の振動状態および前記第2の振動状態のうち前記筐体が所定の姿勢に達するまでの時間が短い方の振動状態で前記振動部を振動させる、
ことを特徴とする付記1から4のいずれか記載の端末装置。
(付記6)
前記振動制御部は、前記筐体が所定の姿勢に達した後、前記第1の振動状態と前記第2の振動状態とを交互に遷移させて前記振動部を振動させることを特徴とする付記5記載の端末装置。
(付記7)
前記姿勢検出部は、前記筐体の加速度値を取得する加速度センサと、該加速度センサにより取得された加速度値に基づき前記筐体の姿勢を算出する姿勢算出部と、を含むことを特徴とする付記1から6のいずれか記載の端末装置。
(付記8)
前記筐体が静止状態であるかを判定する静止状態判定部を更に備え、
前記振動制御部は、前記筐体が静止状態である場合に、前記振動部の振動状態を制御する、
ことを特徴とする付記1から7のいずれか記載の端末装置。
(付記9)
筐体と該筐体を振動させる振動部とを備える端末装置の前記筐体の姿勢を表す情報を取得し、
取得した前記姿勢を表す情報に基づき、前記筐体が傾いているかを判定し、
前記筐体が傾いていると判定された場合に前記振動部が振動状態になると、前記振動部の振動時における振動状態を制御して、前記筐体の傾斜方向の下端において該筐体の辺部が水平に位置するように前記筐体の姿勢を変化させる、
処理を演算処理装置に実行させるプログラム。
(付記10)
筐体と該筐体を振動させる振動部とを備える端末装置の前記筐体の姿勢を表す情報を取得し、
取得した前記姿勢を表す情報に基づき、前記筐体が傾いているかを判定し、
前記筐体が傾いていると判定された場合に前記振動部が振動状態になると、前記振動部の振動時における振動状態を制御して、前記筐体の保護対象部位が該筐体の傾斜方向の下端に位置することを回避するように前記筐体の姿勢を変化させる、
処理を演算処理装置に実行させるプログラム。
1 端末装置
2 振動部
3 姿勢検出部
4 傾き判定部
5 振動制御部
6 静止状態判定部
7 加速度センサ
8 姿勢算出部
9 MPU
10 ROM
11 RAM
12 インターフェース部
13 バイブレータ
14 無線通信部
15 筐体
15−1 下端
15−2 保護対象部位
15a 辺部
15b 角部
15c 面部
20 可搬型記録媒体
100 斜面

Claims (7)

  1. 筐体と、
    前記筐体を振動させる振動部と、
    前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    前記筐体が静止状態であるかを判定する静止状態判定部と、
    前記姿勢検出部により検出された前記筐体の姿勢に基づき、前記筐体が傾いているかを判定する傾き判定部と、
    前記静止状態判定部により前記筐体が静止状態であると判定された場合であって、且つ、前記傾き判定部により前記筐体が傾いていると判定された場合、前記振動部の振動時における振動状態を制御して、前記筐体の傾斜方向の下端において該筐体の辺部が水平に位置するように前記筐体の姿勢を変化させる振動制御部と、
    を備えることを特徴とする端末装置。
  2. 筐体と、
    前記筐体を振動させる振動部と、
    前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    前記筐体が静止状態であるかを判定する静止状態判定部と、
    前記姿勢検出部により検出された前記筐体の姿勢に基づき、前記筐体が傾いているかを判定する傾き判定部と、
    前記静止状態判定部により前記筐体が静止状態であると判定された場合であって、且つ、前記傾き判定部により前記筐体が傾いていると判定された場合、前記振動部の振動時における振動状態を制御して、前記筐体の保護対象部位が該筐体の傾斜方向の下端に位置することを回避するように前記筐体の姿勢を変化させる振動制御部と、
    を備えることを特徴とする端末装置。
  3. 筐体と、
    前記筐体を振動させる振動部と、
    前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    前記姿勢検出部により検出された前記筐体の姿勢に基づき、前記筐体が傾いているかを判定する傾き判定部と、
    前記傾き判定部により前記筐体が傾いていると判定された場合、前記振動部の振動時における振動状態を制御して、前記筐体の保護対象部位が該筐体の傾斜方向の下端に位置することを回避するように前記筐体の姿勢を変化させ、その後、前記振動部の振動状態を更に制御して、前記筐体の傾斜方向の下端において該筐体の辺部が水平に位置するように前記筐体の姿勢を変化させる振動制御部と、
    を備えることを特徴とする端末装置
  4. 前記振動制御部は、前記保護対象部位が前記筐体の傾斜方向の上方に移動するように前記振動部の振動状態を制御することを特徴とする請求項2記載の端末装置。
  5. 前記振動部は、前記筐体を第1の方向に旋回するように振動させる第1の振動状態と、前記筐体を前記第1の方向とは反対の第2の方向に旋回するように振動させる第2の振動状態とを有し、
    前記振動制御部は、前記第1の振動状態および前記第2の振動状態のうち前記筐体が所定の姿勢に達するまでの時間が短い方の振動状態で前記振動部を振動させる、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の端末装置。
  6. 筐体と該筐体を振動させる振動部とを備える端末装置の前記筐体の姿勢を表す情報を取得し、
    前記筐体が静止状態であるかを判定し、
    取得した前記姿勢を表す情報に基づき、前記筐体が傾いているかを判定し、
    前記筐体が静止状態であると判定された場合であって且つ前記筐体が傾いていると判定された場合に前記振動部が振動状態になると、前記振動部の振動時における振動状態を制御して、前記筐体の傾斜方向の下端において該筐体の辺部が水平に位置するように前記筐体の姿勢を変化させる、
    処理を演算処理装置に実行させるプログラム。
  7. 筐体と該筐体を振動させる振動部とを備える端末装置の前記筐体の姿勢を表す情報を取得し、
    前記筐体が静止状態であるかを判定し、
    取得した前記姿勢を表す情報に基づき、前記筐体が傾いているかを判定し、
    前記筐体が静止状態であると判定された場合であって且つ前記筐体が傾いていると判定された場合に前記振動部が振動状態になると、前記振動部の振動時における振動状態を制御して、前記筐体の保護対象部位が該筐体の傾斜方向の下端に位置することを回避するように前記筐体の姿勢を変化させる、
    処理を演算処理装置に実行させるプログラム。
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