本発明の一実施形態に係るシステムについて図1〜図3を参照して説明する。
図1は、テレビ10の制御部118の構成を主に示すブロック図である。図2は、テレビ10の構成を示すブロック図である。図3は、テレビ10と、配信装置20とを含むシステム1の構成を示すブロック図である。
まず、本実施形態に係るシステム1を構成するテレビ10について、図1および図2を参照して説明する。なお、本発明に係る表示処理装置の範囲は、テレビ10には限定されず、外部又は内部の表示画面に番組表を表示する表示機能を有する表示処理装置であってテレビ10と同様の特徴を有する表示処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、ゲーム機器、カーナビゲーション機器、タブレット端末、スマートフォン等)であってもよい。また、以下の説明において、「番組表」は、放送チャンネルを示す軸と、放送時刻を示す軸とによって張られる平面に番組セルが配置される一般的な電子番組表であるが、これは本発明を限定するものではない。すなわち、複数の番組の中から何れかの番組を選択することが可能な番組表であればよく、番組表の構成は上記の構成に限定されるものではない。
また、本明細書において、番組表における番組を選択するとは、当該番組の番組セルを指し示すようにカーソル(カーソルC1)を移動させることを指す。本明細書における「選択する」との文言は、他の文献において、「フォーカスする」と表現されることもある。
(テレビ10の概要)
テレビ10は、番組表から番組が選択された場合に、番組表の隣に、その番組を提供するスポンサーにより提供される他の番組を宣伝する内容のWEBページを表示するようになっている。
また、テレビ10は、WEBページの表示中に所定の番組表操作を受け付けると、該他の番組の番組セルを指し示すようにカーソルC1を移動させるようになっている。
(テレビ10の構成)
まず、テレビ(表示処理装置)10の構成について、図2を参照して説明する。図2は、テレビ10の構成を示すブロック図である。
テレビ10は、図2に示すように、外部入力端子101、地上デジタル放送チューナ102、衛星放送チューナ103、録画再生部104、BDドライブ105、映像セレクタ106、映像処理回路107、OSD(On-Screen Display)生成部108、LCD(Liquid Crystal Display)コントローラ109、LCD110、音声セレクタ111、音声処理回路112、アンプ113、スピーカ114、通信部115、ROM116、RAM117、制御部118、赤外線受光部119、カメラ120、および、HDドライブ121を備えている。図2においては、映像信号の経路を実線で、音声信号の経路を1点鎖線で、データや制御信号の経路(バス)を太線で示している。
外部入力端子101は、映像入力端子101aと音声入力端子101bとを含む。映像入力端子101aは、映像信号を入力するためのものであり、例えば、DVI端子である。音声入力端子101bは、音声信号を入力するためのものであり、例えば、S/PDIF端子である。ただし、外部入力端子101は、これに限定されず、映像入力端子101aと音声入力端子101bとが一体化されたHDMI(High-Definition Multimedia Interface、登録商標)端子などであってもよい。
地上デジタル放送チューナ102は、地上デジタル放送により放送される放送番組を受信するためのチューナである。地上デジタル放送チューナ102は、放送番組の映像ESや音声ES等のESに加え、SI/EPG情報を受信する。SI/EPG情報に含まれるイベント情報テーブル(EIT:Event Information Table)には、放送番組の情報を示す番組情報が含まれている。なお、「番組情報」には、例えば、該放送番組を示すイベントID(EventID)、該放送番組が放送されるチャンネルを示すサービスID(ServiceID)、番組名、放送開始日時(start_time)、放送時間の長さ(duration)、出演者名、及び、該放送番組に関する説明などが含まれる。
なお、次世代の超高精細度テレビジョン放送においては、MH−EIT(MPEG-H Event Information Table)と呼ばれるEITが用いられる。本明細書中における「EIT」の概念には、「現行放送のEIT」及び「MH−EIT」の双方が含まれるものとする。
地上デジタル放送チューナ102は、例えば、受信信号をアナログベースバンド信号に変換するRF部、アナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換するADC部、デジタルベースバンド信号からMPEG2ストリームを復調する復調部、および、MPEG2ストリームから映像信号および音声信号を復号する復号部により構成することができる。
地上デジタル放送チューナ102により受信されたEITは、制御部118に供給される。また、地上デジタル放送チューナ102により復調されたMPEG2ストリームは、バスを介して録画再生部104に供給される。さらに、地上デジタル放送チューナ102により復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給される。なお、地上デジタル放送チューナ102が何れのチャンネルを復調対象として選択するかは、制御部118により制御される。
衛星放送チューナ103は、衛星放送により放送される放送番組及びEITを受信するためのチューナである。衛星放送チューナ103は、地上デジタル放送チューナ102と同様に、番組情報を取得するための取得手段としても機能する。衛星放送チューナ103は、例えば、受信信号をアナログベースバンド信号に変換するRF部、アナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換するADC部、デジタルベースバンド信号からMPEG2ストリームを復調する復調部、および、MPEG2ストリームから映像信号を復号する復号部により構成することができる。
衛星放送チューナ103により受信されたEITは、制御部118に供給される。また、衛星放送チューナ103により復調されたMPEG2ストリームは、録画再生部104に供給される。さらに、衛星放送チューナ103により復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給さる。なお、衛星放送チューナ103が何れのチャンネルを介して伝送されるMPEG2データストリームを復調するかは、制御部118により選択される。
録画再生部104は、録画部104aと再生部104bとを含む。録画部104aは、地上デジタル放送チューナ102および衛星放送チューナ103の何れかからMPEG2ストリームを取得し、取得したMPEG2ストリームを記録装置に書き込む。録画部104aは、テレビ10に内蔵されたBDドライブ105、テレビ10に内蔵されたHDドライブ121、および、USB(Universal Serial Bus)インターフェース(不図示)に接続されたHDドライブ(不図示)を、MPEG2ストリームを記録するための記録装置として利用することができる。再生部104bは、記録装置からMPEG2ストリームを読み出し、読み出したMPEG2ストリームから映像信号および音声信号を復号する。再生部104bにより復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給される。
映像セレクタ106には、上述した4種類の映像信号が供給される。すなわち、(1)外部入力端子101(特に映像入力端子101a)から入力された映像信号、(2)地上デジタル放送チューナ102にて復号された映像信号、(3)衛星放送チューナ103にて復号された映像信号、および、(4)録画再生部104(特に再生部104b)にて復号された映像信号が入力される。映像セレクタ106は、上記(1)〜(4)の映像信号のうちの何れか1つを選択する。映像セレクタ106によって選択された映像信号は、映像処理回路107に供給される。なお、映像セレクタ106が何れの映像信号を選択するかは、制御部118によって制御される。
映像処理回路107は、映像セレクタ106から供給された映像信号に画質調整処理を施す。また、映像処理回路107は、映像セレクタ106から供給された映像信号にスケーリング処理を施す。ここで、画質調整処理とは、例えば、映像信号を加工することによって、その映像信号が表す映像の輝度、シャープネス、および、コントラストの少なくとも何れかを変更することを指す。また、スケーリング処理とは、映像信号を加工することによって、その映像信号が表す映像のサイズを相似拡大または相似縮小することを指す。映像処理回路107によって加工された映像信号は、LCDコントローラ109に供給される。なお、映像処理回路107が画質およびサイズをどのように変更するかは、制御部118によって制御される。
OSD生成部108は、制御部118から供給されたOSDデータからOSD画像を生成(レンダリング)する。OSD生成部108が生成するOSD画像としては、電子番組表などが挙げられる。OSDデータとしては、例えば、SVG(Scalable Vector Graphics)を用いることができる。OSD生成部108により生成されたOSD画像は、映像処理回路107から供給された映像信号に重畳され、LCDコントローラ109に供給される。
LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された映像信号に基づいて、その映像信号が表す映像を表示するようにLCD110を駆動する表示手段として機能する。また、OSD生成部108からOSD画像が供給されている場合、LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された映像信号にOSD画像が重畳されたものに基づいて、その映像信号が表す映像を表示するようにLCD110を駆動する表示手段として機能する。
音声セレクタ111には、上述した4種類の音声信号が供給される。すなわち、(1)外部入力端子101(特に音声入力端子101b)から入力された音声信号、(2)地上デジタル放送チューナ102にて復号された音声信号、(3)衛星放送チューナ103にて復号された音声信号、および、(4)録画再生部104(特に再生部104b)にて復号された音声信号が入力される。音声セレクタ111は、上記(1)〜(4)の音声信号のうちの何れか1つを選択する。
音声セレクタ111によって選択された音声信号は、音声処理回路112に供給される。なお、音声セレクタ111が何れの音声信号を選択するかは、制御部118によって制御される。ただし、映像セレクタ106における映像の選択と、音声セレクタ111における音声の選択とは連動しており、例えば、映像セレクタ106が地上デジタル放送チューナ102から供給された映像信号を選択しているときには、音声セレクタ111も地上デジタル放送チューナ102から供給された音声信号を選択する。
音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声信号に音量調整処理を施す。また、音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声信号に音質調整処理を施す。ここで、音量調整処理とは、音声信号を加工することによって、その音声信号が表す音声の音量を変更することを指す。また、音質調整処理とは、音声信号を加工することによって、その音声信号が表す音声の周波数特性を変更すること(例えば、低域の強調や高域の強調など)を指す。音声処理回路112によって加工された音声信号は、アンプ113に供給される。なお、音声処理回路112によって音量および音質をどのように変更するかは、制御部118によって制御される。
アンプ113は、音声処理回路112から供給された音声信号に基づいて、その音声信号が表す音声を出力するようにスピーカ114を駆動する。
制御部118は、赤外線受光部119が受信したリモコン信号、および、カメラ120が撮像した画像に応じて上記各部を制御する。赤外線受光部119を用いた制御としては、例えば、リモコン信号に応じて番組表を表示する制御や、番組表を表示している状態において、当該番組表において選択される番組をリモコン信号に応じて切り替える制御などが挙げられる。また、赤外線受光部119を用いた制御の他の例としては、地上デジタル放送チューナ102および衛星放送チューナ103の受信チャンネルをリモコン信号に応じて切り替える制御や、映像セレクタ106および音声セレクタ111にて選択する映像信号および音声信号をリモコン信号に応じて切り替える制御などが挙げられる。また、カメラ120を用いた制御としては、例えば、映像処理回路107にて画質をどのように調整するかを、撮像した画像に基づいて特定した視聴者に応じて切り替える制御などが挙げられる。
ROM116は、制御部118によって実行されるプログラムなどの固定データが格納されるメモリであって、電源を落としても内容が消去されない不揮発なメモリである。一方、RAM117は、制御部118が演算のために参照するデータや、制御部118が演算によって生成したデータなどの可変データが格納される、読み出し可能かつ書き込み可能なメモリである。
通信部115は、インターネットなどのネットワーク30をテレビ10に接続するためのインターフェースである。通信部115としては、例えば、インターネットに接続可能なイーサーネット(登録商標)インターフェースを挙げることができるが、これに限定されるものではない。
テレビ10は、通信部115以外にも、外部機器を接続可能なインターフェースを備えていてもよい。外部機器を接続可能なインターフェースとしては、例えば、USB機器をテレビ10に接続可能なUSBインターフェースを挙げることができる。テレビ10に接続可能なUSB機器としては、HD(ハードディスク)ドライブなどの記録装置が代表的である。
なお、テレビ10の備える、外部機器を接続するためのインターフェースは、USBインターフェースに限定されない。すなわち、USBインターフェースは、例えば、ATA(Advanced Technology Attachment)、ATAPI(ATA Packet Interface)、IEEE1394、HDMI、および、LANなどの有線接続用インターフェース、あるいは、IEEE80211などの無線接続用インターフェースに置換することが可能である。さらに、SDカードが接続されている場合には、このSDカードを外部機器として利用してもよい。
また、本実施形態においては、地上デジタル放送の方式として、MPEG2ストリームを多重化する方式(米国におけるATSC方式や日本におけるISDB−T方式など)を想定しているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、MPEG2ストリームを多重化する代わりに、MPEG4ストリーム等を多重化する方式(欧州におけるDVB−T/DVB−T2方式など)に対しても本発明を適用することができる。後者の場合、復調したMPEG4ストリームをそのまま記録媒体に記録する構成を採用してもよいし、あるいは、復調したMPEG4ストリームをMPEG2ストリームに変換して記録媒体に記録する構成を採用してもよい。
(制御部118の構成)
次に、制御部118の機能構成について図1を参照して説明する。図1は、制御部118の機能構成を示すブロック図である。
図1に示すように、制御部118は、情報取得部(取得手段)11、コンテンツ取得部12、及び表示処理部(第1表示処理手段および第2表示処理手段)13として機能するように構成されている。
情報取得部11は、番組表から番組が選択された場合に表示すべきWEBページ(具体的には、該番組のスポンサーにより提供される関連番組(番組表に載っている他の番組)を宣伝するWEBページ)の取得先を示すURL情報と、該関連番組を識別するための関連番組情報とを取得する。具体的には、情報取得部11は、地上デジタル放送チューナ102または衛星放送チューナ103から、上記URL情報(取得先情報)および上記関連番組情報(識別情報)を含むEITを受信することにより、上記URL情報及び上記関連番組情報を取得する。
情報取得部11は、EITを構文解析し、番組表内の番組毎のレコード(対象の番組に関する番組情報を含むレコードであって、存在する場合には更に上記URL情報と上記関連番組情報とを含むレコード)から構成される番組情報テーブルを生成し、RAM117に格納しておく。
コンテンツ取得部12は、番組表の中から番組が選択された場合に、番組情報テーブルの対象レコード(選択された番組に関するレコード)を参照し、対象レコード内のURL情報を参照し、通信部115を介してWEBページのデータ(例えば、HTMLデータ)を取得する。コンテンツ取得部12は、取得したデータを表示処理部13に供給する。
表示処理部13は、LCD110に番組表が表示されていない時に赤外線受光部119が「番組表」ボタンに対応するリモコン信号を受信すると、番組表の一部の範囲を示す番組表画面のOSDデータを生成し、生成したOSDデータをOSD生成部108に供給する。即ち、表示処理部13は、OSD生成部108を介して、番組表の一部の範囲をLCD110に表示する。
また、表示処理部13は、コンテンツ取得部12からWEBページのデータが供給されると、番組表の隣にWEBページが配置されているような番組表画面を示すOSDデータを生成し、生成したOSDデータをOSD生成部108に供給する。即ち、表示処理部13は、OSD生成部108を介して、該WEBページを新たに表示する。なお、この番組表画面には、アクティブな領域を、番組表表示用の領域およびWEBページ表示用の領域のうちの一方の領域から他方の領域に切り替えるためのカーソル(カーソルC2)が設けられている。
表示処理部13は、WEBページの領域がアクティブな領域になっている時に赤外線受光部119が「決定」ボタンに対応するリモコン信号を受信すると、対象レコード(選択されている番組に関するレコード)の関連番組情報を参照し、番組を選択するためのカーソルC1が関連番組の番組セルを指し示すように、カーソルC1を移動させる。即ち、表示処理部13は、赤外線受光部119が該リモコン信号を受信した時に関連番組の番組セルが表示範囲に含まれていない場合には、関連番組の番組セルが表示範囲に含まれる(該番組セルがカーソルC1によって指し示された状態で表示される)ように、番組表の表示を更新する。
(配信装置20の構成)
続いて、本実施形態に係るシステムを構成する配信装置20について図3を参照して説明する。図3は、テレビ10と配信装置20とを含むシステム1の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、配信装置20は、AVエンコーダ201、SI/EPG生成部202、多重化処理部203、暗号化処理部204、変調処理部205、及び送信部206を備えている。
AVエンコーダ201は、放送番組の映像信号及び音声信号を圧縮する。AVエンコーダ201により映像信号を圧縮する方式としては、MPEG2が用いられる。また、AVエンコーダ201により音声信号を圧縮する方式としては、AACが用いられる。AVエンコーダ201により圧縮された映像信号及び音声信号は、多重化処理部203に供給される。
SI/EPG生成部202は、SI/EPG情報を生成する。SI/EPG情報には、番組表に含まれる各番組について、前述の番組情報が含まれている。また、SI/EPG情報には、番組表に含まれる全部または一部の番組の各々について、前述のURL情報及び関連番組情報が含まれている。SI/EPG生成部202は、生成したSI/EPG情報を多重化処理部203に供給する。
多重化処理部203は、AVエンコーダ201から供給された映像信号及び音声信号と、SI/EPG生成部202から供給された制御情報及びEITとを多重化してMPEG2ストリームを生成する。多重化処理部203により生成されたMPEG2ストリームは、暗号化処理部204に供給される。なお、多重化処理部203において、データ放送、文字スーパー、及び字幕等に関するデータをさらに多重化する構成としてもよい。
暗号化処理部204は、多重化処理部203から供給されたMPEG2ストリームを暗号化する。暗号化処理部204による暗号化のアルゴリズムとしては、Multi2が用いられる。暗号化処理部204により暗号化されたMPEG2ストリームは、変調処理部205に供給される。
変調処理部205は、暗号化処理部204から供給されたMPEG2ストリームであって、暗号化されたMPEG2ストリームを変調し、放送信号を生成する。変調処理部205による変調方式として、地上デジタル放送においてはOFDMが用いられ、衛星放送においては8PSKが用いられる。変調処理部205により生成された放送信号は、送信部206に供給される。なお、この放送信号には、番組情報、URL情報及び関連番組情報が含まれている。すなわち、変調処理部205は、送信部206を介して、URL情報及び関連番組情報を配信する配信手段として機能する。
送信部206は、変調処理部205から供給された放送信号を送信する送信装置である。
(URL情報及び関連番組情報の詳細について)
次に、SI/EPG生成部202が生成するSI/EPG情報に含まれるURL情報及び関連番組情報の詳細について、図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態における特徴的な記述子(関連番組情報記述子)のデータ構造を示す図である。
SI/EPG情報には、番組表内の番組毎に、図4のデータ構造を持つ関連番組情報記述子が含まれている。また、図4に示すように、関連番組情報記述子には、以下の(1)〜(5)に示す情報と、関連番組情報を構成する以下の(6)〜(11)に示す情報と、が記述されている。
(1)descriptor_tag:複数の記述子を識別するための8ビットの情報である。
(2)descriptor_length:記述子のデータ部分の全バイト長を規定するための8ビットの情報である。
(3)URL_length:対象の番組が番組表から選択された場合に表示すべきWEBページの取得先を示すURLの長さを示す8ビットの情報であり、(4)に示す情報と共にURL情報を構成する。
(4)URL_byte:URLを構成する各文字を示す8ビットの情報であり、(3)に示す情報と共にURL情報を構成する。
(5)number_of_relation_event:該WEBページに関連する関連番組の数を示す8ビットのフィールドである。本実施形態では、number_of_relation_eventの値は必ず“1”である。
(6)original_network_id:ネットワーク固有の識別子を示す16ビットの情報である。
(7)transport_stream_id:オリジナルネットワークのトランスポートストリームの固有の識別子を示す16ビットの情報である。
(8)service_id:関連番組が放送されるチャンネルの識別子を示す16ビットの情報である。
(9)event_id:番組表を構成する番組群の中から関連番組を識別するための識別子を示す16ビットの情報である。
(10)start_time:関連番組の放送開始日時を示す40ビットの情報である。
(11)duration:関連番組の長さを示す24ビットの情報である。
なお、図4におけるNは、番組表から対象の番組が選択された場合に表示されるべきWEBページの数を示している。本実施形態では、基本的に、関連番組情報記述子におけるNは“1”であるが、関連番組情報記述子におけるNが“0”になるような番組も存在し得る。
即ち、SI/EPG生成部202は、番組表に含まれる全部または一部の番組の各々について、URL情報と関連番組情報とのペアを含むような関連番組情報記述子を生成し、各番組の番組情報と各番組の関連番組情報記述子とをEITに含むようなSI/EPG情報を生成する。
なお、情報取得部11は、このSI/EPG情報を参照することにより、前述の番組情報テーブルを生成する。図5は、テレビ10(情報取得部11)が生成する番組情報テーブルの一部分を模式的に例示した図である。図5に示すように、番組情報テーブルには、番組情報、該番組情報が示す番組が番組表から選択された場合に表示されるWEBページ(関連番組を宣伝するためのWEBページ)のURL情報、及び、関連番組情報が含まれる。
(テレビ10の動作)
次に、番組表を表示させる操作信号を受信してから番組表の表示を終了するまでのテレビ10の動作の概略について図6〜図9を参照して説明する。図6〜図8は、該動作中におけるテレビ10の表示内容を例示した図である。図9はテレビ10の該動作を概略的に示すフローチャートである。
(ステップS101)
赤外線受光部119が番組表を表示する操作指示を示すリモコン信号を受信すると、表示処理部13は、番組表の一部の範囲を示すOSDデータを生成し、OSD生成部108を介して、表示画面の左半分を占めるように番組表を表示する。表示処理部13は、S101の後、S102に進む。
(ステップS102)
続いて、表示処理部13は、番組情報テーブルの該当レコード(カーソルC1が指し示している番組のレコード)にURL情報が含まれているか否かを判定する。
表示処理部13は、該当レコードにURL情報が含まれていると判定した場合にはS103に進み、該当レコードにURL情報が含まれていないと判定した場合にはS110に進む。
(ステップS103)
表示処理部13は、コンテンツ取得部12に対し、番組情報テーブルの該当レコードのURL情報に基づきWEBページのデータを取得するように指示する。コンテンツ取得部12は、指示に従ってWEBページのデータを取得し、取得したデータを表示処理部13に供給する。
データを受け取った表示処理部13は、OSD生成部108を介して、表示画面の右半分を占めるようにWEBページを表示する。カーソルC1が指し示している番組が番組10である場合、表示処理部13は、例えば図6に示すように、番組10を提供するスポンサーによって提供される関連番組59を宣伝するためのWEBページを表示する。
(ステップS104)
表示処理部13は、カーソルC2を移動させる操作指示をテレビ10が受け付けたか否かを判定する。表示処理部13は、該操作指示をテレビ10が受け付けたと判定した場合にはS105に進み、該操作指示をテレビ10が受け付けていないと判定した場合にはS106に進む。
(ステップS105)
表示処理部13は、番組表表示用の領域およびWEBページ表示用の領域のうちの一方の領域を指し示しているカーソルC2を、他方の領域を指し示すように移動させる。
例えば、図6に示すようにカーソルC2が番組表表示用の領域を指し示している場合、表示処理部13は、カーソルC2を、WEBページ表示用の領域を指し示すように移動させる。その結果、テレビ10の表示画面は、図7に示すような状態になる。
そして、制御部118は、移動後のカーソルC2が指し示す領域をアクティブにする。
テレビ10は、S105の後、S104に戻る。
(ステップS106)
表示処理部13は、赤外線受光部119が「決定キー」の押下を示す操作信号を受け付けたか否かを判定する。表示処理部13は、該操作信号を赤外線受光部119が受け付けたと判定した場合にはS107に進み、該操作信号を赤外線受光部119が受け付けていないと判定した場合にはS110に進む。
(ステップS107)
表示処理部13は、WEBページ表示用の領域がアクティブになっているか否かを判定する。表示処理部13は、WEBページ表示用の領域がアクティブになっていると判定した場合にはS108に進み、WEBページ表示用の領域がアクティブになっていない(即ち、番組表表示用の領域がアクティブになっている)と判定した場合にはS104に戻る。
なお、図9に示してはいないが、後者の場合、制御部118は、カーソルC1が指し示している番組の録画予約処理を行った上でS104に戻ることになる。
(ステップS108)
表示処理部13は、該当レコードの関連番組情報を参照し、カーソルC1が関連番組の番組セルを指し示す位置に表示されるように、番組表の表示を更新する。
即ち、S108の直前において番組表表示用の領域に表示されている「番組表の一部の範囲」に関連番組の番組セルが含まれていない場合には、関連番組の番組セルが番組表表示用の領域に表示されるように番組表の表示を更新する。その結果、S108の後に番組表表示用の領域に表示される「番組表の一部の範囲」には、関連番組(例えば、関連番組59)の番組セルが含まれることになる。
表示処理部13は、S108の後、S109に進む。
(ステップS109)
表示処理部13は、WEBページ表示用の領域を指し示しているカーソルC2を、番組表表示用の領域を指し示すように移動させる。
そして、制御部118は、番組表表示用の領域をアクティブにする。
テレビ10は、S109の後、S102に戻る。
(ステップS110)
表示処理部13は、カーソルC1を移動させる操作指示をテレビ10が受け付けたか否かを判定する。表示処理部13は、該操作指示をテレビ10が受け付けたと判定した場合にはS102に戻り、該操作指示をテレビ10が受け付けていないと判定した場合にはS111に進む。
(ステップS111)
表示処理部13は、番組表の表示を終了させる操作指示をテレビ10が受け付けたか否かを判定する。表示処理部13は、該操作指示をテレビ10が受け付けていないと判定した場合にはS104に戻り、該操作指示をテレビ10が受け付けたと判定した場合には図9のフローチャートに従った動作を終了する。
以上の動作の説明からわかるように、テレビ10のユーザは、テレビ10に表示されている番組表画面が図7に示すような状態になっている時に「決定」ボタンを押した場合、番組表画面が図8に示すように更新されるのを視認することになる。
そして、ユーザは、番組表画面が図8に示すように更新された後に単に「決定」ボタンを押下するだけで、関連番組59の録画予約を行うことができる。
(付記事項1)
前述の番組10と関連番組59とは、同一シリーズに属するシリーズ物の番組であってもよい。例えば、番組10はある連続ドラマの第P話であり、番組59は、その連続ドラマの第Q話(Q>P)であってもよい。
(付記事項2)
制御部118は、番組表表示用の領域がアクティブになっている時に赤外線受光部119が「決定キー」の押下を示す操作信号を受け付けた場合、カーソルC1が指し示している番組の録画予約処理ではなく、当該番組の視聴予約処理を行ってもよい。
(付記事項3)
上記実施形態では、WEBコンテンツの一例としてWEBページを挙げたが、WEBコンテンツは、ネットワーク(インターネット等)を通じて配信される動画コンテンツであってもよい。
(付記事項4)
テレビ10は、4K×2K表示または8K×4K表示に対応した超高精細型テレビであることが望ましいが、本発明に係る表示処理装置は、そのような超高精細型テレビには限定されない。
(テレビ10の利点)
以上の説明から以下のことが言える。
即ち、テレビ10は、情報取得部11と表示処理部13とを備えている。
表示処理部13(第1表示処理手段)は、番組表の一部の範囲をLCD110に表示する。
情報取得部11(取得手段)は、上記番組表から番組が選択された場合に表示すべき「関連番組(他の番組)を宣伝するためのWEBページ」の取得先を示すURL情報(取得先情報)と該WEBページが宣伝する該関連番組を識別する関連番組情報(該関連番組の識別情報)とを取得する。
表示処理部13(第2表示処理手段)は、URL情報が示す取得先から取得したWEBページをLCD110に表示する。
表示処理部13(第1表示処理手段)は、第WEBページの表示中の「決定」ボタンの押下(所定の番組表操作)をトリガとして、上記関連番組情報を参照し、該WEBページに関連する内容の上記関連番組の番組セルを上記範囲内に含むように上記番組表の表示を更新する。具体的には、表示処理部13は、カーソルC1が関連番組の番組セルを指し示す位置に表示されるように、番組表の表示を更新する。
上記の構成によれば、番組表から番組を選択することによりその番組に関連する関連番組の存在を知ったユーザは、所定の番組表操作を行うだけで、関連番組の番組セルを指し示す位置にカーソルC1を移動させることができる。
即ち、ユーザは、関連番組の録画予約を行うために、関連番組の放送開始時刻および関連番組が放送されるチャンネルを調べたり、関連番組の番組セルを指し示す位置にカーソルC1を移動させるためにリモコンの「移動」ボタンを何度も押下したりする必要がない。
従って、テレビ10は、番組表から番組を選択した場合に表示されるWEBページが宣伝する他の番組を、ユーザにあまり手間をかけずに視聴させることができる、という効果を奏する。
(配信装置20の利点)
以上の説明から以下のことが言える。
即ち、配信装置20は、番組表を配信する機能を備えている。また、配信装置20は、変調処理部205を備えている。
変調処理部205(第1配信手段、第2配信手段)は、上記番組表から番組を選択する操作を受け付けたテレビ10によって表示されるべき、関連番組(他の番組)を宣伝する内容のWEBページに関し、該WEBコンテンツの取得先を示すURL情報(取得先情報)と、該WEBページが宣伝する関連番組(他の番組)を識別する関連番組情報(該関連番組の識別情報)と、を送信する。
また、テレビ10の動作の説明からわかるように、取得先情報および関連番組情報は、上記の効果を奏するようにテレビ10を機能させるために必要な情報である。
従って、配信装置20は、上記の効果を奏するようにテレビ10を機能させるために必要な情報を配信することができる、という効果を奏する。
〔ソフトウェアによる実現例〕
テレビ10の制御ブロック(特に情報取得部11、コンテンツ取得部12、および表示処理部13)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、テレビ10は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る表示処理装置(例えば、テレビ10)は、番組表の一部の範囲を画面に表示する第1表示処理手段(例えば、表示処理部13)と、上記番組表から番組が選択された場合に表示すべき、他の番組を宣伝する内容のWEBコンテンツ(例えば、WEBページ)に関し、該WEBコンテンツの取得先を示す取得先情報(例えば、URL情報)と該WEBコンテンツが宣伝する他の番組の識別情報(例えば、関連番組情報)とを取得する取得手段(例えば、情報取得部11)と、上記取得先情報が示す取得先から取得した上記WEBコンテンツを上記画面に表示する第2表示処理手段(例えば、表示処理部13)と、を備え、第1表示処理手段は、該WEBコンテンツの表示中の所定の番組表操作(例えば、リモコンの「決定」ボタンの押下)をトリガとして、上記識別情報を参照し、該WEBコンテンツに関連する内容の上記他の番組の番組セルを上記範囲内に含むように上記番組表の表示を更新する。
上記の構成によれば、上記表示処理装置が上記所定の番組表操作を受け付けた後には、表示中のWEBコンテンツに関連する内容の上記他の番組の番組セルが上記画面に表示されている。
これにより、上記WEBコンテンツの内容に興味を持ち、上記他の番組の視聴予約または録画予約を行おうとするユーザは、上記他の番組が放送される時刻およびチャンネルを調べることなく上記所定の番組表操作を行うだけで、上記他の番組の番組セルを容易に探し出すことができる。上記一部の範囲の中から上記他の番組の番組セルを探すだけでよい(番組表全体の中から上記他の番組セルを探し出す必要がない)からである。
従って、上記表示処理装置は、番組表から番組を選択した場合に表示されるWEBコンテンツに関連する内容の他の番組を、ユーザにあまり手間をかけずに視聴させることができる、という効果を奏する。
本発明の態様2に係る表示処理装置では、上記態様1において、第1表示処理手段が、上記範囲内に含まれる上記他の番組の番組セルを指し示す位置に上記番組表から番組を選択するためのカーソル(例えば、カーソルC1)が表示されるように、上記番組表の表示を更新してもよい。
上記の構成によれば、上記ユーザは、上記他の番組が放送される時刻およびチャンネルを調べることなく上記所定の番組表操作を行うだけで、上記カーソルを上記他の番組の番組セルを指し示す位置に移動させることができる。
従って、上記表示処理装置は、上記他の番組を視聴するためにかかる手間を、より一層減らすことができる、という更なる効果を奏する。
本発明の態様3に係るテレビジョン受像機は、上記態様1または上記態様2に係る表示処理装置が備える各手段を備えている。
上記の構成によれば、上記テレビジョン受像機は、上記態様1に係る表示処理装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様4に係る配信装置(例えば、配信装置20)は、番組表を配信する機能を備え、上記番組表から番組を選択する操作を受け付けた機器(例えば、テレビ10)によって表示されるべき、他の番組を宣伝する内容のWEBコンテンツに関し、該WEBコンテンツの取得先を示す取得先情報(例えば、URL情報)を配信する第1情報配信手段(例えば、変調処理部205)と、該WEBコンテンツが宣伝する他の番組の識別情報(例えば、関連番組情報)を配信する第2情報配信手段(例えば、変調処理部205)と、を備えている。
上記関連番組情報は、本発明の態様1に係る表示処理装置を上述の効果を奏するように機能させるために必要な情報である。
上記配信装置は、本発明の態様1に係る表示処理装置を上述の効果を奏するように機能させるために必要な情報を配信することができる、という効果を奏する。
なお、本発明の態様5に係る配信装置では、上記態様4において、第1情報配信手段が、上記番組表に関する情報を含むSI/EPG情報の一部として上記取得先情報を配信するように構成され、第2情報配信手段が、上記SI/EPG情報の一部として上記識別情報を配信するように構成されていてもよい。
本発明の態様6に係るシステムは、上記態様1または上記態様2に係る表示処理装置と、上記態様4または上記態様5に係る配信装置と、を含んでいる。
上記の構成によれば、上記システムは、上記態様1に係る表示処理装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様7に係る表示処理方法は、番組表の一部の範囲を画面に表示する第1表示処理ステップと、上記番組表から番組が選択された場合に表示すべき、他の番組を宣伝する内容のWEBコンテンツに関し、該WEBコンテンツの取得先を示す取得先情報と該WEBコンテンツが宣伝する他の番組の識別情報とを取得する取得ステップと、上記取得先情報が示す取得先から取得した上記WEBコンテンツを上記画面に表示する第2表示処理ステップと、を含み、第1表示処理ステップにて、該WEBコンテンツの表示中の所定の番組表操作をトリガとして、上記識別情報を参照し、該WEBコンテンツに関連する内容の上記他の番組の番組セルを上記範囲内に含むように上記番組表の表示を更新する。
上記の構成によれば、上記表示処理方法は、本発明の態様1に係る表示処理装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様8に係る配信方法は、番組表を配信する機能を備えた配信装置の配信方法であって、上記番組表から番組を選択する操作を受け付けた機器によって表示されるべき、他の番組を宣伝する内容のWEBコンテンツに関し、該WEBコンテンツの取得先を示す取得先情報を配信する第1情報配信ステップと、該WEBコンテンツが宣伝する他の番組の識別情報を配信する第2情報配信ステップと、を含んでいる。
上記の構成によれば、上記配信方法は、本発明の態様4に係る配信装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る表示処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記表示処理装置が備える各手段として動作させることにより上記表示処理装置をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。