JP6311146B2 - 単孔式腹腔鏡手術用装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の鉗子や内視鏡等のデバイスを腹腔内で容易に使用でき、さらに気密性を十分に確保し得る単孔式腹腔鏡手術用装置にも関する。
従来より胆嚢摘出等の腹部臓器に対する手術として腹腔鏡手術が行われているが、近年、開腹しないことによる人体への低侵襲性から急速に普及している。一般に腹腔鏡手術は手術の難易度に応じて代表的には3本から6本のポートと呼ばれる5mm径、または10mm径の筒を腹壁に突き立て、二酸化炭素で腹腔内を気腹しテレビモニタを見ながら手術を行うものである。したがって、どうしても腹部に数か所の傷跡が残ることになるだけではなく、開腹手術ほどではないがいまだ術後の疼痛も残存する。
そこで次世代の手術としてさらに腹壁の切開を減らすべく開発されてきたのが、単孔式腹腔鏡手術である。単孔式腹腔鏡手術は、臍の「一か所」の小切開から、鉗子や内視鏡等複数のデバイスを挿入して手術を行うことができる。
また、単孔式腹腔鏡手術に限らず腹腔鏡手術では、術野を確保するために腹腔内に空間をもたせる必要があり、このため気腹用ガスを腹腔内に送気・充填し、腹腔をテント状に膨満させる必要がある。したがって、腹腔鏡手術においては、体外との気密性を保ちつつ複数のデバイスの操作や抜挿を容易にしたいという外科医の要望が強い。
これに関して、従来の単孔式腹腔鏡手術では、小切開(以下、「小切開創部」)に腹腔内へのアクセスデバイスを配設する方法がいくつか提案されてきた。例えば、特許文献1(国際公開WO2005/087112号公報)では、単孔式腹腔鏡手術における小切開創部に配設する腹腔内へのアクセスデバイスが提供されている。このアクセスデバイスは、単孔式腹腔鏡手術において小切開創部に配設することで腹腔内と体外との気密性を確保し、鉗子等のデバイスを着脱可能にし得るものである。
この特許文献1のアクセスデバイスは、術中の鉗子等の干渉防止や耐久性の確保を重視するために各ポート部や本体部が鉗子等の傾斜を受け付ける程度の可撓性しか認めていない。また、このことが気密性確保にも必要であるとの考えも開示されている。しかしながら、本発明者は小切開創部における気密性の確保にアクセスデバイスの硬さは必須事項ではなく、鉗子等のデバイスも干渉を回避しながら各デバイスの位置の変更のし易さを重視することこそが必要であり、これによる手術時間の短縮化も図ることできるという知見を得ている。
そこで、現在、単孔式腹腔鏡手術のためのアクセスデバイスとして、気密性と脱着性を保持しつつ、より細かな作業をスムーズに効率良く行え、腹腔鏡用以外の一般的手術器具も簡便に使用できるものが求められている。
また、上記従来のアクセスデバイスの問題点を解消する手術方法として、非特許文献1に示すように手術用手袋を活用し、手術担当の外科医が自作のアクセスデバイスとする手術方法(以下、「手袋法」)も存在する。手袋法の場合、アクセスデバイスとしての柔らかさとこれによる鉗子等の位置変更のし易さ等は担保し得る。しかしながら、手袋法では、鉗子等を挿入するポート部を手袋の各指を切断し、そこに鉗子等を挿入した状態で縛って気密性を確保するため、各鉗子等のデバイスを補助なく外科医単独で抜挿し難いという問題が残る。
上記特許文献1のアクセスデバイスや手袋法において、単孔式腹腔鏡手術用装置は小切開創部創縁保護器具等の台座に連結させて使用されることが前提であり、台座は密封状態で単孔式腹腔鏡手術用装置を小切開創部に位置決めしながら鉗子等を腹腔内に案内する機能を有することが望まれる。
台座には、特許文献2のような従来品があるが、これは腹腔の外側のリングと腹腔側リングとの間に薄膜の筒部を設けたものである。外側リングの開口部が弁状であることから、鉗子や手などによる腹腔内にアクセスを、弁を通して行うことにより腹腔内の機密性を確保するものである。しかし、この従来品はその性質上、鉗子等のデバイスが挿入する際に弁に接触するため、摺動性及び視認性の確保が困難であるという問題があった。
また、特許文献3のような従来品もあるが、これは外側リングと腹腔側リングとの間に同径薄膜の筒部を設け、外側リングを巻き込んでテンションや長さを調整するものであり、腹腔の外側リングもリング径の開口部を有するものである。
しかしこの従来品は、ポート部との連結が想定される箇所(外側リング)の可撓性が大きく、鉗子等の位置変更や着脱の簡易さに対応するために可撓性を必要とするポート部と連結させる際に、可撓性の差を設けることが難しく強固な連結が困難である。即ち、ポート部と連結させた場合の機密性の確保が困難であるという問題があった。
したがって、鉗子等の位置変更や着脱が容易な単孔式腹腔鏡手術用装置及び、腹腔内との気密性を確保しつつ単孔式腹腔鏡手術用装置と連結・離脱容易な台座の開発が望まれていた。
国際公開WO2005/087112号公報 特表2008−538303号公報 特表2005−534354号公報
Asakuma M, Hayashi M, Komeda K, Shimizu T, Hirokawa F, Miyamoto Y, Okuda J, Tanigawa N. Impact of single-port cholecystectomy on postoperative pain. Br J Surg. 2011 Jul;98(7):991-5. doi: 10.1002/bjs.7486. Epub 2011 Apr 27.
本発明は、上記課題に鑑み創作されたものであり、小切開創部に取り付けて腹腔内にアクセスするための単孔式腹腔鏡手術用装置であって、複数の鉗子や内視鏡等のデバイスを腹腔内で容易に位置変更できるとともに抜挿も容易であり、さらに腹腔内と体外との気密性を十分に確保し得るものの提供を目的とする。
また本発明は、
略半球形状または曲面形状のドーム本体部と、
前記ドーム本体部の上表面に互いに所定間隔開けて配設された複数のポート部と、
前記ドーム本体部の底部に小切開創部創縁保護器具と連結・離脱可能な連結手段とを備え、
前記ドーム本体部は、手指力で延伸可能(捻り可能も含む)な樹脂材料で形成され、その底部は小切開創部に対して直接又は小切開創部創縁保護器具を介して装着可能であり、
また、前記ポート部は、押圧することで棒状部材を前記ドーム本体部内部に挿入可能な受容部を有する、単孔式腹腔鏡手術用装置を提供している。
本単孔式腹腔鏡手術用装置は、単孔式腹腔鏡手術の際に小切開創部に直接又は間接的に装着させ、ドーム本体部の表面に設けられた複数のポート部に鉗子や内視鏡等のデバイスを挿入することで腹腔内にアクセスするものである。この単孔式腹腔鏡手術用装置は、手指力で延伸させることができるため、例えばポート部に複数の鉗子等のデバイスが挿入された状態で複数デバイスを片手で把持しながら捻ったりして腹腔内のポジションを変更することができる。すなわち鉗子等のデバイスをポート部から抜挿することなく腹腔内ポジションを変更することができる。したがって、気密性を確保しながら手術時間も短縮し得る。
また、本単孔式腹腔鏡手術用装置の前記ポート部は、前記受容部の周囲を囲んで前記ドーム部本体と前記受容部とを仕切って連結する支持部を有し、該支持部は、前記受容部やドーム部本体より硬い、ことが好ましい。
この単孔式腹腔鏡手術用装置の場合、ポート部の周りにある程度硬い材質の支持部を設けているため、挿入された鉗子等のデバイスを傾斜・侵入させても支持部がデバイスを支えることができ、また、腹腔内に入ったまま鉗子等のデバイスを動かしても元のポジションに戻したりし易い。
また、本単孔式腹腔鏡手術用装置の少なくとも前記ドーム本体部と前記ボート部とは、例えばシリコーン樹脂で形成される。
上述するようにドーム部本体とポート部は可撓性を有する柔らかい材料であって、さらに人体侵襲性も低い材質で形成する必要があり、代表的にはシリコーン樹脂が採用される。シリコーン樹脂は、本単孔式腹腔鏡手術用装置に対して一般的に想定される滅菌方法であるガンマ線滅菌に耐性を有する点でも好ましい。
また、ポート部の受容部は、1つ又は複数の切込みを設けた孔塞ぎ弁を形成し、前記ドーム本体部の圧力が正圧となる方向に気密性が高い、ことが好ましい。
この単孔式腹腔鏡手術用装置によれば、ポート部の受容部が複数の切込みの孔塞ぎ弁で形成されている。孔塞ぎ弁は、通常中心から放射状に1〜3個の切り込みが設けられ、このポート部に鉗子等を押し込むと容易に挿入することができ、また、引き抜くことができる。また、挿入した状態で弁が鉗子等の周囲を覆うため気密性も確保される。さらに、受容部の前記孔塞ぎ弁は、通常、ドーム本体部内に凹んでおり、腹腔内に空気を充填した正圧状態で膨らみが平衡的な状態になるように構成すれば、特に気密性が高く要求される腹腔膨張時に最も気密性を確保することができる。
なお、前記ドーム本体部の底部と前記小切開創部創縁保護器具とは、互いに締結位置で嵌合するようにそれぞれに設けられた凹部および凸部を嵌合わせることで締結することができる。また、ドーム本体部の底部と前記小切開創部創縁保護器具とをネジ締結しても良い。他に、前記ドーム本体部の底部と前記小切開創縁保護器具とを連結し、連結部外周にわたって巻きつけ可能な部材を配設しても良い。この部材の材質としては例えばゴムのごときが外科医にとって取り付けし易く、上述する気密性の確保をも満足し得る点で好ましい。
この締結を採用すると、ドーム部本体と小切開創部創縁保護器具(後述)とを簡単な構成でしっかりと連結し気密性を確保することができる。
さらに、前記ドーム本体部は、透光性を有する、ことが好ましい。
このように透光性を有する材料を採用した本単孔式腹腔鏡手術用装置の場合、外科医が鉗子等のデバイスを視認しながら手術することができる。
前記ドーム本体部は、その一部が前記ドーム本体部の他部よりも摩擦が少ない、ことが好ましい。
ドーム本体部の一部が他部と比較して摩擦の少ない本単孔式腹腔鏡手術用装置の場合、前記棒状部材との接触の際の摺動性が高まる。その結果、外科医が鉗子等のデバイスを滑らかに動かすことが可能となり、的確なデバイスの操作を伴う手術をすることができる。前記ドーム本体部の一部のみを摩擦を小さくする加工をすることで、それにより透光性の減少があっても、他の部分で透光性の確保ができているため外科医がデバイス等を視認しながら手術することができ、滑らかかつ視認できるデバイス等の操作が可能となる。
なお、一部の摩擦を低下させ摺動性を確保する方法としては、前記ドーム本体部の一部を他の樹脂によるコーティングを施す方法又は一部をシボ加工する方法が良い。コーティングに用いる樹脂は、絶縁、耐湿、耐薬品の点でdixコーティング、PTFE(テフロン(登録商標))コーティングが好ましい。また、摩擦を低下させる前記ドーム本体部の一部は、前記ポート部であることが好ましい。ポート部のみを摩擦を低下させることで、摩擦を低下させることによる前記ドーム本体部の透光性の減少がある場合でも、外科医がポート部以外からデバイス等を視認しながら手術することができ、滑らかかつ視認できるデバイス等の操作が可能となる。
前記ドーム本体部は、一つの前記ポート部が前記ドーム本体部の上表面上の略中心に配設されている、ことが好ましい。
中心にポート部を配設した本単孔式腹腔鏡手術用装置の場合、挿入するデバイス等の可動角度及び視野角度が大きくなり、外科医が的確にデバイス等を操作することが可能となる。
前記ポート部は、その端部間が前記ドーム本体部の外部から内部にわたって形成される、ことが良い。本単孔式腹腔鏡手術用装置では、一方の端部がドーム本体部の外部表面側に設けられ、他方の端部ドーム本体部の内部表面に設けられている場合が例示される。すなわち、ポート部が外表面から内部空間に向かって引っ込んだ形状を有している(逆に上述するポート部ではポート部が外表面から外部空間に向かって突出する形状を含むことが理解されよう)。
ドーム本体部の内部にわたってポート部を配設した本単孔式腹腔鏡手術用装置の場合、複数のポート部から複数のデバイス等を挿入した際に、デバイス同士の接触が軽減され、外科医が滑らかかつ的確にデバイス等を操作することが可能となる。
前記ポート部は、前記ポート部の内部軸方向に入れ子状に配設される中空形状のガイド部材を備える、ことが好ましい。
ポート部の内側に中空形状のガイド部が配設された本単孔式腹腔鏡手術用装置の場合、挿入したデバイス等はシリコーン樹脂より硬いガイド部により、挿入時の安定性が上昇する。従って、安定したデバイスの挿入及び抜き差しが可能となり、摩擦による操作への影響も低下させることが可能となる。
なお、前記ガイド部のみ摩擦低下加工をする、ことが良い。摩擦の低下させる部分を前記ガイド部にのみにすることで、それにより透光性の減少があっても、他の部分で透光性の確保ができているため外科医がデバイス等を視認しながら手術することができ、滑らかかつ視認できるデバイス等の操作が可能となる。
なお、前記ポート部は着色しても良く、緑色が好ましい。緑色に着色されたポート部を採用した本単孔式腹腔鏡手術用装置の場合、外科医が緑の反対色である赤、代表的にはる血の色を強調して視認することが可能となり、的確な鉗子等のデバイスの操作を伴う手術をすることができる。
また、第二の本発明は、外部から内部に鉗子等の棒状部材を挿入可能なドーム形状のドーム本体部を密封状態で担持して該棒状部材を腹腔内まで案内する単孔式腹腔鏡手術用の腹腔内案内装置を提供する。この腹腔内案内装置では、小切開創部の表面に設置され、前記ポート部に接続される環状部材と、該環状部材内に挿入されて外部から腹腔内まで連通させる膜材で形成された筒状部材とを備えている。また、該記筒状部材は、腹腔側の端部近傍以外は手指力で伸縮可能な材質で構成され、一方、腹腔側の端部近傍は他の部分より堅い材質で構成されてその径が裾広がり状に拡大している。また、前記環状部材は、前記筒状部材の外部側の端部の径よりもその径が大きく、前記ドーム本体部及び筒状部材よりも堅い材質で形成され、外周に、前記筒状部材の外部側の端部を引っかけることができる溝部分と、前記ポート部の開口部を雌又は雄として外側から結合し得る雄部分又は雄部分とを有する。
第二の本発明の腹腔内案内装置によれば、まず鉗子等を挿入・抜去可能なドーム形状のドーム本体部を連結・分離可能な環状部分と、薄い膜状部材で形成された筒状部材(中空)を準備とを準備する。筒状部材は小切開創部内に挿入するものであり、その一方の端部は腹腔内に位置し、他方の端部は外側(体外)に位置するように配設される。また、筒状部材は概ね手指力で伸縮自在な材料で形成されているが、腹腔側の端部は他より堅い材料で形成されている。そして、腹腔側の端部は裾拡がりになっており径が大きく拡がっている。これにより一旦、筒状部材を腹腔内に配設すると端部がストッパになって手術中に抜けてしまうおそれがない。また、筒状部材の手指力で伸縮自在であるため外側端部を拡げると環状部材の溝に引っかけるだけで環状部材と容易に連結でき、膜部材は引っかけた際に径方向外側にテンションがかかった状態で径が拡がるため種々の大きさの小切開創部との間の隙間を埋めて密閉性を確保することができる。
環状部材と筒状部材とが連結されたら環状部材による開口がそのまま腹腔内に連通しており、環状部材による開口以外は密閉性が確保された状態で固定されている。この状態でドーム本体部を環状部材に装着する。具体的には、環状部材の外周を被せるようにポート部を装着する。ドーム本体部の底部開口に環状部材と連結できるように互いに結合できるような雌部分又は雄部分を有している。これによりドーム本体部を環状部材に容易に連結・分離でき、密閉性も確保し得る。環状部材はドーム本体部と筒状部材とを連結するハブの機能を有していることとなる。
また本腹腔内案内装置の一例(図14〜図20参照)は、前記筒状部材の外部側の端部は、手指力で外側に折り返して伸ばすことで径を拡大させることが可能であり、前記環状部材の溝部分は、前記筒状部材の折り返した部分を外部側から引っかけることが可能な環状の溝を形成する。
この例の場合、環状部材に筒状部材を連結する際に、膜状である筒状部材の径をしっかり拡大させて内側から折り返して(めくり返して)から環状部材に引っかける構成を採用するので、内径方向にしっかりテンションがかかった状態で環状部材と連結でき、さらには筒状部材の外周壁が小切開創部に密着するので密閉性も確保し易い。
本腹腔内案内装置の他の例(図21〜図22参照)では、前記筒状部材の外部側の端部は、手指力で径方向にそのまま伸ばして拡大させることが可能であり、前記環状部材の溝部分は、外周に、拡大させた筒状部材の端部を腹腔側から引っかけることが可能な環状の溝を形成する。
この例では、環状部材に筒状部材を連結する際に、膜状である筒状部材の径を環状部材の径より拡大させた状態でそのまま環状部材の外から引っかける構成を採用するので、簡単に環状部材と連結できる。
なお、前記環状部材は、手指力で伸縮可能な材料であれば、ゴム等の樹脂が考えられる。
また、環状部材と連結するドーム本体部は、単孔式腹腔鏡手術の際に小切開創部に直接又は間接的に装着させ、ドーム本体部の表面に設けられた複数のポート部に鉗子や内視鏡等のデバイスを挿入することで腹腔内にアクセスするものであり、具体体に前記ポート部分は、
略半球形状または曲面形状のドーム本体部と、前記ドーム本体部の上表面に互いに所定間隔開けて配設された複数のポート部と、前記ドーム本体部の底部に小切開創部創縁保護器具と連結・離脱可能な連結手段とを備え、前記ドーム本体部は、手指力で伸ばすことと捻ることが可能な樹脂材料で形成され、その底部は開口部を形成し、該開口部を雌として外側から前記環状部分の腹腔側底部に結合し得る雄部分を形成する。
このドーム本体部によれば、手指力で延伸させることができるため、例えばドーム本体部に複数の鉗子等のデバイスが挿入された状態で複数デバイスを片手で把持しながら捻ったりして腹腔内のポジションを変更することができる。すなわち鉗子等のデバイスをポート部から抜挿することなく腹腔内ポジションを変更することができる。したがって、気密性を確保しながら手術時間も短縮し得る。
前記腹腔内案内装置は、その一部が前記腹腔内案内装置の他部よりも摩擦が少ない、ことが好ましい。
腹腔内案内装置の一部が他部と比較して摩擦の少ない前記腹腔内案内装置の場合、前記棒状部材との接触の際の摺動性が高まる。その結果、外科医が鉗子等のデバイスを滑らかに動かすことが可能となり、的確なデバイスの操作を伴う手術をすることができる。前記腹腔内案内装置の一部のみを摩擦を小さくする加工をすることで、それにより透光性の減少があっても、他の部分で透光性の確保ができているため外科医がデバイス等を視認しながら手術することができ、滑らかかつ視認できるデバイス等の操作が可能となる。
なお、一部の摩擦を低下させ摺動性を確保する方法としては、前記腹腔内案内装置の一部を他の樹脂によるコーティングを施す方法又は一部をシボ加工する方法が良い。コーティングに用いる樹脂は、絶縁、耐湿、耐薬品の点でdixコーティング、PTFE(テフロン(登録商標))コーティングが好ましい。
前記腹腔内案内装置は、その内側が前記腹腔内案内装置の他部よりも摩擦が少ない、ことが好ましい。
腹腔内案内装置の内側が他部と比較して摩擦の少ない前記腹腔内案内装置の場合、前記棒状部材との接触の際の摺動性が高まる。その結果、外科医が鉗子等のデバイスを滑らかに動かすことが可能となり、的確なデバイスの操作を伴う手術をすることができる。前記腹腔内案内装置の内側のみを摩擦を小さくする加工をすることで、接触の際の摺動性を確保しつつ、それにより透光性の減少があっても、他の部分で透光性の確保ができているため外科医がデバイス等を視認しながら手術することができ、滑らかかつ視認できるデバイス等の操作が可能となる。
なお、前記環状部材又は筒状部材は着色しても良く、緑色が好ましい。緑色に着色されたポート部を採用した本腹腔内案内装置の場合、外科医が緑の反対色である赤即ち血の色を強調して視認することが可能となり、的確な鉗子等のデバイスの操作を伴う手術をすることができる。
前記単孔式腹腔鏡手術用装置において使用される前記小切開創部創縁保護器具は、本発明の腹腔内案内装置である、ことが好ましい。
本発明の単孔式腹腔鏡手術用装置と腹腔内案内装置を組み合わせることで、外科医は容易に本発明を使用することができ、十分な気密性及び容易な鉗子等のデバイス操作が可能となる。
上述するように本発明の単孔式腹腔鏡手術用装置によれば、複数の鉗子や内視鏡等のデバイスを腹腔内で容易に位置変更できるとともに抜挿も容易であり、単孔式腹腔鏡手術の時間も短縮化し得る。また、本単孔式腹腔鏡手術用装置は、腹腔内と体外との気密性を十分に確保することができる。また本発明の腹腔内案内装置によれば、単孔式腹腔鏡手術用のドーム本体部に容易に連結・離脱させて使用されることでき、密封得状態でポート部を小切開創部に位置決めしながら鉗子等を腹腔内に案内することができる。
本発明の本単孔式腹腔鏡手術用装置の第一実施形態が示されており、(a)の斜視図が示され、(b)にその平面図が示されている。 (a)は図1(a)の正面図が示されており、(b)には図2(a)のラインA−Aに沿った断面図が示されている。 (a)には図1〜図2の単孔式腹腔鏡手術用装置およびこれと連結する小切開創部創縁保護器具の一例の斜視図が示されており、(b)にはその平面図が示されている。 図3(a)の正面図が示されており、(b)には図4(a)のラインA−Aに沿った断面図が示されている。 本発明の本単孔式腹腔鏡手術用装置の第二実施形態が示されており、(a)はその斜視図が示され、(b)には平面図が示されている。 (a)は図5(a)の正面図が示されており、(b)には(a)のラインA’−A’に沿った断面図が示されている。 図5〜図6の本単孔式腹腔鏡手術用装置の第二実施形態およびこれと連結する小切開創部創縁保護器具の一例の斜視図が示されており、(b)はその平面図が示されている。 他の単孔式腹腔鏡手術用装置の実施形態の斜視図が示されている。 さらに他の単孔式腹腔鏡手術用装置の実施形態の斜視図が示されている。 さらに他の単孔式腹腔鏡手術用装置の実施形態の斜視図が示されている。 さらに他の単孔式腹腔鏡手術用装置の実施形態の斜視図が示されている。 図11のポート部を部分拡大した正面断面図が示されている。 ガイド部の部分拡大図が示されている。 本発明の本単孔式腹腔鏡手術用装置の第一実施形態が示されており、(a)の斜視図が示され、(b)にその平面図が示されている。 (a)は図1(a)の正面図が示されており、(b)には図2(a)のラインA−Aに沿った断面図が示されている。 本発明の腹腔内案内装置にポート部を装着する前の状態の斜視図である。 筒状部材の上端部の径を伸ばした状態を示しており、(a)はその斜視図、(b)は(a)のラインX−Xに沿った断面図である。 本腹腔内案内装置にポート部を装着した状態の斜視図を示している。 図5に示したポート部の装着後の本腹腔内案内装置のラインY−Yに沿った断面図を示しており、(a)は断面図全体、(b)は(a)の領域aに示す部分の拡大図である。 環状部材の一例の斜視図が示されている。 本発明の腹腔内案内装置の他の実施形態であり、その腹腔内案内装置にポート部を装着する前の状態の斜視図である。 図21に示したポート部の装着後の本腹腔内案内装置の断面図を示しており、(a)は断面図全体、(b)は(a)の領域aに示す部分の拡大図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について例示説明する。
図1〜図4には、本発明の本単孔式腹腔鏡手術用装置の第一実施形態が示されており、図1(a)はその斜視図が示され、(b)には平面図が示されている。また、図2(a)は図1(a)の正面図が示されており、(b)には図2(a)のラインA−Aに沿った断面図が示されている。また、図3は図1〜図2の単孔式腹腔鏡手術用装置の第一実施形態およびこれと連結する小切開創部創縁保護器具の一例の斜視図が示されており、(b)はその平面図が示されている。さらに、図4は図3(a)の正面図が示されており、(b)には図2(a)のラインA−Aに沿った断面図が示されている。
図1〜図4に示すように、第一実施形態の単孔式腹腔鏡手術用装置10は概ね、ドーム部本体12と、3個のポート部14と、底部16とで構成された蓋状部材である。まず主部材となるドーム部本体12は、文字通りドーム形状であり、シリコン樹脂等の薄い外郭12aで形成されている。ドーム部本体12には3箇所にポート部14が設けられ、それぞれ互いに軸線O(図1(b)、図2(a)参照)に対して120°のピッチで等間隔に配列されている。また、ポート部14は上下方向に中央よりやや上方に配設されている。
また、本単孔式腹腔鏡手術用装置10はドーム部本体12の下縁に後述の他の部品(小切開創部創縁保護器具)と連結するための連結部16が設けられている。この連結部16の底部が小切開創部に直接又は小切開創部創縁保護器具を介して小切開創部に被せられる。また、各ポート部14は、ドーム部本体14の外表面に設けられ、鉗子等を押し込んだら内部に延伸する鉗子等の受容部14aを有する。この受容部14aには円中心から放射状に3つ切り込みが入れられており、ストローを差し込むがごとき鉗子等のデバイスを挿入する。さらに、ポート部14は受容部14bとドーム部本体12との間には両者よりも硬い支持部14cを有している。
上述するように本単孔式腹腔鏡手術用装置10は単孔式腹腔鏡手術において小切開創部に上から被せ、鉗子や内視鏡をポート部14から挿入し小切開創部を経て腹腔内にアクセスさせるデバイスである。したがって、ポート部14はその受容部14aに鉗子等を押し込むと切り込みが開いてドーム内に侵入する。また、鉗子等の挿入時に切り込み14cは鉗子等にぴったりとくっついて気密性を担保している。
また、単孔式腹腔鏡手術では腹腔内に空気を充填するが、空気充填したときにドーム内には正圧(図2(b)→Y参照)が作用し、ドーム部本体12も膨張する。このとき、正圧(矢印Y)が作用するとポート部14の受容部14aにも正圧が作用する。このとき受容部14aも外部方向(矢印Y方向)に膨張するが、受容部14aは膨張時に平衡状態、すなわち外郭12aと同程度又は超えない程度の径方向距離になるように、通常時は内部に凹んでいることが好ましい。
このように内部方向に凹んでいると鉗子等の挿入時に切り込み14は内部方向に突出して鉗子等にひっついており、鉗子等をポート部14から抜き出す方が大きな力を要する。さらに受容部14aの切り込みは、非使用時(非挿入時)には塞がれて気密性も確保している。その意味で、受容部14aは鉗子等のデバイスを挿入容易でありながら抜け落ちを防止することができ、さらに気密性をも担保し得る孔塞ぎ弁と言うことができる。
また、上述したようにポート部14はその周囲の支持部14bが比較的硬く作られているためポート部14に挿入された鉗子等のデバイスの転倒の防止になったり、片手で複数のデバイスを把持した場合であっても不作為に位置ずれことを防止することができる。その一方、ドーム部本体12の外郭12aは容易に延伸可能な材質であるため、各ポート部14に鉗子等のデバイスが挿入された状態で上下方向に動かすこともでき、さらには複数のポート部14にデバイスが挿入された状態で捻ったりすることもできる(図1(b)矢印z参照)。したがって、抜挿することなくデバイスの先端を腹腔内の所望の位置に移動させることができ、手術時間の短縮化にも寄与する。
ポート部14は透光性を有する材料が採用される。これにより腹腔鏡手術中の鉗子等の位置や操作状況が明確になる。
次に、図3〜図4を参照すれば本単孔式腹腔鏡手術用装置10に小切開創部創縁保護器具18を連結した様子が示されている。なお、本明細書でこの小切開創部創縁保護器具18は本発明の単孔式腹腔鏡手術用装置10の周辺器具ゆえ簡単に説明するに止まる。小切開創部創縁保護器具18は腹腔内外を通って小切開創部創縁に固定され、体外側で本単孔式腹腔鏡手術用装置10を固定する台座として機能するものである。小切開創部創縁保護器具18は、その底部18aが横方向(体軸および体幅方向)に拡がっており、その上部も同様に拡がっている(図3(a)皿状部18c参照)。詳細には図示しないが、皿状部18c(又は小切開創部創縁保護器具18)にはその外周にドーム本体部12の底部16が被せられ、これにより本単孔式腹腔鏡手術用装置10が小切開創部創縁保護器具18に連結される。図3〜図4の例では、本単孔式腹腔鏡手術用装置10の底部を外側、小切開創部創縁保護器具18の皿状部18cの内側にして嵌合・締結する。
図示しないが皿状部18cは軸線方向中心(図1(b)および図4(a)の符号O参照)に開口が設けられている。また、皿状部18cと底部18aとの間は中空の連結柱18bにより所定距離を離間させて結合している、したがって、皿状部18cの開口は連結柱18bと底部18aを経由して腹腔内に貫通している。これによってポート部14から挿入された鉗子や内視鏡を腹腔内にアクセスさせることができる。連結柱18bで離間した所定距離は小切開創部創縁の厚みに対応させたものであり、底部16(又は皿状部18c)と底部18aとで小切開創部創縁を挟持・保持する。なお、詳細には図示しないが皿状部18cにはさらに中空先細りテーパ状のカラー部材18dを入れ子状内側に介挿させても良い(図3(a)参照)。鉗子等のデバイスを良好に案内するためである。なお、小切開創部創縁保護器具18についても概ね透光性を有する材料で構成する方が好ましい。
次に、図5〜図7には、本発明の本単孔式腹腔鏡手術用装置の第二実施形態が示されており、図5(a)はその斜視図が示され、(b)には平面図が示されている。また、図6(a)は図5(a)の正面図が示されており、(b)には図6(a)のラインA’−A’に沿った断面図が示されている。また、図7は図5〜図6の単孔式腹腔鏡手術用装置の第二実施形態およびこれと連結する小切開創部創縁保護器具の一例の斜視図が示されており、(b)はその平面図が示されている。
図5〜図7には第二実施形態の単孔式腹腔鏡手術用装置20が示されており、第一実施形態と同様に概ねドーム部本体22と、3個のポート部24と、底部26とで構成されている。図5〜図7において図1〜図4の参照番号と下1桁が同一の部材は同様の部材を意味している。主部材となるドーム部本体22も同様にドーム形状であり、シリコン樹脂等の薄い外郭22aで形成されている。また、ドーム部本体22も3箇所に同ピッチで等間隔にポート部24が設けられている。本単孔式腹腔鏡手術用装置20はドーム部本体22の下縁に小切開創部創縁保護器具28との連結部26が設けられている。また、各ポート部24は、ドーム部本体24の外表面から突出して設けられ、その受容部24aは鉗子等を押し込んだら内部に延伸する。また、受容部24aに放射状の切り込みが入れられている点も第一実施形態10と同様である。ただし、ポート部24は受容部24bとドーム部本体22との間には両者よりも硬い支持部24cを有しているが、この支持部24cはドーム部本体22の外表面から上方に突出する筒形状を構成する。
したがって、通常、ポート部24は受容部24aを上方に向けて起立しており、鉗子等のデバイスは上方からドーム部本体22の内部に侵入する。このとき支持部24bが多少硬いということと相俟って支持部24bは挿入初期段階で鉗子等のデバイスを適正にガイドすることができる。受容部24aは鉗子等を押し込ませ切り込みを開くことで鉗子等をドーム内に案内すること、切り込み24cにより鉗子等挿入時の気密性を確保すること、も第一実施形態と同様である。
さらにドーム部本体22を膨張させ内部に正圧が作用したときに受容部24aが通常時程度の膨張にみせるために受容部24aは通常時に内部に凹んでいることが好ましい点も同様である。なお、ポート部24も透光性を有する材料が採用される。
次に、図7を参照すれば図3〜図4と同様に本単孔式腹腔鏡手術用装置20に小切開創部創縁保護器具28を連結した様子が示されている。小切開創部創縁保護器具28は腹腔内外から小切開創部創縁に挟持固定し、体外側で本単孔式腹腔鏡手術用装置20を固定する台座として機能するものであり、基本的に図3〜図4の小切開創部創縁保護器具18と同様の構成ゆえ説明を省略する。
さらに、図8〜図10には、他の単孔式腹腔鏡手術用装置の実施形態の斜視図が示されている。図8〜図10においても図1〜図10の参照番号と下1桁が同一の部材は同様の部材を意味している。これらの実施形態では、図1〜図7と特に異なる単孔式腹腔鏡手術用装置のドーム部本体およびポート部の形状についてのみ言及する。
図8〜図9には第三実施形態の単孔式腹腔鏡手術用装置30およびその変形例が示されている。本ドーム部本体32は、半球状を超えて球状の3/4程度の形状を有している。すなわち、上下方向の略中心に位置する最大径部37より底部36の径の方が小さい。また、ポート部34は、ドーム部本体34の外表面から突出して設けられる点は第二実施形態20と同様であるが支持部34cはドーム部本体32の上部外表面から上方に突出する筒形状を構成している。なお、図8に示す第三実施形態の単孔式腹腔鏡手術用装置30では、ポート部34は3つ配設されており、その変形例である図9の単孔式腹腔鏡手術用装置30’ではポート部34’が等間隔に4つ配設されている。
次に、図10には第四実施形態の単孔式腹腔鏡手術用装置40が示されている。本ドーム部本体42は、底部46から上端47に向かって先細りするテーパ形状の中空筒部材である。また、ポート部44は、ドーム部本体44の上部表面49から上方に突出する筒形状を構成している点も第二および第三実施形態30,40と同様ある。なお、図10に示す第四実施形態の単孔式腹腔鏡手術用装置40では、ポート部44は等間隔に3つ配設されているが、図9のポート部34のように4つ配設しても良い。
次に図11には第5実施形態の単孔式腹腔鏡手術用装置20が示されている。ドーム本体部20は、4個のガイド付きポート部24’と、ドーム部本体22と底部26とで構成されている。ガイド付きポート部24’はガイド付きポート本体部24’ aとガイド付きポート支持部24’bとで構成され、はガイド部25を備える。図12にはガイド付きポート部24’の部分断面図が示されている。図13にはガイド部25の部分拡大図が示されており、ガイド部25は、ガイド本体部25aとガイド受容部25bとから構成される。
図11において、図1〜図4の参照番号と下1桁が同一の部材は同様の部材を意味している。主部材となるドーム部本体22も同様にドーム形状であり、シリコン樹脂等の薄い外郭22aで形成されている。また、ドーム部本体22も3箇所に同ピッチで等間隔にガイド付きポート部24’が設けられている。さらに、ドーム部本体22の表面上の略中央近傍にガイド付きポート部24’が設けられている。本単孔式腹腔鏡手術用装置20はドーム部本体22の下縁に小切開創部創縁保護器具28との連結部26が設けられている。また、ガイド付きポート部24’は略筒形状であり、その上端部がドーム部本体24の外側空間に、下端部がドーム部本体24の内部空間に位置するように配設されている。
図12において説明する。
ガイド付きポート部24’は、略筒形状のガイド付きポート本体部24’ aと、後述するガイド部25を引っ掛けるように把持し連結できるガイド付きポート支持部24’ bから構成され、内部にガイド部25を備えている。前記ガイド付きポート支持部24’ bはガイド付きポート本体部24’ aの上端近傍の内側に連結して配設され、ガイド付きポート本体部24’ aよりも径が小さい略筒形状である。前記ガイド付きポート支持部24’ bは、図に示すようにつば形状のガイド部25を引っ掛けるように把持し、ガイド部25に連結している。ガイド部25は、ガイド受容部25bをガイド付きポート部24’の上端部近傍に引っ掛けるように配設され連結されている。ガイド本体25の軸線方向の長さは、ガイド付きポート部24’ の軸線方向の長さと比較して略同一であるが、長くても良い。
図12及び図13において説明する。
前記ガイド部25は、中空の略円筒形状のガイド本体部25aと、前記ガイド本体部25aの上端部に連結されている、軸線方向の長さがガイド本体部25aと比較して短い略円柱状のガイド受容部25bとで構成される。ガイド本体部25aは、前記ガイド付きポート支持部24’ bの内径と略同一の、外径を有する。前記ガイド受容部25bは、ガイド付きポート本体部24’の内径と略同一の外径を有する略円柱形状であり、上端部を除き中空であり、その中空部分の内径は前記ガイド本体部25aの内径と略同一である。前記ガイド受容部25bは、その上端部表面上に1つ又は複数の放射状ガイド切れ込み25cを備える。
ガイド本体部25aの材料はドーム部本体22で用いられている樹脂よりも硬い樹脂であり、プラスティック等である。ガイド受容部25bの材料は、受容部14aと同様、シリコン樹脂などである。
外科医は、前記ガイド受容部25bに備える前記ガイド切れ込み25cから鉗子等を挿入し、前記ガイド本体部を通って腹腔へとアクセスできる。
次に、第二の本発明の具体的な実施形態について例示説明する。
まず、前提としてこの本発明の腹腔内案内装置を取り付けるポート部について例示説明する。
図14〜図15には、ドーム本体部の一例が示されており、図14(a)はその斜視図が示され、(b)には平面図が示されている。また、図15(a)は図14(a)の正面図が示されており、(b)には図15(a)のラインA−Aに沿った断面図が示されている。
図14〜図15に示すように、ドーム本体部10は概ね、ドーム部本体12と、3個のポート部14と、底部16とで構成された蓋状部材である。まず主部材となるドーム部本体12は、文字通りドーム形状であり、シリコン樹脂等の薄い外郭12aで形成されている。ドーム部本体12には3箇所にポート部14が設けられ、それぞれ互いに軸線O(図14(b)、図15(a)参照)に対して120°のピッチで等間隔に配列されている。また、ポート部14は上下方向に中央よりやや上方に配設されている。
また、ドーム本体部10はドーム部本体12の下縁に後述の本発明の腹腔内案内装置(小切開創部創縁保護器具)と連結するための連結部16が設けられている。この連結部16の底部が本腹腔内案内装置と連結して切開創部に被せられる。また、各ポート部14は、ドーム部本体12の外表面に設けられ、鉗子等を押し込んだら内部に延伸する鉗子等の受容部14aを有する。この受容部14aには円中心から放射状に3つ切り込みが入れられており、ストローを差し込むがごとき鉗子等のデバイスを挿入する。さらに、ポート部14は受容部14bとドーム部本体12との間には両者よりも硬い支持部14cを有している。
ドーム本体部10は単孔式腹腔鏡手術において小切開創部に上から被せ、鉗子や内視鏡をポート部14から挿入し小切開創部を経て腹腔内にアクセスさせるデバイスである。したがって、ポート部14がその受容部14aに鉗子等を押し込むと切り込みが開いてドーム内に侵入する。また、鉗子等の挿入時に切り込み14cは鉗子等にぴったりとくっついて気密性を担保している。
また、単孔式腹腔鏡手術では腹腔内に空気を充填するが、空気充填したときにドーム内には正圧(図15(b)→Y参照)が作用し、ドーム部本体12も膨張する。このとき、正圧(矢印Y)が作用するとポート部14の受容部14aにも正圧が作用する。このとき受容部14aも外部方向(矢印Y方向)に膨張するが、受容部14aは膨張時に平衡状態、すなわち外郭12aと同程度又は超えない程度の径方向距離になるように、通常時は内部に凹んでいることが好ましい。なお、図14図15のドーム本体部10では空気の充填口・放出口を省略して表記しているが、実際には図16以降に示すように示すように充填口、放出口が存在する(詳細は後述)。
このように内部方向に凹んでいると鉗子等の挿入時に切り込み14は内部方向に突出して鉗子等にひっついており、鉗子等をポート部14から抜き出す方が大きな力を要する。さらに受容部14aの切り込みは、非使用時(非挿入時)には塞がれて気密性も確保している。その意味で、受容部14aは鉗子等のデバイスを挿入容易でありながら抜け落ちを防止することができ、さらに気密性をも担保し得る孔塞ぎ弁と言うことができる。
また、上述したようにポート部14はその周囲の支持部14bが比較的硬く作られているためポート部14に挿入された鉗子等のデバイスの転倒の防止になったり、片手で複数のデバイスを把持した場合であっても不作為に位置ずれことを防止することができる。その一方、ドーム部本体12の外郭12aは容易に延伸可能な材質であるため、各ポート部14に鉗子等のデバイスが挿入された状態で上下方向に動かすこともでき、さらには複数のポート部14にデバイスが挿入された状態で捻ったりすることもできる(図14(b)矢印z参照)。したがって、抜挿することなくデバイスの先端を腹腔内の所望の位置に移動させることができ、手術時間の短縮化にも寄与する。
ポート部14は透光性を有する材料が採用される。これにより腹腔鏡手術中の鉗子等の位置や操作状況が明確になる。
次に、図16を参照すれば、本発明の腹腔内案内装置30にドーム本体部10を装着する前の状態が示されている。本腹腔内案内装置30は、概ね環状部材32と中空の筒状部材34とから構成されている。まず、筒状部材34のベース34dを折り畳んで小切開創部24に挿入していき中間部34bが腹壁26内に挿入された状態で再び腹腔28内でベース34dを開放する。したがって、筒状部材34は中空であるためその上端部32から中間部34b、裾部34cを介してベース34dまでが連痛している。ただし、この状態では未だ上端部34〜ベース34dまでが潰れた状態であることが多い。筒状部材34の上端部34aは中間部34bよりは径が大きいが環状部材32の内径よりは小さい。そして、上端部34aのエッジ34eは断面が略球状になるように形成されている(後述)。
また、筒状部材34の裾部34cは腹腔28側に向かって径が拡がるテーパ形状でありそのまま平板状の底部34fにつながっていく。そして、腹腔28側の端部は筒状部材34の他の部分よりも堅い材質のベース34dが形成される。したがって、堅いベース34dの存在により筒状部材34は軸方向に位置決めされ、外側(図16の上方向)に引き出されないこととなる。なお、筒状部材34は概ねゴム等の樹脂材料で形成されている。
筒状部材34が配設されるとこれと小切開創部24を囲むように腹壁28の皮膚26a状に環状部材32が配設される。環状部材32は、筒状部材34やドーム本体部10よりも堅い材質、例えばクロロプレンゴムで形成される。堅い環状部材32をハブとしてドーム本体部10と筒状部材34とを連結させるものだからである。
筒状部材32はその上端部34aの径を手指力伸ばしながら外側に折り畳んで環状部材32の側部に引っかけることとしている(矢印B参照)。
図17は、筒状部材32の上端部の径を伸ばした状態を示しており、(a)はその斜視図、(b)は(a)のラインX−Xに沿った断面図である。また、図18は本腹腔内案内装置30にドーム本体部10を装着した状態(腹壁26は省略)の斜視図を示している。さらに、図19は図18に示したドーム本体部10の装着後の本腹腔内案内装置30のラインY−Yに沿った断面図を示しており、(a)は断面図全体、(b)は(a)の領域aに示す部分の拡大図である。
筒状部材34の上端部34aを手指力で伸ばすと図17に示すように上端部34aの径が大きく拡がり、これに伴って中間部34bの径も拡大する。したがって、上端部34aを拡げていくと中間部34bが小切開創部24に密着していき気密性を確保することができる。図17、図19に示すように上端部34aのエッジ34は断面が略球状を有している。このエッジ34の形状は、元来略球状であっても良いが、上端部34aを外側に何回か折り返しながら巻いて略球状を構成しても良い。腹壁26の厚みに応じて筒状部材34の中間部の長さを調整するためである。さらに、略球状になったエッジ34eを外側に径を拡げながら環状部材32の外周で折り返してエッジ34eを環状部材32の溝部分32aに受容させる。
また、図19からもわかるように筒状部材34が環状部材32に装着された後にドーム本体部10が環状部材32に連結される。ドーム本体部10の底部10aは他の部分よりも堅くなっており、エッジ10bが内側に突出する形状を有し、薄肉部分10cと相まって環状部材32に対する雌部分となる。一方、環状部材32はその底部32bが略球形状を形成し、前記雌部分に対する雄部分を形成する。したがって、環状部材32とドーム本体部10とは容易に着脱可能に連結される。
なお、図16〜図19に示すようにドーム本体部10にはドーム本体部10内に外部から空気を流入させ、腹腔28内に空気充填するための吸気口20が設けられている。腹腔28内に空気が充填されると同時に筒状部材34のベース34dも確実に開放され、軸方向(図の上下方向)に筒状部材34が抜けにくくなる。また、ここでの筒状部材34のベース34dの硬度はHs80〜100°程度である。
また、図20には具体的な環状部材32の一例の斜視図が示されている。上述するように環状部材32は溝部分32a、底部32bが設けられているが、ここではさらに周方向に一定角度ごとに軸方向の切欠32cが設けられている。上述するように筒状部材34のエッジ34eは上端部34aを巻き込んで形成しており、また径を大きく拡げて環状部材32に引っかけているため巻き込みや引っかけの際に捻りや皺等が生じることがあり、これを吸収する溝部分32aの余剰スペースが必要となる。ドーム本体部10との隙間をも考慮するとさらにその要請が大きい。したがって、一定角度ごとに切欠32cを設けることとしている。
次に、図21〜図22に本発明の腹腔内案内装置の他の実施形態が示されている。図8は、腹腔内案内装置の他の実施形態であり、その腹腔内案内装置30’にドーム本体部10を装着する前の状態の斜視図である。また、図22は図21に示したドーム本体部10の装着後の本腹腔内案内装置30’の断面図を示しており、(a)は断面図全体、(b)は(a)の領域aに示す部分の拡大図を示している。図21〜図22において図1〜図7と同一の参照番号を付与している部材は同一の部材であり、類似(例えば30と30’)の参照番号を付与している部材は同一機能を有する部材である。
図21〜図22からも理解されるように本腹腔内案内装置30’は図16〜図20の腹腔内案内装置30と同様に、概ね環状部材32’と中空の筒状部材34’とから構成されている。まず、筒状部材34’のベース34’dを折り畳んで小切開創部24に挿入していき中間部34’bが腹壁26内に挿入され、上端部32’から中間部34’bを介してベース34’dまでが連痛している点も同様である。さらに、筒状部材34’の上端部34’aは中間部34’bよりは径が大きいが環状部材32’の内径よりは小さく、上端部34’aのエッジ34’eが略球状断面を有すること、筒状部材34’は腹腔28’側に向かって径が拡がるテーパ形状でありそのまま平板状を形成して他の部分よりも堅い材質のベース34’dが形成される点も同様である。
しかしながら、筒状部材34’の上端部34’aのエッジ34’eの環状部材32’への引っかけ方が異なる。図21〜図22の例ではまず、エッジ34’aを長さ調整しながら巻き込んで、そして径を手指力で拡げながらそのまま下方から(腹腔側から)環状部材32’の外周に装着する(矢印D参照)。環状部材32’の外周にはエッジ32‘eを受容する溝部分32’aが設けられている。これにより小切開創部24に中間部34’bが密着し、腹腔28内から環状部材32’の上開口までの気密性を確保し得る点は図16〜図20と同様である。
筒状部材34’が環状部材32’に装着されると環状部材32’にドーム本体部10を取り付ける。この取り付け方については前記腹腔内案内装置30と同様であり上記図13の説明を参照する。
以上、本発明の単孔式腹腔鏡手術用装置及び腹腔内案内装置についての実施形態およびその概念について説明してきたが本発明はこれに限定されるものではなく特許請求の範囲および明細書等に記載の精神や教示を逸脱しない範囲で他の変形例、改良例が得られることが当業者は理解できるであろう。
10 単孔式腹腔鏡手術用装置(ドーム本体部)
12 ドーム部本体
12a 外郭
14 ポート部
14a 受容部
14b 支持部
14c 切り込み
16 底部
18 小切開創部創縁保護器具
18a 底部
18b 連結柱
18c 皿状部
18d カラー部材
20 吸気口
22 排気口
24 小切開創部
24’ ガイド付きポート部
24’a ガイド付きポート本体部
24’b ガイド付きポート支持部
25 ガイド部
25a ガイド本体部
25b ガイド受容部
25c ガイド切り込み
26 腹壁
28 腹腔
30、30’ 腹腔内案内装置
32、32’ 環状部材
32a、32’a 溝部分
32b、32’b 底部
34、34’ 筒状部材
34a、34’a 上端部
34b、34’b 中間部
34c、34’c 裾部
34d、34’d ベース
34e、34’e エッジ
34f、34’f 平板

Claims (9)

  1. 略半球形状または曲面形状のドーム本体部と、
    前記ドーム本体部の上表面から延びて互いに所定間隔開けて配設された複数のポート部と、
    前記ドーム本体部の底部に小切開創部創縁保護器具と連結・離脱可能な連結手段とを備え、
    前記ドーム本体部は、延伸可能な樹脂材料で形成され、その底部は小切開創部に対して直接又は小切開創部創縁保護器具を介して当接可能であり、
    また、前記ポート部は、押圧することで棒状部材を前記ドーム本体部内部に挿入可能な受容部を有し、
    少なくとも前記ドーム本体部と前記ポート部とは、シリコーン樹脂で形成され、
    前記ドーム本体部は、透光性を有し、
    前記ポート部は、前記ポート部の内部軸方向に入れ子状に配設される中空形状で摩擦低加工されシリコーン樹脂より硬いガイド部を備える、ことを特徴とする単孔式腹腔鏡手術用装置。
  2. 前記ポート部は、前記受容部の周囲を囲んで前記ドーム本体部と前記受容部とを仕切って連結する支持部を有し、該支持部は、前記受容部やドーム本体部より硬い、ことを特徴とする請求項1に記載の単孔式腹腔鏡手術用装置。
  3. 前記ポート部の受容部は、1つ又は複数の切込みを設けた孔塞ぎ弁を形成し、前記ドーム本体部の圧力が正圧となる方向に気密性が高い、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の単孔式腹腔鏡手術用装置。
  4. 前記ドーム本体部の底部と前記小切開創部創縁保護器具とは、互いに締結位置で嵌合するようにそれぞれに設けられた凹部および凸部を嵌合わせることで締結する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の単孔式腹腔鏡手術用装置。
  5. 前記ドーム本体部と前記ポート部の一部が、前記ドーム本体部と前記ポート部の他部と比較して摩擦が少ない、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の単孔式腹腔鏡手術用装置。
  6. 前記ドーム本体部は、一つの前記ポート部が前記ドーム本体部の上表面上の略中心に配設されている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の単孔式腹腔鏡手術用装置。
  7. 前記ポート部は、筒形状であり、前記ドーム本体部の表面から前記ドーム本体部の外側空間に突出して形成される、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の単孔式腹腔鏡手術用装置。
  8. 前記ポート部は、筒形状であり、
    前記ドーム本体部の表面から前記ドーム本体部の外側空間に突出して形成され、下端の開口部が前記ドーム本体部内部に位置決めされている、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の単孔式腹腔鏡手術用装置。
  9. 前記小切開創部創縁保護器具は、前記ドーム本体部を密封状態で担持して該棒状部材を腹腔内まで案内するものであって、
    小切開創部の表面に設置され、前記ドーム本体部に接続される環状部材と、
    該環状部材内に挿入されて外部から腹腔内まで連通させる膜材で形成された筒状部材とを備えており、
    該記筒状部材は、
    腹腔側の端部近傍以外は伸縮可能な材質で構成され、一方、腹腔側の端部近傍は堅い材質で構成されてその径が裾広がり状に拡大しており、
    また、前記環状部材は、
    前記筒状部材の外部側の端部の径よりもその径が大きく、前記ドーム本体部及び筒状部材よりも堅い材質で形成され、外周に、前記筒状部材の外部側の端部を引っかけることができる溝部分と、前記ドーム本体部の開口部を雌又は雄として外側から結合し得る雄部分又は雄部分とを有する、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の単孔式腹腔鏡手術用装置。
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