JP6316149B2 - 伝達装置 - Google Patents

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本発明は、伝達装置に関する。
クラッチなどの伝達装置では、トルク及び荷重を伝達する軸に連結された回転片より固定片に荷重を掛けながら回転片が回転し、回転片の摺動面と固定片の摺動面とが摺動する。このような伝達装置では、広帯域にわたる荷重及び回転数において摩擦係数が安定し、高荷重域や高回転域でも焼き付きが生じないことが望まれる。
一方、このようなクラッチなどの材料として、近年では、耐摩耗性、耐熱性、耐酸化性、軽量性などに優れた炭素繊維強化炭素複合材(Carbon Fiber Reinforced・Carbon Matrix・Composite、以下「C/C複合材」という。)が用いられるようになってきた。
特許文献1には、内周壁にスプライン歯が設けられたクラッチディスクを、ディスク状本体と、その両面に設けれたクラッチプレートと摺擦する摩擦層とから構成し、摩擦層の気孔率をディスク状本体の気孔率より大きくした技術が開示されている。この技術によれば、ディスク状本体の気孔率を低く設定することができるので、クラッチディスク全体の強度を確保でき、一方摩擦層の気孔率を高く設定することができるので、気孔を介しての流体潤滑から境界潤滑への移行を速やかに行って良好な動摩擦特性を得ることができる。
特開平10−267051号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、クラッチディスクの内周のスプライン歯に歯合する軸が摩擦層にも当接し、摩擦層に欠けが生じる。特に、特許文献1に記載された技術では、摩擦層の炭素含有率を高くしているので、硬くなり、欠けが生じやすくなる。そして、このような欠けた部分がクラッチプレートと摩擦層との間の摺動面に滞留すると、高荷重域や高回転域において摩擦係数が不安定になり、最終的に摩擦係数が急上昇し、回転しなくなる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、強度を確保しつつ、高荷重域や高回転域においても摩擦係数を安定させることができる伝達装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る伝達装置は、第1の摺動面を有する第1の片と、トルクを伝達する連結部材に連結され、C/C複合材(炭素繊維強化炭素複合材)からなる基材と、前記基材に積層され、前記第1の摺動面と当接する第2の摺動面を有し、含有する繊維の重量%が前記基材より低い摺動層とを有する第2の片とを有する。
ここで、摺動層は、例えば繊維(炭素繊維)の含有率が0重量%であってもよく、繊維(炭素繊維)の重量%が基材より低いC/C複合材からなるものであってもよい。
本発明の一形態に係る伝達装置では、摺動面を有する摺動層は、繊維の重量%が基材より低いので、高荷重域や高回転域においても摩擦係数が安定し、また基材は、繊維の重量%が摺動層より高いC/C複合材からなるので、強度を確保できる。しかも、連結部材は、摺動層を避けて、繊維の重量%が高い基材を介して第2の片に連結されているので、連結部材と第2の片との間で当接する部分において欠けが生じ難く、従ってこのような欠けが摺動面間に滞留することを防止できる。よって、高荷重域や高回転域において摩擦係数が不安定になり、突如摩擦係数が急上昇し、回転しなくなるという、上記欠けによる不具合を防止することができる。
本発明の一形態に係る伝達装置では、前記基材は、前記繊維を第1の重量%含有する本体層と、前記本体層と前記摺動層との間に設けられ、前記繊維を前記第1の重量%より高い第2の重量%含有する中間層とを有することが好ましい。これにより、繊維の重量%の低い摺動面の形成を容易に行うことができる。
このように基材の本体層と摺動層との間に繊維の重量%の高い中間層を設けることで、第2の片を成形するときに、摺動層から基材への炭素の浸み込みが繊維の重量%の高い中間層によって阻止することができる。
本発明の別形態に係る伝達装置では、前記基材は、前記摺動層から離れる層ほど含有する繊維の重量%が高い、複数の層を有することが好ましい。
繊維の重量%の差が大きい面と面とを接合させた場合、接合面が剥離するおそれがあるが、このように基材を摺動層から離れる層ほど繊維の重量%の高い複数の層から構成することで、すなわち繊維の重量%を徐々に変え、接合面の間の繊維の重量%の差を小さくし、かつ、結果的に基材の繊維の重量%を高めるように構成することで、強度を確保しつつ、接合面の剥離を防止できる。
本発明の一形態に係る伝達装置では、前記第2の片は、前記基材と前記摺動層とを縫合する糸を有することが好ましい。
このように糸により基材と摺動層とを連結することで、摺動層と基材とが剥離することを防止できる。
本発明によれば、第2の片を炭素繊維強化炭素複合材からなる基材と、基材よりも繊維の重量%が低い摺動層とを積層させた構成とし、連結部材を基材を介してこの第2の片に連結したので、強度を確保しつつ、高荷重域や高回転域においても摩擦係数を安定させることができる。
本発明の一実施形態に係る伝達装置の構成を示す図である。 図1に示した回転片の摺動面を臨む斜視図である。 図1に示した回転片の断面図である。 本発明の効果を確認するために行った実験結果を示すグラフである。 本発明の他の実施形態に係る回転片の断面図である。 図5に示した回転片の成形方法を説明するための図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る回転片の断面図である。 本発明のまた別の実施形態に係る回転片の断面図である。 図8に示した実施形態の変形例に係る回転片の平面図である。 図9に示した回転片のA−A断面図である。 本発明の変形例に係る伝達装置における連結構造を示す一部断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る伝達装置の構成を示す図である。
図1に示すように、この伝達装置1は、回転軸10と、回転片20と、固定片30と、固定軸40とを有する。
伝達装置1は、例えば自動車や鉄道、航空機などにおけるトルクを伝達するための機構に用いられる。
回転軸10は、外部よりトルクT及び軸荷重Nを受け、トルクT及び軸荷重Nを回転軸10に連結された回転片20に伝達する。
図2は回転片20の斜視図である。
図2にも示すように、回転片20は、ディスク形状の部材であり、その背面において、回転軸10に先端に取り付けられたフランジ部材11を介して例えばボルト(図示を省略)により回転軸10に連結され、回転軸10とともに回転するように構成されている。回転片20は、その表面に固定片30の摺動面31と当接する摺動面21を有し、回転軸10より伝達されたトルクTを固定片30側に伝達する。
固定片30は、回転片20と同様のディスク形状の部材であり、その背面において、固定軸40に先端に取り付けられたフランジ部材41を介して例えばボルト(図示を省略)により固定軸40に連結されている。固定片30は、その表面において回転片20の摺動面21と当接する摺動面31を有し、回転片20と対向して例えば常にドライな状態で接するように同軸上に配置されている。
固定軸40は、例えば図示を省略した壁体に固定され、固定片30とともに回転しないように固定されている。
図3は回転片20の断面図である。
図3にも示すように、回転片20は、フランジ部材11を介して回転軸10に連結された基材22と、基材22に積層され、摺動面21を有する摺動層23とを有する。基材22は、C/C複合材(炭素繊維強化炭素複合材)からなり、摺動層23は、C/C複合材或いは黒鉛(100重量%の黒鉛)からなる。C/C複合材とは、炭素複合材のなかでも、母材・強化繊維ともに炭素を用いたエンジニアリング素材である。ここで、基材22の繊維の重量%((繊維重量/全体重量)×100)は摺動層23の繊維の重量%よりも高い。すなわち、基材22の方は繊維の重量%が高く、黒鉛の重量%(黒鉛重量/全体重量×100)が低く、摺動層23の方が繊維の重量%が低く或いは0、黒鉛の重量%が高い或いは黒鉛100重量%である。本実施形態では、例えば摺動層23の繊維の含有率を0重量%〜30重量%で、基材22の繊維の含有率を30重量%よりも高くしている。
本実施形態においては、固定片30についても回転片20と同様な構成とされている。すなわち、固定片30もフランジ部材41を介して固定軸40に連結された基材32と、基材32に積層され、摺動面31を有する摺動層33とを有する。そして、基材32は、C/C複合材からなり、摺動層33は、C/C複合材或いは100重量%黒鉛からなり、基材32の繊維の重量%のは摺動層33の繊維の重量%よりも高い。
このように構成された伝達装置1では、回転軸10からのトルクT及び軸荷重Nが回転片20に掛かり、回転片20より固定片30に荷重が掛かりながら回転片20が回転し、回転片20の摺動面21と固定片30の摺動面31とが摺動する。これにより、回転軸10のトルク及び軸荷重が回転片20を介して固定片30に伝達され、伝達装置1として機能する。
この実施形態に係る伝達装置1では、回転片20及び固定片30の摺動層23、33の繊維の重量%が低いので、高荷重域や高回転域においても摩擦係数が安定する。このように高荷重域や高回転域においても摩擦係数が安定することを確認するために行った実験結果を図4に示す。
・本発明に係る実施例(図4中、塗り潰しの四角でプロットした)
回転片及び固定片: 全体が黒鉛100重量% 面圧1.0MPa
・比較例1(図4中、白抜きの三角でプロットした)
回転片及び固定片: 全体がC/C複合材(黒鉛70重量%) 面圧0.5MPa
・比較例2(図4中、白抜きの丸でプロットした)
回転片及び固定片: 全体がC/C複合材(黒鉛70重量%) 面圧1.0MPa
図4では、回転速度を0から上昇させた場合の上記実施例及び比較例1、2の構成におけるPV値と摩擦係数(動摩擦係数)μとの関係を示している。
図4に示したように、実施例の構成では、PV値が280(MPa・m/min)近くになるまで摩擦係数は安定し、焼き付きは生じなかった。
一方、比較例1の構成では、PV値が60(MPa・m/min)の手間で摩擦係数が急激に上昇し、比較例2の構成では、PV値が60(MPa・m/min)を超えたところで摩擦係数が急激に上昇した。
従って、回転片20及び固定片30の繊維の重量%を低く、すなわち黒鉛の重量%を高くすることで、高荷重域や高回転域においても摩擦係数が安定することがわかる。しかしながら、このように黒鉛の重量%を高くすると、脆くなり、強度が低下する。そこで、本実施形態では、回転片20及び固定片30を、黒鉛の重量%が高い摺動層23、33と、黒鉛の重量%が低い、すなわち繊維の重量%が高くて強い強度の基材22、32とをそれぞれ積層した構成とすることで、強度を確保しつつ、高荷重域や高回転域においても摩擦係数を安定させることができる。しかも、回転軸10及び固定軸40は、脆い摺動層23、33を避けて、黒鉛の重量%が低い、すなわち繊維の重量%が高く強い強度の基材22、32を介して回転片20及び固定片30にそれぞれ連結されているので、大きな応力が掛かる回転軸10と回転片20との当接部分や固定軸40と固定片30との当接部分において欠けが生じ難く、従ってこのような欠けが摺動面21、31間に滞留するようなことはなくなる。よって、高荷重域や高回転域において摩擦係数が不安定になり、突如摩擦係数が急上昇し、回転しなくなるという、欠けによる不具合を防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。
図5はこの実施形態に係る回転片20の断面図である。
図5に示すように、この実施形態に係る回転片20は、上記実施形態と同様に、基材22と、摺動層23とを積層させた構成を有する。そして、この実施形態では、さらに、基材22が、繊維を第1の重量%含有する本体層222と、本体層222と摺動層23との間に設けられ、繊維を第1の重量%より高い第2の重量%含有する中間層223とを積層させた構成となっている。
ここで、繊維の含有率についての一例を示すと、摺動層23の繊維を0重量%、すなわち黒鉛100重量%とし、基材22における本体層222の繊維を30重量%、中間層223の繊維を40重量%程度としている。
なお、ここでは、回転片20の構成について説明したが、固定片30についても同様の構成とすればよい。
図6はこのような回転片20の成形方法を説明するための図である。
回転片20の成形方法では、まずカーボンファイバーと黒鉛の粉体とを7:3程度(重量割合)に混ぜた本体層222の前駆体222Aと、カーボンファイバーと黒鉛の粉体とを6:4程度(重量割合)に混ぜた中間層223の前駆体223Aと、摺動層23となる黒鉛粉末23Aを準備する。
次に、下型51の上部開口より、下型51内に本体層222の前駆体222A、中間層223の前駆体223A、摺動層23となる黒鉛粉末23Aを入れる。つまり、下型51内には、下から順番に本体層222の前駆体222A、中間層223の前駆体223A、摺動層23となる黒鉛粉末23Aが積層された状態となる。
次に、この積層された状態で、上型52により圧縮しつつ加熱することで、回転片20を成形する。加熱の温度としては、150℃〜200℃程度、圧力として15MP程度とすればよい。その後、成形品を焼成することにより、炭素化、黒鉛化がなされる。
以上により、回転片20を成形することができるが、本実施形態では、基材22の本体層222と摺動層23との間に繊維の重量%の高い中間層223を設けることで、この成形の際に、摺動層23の前駆体23Aから基材22への黒鉛の浸み込みが繊維の重量%の高い中間層223の前駆体223Aによって阻止される。すなわち、繊維の重量%の高い中間層223が存在しない場合には、摺動層23となる黒鉛が成形時に基材22側に流動し、所望の厚さの摺動層23が形成できず、或いは摺動層23の黒鉛の重量%が下がって摩擦係数の安定性を欠くこととなり、また基材22の黒鉛の重量%が高くなり、基材22の強度に影響を与えることになるが、上記中間層223を設けることでこれらの欠点を解消できる。
次に、本発明のさらに別の実施形態を説明する。
図7はこの実施形態に係る回転片20の断面図である。
図7に示すように、この実施形態に係る回転片20は、上記実施形態と同様に、基材22と、摺動層23とを積層させた構成を有する。そして、この実施形態では、さらに、基材22を複数の層、例えば4つの層224〜227により構成し、これらの層224〜227のうち摺動層23から離れる層224〜227ほど繊維の含有率を高くしている。この実施形態では、例えば摺動層23の繊維の含有率を0重量%、層224の繊維の含有率を10重量%、層225の繊維の含有率を20重量%、層226の繊維の含有率を30重量%、層227の繊維の含有率を40重量%としている。
なお、ここでは、回転片20の構成について説明したが、固定片30についても同様の構成とすればよい。
基材22の繊維の含有率と摺動層23の繊維の含有率の差が大きいと、これらの接合面において剥離しやすくなる。これは、これらの面どうしでの繊維の絡みが弱くなり、或いは摺動層23が黒鉛100重量%の場合には熱膨張率の差が大きくなるので、境界でのせん断力(応力差)が生じて破壊しやすくなる。
この実施形態では、基材22を複数の層224〜227を積層した構成とし、摺動層23から離れる層224〜227ほど繊維の含有率が高くしているので、すなわち繊維の含有率を徐々に変え、接合面の間の繊維の含有率の差を小さくし、かつ、結果的に基材22の繊維の含有率を高めるように構成することで、強度を確保しつつ、接合面の剥離を防止できる。
次に、本発明のさらにまた別の実施形態を説明する。
図8はこの実施形態に係る回転片20の断面図である。
図8に示すように、この実施形態に係る回転片20は、上記実施形態と同様に、基材22と、摺動層23とを積層させた構成を有する。そして、この実施形態では、さらに、基材22と摺動層23とを糸24により縫合している。糸24の材質としては、炭素系の繊維からなるものが好ましく、例えばPAN糸炭素繊維やピッチ糸炭素繊維などを用いることができる。また、糸は、一本の糸、束の糸、撚った糸などいずれであってもよい。また、この縫合は、各前駆体を積層した状態で行い、縫合後に上型52(図6参照)により圧縮しつつ加熱することが好ましい。
なお、ここでは、回転片20の構成について説明したが、固定片30についても同様の構成とすればよい。
この実施形態では、糸24により基材22と摺動層23とを縫合することで、摺動層23と基材22とが剥離することを防止できる。
なお、例えば図9及び図10に示すように、摺動層23に摺動面21側に溝25を設け、摺動面21側に露出した糸24を溝25内に収容し、摺動面21に糸24が突出しないように構成してもよい。これにより、糸24が摺動面に介在しないので、摺動時の摩擦係数を安定させることができ、糸24の破断も防止できる。また、摺動時に、摺動面21、31で摩耗粉が発生するが、摩耗粉は溝25によりトラップされ、これら摺動面に摩耗粉が滞留しない。さらに、溝25によりトラップされた摩耗粉は、溝25が外周面に露出していることから、回転片20が回転するときに生じる遠心力により溝25より外方に排出される。よって、摩耗粉が滞留することがないので、摺動面が荒れにくくなり、摺動面の摩擦係数の変動が抑えられる。しかも、溝25によりトラップされた摩耗粉は、外方に排出されるので、溝25に摩耗粉が詰まることがなくなる。
本発明は上記した実施形態には、限定されず様々な態様で実施することができ、その実施の範囲も本発明の技術的範囲に属するものである。
例えば、上記の各実施形態では、回転軸10は基材22の背面に連結されていたが、例えば図11に示すように、基材22の外周面に複数の凹部26を設け、これらの凹部26に係合する係合凸部12を複数有する係合部材13に回転軸10を取り付けることで、連結部材を基材の外周に連結するように構成してもよい。これにより、連結部材が摺動層に当接することはなくなる。
また、上記の各実施形態では、回転片及び固定片の両方を摩擦層と基材からなる積層構造としたが、回転片及び固定片のうちいずれか一方を摩擦層と基材とからなる積層構造とし、他方を単層のC/C複合材としてもよい。
さらに、上記の各実施形態では、回転片及び固定片の両方にC/C複合材を用いるものであったが、回転片及び固定片のうちいずれか一方にC/C複合材を用い、他方に鉄などの別の材料を用いても構わない。
また、上記の各実施形態では、一方を回転片とし、他方を固定片としたが、両方を回転片としても構わない。
1 伝達装置
10 回転軸
20 回転片
21 摺動面
22 基材
23 摺動層
24 糸
25 溝
30 固定片
31 摺動面
32 基材
33 摺動層
40 固定軸

Claims (5)

  1. 第1の摺動面を有する第1の片と、
    トルクを伝達する連結部材に連結され、炭素繊維強化炭素複合材からなる基材と、前記基材に積層され、前記第1の摺動面と当接する第2の摺動面を有し、含有する繊維の重量%が前記基材より低い摺動層とを有する第2の片と、
    を具備する伝達装置。
  2. 請求項1に記載の伝達装置であって、
    前記基材は、前記繊維を第1の重量%含有する本体層と、前記本体層と前記摺動層との間に設けられ、前記繊維を前記第1の重量%より高い第2の重量%含有する中間層とを有する
    伝達装置。
  3. 請求項1に記載の伝達装置であって、
    前記基材は、前記摺動層から離れる層ほど含有する前記繊維の重量%より高い、複数の層を有する
    伝達装置。
  4. 請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載の伝達装置であって、
    前記第2の片は、前記基材と前記摺動層とを縫合する糸を有する
    伝達装置。
  5. 請求項4に記載の伝達装置であって、
    前記第2の片の摺動層の摺動面側に溝が設けられ、
    前記第2の摺動面側に露出した前記糸は、前記溝内に収容されている
    伝達装置。
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