JP6312986B2 - サンルーフ装置 - Google Patents

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Description

ここに開示された技術は、ルーフパネルの車幅方向における両側から進入した水を排出する排水構造を備えたサンルーフ装置に関する。
従来から、車両前後方向に並ぶ固定ルーフパネル及び可動ルーフパネルと、これら両ルーフパネルの車幅方向における両側で車両前後方向に延びる一対のガイドレールとを備え、可動ルーフパネルをガイドレールに設けられたガイド溝で案内しながらガイドレールに沿ってスライド移動させて開閉するサンルーフ装置が知られている。
この種のサンルーフ装置においては、固定ルーフパネル及び可動ルーフパネルの車幅方向における両側の側端縁に沿ってその下方に位置する排水溝をガイドレールに設け、これら両ルーフパネルの側端縁から装置内に進入した水を排水溝とこれに連なるドレンチューブを介して車外に排出する排水構造が採用されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
実開平6−8035号公報 特表2002−521268号公報
上述したサンルーフ装置の排水構造では、ルーフパネルの両側端縁から装置内に進入した水が、ガイド溝に、更には車室内にまで飛び散ることや、サンルーフ装置にサンシェードが設けられている場合にはこのサンシェードに水が掛かることを防止する必要がある。しかし、固定ルーフパネル側においては、水の飛び散りを防止するための壁を排水溝に沿って設けるなどの水の飛散対策を施すことがサンルーフ装置の構造上難しい場合がある。この場合には、排水溝の溝幅を広くせざるを得ず、これに起因して、ガイドレールが幅広になり、その分だけ固定ルーフパネルにおける採光可能な窓部の面積が制限される。
ここに開示された技術は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガイドレールに設けられた排水溝の溝幅を狭めることが可能なサンルーフ装置を提供することにある。
ここに開示された技術は、ルーフパネルの車幅方向における両側から進入した水を排出する排水構造を備えたサンルーフ装置を対象とし、以下の解決手段を講じたものである。
すなわち、サンルーフ装置は、互いに離間して配置された一対のガイドレールと、一対のガイドレールの間においてこれら一対のガイドレールで所定のスライド方向にスライド移動可能に支持された可動ルーフパネルと、一対のガイドレールの間において可動ルーフパネルと前記スライド方向に並べて設けられた固定ルーフパネルと、を備える。ガイドレールには、排水溝が設けられている。固定ルーフパネルのうちガイドレールに沿う側端縁には、排水溝側に向かって垂下し且つ前記スライド方向に延びる1又は複数の内側ガイド壁が設けられている。この内側ガイド壁の全長は、固定ルーフパネルの前記スライド方向における全長の1/3以上の長さである。ここでいう「内側ガイド壁の全長」とは、内側ガイド壁が複数設けられている場合には、これら複数の内側ガイド壁について個々の内側ガイド壁の長さを合計した全体の長さを意味する。
そして、このサンルーフ装置は、ガイドレールに、固定ルーフパネルの外側で内側ガイド壁と対向し且つ前記スライド方向に延びる外側ガイド壁が設けられ、内側ガイド壁と外側ガイド壁との間に、排水溝に水を案内する案内路が形成されていることを特徴とする。
さらに、このサンルーフ装置において、内側ガイド壁と外側ガイド壁とは、スライド方向に間隔をあけた複数の箇所で互いに締結されて密着している一方、隣り合う締結箇所の間では互いに離間して案内路を形成していることが好ましい。
さらに、このサンルーフ装置において、内側ガイド壁は、隣り合う締結箇所の間に亘って連続的に延びていることが好ましい。
また、このサンルーフ装置において、外側ガイド壁は、隣り合う締結箇所の間に亘って連続的に延びていることが好ましい。
また、このサンルーフ装置において、固定ルーフパネルのガイドレールに沿った側端縁のうち前記スライド方向における端部には、水を受ける水受け部を有しこの水受け部で受けた水を排水溝に案内する案内部材が内側及び外側ガイド壁と別個に設けられていることが好ましい。
また、このサンルーフ装置において、案内路の上側の開口は上方に向いていることが好ましい。
また、このサンルーフ装置において、内側ガイド壁と外側ガイド壁との案内路を形成する部分の間隔は、排水溝の幅よりも狭く設定されていることが好ましい。
また、このサンルーフ装置において、ガイドレールは、排水溝の車幅方向における外側の側壁の上端部から外側方に延びる側片部を有していてもよい。さらに、外側ガイド壁は、ガイドレールの側片部の上側に位置するレール側取付部を有し、そのレール取付部でガイドレールの側片部に締結されていてもよい。この場合、外側ガイド壁には、案内路の下方で車幅方向における内側に張り出した部分が設けられていることが好ましい。
このような構成のサンルーフ装置によれば、固定ルーフパネルの車幅方向における両側から当該サンルーフ装置内に進入する水を固定ルーフパネルの側端縁に設けられた内側ガイド壁で排水溝に案内することによって、排水溝での水の飛び散りを抑制できるので、排水溝の溝幅を狭めることができる。
図1は、可動ルーフパネルが全閉状態のときのサンルーフ装置を示す斜視図である。 図2は、可動ルーフパネルが全開状態のときのサンルーフ装置を示す斜視図である。 図3は、固定ルーフパネルの左側の側端部とその周辺の構造を示す斜視図であるである。 図4は、固定ルーフパネルの左側の側端部とその周辺の構造を示す上面図である。 図5は、固定ルーフパネルの左側の側端部の構成を示す斜視図である。 図6は、サンルーフ装置のうち図4のVI−VI線における断面図である。 図7は、サンルーフ装置のうち図4のVII−VII線における断面図である。 図8は、サンルーフ装置のうち図4のVIII−VIII線における断面図である。 図9は、サンルーフ装置のうち図4のIX−IX線における断面図である。 図10は、サンルーフ装置のうち図4のX−X線における断面図である。 図11は、左側ガイドレールの後端部を示す斜視図である。 図12(a)は、固定ルーフパネルの前側に位置する案内部材を示す斜視図である。図12(b)は、固定ルーフパネルの後側に位置する案内部材を示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、或いはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。なお、本明細書では、説明の便宜上、車両前後方向における前側を「前」、後側を「後」、車幅方向における左側を「左」、右側を「右」と称する。
この実施形態に係るサンルーフ装置1の概略構成を図1及び図2に示す。図1は、全閉状態にあるときのサンルーフ装置1の斜視図である。図2は、全開状態にあるときのサンルーフ装置1の斜視図である。
サンルーフ装置1は、図1及び図2に示すように、車両のルーフ101に形成された開口部103に設置される。サンルーフ装置1は、開口部103の開口縁に沿って配置されるフレーム3と、フレーム3に対して前後方向にスライド移動可能に取り付けられた可動ルーフパネル5と、フレーム3に対して固定された固定ルーフパネル7と、ルーフ101の車室内側に設けられたロールシェード装置9とを備えている。
フレーム3は、概ね、車幅方向に延びる前側フレーム11と、車幅方向に互いに離間して配置されて前後方向に互いに平行に延びる一対の左側及び右側ガイドレール13L,13Rとを有している。左側及び右側ガイドレール13L,13Rは、例えばアルミニウム合金製である。左側ガイドレール13Lと右側ガイドレール13Rとは、左右対称な構成をしている。以降では、左側及び右側ガイドレール13L,13Rについて、左右を区別しない場合には、単に「ガイドレール13」と称することがある。
前側フレーム11、左側及び右側ガイドレール13L,13Rには、複数のプッシュプルケーブル15が敷設されている。プッシュプルケーブル15は、外周面にギヤ部が形成されたギヤードケーブルである。前側フレーム11には、プッシュプルケーブル15を駆動する駆動モータ17が取り付けられている。プッシュプルケーブル15は、この駆動モータ17と噛合している。
可動及び固定ルーフパネル5,7は共に、左側及び右側ガイドレール13L,13Rの間に設けられている。可動ルーフパネル5は、図1に示す全閉状態において、サンルーフ装置1の前側に位置し、開口部103の前部を覆う。他方、固定ルーフパネル7は、サンルーフ装置1の後側に位置し、図1に示す全閉状態において、可動ルーフパネル5の後方に連接される。すなわち、これら可動ルーフパネル5と固定ルーフパネル7とは可動ルーフパネルのスライド方向(以下、ルーフスライド方向と称する)に並べて設けられている。また、可動ルーフパネル5は、図2に示す開状態において、その後端部が全閉状態よりも沈み込み且つ固定ルーフパネル7の下方に引き込まれた状態となって、固定ルーフパネル7の車室内側(下側)に重なり合い、開口部103を開放する。
可動ルーフパネル5は、略方形の透明なガラスパネル25と、このガラスパネル25の周縁部のうち側端縁から車室内側の表面にかけて設けられた樹脂製のパネル枠部27と、このパネル枠部27の外周端縁に取り付けられたウェザストリップ29とを有している。パネル枠部27は、遮光性を有し、プッシュプルケーブル15や後述する連結部材などの機械構造が外部から視認されないようにしている。可動ルーフパネル5のガラスパネル25のうちパネル枠部27で囲まれた部分は、光を透過させるようになっていて、採光可能な窓部5aを構成している。
固定ルーフパネル7は、略方形のガラスパネル31と、このガラスパネル31の周縁部のうち側端縁から車室内側の表面にかけて設けられた樹脂製のパネル枠部33と、このパネル枠部33の外周端縁に取り付けられたウェザストリップ35とを有している。パネル枠部33は、可動ルーフパネル5のパネル枠部27と同様に遮光性を有する。固定ルーフパネル7のガラスパネル31のうちパネル枠部33に囲まれた部分は、光を透過させるようになっていて、採光可能な窓部7aを構成している。
この固定ルーフパネル7の車幅方向における両側の側端縁、つまり左右の両側端縁は、左側及び右側ガイドレール13L,13Rにそれぞれ取り付けられている。後に詳述するが、固定ルーフパネル7の両側端縁と左側及び右側ガイドレール13L,13Rとには、取付用のブラケット51,55がそれぞれ設けられており、これらブラケット51,55同士が互いに締結されることで、固定ルーフパネル7が左側及び右側ガイドレール13L,13Rに取り付けられている。
他方、可動ルーフパネル5における左右の両側端縁部は、連結部材(図示省略)を介して左側及び右側ガイドレール13により前後方向にスライド移動可能に支持されている。各連結部材は、ガイドレール13の後述するガイド溝41に設けられた、プッシュプルケーブル15により駆動されるスライダ(図示省略)と係合している。そして、各連結部材は、このスライダがプッシュプルケーブル15を介して駆動されることによって、ガイドレール13に沿って摺動したり上下に傾動したりする。それにより、可動ルーフパネル5が前後にスライド移動したり上下に傾動したりする。
このことで、サンルーフ装置1は、ルーフ101の開口部103を開くときには可動ルーフパネル5をその後端縁が固定ルーフパネル7の前端縁よりも沈み込むように傾動させた後に後方にスライド移動させることで固定ルーフパネル7の下側に引き込んで開口部103の前部を開放し、ルーフ101の開口部103を閉じるときには上記とは逆の動作で可動ルーフパネル5を前方にスライド移動させた後に傾動して開口部103を閉じるようになっている。
ロールシェード装置9は、可動及び固定ルーフパネル5,7の下方に設けられている。ロールシェード装置9は、遮光シート37を巻取りローラ39に巻取り可能に構成されている。このロールシェード装置9では、遮光シート37が巻取りローラ39から引き出された展開状態であって且つ最も引き出された完全展開状態においては、車外から可動及び固定ルーフパネル5,7の窓部5a,7aを透過して車内へ進入してきた光を遮光する状態となる。他方、遮光シート37が巻取りローラ39に巻き取られた巻取り状態では、車外から可動及び固定ルーフパネル5,7の窓部5a,7aを透過して車内に進入してきた光を遮らない状態となる。
このサンルーフ装置1は、可動及び固定ルーフパネル5,7の車幅方向における両側からサンルーフ装置1内に進入する水を排出する排水構造を備えている。この排水構造のうち固定ルーフパネル7側の排水構造は、固定ルーフパネル7のガイドレール13への取付構造を利用したものである。
以下に、サンルーフ装置1における固定ルーフパネル7側の排水構造について、固定ルーフパネル7のガイドレール13への取付構造と共に詳しく説明する。固定ルーフパネル7の左側の側端部とその周辺の斜視図を図3に示す。固定ルーフパネル7の左側の側端部とその周辺の上面図を図4に示す。固定ルーフパネル7の左側の側端部の斜視図を図5に示す。サンルーフ装置1のうち、図4のVI−VI線における断面図を図6に、図4のVII−VII線における断面図を図7に、図4のVIII−VIII線における断面図を図8に、図4のIX−IX線における断面図を図9に、図4のX−X線における断面図を図10にそれぞれ示す。また、サンルーフ装置1のうち左側ガイドレール13Lの後端部の斜視図を図11に示す。
左側及び右側ガイドレール13L,13Rには、図6〜図10に示すように、各々ルーフスライド方向に延びるガイド溝41及び排水溝43が互いに隣接して設けられている。ガイド溝41には、上記スライダが摺動可能に内部に設けられている。排水溝43は、このガイド溝41に対して車幅方向における外側に設けられ、可動及び固定ルーフパネル5,7のガイドレール13に沿った側端縁の下方に位置している。
また、ガイドレール13の後端部には、図11に示すように、排水溝43から水を排出するための樹脂製の水抜きブロック45が取り付けられている。水抜きブロック45は、排水溝に43連通する排水路を内部に有する。水抜きブロック45の後端には、この排水路に連通するパイプ状の排出部が突出しており、その先端に排出口45aが形成されている。この水抜きブロック45の排出口45aには、水抜きチューブ(図示省略)が接続される。それにより、排水溝43で受けた水を水抜きブロック45に集め水抜きチューブを介して車外に排出するようになっている。
固定ルーフパネル7の左右の両側端縁には、図3〜図5に示すように、ガイドレール13に取り付けるための内側ブラケット51が設けられている。内側ブラケット51は、図6〜図10に示すように、固定ルーフパネル7の外周縁部の下側に枠状に設けられてパネル枠部33にインサート成形で一部が埋設された金属製の補強枠体53と一体に形成されている。
この内側ブラケット51は、パネル枠部33から外方に向かって斜め下方に延びた後に排水溝43側に向かって垂下し、且つルーフスライド方向に延びている。内側ブラケット51は、固定ルーフパネル7のガイドレール13に沿う側端縁のうちルーフスライド方向における両端部を除いた部分の全体に亘って形成されており、その全長は、固定ルーフパネル7のルーフスライド方向における全長Lの2/3程度の長さである。この内側ブラケット51は、内側ガイド壁の一例である。
他方、各ガイドレール13には、固定ルーフパネル7を当該ガイドレールに取り付けるための外側ブラケット55が取り付けられている。外側ブラケット55は、固定ルーフパネル7の外側で内側ブラケット51に対向し、且つルーフスライド方向に延びている。この外側ブラケット55は、外側ガイド壁の一例である。外側ブラケット55は、当該外側ブラケット55をガイドレール13に取り付けるためのレール側取付部57を有する。このレール側取付部57は、ルーフスライド方向に間隔をあけて複数(図に示す例では3つ)設けられている。各レール側取付部57には、締結孔が形成されている。外側ブラケット55は、これら各レール側取付部57にて締結孔を挿通させたボルトでガイドレール13に締結されている。
内側ブラケット51には、図5に示すように、当該内側ブラケット51を外側ブラケット55に、ひいてはガイドレール13に取り付けるための内側取付部61が設けられている。この内側取付部61は、ルーフスライド方向に間隔をあけて複数(図に示す例では2つ)設けられている。これら各内側取付部61は、内側ブラケット51の一部で構成されている。内側ブラケット51は、これら複数の内側取付部61の間に亘って連続的に延びている。各内側取付部61には、締結孔61aが形成されている。
他方、外側ブラケット55には、図3及び図4に示すように、内側ブラケット51の各内側取付部61に対応する箇所に外側取付部63が設けられている。これら各外側取付部63は、外側ブラケット55の一部で構成されている。また、外側ブラケット55は、複数の外側取付部63の間、つまり内側ブラケット51の内側取付部61が取り付けられた部分の間に亘って連続的に延びている。各外側取付部63には、締結孔が形成されている。
これら内側ブラケット51及び外側ブラケット55の取付部61,63同士は、両方の締結孔を挿通させたボルト65で締結されている。こうして、固定ルーフパネル7は、外側ブラケット55を介してガイドレール13に取り付けられている。
内側ブラケット51のうち各内側取付部61は他の部分よりも車幅方向における外側に若干突出している。このことで、図4、図6及び図7に示すように、内側ブラケット51と外側ブラケット55のうち、取付部61,63同士は密着し、これら取付部61,63を除いて互いに対向した部分同士は離間している。そして、これら内側及び外側ブラケット51,55の互いに離間した部分の間には、所定幅(例えば2mm〜4mm程度)の隙間が設けられていて、排水溝43に水を案内する案内路67が形成されている。これにより、固定ルーフパネル7の車幅方向における両側からサンルーフ装置1内に進入する水を、案内路67を通して排水溝43に案内するようになっている。
また、固定ルーフパネル7のガイドレール13に沿う側端縁のうちルーフスライド方向における両端部には、樹脂製の案内部材71,81が内側及び外側ブラケット51,55とは別個にそれぞれ設けられている。これら2つの案内部材71,81の斜視図を図12(a),(b)にそれぞれ示す。2つの案内部材71,81は共に、水を受ける水受け部73,83を有し、この水受け部73,83で受けた水を排水溝43に案内する部材である。
前側に位置する案内部材(以下、前側案内部材と称する)71の水受け部73は、図12(a)に示すように、上方に突出した周壁75と、この周壁75の内側で水を受ける水受け面77とを有する。水受け面77は、固定ルーフパネル7側から車幅方向の外側に向かって下方に湾曲しながら垂下している。この水受け面77には、上方に突出し且つ車幅方向に延びるリブ78が形成されている。水受け面77は、このリブ78によって前側領域77aと後側領域77bとに区画されている。
水受け面77のうち後側領域77bと、水受け部73の周壁75のうち車幅方向における外側に位置する外壁75aとの間には、内側ブラケット51のルーフスライド方向における前端部が挿入され、水受け面77の後側領域77bが内側ブラケット51によって覆われる。他方、水受け面77の前側領域77aは、内側ブラケット51の前側で外部に露出する。
この前側案内部材71において、水受け面77と外壁75aとの間には、下方に貫通する排水孔79が形成されている(図8及び図9参照)。この排水孔79は、水受け面77の区画された前後の領域77a,77b毎に設けられており、水受け面77を伝って流れる水を排水溝43に排出する。
また、後側に位置する案内部材(以下、後側案内部材と称する)81の水受け部83は、上方に突出した周壁85と、この周壁85の内側で水を受ける水受け面87とを有する。水受け面87は、車幅方向における外側に向かって若干下方に傾斜し、その外側に位置する端部が下方に湾曲して垂下している。この水受け面87には、上方に突出し且つ車幅方向の外側に位置する前方の隅部から固定ルーフパネル7側に向かって斜め後方に延びる2つのリブ88が形成されている。水受け面87は、これら2つのリブ88によって3つの領域87a,87b,87cに区画されている。
これら水受け面87の区画された3つの領域87a,87b,87cのうち固定ルーフパネル7側に位置する2つの領域87a,87bと、水受け部73の周壁85のうち車幅方向における外側に位置する外壁85aとの間には、内側ブラケット51のルーフスライド方向における後端部が挿入され、これら水受け面87の2つの領域87a,87bが内側ブラケット51によって覆われる。そして、水受け面87の他の1つの領域87cは、内側ブラケット51の後側で外部に露出する。
この後側案内部材81において、水受け面87と外壁85aとの間には、下方に貫通する排水孔89が形成されている(図10参照)。この排水孔89は、当該後側案内部材81の前側部分に設けられており、水受け面87を伝って流れる水を排水溝43に排出する。
また、前側案内部材71の前方には、固定ルーフパネル7のパネル枠部33が固定ルーフパネル7の外側に張り出して排水溝43側に垂下し、ガイドレール13に設けられて可動ルーフパネル5側から延びる外側ガイド壁91と対向し、両者の間に排水溝43に水を案内する案内路が形成されている。後側案内部材81の後方には、固定ルーフパネル7のパネル枠部33が固定ルーフパネル7の外側に張り出して案内部材81と連続している。
−実施形態の効果−
この実施形態によると、固定ルーフパネル7の車幅方向における両側からサンルーフ装置1内に進入する水が内側ブラケット51と外側ブラケット55との間に形成された案内路67又は案内部材71,81の水受け部73,83から排水孔79,89を通って排水溝43に案内されるので、排水溝43での水の飛び散りを抑制することができる。これによって、排水溝43の溝幅を、ひいてはガイドレール13の幅を狭めることができるので、その分だけ固定ルーフパネル7における採光可能な窓部7aの面積を広くすることができる。
なお、上記実施形態では、ガイドレール13に取り付けるための内側ブラケット51が固定ルーフパネル7に1つだけ設けられた形態を例に挙げて説明したが、これに限らず、内側ブラケット51は、隣り合う内側取付部61の間で複数に分割されていてもよい。すなわち、内側ガイド壁は、1つに限らず、複数設けられていても構わない。
さらに、上記実施形態では、内側ブラケット51が内側ガイド壁を構成している形態について説明したが、これに限らない。例えば、内側ブラケット51は、各内側取付部61に対応する箇所だけに設けられ、内側ガイド壁51は、排水溝43に水を案内するものであれば、内側ブラケット51とは別個に固定ルーフパネル7に設けられていてもよい。
そして、上記実施形態では、内側ブラケット51の全長は、固定ルーフパネル7のルーフスライド方向における全長Lの2/3程度の長さであるとしたが、これに限らず、固定ルーフパネル7のルーフスライド方向における全長Lの1/3以上の長さであればよい。
内側ブラケット51が分割して複数設けられている場合には、これら複数の内側ブラケット51について個々の内側ブラケット51の長さを合計した全体の長さが固定ルーフパネル7のルーフスライド方向における全長Lの1/3以上の長さであればよい。
また、内側ブラケット51とは別個に複数の内側ガイド壁が設けられている場合には、これら複数の内側ガイド壁について個々の内側ガイド壁の長さを合計した全体の長さが固定ルーフパネル7のルーフスライド方向における全長Lの1/3以上の長さであればよい。
また、上記実施形態では、固定ルーフパネル7を取り付けるための外側ブラケット55が各ガイドレール13に1つだけ設けられた形態を例に挙げて説明したが、これに限らず、外側ブラケット55は、隣り合う外側取付部63の間で複数に分割されていてもよい。すなわち、外側ガイド壁は、1つに限らず、複数設けられていてもよい。
さらに、上記実施形態では、外側ブラケット55が外側ガイド壁を構成している形態について説明したが、これに限らない。例えば、外側ブラケット55は、各外側取付部63に対応する箇所だけに設けられ、外側ガイド壁は、内側ブラケット51(又はこれと別個に設けられた内側ガイド壁)と対向し、この内側ブラケット51(又は内側ガイド壁)との間に排水溝43に水を案内する案内路67を形成するものであれば、外側ブラケット55とは別個にガイドレール13に設けられていてもよい。
以上説明したように、ここに開示された技術は、ルーフパネルの車幅方向における両側から進入した水を排水する排水構造を備えたについて有用であり、特に、ガイドレールに設けられた排水溝の溝幅を狭めることが要望されるサンルーフ装置に適している。
1 サンルーフ装置
5 可動ルーフパネル
7 固定ルーフパネル
13 ガイドレール
13L 左側ガイドレール
13R 右側ガイドレール
43 排水溝
51 内側ブラケット(内側ガイド壁)
55 外側ブラケット(外側ガイド壁)
61 内側取付部
63 外側取付部(内側取付部とガイドレールとの間に介在する部位)
67 案内路
71,81 案内部材

Claims (8)

  1. 互いに離間して配置された一対のガイドレールと、
    前記一対のガイドレールの間において該一対のガイドレールで所定のスライド方向にスライド移動可能に支持された可動ルーフパネルと、
    前記一対のガイドレールの間において前記可動ルーフパネルと前記スライド方向に並べて設けられた固定ルーフパネルと、を備え、
    前記ガイドレールに排水溝が設けられたサンルーフ装置であって、
    前記固定ルーフパネルのうち前記ガイドレールに沿う側端縁には、前記排水溝側に向かって垂下し且つ前記スライド方向に延びる1又は複数の内側ガイド壁が設けられ、
    前記内側ガイド壁の全長は、前記固定ルーフパネルの前記スライド方向における全長の1/3以上の長さであり、
    前記ガイドレールには、前記固定ルーフパネルの外側で前記内側ガイド壁と対向し且つ前記スライド方向に延びる外側ガイド壁が設けられ、
    前記内側ガイド壁と前記外側ガイド壁との間には、前記排水溝に水を案内する案内路が形成されていることを特徴とするサンルーフ装置。
  2. 請求項1に記載されたサンルーフ装置において、
    前記内側ガイド壁と前記外側ガイド壁とは、前記スライド方向に間隔をあけた複数の箇所で互いに締結されて密着している一方、隣り合う締結箇所の間では互いに離間して前記案内路を形成していることを特徴とするサンルーフ装置。
  3. 請求項2に記載されたサンルーフ装置において、
    前記内側ガイド壁は、前記隣り合う締結箇所の間に亘って連続的に延びていることを特徴とするサンルーフ装置。
  4. 請求項2又は3に記載されたサンルーフ装置において、
    前記外側ガイド壁は、前記隣り合う締結箇所の間に亘って連続的に延びていることを特徴とするサンルーフ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載されたサンルーフ装置において、
    前記固定ルーフパネルの前記側端縁のうち前記スライド方向における端部には、水を受ける水受け部を有し該水受け部で受けた水を前記排水溝に案内する案内部材が前記内側及び外側ガイド壁と別個に設けられていることを特徴とするサンルーフ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載されたサンルーフ装置において、
    前記案内路の上側の開口は上方に向いていることを特徴とするサンルーフ装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載されたサンルーフ装置において、
    前記内側ガイド壁と前記外側ガイド壁との前記案内路を形成する部分の間隔は、前記排水溝の幅よりも狭く設定されていることを特徴とするサンルーフ装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載されたサンルーフ装置において、
    前記ガイドレールは、前記排水溝の車幅方向における外側の側壁の上端部から外側方に延びる側片部を有し、
    前記外側ガイド壁は、前記ガイドレールの前記側片部の上側に位置するレール側取付部を有し、該レール側取付部で前記側片部に締結されており、
    前記外側ガイド壁には、前記案内路の下方で車幅方向における内側に張り出した部分が設けられていることを特徴とするサンルーフ装置。
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