JP6312887B1 - 遊技機用表示ユニット及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示面が平面状を為す複数の表示装置を組み合わせたものでありながら、各表示面の境界部分を曲面状に見せることもできる遊技機用表示ユニットを提供する。【解決手段】平面状の第一表示面111aを有する第一表示装置111と、平面状の第二表示面112aを有し、第一表示装置111の周囲に配された第二表示装置112とを備えた遊技機用表示ユニット100において、第二表示装置112を、第二表示面112aが第一表示面111aに対して傾斜した状態となるように配するとともに、第一板状部121と第二板状部122とが連続的に形成された板状を為し、少なくとも第一板状部121と第二板状部122との接続部分123が曲面状に形成された透明板120を、第一表示面111a及び第二表示面112aの前側に配することにより、少なくとも第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部周辺が、曲面状に視認されるようにした。【選択図】 図5

Description

本発明は、回胴式遊技機やパチンコ遊技機等の遊技機に用いられる遊技機用表示ユニットと、この遊技機用表示ユニットを備えた遊技機とに関する。
回胴式遊技機やパチンコ遊技機等の遊技機としては、遊技に関連する映像等を表示するための液晶表示装置が前面に設けられた機種が主流となっている。近年には、演出効果を高めること等を目的として、複数の液晶表示装置を備えた遊技機も登場し、そのなかには、別の液晶表示装置の表示画面を組み合わせて、1つの映像等を表示するようにしたものも見受けられるようになってきている(例えば、特許文献1の図14を参照)。
特開2006−346349号公報
ところが、複数の液晶表示装置を備えた従来の遊技機においては、平面的な表示しか行うことができず、曲面的な表示を行うことができなかった。この点、複数の液晶表示装置を、それぞれの表示画面が互いに傾斜した状態になるように配置すれば、曲面的な表示を行うことは可能になる。しかし、この場合には、平面状を為す表示画面を組み合わせただけのものとなるため、一の表示画面と他の表示画面との境界部にエッジが形成され、それを視認する遊技者が不自然さを感じる虞がある。最近は、表示画面自体が連続した滑らかな曲面状を為す曲面表示装置(例えば、湾曲液晶表示装置や、湾曲有機EL表示装置等)と呼ばれるものも登場しているが、この種の曲面表示装置は、非常に高価であり、遊技機用の表示装置としては採用しにくいという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、表示面(表示画面)が平面状を為す複数の表示装置を組み合わせたものでありながら、曲面的な表示を行うことができ、且つ、一の表示装置の表示面と他の表示装置の表示面との境界部を滑らかな曲面状に見せることもでき、優れた演出効果を奏することのできる遊技機用表示ユニットを提供するものである。また、この遊技機用表示ユニットを備えた遊技機を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
平面状の第一表示面を前面側に有し、第一表示面の周辺部に第一枠部を有する第一表示装置と、
平面状の第二表示面を前面側に有し、第二表示面の周辺部に第二枠部を有する、第一表示装置の周囲に配された第二表示装置と、
を備えた遊技機用表示ユニットであって、
第二表示装置が、その第二表示面が第一表示装置の第一表示面に対して向かい合う側に傾斜した状態となるように配されて、第一表示面における第二表示面に近い側の縁部付近では、第二表示面に近い箇所ほど遊技者から遠くなり、第二表示面における第一表示面に近い側の縁部付近では、第一表示面に近い箇所ほど遊技者から遠くなるようにされるとともに、
第一表示面の前側を覆う第一板状部と、第二表示面の前側を覆う第二板状部とが連続的に形成された板状を為し、少なくとも第一板状部と第二板状部との接続部分が曲面状に形成されて、前記接続部分の後側を拡大又は縮小して前面側に見えるようにするためのレンズ部が前記接続部分に設けられた透明板が、第一表示面及び第二表示面の前側に配され
前記レンズ部が、
前記接続部分における、第一板状部側に設けられた第一レンズ部と、
前記接続部分における、第二板状部側に設けられた第二レンズ部と
を備え、
第一レンズ部が、第二レンズ部に近くなるにつれて倍率が高くなるものとされて、
第二レンズ部が、第一レンズ部に近くなるにつれて倍率が高くなるものとされることにより、
遊技者から見たときに、少なくとも第一表示面と第二表示面との境界部周辺が、曲面状に視認されるようにした
ことを特徴とする遊技機用表示ユニット
を提供することによって解決される。
また、上記課題は、
平面状の第一表示面を前面側に有し、第一表示面の周辺部に第一枠部を有する第一表示装置と、
平面状の第二表示面を前面側に有し、第二表示面の周辺部に第二枠部を有する、第一表示装置の周囲に配された第二表示装置と、
を備えた遊技機用表示ユニットであって、
第二表示装置が、その第二表示面が第一表示装置の第一表示面に対して傾斜した状態となるように配されるとともに、
第一表示面の前側を覆う第一板状部と、第二表示面の前側を覆う第二板状部とが連続的に形成された板状を為し、少なくとも第一板状部と第二板状部との接続部分が曲面状に形成されて、前記接続部分の後側を拡大又は縮小して前面側に見えるようにするためのレンズ部が前記接続部分に設けられた透明板が、第一表示面及び第二表示面の前側に配され、
前記レンズ部が、
前記接続部分における、第一板状部側に設けられた第一レンズ部と、
前記接続部分における、第二板状部側に設けられた第二レンズ部と
を備え、
第二表示装置の第二枠部における、第一表示面と第二表示面との境界部に位置する部分が、第一表示装置の第一枠部における、第一表示面と第二表示面との境界部に位置する部分の前側に重なる状態で配されて、
第一レンズ部の倍率が、第二レンズ部の倍率よりも高くされることにより、
遊技者から見たときに、少なくとも第一表示面と第二表示面との境界部周辺が、曲面状に視認されるようにした
ことを特徴とする遊技機用表示ユニット
を提供することによっても解決される。
ここで、「透明板」とは、無色透明な板状部材に限定されず、一面側から他面側を視認できる板状部材を広く含む。このため、着色された板状部材や、半透明な板状部材や、スモーク処理が施された板状部材や、ハーフミラー処理が施された板状部材等であっても、一面側から他面側を視認できるのであれば、「透明板」の概念に含まれるものとする。
かかる構成のように、第一表示装置の第一表示面と第二表示装置の第二表示面とを傾斜した状態に配することによって、表示面が平面状を為す複数の表示装置を組み合わせたものでありながら、曲面的な表示を行うことが可能になる。また、第一表示面及び第二表示面の前側に配される透明板を、連続的に形成されたものとし、その透明板における、第一表示面と第二表示面との境界部を覆う箇所(第一板状部と第二板状部との接続部分)を曲面状に形成したことによって、第一表示面と第二表示面との境界部を滑らかな曲面状に見せることも可能になる。すなわち、図2に示すように、透明板120を第一表示面111a及び第二表示面112aの前側に配置すると、第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部のエッジが、曲面状に形成された接続部分123によって覆われた状態になるところ、その接続部分123には曲面状の光沢感が現れるため、上記のエッジを相対的に目立ちにくくすることが可能になる。したがって、曲面状で立体的で奥行きがあり、臨場感や迫力のある映像等を、遊技者が不自然さを感じにくい状態で表示することが可能になる。よって、遊技機用表示ユニットによる演出効果を高めることも可能になる。
また、本発明の遊技機用表示ユニットにおいては、透明板の後側を拡大又は縮小して前面側に見えるようにするためのレンズ部を、透明板における前記接続部分に設けたことによって、以下の効果も奏されるようになっている。
すなわち、本発明の遊技機用表示ユニットのように、平面状の第一表示面と平面状の第二表示面とを互いに傾斜して配した場合には、通常、第一表示面における、第二表示面に近い側の縁部(以下において、「第一表示面の第二表示面近接縁部」と呼ぶことがある。)、及び、第二表示面における、第一表示面に近い側の縁部(以下において、「第二表示面の第一表示面近接縁部」と呼ぶことがある。)が遊技者から最も遠くなる。このため、透明板の接続部分を、場所にかかわらず一定の倍率でその後側が見えるものとすると、透明板の接続部分の後側における近い部分も遠い部分も同じ倍率で拡大等されてしまい、その遠近感によって、第一表示面と第二表示面との境界部を遊技者が認識しやすくなる虞がある。この点、かかる構成を採用することによって、透明板の接続部分から後側に遠く離れた箇所ほど大きく見せること、又は、透明板の接続部分から後側に近い箇所ほど小さく見せることが可能になり、第一表示面の第二表示面近接縁部付近や、第二表示面の第一表示面近接縁部付近を、自然な曲面状に見えるようにし、第一表示面と第二表示面との境界部を遊技者に認識されにくくすることが可能になる。
さらに、本発明の遊技機用表示ユニットにおいて、
第一表示装置を、その第一表示面の周辺部に第一枠部を有するものとして、
第二表示装置を、その第二表示面の周辺部に第二枠部を有するものとし、
前記レンズ部を、
前記接続部分における、第一板状部側に設けられた第一レンズ部と、
前記接続部分における、第二板状部側に設けられた第二レンズ部と
で構成した場合には、以下の効果も奏されるようになっている。
すなわち、一般的な液晶表示装置等は、その表示画面(表示面)の周辺部に枠部(表示面としては機能しないフレーム状の部分)を有しているため、この種の液晶表示装置等を上記の第一表示装置や第二表示装置として用いた場合には、第一表示面と第二表示面との境界部に位置する枠部によって、第一表示面の表示内容と第二表示面の表示内容とが分断された状態となり、表示内容の一体感が損なわれる虞がある。この点、かかる構成のように、透明板における第一板状部と第二板状部との接続部分に、第一レンズ部と第二レンズ部を設けることによって、第一枠部及び第二枠部で遊技者側に反射した光が遊技者の目に届かないように、その光の進行方向を第一レンズ部及び第二レンズ部でそれぞれ制御することが可能になる。このため、第一表示面と第二表示面との境界部に位置する第一枠部及び第二枠部を、遊技者から見えにくくして、第一表示面の表示内容と第二表示面の表示内容とをより自然な状態で繋げ、それらの表示内容の一体性をさらに高めることが可能になる。
さらにまた、本発明の遊技機用表示ユニットにおいて
第一レンズ部を、第二レンズ部に近くなるにつれて倍率が高くなるものとして、
第二レンズ部を、第一レンズ部に近くなるにつれて倍率が高くなるものとした場合には、以下の効果も奏されるようになっている。
すなわち、透明板における第一板状部と第二板状部との接続部分にレンズ部を設けることによって、当該接続部分の後側に位置する第一表示面や第二表示面が自然な曲面状に見えるようになることについては、既に述べた通りであるが、レンズ部を第一レンズ部と第二レンズ部とで構成すると、第一表示面の第二表示面近接縁部と、第二表示面の第一表示面近接縁部とを、第一レンズ部と第二レンズ部とでそれぞれ拡大等するようになることに加えて、第一表示面の第二表示面近接縁部は、第二表示面に近い箇所ほど前記接続部分から遠くなり、第二表示面の第一表示面近接縁部は、第一表示面に近い箇所ほど前記接続部分から遠くなるため、第一表示面の第二表示面近接縁部と第二表示面の第一表示面近接縁部とを自然な曲面状に繋がった状態で見えるようにすることは必ずしも容易ではない。この点、かかる構成を採用することによって、レンズ部を第一レンズ部と第二レンズ部とで構成しても、第一表示面の第二表示面近接縁部における前記接続部分から遠い箇所ほど大きく拡大するとともに、第二表示面の第一表示面近接縁部における前記接続部分から遠い箇所ほど大きく拡大することができるようになるため、第一表示面の第二表示面近接縁部と第二表示面の第一表示面近接縁部とを自然な曲面状に繋がった状態で見えるようにすることが可能になる。
そしてまた、本発明の遊技機用表示ユニットにおいて
第二表示装置の第二枠部における、第一表示面と第二表示面との境界部に位置する部分を、第一表示装置の第一枠部における、第一表示面と第二表示面との境界部に位置する部分の前側に重なる状態で配し、
第一レンズ部の倍率を、第二レンズ部の倍率よりも高くした場合には、以下の効果も奏されるようになっている。
すなわち、かかる構成を採用することによって、第一表示装置の第一枠部における、第一表示面と第二表示面との境界部に位置する部分を、第二表示装置の第二枠部における、第一表示面と第二表示面との境界部に位置する部分で覆い隠し、当該境界部にある第一枠部を遊技者からさらに見えにくくすることが可能になる。また、この場合には、第一表示面と第二表示面との境界部においては、第一表示面が第二表示面よりも後側(遊技者から見て奥側)に位置するようになるため、第一レンズ部の倍率と第二レンズ部の倍率とを同等とした場合には、当該境界部において、第一表示面が第二表示面よりも小さく見えてしまい、第一枠部や第二枠部が遊技者から略完全に見えなくなったとしても、その表示寸法の差による境界線が目立つ虞があるところ、第一レンズ部の倍率を第二レンズ部の倍率よりも高くすることによって、第一表示面の表示寸法と第二表示面の表示寸法とを当該境界部において近づけ、前記境界線が目立ちにくくすることも可能になる。したがって、第一表示面と第二表示面とを、恰も1枚の曲面状の表示面であるかのように見せることも可能になる。
本発明の遊技機用表示ユニットにおいて、上記のように、第二枠部を第一枠部よりも前側に配する場合には、第二表示装置を、その第二表示面が第一表示面よりも前側に突き出た状態で配すると好ましい。
かかる構成を採用することによって、第一表示面と第二表示面との境界部に位置する第一枠部を遊技者からさらに見えにくくするだけでなく、第二表示面を第一表示面から大きく突き出させることができ、表示面の面積を大きく確保することも可能になる。このため、表示内容(特に第二表示面の表示内容)を、さらに臨場感や迫力のある状態で表示することも可能になる。
本発明の遊技機用表示ユニットにおいては、
第二表示装置を、第一表示装置を間に挟んだ状態で第一表示装置の両側に配し、
透明板の第二板状部を、第一板状部を間に挟んだ状態で第一板状部の両側に設ける
ことも好ましい。
かかる構成のように、少なくとも3つの表示装置(1つの第一表示装置と2つの第二表示装置)を用いることによって、2つの表示装置(1つの第一表示装置と1つの第二表示装置)を用いた場合と比較して、表示面をより滑らかな曲面状に見せることが可能になる。また、表示面の面積をさらに大きく確保することもできるため、その表示内容を、さらに臨場感や迫力のある状態で表示することも可能になる。この構成は、第二表示装置を、その第二表示面が第一表示面よりも前側に突き出た状態で配する場合(特に、第一表示面を前後方向に対して略垂直に配し、その両側の第二表示面を手前側に傾斜させる場合)において採用すると好適である。
回胴式遊技機を前方から見た図である。 本発明に係る表示ユニット(遊技機用表示ユニット)を組み立てている様子を示した斜視図である。 図2の表示ユニット(遊技機用表示ユニット)における本体部材を、y軸方向負側(前方)から見た状態を示した図である。 図2(b)の表示ユニット(遊技機用表示ユニット)を、x−y平面に平行な平面(水平面)で切断して、その下側を示した斜視図である。 図4の表示ユニット(遊技機用表示ユニット)の切断面(断面)を、z軸方向正側(上方)から見た状態を示した図である。 透明板における第一板状部と第二板状部との接続部分のバリエーションを示した図である。 図6(a)の透明板を用いた場合において、第一表示装置の第一枠部周辺又は第二表示装置の第二枠部周辺から出て遊技者の目に入る光線群を示した図である。 図6(c)の透明板を用いた場合において、第一表示装置の第一枠部周辺又は第二表示装置の第二枠部周辺から出て遊技者の目に入る光線群を示した図である。 図6(a)の透明板を用いた場合と、図6(c)の透明板を用いた場合とのそれぞれにおける、遊技者からの第一表示面及び第二表示面の見え方をシミュレーションした結果を示した図である。
本発明に係る構成を採用した遊技機の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。以下においては、説明の便宜上、回胴式遊技機を例に挙げて説明するが、本発明に係る構成は、パチンコ遊技機等の他の遊技機においても採用することができる。
また、後掲する各図には、x軸、y軸及びz軸を示している。x軸、y軸及びz軸の向きは、異なる図であっても、互いに一致している。以下においては、x軸方向正側を「右」側、x軸方向負側を「左」側、y軸方向正側を「後」側、y軸方向負側を「前」側、z軸方向正側を「上」側、x軸方向負側を「下」側と呼ぶことがあるが、これは、各部の相対的な位置関係を表すためのものに過ぎず、各部の絶対的な位置関係を限定するものではない。
1. 回胴式遊技機の概要
図1は、回胴式遊技機10を前方から見た図である。回胴式遊技機10は、図1に示すように、その前面側に、メダルを投入するためのメダル投入口11と、メダルを払い出すためのメダル払出口12と、その外周面に図柄が描かれた3本のリール13,14,15と、映像演出を行うための表示ユニット100と、照明演出を行うための発光ランプ(図示省略)と、音声演出を行うためのスピ−カー17等を備えたものとなっており、操作部として、1遊技当たりの最大枚数(通常3枚)のメダルをベットするためのマックスベットボタン18と、ベットするメダルを1枚ずつ増加するためのシングルベットボタン19と、リール13,14,15の回転を開始するためのスタートレバー20と、リール13,14,15の回転をそれぞれ停止するための3個のストップボタン21,22,23と、クレジットされたメダルを払い戻すための払戻しボタン25等を有するものとなっている。
この回胴式遊技機10は、メダルのクレジット枚数が所定枚数以上となった状態でスタートレバー20が操作されると、役抽選が実行されるとともにリール13,14,15が回転を開始し、ストップボタン21,22,23がそれぞれ操作されると、操作されたストップボタン21,22,23に対応するリール13,14,15の回転が停止していき、全てのリール13,14,15が停止したときにリール窓10aの有効ライン上に表示される図柄の組み合わせが役抽選で当選した役に対応したものとなっていた場合(入賞した場合)に、その役に応じた枚数のメダルが払い出され、メダルのクレジット枚数が上限値に達しているときには、筺体10aの内部に配されたホッパーユニット(図示省略)から送出されたメダルがメダル払出口12を通じて払い出されるようになっている。メダルのクレジット枚数は、メダルのクレジット枚数が上限値に達していないときに、メダル投入口11にメダルが投入される、又は、入賞によってメダルが払い出されると増加するようになっている。
本発明に係る構成は、上記の表示ユニット100(遊技機用表示ユニット)において採用することができる。この表示ユニット100は、後述するように、表示面が平面状を為す複数の表示装置を組み合わせたものでありながら、曲面的な表示を行うことができるとともに、一の表示装置の表示面と他の表示装置の表示面との境界部を滑らかな曲面状に見せることもできるものとなっており、優れた演出効果を奏することが可能なものとなっている。以下、この表示ユニット100について、詳しく説明する。
2.表示ユニット(遊技機用表示ユニット)
図2は、表示ユニット100を組み立てている様子を示した斜視図である。表示ユニット100は、図1に示すように、本体部材110に対して透明板120を組み付けることによって構成されるものとなっている。
2.1 本体部材
図3は、図2の表示ユニット100における本体部材110を、前方(y軸方向負側)から見た状態を示した図である。図4は、図2(b)の表示ユニット100を、水平面(x−y平面に平行な平面)で切断して、その下側を示した斜視図である。図5は、図4の表示ユニット100の切断面(断面)を、上方(z軸方向正側)から見た状態を示した図である。本体部材110は、図3に示すように、第一表示面111aを前面側に有する第一表示装置111と、第二表示面112aを前面側に有する第二表示装置112と、第一表示装置111及び第二表示装置112を後側から保持するための表示装置用フレーム113とで構成している。表示装置用フレーム113のさらに後側には、表示装置用フレーム113を筺体10a(図1)に取り付けるための取り付け部材(図示省略)や、表示装置111,112を制御するための電子基板が収容された基板ケース(図示省略)等が配される。
第一表示装置111の第一表示面111aと、第二表示装置112の第二表示面112aは、いずれも平面状となっている。第一表示面111aや第二表示面112aには、遊技に関連する画像が表示される。ここで、「画像」は、静止画だけに限定されず、動画(アニメーション等)も含む。また、「画像」は、キャラクターや風景等、絵画的又は写真的に表わされたものに限定されず、単純な図形や文字等、非絵画的又は非写真的に表わされたものも含む。
第二表示装置112は、図4に示すように、その第二表示面112aが第一表示装置111の第一表示面111aに対して傾斜した状態となるように配される。すなわち、第一表示面111aと第二表示面112aは、互いに傾斜した状態となっている。このため、曲面状で立体的で奥行きがある画像を表示面111a,112aに表示することが可能となっている。
第一表示面111aに対して第二表示面112aが為す傾斜角度θ(図5)は、0°よりも大きく、180°よりも小さければ特に限定されない。しかし、傾斜角度θが小さすぎると、本発明に係る構成を採用する意義が低下する。このため、傾斜角度θは、通常、10°以上とされる。傾斜角度θは、20°以上であると好ましく、30°以上であるとより好ましい。一方、傾斜角度θを大きくしすぎると、表示面111a,112aのうち一方又は双方が、遊技者から視認しにくくなる虞がある。このため、傾斜角度θは、通常、150°以下とされる。傾斜角度θは、120°以下であると好ましく、90°以下であるとより好ましい。本実施態様において、傾斜角度θは、約60°となっている。
表示装置111,112は、表示面111a,112aが平面状を為し、且つ、上記のような画像を表示可能なものであれば、特に限定されない。表示装置111,112としては、液晶表示装置や、有機EL表示装置や、LED表示装置(多数の発光ダイオードを平面状に配列した表示装置)等が例示される。しかし、既に述べたように、本発明は、表示面111a,112aが平面状を為す複数の表示装置111,112を組み合わせたものでありながら、曲面的な表示を行うためのものであるところ、有機EL表示装置は、その表示面を曲面状に湾曲させることができるため、表示装置111,112を有機EL表示装置とした場合には、本発明に係る構成を採用する意義が低下する。また、本発明は、以下で述べるように、その仕様によっては、第一表示面111aの表示内容と、第二表示面112aの表示内容とを滑らかに繋げてそれらの表示内容の一体性を高めるものができるものであるところ、LED表示装置は、画素が粗く(LED表示装置では、通常、1〜3個の発光ダイオードが1つの画素に対応する。)、高精細な画像を表示することが難しい。
これに対し、液晶表示装置は、通常、その表示面を曲面状に湾曲させることが難しいが、高精細な画像を表示することが可能である。また、本発明は、後述するように、その仕様によっては、第一表示装置111の第一表示面111aと、第二表示装置112の第二表示面112aとの境界部分に、表示には機能しない部分(非表示部分)が存在する場合であっても、その非表示部分が遊技者から見えないようにすることが可能なものであるところ、一般的な液晶表示装置は、その表示面の周辺部に枠状の非表示部分(当該非表示部分の幅は、少なくとも5〜10mm程度であることが多い。)が存在している。すなわち、表示装置111,112を液晶表示装置とすると、本発明に係る構成を採用する意義を高めることができる。このため、本実施態様においても、表示装置111,112は、液晶表示装置としている。図4に示すように、第一表示装置111には、表示には機能しない第一枠部111bが、第一表示面111aの周辺部に沿って枠状に設けられており、第二表示装置112にも、表示には機能しない第二枠部112bが、第二表示面112aの周辺部に沿って枠状に設けられている。
表示装置111,112の表示面111a,112aの形状(外周形状)も、特に限定されない。表示面111a,112aの外周形状は、円形や楕円形等、曲線部を有する形状とすることもできるが、この場合には、後述する透明板120の成形が難しくなる虞がある。このため、表示面111a,112aの外周形状は、通常、多角形状とされ、好ましくは、矩形状とされる。本実施態様においても、表示面111a,112aの外周形状はいずれも、矩形状となっている。第一表示面111aの寸法と第二表示面112aの寸法は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。本実施態様において、第一表示面111aは、縦長が約140mmで横長が約345mmとなっており、第二表示面112aは、縦長が約70mmで横長が約185mmとなっている。後述するように、第一表示面111aにおける縦方向(上下方向)に延びる縁部(左縁部及び右縁部)には、第二表示面112aにおける縦方向(上下方向)に延びる縁部(左縁部又は右縁部)が重ねられるところ、本実施態様のように、表示面111a,112aにおける互いに重なり合う縁部の長さを揃えることによって、第一表示面111aの表示内容と第二表示面112aの表示内容との一体性をより高めることが可能になる。
表示ユニット100は、1つの第一表示装置111に対し、少なくとも1つの第二表示装置112を備えたものであれば、特に限定されない。しかし、表示面111a,112aの面積を大きくして、より臨場感や迫力のある画像を表示面111a,112aに表示するようにしながらも、表示面111a,112aを滑らかな曲面状に見えるようにするためには、1つの第一表示装置111に対し、複数の第二表示装置112を設けると好ましい。本実施態様においては、図3に示すように、第一表示装置111の左側(x軸方向正側)と右側(x軸方向負側)に、第二表示装置112を1つずつ配している。
左側の第二表示装置112と右側の第二表示装置112aは、上記の傾斜角度θや表示面の寸法等に差を設けてもよいが、本実施態様においては、傾斜角度θや表示面の寸法等を揃えている。加えて、第一表示装置111は、その第一表示面aの法線方向が左右方向(x軸方向)に垂直になるように配している。このため、表示面111a,112aは、左右対称となるようにしている。第一表示面111aの法線方向は、前後方向(y軸方向)と平行にしてもよいが、遊技者の視線方向と平行になるように、上側(z軸方向正側)や下側(z軸方向負側)に傾けてもよい。
ところで、第一表示装置111の第一枠部111bにおける、表示面111a,112aの境界部に位置する部分(以下においては、「第一枠部111bの境界側部分」と呼ぶことがある。)と、第二表示装置112の第二枠部112bにおける、表示面111a,112aの境界部に位置する部分(以下においては、「第二枠部112bの境界側部分」と呼ぶことがある。)は、前後方向(y軸方向)に重ならないように並べて配置(本実施態様においては左右方向(x軸方向)に並べて配置)してもよい。しかし、この場合には、表示面111a,112aの境界部に位置する枠部111b,112bが太くなり、表示面111a,112aの境界部が目立ちやすくなる虞がある。このため、第一枠部111bの境界側部分と第二枠部112bの境界部分は、前後方向に重ねた状態とすることが好ましい。これにより、第一枠部111bの境界側部分と第二枠部112bの境界側部分のうち、いずれか一方で他方を覆い隠すことが可能になり、表示面111a,112aの境界部に位置する枠部111b,112bを細くして、表示面111a,112aの境界部を目立ちにくくすることが可能になる。
このとき、第二枠部112bの境界側部分を、第一枠部112bの境界側部分の後側に重ねてもよい。しかし、表示面111a,112aに臨場感や迫力のある画像を表示できるようにするためには、第二表示面112aを第一表示面111aから前方に大きく突き出させた方が好ましいところ、第二枠部112bの境界側部分を、第一枠部112bの境界側部分の後側に重ねると、その分、第二表示装置112が後側に控えた位置になるため、第二表示面112aを前方に大きく突き出させることができなくなる。このため、本実施態様においては、図5に示すように、第二枠部112bの境界側部分を、第一枠部112bの境界側部分の前側に重ねて配置しており、第二表示面112aを第一表示面111aから前方に大きく突出させることができるようにしている。
また、本実施態様においては採用していないが、第二表示装置112は、第一表示装置111の上側や下側に設けることもできる。この場合には、第一表示装置111の上側に配した第二表示装置112と第一表示装置111の左側に配した第二表示装置112との間(第一表示装置111の左上)や、第一表示装置111の上側に配した第二表示装置112と第一表示装置111の右側に配した第二表示装置112との間(第一表示装置111の右上)や、第一表示装置111の下側に配した第二表示装置112と第一表示装置111の左側に配した第二表示装置112との間(第一表示装置111の左下)や、第一表示装置111の下側に配した第二表示装置112と第一表示装置111の右側に配した第二表示装置112との間(第一表示装置111の右下)に、第一表示装置111や第二表示装置112と同様、表示面が平面状を為す他の表示装置(第三表示装置)を設けることもできる。さらに、第二表示装置112や第三表示装置の外側(第一表示装置111から遠くなる側)にも、第一表示装置111や第二表示装置112と同様、表示面が平面状を為す別の表示装置(第四表示装置)を設けることもできる。
このように、表示ユニット100を多数の表示装置で構成することによって、表示面の大面積化と、表示面の曲面の円滑化とを実現することが可能になる。この場合、第三表示装置や第四表示装置は、第一表示装置111や第二表示装置112と同種の表示装置とする(例えば、第一表示装置111及び第二表示装置112をフルカラーの液晶表示装置とした場合には、第三表示装置や第四表示装置もフルカラーの液晶表示装置とする)と好ましい。これにより、各表示面の表示内容の一体性を高めることが可能になる。
2.2 透明板
透明板120は、第一表示装置111の第一表示面111a及び第二表示装置112の第二表示面112aの前側に配される。透明板120は、第一表示面111aの前側を覆う第一板状部121と、第二表示面112aの前側を覆う第二板状部122とが連続的(一体的)に形成された板状の部材となっている。既に述べたように、本実施態様においては、第二表示装置112を、第一表示装置111の左右両側に1つずつ配しているため、第二板状部122も、第一板状部121の左右両側に1つずつ配している。このように、第一板状部121及び第二板状部122は、第一表示面111a及び第二表示面112aの数や配置に応じて、その数や配置が決定される。上記の第三表示装置や第四表示装置を設ける場合には、透明板120には、第三表示装置の表示面(第三表示面)の前側を覆う第三板状部や、第四表示装置の表示面(第四表示面)の前側を覆う第四板状部も、一体的に設けられる。
透明板120は、透明性を有する材料によって形成される。透明板120の成形材料としては、ポリカーボネートやアクリル等の透明樹脂が例示される。このため、第一表示面111aや第二表示面112aの表示内容は、透明板120を介して遊技者に視認されるようになる。この透明板120は、平面状を為す第一表示面111aにおける表示内容と、第一表示面111aに対して傾斜して配された平面状を為す第二表示面112aにおける表示内容とを、滑らかな曲面状に繋がった状態(第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部のエッジが目立たない状態)で遊技者に視認させるためのものとなっている。換言すると、透明板120は、少なくとも第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部周辺を、滑らかな曲面状に視認させるためのものとなっている。
透明板120は、通常、その第一板状部121及び第二板状部122がそれぞれ第一表示面111a及び第二表示面112aに対して平行となる状態に配される。このため、第一板状部121に対して第二板状部122が為す傾斜角度φ(図5)は、通常、第一表示面111aに対して第二表示面112aが為す傾斜角度θ(図5)と同一とされる。ただし、第一板状部121及び第二板状部122を、それぞれ第一表示面111a及び第二表示面112aに対して平行に配置する構成に限定されない。表示面111a,112aの視認性を大きく低下させない程度であれば、第一板状部121及び第二板状部122を、それぞれ第一表示面111a及び第二表示面112aに対して非平行に配することもできる。また、傾斜角度φも、傾斜角度θに一致させる必要はなく、傾斜角度θとは異なる値に設定することができる。
既に述べたように、透明板120は、第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部周辺を滑らかな曲面状に視認させる(第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部のエッジが目立たなくする)ためのものであるため、透明板120における第一板状部121と第二板状部122との接続部分123は、そうすることが可能な形状とされる。接続部分123の形状は、一義的には定まらないが、例えば、図6(a),(b),(c)に示すように、円弧状に湾曲させると、第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部周辺を滑らかな曲面状に見せることが可能になる。図6は、透明板120における第一板状部121と第二板状部122との接続部分123のバリエーションを示した図である。
図6(a)の透明板120における接続部分123は、円弧状に湾曲しており、接続部分123の板厚が、場所によらず略均一となっている。また、図6(b)の透明板120における接続部分123は、円弧状に湾曲している点では、図6(a)の透明板120と同様であるが、接続部分123の板厚が、接続部分123の中間部付近で最大となるように連続的に変化しており、接続部分123がレンズ部として機能するようになっている。さらに、図6(c)の透明板120における接続部分123も、円弧状に湾曲している点では、図6(a),(b)の透明板120と同様であるが、2つのレンズ部(第一レンズ部123a及び第二レンズ部123b)を有する形状となっている。
図6(c)の透明板120における第一レンズ部123a及び第二レンズ部123bについてさらに詳しく説明すると、第一レンズ部123aは、接続部分123における、第一板状部121側に設けられたレンズ部となっており、第二レンズ部123bは、接続部分123における、第二板状部122側に設けられたレンズ部となっている。第一レンズ部123a及び第二レンズ部123bは、接続部分123の後面側に凸面を設けることにより形成している。第一レンズ部123aは、第二レンズ部123bに近くなるにつれて倍率が高く(凸面の曲率半径が小さく)なっており、第二レンズ部123bは、第一レンズ部123aに近くなるにつれて倍率が高く(凸面の曲率半径が小さく)なっている。
透明板120の接続部分123は、図6(a),(b),(c)のいずれの形状としても、透明板120が存在しない場合よりも、第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部周辺を滑らかな曲面状に視認させることができる。すなわち、図6(a),(b),(c)のいずれの透明板120も、その接続部分123(特に接続部分123の前面)が円弧状に湾曲しており、その接続部分123には曲面状の光沢感が現れるため、上記のエッジを相対的に目立ちにくくすることが可能なものとなっている。
しかし、第一表示面111aは、それにおける第二表示面112aに近い側の縁部が遊技者から最も遠くなり、第二表示面112aは、それにおける第一表示面111aに近い側の縁部が遊技者から最も遠くなる。このため、透明板120の接続部分123を図6(a)に示す形状とすると、接続部分123の後側における近い部分も遠い部分も同じ倍率で見えてしまい、接続部分123を通じて現れる第一表示面111aや第二表示面112aの遠近感によって、第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部を遊技者が認識しやすくなる(第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部が滑らかな曲面状になっていないと認識しやすくなる)虞がある。
この点、図6(b)に示すように、接続部分123にレンズ部を設けることによって、実際には、接続部分123から後側に遠く離れた箇所にある第一表示面111aの前記縁部や第二表示面112aの前記縁部を大きく見せることができる。このため、第一表示面111a及び第二表示面112aにおける、接続部分123を通じて遊技者に視認される部分の遠近感を、接続部分123の曲面(接続部分123の前面)の遠近感に近づけ、第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部が滑らかな曲面状に繋がっていると遊技者に認識させることが可能になる。
また、既に述べたように、本実施態様においては、第一表示装置111や第二表示装置112として、表示には機能しない枠部111b,112bが表示面111a,112aの周辺に設けられた液晶表示装置を用いているところ、図5に示すように、透明板120の接続部分123の後側にも枠部111b,112bが位置するようになる。第一表示面111aの表示内容と第二表示内容112aの表示内容との一体性を高めるためには、この部分における枠部111b,112bが遊技者から見えにくくすることが好ましい。
しかし、透明板120の接続部分123を、図6(a)や図6(b)に示す形状としただけでは、枠部111b,112bを遊技者から見えにくくすることはできない。図7は、図6(a)の透明板120を用いた場合において、第一表示装置111の第一枠部111bの周辺又は第二表示装置112の第二枠部112bの周辺から出て遊技者の目に入る光線群を示した図である。図7を見ると、第一枠部111bから出た光線や第二枠部112bから出た光線が遊技者の目に入る(第一枠部111bや第二枠部112bが遊技者から見える)ことが分かる。図6(b)の透明板120を用いた場合の図は掲載していないが、図6(b)の透明板120を用いた場合も、図6(a)の透明板120を用いた場合と同様、第一枠部111bから出た光線や第二枠部112bから出た光線が遊技者の目に入るようになる。
これに対し、透明板120の接続部分123を、図6(c)に示す形状(第一レンズ部123a及び第二レンズ部123bを有する形状)にした場合には、第一レンズ部123aで第一表示面111aの縁部が拡大され、第二レンズ部123bで第二表示面112aの縁部が拡大された結果、透明板120の接続部分123の後側に位置する第一枠部111bや第二枠部112bが遊技者から見えないようにすることが可能になる。図8は、図6(c)の透明板120を用いた場合において、第一表示装置111の第一枠部111bの周辺又は第二表示装置112の第二枠部112bの周辺から出て遊技者の目に入る光線群を示した図である。図8を見ると、第一枠部111bから出た光線や第二枠部112bから出た光線が遊技者の目に殆ど入らない(第一枠部111bや第二枠部112bが遊技者から殆ど見えない)ことが分かる。
加えて、既に述べたように、図6(c)の透明板120においては、第一レンズ部123aを、第二レンズ部123bに近くなるにつれて倍率が高く(凸面の曲率半径が小さく)なるようにするとともに、第二レンズ部123bを、第一レンズ部123aに近くなるにつれて倍率が高く(凸面の曲率半径が小さく)なるようにしている。このため、第一レンズ部123aでは、その第一レンズ部123aにおける、第二レンズ部123bから遠い側から近い側になるにつれて、第一レンズ部123aの後側に位置する第一表示面111aが大きく拡大されて表示されるようになっており、第二レンズ部123bでは、その第二レンズ部123bにおける、第一レンズ部123aから遠い側から近い側になるにつれて、第二レンズ部123bの後側に位置する第二表示面111bが大きく拡大されて表示されるようになっている。
したがって、第一表示面111aの縁部(接続部分123の後方に位置する縁部)における接続部分123から後方に離れた箇所ほど大きく拡大するとともに、第二表示面112aの縁部(接続部分123の後方に位置する縁部)における接続部分123から後方に離れた箇所ほど大きく拡大することができるようになるため、透明板120の接続部分123におけるレンズ部を、第一レンズ部123aと第二レンズ部123bとで構成した場合であっても、第一表示面111aの前記縁部と第二表示面112aの前記縁部とを自然な曲面状に繋がった状態で見えるようにすることが可能となっている。換言すると、第一レンズ部123a及び第二レンズ部123bを通じて遊技者に視認される第一表示面111a及び第二表示面112aの遠近感を、接続部分123の曲面(接続部分123の前面)の遠近感に近づけ、第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部が滑らかな曲面状に繋がっていると遊技者に認識させることが可能になっている。よって、本実施態様においても、透明板120の接続部分123は、図6(c)に示す形状を採用している。
参考までに、図6(c)の形状を採用したことによる上記の効果を裏付けるシミュレーション結果を示す。図9は、図6(a)の透明板120を用いた場合と、図6(c)の透明板120を用いた場合とのそれぞれにおける、遊技者からの第一表示面111a及び第二表示面111bの見え方をシミュレーションした結果を示した図である。この図9を見ると、図6(a)の透明板120を用いた場合(図9(a)の場合)よりも、図6(c)の透明板120を用いた場合(図9(b)の場合)の方が、第一表示面111aと第二表示面112aとの境界が目立ちにくくなっていることが分かる。
具体的には、図9(a)を見ると、第一表示面111aと第二表示面112aとの間に隙間(実際には、当該隙間となる部分には、第一枠部111bや第二枠部112bが存在する。)が現れており、第一表示面111aと第二表示面112aとの境界をはっきりと認識できるのに対し、図9(b)を見ると、第一表示面111aと第二表示面112aとが繋がった状態となっており、第一表示面111aと第二表示面112aとの境界が目立ちにくくなっていることが分かる。また、図9(a)を見ると、第一表示面111a及び第二表示面112aには、第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部に近づくにつれて遠くに見える(グリッドにおける縦線の間隔が狭くなる)遠近感が現れているのに対し、図9(b)を見ると、第一表示面111aと第二表示面112aとの境界部には、自然な円筒面に近い遠近感が現れていることが分かる。
ところで、第一レンズ部123aの倍率と第二レンズ部123bの倍率との大小関係は、特に限定されない。第一レンズ部123aの倍率は、第二レンズ部123bの倍率よりも大きく(高く)してもよいし、第二レンズ部123bの倍率と等しくしてもよいし、第二レンズ部123bの倍率よりも小さく(低く)してもよい。しかし、本実施態様においては、既に述べたように、第二枠部112bの境界側部分を、第一枠部111bの境界側部分の前側に重ねた状態で配したため、第一表示面111aは、第二表示面112aよりも後側に位置するようになっている。このため、第一レンズ部123aの倍率を、第二レンズ部123bの倍率以下とすると、遊技者から遠くにある第一表示面111aにおける、第一枠部111bの境界側部分周辺が、遊技者の近くにある第二表示面112aにおける、第二枠部112bの境界側部分周辺よりも不自然に小さく見えるようになり、第一枠部111bの境界側部分や第二枠部112bの境界側部分が遊技者から略完全に見えなくなったとしても、その表示寸法の差によって第一表示面111aと第二表示面112aとの境界が目立つようになる虞がある。
このため、本実施態様において、第一レンズ部123aの倍率は、第二レンズ部123bの倍率よりも高くしている。これにより、第一表示面111aの表示寸法と第二表示面112aの表示寸法とをその境界部分において近づけ、第一表示面111aと第二表示面112aとの境界線を目立ちにくくすることが可能となっている。
また、透明板120の接続部分123の曲率半径R(図6(c))は、透明板120の寸法や上記の傾斜角度θ等によっても異なり、特に限定されない。しかし、接続部分123の曲率半径Rを小さくしすぎると、第一板状部121と第二板状部122との境界が目立ちやすくなる虞がある。このため、接続部分123の曲率半径Rは、通常、5mm以上とされる。接続部分123の曲率半径Rは、10mm以上であると好ましく、15mm以上であるとより好ましい。一方、接続部分123の曲率半径Rを大きくしすぎると、必然的に透明板120が大型化し、透明板120が遊技機の筺体10a(図1)に収まりにくくなる。このため、接続部分123の曲率半径Rは、通常、300mm以下とされる。接続部分123の曲率半径Rは、200mm以下であると好ましく、150mm以下であるとより好ましい。
さらに、本実施態様においては、第一板状部121及び第二板状部122は、いずれも平板状としている。しかし、第一板状部121及び第二板状部122(特に第一板状部121の前面や第二板状部122の前面)は、接続部分123よりも大きな曲率半径で円弧状に湾曲させてもよい。これにより、表示面111a,112aによる表示を、より自然な曲面状に見せることが可能になる。
さらにまた、透明板120における第一板状部121の板厚T(図8)や、第二板状部122の板厚T(図8)も特に限定されないが、通常、1〜30mm、好ましくは、2〜20mmとされる。第一板状部121の板厚Tと第二板状部122の板厚Tは、等しくしてもよいが、異なっていてもよい。本実施態様においては、第一板状部121の板厚Tを、第二板状部122の板厚Tよりもやや大きくしている。
また、透明板120における第一板状部121や第二板状部122は、それぞれ第一表示装置111の第一表示面111aや第二表示装置112の第二表示面112aに密着させてもよいが、ある程度、隙間を開けることが好ましい。これにより、透明板120の前面側に衝撃が加えられた場合であっても、その衝撃が第一表示面111aや第二表示面112aまで伝わらないようにし、第一表示装置111や第二表示装置112を保護することが可能になる。加えて、第一板状部121と第一表示面111aとの境界面や、第二板状部122と第二表示面112aとの境界面にニュートンリングが形成されにくくして、表示面111a,112aの視認性を高めることも可能になる。この場合、第一板状部121と第一表示面111aとの隙間の幅W(図8)や、第二板状部122と第二表示面112aとの隙間の幅W(図8)は、特に限定されないが、通常、1〜50mm、好ましくは、5〜30mmとされる。
10 回胴式遊技機
10a 筺体
10a リール窓
11 メダル投入口
12 メダル払出口
13 第一リール(リール)
14 第二リール(リール)
15 第三リール(リール)
17 スピーカー
18 マックスベットボタン
19 シングルベットボタン
20 スタートレバー
21 第一ストップボタン(ストップボタン)
22 第二ストップボタン(ストップボタン)
23 第三ストップボタン(ストップボタン)
25 払戻しボタン
100 表示ユニット(遊技機用表示ユニット)
110 本体部材
111 第一表示装置
111a 第一表示面
111b 第一枠部
112 第二表示装置
112a 第二表示面
112b 第二枠部
113 表示装置用フレーム
120 透明板
121 第一板状部
122 第二板状部
123 第一板状部と第二板状部との接続部分
123a 第一レンズ部
123b 第二レンズ部
R 第一板状部と第二板状部との接続部分の曲率半径
第一板状部の板厚
第二板状部の板厚
第一板状部と第一表示面との隙間の幅
第二板状部と第二表示面との隙間の幅
θ 第一表示面に対して第二表示面が為す傾斜角度
φ 第一板状部に対して第二板状部が為す傾斜角度

Claims (5)

  1. 平面状の第一表示面を前面側に有し、第一表示面の周辺部に第一枠部を有する第一表示装置と、
    平面状の第二表示面を前面側に有し、第二表示面の周辺部に第二枠部を有する、第一表示装置の周囲に配された第二表示装置と、
    を備えた遊技機用表示ユニットであって、
    第二表示装置が、その第二表示面が第一表示装置の第一表示面に対して向かい合う側に傾斜した状態となるように配されて、第一表示面における第二表示面に近い側の縁部付近では、第二表示面に近い箇所ほど遊技者から遠くなり、第二表示面における第一表示面に近い側の縁部付近では、第一表示面に近い箇所ほど遊技者から遠くなるようにされるとともに、
    第一表示面の前側を覆う第一板状部と、第二表示面の前側を覆う第二板状部とが連続的に形成された板状を為し、少なくとも第一板状部と第二板状部との接続部分が曲面状に形成されて、前記接続部分の後側を拡大又は縮小して前面側に見えるようにするためのレンズ部が前記接続部分に設けられた透明板が、第一表示面及び第二表示面の前側に配され
    前記レンズ部が、
    前記接続部分における、第一板状部側に設けられた第一レンズ部と、
    前記接続部分における、第二板状部側に設けられた第二レンズ部と
    を備え、
    第一レンズ部が、第二レンズ部に近くなるにつれて倍率が高くなるものとされて、
    第二レンズ部が、第一レンズ部に近くなるにつれて倍率が高くなるものとされることにより、
    遊技者から見たときに、少なくとも第一表示面と第二表示面との境界部周辺が、曲面状に視認されるようにした
    ことを特徴とする遊技機用表示ユニット。
  2. 平面状の第一表示面を前面側に有し、第一表示面の周辺部に第一枠部を有する第一表示装置と、
    平面状の第二表示面を前面側に有し、第二表示面の周辺部に第二枠部を有する、第一表示装置の周囲に配された第二表示装置と、
    を備えた遊技機用表示ユニットであって、
    第二表示装置が、その第二表示面が第一表示装置の第一表示面に対して傾斜した状態となるように配されるとともに、
    第一表示面の前側を覆う第一板状部と、第二表示面の前側を覆う第二板状部とが連続的に形成された板状を為し、少なくとも第一板状部と第二板状部との接続部分が曲面状に形成されて、前記接続部分の後側を拡大又は縮小して前面側に見えるようにするためのレンズ部が前記接続部分に設けられた透明板が、第一表示面及び第二表示面の前側に配され
    前記レンズ部が、
    前記接続部分における、第一板状部側に設けられた第一レンズ部と、
    前記接続部分における、第二板状部側に設けられた第二レンズ部と
    を備え、
    第二表示装置の第二枠部における、第一表示面と第二表示面との境界部に位置する部分が、第一表示装置の第一枠部における、第一表示面と第二表示面との境界部に位置する部分の前側に重なる状態で配されて、
    第一レンズ部の倍率が、第二レンズ部の倍率よりも高くされることにより、
    遊技者から見たときに、少なくとも第一表示面と第二表示面との境界部周辺が、曲面状に視認されるようにした
    ことを特徴とする遊技機用表示ユニット。
  3. 第二表示装置が、その第二表示面が第一表示面よりも前側に突き出た状態で配された請求項記載の遊技機用表示ユニット。
  4. 第二表示装置が、第一表示装置を間に挟んだ状態で第一表示装置の両側に配され、
    透明板の第二板状部が、第一板状部を間に挟んだ状態で第一板状部の両側に設けられた
    請求項1〜いずれか1つに記載の遊技機用表示ユニット。
  5. 請求項1〜いずれか1つに記載の遊技機用表示ユニットを備えた遊技機。
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