JP6309318B2 - 孔壁測定装置及び孔壁測定方法 - Google Patents

孔壁測定装置及び孔壁測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、縦孔の形状を測定するための孔壁測定装置及び孔壁測定方法に関する。
構造物の建設においては、杭基礎を施すことがある。この場合、杭を入れるための縦孔を、無水掘り等により地面に形成する。この縦孔を測定する測定装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の測定装置は、水平面内で直交する2方向に超音波を発信・受信する超音波測定装置を、杭孔内で降下させ、かつ超音波測定装置を孔径の中心位置に移動させながら所望ピッチ毎に孔径を2方向にて測定する。これにより、杭孔のある深度において水平面内の2方向の孔径を測定することができる。
また、縦孔の底部が広くなっている場合もあり、この拡径部を測定する測定方法も知られている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2に記載の測定方法では、拡径部の杭孔底の中心に測定基準部材を設置し、杭孔内に設置したカメラにより拡径部の杭孔底の底縁と測定基準部材とを撮影して、この撮影した画像により拡径部の径寸法を測定する。
特開2001−271343号公報 特開2011−191247号公報
特許文献1に記載された技術では、垂直方向の測定ができないため、孔の底部の形状を把握することができない。また、特許文献2に記載された技術では、測定基準部材を杭孔の底の中心に合せて設定する必要があるため、設置に手間が掛かるという課題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、縦孔の形状を効率的に把握するための孔壁測定装置及び孔壁測定方法を提供することにある。
上記課題を解決する孔壁測定装置は、単色光を照射する照射部と、前記単色光を受光して反射面までの距離を測定する計測部とを備えた測定部と、前記測定部を縦孔内に吊り下げて、昇降させる揚重部とを備えた孔壁測定装置であって、前記測定部は、前記単色光の走査範囲に前記縦孔の底面を含むように前記計測部を揺動させる揺動部を備え、前記揚重部は、前記計測部を垂直軸回りに回動可能であり、前記揺動部は、前記縦孔内において、前記測定部の昇降時に前記計測部を揺動させ、前記測定部は、前記昇降時に前記縦孔の底面を含む走査範囲で測定を行なうことを要旨とする。
この構成によれば、揚重部は、揺動する測定部を昇降及び垂直軸回りに回動させるので、縦孔の底部において測定部から縦孔の壁部までの距離を測定することができる。そして、測定したときの測定部の位置から測定した距離を点としてプロットして表示することにより、縦孔の底部の形状を3次元的に把握することができる。
上記孔壁測定装置において、前記縦孔内での前記測定部の降下時と上昇時において、前記測定部は異なる方向を向いて測定を行なうことが好ましい。この構成によれば、昇降時においても測定部から縦孔までの距離を測定するので、縦孔の軸部における形状を詳細に把握することができる。また、測定部は、降下した時とは異なる方向の向きで上昇するので、一往復で、縦孔の全体形状を効率的かつ詳細に把握することができる。
上記孔壁測定装置において、前記照射部は、前記縦孔に吊り下げられた目印部材に対して前記単色光を照射し、前記計測部は、前記目印部材において反射した前記単色光を受光することが好ましい。この構成によれば、目印部材の位置に基づいて、測定しているときの測定部の昇降状況を把握することができるので、縦孔の形状を的確に把握することができる。
上記孔壁測定装置において、前記揺動部は、前記照射部からの前記単色光の照射方向が前記縦孔の開口部に向くように前記計測部を揺動させることが好ましい。この構成によれば、開口部の位置に基づいて、測定しているときの測定部の昇降状況を把握することができるので、縦孔の形状を的確に把握することができる。
上記課題を解決する孔壁測定方法は、単色光を照射する照射部と、前記単色光を受光して反射面までの距離を測定する計測部とを備えた測定部と、前記測定部を縦孔内に吊り下げて、昇降させる揚重部とを備えた孔壁測定装置を用いて、前記縦孔の壁面を測定する孔壁測定方法であって、前記測定部は、前記単色光の走査範囲に前記縦孔の底面を含むように前記計測部を揺動させる揺動部を備え、前記揚重部は、前記測定部を前記縦孔の底近傍にまで降下させた後、前記縦孔の開口まで上昇させ、前記揺動部は、前記縦孔内において、前記測定部の昇降時に前記計測部を揺動させ、前記測定部は、前記昇降時に前記縦孔の底面を含む走査範囲で測定を行なうことを要旨とする。
この構成によれば、揚重部は、揺動する測定部を昇降及び垂直軸回りに回動させるので、縦孔の底部において測定部から縦孔の壁部までの距離を測定することができる。そして、測定したときの測定部の位置から測定した距離を点としてプロットして表示することにより、縦孔の底部の形状を3次元的に把握することができる。
上記孔壁測定方法において、前記縦孔の壁に沿って目印部材を吊り下げ、前記照射部は、前記縦孔に吊り下げられた目印部材に対して前記単色光を照射し、前記計測部は、前記目印部材において反射した前記単色光を受光することが好ましい。この構成によれば、目印部材の位置に基づいて、測定しているときの測定部の位置を補正することができるので、縦孔の形状を的確に把握することができる。
上記孔壁測定方法において、前記測定部の降下位置と前記反射面までの距離とを用いて、前記縦孔の3次元モデルを生成することが好ましい。この構成によれば、縦孔までの距離を点としてプロットして表示することにより、縦孔の形状を的確に把握することができる。
本発明によれば、縦孔の形状を効率的に把握することができる。
実施形態における孔壁測定装置の構成を説明する説明図であり、(a)は孔壁測定装置の概略構成図、(b)はレーザ計測部の概略構成図。 実施形態におけるレーザ測定部の走査範囲を説明する説明図。 実施形態における孔壁測定方法を説明する縦孔の概略断面図であって、(a)は測定する前の状態、(b)は目印部材を吊るしたときの状態を示す。 実施形態における孔壁測定方法を説明する縦孔の概略断面図であって、(a)は測定部を降下させた状態、(b)は底部において測定した状態を示す。 実施形態における処理手順を説明する流れ図であって、(a)は測定処理、(b)は点群位置補正処理を示す。 実施形態において出力された点群データのマップの一例を示す説明図。
以下、図1〜図6に従って、本発明を具体化した孔壁測定装置及び孔壁測定方法の一実施形態を説明する。本実施形態においては、地面に掘られた縦孔の形状を、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を用いて測定する。
図1(a)に示すように、本実施形態の孔壁測定装置10は、測定部20と、この測定部20を吊り下げる揚重機30(揚重部)とを備えている。
測定部20は、レーザ計測部21、揺動部22、計測制御部23、揺動制御部24、記憶部26、及び図示しない電源を備え、これらが架台に載置されている。
図1(b)に示すように、レーザ計測部21は、レーザスキャナ21aと慣性計測ユニット21bとを備えている。
レーザスキャナ21aは、単色光としてのレーザ光を照射する照射部と、レーザ光の反射光を受光する受光部とを備えている。本実施形態のレーザスキャナ21aは、正面方向を0度として正負135度の扇状の走査範囲を有し、この走査範囲内に存在する物体で反射されて戻ってきたレーザを検出する。
レーザスキャナ21aは、空間の物理的な形状データを出力することができる走査型の光波距離計である。本実施形態のレーザスキャナ21aは、照射部から所定の走査範囲でレーザ光を照射し、受光部において、この走査範囲内に存在する物体での反射光を検出する。本実施形態では、走査範囲は、正面方向に対して水平方向に±135度とする。このレーザスキャナ21aは、レーザ(反射波)の検出角度、及びレーザの照射〜受光までの時間(伝播時間)を取得することにより、物体との角度(検出角度)及び距離(測定距離)を検出する。更に、レーザスキャナ21aは、計測制御部23と接続されており、レーザ測定値(レーザ光が反射した物体との検出角度及び測定距離)を計測制御部23に供給する。
慣性計測ユニット21bは、レーザ計測部21における3軸の角度及び加速度を測定する。この慣性計測ユニット21bは、公知のように、3軸のジャイロと3方向の加速度センサとから構成される。更に、慣性計測ユニット21bは、計測制御部23と接続されており、測定した時刻における慣性測定値(計測角度及び計測加速度)を計測制御部23に供給する。
図2に示すように、揺動部22は、レーザ計測部21を揺動させる機構を備えている。この揺動部22は、揺動軸C1を中心として、レーザ計測部21を回動させる。本実施形態では、揺動軸C1は、水平方向に延びる軸である。このため、レーザスキャナ21aは、揺動部22により、レーザ光を縦孔h1の上面u1、横面s1、下面の一部d1に走査させるために、上向きに取り付けられている。そして、上面u1、横面s1、下面の一部d1を走査範囲とし、その結果、縦孔h1の開口部に対してもレーザが照射される。また、本実施形態では、揺動部22は、レーザ計測部21を2秒/往復程度で揺動するように制御している。
図1(a)に示す計測制御部23は、レーザ計測部21の測定の開始や停止等を制御する処理を実行する。計測制御部23は、レーザ計測部21において測定した値(レーザ測定値及び慣性測定値)を記憶部26に記憶する。
揺動制御部24は、揺動部22の開始や停止等を制御する処理を実行する。
記憶部26は、例えばハードディスク等で構成されており、レーザ計測部21が測定した測定データを記憶している。ここで、測定データには、レーザ測定情報及び慣性測定情報に関するデータが含まれる。
レーザ測定情報には、測定時刻、レーザスキャナ21aにおいて測定した検出角度及び測定距離に関するデータが含まれる。
慣性測定情報には、測定時刻、慣性計測ユニット21bにおいて測定した計測角度及び計測加速度に関するデータが含まれる。
測定時刻データ領域には、測定した時刻(測定時刻)に関するデータが記録される。
検出角度データ領域及び測定距離データ領域には、測定時刻において反射した物体を検出した角度及び測定された距離に関するデータがそれぞれ記録される。
計測角度データ領域及び計測加速度データ領域には、測定時刻において、慣性計測ユニット21bが測定した3軸方向の角度及び3軸方向の加速度に関するデータがそれぞれ記録される。
縦孔の形状を算出する場合には、コンピュータ端末41、マップ作成システム42を用いる。コンピュータ端末41とマップ作成システム42とは、インターネット等のネットワークを介して接続される。このコンピュータ端末41は、記憶部26やマップ作成システム42と通信を行なう通信部、指示等を入力するための入力部及び結果を表示する出力部を備えている。このコンピュータ端末41は、通信部を介して、記憶部26に記憶された測定データを取り込む。そして、通信部を介して、マップ作成システム42に対して測定データを送信したり、マップ作成システム42から点群マッピングを受信したりするデータ通信を行なう。入力部は、キーボードやポインティングデバイス等を備え、出力部は、ディスプレイ等を備えている。
マップ作成システム42は、後述する点群位置補正処理(点群マッピングの作成)を実行する。マップ作成システム42は、取得した測定データに応じて3次元の点群マップを生成し、この点群マップをコンピュータ端末41に送信する。
一方、揚重機30は、測定部20を吊り下げて、測定部20を昇降させる装置であり、ベビーホイスト等により構成される。本実施形態では、揚重機30のワイヤの先端には測定部20が接続されている。更に、この揚重機30は、測定部20を垂直軸(吊り下げ方向)回りに回動可能な構成をしている。従って、揚重機30によって測定部20が昇降又は回動されることにより、レーザスキャナ21aの2次元の走査範囲を移動させることができる。
次に、図3〜図5に従って、以上のように構成された孔壁測定装置10を用いた測定方法について説明する。
ここでは、図3(a)に示すように、無水掘りの場所打ち杭用の縦孔h2の形状を測定する。この縦孔h2は、開口部とほぼ同じ軸部径r1の軸部と、この軸部径r1より大きい拡部径r2の拡底部とを有する。また、縦孔h2は、開口部から底部までの軸長(深さ)L1で形成されている。
まず、図3(b)に示すように、測定を行なう前に、目印部材としてのロープ50を縦孔h2に垂らす。本実施形態では、ロープ50は、複数本(例えば2本)垂下させる。この場合、ロープ50同士は、非対称になるようにランダムに配置する。例えば2本垂下させる場合には、縦孔h2の中心軸に対して、90度(270度)をなす位置に配置する。また、各ロープ50には、複数の結び目51がランダムに設けられている。
次に、揚重機30のワイヤに測定部20を吊るし、測定部20を縦孔h2の真上に配置する。
そして、図5(a)に示すように、測定処理を実行する。
まず、測定部20は起動処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、測定部20のレーザ計測部21、揺動部22、計測制御部23、揺動制御部24及び記憶部26を起動する。この場合、揺動部22は、レーザ計測部21を揺動させ、レーザ計測部21は、測定を開始する。
次に、揚重機30は、測定部の降下処理を実行する(ステップS1−2)。具体的には、揚重機30を操作して、揚重機30のワイヤに吊り下げられた測定部20を、所定速度で降下させる。
図4(a)に示すように、測定部20のレーザ計測部21は、揺動しながら測定を行ない、計測制御部23は、取得した測定値(レーザ測定値及び慣性測定値)を記憶部26に記録する。この場合、レーザ計測部21は、上向きに取り付けられているため、縦孔h2の開口部を走査範囲に含めて測定を行なう。
そして、揚重機30は、測定部が縦孔の底部まで到着したか否かを判定する(ステップS1−3)。ここでは、測定部20を、縦孔h2の最下位置まで降下させる場合を想定する。この最下位置は、縦孔h2の設計深さ(底部)からの猶予値(例えば約1.5m)に基づいて決定する。そして、降下させたワイヤ長さと、開口部から最下位置までの長さ(降下深さ)とを比較する。ワイヤ長さが降下深さを超えた場合に、底部に到着したと判定する。
測定部が縦孔の底部に到着していないと判定した場合(ステップS1−3において「NO」の場合)、揚重機30は、測定部の降下処理(ステップS1−2)を継続する。
一方、測定部が縦孔の底部に到着したと判定した場合(ステップS1−3において「YES」の場合)、揚重機30は、測定部の回転処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、揚重機30は、測定部20の降下を停止する。そして、揚重機30は、測定部20を垂直軸回りに回転させる。本実施形態では、2回転半の回転を行なう。この場合、図4(b)に示すように、測定部20のレーザ計測部21は揺動されながら測定を計測する。
次に、揚重機30は、測定部の上昇処理を実行する(ステップS1−5)。具体的には、揚重機30は、ワイヤに吊り下げられた測定部20を、降下時と同じ所定速度で上昇させる。この場合、測定部20は、降下時のレーザ計測部21の向きとは反対向き(180度)の状態で上昇される。
そして、揚重機30は、測定部が地上に到着したか否かを判定する(ステップS1−6)。具体的には、降下させたワイヤ長さが、計測開始時の長さになった場合に地上に到着したと判定する。また、測定部20が縦孔h2の開口部に達した場合に、測定部20が地上に到着したと判定してもよい。
測定部20が地上に到着していないと判定した場合(ステップS1−6において「NO」の場合)には、揚重機30は、測定部の上昇処理(ステップS1−5)を継続する。
一方、測定部が地上に到着したと判定した場合(ステップS1−6において「YES」の場合)、測定部20は、測定データの出力処理を実行する(ステップS1−7)。具体的には、揺動部22によるレーザ計測部21の揺動とレーザ計測部21の測定とを停止する。そして、測定部20を揚重機30から取り外す。
そして、測定部20をコンピュータ端末41に接続し、記憶部26に記憶された測定データを、コンピュータ端末41が取得する。更に、この測定データを、コンピュータ端末41がマップ作成システム42に送信する。
そして、マップ作成システム42においては、点群位置補正処理が実行される。
次に、図5(b)を用いて、マップ作成システム42の点群位置補正処理を説明する。
この点群位置補正処理においては、マップ作成システム42は、降下位置の特定処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、マップ作成システム42は、測定データの慣性測定値に関するデータを用いて、各測定時刻におけるレーザ計測部21の降下位置及び姿勢を特定する。
次に、マップ作成システム42は、降下位置に応じた測定点のプロット処理を実行する(ステップS2−2)。具体的には、マップ作成システム42は、まず、測定データのレーザ測定値(検出角度及び測定距離)に関するデータを用いて、レーザ計測部21の降下位置及び姿勢を補正する。この場合、ロープ50の結び目51の位置及び縦孔h2の開口部の位置に基づいて、測定部20の昇降状況を把握して補正を行なう。そして、マップ作成システム42は、補正した後のレーザ計測部21の降下位置及び姿勢とレーザ測定値とを用いて、レーザ計測部21の降下位置及び向きを基準として、検出角度及び測定距離に応じた点を3次元座標上にプロットする。
次に、マップ作成システム42は、点群マップが完成したか否かの判定処理を実行する(ステップS2−3)。ここで、プロットしていない測定データがある場合には、点群マップが完成していないと判定する。
点群マップが完成していないと判定した場合(ステップS2−3において「NO」の場合)、マップ作成システム42は、対応する測定データから点をプロットしていない降下位置について、降下位置の特定処理(ステップS2−1)以降の処理を実行する。
一方、点群マップが完成したと判定した場合(ステップS2−3において「YES」の場合)、マップ作成システム42は、測定結果の出力処理を実行する(ステップS2−4)。具体的には、マップ作成システム42は、生成した点群マップによって得られた3次元の縦孔h2の大きさを算出する。ここで、縦孔h2の大きさとして、軸部径r1、拡部径r2及び軸長L1(図3(a))を算出する。
そして、マップ作成システム42は、点群マップに用いた測定値を送信してきたコンピュータ端末41に、点群データから構成されるマップと、算出した軸部径r1、拡部径r2及び軸長L1とを送信する。コンピュータ端末41は、取得したデータを出力部に表示する。
この場合、図6に示すように、点群データから構成されるマップを含む測定結果画面を表示する。また、この測定結果画面には、縦孔h2の軸部径r1、拡部径r2及び軸長L1が含まれる。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の孔壁測定装置10は、レーザ計測部21と、レーザ計測部21を揺動させる揺動部22とを備えた測定部20と、この測定部20を吊り下げる揚重機30とを備えている。測定する縦孔h2内に、揺動させたレーザ計測部21を降下させ、縦孔h2の底部で垂直軸回りに回転させて、レーザ計測部21から縦孔h2までの距離の測定を行なう。これにより、マップ作成システム42は、レーザ計測部21の降下位置及び向きを基準として、測定した検出角度及び測定距離に基づいた点を3次元座標上にプロットして点群マップを生成することができる。そして、点群マップにより、縦孔h2の底部の形状を、効率的に把握することができる。
(2)本実施形態の孔壁測定方法では、測定部20を起動してから測定部20を縦孔h2に降下させ、再度、地上まで吊り上げる。これにより、揺動させた測定部20の昇降時にも測定できるので、縦孔h2の軸部における形状を詳細に把握することができる。
(3)本実施形態の孔壁測定方法では、測定部20を縦孔h2の底部近傍で回転させて、降下時のレーザ計測部21の向きとは反対向きとした状態で、測定部20を上昇させる。これにより、一往復で、縦孔h2の全体形状を効率的かつ詳細に把握することができる。
(4)本実施形態の孔壁測定方法では、測定を行なう前に、複数の結び目51が設けられたロープ50を複数本、縦孔h2に垂らす。測定する壁面が滑らかで変化が少ない場合には、測定部20において、現在の位置が不正確になることがある。複数の結び目51を設けたロープ50により、縦孔h2の形状に変化を付け、測定時の昇降状況を把握して補正することができる。
(5)本実施形態の孔壁測定方法では、レーザ計測部21は、上向きに取り付け、縦孔h2の開口部を走査範囲に含める。これにより、縦孔h2の開口部の検知により、昇降状況を把握し、縦孔の形状を的確に把握することができる。
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、揚重機30によって、測定部20の昇降及び回転を行なった。測定部20の回転を、別の機構によって行なってもよい。例えば、高速回転させたフライホイルを保持させたジンバルにより、フライホイルの回転面を傾斜させ、慣性の力をかけて向きを安定させるジャイロ効果の原理により、測定部20の回転制御を行なってもよい。
・上記実施形態においては、測定部20のレーザ計測部21を上向きにして架台に取り付けた。レーザ計測部21の取付向きは、これに限定されず、例えば、下向き、横向き又は斜めに向けて取り付けてもよい。この場合、縦孔h2の開口部を含めて測定すると、この開口部の位置に応じてレーザ計測部21の降下位置を、より正確に補正することができるので、縦孔h2の形状を、より正確に把握することができる。
・上記実施形態においては、測定部20を縦孔h2の底部近傍まで降下させた後、垂直軸回りに2回転半回転させ、その後、縦孔h2の開口部まで上昇させた。測定処理においては、揚重機30による昇降を複数回行なってもよいし、底部近傍における回転も2回転半に限定されない。ここでは、昇降毎に、測定部20のレーザ計測部21の向きを変更させるのが好ましい。例えば、昇降を2回行なう場合には、上昇、降下毎に、測定部20のレーザ計測部21の向きを90度ずつ変更する。このようにすることにより、3次元方向に散らばるように点をプロットしたマップを取得することができる。
・上記実施形態においては、縦孔h2に、ランダムに結び目51を設けたロープ50を配置した。目印部材(壁面が滑らかでないと判定できる突部等の形状を有した物)であれば結び目51を設けたロープ50に限定されない。例えば、結び目51を所定間隔毎に設けてもよいし、一本のみロープ50を縦孔h2に垂下させてもよい。また、直方体形状の発泡スチロールを貫通させたロープや紐等を、縦孔h2に配置してもよい。
・上記実施形態においては、測定部20の昇降時に、レーザ計測部21を揺動させて、縦孔h2の軸部の測定を行なった。縦孔h2の底部の形状のみを把握する場合には、測定部20の降下終了を検知した場合に測定を開始すればよい。
・上記実施形態においては、測定部20をコンピュータ端末41に接続し、記憶部26に記憶された測定データを、コンピュータ端末41を介してマップ作成システム42に転送する。これに代えて、計測制御部23を、ワイヤを介してマップ作成システム42に接続し、測定値データを、有線通信や無線通信により、マップ作成システム42にリアルタイムで送信してもよい。
・上記実施形態においては、揚重機30は、測定部が縦孔の底部まで到着したか否かを判定する(ステップS1−3)。また、揚重機30は、測定部が地上に到着したか否かを判定する(ステップS1−6)。ここでは、降下させたワイヤ長さにより判定した。これに代えて、測定部20のレーザ計測部21の計測結果に基づいて、判定してもよい。この場合には、レーザ計測部21における底部までの距離が猶予値になった場合に、底部に到着したと判定する。そして、測定部20は、揚重機30に対して降下停止を指示する。また、レーザ計測部21において水平方向の壁部までの距離を計測できなくなった場合に、地上に到着したと判定する。この場合には、測定部20は、揚重機30に対して上昇停止を指示する。
h1,h2…縦孔、10…孔壁測定装置、20…測定部、21…レーザ計測部、21a…レーザスキャナ、21b…慣性計測ユニット、22…揺動部、23…計測制御部、24…揺動制御部、26…記憶部、30…揚重機、50…ロープ、51…結び目。

Claims (7)

  1. 単色光を照射する照射部と、前記単色光を受光して反射面までの距離を測定する計測部とを備えた測定部と、
    前記測定部を縦孔内に吊り下げて、昇降させる揚重部とを備えた孔壁測定装置であって、
    前記測定部は、前記単色光の走査範囲に前記縦孔の底面を含むように前記計測部を揺動させる揺動部を備え、
    前記揚重部は、前記計測部を垂直軸回りに回動可能であり、
    前記揺動部は、前記縦孔内において、前記測定部の昇降時に前記計測部を揺動させ、
    前記測定部は、前記昇降時に前記縦孔の底面を含む走査範囲で測定を行なうことを特徴とする孔壁測定装置。
  2. 記縦孔内での前記測定部の降下時と上昇時において、前記測定部は異なる方向を向いて測定を行なうことを特徴とする請求項1に記載の孔壁測定装置。
  3. 前記照射部は、前記縦孔に吊り下げられた目印部材に対して前記単色光を照射し、
    前記計測部は、前記目印部材において反射した前記単色光を受光することを特徴とする請求項1又は2に記載の孔壁測定装置。
  4. 前記揺動部は、前記照射部からの前記単色光の照射方向が前記縦孔の開口部に向くように前記計測部を揺動させることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の孔壁測定装置。
  5. 単色光を照射する照射部と、前記単色光を受光して反射面までの距離を測定する計測部とを備えた測定部と、
    前記測定部を縦孔内に吊り下げて、昇降させる揚重部とを備えた孔壁測定装置を用いて
    、前記縦孔の壁面を測定する孔壁測定方法であって、
    前記測定部は、前記単色光の走査範囲に前記縦孔の底面を含むように前記計測部を揺動させる揺動部を備え、
    前記揚重部は、前記測定部を前記縦孔の底近傍にまで降下させた後、前記縦孔の開口まで上昇させ
    前記揺動部は、前記縦孔内において、前記測定部の昇降時に前記計測部を揺動させ、
    前記測定部は、前記昇降時に前記縦孔の底面を含む走査範囲で測定を行なうことを特徴とする孔壁測定方法。
  6. 前記縦孔の壁に沿って目印部材を吊り下げ、
    前記照射部は、前記縦孔に吊り下げられた目印部材に対して前記単色光を照射し、
    前記計測部は、前記目印部材において反射した前記単色光を受光することを特徴とする請求項5に記載の孔壁測定方法。
  7. 前記測定部の降下位置と前記反射面までの距離とを用いて、前記縦孔の3次元モデルを生成することを特徴とする請求項5又は6に記載の孔壁測定方法。
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