JP6311422B2 - Manufacturing method of fiber reinforced material - Google Patents
Manufacturing method of fiber reinforced material Download PDFInfo
- Publication number
- JP6311422B2 JP6311422B2 JP2014081582A JP2014081582A JP6311422B2 JP 6311422 B2 JP6311422 B2 JP 6311422B2 JP 2014081582 A JP2014081582 A JP 2014081582A JP 2014081582 A JP2014081582 A JP 2014081582A JP 6311422 B2 JP6311422 B2 JP 6311422B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reinforcing fiber
- yarn
- resin
- mold
- reinforcing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Superstructure Of Vehicle (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
本発明は、繊維強化材料の製造方法に関する。 The present invention relates to a method for producing a fiber reinforced material.
下記特許文献1には、自動車用ボンネットに、軽量化及び剛性確保が可能な繊維強化プラスチックを使用する技術が開示されている。 Japanese Patent Application Laid-Open No. 2004-228561 discloses a technique of using a fiber reinforced plastic capable of reducing weight and ensuring rigidity in an automobile bonnet.
ところで、このような繊維強化プラスチック製の板材を製造する際には、強化繊維をセットした型内に樹脂を流し込むが、その際、板材の形状によっては、強化繊維が型の成形空間の端部(板材の端部に相当)などの一部に配置しにくい場合がある。このような場合には、板材の端部などの一部が樹脂過多で強化繊維不足となって強度低下を引き起こす。 By the way, when manufacturing such a fiber reinforced plastic plate material, the resin is poured into a mold in which the reinforced fiber is set. Depending on the shape of the plate material, the reinforcing fiber may be the end of the molding space of the mold. In some cases, it is difficult to arrange the part (corresponding to the end of the plate). In such a case, a part such as an edge of the plate material is excessive in resin and insufficient in reinforcing fibers, causing a decrease in strength.
そこで、本発明は、繊維強化材料の強度を高めることを目的としている。 Therefore, an object of the present invention is to increase the strength of the fiber reinforced material.
本発明は、強化繊維体の少なくとも一部における糸による保持状態を解除する第1工程と、糸による保持状態を解除した強化繊維体の一部に対して接着剤を塗布する第2工程と、第2工程で接着剤を塗布した強化繊維体を型にセットしてから、強化繊維体の糸による保持状態を解除した一部とは別の部位から型内に樹脂を注入し、この注入した樹脂の流れによって、強化繊維体の一部とは別の部位の強化繊維を、強化繊維体の一部に向けて移動させる第3の工程とを含むことを特徴とする。 The present invention includes a first step of releasing the holding state by the yarn in at least a part of the reinforcing fiber body, a second step of applying an adhesive to a part of the reinforcing fiber body released from the holding state by the yarn, After setting the reinforcing fiber body to which the adhesive was applied in the second step in the mold, the resin was injected into the mold from a part different from the part where the holding state of the reinforcing fiber body by the yarn was released, and this injection was performed. And a third step of moving a reinforcing fiber in a part different from the part of the reinforcing fiber body toward a part of the reinforcing fiber body by the flow of the resin.
本発明によれば、型内に注入した樹脂の流れによって、強化繊維体の一部とは別の部位の強化繊維を、糸による保持状態を解除した強化繊維体の一部に向けて移動させる。これにより、板材の端部などの一部が強化繊維不足となることを抑制でき、繊維強化材料の強度を高めることができる。 According to the present invention, the flow of the resin injected into the mold, the reinforcing fibers of different sites and part of the reinforcing fiber member is moved toward the portion of the reinforcing fiber body releasing the holding state by the thread . Thereby, it can suppress that some parts, such as an edge part of a board | plate material, become short of a reinforced fiber, and can raise the intensity | strength of a fiber reinforced material.
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
本発明の一実施形態に係わる繊維強化材料となる繊維強化プラスチックは、例えば図1に示すような自動車のバックドア1に使用される。このバックドア1は、閉じ状態で車体内側(図1中で紙面表側)に位置するインナ部材3と、車体外側(図1中で紙面裏側)に位置するアウタ部材5とを互いに重ね合わせた構造となっている。バックドア1の図1中の上部には窓を形成する開口部7を設けてある。
A fiber reinforced plastic as a fiber reinforced material according to an embodiment of the present invention is used in a back door 1 of an automobile as shown in FIG. The back door 1 has a structure in which an
アウタ部材5の外周縁部には、図1のA−A断面図である図2に示すように、車体内側に向けて屈曲するようにして突出する端末部5aが設けてある。端末部5aは、インナ部材3の端部の側面を覆うようにして、アウタ部材5の主体部5bに対してほぼ90度の角度で屈曲している。このような端末部5aを設けることで、バックドア1の車体外側から見たときの見栄えを向上させて外観品質を高めている。
As shown in FIG. 2 which is an AA cross-sectional view of FIG. 1, a
インナ部材3及びアウタ部材5は、いずれも繊維強化プラスチックで構成した板材であり、互いの当接面を接着剤により接着固定している。端末部5aは、この接着剤が端部から漏れ出るのを抑える役目も果たしている。
Each of the
次に、上記したインナ部材3及びアウタ部材5のうち、端末部5aを備えるアウタ部材5の製造方法の第1の実施形態について説明する。ただし、図3以降で示すアウタ部材5の製造方法では、図1に示すアウタ部材5の全体ではなく、周縁の端末部5aを含む一部の部材について説明する。
Next, 1st Embodiment of the manufacturing method of the
図3(a)は、例えば炭素繊維からなる強化繊維9を備える強化繊維体11の断面図である。強化繊維9は、図3(a)中で紙面に直交する方向に延びる複数の縦繊維9aと、図3(a)中で左右方向に延びる複数の横繊維9bとを重ね合わせている。そして、この縦繊維9a及び横繊維9bを、糸としてのステッチ糸13で編み込むことで保持して強化繊維体11としている。なお、図3(a)の強化繊維体11は、縦繊維9a及び横繊維9bを一層ずつ重ねてあるが、複数層重ねてもよい。
Fig.3 (a) is sectional drawing of the reinforced
図3(a)の強化繊維体11の前記した端末部5aに対応する部分の周縁部に対し、図3(b)のようにロボット15などを利用してステッチ糸13を、引っ張るようにして取り除きほつれさせる。すなわち、第1工程として、ステッチ糸13を引っ張ることで、強化繊維体11の少なくとも一部におけるステッチ糸13による保持状態を解除し、ほつれ部11aを形成する。
The
次に、第2工程として、図3(c)のように他のロボット17などを利用して、ほつれ部11aの強化繊維9周辺に接着剤19を塗布し、ほつれ部11aの強化繊維9を固めることで、強化繊維9がばらけるのを抑える。これにより、その後の強化繊維体11の取り扱い性の悪化を抑制する。
Next, as a second step, an
図4(a)は、上記図3(c)において接着剤19でほつれ部11aの強化繊維9周辺を固めた状態の強化繊維体11を型21にセットした状態を示す。型21は、下型23と上型25とを有し、これら相互間に成形空間となるキャビティ27が形成されている。
FIG. 4A shows a state in which the reinforcing
キャビティ27は、下型23に設けてある凹部23aと、上型25に設けてある凸部25aとの間に、平板状のキャビティ本体27aを備える。さらに、キャビティ27は、キャビティ本体27aに連続し、図4(a)中で右側の端部に位置する屈曲成形空間としてのキャビティ端部27bを備える。キャビティ端部27bは、上型25に曲面凹部25bを形成することで、平板形状のキャビティ本体27aに対してほぼ直角に上方に向けて屈曲する。なお、このキャビティ端部27bは、図4(a)中で紙面に直交する方向に延在しているものとする。
The
図4(a)に示すように、強化繊維体11は、下型23の凹部23aのほぼ全域、すなわちキャビティ本体27a内のほぼ全域を埋めるように配置する。このとき、強化繊維体11のほつれ部11aは、キャビティ端部27bに対応する位置となる。
As shown in FIG. 4A, the reinforcing
この状態で、第3工程として、図4(b)に示すように、キャビティ端部27bとは反対側の別の部位の下型23に設けた樹脂注入口23bから溶融状態の樹脂29を、例えば3〜20MPaの樹脂圧によりキャビティ27のキャビティ本体27aに注入する。キャビティ本体27aに注入した樹脂29は、強化繊維体11の強化繊維9相互間に含浸するようにして強化繊維体11の全域に行き渡るように移動する。
In this state, as a third step, as shown in FIG. 4 (b), the
そして、上記移動する樹脂29が、ほつれ部11aに達すると、接着剤19を溶融させつつ、ステッチ糸13による保持が解除された状態の強化繊維9を、矢印Bで示すように、上方に向けて屈曲しているキャビティ端部27bに向けて移動させる。つまり、型21内に注入した樹脂29の流れによって、強化繊維体11の一部であるほつれ部11aとは別の部位の強化繊維9を、ステッチ糸13による保持状態を解除したほつれ部11aに向けて移動させる。
When the moving
これにより、キャビティ本体27aに対して上方に向けて屈曲しているキャビティ端部27b内にもキャビティ本体27aと同様に、強化繊維9が充填されることになる。その結果、図2に示すアウタ部材5の端末部5aのような板材の端部などの一部が強化繊維不足となることを抑制でき、繊維強化材料の強度を高めることができる。
As a result, the reinforcing
また、本実施形態においては、強化繊維9を保持するステッチ糸13のうち、少なくとも型21内に注入した樹脂29の流れ方向に対して交差する方向に延びるステッチ糸13による保持状態を解除するとよい。ここで、樹脂29の流れ方向に対して交差する方向に延びるステッチ糸13は、図4中で紙面に直交する方向に延びるステッチ糸13である。このステッチ糸13を取り除くことで、樹脂29の流れがより円滑となり、強化繊維9をキャビティ端部27bに向けて容易に移動させることができる。
Moreover, in this embodiment, it is good to cancel | release the holding state by the stitch thread |
また、本実施形態では、強化繊維体11は、強化繊維9がステッチ糸13で編み込まれ、この編み込まれたステッチ糸13をほつれさせることで、ステッチ糸13による保持状態を解除している。このように、ステッチ糸13をほつれさせることで、強化繊維9もほつれることになり、ほつれた状態の強化繊維9を樹脂29の流れによって容易に移動させることができる。
In this embodiment, the reinforcing
また、本実施形態では、強化繊維体11がセットされる型21は、樹脂29の流れ方向に対して屈曲する屈曲成形空間としてのキャビティ端部27bを備えている。この場合、キャビティ本体27aを流れる樹脂29が、キャビティ本体27aに対して屈曲しているキャビティ端部27bに流れ込むことで、ほつれた部位の強化繊維9がキャビティ端部27bに移動する。これにより、キャビティ端部27bによって成形される端末部5aに強化繊維9を充填した状態で成形でき、端末部5aの強度を高めることができる。
In the present embodiment, the
さらに、本実施形態では、屈曲成形空間としてのキャビティ端部27bは、樹脂29の流れ方向端部に設けられている。この場合、図1のようなバックドア1のアウタ部材5の外周縁に形成されている端末部5aにおいて、強化繊維不足を抑制して強度を高めることができる。
Furthermore, in the present embodiment, the
図5は、本発明の第2の実施形態を示す。第2の実施形態は、第1の実施形態の図3(b)におけるロボット15によるステッチ糸13を引っ張る作業に代えて、ロボット31に保持させたバーナ33の火炎34によりステッチ糸13を焼失させる作業を行う。これにより、強化繊維体11の前記した端末部5aに対応する部分の周縁部に対し、ステッチ糸13を取り除き、その周辺の強化繊維9をほつれさせる。すなわち、ステッチ糸13を焼失させることで、強化繊維体11の少なくとも一部におけるステッチ糸13の編み込みより保持された状態を解除し、ほつれ部11aを形成する。
FIG. 5 shows a second embodiment of the present invention. In the second embodiment, instead of the operation of pulling the
その後は、第1の実施形態における図3(c)と同様に、ほつれ部11aの強化繊維9周辺に接着剤19を塗布し、ほつれ部11aの強化繊維9を固めることで、強化繊維9がばらけるのを抑える。さらに、図4(a)のように型に21にセットしてから、図4(b)のように型21のキャビティ27に樹脂29を流し込むことで、第1の実施形態と同様に、キャビティ端部27b内にもキャビティ本体27aと同様に、強化繊維9が充填されることになる。その結果、図2に示すアウタ部材5の端末部5aのような板材の端部などの一部が強化繊維不足となることを抑制でき、繊維強化材料の強度を高めることができる。
Thereafter, similar to FIG. 3C in the first embodiment, the reinforcing
第2の実施形態では、強化繊維体11の少なくとも一部におけるステッチ糸13を焼失させることで、ステッチ糸13による保持状態を解除している。このため、焼失によってステッチ糸13をより確実に取り除くことができ、強化繊維9もより確実にほつれることになって、ほつれた状態の強化繊維9を樹脂29の流れによって容易に移動させることができる。
In the second embodiment, the holding state by the
図6は、本発明の第3の実施形態を示す。第3の実施形態は、第1の実施形態の図3(b)におけるロボット15によるステッチ糸13を引っ張る作業に代えて、ロボット35に保持させたハサミ37によりステッチ糸13を切断する作業を行う。これにより、強化繊維体11の前記した端末部5aに対応する部分の周縁部に対し、ステッチ糸13を取り除き、その周辺の強化繊維9をほつれさせる。すなわち、ステッチ糸13を切断することで、強化繊維体11の少なくとも一部におけるステッチ糸13の編み込みにより保持された状態を解除し、ほつれ部11aを形成する。
FIG. 6 shows a third embodiment of the present invention. In the third embodiment, instead of the operation of pulling the
その後は、第1の実施形態における図3(c)と同様に、ほつれ部11aの強化繊維9周辺に接着剤19を塗布し、ほつれ部11aの強化繊維9を固めることで、強化繊維9がばらけるのを抑える。さらに、図4(a)のように型に21にセットしてから、図4(b)のように型21のキャビティ27に樹脂29を流し込むことで、第1の実施形態と同様に、キャビティ端部27b内にもキャビティ本体27aと同様に、強化繊維9が充填されることになる。その結果、図2に示すアウタ部材5の端末部5aのような板材の端部などの一部が強化繊維不足となることを抑制でき、繊維強化材料の強度を高めることができる。
Thereafter, similar to FIG. 3C in the first embodiment, the reinforcing
第3の実施形態では、強化繊維体11の少なくとも一部におけるステッチ糸13を切断することで、ステッチ糸13による保持状態を解除している。このように、ステッチ糸13を切断することで、強化繊維9もほつれることになり、ほつれた状態の強化繊維9を樹脂29の流れによって容易に移動させることができる。
In the third embodiment, the holding state by the
なお、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、強化繊維9を保持するステッチ糸13のうち、少なくとも型21内に注入した樹脂29の流れ方向に対して交差する方向に延びるステッチ糸13を切断して保持状態を解除するとよい。これにより、樹脂29の流れがより円滑となり、強化繊維9をキャビティ端部27bに向けて容易に移動させることができる。
In the third embodiment as well, in the same manner as in the first embodiment, among the
本発明の第4の実施形態として、第3の実施形態の図6におけるハサミ37によってステッチ糸13を切断する代わりに、ハサミ37によって強化繊維9を切断する。これにより、強化繊維体11の前記した端末部5aに対応する部分の周縁部の強化繊維9をほつれさせる。すなわち、強化繊維9を切断することで、強化繊維体11の少なくとも一部におけるステッチ糸13の編み込みによる保持状態を解除し、ほつれ部11aを形成する。
As a fourth embodiment of the present invention, instead of cutting the
その後は、第1の実施形態における図3(c)と同様に、ほつれ部11aの強化繊維9周辺に接着剤19を塗布し、ほつれ部11aの強化繊維9を固めることで、強化繊維9がばらけるのを抑える。さらに、図4(a)のように型に21にセットしてから、図4(b)のように型21のキャビティ27に樹脂29を流し込むことで、第1の実施形態と同様に、キャビティ端部27b内にもキャビティ本体27aと同様に、強化繊維9が充填されることになる。その結果、図2に示すアウタ部材5の端末部5aのような板材の端部などの一部が強化繊維不足となることを抑制でき、繊維強化材料の強度を高めることができる。
Thereafter, similar to FIG. 3C in the first embodiment, the reinforcing
第4の実施形態では、強化繊維体11の少なくとも一部における強化繊維9を切断することで、ステッチ糸13による保持状態を解除している。このように、強化繊維9を切断することで、強化繊維9がより確実にほつれることになり、ほつれた状態の強化繊維9を樹脂29の流れによって容易に移動させることができる。
In the fourth embodiment, the holding state by the
図7は、本発明の第5の実施形態を示す。第5の実施形態は、図3(a)の強化繊維体11に対応する強化繊維体11Aにおいて、ステッチ糸13を樹脂29の熱で溶融するステッチ糸13Aとしている。溶融可能なステッチ糸13Aとしては、例えば100℃前後で溶融するポリエチレン、ポリプロピレン、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂)などが挙げられる。
FIG. 7 shows a fifth embodiment of the present invention. In the fifth embodiment, in the reinforcing
このようなステッチ糸13Aを用いた強化繊維体11Aを、図4(a)と同様に、図7(a)に示すように型21にセットする。そして、この状態で、第1工程として、図4(b)と同様に、図7(b)に示すようにキャビティ27のキャビティ本体27aに樹脂29を注入する。キャビティ本体27aに注入した樹脂29は、強化繊維体11Aの強化繊維9相互間に含浸するようにして強化繊維体11Aの全域に行き渡るように移動する。
The reinforcing
その際、本実施形態では、樹脂29の熱(130℃〜150℃)によってステッチ糸13Aが溶融する。すなわち、第2工程として、型21内に流した樹脂29によって、ステッチ糸13Aを溶融させてステッチ糸13Aの編み込みによる保持状態を解除する。ステッチ糸13Aが溶融することで、強化繊維9がほつれ、ほつれた状態の強化繊維9が、樹脂29の流れによってキャビティ端部27bに向けて移動する。つまり、第3工程として、ステッチ糸13Aの溶融によってほつれた状態の強化繊維9を、強化繊維体11Aの一部に向けて移動させる。
At this time, in this embodiment, the
したがって、第5の実施形態においても、キャビティ端部27b内にもキャビティ本体27aと同様に、強化繊維9が充填されることになる。その結果、図2に示すアウタ部材5の端末部5aのような板材の端部などの一部が強化繊維不足となることを抑制でき、繊維強化材料の強度を高めることができる。
Therefore, also in the fifth embodiment, the reinforcing
第5の実施形態では、キャビティ端部27bと反対側の樹脂注入口23bから型21内に流した樹脂29によって、ステッチ糸13Aを溶融させてステッチ糸13Aによる保持状態を解除している。その際、ステッチ糸13Aの全体が溶融するので、強化繊維体11Aの全体がほつれることになり、ほつれた状態の多量の強化繊維9をキャビティ端部27bに移動させることができ、端末部5aの強度向上に有効となる。
In the fifth embodiment, the
なお、強化繊維9としては、炭素繊維のほかに、ガラス繊維などの無機繊維や、ケプラー繊維、ポリエチレン繊維、ポリアミド繊維などの有機繊維が挙げられる。このうち、自動車用の車体部材に使用する際には、炭素繊維がよい。また、マトリックス樹脂となる樹脂29としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂が挙げられる。さらに、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂、ポリウレタン樹脂などの熱可塑性樹脂も使用できる。
Examples of the reinforcing
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。例えば、上記した実施形態では、自動車のバックドア1について説明したが、バックドア1に限らず他の車体部材でもよく、また車体部材とは別の板状部材に対しても本発明を適用することができる。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described, these embodiment is only the illustration described in order to make an understanding of this invention easy, and this invention is not limited to the said embodiment. The technical scope of the present invention is not limited to the specific technical matters disclosed in the above embodiment, but includes various modifications, changes, alternative techniques, and the like that can be easily derived therefrom. For example, in the above-described embodiment, the back door 1 of the automobile has been described. However, the present invention is not limited to the back door 1 and may be another body member, or may be applied to a plate-like member different from the body member. be able to.
また、上記した各実施形態では、型21内において樹脂29の流れ方向に対して屈曲する屈曲成形空間として、板状部材の端部に位置するキャビティ端部27bを例にとって説明した。しかし、前記した端末部5aのような板状部材の端部のほかに、中心部などに形成するリブを成形する際にも本発明を適用できる。さらに、ステッチ糸13,13Aは、強化繊維9に対して編み込まず、図8のように上下両面に接着剤などにより接着するようにして保持するものでもよい。
Further, in each of the above-described embodiments, the
9 強化繊維
11,11A 強化繊維体
13,13A ステッチ糸(糸)
19 接着剤
21 型
27b キャビティ端部(屈曲成形空間)
29 樹脂
9 Reinforcing
19 Adhesive 21
29 resin
Claims (9)
前記第1工程での糸による保持状態を解除した前記強化繊維体の一部に対して接着剤を塗布する第2工程と、
前記第2工程で接着剤を塗布した前記強化繊維体を型にセットしてから、前記強化繊維体の前記糸による保持状態を解除した一部とは別の部位から前記型内に樹脂を注入し、この注入した樹脂の流れによって、前記強化繊維体の一部とは別の部位の強化繊維を、前記強化繊維体の一部に向けて移動させる第3工程と、
を含むことを特徴とする繊維強化材料の製造方法。 A first step of releasing the holding state by the yarn in at least a part of the reinforcing fiber body configured by holding the reinforcing fiber with the yarn;
A second step of applying an adhesive to a part of the reinforcing fiber body released from the holding state by the yarn in the first step;
After the reinforcing fiber body to which the adhesive has been applied in the second step is set in a mold, a resin is injected into the mold from a part other than the part of the reinforcing fiber body that has been released from the holding state by the thread. and, by the flow of the injected resin, the reinforcing fibers of different sites and a portion of the reinforcing fiber material, and a third step of moving toward a portion of the reinforcing fiber material,
The manufacturing method of the fiber reinforced material characterized by including.
前記第1工程は、前記編み込まれた糸をほつれさせることで前記糸による保持状態を解除することを特徴とする請求項1または2に記載の繊維強化材料の製造方法。 In the reinforcing fiber body, the reinforcing fiber is knitted with a thread,
3. The method for producing a fiber reinforced material according to claim 1, wherein in the first step, the held state by the yarn is released by fraying the knitted yarn.
前記強化繊維体をセットした状態の前記型内の成形空間は、樹脂が流し込まれる樹脂注入口とは別の部位に前記強化繊維体がセットされない部分が形成され、
前記第1工程で前記型内に流した樹脂によって、前記糸を溶融させて糸による保持状態を解除する第2工程と、
前記第2工程での前記糸の溶融によって、糸による保持状態が解除された前記強化繊維を、前記成形空間の前記強化繊維体がセットされていない部分に向けて移動させる第3工程と、
を含むことを特徴とする繊維強化材料の製造方法。 A first step of flowing a resin into the mold in a state where a reinforcing fiber body constituted by holding the reinforcing fibers with a thread is set in a molding space in the mold ;
The molding space in the mold in a state where the reinforcing fiber body is set is formed with a portion where the reinforcing fiber body is not set in a portion different from a resin injection port into which resin is poured,
A second step of releasing the holding state by the yarn by melting the yarn with the resin flowed into the mold in the first step;
A third step of moving the reinforcing fiber released from the holding state by the yarn by melting the yarn in the second step toward a portion of the molding space where the reinforcing fiber body is not set ;
The manufacturing method of the fiber reinforced material characterized by including.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014081582A JP6311422B2 (en) | 2014-04-11 | 2014-04-11 | Manufacturing method of fiber reinforced material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014081582A JP6311422B2 (en) | 2014-04-11 | 2014-04-11 | Manufacturing method of fiber reinforced material |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015202574A JP2015202574A (en) | 2015-11-16 |
JP6311422B2 true JP6311422B2 (en) | 2018-04-18 |
Family
ID=54596351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014081582A Active JP6311422B2 (en) | 2014-04-11 | 2014-04-11 | Manufacturing method of fiber reinforced material |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6311422B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6451345B2 (en) * | 2015-01-23 | 2019-01-16 | 日産自動車株式会社 | Composite material molding method and molding apparatus |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101416727B1 (en) * | 2006-09-28 | 2014-07-08 | 도레이 카부시키가이샤 | Process for producing composite prepreg base, layered base, and fiber-reinforced plastic |
JP2014051014A (en) * | 2012-09-06 | 2014-03-20 | Toyota Industries Corp | Method for producing fiber-reinforced composite material and intermediate base material for fiber-reinforced composite material |
JP6122379B2 (en) * | 2013-11-18 | 2017-04-26 | 三豊化成株式会社 | Prepreg intermediate, prepreg, molded product using the same, and method for producing the same |
-
2014
- 2014-04-11 JP JP2014081582A patent/JP6311422B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015202574A (en) | 2015-11-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101372004B1 (en) | Bumper back beam made of stiffening closed section fiber composite material and Bumper having the bumper back beam | |
JP6486339B2 (en) | Side panel assembly for passenger cars | |
US20150217635A1 (en) | Automobile fuel tank | |
JP6963543B2 (en) | Method for manufacturing plastic metal hybrid components | |
US9914248B2 (en) | Method for producing a hybrid composite component from organo sheets and a metallic reinforcing element | |
JPWO2013125641A1 (en) | RTM method | |
JP6311422B2 (en) | Manufacturing method of fiber reinforced material | |
EP3311990B1 (en) | Composite member | |
JP2014172241A (en) | Fiber-reinforced thermoplastic resin molding and method for manufacturing the same | |
JP6036066B2 (en) | Resin parts for vehicles and manufacturing method thereof | |
JP6562764B2 (en) | Anti-vibration member and method for manufacturing anti-vibration member | |
JP5915621B2 (en) | Differential thickness structure and manufacturing method thereof | |
JP6534181B2 (en) | Automotive interior parts | |
JP5748105B2 (en) | Method for producing molded structure and mold | |
WO2014156682A1 (en) | Fiber-reinforced resinous vehicular floor structure and manufacturing method of same | |
JP2019142071A (en) | Slab and method of manufacturing slab | |
JP6729354B2 (en) | Welding method for resin parts | |
JP5909108B2 (en) | Manufacturing method of vibration isolator bracket | |
KR20190080493A (en) | Forming method of fiber reinforced plastic material | |
JP2012096582A (en) | Resin panel for vehicle and manufacturing method thereof | |
JP6951282B2 (en) | Fiber reinforced plastic material | |
KR102009793B1 (en) | Seat back frame and method of manufacturing the same | |
JP2015147473A (en) | Vehicle door structure | |
JP6231454B2 (en) | Composite molded body and molding method thereof | |
JP6029836B2 (en) | Method for manufacturing vehicle interior member |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180109 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180305 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6311422 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |