JP6310301B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
従来、紙おむつ等のおむつ本体に取り付けられて使用される吸収パッド(インナーパッド)が知られている。吸収パッドは、体液の吸収に対しておむつ本体を補助するためのものであるとともに、おむつ本体自体の取り替え頻度を少なくすることによって使用コストを抑えるためのものである。
また、吸収パッドは、男性が使用する際には、単に宛がって使用するのではなく、男性器を被包して使用する場合がある。その際、矩形状の吸収パッドは、円錐形状に成形される(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−195254号公報
しかしながら、従来のおむつ本体においては、吸収パッドで被包してからおむつ本体を装着する必要がある。すなわち、吸収パッドとおむつ本体とを個別に装着する必要があるため、装着作業が煩わしいという問題がある。また、吸収パッドを円錐形状に成形して被包する作業を、吸収パッドの成形が上手い者が行うと装着感が良くなり、吸収パッドの成形が下手な者が行うと装着感が悪くなるといったように、装着作業を行う者(着用者や介助者など)の技量に応じて吸収パッドの装着感が変わってしまうという問題がある。
本発明の課題は、吸収パッドを取り付けた状態で使用可能な吸収性物品において、装着作業が容易で、安定した装着感を得ることが可能な吸収性物品を提供することである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体とを備え、略矩形状の吸収パッドを取り付けた状態で使用可能な吸収性物品において、
装着時に人体の腹側に位置する腹側部と背側に位置する背側部とを有し、
前記腹側部は、当該腹側部の幅方向に並ぶ第1腹側部と第2腹側部とに分割されており、
前記第1腹側部の分割側の端部には、前記表面シート側に、前記吸収パッドが有する4つの角部のうち、一の角部を差し込むことが可能な第1差込口を有する第1差込部が設けられており、
前記第2腹側部の分割側の端部には、前記表面シート側に、前記4つの角部のうち、前記一の角部に隣接する一方の角部を差し込むことが可能な第2差込口を有する第2差込部が設けられており、
前記第2腹側部の外側に前記第1腹側部を重ねた状態で着脱自在な着脱部を備え
前記第1腹側部及び前記第2腹側部は、分割側の端部を前記裏面シート側へと折り返すことが可能であり、
前記第1差込部及び前記第2差込部は、前記第1腹側部及び前記第2腹側部を前記裏面シート側へと折り返した状態で、前記第1差込口と前記第2差込口とが向かい合うように形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品において、
前記第1差込部は、前記表面シートに第1差込部形成用シートを接着することによって形成され、
前記第1差込部形成用シートは、当該第1差込部形成用シートの縁部のうちの第1部分を除く部分が、前記表面シートに接着されており、
前記第1部分は、前記第1差込部の前記第1差込口を形成する部分を含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の吸収性物品において、
前記第1差込部形成用シートの縁部のうちの前記第1差込部の前記第1差込口を形成する部分には、弾性部材が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の吸収性物品において、
前記第1部分は、さらに、前記第1差込部の前記第1差込口を形成する部分に対向する部分を含むことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか一項に記載の吸収性物品において、
前記第2差込部は、前記表面シートに第2差込部形成用シートを接着することによって形成され、
前記第2差込部形成用シートは、当該第2差込部形成用シートの縁部のうちの第2部分を除く部分が、前記表面シートに接着されており、
前記第2部分は、前記第2差込部の前記第2差込口を形成する部分を含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の吸収性物品において、
前記第2差込部形成用シートの縁部のうちの前記第2差込部の前記第2差込口を形成する部分には、弾性部材が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載の吸収性物品において、
前記第2部分は、さらに、前記第2差込部の前記第2差込口を形成する部分に対向する部分を含むことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7の何れか一項に記載の吸収性物品において、
前記第1腹側部と前記第2腹側部とは、分割可能に連結されていることを特徴とする。
本発明によれば、吸収パッドを取り付けた状態で使用可能な吸収性物品において、装着作業が容易で、安定した装着感を得ることができる。
実施形態の紙おむつの下側の平面展開図である。 実施形態の紙おむつの上側の平面展開図である。 図2におけるIII―III部の断面図である。 実施形態の紙おむつの装着時の状態の一例を示す斜視図である。 実施形態の紙おむつに取り付け可能な吸収パッドの一例を示す斜視図である。 実施形態の紙おむつの差込部近傍を示す図である。 実施形態の紙おむつにおいて、第1差込部への吸収パッドの差し込み方を説明する図である。 実施形態の紙おむつにおいて、折り線で折った状態を示す図である。 実施形態の紙おむつの装着方法の一例を説明する図である。 実施形態の紙おむつの装着方法の一例を説明する図である。 実施形態の紙おむつの装着方法の一例を説明する図である。 実施形態の紙おむつの装着方法の一例を説明する図である。 実施形態の紙おむつの装着方法の一例を説明する図である。 実施形態の紙おむつの装着方法の一例を説明する図である。 変形例1の紙おむつの差込部近傍を示す図である。 変形例1の紙おむつの装着方法の一例を説明する図である。 変形例1の紙おむつにおいて、第1差込部への吸収パッドの差し込み方を説明する図である。 変形例2の紙おむつの差込部近傍を示す図である。 変形例2の紙おむつにおいて、第2差込部への吸収パッドの差し込み方を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら説明する。但し、発明の範囲は図示例に限られない。
なお、以下の説明では、本実施形態における吸収性物品(紙おむつ1)を展開した状態において、装着時に人体(着用者)の腹側に位置する側を前側、背側に位置する側を後側、着用者と接触する側を上側、着用者と接触する側の反対側を下側とし、前後方向と上下方向との双方に直交する方向を左右方向(幅方向)とする。
本実施形態の紙おむつ1は、吸収パッド(インナーパッド)Pを取り付けた状態で使用可能な使い捨て紙おむつである。
紙おむつ1は、図1〜図4に示すように、装着時に着用者の股部を腹側から背側にかけて覆う本体部10を備えている。
本体部10は、図1および図2に示すように、一方の端部(前端部)が装着時に着用者の腹側に位置する腹側部11を形成し、他方の端部(後端部)が装着時に着用者の背側に位置する背側部12を形成し、腹側部11と背側部12との間が着用者の股下に位置する股下部13を形成する。
腹側部11と背側部12とは、図4に示すように、紙おむつ1が装着された際に胴周り部14を形成する。この際、背側部12の胴周り方向に沿った縁部中央には、糸ゴム等の弾性部材141が本体部10の幅方向(左右方向)に沿って設けられ、この弾性部材141により平面ギャザーが形成され、本体部10は、着用者の胴周りにフィットするように伸縮自在な構成となっている。
股下部13の両側縁部は、腹側部11から背側部12に亘って、装着時に着用者の脚周りに配置される二つの脚周り部15,15を形成する。二つの脚周り部15には、図1および図2に示すように、その湾曲形状に合わせて糸ゴム等の弾性部材151がそれぞれ設けられ、この弾性部材151により平面ギャザーが形成され、着用者の脚周りに伸縮自在にフィットし、横漏れを防止するようになっている。
背側部12の左右方向の端部には、外方に延出するサイドフラップ20が形成され、サイドフラップ20には、ファスニング基材21が取り付けられている。
腹側部11の肌との非接触面側(下側)には、ファスニング基材21を着脱自在に係止させるための被着部30が設けられている。
本体部10は、図1〜図3に示すように、装着時に肌との接触面側(上側)に設けられる透液性の表面シート10aと、装着時に肌との接触面と反対側(下側)に設けられる不透液性の裏面シート10bと、表面シート10aと裏面シート10bとの間に介装される吸収体10cと、表面シート10a側において長手方向(前後方向)に沿って備えられる左右一対のギャザーシート10d,10dと、表面シート10a側の背側部12における幅方向(左右方向)に沿って備えられるバックギャザーシート10eと、により主に構成される。
表面シート10aは、紙おむつ1を装着した際に肌に接する面に設けられ、体液を受けて、吸収体10cまで輸送する役割を果たす、透液性のシートである。
表面シート10aとしては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって加工したものを用いることが好ましい。
裏面シート10bは、紙おむつ1を装着した際に肌に接する面と反対側の面に設けられ、体液などの紙おむつ1外部への染み出しや漏れ出しを防ぐための防水シート16に、紙おむつ1の外面の風合いを良くするための外装シート17を肌に接する面と反対側に貼り合わせて形成される、不透液性(遮水性)のシートである。
防水シート16は、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材であって、ムレ防止の観点から透湿性を有するシート材が好適に用いられる。
外装シート17は、平滑性と柔軟性に優れた素材を用いることが好ましく、例えば、表面シート10aと同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができるが、特に、ムレを防止するために秤量を抑えて通気性に優れた不織布を用いることが好ましい。さらに、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止し且つ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水材などをコーティングした撥水処理不織布を用いてもよい。
吸収体10cは、表面シート10aと裏面シート10bとの間に介装され、綿やパルプ等の吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と高吸収性ポリマーのような高吸水性樹脂とが組み合わされて形成された吸収体コア10c1が、透液性のクレープ紙、不織布、孔開きシート等のシート材10c2により覆われて構成されている。
高吸水性樹脂としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。
吸収体10cは、単層構造であっても良いし、複数層に分かれた構造でも構わない。また、吸収体10cは、腹側部11から股下部13を通り背側部12に亘る位置に配置されている。
ギャザーシート10d,10dは、表面シート10a側において、吸収体10cの長手方向(前後方向)に沿った両側部に、腹側部11から背側部12に亘ってそれぞれ備えられている。
このギャザーシート10d,10dの幅方向外側の部分は、吸収体10cの側方で表面シート10aの上面に固着されている。また、このギャザーシート10d,10dの幅方向内側の部分は、表面シート10aに固定されておらず、その長手方向に沿って複数の弾性部材18が略平行に備えられており、断面略「く」字状および逆「く」字状に立ち上がって着用者の体型に合わせて伸縮自在に変形可能な立体ギャザーが形成されている。
ギャザーシート10d,10dとしては、例えば、外装シート17と同様の不織布を用いることができるが、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止し且つ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水材などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが好ましい。
バックギャザーシート10eは、背側部12の表面シート10a側において、本体部10の長手方向(前後方向)端部に設けられている。
サイドフラップ20は、背側部12の延出方向両側に一対備えられており、ギャザーシート10d,10dと外装シート17とによって形成されている。
具体的には、ギャザーシート10d,10dと外装シート17とは、背側部12よりも左右方向に延出して設けられ、このギャザーシート10d、10dと外装シート17とを接着剤により貼り合わせることでサイドフラップ20が形成される。
ファスニング基材21は、サイドフラップ20を形成するギャザーシート10d,10dと外装シート17との間に挟持固定されて取付けられ、ギャザーシート10d,10dと外装シート17との間も接着剤により接着されている。
また、ファスニング基材21は、前後並列に連結して備えられた後側ファスニング基材21aと前側ファスニング基材21bとにより構成されている。具体的には、ファスニング基材21は、図1および図2に示すように、ファスニング基材21の前後方向略中央の位置に延出方向(左右方向)に沿ってミシン目22を備えており、ミシン目22を挟んで後側が後側ファスニング基材21a、前側が前側ファスニング基材21bとなっている。ミシン目22は切り裂くことができるようになっており、前後別体の後側ファスニング基材21aと前側ファスニング基材21bとに分割することができる。そして、後側ファスニング基材21aおよび前側ファスニング基材21bは、肌との接触面と反対側の腹側部11に設けられた被着部30に係止することができるようになっている。
ファスニング基材21における延出方向(左右方向)の先端部は、凸状に突出した形状となっており、面ファスナのオス材の係止要素であるファスニング部材23が備えられている。
そして、ファスニング部材23はメス材の係止要素である被着部30に係止するようになっており、背側部12側の後側ファスニング基材21aで胴周りを締め付け、脚周り部15側の前側ファスニング基材21bで脚周りを締め付け可能な構造となっている。これにより、紙おむつ1を好適に着用者にフィットさせて装着することができるようになっている。
次に、本実施形態の紙おむつ1が特徴とする構成について説明する。
本実施形態の紙おむつ1は、着用者が男性であり、紙おむつ1に取り付けた吸収パッドPで男性器を被包して使用する場合であっても、装着作業が容易で、安定した装着感を得ることが可能となるよう構成されている。
具体的には、腹側部11が、当該腹側部11の幅方向(左右方向)に並ぶ右腹側部111と左腹側部112とに分割されており、腹側部11に、吸収パッドPの角部P1,P2を差し込むための差込部41,42が設けられている。
腹側部11は、図1に示すように、当該腹側部11を縦断する分割線Bによって、右腹側部111と左腹側部112とに分割されている。
そして、吸収体10cのうちの分割線Bに対応する部分には、分割線Bよりも幅広のスリットSが設けられている。したがって、腹側部11のうちの分割線Bを取り囲む部分においては、吸収体10cが配されておらず、表面シート10aと裏面シート10bとが接着剤等によって貼り合わされている。
本実施形態において、分割線Bは、腹側部11の幅方向(左右方向)中央よりも左側に形成され、腹側部11の縁(前端)から股下部13に向けて延在する前後方向に対し略平行な第1分割線B1と、第1分割線B1よりも股下部13側に形成され、第1分割線B1の後端から腹側部11の幅方向中央に亘って延在する前後方向に対し斜めの第2分割線B2と、からなる。したがって、本実施形態の場合、右腹側部111の面積(具体的には、上下方向から見た面積)の方が、左腹側部112の面積よりも大きい。
また、右腹側部111と左腹側部112とは、分割可能に連結されており、腹側部11を右腹側部111と左腹側部112とに分割する必要がある場合に分割でき、右腹側部111と左腹側部112とを連結する必要がある場合に連結できるよう構成されている。
本実施形態の場合、図1に示すように、メス材の係止要素である被着部30は、裏面シート10b側の腹側部11のうちの胴周り方向に沿った部分に設けられた第1被着部31と、裏面シート10b側の左腹側部112のうちの分割線Bの縁部に設けられた第2被着部32と、が合わさった形状をなしている。また、図2に示すように、表面シート10a側の右腹側部111のうちの分割線Bの縁部には、面ファスナのオス材の係止要素である第1係止部材T1が設けられている。裏面シート10b側の左腹側部112のうちの分割線Bの縁部に、表面シート10a側の右腹側部111のうちの分割線Bの縁部を重ねて、第1係止部材T1を第2被着部32(第1被着部31のうち、分割線Bの縁部に位置する部分も含む。)に係止することで、右腹側部111と左腹側部112とを連結することができ、第1係止部材T1を第2被着部32から剥がすことで、腹側部11を右腹側部111と左腹側部112とに分割することができる。
また、図2に示すように、左側のサイドフラップ20における肌との接触面側(ギャザーシート10d側)には、面ファスナのオス材の係止要素である第2係止部材T2が設けられている。左腹側部112に左側のサイドフラップ20を重ねて、第2係止部材T2を第1被着部31の左端部に係止することで、左側のサイドフラップ20と左腹側部112とを連結することができ、第2係止部材T2を第1被着部31から剥がすことで、当該連結を解除することができる。
また、図1に示すように、右腹側部111(すなわち、右腹側部111および左腹側部112のうちの面積が大きい方)の裏面シート10b側には、腹側部11の縁(前端)のうちの腹側部11の幅方向(左右方向)中央よりも右側の位置から第2分割線B2の後端に亘って延在する折り線Cが設けられている。この折り線Cは、例えば、エンボス加工等を施すことによって形成された谷折り線である。
紙おむつ1に取り付け可能な吸収パッドPは、図5に示すように、少なくとも、装着時に肌との接触面側(上側)に設けられる透液性のトップシートPaと、装着時に肌との接触面と反対側(下側)に設けられるバックシートPbと、トップシートPaとバックシートPbとの間に介装される吸収体Pcと、を備えて構成される。以下、吸収パッドPが有する4つの角部のうち、一の角部を「第1角部P1」と称し、第1角部P1に隣接する2つの角部のうち、当該第1角部P1と吸収パッドPの長手方向に隣接する角部を「第2角部P2」と称する。
図2に示すように、右腹側部111の分割側(すなわち、左腹側部112側)の端部には、吸収パッドPの第1角部P1を差し込むための第1差込部41が設けられている。
第1差込部41は、図6に示すように、表面シート10aに第1差込部形成用シート411を接着することによって形成されている。本実施形態において、第1差込部形成用シート411は、「第2分割線B2に沿う辺」と、「第1分割線B1のうちの第2分割線B2側の部分に沿う辺であって、第1分割線B1の約半分の長さの辺(以下、単に「第1分割線B1に沿う辺」という。)」と、「折り線Cのうちの第2分割線B2側の部分に沿う辺であって、折り線Cの約半分の長さの辺(以下、単に「折り線Cに沿う辺」という。)」と、「第1分割線B1に沿う辺の前端と、折り線Cに沿う辺の前端と、をつなぐ辺」と、で囲まれた四角形状のシートであり、右腹側部111のうちの分割線Bと折り線Cとで挟まれた領域に配設されている。
第1差込部形成用シート411としては、例えば、表面シート10aと同様の不織布を用いることができる。
具体的には、第1差込部形成用シート411は、「第2分割線B2に沿う辺」を含む縁部411aと、「第1分割線B1に沿う辺」を含む縁部411bと、「第1分割線B1に沿う辺の前端と、折り線Cに沿う辺の前端と、をつなぐ辺」を含む縁部411cと、が接着剤等によって表面シート10aに接着されている。すなわち、第1差込部形成用シート411は、図6において斜線ハッチングを付した部分が接着剤等によって表面シート10aに接着されている。なお、図6においては、第1係止部材T1の図示を省略している。
そして、第1差込部41においては、図7(a)に示すように、第1差込部形成用シート411の縁部のうちの「折り線Cに沿う辺」を含む縁部411d側から第1角部P1を差し込むようになっている。その際、図8に示すように、折り線Cに沿って右腹側部111を折ることで、紙おむつ1を裏面シート10b側から見た状態で第1差込部41を視認することができるようになる。したがって、紙おむつ1を着用者に当てた状態でも、折り線Cに沿って右腹側部111を折ることで、第1差込部41に吸収パッドPが差し込みやすくなる。また、折り線Cを設けることで、右腹側部411が開く方向に折りやすくなる。
ここで、「紙おむつ1を着用者に当てた状態」とは、腹側部11が着用者の腹側に位置し、背側部12が着用者の背側に位置し、股下部13が着用者の股下に位置する状態であって、第1係止部材T1が第2被着部32に係止していない状態のことである。
また、第1差込部形成用シート411の縁部のうちの「折り線Cに沿う辺」を含む縁部411dには、図6に示すように、糸ゴム等の弾性部材412が当該辺に沿って設けられ、この弾性部材412によって平面ギャザーが形成されている。これにより、第1差込部41の差込口(以下「第1差込口」という。)を拡げることができるため、第1差込部41に吸収パッドPが差し込みやすくなり、また、第1差込部41に差し込んだ吸収パッドPを平面ギャザーで押さえることができるため、紙おむつ1の装着作業中や装着後に吸収パッドPが第1差込部41から抜けたり吸収パッドPが位置ズレしたりすることを抑制することができる。
また、第1差込口の幅(すなわち、第1差込口の両端間の距離)は、図7(b)に示すように、第1差込部41に正常に差し込んだ吸収パッドPの縁が当該第1差込口の両端に当接する幅に設定されている。これにより、吸収パッドPの縁が第1差込口の両端に当接するまで当該吸収パッドPを差し込むだけで、吸収パッドPを正しい位置に取り付けることができるため、装着作業を行う者の技量にかかわらず安定した装着感を得ることができるとともに、吸収パッドPの交換前後で吸収パッドPの位置が変わってしまうことを抑制することができる。また、吸収パッドPを第1差込部41に正常に差し込んだ状態で当該吸収パッドPの縁が第1差込口の両端に当接するため、紙おむつ1の装着作業中や装着後に吸収パッドPが第1差込部41から抜けたり吸収パッドPが位置ズレしたりすることを抑制することができる。
また、第1差込部41は、図7(b)に示すように、吸収パッドPを当該第1差込部41に正常に差し込んだ状態で、第1差込口の両端以外の部分が吸収パッドPの縁とは当接しないように形成されている。すなわち、第1差込部41には、第1角部P1の先端部が動きやすいように遊び空間(図7(b)において一点鎖線で囲った空間)が設けられている。これにより、第1角部P1の先端部が第1差込口の両端を基点として巻き形状になるよう第1差込部41内で動くことができるため、吸収パッドPは、円錐形状となるように巻いた状態になりやすい。
図2に示すように、左腹側部112の分割側(すなわち、右腹側部111側)の端部には、吸収パッドPの第2角部P2を差し込むための第2差込部42が設けられている。
第2差込部42は、図6に示すように、表面シート10aに第2差込部形成用シート421を接着することによって形成されている。本実施形態において、第2差込部形成用シート421は、略直角三角形状のシートであり、斜辺が後側(背側部12側)を向き、かつ、斜辺以外の辺のうちの一方が第1分割線B1に沿うように配設されている。
第2差込部形成用シート421としては、例えば、表面シート10aと同様の不織布を用いることができる。
具体的には、第2差込部形成用シート421は、斜辺以外の辺を含む縁部421a,421bが接着剤等によって表面シート10aに接着されている。すなわち、第2差込部形成用シート421は、図6において斜線ハッチングを付した部分が接着剤等によって表面シート10aに接着されている。
そして、第2差込部42においては、第2差込部形成用シート421の縁部のうちの斜辺を含む縁部421c側から、第2角部P2を差し込むようになっている。
また、第2差込部形成用シート421の縁部のうちの斜辺を含む縁部421cには、糸ゴム等の弾性部材422が当該斜辺に沿って設けられ、この弾性部材422によって平面ギャザーが形成されている。これにより、第2差込部42の差込口(以下「第2差込口」という。)を拡げることができるため、第2差込部42に吸収パッドPが差し込みやすくなり、また、第2差込部42に差し込んだ吸収パッドPを平面ギャザーで押さえることができるため、紙おむつ1の装着作業中や装着後に吸収パッドPが第2差込部42から抜けたり吸収パッドPが位置ズレしたりすることを抑制することができる。
また、第2差込部42の形状は、吸収パッドPの第2角部P2の形状(すなわち、略直角)に合わせて略直角三角形となっている。これにより、第2角部P2が第2差込部42に略ぴったりはまるまで当該第2角部P2を差し込むだけで、吸収パッドPを正しい位置に取り付けることができるため、装着作業を行う者の技量にかかわらず安定した装着感を得ることができるとともに、吸収パッドPの交換前後で吸収パッドPの位置が変わってしまうことを抑制することができる。また、吸収パッドPを第2差込部42に正常に差し込んだ状態で当該吸収パッドPの第2角部P2が第2差込部42に略ぴったりはまるため、紙おむつ1の装着作業中や装着後に吸収パッドPが第2差込部42から抜けたり吸収パッドPが位置ズレしたりすることを抑制することができる。
次に、紙おむつ1に取り付けた吸収パッドPで男性器を被包して使用する場合における、紙おむつ1の装着方法の一例を説明する。なお、図9〜図14においては、着用者の図示は省略している。
まず、図9に示すように、第1係止部材T1を第2被着部32(第1被着部31のうち、分割線Bの縁部に位置する部分も含む。)に係止して右腹側部111と左腹側部112とを連結した状態で、紙おむつ1を着用者に当てる。
次いで、図10に示すように、左側のサイドフラップ20に設けられている第2係止部材T2を第1被着部31の左端部に係止して、右側のファスニング基材21を第1被着部31に係止する。
次いで、図11に示すように、第1係止部材T1を第2被着部32から剥がして右腹側部111と左腹側部112とを分割し、右腹側部111を折り線Cに沿って折ることで、右腹側部111を開いて第1差込部41を視認できる状態にするとともに、左腹側部112を折ることで、左腹側部112を開いて第2差込部42を視認できる状態にする。この際、左腹側部112には、折り線Cが設けられていないが、第2差込部形成用シート421の縁部421cには弾性部材422が設けられているため、左腹側部112は、縁部421cに沿って折りやすくなっている。
次いで、紙おむつ1の上面(表面シート10a側の面)と吸収パッドPの上面(トップシートPa側の面)とが対向するように紙おむつ1の上面に吸収パッドPを載置して、吸収パッドPの上面に着用者の男性器が載置されるように当該吸収パッドPを陰茎(男性器)と陰嚢との間に挟む。そして、図12に示すように、紙おむつ1の差込部41,42内の上面(表面シート10a側の面)と、吸収パッドPの下面(バックシートPa側の面)が対向するように、当該吸収パッドPの第1角部P1を第1差込部41に差し込むとともに、当該吸収パッドPの第2角部P2を第2差込部42に差し込む。
次いで、図13に示すように、左腹側部112を閉じて左腹側部112の表面シート10aを着用者の肌に接触させる。
次いで、右腹側部111を閉じて右腹側部111の表面シート10aを着用者の肌に接触させて、図14に示すように、第1係止部材T1を第2被着部32(第1被着部31のうち、分割線Bの縁部に位置する部分も含む。)に係止して右腹側部111と左腹側部112とを連結する。このように、第1係止部材T1を第2被着部32に係止するだけで、自然と吸収パッドPが円錐形状に成形されて、当該吸収パッドPで着用者の男性器が被包された状態となる。
次いで、図4に示すように、右腹側部111を左腹側部112に重ねた状態、本実施形態の場合、右腹側部111を左腹側部112に重ねて右腹側部111と左腹側部112とを連結した状態で、左側のファスニング基材21を第1被着部31に係止する。これにより、紙おむつ1を着用者に装着することができる。すなわち、ファスニング基材21および被着部30(具体的には、第1被着部31)が、左腹側部112の外側に右腹側部111を重ねた状態で着脱自在な着脱部をなす。
このように、本実施形態の紙おむつ1は、紙おむつ1に取り付けた吸収パッドPで男性器を被包して使用する場合、吸収パッドPの角部P1,P2を差込部41,42に差し込んで、右腹側部111と左腹側部112とを重ね、その状態でファスニング基材21を被着部30に係止するだけで装着することができる。したがって、従来の紙おむつ(おむつ本体)のように吸収パッドPを個別に装着する必要がなく、吸収パッドPと紙おむつ1とを同時に装着することができるため、装着作業が容易である。また、従来の紙おむつ(おむつ本体)のように吸収パッドPの装着作業(具体的には、吸収パッドPを円錐形状に成形して被包する作業)を個別に行う必要がないため、装着作業を行う者の技量に応じて吸収パッドPの装着感が変わることがなく、安定した装着感を得ることが可能である。
また、本実施形態の紙おむつ1は、紙おむつ1を着用者に当てた状態で吸収パッドPを交換することができる。すなわち、左側のファスニング基材21を第1被着部31から剥がし、その後、第1係止部材T1を第2被着部32から剥がして右腹側部111を折って右腹側部111を開くとともに、左腹側部112を折って左腹側部112を開くことで、紙おむつ1を着用者に当てた状態でも、当該紙おむつ1に取り付けられている吸収パッドPを引き抜いて、新しい吸収パッドPを取り付けることができるため、吸収パッドPの交換作業も楽に行うことができる。
また、吸収パッドPを交換する際も吸収パッドPの角部P1,P2を差込部41,42に差し込むだけで、交換後の吸収パッドP(すなわち、新しい吸収パッドP)を、交換前の吸収パッドPと同じ位置に取り付けることができるため、装着感が吸収パッドPの交換前後で変わることがなく、安定した装着感を得ることが可能である。
<変形例1>
図15に示すように、第1差込部形成用シート411の縁部のうちの「第1分割線B1に沿う辺」を含む縁部411bは、表面シート10aに接着されていなくてもよい。すなわち、第1差込部41は、第1差込口と、当該第1差込口に対向する部分と、が開口していてもよい。
これにより、図16(a)に示すように、第1差込部41に差し込んだ吸収パッドPの第1角部P1を、第1差込口に対向する開口(以下「第1対向口」という。)から引き出すことができるため、図16(b)に示すように、吸収パッドPの角部P1,P2を差込部41,42に差し込み、右腹側部111と左腹側部112とを重ねた状態で、第1角部P1の第1対向口からの引き出し量を調整して、吸収パッドPの巻き具合を調整することができる。したがって、被包する男性器のサイズ等に合わせて吸収パッドPの巻き具合を調整することが可能となるため、より安定した装着感を得ることができる。
この場合、図17(a)に示すように、第1差込口(すなわち「折り線Cに沿う辺」を含む縁部411d)から吸収パッドPを差し込み、図17(b)に示すように、当該吸収パッドPの縁が第1差込口の両端に当接した状態で、当該吸収パッドPの第1角部P1の先端部が、第1対向口(すなわち「第1分割線B1に沿う辺」を含む縁部411b)から突出することが好ましい。すなわち、吸収パッドPを第1差込部41に正常に差し込んだ状態で、当該吸収パッドPの第1角部P1の先端部が、第1対向口から突出することが好ましい。これにより、吸収パッドPの第1角部P1を第1対向口から引き出しやすくなる。
また、この場合、図15に示すように、「第1分割線B1に沿う辺」を含む縁部411bには糸ゴム等の弾性部材412が当該辺に沿って設けられ、この弾性部材412によって平面ギャザーが形成されていることが好ましい。これにより、第1対向口を拡げることができるため、吸収パッドPの第1角部P1が引き出しやすくなり、また、引き出した第1角部P1を平面ギャザーで押さえることができるため、所望の引き出し量を維持することが可能となり、より安定した装着感を得ることができる。
<変形例2>
図18に示すように、第2差込部形成用シート421は、略直角部分を切り落とした略台形状のシートであってもよく、第2差込部42は、第2差込口と、当該第2差込口に対向する部分と、が開口していてもよい。以下、第2差込口に対向する開口を「第2対向口」という。
この場合、第2差込口(すなわち、縁部421c)から吸収パッドPを正常に差し込むと、図19(a)に示すように、当該吸収パッドPの第2角部P2の先端部が、第2対向口(すなわち、縁部421d)から突出するため、図19(b)に示すように、第2角部P2の先端部を折り曲げて第2対向口から第2差込部42に差し込むことで、第2角部P2の折れ曲がった状態を維持することが可能となる。これにより、吸収パッドPに巻き癖を付けることができるため、より吸収パッドPが円錐形状となるように巻いた状態になりやすくなる。
なお、変形例1の第1差込部41と、変形例2の第2差込部42と、を組み合わせることも可能である。
以上説明した本実施形態の紙おむつ1によれば、透液性の表面シート10aと、不透液性の裏面シート10bと、表面シート10aと裏面シート10bとの間に介装される吸収体10cとを備え、略矩形状の吸収パッドPを取り付けた状態で使用可能な吸収性物品であって、装着時に人体の腹側に位置する腹側部11と背側に位置する背側部12とを有し、腹側部11は、当該腹側部11の幅方向に並ぶ第1腹側部(右腹側部111)と第2腹側部(左腹側部112)とに分割されており、第1腹側部(右腹側部111)の分割側の端部には、吸収パッドPが有する4つの角部のうち、一の角部(第1角部P1)を差し込むことが可能な第1差込部41が設けられており、第2腹側部(左腹側部112)の分割側の端部には、吸収パッドPが有する4つの角部のうち、一の角部(第1角部P1)に隣接する一方の角部(第2角部P2)を差し込むことが可能な第2差込部42が設けられており、第2腹側部(左腹側部112)の外側に第1腹側部(右腹側部111)を重ねた状態で着脱自在な着脱部(ファスニング基材21および被着部30)を備えている。
すなわち、本実施形態の紙おむつ1は、紙おむつ1に取り付けた吸収パッドPで男性器を被包して使用する場合、吸収パッドPの角部P1,P2を差込部41,42に差し込み、第2腹側部(左腹側部112)の外側に第1腹側部(右腹側部111)を重ねて第1係止部材T1を第2被着部32(第1被着部31のうち、分割線Bの縁部に位置する部分も含む。)に係止し、その状態で着脱部(ファスニング基材21および被着部30)を着けるだけで装着することができる。したがって、従来の紙おむつ(おむつ本体)のように吸収パッドPを個別に装着する必要がなく、吸収パッドPと紙おむつ1とを同時に装着することができるため、装着作業が容易である。また、従来の紙おむつ(おむつ本体)のように吸収パッドPの装着作業(具体的には、吸収パッドPを円錐形状に成形して被包する作業)を個別に行う必要がないため、装着作業を行う者の技量に応じて吸収パッドPの装着感が変わることがなく、安定した装着感を得ることが可能である。
なお、第1差込部41および第2差込部42の位置は、吸収パッドPの角部P1,P2を差込部41,42に差し込み、第2腹側部(左腹側部112)の外側に第1腹側部(右腹側部111)を重ねた際に、当該吸収パッドPが円錐形状となるように巻いた状態になるような位置であれば、適宜任意に変更可能である。
また、本実施形態では、右腹側部111の面積の方が、左腹側部112の面積よりも大きくなるように、分割線Bの位置や形状を設定したが、分割線Bの位置や形状は適宜任意に変更可能であり、また、右腹側部111は、左腹側部112よりも面積が小さくてもよいし、左腹側部112と同等の面積であってもよい。
また、本実施形態では、右腹側部111を第1腹側部とし、左腹側部112を第2腹側部としたが、分割線Bの位置や形状などに応じて、左腹側部112を第1腹側部とし、右腹側部111を第2腹側部としてもよい。
また、本実施形態では、折り線Cを右腹側部111に設けたが、折り線Cは、左腹側部112に設けられていてもよいし、右腹側部111と左腹側部112との双方に設けられていてもよい。
また、以上説明した本実施形態の紙おむつ1によれば、第1差込部41は、表面シート10aに第1差込部形成用シート411を接着することによって形成され、第1差込部形成用シート411は、当該第1差込部形成用シート411の縁部のうちの第1部分を除く部分が、表面シート10aに接着されており、第1部分は、第1差込部41の差込口(第1差込口)を形成する部分(本実施形態の場合、縁部411d)を含んでいる。
そして、第1差込部形成用シート411の縁部のうちの第1差込部41の差込口(第1差込口)を形成する部分(本実施形態の場合、縁部411d)に、弾性部材412を設けるように構成することが可能である。
このように構成することによって、第1差込部形成用シート411の縁部のうちの第1差込部41の差込口(第1差込口)を形成する部分に平面ギャザーが形成され、第1差込部41の差込口(第1差込口)を拡げることができるため、第1差込部41に吸収パッドPが差し込みやすくなり、また、第1差込部41に差し込んだ吸収パッドPを平面ギャザーで押さえることができるため、紙おむつ1の装着作業中や装着後に吸収パッドPが第1差込部41から抜けたり吸収パッドPが位置ズレしたりすることを抑制することができる。
また、以上説明した本実施形態の紙おむつ1によれば、変形例1のように、第1部分は、さらに、第1差込部41の差込口(第1差込口)を形成する部分に対向する部分(変形例1の場合、縁部411b)を含んでいてもよい。すなわち、第1差込部41は、差込口(第1差込口)と、当該差込口に対向する開口(第1対向口)と、の2つの開口を有していてもよい。
このように第1差込部41が2つの開口を有する場合、吸収パッドPの角部P1,P2を差込部41,42に差し込み、右腹側部111と左腹側部112とを重ねた状態で、第1角部P1の第1対向口からの引き出し量を調整して、吸収パッドPの巻き具合を調整することができるため、より安定した装着感を得ることができる。
また、以上説明した本実施形態の紙おむつ1によれば、第2差込部42は、表面シート10aに第2差込部形成用シート421を接着することによって形成され、第2差込部形成用シート421は、当該第2差込部形成用シート421の縁部のうちの第2部分を除く部分が、表面シート10aに接着されており、第2部分は、第2差込部42の差込口(第2差込口)を形成する部分(本実施形態の場合、縁部421c)を含んでいる。
そして、第2差込部形成用シート421の縁部のうちの第2差込部42の差込口(第2差込口)を形成する部分(本実施形態の場合、縁部421c)に、弾性部材422を設けるように構成することが可能である。
このように構成することによって、第2差込部形成用シート421の縁部のうちの第2差込部42の差込口(第2差込口)を形成する部分に平面ギャザーが形成され、第2差込部42の差込口(第2差込口)を拡げることができるため、第1差込部41に吸収パッドPが差し込みやすくなり、また、第2差込部42に差し込んだ吸収パッドPを平面ギャザーで押さえることができるため、紙おむつ1の装着作業中や装着後に吸収パッドPが第2差込部42から抜けたり吸収パッドPが位置ズレしたりすることを抑制することができる。
また、以上説明した本実施形態の紙おむつ1によれば、変形例2のように、第2部分は、さらに、第2差込部42の差込口(第2差込口)を形成する部分に対向する部分(変形例2の場合、縁部421d)を含んでいてもよい。すなわち、第2差込部42は、差込口(第2差込口)と、当該差込口に対向する開口(第2対向口)と、の2つの開口を有していてもよい。
このように第2差込部42が2つの開口を有する場合、第2差込部42に差し込んだ吸収パッドPの第2角部P2の先端部を折り曲げて第2対向口から第2差込部42に差し込むことで、吸収パッドPに巻き癖を付けることができるため、より吸収パッドPが円錐形状となるように巻いた状態になりやすくなる。
また、以上説明した本実施形態の紙おむつ1によれば、第1腹側部(右腹側部111)と第2腹側部(左腹側部112)とは、分割可能に連結されているように構成することが可能である。
このように構成することによって、第1腹側部(右腹側部111)と第2腹側部(左腹側部112)とを分割する必要がある場合(例えば、紙おむつ1に取り付けた吸収パッドPで男性器を被包して使用する場合)だけでなく、右腹側部111と左腹側部112とを分割する必要がない場合(例えば、紙おむつ1に吸収パッドPを取り付けないで使用する場合や、紙おむつ1に取り付けた吸収パッドPを単に宛がって使用する場合)にも、吸収性物品(紙おむつ1)を使用することができる。
更に、本発明の範囲は上記に限られることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改良ならびに設計の変更を行っても良い。
1 紙おむつ(吸収性物品)
10a 表面シート
10b 裏面シート
10c 吸収体
11 腹側部
12 背側部
21 ファスニング基材(着脱部)
30 被着部(着脱部)
41 第1差込部
42 第2差込部
111 右腹側部(第1腹側部)
112 左腹側部(第2腹側部)
411 第1差込部形成用シート
412 弾性部材
421 第2差込部形成用シート
422 弾性部材
P 吸収パッド
P1 第1角部(一の角部)
P2 第2角部(一の角部に隣接する一方の角部)

Claims (8)

  1. 透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体とを備え、略矩形状の吸収パッドを取り付けた状態で使用可能な吸収性物品において、
    装着時に人体の腹側に位置する腹側部と背側に位置する背側部とを有し、
    前記腹側部は、当該腹側部の幅方向に並ぶ第1腹側部と第2腹側部とに分割されており、
    前記第1腹側部の分割側の端部には、前記表面シート側に、前記吸収パッドが有する4つの角部のうち、一の角部を差し込むことが可能な第1差込口を有する第1差込部が設けられており、
    前記第2腹側部の分割側の端部には、前記表面シート側に、前記4つの角部のうち、前記一の角部に隣接する一方の角部を差し込むことが可能な第2差込口を有する第2差込部が設けられており、
    前記第2腹側部の外側に前記第1腹側部を重ねた状態で着脱自在な着脱部を備え
    前記第1腹側部及び前記第2腹側部は、分割側の端部を前記裏面シート側へと折り返すことが可能であり、
    前記第1差込部及び前記第2差込部は、前記第1腹側部及び前記第2腹側部を前記裏面シート側へと折り返した状態で、前記第1差込口と前記第2差込口とが向かい合うように形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記第1差込部は、前記表面シートに第1差込部形成用シートを接着することによって形成され、
    前記第1差込部形成用シートは、当該第1差込部形成用シートの縁部のうちの第1部分を除く部分が、前記表面シートに接着されており、
    前記第1部分は、前記第1差込部の前記第1差込口を形成する部分を含むことを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記第1差込部形成用シートの縁部のうちの前記第1差込部の前記第1差込口を形成する部分には、弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記第1部分は、さらに、前記第1差込部の前記第1差込口を形成する部分に対向する部分を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の吸収性物品。
  5. 前記第2差込部は、前記表面シートに第2差込部形成用シートを接着することによって形成され、
    前記第2差込部形成用シートは、当該第2差込部形成用シートの縁部のうちの第2部分を除く部分が、前記表面シートに接着されており、
    前記第2部分は、前記第2差込部の前記第2差込口を形成する部分を含むことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記第2差込部形成用シートの縁部のうちの前記第2差込部の前記第2差込口を形成する部分には、弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の吸収性物品。
  7. 前記第2部分は、さらに、前記第2差込部の前記第2差込口を形成する部分に対向する部分を含むことを特徴とする請求項5または6に記載の吸収性物品。
  8. 前記第1腹側部と前記第2腹側部とは、分割可能に連結されていることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の吸収性物品。
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