JP6315540B2 - サッシ - Google Patents

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JP6315540B2
JP6315540B2 JP2012262291A JP2012262291A JP6315540B2 JP 6315540 B2 JP6315540 B2 JP 6315540B2 JP 2012262291 A JP2012262291 A JP 2012262291A JP 2012262291 A JP2012262291 A JP 2012262291A JP 6315540 B2 JP6315540 B2 JP 6315540B2
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Description

本発明は、枠体内に内外障子を納めたサッシに関し、特に火災発生時に障子を構成する
框材の強度が低下しても、上レールに対する掛かりを維持して障子が枠体から外れること
を防止したサッシに関する。
建物開口部に設けられる枠体内に内外障子を納めた引き違いサッシは、上枠に上レール
部を、下枠に下レール部を、それぞれ備え、障子の上辺が上レール部に、障子の下辺が下
レール部に、それぞれ案内される。障子の上辺を構成する上框には、上方に開放状の上案
内溝が形成され、上レール部が飲み込まれる。また、縦框の上端部には、上レール部を飲
み込むように凹状の切欠部が形成されている。このような引き違いサッシとしては、例え
ば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開2012−122303号公報
火災が発生してサッシが高温に晒されると、障子を構成する框材は熱伸びを生じると共
に、室内外の温度差などによって反りも生じる。室外側から高温に晒された場合には、室
外側面の方が高温になるため、框材は室外側に向かって凸状となるように屈曲する。この
とき、障子の上辺において上框及び縦框は、室外側に向かって開く方向に力を受けること
となる。
上框と縦框は、上枠の上レール部を飲み込んでいるため、上レール部に対する掛かりに
よって、障子の上辺がそれ以上、室外側に向かって移動することを規制するが、高温時に
は上框や縦框を構成するアルミ材が軟化して強度が低下するため、障子の上辺の移動を規
制できなくなる可能性がある。障子の上辺の移動を上レール部によって規制できないと、
障子が枠体から外れて室内外が貫通し、熱や炎が室内外に伝わってしまうこととなる。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、火災発生時にも障子上辺の上レール部
に対する掛かりを維持して室内外の貫通を防止することのできるサッシを提供することを
目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るサッシは、上枠と下枠及び左右の縦枠を枠組みしてなる枠体内に、上框と下框及び左右の縦框を框組みした框体内にパネル体を納めてなる内障子と該内障子の外側に設けられる外障子とを引違い状に納めたサッシにおいて、
上枠には障子の上辺を案内する上レール部が形成され、框体の上辺には上レール部を飲み込む凹状の上案内部が形成され、外障子の上案内部には、上レール部の室内側面と見込方向に向かい合う金属製の上レール対向部が設けられ、
召合わせ框には長手方向に沿って該召合わせ框の下部まで延びる補強芯材が設けられ、該補強芯材の上端部を切り欠いて上レール対向部が形成され、該補強芯材の上レール対向部は、該召合わせ框の上案内部の室内側辺に沿って設けられ、火災時に框体が室外側に向かって屈曲した場合に召合わせ框の上案内部の室内側辺が上レール部の室内側面に圧接した状態を維持することが可能であることを特徴として構成されている。
発明によれば、上レール対向部によって上案内部の室内側辺が補強され、火災発生時に障子の上辺が室外側に引っ張られるように力を受けた場合に、上案内部が上レール部を飲み込んだ状態を維持して、障子が枠体から外れないようにすることができる。
また、発明に係るサッシは、前記縦框には長手方向に沿って補強芯材が設けられ、該補強芯材の上端部に前記上レール対向部が設けられることを特徴として構成されている。
発明によれば、上レール対向部のために新たな部品を設ける必要がなく、簡易に上案内部の補強をなすことができる。
さらに、発明に係るサッシは、前記補強芯材の上レール対向部は前記縦框の上案内部の室内側辺に沿うように形成されることを特徴として構成されている。
発明によれば、上レール部から力を受ける上案内部の室内側辺を上レール対向部によって補強することができる。
さらにまた、発明に係るサッシは、前記上框には前記上レール対向部を有した振止部材が固定されることを特徴として構成されている。
発明によれば、上框においても上案内部を補強して、火災発生時においてより確実に障子が枠体から外れないようにすることができる。
そして、発明に係るサッシは、前記振止部材は、前記上框の上案内部内に固定される固定部と、該固定部から伸びる前記上レール対向部とからなり、該上レール対向部は前記上案内部を構成する室内側壁に沿うことを特徴として構成されている。
発明によれば、振止部材が上案内部に沿う形状を有しているので、取付が容易で、かつ確実に上案内部の室内側壁を補強することができる。
本発明に係るサッシによれば、上案内部の強度を向上させることができるので、火災発
生時にも障子上辺の上レール部に対する掛かりを維持して室内外の貫通を防止することが
できる。
第1の実施形態におけるサッシの縦断面図である。 第1の実施形態におけるサッシの横断面図である。 外障子を構成する外召合わせ框の横断面図である。 外召合わせ框の内周側から見た側面図である。 補強芯材を内周側から見た側面図である。 補強芯材を中空部内に挿入した外召合わせ框の内周側から見た側面図である。 外障子を構成する上框の縦断面図である。 上框の正面図である。 火災発生時における外障子の外召合わせ框付近拡大縦断面図である。 火災発生時における外障子の上框付近拡大縦断面図である。 火災発生時における上框の縦断面図である。 第2の実施形態におけるサッシの縦断面図である。 第2の実施形態におけるサッシの横断面図である。 外障子の外召合わせ框付近拡大縦断面図である。 火災発生時における外障子の外召合わせ框付近拡大縦断面図である。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には第1の実施形態にお
けるサッシの縦断面図を、図2には第1の実施形態におけるサッシの横断面図を、それぞ
れ示している。これら各図に示すように、本実施形態のサッシは、建物開口部に取付けら
れた枠体1内に内障子2と外障子3とを引き違い状に納めた引き違いサッシである。また
、外障子3の室外側には網戸7が配置されている。
枠体1は、上枠10と下枠11及び左右の縦枠12,12を方形状に枠組みして形成さ
れている。上枠10は、アルミ製の金属上枠10aの室内側露出部分を樹脂製の樹脂上枠
10bで被覆して構成されている。また、上枠10の内周面には、内障子2の上辺と外障
子3の上辺をそれぞれ長手方向に案内する室内外2条の上レール部10c,10cが形成
されている。
下枠11は、アルミ製の金属下枠11aの室内側露出部分を樹脂製の樹脂下枠11bで
被覆して構成されている。また、下枠11の上面には、内障子2に設けられる戸車33と
外障子3に設けられる戸車33を、それぞれ載置して内障子2と外障子3を走行自在とす
る室内外2条の下レール部11c,11cが形成されている。
縦枠12は、アルミ製の金属縦枠12aの室内側露出部分を樹脂製の樹脂縦枠12bで
被覆して構成されている。このように、枠体1は金属材の室内側露出部分を樹脂材で覆っ
ているので、断熱性を高くすることができると共に、室内側からの意匠性も良好にするこ
とができる。また、各樹脂材の室内側端部には、室内側に向かって延出されたアングル部
13が形成されている。アングル部13は、枠体1の室内側に配置される額縁材6の内周
面に当接されている。
内障子2と外障子3は、それぞれ框体4内に複層ガラス板からなるパネル体5を納めて
構成されている。内障子2の框体4は、上框20と下框30、枠側縦框40と内召合わせ
框50を方形状に框組みして構成されている。外障子3の框体4は、上框20と下框30
、枠側縦框40と外召合わせ框60を方形状に框組みして構成されている。
框体4を構成する上框20は、アルミ製の金属上框21の室内側露出部分を樹脂製の樹
脂上框22で被覆して構成されている。上框20の外周側には、上方に向かって開放状の
上案内部23が形成されている。上案内部23は、金属上框21によって形成された底壁
23aと、該底壁23aの室内側端部から上方に伸びる室内側壁23bと、底壁23aの
室外側端部から上方に伸びる室外側壁23cとによって、断面略凹状をなしている。上框
20の上案内部23は、上枠10の上レール部10cを飲み込んでいる。
框体4を構成する下框30は、アルミ製の金属下框31の室内側露出部分を樹脂製の樹
脂下框32で被覆して構成されている。枠側縦框40も、アルミ製の金属縦框41の室内
側露出部分を樹脂製の樹脂縦枠42で被覆して構成されている。また、内召合わせ框50
についても、アルミ製の金属内召合わせ框51の室内側露出部分が樹脂製の樹脂内召合わ
せ框52によって被覆されている。外召合わせ框60は、室内側に露出する部分が少ない
ので、大半がアルミ製の金属外召合わせ框61によって構成されているが、室内側面の内
周端部付近は室内側に露出するので、樹脂製の樹脂外召合わせ框62が設けられている。
外障子3を構成する外召合わせ框60についてより詳細に説明する。図3には、外障子
3を構成する外召合わせ框60の横断面図を示している。外召合わせ框60には、長手方
向に沿う中空部65が形成されており、中空部65内には、スチール製の補強芯材70が
設けられ固定されている。また、パネル体を納める側の内周面には、加熱発泡材66が配
置されている。
補強芯材70は、それぞれ断面略U字状をなす第1部材71と第2部材72とを一体化
して構成されている。第1部材71は、第2部材72よりも一回り大きい寸法に形成され
ていて、第1部材71のU字形状の内部に第2部材72が納められている。補強芯材70
は、長手方向に略同じ断面形状を有しているが、上端部付近には曲げ加工によって長手方
向に面する載置面部71aが形成されている。補強芯材70の各面には、加熱発泡材74
,75が配置されている。
図4には、外召合わせ框60の内周側から見た側面図を示している。外召合わせ框60
の内周面に設けられる加熱発泡材66は、外召合わせ框60の長手方向に沿って複数枚が
設けられている。また、外召合わせ框60の上端部には、凹状に切り欠かれた上案内部6
3が形成されている。
外召合わせ框60の上案内部63は、底辺63aと室内側辺63b及び室外側片63c
とで凹状をなしており、上枠10の上レール部10cを跨ぐように形成されている。また
、外召合わせ框60の上案内部63は、上框20の上案内部23と連続状となる。外召合
わせ框60の下端部にも、凹状に切り欠かれた下側凹部64が形成されている。下側凹部
64は、下枠11の下レール部11cを跨いでこれと干渉しないために形成されている。
外召合わせ框60の内周面には、上端部近傍に上框20との連結に用いる連結孔60a
,60aが形成されている。また、外召合わせ框60の内周面下端部近傍には、下框30
との連結に用いる連結孔60a,60aと、戸車33の調整を行うための戸車調整口60
bとが形成されている。
図5には、補強芯材70を内周側から見た側面図を示している。補強芯材70の各面に
は、前述のように複数の加熱発泡材75が配置されている。また、補強芯材70の載置面
部71aには、加熱発泡材74が載置されている。これらの加熱発泡材74,75は、火
災発生時には発泡して体積が膨張し、中空部65内や、上框20や下框30との連結部分
に生じる隙間、及び戸車調整口60bを充填して、框体4の室内外が連通しないようにす
ることができる。
補強芯材70を構成する第1部材71の上端部室内側には、凸状の上レール対向部73
が形成されている。上レール対向部73は、補強芯材70を外召合わせ框60の中空部6
5に挿入した際に、外召合わせ框60の上案内部63の室内側辺63bに沿う室外側辺7
3aを有するように形成されている。また、第1部材71の下端部には、凹状に切り欠か
れた下側凹部71bが形成されている。
下側凹部71bは、補強芯材70を外召合わせ框60の中空部65に挿入した際に、外
召合わせ框60の下側凹部64と重なり合うように形成されている。これにより、補強芯
材70の下端部が下枠11の下レール部11cと干渉しないようにすると共に、補強芯材
70により外召合わせ框60の下側凹部64を補強することができる。
図6には、補強芯材70を中空部65内に挿入した外召合わせ框60の内周側から見た
側面図を示している。この図に示すように、外召合わせ框60の長手方向に沿って延びる
補強芯材70に形成された上レール対向部73は、外召合わせ框60の上案内部63の室
内側辺63bに沿う形状を有しているので、外障子3が枠体1内に納められた際には、上
レール対向部73は上レール部10cの室内側面と見込方向に向かい合うことになり、外
召合わせ框60の上案内部63を補強する。
図7には、外障子3を構成する上框20の縦断面図を示している。この図には、上枠1
0の上レール部10cについても併せて示している。金属上框21には、室内側面の上部
と下部に、それぞれ上被係合部21aと下被係合部21bが形成されており、樹脂上框2
2に形成される上係合部22aと下係合部22bがそれぞれ係合固定される。樹脂上框2
2の上係合部22aと下係合部22bの間は、金属上框21の室内側面と対向する対向面
部22dとなっている。樹脂上框22の対向面部22dには、上下方向中央部に室外側に
向かって伸びるフィン部22cが形成されており、その先端部が金属上框21の室内側面
に当接あるいは近接している。樹脂上框22の対向面部22dは、金属上框21の室内側
面と離隔しており、これらの間に空間部を形成している。
金属上框21に形成された上案内部23内には、底壁23a及び室外側壁23cにそれ
ぞれ加熱発泡材27が配置される。金属上框21の上案内部23より下方には、中空部2
1cが形成されており、中空部21c内にはスチール製の補強芯材26が設けられる。補
強芯材26にも、加熱発泡材28が配置される。さらには、金属上框21の内周面にも、
加熱発泡材28が配置されている。これらの加熱発泡材27,28は、火災発生時には発
泡して体積が膨張し、上框20と上枠10との間の隙間や、上框20の中空部21c内な
どを塞いで、室内外が連通しないようにすることができる。
上框20の上案内部23には、スチール製の振止部材25が固定されている。振止部材
25は、上案内部23の底壁23aに対して当接固定される固定部25aと、固定部25
aの室内端部から上方に立ち上がる上レール対向部25bとを有した断面略L字状に形成
されている。振止部材25の上レール対向部25bは、上案内部23を構成する室内側壁
23bに沿うように配置される。このため、振止部材25の上レール対向部25bは、上
案内部23に飲み込まれる上レール部10cの室内側面と見込方向に向かい合うことにな
り、上框20の上案内部23を補強する。この振止部材25の上レール対向部25bにも
、加熱発泡材27が配置される。
金属上框21の室内側面には、樹脂上框22の対向面部22dと対向するように加熱発
泡材29が配置されている。この加熱発泡材29は、樹脂上框22の上係合部22aと下
係合部22b間であって、金属上框21の室内側面と樹脂上框22の対向面部22dとの
間に形成される空間部内に配置されることとなる。なお、この加熱発泡材29は、本実施
形態では金属上框21の室内側面に取付けられているが、金属上框21と樹脂上框22の
間に配置されればよく、樹脂上框22側に取付けられていてもよい。
図8には、上框20の正面図を示している。上案内部23内に配置される振止部材25
は、長手方向の長さが小さいピース状の部材として形成されている。振止部材25に取付
けられる加熱発泡材27は、振止部材25の長手方向略全長に渡って設けられている。上
案内部23の底壁23aには、振止部材25が設けられる領域以外の領域に加熱発泡材2
7が配置される。
中空部21c内の補強芯材26には、上框20の両端部付近にそれぞれ加熱発泡材28
が配置されている。金属上框21と樹脂上框22の間に設けられる加熱発泡材29は、金
属上框21の長手方向略全長に渡って設けられている。ただし、加熱発泡材の配置はこれ
に限られず、他の部材と干渉しない範囲で、より短い、あるいはより長くてもよい。
図9には、火災発生時における外障子3の外召合わせ框60付近拡大縦断面図を示して
いる。なお、本図では加熱発泡材は省略している。火災が発生してサッシが室外側から高
温に晒されると、框体4を構成する各框材は、熱伸びを生じると共に、室内外の温度差か
ら室外側に向かって凸状となるように屈曲する。これにより、外障子3は室外側に向かっ
て開いていく方向に力を受けることになる。
框体4の上辺においては、図9に示すように、下側が室外側に引っ張られるように傾倒
し、上枠10の上レール部10cに対して外召合わせ框60の上案内部63のうち室内側
辺63bが圧接した状態となる。外召合わせ框60はアルミ製であるため、高温に晒され
ると軟化して強度が低下する。上案内部63の強度が十分でないと、框体4は上案内部6
3から外れて外障子3が開いてしまうこととなる。
これに対し、外召合わせ框60の補強芯材70に設けられた上レール対向部73はスチ
ール製であるので火災発生時にも強度を保つことができ、これによって上案内部63の室
内側辺63bが補強されており、この上レール対向部73が上レール部10cと見込方向
に向かい合うように配置されているので、図9のような状態になっても、上案内部63に
上レール部10cが引っ掛かった状態を維持することができる。すなわち、外障子3が開
いてしまうことを防止することができる。
図10には、火災発生時における外障子3の上框20付近拡大縦断面図を示している。
なお、本図では加熱発泡材は省略している。上框20も、外召合わせ框60と同様に、火
災発生時には室外側に傾倒するように力を受ける。このとき、上枠10の上レール部10
cに対して振止部材25の上レール対向部25bが圧接する。振止部材25はスチール製
であるため、火災時にも強度を保つことができ、これが上レール部10cに引っ掛かるこ
とで、外障子3が開いてしまうことを防止することができる。
このように、本実施形態のサッシでは、外召合わせ框60の上案内部63に上レール対
向部73を設け、さらに上框20の上案内部23にも上レール対向部25bを設けたこと
により、火災発生時に室外側から加熱された場合に、外障子3の上辺において上案内部6
3,25bから上レール部10cが外れないようにして外障子3の脱落を防止し、室内外
が連通することによる熱や炎の貫通を防ぐことができる。これにより、防火性能の高いサ
ッシとすることができる。
また、外召合わせ框60の下部においては、前述のように補強芯材70の下側凹部71
bが、外召合わせ框60下端部の下側凹部64と略重なり合っていて、これを補強してい
る。外召合わせ框60の下部も、火災発生時には室外側に引っ張られるように力を受ける
が、このとき、外召合わせ框60の下側凹部64が補強されていることにより、下側凹部
64の下レール部11cに対する掛かりが維持されて、外障子3が枠体1から外れないよ
うにすることができる。
図11には、火災発生時における上框20の縦断面図を示している。図11(a)は、
火災発生時に加熱発泡材29が発泡し始めた段階を表している。上框20の上案内部23
内に配置された加熱発泡材27は、上案内部23内を充填し、上框20の中空部21c内
に配置された加熱発泡材28は、中空部21c内を充填する。
金属上框21の室内側面に設けられた加熱発泡材29は、火災時に金属上框21を介し
て温度が上昇し、所定温度、例えば200℃程度になると発泡を開始する。その発泡方向
は、加熱発泡材29が面する方向、すなわち室内側に向かって発泡し、体積が膨張する。
加熱発泡材29が設けられる金属上框21の室内側面と樹脂上框22の対向面部22dと
の間には隙間があるので、図11(a)に示すように、加熱発泡材29の発泡側先端が樹
脂上框22に達するまで、加熱発泡材29は膨張を続ける。
加熱発泡材29が樹脂上框22に達しても火災が継続していると、加熱発泡材29はさ
らに発泡を継続する。これにより、樹脂上框22は加熱発泡材29によって室内側に向か
って押圧される。温度が上昇すると、樹脂上框22は軟化するので、上係合部22aと下
係合部22bの金属上框21に対する係合力は低下していく。これに加えて加熱発泡材2
9により樹脂上框22が室内側に押圧されることにより、図11(b)に示すように、樹
脂上框22は室内側に落下する。
加熱発泡材29がなくても、樹脂上框22は火災発生から時間が経過することでやがて
金属上框21から落下するが、加熱発泡材29を金属上框21と樹脂上框22の間に設け
て、加熱発泡材29により樹脂上框22を室内側に押圧するようにしたことで、火災時の
比較的早期に樹脂上框22を金属上框21から確実に落下させることができる。金属上框
21から室内側に落下した樹脂上框22は、炎や熱を直接受けにくくなるため、発火する
ことを防止できる。これによって、サッシの防火性能を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図12には第2の実施形態における
サッシの縦断面図を、図13には第2の実施形態におけるサッシの横断面図を、それぞれ
示している。これら各図に示すように、本実施形態のサッシは、建物開口部に取付けられ
た枠体101内に内障子102と外障子103とを引き違い状に納めた引き違いサッシで
ある。また、外障子103の室外側には網戸107が配置されている。
枠体101は、上枠110と下枠111及び左右の縦枠112,112を方形状に枠組
みして形成されている。上枠110と下枠111及び縦枠112は、いずれもアルミ製で
ある。すなわち、第2の実施形態のサッシはアルミサッシである。なお、枠体101の室
内端部には、樹脂製のアングル部113が設けられていて、枠体101の室内側に設けら
れる額縁材106の内周面に当接されている。
上枠110の内周面には、内障子102の上辺と外障子103の上辺をそれぞれ長手方
向に案内する室内外2条の上レール部110c,110cが形成されている。下枠111
の上面には、内障子102に設けられる戸車133と外障子103に設けられる戸車13
3を、それぞれ載置して内障子102と外障子103を走行自在とする室内外2条の下レ
ール部111c,111cが形成されている。
内障子102と外障子103は、それぞれ框体104内に複層ガラス板からなるパネル
体105を納めて構成されている。内障子102の框体104は、上框120と下框13
0、枠側縦框140と内召合わせ框150を方形状に框組みして構成されている。外障子
103の框体104は、上框120と下框130、枠側縦框140と外召合わせ框160
を方形状に框組みして構成されている。
框体104を構成する上框120と下框130、枠側縦框140、内召合わせ框150
及び外召合わせ框160は、いずれもアルミ製である。上框120の外周側には、上方に
向かって開放状の上案内部123が形成されている。上框120の上案内部123は、上
枠110の上レール部110cを飲み込んでいる。外召合わせ框160には、長手方向に
沿って中空部165が形成されており、中空部165内にはスチール製の補強芯材170
が設けられている。
図14には、外障子103の外召合わせ框160付近拡大縦断面図を示している。この
図に示すように、外召合わせ框160の上端部には、凹状に切り欠かれた上案内部163
が形成されている。上案内部163は、底辺163aと室内側辺163b及び室外側辺1
63cとで凹状をなしており、上枠110の上レール部110cを跨ぐように形成されて
いる。外召合わせ框160の上案内部163は、上框120の上案内部123と連続状と
なる。
補強芯材170の上端部室内側には、凸状の上レール対向部173が形成されている。
上レール対向部173は、外召合わせ框160の上案内部163の室内側辺163bに沿
う室外側辺173aを有するように形成されていて、上枠110の上レール部110cと
見付方向に向かい合うように配置される。
図15には、火災発生時における外障子103の外召合わせ框160付近拡大縦断面図
を示している。火災により室外側から加熱された場合、第1の実施形態の場合と同様に外
障子103は室外側に向かって開いていく方向に力を受け、図15のように框体104の
上辺が傾倒する。
外召合わせ框160の補強芯材170に設けられた上レール対向部173はスチール製
であるので火災発生時にも強度を保つことができ、これによって上案内部163の室内側
辺163bが補強されており、この上レール対向部173が上レール部110cと見込方
向に向かい合うように配置されているので、図15のような状態になっても、上案内部1
63に対する上レール部110cが掛かりを維持することができる。すなわち、外障子1
03が開いてしまうことを防止することができる。
このように、アルミサッシにおいても、外召合わせ框160に上レール対向部173を
設けたことにより、火災発生時に室外側から加熱された場合に、外障子103の上辺にお
いて上案内部163から上レール部110cが外れないようにして外障子103の脱落を
防止し、室内外が連通することによる熱や炎の貫通を防ぐことができる。これにより、防
火性能の高いサッシとすることができる。
本実施形態では、第1の実施形態と異なり、上框120に上レール対向部を設けていな
いが、第1の実施形態のような複合サッシに比べて、本実施形態のアルミサッシの框材は
強度が大きいので、外召合わせ框160に上レール対向部173を設けるだけで、十分な
強度を確保することができる。
第1及び第2の実施形態において、上レール対向部は外障子の上辺に設けられるが、内
障子の上辺に上レール対向部を設けてもよい。また、上レール対向部は召合わせ框に設け
られているが、枠側縦框にも上レール対向部を設けるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず
、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
1 枠体
2 内障子
3 外障子
4 框体
5 パネル体
10 上枠
10c 上レール部
11 下枠
12 縦枠
20 上框
21 金属上框
22 樹脂上框
23 上案内部
23a 底壁
23b 室内側壁
23c 室外側壁
25 振止部材
25a 固定部
25b 上レール対向部
26 補強芯材
29 加熱発泡材
30 下框
31 金属下框
32 樹脂下框
40 枠側縦框
41 金属縦框
42 樹脂縦框
50 内召合わせ框
51 金属内召合わせ框
52 樹脂内召合わせ框
60 外召合わせ框
61 金属外召合わせ框
62 樹脂外召合わせ框
63 上案内部
63a 底辺
63b 室内側辺
63c 室外側辺
65 中空部
70 補強芯材
71 第1部材
71a 載置面部
71b 下側凹部
72 第2部材
73 上レール対向部
73a 室外側辺

Claims (3)

  1. 上枠と下枠及び左右の縦枠を枠組みしてなる枠体内に、上框と下框及び左右の縦框を框組みした框体内にパネル体を納めてなる内障子と該内障子の外側に設けられる外障子とを引違い状に納めたサッシにおいて、
    前記上枠には前記障子の上辺を案内する上レール部が形成され、前記框体の上辺には前記上レール部を飲み込む凹状の上案内部が形成され、前記外障子の前記上案内部には、前記上レール部の室内側面と見込方向に向かい合う金属製の上レール対向部が設けられ、
    召合わせ框には長手方向に沿って該召合わせ框の下部まで延びる補強芯材が設けられ、該補強芯材の上端部を切り欠いて上レール対向部が形成され、該補強芯材の上レール対向部は、該召合わせ框の上案内部の室内側辺に沿って設けられ、火災時に框体が室外側に向かって屈曲した場合に前記召合わせ框の前記上案内部の室内側辺が前記上レール部の室内側面に圧接した状態を維持することが可能であることを特徴とするサッシ。
  2. 前記上框には前記上レール対向部を有した振止部材が固定されることを特徴とする請求項1に記載のサッシ。
  3. 前記振止部材は、前記上框の上案内部内に固定される固定部と、該固定部から伸びる前記上レール対向部とからなり、該上レール対向部は前記上案内部を構成する室内側壁に沿うことを特徴とする請求項記載のサッシ。
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