JP6310545B2 - 靴のアッパー - Google Patents

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Description

本発明は靴のアッパーに関する。
ハンドボール競技のフェイント動作、バレーボールのスパイク動作におけるサイドブレーキ、テニスのオープンストロークの際の踏み込み時などにおいては、前足部において足の外側に向かう負荷が掛かる場面が多い。この時、アッパーの剛性の不足によってシューズ内で足がソール上から外側にはみ出す現象、即ち“棚落ち”が発生し易い。
JP 2009−254807A JP 2010−187887A JP 2011−087893A JP 2005−176859A JP 62−258601A
前記“棚落ち”を抑制するための構造として、前足部の外側においてアッパーをポリウレタンなどで高剛性化する事が考えられる。しかし、剛性の高いアッパーは足の背屈時にアッパーが局所的に屈曲する座屈が生じ、足沿いが劣化し易い。
したがって、本発明の目的は、様々な着用者や動作に対応可能な、足沿いの良さと“棚落ち”抑制を両立させることができる靴のアッパーを提供することである。
本発明のアッパーは爪先の外側Lを覆う第1アッパー部1と、
外側面において小趾球O5の側面を覆って支持する第2アッパー部2と、
静止立位および足が背屈した背屈状態において、前記第1アッパー部1と前記第2アッパー部2とが前記外側面において二重に重なり、かつ、互いに拘束しない重なり領域αと、
前記静止立位から足が背屈するのに伴い、前記第2アッパー部2の前端20が前記第1アッパー部1に対し変位することで、前記重なり領域αの面積が大きくなるように前記第1アッパー部1と第2アッパー部2とが互いに分断された分断ラインL1とを備え、
前記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置は小趾の中足趾節関節MP5よりも前方YFで、かつ、第4趾の先端よりも後方YRに設定されている。
本発明においては、前足部の外側Lに分断ラインL1が設けられている。本アッパーUの着用者が静止立位から背屈状態に移行するのに伴い、第2アッパー部2の前端20が第1アッパー部1に対し変位し、重なり領域αの面積が大きくなる。そのため、足の背屈時にアッパーUが座屈しにくい。これにより、足沿いの向上が期待できる。
前記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置が第4趾の先端よりも後方YRに設定されている。前記アッパーUの座屈は第4趾の先端よりも後方Rにおいて生じるため、前記分断ラインを有するアッパーUの第2アッパー部2は足の背屈時に足の変形に沿って屈曲し易い。したがって、足沿いの向上が期待できる。
一方、前記分断ラインL1の下端11の位置は小趾の中足趾節関節MP5よりも前方YFに設定されている。そのため、第2アッパー部2が小趾のMP関節やその前後の部位を支持する。したがって、“棚落ち”が抑制される。
本発明において、分断ラインL1は第1アッパー部1の後端又は第2アッパー部2の前端20が外側面にライン状に表れる。第1アッパー部1及び第2アッパー部2は、各々、所定の厚さを持つ板状ないし布帛状の素材で形成され、したがって、分断ラインL1は第1アッパー部1の後端面または第2アッパー部2の前端面の、前記素材の表面に沿った一辺を意味する。また、本発明において、「足の背屈」とは、足部における関節、例えば、中足趾節関節や趾節間関節等が背屈することを意味する。
本発明の一実施例を示す靴を外側の斜め後方から見た斜視図である。 同靴を内側の斜め前方から見た斜視図である。 背屈時の同靴を外側の斜め後方から見た斜視図である。 背屈時の同靴を内側の斜め後方から見た斜視図である。 同靴の平面図である。 同靴の第2及び第3アッパー部を拡開した状態で示す平面図である。 同靴と足の骨格との関係を示す外側面図である。 背屈時の同靴の外側面図である。 同靴と足の骨格との関係を示す平面図である。 図10Aはセンサの配置を足の骨格と共に示す平面図、図10Bは同センサにおける分析のためのエリアの配列を示す平面図である。 図11Aは同実施例における各エリアに生じた力を表す棒グラフ、図11Bは比較例の場合の同棒グラフである。
好ましくは、前記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置は小趾の基節骨B35の骨底よりも前方YFで、かつ、第4趾の先端よりも後方YRに設定される。
この場合、分断ラインL1の位置が小趾の基節骨B35の骨底よりも前方YFに設定されている。そのため、第2アッパー部2は足の外側の小趾球O5及び、小趾の基節骨B35の骨底の双方を外側面から支持する。したがって、前記“棚落ち”の抑制効果が増大するだろう。
好ましくは、前記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置は小趾の基節骨B35の骨底よりも前方YFで、かつ、第4趾の末節骨B14の先端よりも後方YRに設定されている。
この場合、上記と同様に“棚落ち”が抑制される。また、第4趾の末節骨B14の先端よりも後方YRに分断ラインL1が設定されており、足沿いの更なる向上が期待できる。
好ましくは、前記重なり領域αは、前記静止立位において、前記第2アッパー部2の前縁部21が前記第1アッパー部1の下側に潜り込んだ状態に設定されている。
この場合、後述するように、足沿いが更に向上するだろう。
好ましくは、前記第1アッパー部1の下側に前記第2アッパー部2が潜り込んだ状態で、前記重なり領域αにおいて前記両アッパー部が互いに重なるように、前記両アッパー部の重なり状態を案内する案内手段Gを更に備える。
足が背屈すると、アッパーの外側面も背屈する。この際、小趾のMP関節の背屈よりも前方の第2趾〜第4趾のMP関節の背屈が支配的となり、これらの背屈に沿って第2アッパー部2は足趾に接触するまで屈曲する場合がある。この屈曲時に第2アッパー部2は静止立位時よりも足趾の上表面に圧迫を与える。しかし、第1アッパー部1は第2アッパー部2の上側に配置されているから、第1アッパー部1は屈曲しにくく、足趾の上表面に圧迫を与えにくい。その結果、足沿いが更に向上するだろう。
好ましくは、前記案内手段Gは、前記静止立位において、前記第2アッパー部2の前縁部21が前記第1アッパー部1の下側に潜り込んだ状態の前記重なり領域αを包含する。
この場合、静止立位において第1アッパー部1の後縁部が第2アッパー部2の前縁部21の上側に配置されており、背屈時には重なり領域αが増大し、前記配置状態が背屈時にも維持されるだろう。したがって、足沿いの向上を容易に実現できるだろう。
好ましくは、前記案内手段Gは、前記アッパーUの紐通し用の複数の孔H1,H2に挿通されるシューレース4を更に備え、
前記シューレース4の一部は、前記複数の孔H1,H2のうち前記第1アッパー部1の孔と、前記複数の孔H1,H2のうち前記第2アッパー部2の孔との間において、前記第1アッパー部1の下側に配置されると共に、前記第2アッパー部2の上側に配置されている。
この場合、シューレース4の前記一部により、前記配置が確実に維持されるだろう。
好ましくは、前記分断ラインL1は前記第1アッパー部1の上縁1Eから前記下端11まで下方に向かって、かつ、アッパーUの履き口5の前方の開口6に連なり前記開口6から足の外側に向かって前記下端11まで延びており、
前記分断ラインL1の前記下端11から靴のソールSm,Soの上端S1まで前記第1アッパー部1と前記第2アッパー部2とが足の前後方向Yに前記重なり領域αよりも堅く互いに連なる外側連続部12を前記アッパーUが更に備える。
この場合、外側連続部12は重なり領域αよりも堅く互いに連なっており、したがって“棚落ち”抑制の効果が高まるだろう。
更に、好ましくは、前記外側連続部12は、前記第1アッパー部1と前記第2アッパー部2とが互いに結合されて形成される。
この場合、第1アッパー部1と第2アッパー部2とが外側連続部12において結合されており、前記“棚落ち”抑制の効果が発揮され易い。
好ましくは、内側面において母趾球O1の側面を覆って支持する第3アッパー部3を更に備え、
前記第1及び第2アッパー部1,2を構成する部材の曲げ剛性が前記第3アッパー部3を構成するそれよりも大きい。
この場合、第3アッパー部3よりも曲げ剛性の大きい第1及び第2アッパー部1,2によって、小趾の外側面が支持され易い。そのため、前記“棚落ち”抑制の効果が増大すると共に、足の内側の背屈動作が妨げられ難い。
好ましくは、内側面において母趾球O1の側面を覆って支持する第3アッパー部3を更に備え、
前記第3アッパー部3は母趾の基節骨B31の骨底から母趾球O1まで前後に分断されることなく内側面を覆って連なる内側連続部32を有する。
この場合、母趾のMP関節付近のサポートが充実する。
好ましくは、前記第1アッパー部1の下側に前記第2アッパー部2が潜り込んだ状態で、前記重なり領域αにおいて両アッパー部が互いに重なるように、前記両アッパーの重なり状態を案内する案内手段Gを更に備え、
前記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置は小趾の基節骨B35の骨底よりも前方YFで、かつ、第4趾の先端よりも後方YRに設定されている。
前述のとおり、この場合、足沿いの更なる向上が期待できる。また、前述のとおり、前記“棚落ち”抑制の効果が増大するだろう。
好ましくは、内側面において母趾球O1の側面を覆って支持する第3アッパー部3を更に備え、
前記第1及び第2アッパー部1,2を構成する部材の曲げ剛性が前記第3アッパー部3を構成するそれよりも大きく、
前記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置は小趾の基節骨B35の骨底よりも前方YFで、かつ、第4趾の末節骨B14の先端よりも後方YRに設定されている。
前述のとおり、この場合、前記“棚落ち”抑制の効果が増大すると共に、足の内側の背屈動作が妨げられ難い。
好ましくは、内側面において母趾球O1の側面を覆って支持する第3アッパー部3を更に備え、
前記第1及び第2アッパー部2を構成する部材の曲げ剛性が前記第3アッパー部3を構成するそれよりも大きく、
前記第3アッパー部3は母趾の基節骨B35の骨底から母趾球O1まで前後に分断されることなく内側面を覆って連なる内側連続部32を有する。
前述のとおり、この場合、小趾の外側面や母趾のMP関節付近のサポートが充実する。そのため、前記前記“棚落ち”抑制の効果が増大すると共に、柔軟な第3アッパー部3により、足の内側の背屈動作がスムースになる。
好ましくは、内側面において爪先及び母趾球の側面を覆って支持する第3アッパー部3を備え、
前記分断ラインL1は前記第1アッパー部1の上縁1Eから前記下端11まで下方に向かって、かつ、アッパーの履き口5の前方の開口6に連なり、前記開口6から足の外側に向かって延びており、
前記第1アッパー部1は前記開口6の前端ラインL2を定義し、
前記分断ラインL1と前記前端ラインL2とを連ねた連続ラインL3は、足の第2趾骨B2から第4趾骨B4を横断するように足幅方向Xに延びている。
この場合、分断ラインL1と前端ラインL2とを連ねた連続ラインL3は、第2趾骨B2から第4趾骨B4を横断する広い範囲にわたって延びている。そのため、アッパーの爪先部分全体の屈曲性の増大が期待できる。
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
つぎに、本発明の一実施例が図1〜図11Bにしたがって説明される。
以下、要部の説明に先立って、本実施例の全体構造が説明される。図1および図2に示す本実施例はたとえばハンドボールやバレーボール用の靴であり、ソールとアッパーUとを備える。
図1において、前記ソールは、互いに一体に結合されたアウトソールSo、ミッドソールSm、ヒールカウンタ7およびインソール(図示せず)を備える。なお、図7〜図9においてミッドソールSmには不規則な小さな網点が付されている。図7の前記ミッドソールSmにはアッパーUが固着されている。
図7において、前記アウトソールSoは接地面を有し、本実施例の場合、ゴムやウレタン樹脂などを主素材としており、ミッドソールSmに比べ、ヤング率が大きく、比較的曲げ剛性が大きい。ゴム製等のアウトソールSoは足の外側L(図9)において、小趾B5の基節骨B35の骨底および小趾球O5の支持を外側面から強化する巻上部80を有する。
なお、骨底とは各骨における後方の関節に近い部位で若干太く膨らんだ部位をいい、近位骨頭とも呼ばれている。一方、骨頭とは各骨における前方の関節に近い部位で若干太く膨らんだ部位をいい、遠位骨頭とも呼ばれている。また、骨体とは前記骨底と骨頭との間の部位をいい、一般に滑らかに太さが変化している。
図1〜図5において、前記アッパーUは、内装材U1および網点を付した外装材U2を備える。前記アッパーUは足の甲を包むと共に足を挿入するための履き口5を定義する。なお、アッパーUはシューレース4によって締め付けられる。
図1〜図5に示すように、内装材U1は足の上面、側面又は後面に接する。前記内装材U1はメッシュ状や織布などの伸び易い素材で形成され、足をソフトに包むと共に足当たりを良くする。
図1の前記ミッドソールSmは前記アウトソールSoの上に配置された熱可塑性樹脂の発泡体を主体とし、たとえば、EVAの発泡体を主体とし、一部にゲルなどの他の緩衝部材が含まれていてもよい。前記ミッドソールSmは前記外側Lにおいて、前記アウトソールSoの巻上部80とアッパーUとの間に挟まれ、図7の基節骨B35の骨底および小趾球O5の外側面を覆う巻上部81を有する。
図1の前記各巻上部80,81は外側Lにおいて、アッパーUに沿って上方に巻き上がる。したがって、これらの巻上部80,81においては、ミッドソールSm及び/又はアウトソールSoがアッパーUの下端部と積層された状態となっている。
図1および図2において、前記外装材U2は、第1アッパー部1、第2アッパー部2および第3アッパー部3を備える。
前記外装材U2の材料としては、たとえば、人工皮革や合成皮革や熱可塑性樹脂の非発泡体の板材などの伸び難い又は実質的に伸びない材料を用いる。また、屈曲性を高めるために、外装材U2に貫通孔U0を設け、同貫通孔U0から内装材U1を構成するメッシュ材が露出していてもよい。
伸び難い材料とは、内装材U1に比べ人工皮革などの伸び難い素材を意味する。一方、実質的に伸びない材料とは、歩行や走行の動作時に伸びが殆ど認められない前記板材などの素材を意味する。
図1および図2に示すように、前記第1および第2アッパー部1,2には小さな細かい網点が付されている。図7において前記第1アッパー部1は爪先の外側Lを覆う。前記第2アッパー部2は、外側面の巻上部80,81において小趾球O5の側面を覆って支持する。すなわち、前記小趾球O5の側面においては、図1の内装材U1、外装材U2(第2アッパー部2)、ミッドソールSm及びソールSoが積層された状態である。
前記第1および第2アッパー部1,2は、たとえば熱可塑性樹脂の非発泡体の板材(メッシュ状及び/又は平板状)から作成される。前記第1及び第2アッパー部1,2を構成する板材の曲げ剛性は前記第3アッパー部3を構成するそれよりも大きい。
図1および図2に示すように、前記曲げ剛性が比較的小さい第3アッパー部3には、大きく粗い網点が付されている。図9の前記第3アッパー部3は内側面において爪先および母趾球O1の側面を覆って支持する。
本発明において、板材の曲げ剛性の相違は人の五感で知ることができる程度が好ましい。なお、“曲げ剛性”は板材の法線方向に荷重を加えた際に生じる撓み角や変形の大きさにより知ることができる。
図1のように、外観上、前記第1アッパー部1と第2アッパー部2との境界は、分断ラインL1となって表れる。本実施例の場合、前記分断ラインL1は前記第1アッパー部1の後端面LFで定義される。なお、図1、図3、図5および図6において、前記後端面LFは黒く塗り潰されている。
図7および図8に示すように、静止立位および足が背屈した背屈状態において、前記第1アッパー部1の後縁部と前記第2アッパー部2の前縁部21とは、前記外側面において二重に重なる重なり領域αを形成する。本実施例の場合、前記重なり領域αの下方には、結合部αCが連なっている。なお、図7〜図9において結合部αCには斜線が施され、重なり領域αには濃く、かつ、密なドットが施されている。
前記結合部αCは前記外側連続部12を構成しており、例えば、互いに二重に重なった前記第1アッパー部1の後縁部と前記第2アッパー部2の前縁部21とが互いに結合されて形成されている。なお、前記結合は、溶着又は接着及び/又は縫合により形成される。また、1枚の素材の一部にスリットが形成され、前記スリットを互いに重ね合わせることで、互いに二重に重なった前記第1アッパー部1の後縁部と前記第2アッパー部2の前縁部21とが形成されてもよい。
前記重なり領域αは前記第1アッパー部1と第2アッパー部2とが互いに拘束することのない自由な領域である。したがって、前記重なり領域αつまり非結合部分の面積は、図7の前記静止立位から足が背屈するのに伴い、前記第2アッパー部2の前端20が前記第1アッパー部1に対し変位することで、大きくなる。前記分断ラインL1は、重なり領域αである非結合部において、前記第1アッパー部1と第2アッパー部2とが互いに分断されて表れるラインを意味する。
図7の実施例において、前記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置は、例えば、小趾の基節骨B35の骨底よりも前方YFで、かつ、第4趾の末節骨B14の先端よりも後方YRに設定されている。
本実施例において、図1の前記分断ラインL1は前記アッパーUの外装材U2の外側面の上縁1E,2Eから前記下端11まで下方に向かって、かつ、アッパーUの外装材U2の履き口5の前方の開口6に連なり、前記開口6から足の外側に向かって前記下端11まで延びている。
なお、前記開口6においては、メッシュ模様を施した前記内装材U1が露出する。
図7の前記分断ラインL1の前記下端11からミッドソールSmの上端S1まで、前記第1アッパー部1と前記第2アッパー部2とは足の前後方向Yに前記重なり領域αの非結合部分よりも堅く互いに結合された結合部αCを形成する。この結合部αCは第1アッパー部1と第2アッパー部2とが互いに連なる外側連続部12の一部を構成する。
本実施例の場合、図1、図2および図9のように、前記第1アッパー部1は、爪先の外側面および上面の過半(半分以上)を覆い、少なくとも第2趾骨B2及び/又は第3趾骨B3の一部を上面および図7の外側面から覆う。図2の前記第1アッパー部1は、爪先の先端部および内側面において前記第3アッパー部3に縫合されて連なっている。
本実施例の場合、図1および図7のように、前記第2アッパー部2は前記分断ラインL1よりも後方において外側面の過半を覆う。少なくとも、第2アッパー部2は図7の小趾の基節骨B35の全部および中足骨B45の全部を覆っていてもよい。
本実施例の場合、図2の前記第3アッパー部3は、内側面の過半(半分以上)を覆う。前記第3アッパー部3は爪先においては上面の中央を覆っていない。また、図1の前記第3アッパー部3は、踵部の内側面および後面の一部を覆っていてもよい。
図2および図9から分かるように、前記第3アッパー部3は母趾の基節骨B31の骨底から母趾球O1まで前後に分断されることなく内側面を覆って連なる内側連続部32を有する。
前記第1及び第3アッパー部1,3は前記開口6の前端ラインL2を定義する。前記分断ラインL1と前記前端ラインL2とを連ねた連続ラインL3は、図9の第2趾骨B2から第4趾骨B4を横断するように足幅方向Xに延びている。
図6に示すように、前記外装材U2は開口6の近傍において前記内装材U1に接合されておらず、ソールSm,Soの近傍、履き口5および踵の周りにおいて内装材U1に接合されている。したがって、図7および図8のように、第2アッパー部2は第1アッパー部1に対し重なり領域αが自由に変位することができる。
前記重なり領域αつまり非結合部分は前記分断ラインL1、下端11および隠れラインL11とで定義することができる。本実施例の場合、前記隠れラインL11は第2アッパー部2の前端20の一部で構成される。
図1の本実施例の靴は案内手段Gを備える。案内手段Gは、図7の前記第1アッパー部1の下側に前記第2アッパー部2が潜り込んだ状態で、前記重なり領域αにおいて前記両アッパー部が互いに重なるように、前記両アッパー部の重なり状態を案内する。
例えば、図1の前記案内手段Gは、前記静止立位において、図7の前記第2アッパー部2の前縁部21が前記第1アッパー部1の下側に潜り込んだ状態の前記重なり領域αを包含する。すなわち案内手段Gは前記静止立位における非結合部分を包含する。
図1の前記案内手段Gは、前記アッパーUの紐通し用の複数の孔H1,H2に挿通されるシューレース4を更に備えていてもよい。 前記シューレース4の一部は、前記複数の孔H1,H2のうち前記第1アッパー部1の外側の後方の孔と、前記複数の孔H1,H2のうち前記第2アッパー部2の外側の前方の孔との間において、前記第1アッパー部1の下側に配置されると共に、前記第2アッパー部2の上側に配置されている。
つぎに、本実施例におけるアッパーの効用について説明される。
図1において、足の前足が外側Lに向かってアッパーU内で移動しようとすると、曲げ剛性の大きい第1アッパー部1および第2アッパー部2や前後に堅く連なった外側連続部12や巻上部80,81が図7の中足趾節関節MP5付近において前記移動を抑制する。そのため、“棚落ち”が生じにくくなるだろう。
サイドステップ時の小趾の足幅方向Xへのズレを本実施例と他の市販のハンドボールシューズとで比較試験を行ったところ、本実施例の靴では前記足幅方向Xへのズレが市販品よりも小さかった。すなわち、前記“棚落ち”の抑制効果が確認できた。
一方、図3および図4のような足およびアッパーUの背屈時には、足の内側では、曲げ剛性の小さい第3アッパー部3の母趾球O1(図9)付近やアーチ付近において、皺が生じ、第3アッパー部3が足の背屈に沿って屈曲し易い。
他方、前記背屈時には、足の外側では、図7および図8に示すように、分断ラインL1の下端11のまわりに前記第2アッパー部2の前端20が前記背屈に伴って前方に傾くように変位する。つまり、重なり領域α(非結合部分)が増大するように、第2アッパー部2の前端20が第1アッパー部1に対し変位する。そのため、曲げ剛性の大きい第1アッパー部1および第2アッパー部2であっても足の背屈に沿って屈曲し易い。
このように足の背屈時に、内外の双方のアッパー部1〜3が屈曲し易く、その結果、アッパーUの足沿いが良い。
つぎに、他の例について説明する。
図1〜図9の前記実施例では第1アッパー部1の下側に第2アッパー部2の前縁部21が配置されている。しかし、逆に、第1アッパー部1の上側に第2アッパー部2の前縁部21が配置されてもよい。この場合、第2アッパー部2の前端20が分断ラインL1となって表れ、一方、第1アッパー部1の後端が隠れラインとなる。
しかし、以下に説明するように、第1アッパー部1および第2アッパー部2の上下の位置関係は図1〜図9に示した実施例の方が好ましい。
まず、図1〜図9に示した実施例の靴(以下、「サンプルA」という。)と、前記他の例で説明した靴(以下、「サンプルB」という。)が作成され用意された。
一方、図10AおよびBに示す感圧式のセンサSを用意し、図10Aのように、被験者の第3および第4MP関節MP3、MP4を覆うように配置した。
つぎに、被験者が前記サンプルAの靴を試着した状態で足を背屈させた。この背屈時において、図10BのセンサSの仮想の各エリア(Xi,Yi)に生じた荷重を測定した。その測定結果を図11Aに示す。なお、図10Bの各エリア(Xi,Yi)の大きさ及び形状は1辺が5mmの正方形とした。
つぎに、被験者が前記サンプルBの靴を試着した状態で足を背屈させた。この背屈時において、図10BのセンサSの仮想の各エリア(Xi,Yi)に生じた荷重を測定した。その測定結果を図11Bに示す。
図11Aの棒グラフから分かるように、サンプルAの場合、背屈時の荷重は総じて小さく、また、荷重分布は大きなバラツキがなく均等的に生じる。一方、図11Bの棒グラフから分かるように、サンプルBの場合、前記荷重は総じて大きく、かつ、前記荷重分布は大きなバラツキがある。すなわち、サンプルBでは足趾に部分的な圧迫感が生じることが分かる。
つぎに、このような荷重の相違が生じる理由について考察する。
今、図1の静止立位から図3の背屈姿勢への移行時において、第2アッパー部2の前部、つまり、図7の小趾の基節骨B35の前端である趾節間関節Jの付近における第2アッパー部2の変形に着目する。図1および図3からわかるように、前記第2アッパー部2の前部は足の背屈に伴って背屈する。
ここで、第2アッパー部2が第1アッパー部1の下側に配置されている場合、足趾には第2アッパー部2の背屈に伴う圧迫が負荷される。しかし、第2アッパー部2は上縁2Eが開口6に臨んでおり、そのため、第1アッパー部1に比べ比較的自由な変形が可能な柔構造である。したがって、第1アッパー部1の下側に第2アッパー部2の前部が入り込むことで、第2アッパー部2は足の甲に添うことになる。このような理由から、第2アッパー部2の変形による足趾への圧迫は総じて大きくならず、また、局所的にも大きくならないと推測される。
一方、第2アッパー部2が第1アッパー部1の上側に配置されている場合、背屈時に剛構造の第1アッパーの高さが若干低くなるように第1アッパー部が変形し、第1アッパー部1の後縁(符号L1に相当する部位)が足趾の表面を圧迫しながら擦り上げる。また、足趾には第2アッパー部2の背屈に伴う圧迫の他に、第2アッパー部2の前部が、第1アッパー部1の上側の面を押し付けることに伴う圧迫が負荷される。ここで、図5のように、第1アッパー部1は第3アッパー部3と足幅方向Xに連なっており、爪先部分のアッパーUはドーム(dome)状(丸屋根状)に連なっている。すなわち、爪先部分の三方はソールSm,Soに堅く支持されている。したがって、第1アッパー部1は前記自由な変形ができない剛構造となっている。第2アッパー部2の変形時に第1アッパー部1も変形するが、当該剛構造の第1アッパー部1の変位量に対する荷重は、柔構造の第2アッパー部2のそれよりも総じて大きくなったり、局所的に著しく増大するのであろう。
つぎに、別の例について説明する。例えば、図1の分断ラインL1はミッドソールSmの上端まで延び、外側連続部12が設けられていなくてもよい。また、図2の内側Mに別の分断ラインが設けられていてもよい。
また、図9の分断ラインL1の前後方向Yの位置は、小趾の基節骨B35の骨体に相当する位置や第4趾の末節骨と基節骨との間の位置であってもよい。
また、前記分断ラインL1の数は1つに限らず、2以上設けられていてもよい。例えば、図1の第1アッパー部1の前部1Fと後部1Bとが接合された接合部1Cに第2の分断ラインが設けられていてもよい。
また、これらの分断ラインL1は下端部において、前方又は後方に向かって、緩やかな又は急な曲線状に屈曲していてもよい。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、シューレースが案内手段Gを構成する必要はない。
また、第1および第2アッパー部は前記実施例の板材のように剛性の大きい必要はなく、たとえば、人工皮革で第3アッパー部と同じ剛性や第3アッパー部の剛性よりも小さい剛性であってもよい。
また、シューズは両足に本発明の構造が適用されてもよいし、軸足のみに本発明の構造が適用されてもよい。
したがって、そのような変更および修正は本発明の範囲のものと解釈される。
本発明はハンドボールやバレーボールなどのコート競技用のシューズ(靴)だけでなく、屋内外における競技用のシューズ(靴)や非競技用のシューズ(靴)を含むアスレチックシューズ(運動靴)にも適用でき、更に安全靴などにも適用できる。
1:第1アッパー部 11:下端 12:外側連続部
1B:後部 1C:接合部 1E:上縁 1F:前部
2:第2アッパー部 2E:上縁 20:前端 21:前縁部
3:第3アッパー部 32:内側連続部
4:シューレース 5:履き口 6:開口
7:ヒールカウンタ
80,81:巻上部
B2:趾骨 B4:趾骨 B14:末節骨 B35:基節骨 B45:中足骨
G:案内手段 H1,H2:孔
L:外側 M:内側
L1:分断ライン L11:隠れライン L2:前端ライン L3:連続ライン
LF:後端面
MP5:中足趾節関節 O1:母趾球 O5:小趾球
α:重なり領域 αC:結合部
S:センサ Sm,So:ソール S1:上端
U:アッパー U0:貫通孔 U1:内装材 U2:外装材
X:足幅方向
Y:前後方向 YF:前方 YR:後方

Claims (15)

  1. 靴のアッパーUであって、
    爪先の外側Lを覆う第1アッパー部1と、
    外側面において小趾球O5の側面を覆って支持する第2アッパー部2と、
    静止立位および足が背屈した背屈状態において、前記第1アッパー部1と前記第2アッパー部2とが前記外側面において二重に重なり、かつ、互いに拘束しない重なり領域αと、
    前記静止立位から足が背屈するのに伴い、前記第2アッパー部2の前端20が前記第1アッパー部1に対し変位することで、前記重なり領域αの面積が大きくなるように前記第1アッパー部1と第2アッパー部2とが互いに分断された分断ラインL1とを備え、
    前記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置は小趾の中足趾節関節MP5よりも前方YFで、かつ、第4趾の先端よりも後方YRに設定され、
    ここにおいて、前記分断ラインL1は前記第1アッパー部1の上縁1Eから前記下端11まで下方に向かって、かつ、アッパーUの履き口5の前方の開口6に連なり前記開口6から足の外側に向かって前記下端11まで延びており、
    前記分断ラインL1の前記下端11から靴のソールSm,Soの上端S1まで前記第1アッパー部1と前記第2アッパー部2とが足の前後方向Yに前記重なり領域αよりも堅く互いに連なる外側連続部12を前記アッパーUが更に備えることを特徴とする、靴のアッパー。
  2. 請求項1のアッパーにおいて、前記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置は小趾の基節骨B35の骨底よりも前方YFで、かつ、第4趾の先端よりも後方YRに設定されている、靴のアッパー。
  3. 請求項1のアッパーにおいて、前記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置は小趾の基節骨B35の骨底よりも前方YFで、かつ、第4趾の末節骨B14の先端よりも後方YRに設定されている、靴のアッパー。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項のアッパーにおいて、前記重なり領域αは、前記静止立位において、前記第2アッパー部2の前縁部21が前記第1アッパー部1の下側に潜り込んだ状態に設定されている、靴のアッパー。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項のアッパーにおいて、前記第1アッパー部1の下側に前記第2アッパー部2が潜り込んだ状態で、前記重なり領域αにおいて前記両アッパー部が互いに重なるように、前記両アッパー部の重なり状態を案内する案内手段Gを更に備える、靴のアッパー。
  6. 請求項5のアッパーにおいて、前記案内手段Gは、前記静止立位において、前記第2アッパー部2の前縁部21が前記第1アッパー部1の下側に潜り込んだ状態の前記重なり領域αを包含する、靴のアッパー。
  7. 請求項5もしくは6のアッパーにおいて、前記案内手段Gは、前記アッパーUの紐通し用の複数の孔H1,H2に挿通されるシューレース4を更に備え、
    前記シューレース4の一部は、前記複数の孔H1,H2のうち前記第1アッパー部1の孔と、前記複数の孔H1,H2のうち前記第2アッパー部2の孔との間において、前記第1アッパー部1の下側に配置されると共に、前記第2アッパー部2の上側に配置されている、靴のアッパー。
  8. 請求項1のアッパーにおいて、前記外側連続部12は、前記第1アッパー部1と前記第2アッパー部2とが互いに結合されて形成されている、靴のアッパー。
  9. 靴のアッパーUであって、
    爪先の外側Lを覆う第1アッパー部1と、
    外側面において小趾球O5の側面を覆って支持する第2アッパー部2と、
    静止立位および足が背屈した背屈状態において、前記第1アッパー部1と前記第2アッパー部2とが前記外側面において二重に重なり、かつ、互いに拘束しない重なり領域αと、
    前記静止立位から足が背屈するのに伴い、前記第2アッパー部2の前端20が前記第1アッパー部1に対し変位することで、前記重なり領域αの面積が大きくなるように前記第1アッパー部1と第2アッパー部2とが互いに分断された分断ラインL1とを備え、
    前記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置は小趾の中足趾節関節MP5よりも前方YFで、かつ、第4趾の先端よりも後方YRに設定され、
    ここにおいて、内側面において母趾球O1の側面を覆って支持する第3アッパー部3を更に備え、
    前記第1及び第2アッパー部1,2を構成する部材の曲げ剛性が前記第3アッパー部3を構成するそれよりも大きい、靴のアッパー。
  10. 請求項9において、前記第3アッパー部3は母趾の基節骨B31の骨底から母趾球O1まで前後に分断されることなく内側面を覆って連なる内側連続部32を有する、靴のアッパー。
  11. 請求項1〜8のいずれか1項のアッパーにおいて、内側面において母趾球O1の側面を覆って支持する第3アッパー部3を更に備え、
    前記第3アッパー部3は母趾の基節骨B31の骨底から母趾球O1まで前後に分断されることなく内側面を覆って連なる内側連続部32を有する、靴のアッパー。
  12. 請求項1のアッパーにおいて、前記第1アッパー部1の下側に前記第2アッパー部2が潜り込んだ状態で、前記重なり領域αにおいて両アッパー部が互いに重なるように、前記両アッパーの重なり状態を案内する案内手段Gを更に備え、
    前記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置は小趾の基節骨B35の骨底よりも前方YFで、かつ、第4趾の先端よりも後方YRに設定されている、靴のアッパー。
  13. 請求項9のアッパーにおいて
    記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置は小趾の基節骨B35の骨底よりも前方YFで、かつ、第4趾の末節骨B14の先端よりも後方YRに設定されている、靴のアッパー。
  14. 請求項9のアッパーにおいて
    記第3アッパー部3は母趾の基節骨B35の骨底から母趾球O1まで前後に分断されることなく内側面を覆って連なる内側連続部32を有する、靴のアッパー。
  15. 靴のアッパーUであって、
    爪先の外側Lを覆う第1アッパー部1と、
    外側面において小趾球O5の側面を覆って支持する第2アッパー部2と、
    静止立位および足が背屈した背屈状態において、前記第1アッパー部1と前記第2アッパー部2とが前記外側面において二重に重なり、かつ、互いに拘束しない重なり領域αと、
    前記静止立位から足が背屈するのに伴い、前記第2アッパー部2の前端20が前記第1アッパー部1に対し変位することで、前記重なり領域αの面積が大きくなるように前記第1アッパー部1と第2アッパー部2とが互いに分断された分断ラインL1とを備え、
    前記分断ラインL1の下端11の足の前後方向Yの位置は小趾の中足趾節関節MP5よりも前方YFで、かつ、第4趾の先端よりも後方YRに設定され、
    ここにおいて、内側面において爪先及び母趾球の側面を覆って支持する第3アッパー部3を備え、
    前記分断ラインL1は前記第1アッパー部1の上縁1Eから前記下端11まで下方に向かって、かつ、アッパーの履き口5の前方の開口6に連なり、前記開口6から足の外側に向かって延びており、
    前記第1アッパー部1は前記開口6の前端ラインL2を定義し、
    前記分断ラインL1と前記前端ラインL2とを連ねた連続ラインL3は、足の第2趾骨B2から第4趾骨B4を横断するように足幅方向Xに延びている、靴のアッパー。
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