JP2020090798A - 計測システム - Google Patents

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雄宣 稲川
Yusen Inagawa
雄宣 稲川
中村 清志
Kiyoshi Nakamura
清志 中村
東雲 柳
Shinonome Yanagi
東雲 柳
藤澤 秀行
Hideyuki Fujisawa
秀行 藤澤
尾形 恒夫
Tsuneo Ogata
恒夫 尾形
伸一 橘
Shinichi Tachibana
伸一 橘
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Ohmoto Gumi Co Ltd
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Abstract

【課題】掘り残し部分の立体的な表面形状をリアルタイムに計測できる計測システムを提供する。【解決手段】ニューマチックケーソン工法により埋設されるケーソン底部の作業室の周縁部の掘り残し部分の表面形状をリアルタイムに計測する計測システム40は、掘削機の旋回体の旋回角をリアルタイムに計測する旋回角計測器62と、掘削機の旋回体に設けられ、作業室の周縁に向けてレーザー光を照射することによってレーザー光の入射箇所までの距離とレーザー光の照射方向の仰俯角とをリアルタイムに計測する距離・仰俯角計測器63と、旋回角計測器62及び距離・仰俯角計測器63の計測値から掘り残し部分の表面上又は前記作業室の内周面若しくは天井面上の点の位置をリアルタイムに算出するコンピュータ41と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ニューマチックケーソン工法において地盤に埋設されるケーソン周壁の下部となる基部内側に形成される作業室の周縁部の掘り残し部分の表面形状をリアルタイムに計測する計測システムに関する。
ニューマチックケーソン工法において地盤に埋設されるケーソンの周壁の下部の内側には作業室が形成されており、その作業室の気圧が高圧に制御されることによって、作業室の地面における地下水の浸入が防止されている。作業室の天井面にはレールが設置されており、そのレールに沿って走行可能な掘削機によって作業室の地面を掘削する。そうすると、ケーソン周壁が地盤から受ける抵抗力が低下し、ケーソン周壁が沈下する。
地盤からケーソン周壁に付与される抵抗力は、地盤の形状、特に作業室の周縁の掘り残し部分によって囲われた開口の形状及びその面積に依存する。開口の形状及びその面積を計測すれば、抵抗力も推定でき、ひいてはケーソンの沈下状態も予測することができる。掘り残し部分の開口の形状及び面積を計測する技術として、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1に開示されているように、レーザー式の測定器が掘削機の前部に設けられており、レーザー光が計測器によって照射され、計測器から計測対象物までの距離がこの計測器によって計測される。この計測器はレーザー光を上下方向に揺動させるものであり、レーザー光の照射方向の仰俯角も計測できる。ところが、距離と仰俯角だけでは二次元の情報となり、開口の形状を三次元的にリアルタイムに計測することができない上、開口の面積もリアルタイムに計測することができない。
特開2017−82463号公報
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、掘り残し部分の立体的な表面形状をリアルタイムに計測できる計測システムを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、ニューマチックケーソン工法において地盤に埋設されるケーソン周壁の下部となる基部の内側の作業室の天井面となるスラブの下面に設けられた掘削機によって前記作業室の周縁部の地面下の掘り残し部分を掘削する際に、その掘り残し部分の表面形状をリアルタイムに計測する計測システムは、前記掘削機の旋回体の旋回角をリアルタイムに計測して、その計測値を出力する旋回角計測器と、前記掘削機の旋回体に設けられ、前記作業室の周縁に向けてレーザー光を照射しながら前記レーザー光を上下方向に偏向することによって、前記レーザー光の入射箇所までの距離と前記レーザー光の照射方向の仰俯角とをリアルタイムに計測し、その計測値を出力する距離・仰俯角計測器と、前記旋回角計測器及び前記距離・仰俯角計測器によって出力される計測値を入力し、これらの計測値から前記掘り残し部分の表面上又は前記作業室の内周面若しくは天井面上の点の位置をリアルタイムに算出するコンピュータと、を備える。
以上によれば、距離及び仰俯角が距離・仰俯角計測器によってリアルタイムに計測され、旋回角が旋回角計測によってリアルタイムに計測され、掘り残し部分の表面上又は作業室の内周面若しくは天井面上の点の位置が距離、仰俯角及び旋回角からリアルタイムに算出されるため、掘り残し部分の表面の立体的な形状をリアルタイムに計測することができる。それゆえ、掘削中に掘り残し部分の表面形状が変化しても、変化後の形状に即座に対応できる。
複数台の前記距離・仰俯角計測器が前記掘削機の旋回体に設けられ、前記コンピュータが、前記距離・仰俯角計測器ごとに、前記掘り残し部分の表面上又は前記作業室の内周面若しくは天井面上の点の位置をリアルタイムに算出する。
以上によれば、何れかの距離・仰俯角計測器によって照射されるレーザー光が障害物に入射したものとしても、他の距離・仰俯角計測器の計測値に基づいて掘り残し部分の表面形状をリアルタイムに計測することができる。
2台の前記距離・仰俯角計測器が前記掘削機のブームの左側及び右側にそれぞれ設けられているとともに、前記掘削機の掘削箇所の左側及び右側にそれぞれ前記レーザー光を照射し、前記コンピュータが、前記距離・仰俯角計測器ごとに、前記掘り残し部分の表面上又は前記作業室の内周面若しくは天井面上の点の位置をリアルタイムに算出する。
以上によれば、2台の距離・仰俯角計測器がブームの左側及び右側にそれぞれ設けられているため、掘削機の旋回体の旋回方向が右旋回と左旋回の一方のみの場合でも、2台の距離・仰俯角計測器の少なくとも一方に照射されたレーザー光が確実に掘り残し部に入射し得る。
前記計測システムは、前記スラブの下面に沿って移動する前記掘削機の位置をリアルタイムに計測して、その計測値を出力する位置計測器と、前記作業室の内周面及び天井面上の各点の位置を表した内面形状データを記憶した記憶部と、を更に備え、前記コンピュータが、前記旋回角計測器及び前記距離・仰俯角計測器の計測値に加えて、前記位置計測器の計測値を入力し、前記位置計測器、前記旋回角計測器及び前記距離・仰俯角計測器の計測値から前記掘り残し部分の表面上又は前記作業室の内周面若しくは天井面上の点の位置をリアルタイムに算出し、その算出した点の位置を、前記内面形状データの各点の位置と対比することによって、その算出した点の位置が前記掘り残し部分の表面上の点と前記作業室の内周面又は天井面上の点との何れの位置であるかを判別する。
以上によれば、掘り残し部分の表面形状と作業室の内周面の形状を識別することができる。
本発明によれば、掘り残し部分の表面の立体的な形状をリアルタイムに計測することができる。
ニューマチックケーソン工法によって地盤に沈下するケーソンの下部を示した鉛直断面図である。 掘削機の正面図である。 計測システムのブロック図である。 計測システムのコンピュータによって実行される処理の流れを示したフローチャートである。 計測システムの表示デバイスに表示される画面の一例を示したものである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
1. ニューマチックケーソン工法
図1は、ニューマチックケーソン工法において地盤に埋設されたケーソン10の底部の断面図である。ケーソン10は、軸線が上下方向に延びる筒状の周壁11を備える。その軸線に直交する周壁11の断面形状は例えば円形状、小判状又は四角形状である。周壁11の下部となる基部12の内周面13が内側に傾斜することによって基部12の厚さが下に向かうにつれて漸減し、これにより基部12の下端に刃口部14が形成されている。基部12の内側の下端よりも上の位置にはスラブ15が設けられており、周壁11の内側の空間がスラブ15によってスラブ15の下側の作業室17とスラブ15の上側の空間に区切られている。作業室17は、周囲の内周面13と、上側の天井面(スラブ15の下面)16と、下側の地面1とによって囲われている。
筒状のマンシャフト18及びマテリアルシャフト19がスラブ15を貫通して、作業室17と地上がマンシャフト18及びマテリアルシャフト19によって連通している。また、高圧空気が地上のコンプレッサから送気管20によって作業室17に供給され、作業室17内が高気圧に制御される。そのため、地面1から作業室17内への地下水の浸入が防止される。
作業室17の天井面16にはガイドレール25が設置され、掘削機30がガイドレール25に沿って走行する。例えば、ガイドレール25は、周壁11の径方向に沿って直線状に又は周壁11の周方向に沿って環状に設置されている。
図2は、掘削機30の正面図である。図1及び図2に示すように、掘削機30は走行体31、旋回体32、ブーム33及びバケット34を有する。走行体31はガイドレール25に懸下した状態に取り付けられ、ガイドレール25に沿って走行する。旋回体32は走行体31に取り付けられ、油圧モータ等によって走行体31に対して相対的に旋回する。旋回体32の旋回軸はケーソン10の高さ方向に対して平行であるとともに、ガイドレール25の延在方向に対して垂直である。ブーム33は旋回体32に取り付けられ、油圧シリンダ等によって旋回体32に対して相対的に上下に傾動する。また、ブーム33は油圧シリンダ等によって伸縮する。バケット34はブーム33の先端に取り付けられ、ブーム33に対して相対的に上下に回転する。また、バケット34は、ブーム33の長手方向に平行な軸周りに、ブーム33に対して相対的に左右に傾動する。なお、ブーム33が伸縮式ではなく、その長さが一定であってもよい。
掘削機30は、無線式又は有線式のリモートコントローラによって遠隔操作される。従って、作業員は作業室17の外から、リモートコントローラによって走行体31の走行、旋回体32の旋回、ブーム33の傾動、ブーム33の伸縮、バケット34の回転等の操縦が行える。掘削機30や作業室17には、掘削機30及び地面1の観察用のカメラ90が設置され、そのカメラ90によって撮影される映像が作業室17の外に設置されたディスプレイにリアルタイムに表示される。なお、作業員が、後述のように計測される掘り残し部分2の表面形状や各種のデータ(沈下量、刃先抵抗力、周面摩擦及び作業室17内の気圧等)を元に総合的に判断しながら、作業室17内にて掘削機30を操縦してもよい。
作業員が掘削機30を操縦して、地面1を、特に作業室17の内周面13の近傍の掘り残し部分2を掘削して、旋回体32を旋回させて、土砂を掘削箇所周辺の土砂バケット(図示略)に積み込む。そうすると、地面1と作業室17の内周面13との間の境界線3が下降するとともに、地盤から基部12に作用する抵抗力(以下、刃先抵抗力という)が減少する。そのため、ケーソン10の自重等によってケーソン10が沈下する。ケーソン10の沈下に伴い掘り残し部分2が隆起して、刃先抵抗力が上昇する。刃先抵抗力等がケーソン10の自重等とほぼ釣り合ったところで、ケーソン10の沈下が停止する。掘り残し部分2とは、作業室17の周縁部の地面1下の土砂ことをいい、掘り残し部分2を土砂サンドルと称呼することもある。
ニューマチックケーソン工法の施工中にケーソン10の沈下状態をリアルタイムに正確に把握するためには、刃先抵抗力及びその分布が重要な指標になる。刃先抵抗力及びその分布は、掘り残し部分2の表面形状、特に境界線3の形状に依存する。そこで、図3に示す計測システム40を用いて、掘り残し部分2の表面形状及び境界線3の立体的な形状をリアルタイムに計測する。ここで、ケーソン10の沈下状態とは、ケーソン10が沈下していること、その沈下が停止していること、ケーソン10が傾いていること等をいう。刃先抵抗力の分布とは、基部12の周方向に沿った分布のことをいう。境界線3は掘り残し部分2の稜線となる。
2. 計測システム
計測システム40は、コンピュータ41、記憶部42、表示デバイス51、入力デバイス52、位置計測器61、旋回角計測器62及び距離・仰俯角計測器63,64,65を備える。
コンピュータ41は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、バス及びハードウェアインタフェース等を有する。
記憶部42は、半導体メモリ又はハードディスクドライブ等からなる記憶装置である。記憶部42には、コンピュータ41によって読取可能且つ実行可能なプログラム43が格納されている。コンピュータ41の機能及び演算処理は、プログラム43によって実現される。
また、記憶部42には、内面形状データ44が予め格納されている。内面形状データ44は、作業室17の内周面13及び天井面16の立体的な形状の設計データである。内面形状データ44は、作業室17の内周面13及び天井面16の立体的な形状を表現するために、内周面13及び天井面16上の各点の位置を三次元座標系によって定義するものである。その三次元座標系は直交座標系であり、三次元座標系の座標軸(X軸、Y軸及びZ軸)が互いに直交し、内周面13及び天井面16上の各点の位置は、X座標値、Y座標値及びZ座標値によって表される。その三次元座標系はケーソン10を基準としたものであり、図1に示すように、Z軸が周壁11の軸線に対して平行であり、X軸及びY軸は天井面16及び刃口部14に対して平行である。XY座標値は、天井面16、刃口部14及びガイドレール25に対して平行な面内における二次元的な位置を表す。Z軸の正の向きは上向きであり、Z座標値は高さを表す。以下、この三次元座標系を絶対座標系という。絶対座標系はワールド座標系ともいう。
また、記憶部42には、表面形状データ45が記録される。表面形状データ45は、掘り残し部分2の表面の立体的な形状を表現するために、掘り残し部分2の表面上の各点の位置を絶対座標系によって定義するものである。表面形状データ45は掘り残し部分2の表面上の各点の位置は、絶対座標系のXYZ座標値によって表される。表面形状データ45は、掘削機30による掘り残し部分2の掘削の進捗に従ってコンピュータ41によって更新されるリアルタイムのデータである。なお、表面形状データ45はコンピュータ41のRAMに格納されるものとしてもよい。
表示デバイス51は、例えば液晶ディスプレイデバイス、有機ELディスプレイデバイス又はプロジェクタである。コンピュータ41が演算処理によって映像信号を生成し、その映像信号を表示デバイス51に出力する。そうすると、映像信号に従った画面が表示デバイス51に表示される。
入力デバイス52は、例えばスイッチ、キーボード若しくはポインティングデバイス又はこれらの組み合わせである。入力デバイス52は、表示デバイス51の表面に設けられたタッチパネルであってもよい。入力デバイス52は、操作されると操作内容に応じた信号をコンピュータ41に出力する。
上記コンピュータ41、記憶部42、表示デバイス51及び入力デバイス52は作業室17の外に、例えば地上の管理室に設置されている。
位置計測器61はガイドレール25又は走行体31に設けられている。位置計測器61は、掘削機30、特に走行体31の位置をリアルタイムで計測する。具体的には、位置計測器61は、走行体31の回転軸(例えば、車輪の軸、油圧モータの軸等)の回転変位により生じるパルスの数を計数して、その計数値から位置をリアルタイムで演算するロータリーエンコーダー式計測器である。位置計測器61は、無線又は有線等によって計測値をコンピュータ41に出力する。位置計測器61の計測値はコンピュータ41によって絶対座標系のXYZ座標値に変換されて、走行体31の位置がXYZ座標値によって表される。ガイドレール25が天井面16に対して平行であるため、走行体31のZ座標値は一定である。更にガイドレール25がX軸に対して平行である場合には、走行体31のY座標値が一定であり、ガイドレール25がY軸に対して平行である場合には、走行体31のX座標値が一定である。
旋回角計測器62は走行体31又は旋回体32に設けられている。旋回角計測器62は、旋回体32の旋回角をリアルタイムで計測する。具体的には、旋回角計測器62は、旋回体32の旋回軸の回転変位により生じるパルスの数を計数して、その計数値から旋回角をリアルタイムで演算するロータリーエンコーダー式計測器である。旋回角計測器62は、無線又は有線等によって計測値をコンピュータ41に出力する。旋回角計測器62の計測値は、コンピュータ41によって後述の各距離・仰俯角計測器63〜65の水平角に換算される。ここで、距離・仰俯角計測器63はレーザー光を照射するものであり、距離・仰俯角計測器63の水平角とは、位置計測器61によって計測された位置における距離・仰俯角計測器63のレーザー光照射方向の水平角をいう。距離・仰俯角計測器64,65についても同様である。
図2に示すように、掘削機30の正面から見て、距離・仰俯角計測器63はブーム33の基部の右脇において旋回体32の前部に取り付けられ、距離・仰俯角計測器64はブーム33の基部の左脇において旋回体32の前部に取り付けられている。距離・仰俯角計測器63,64は、それらによって照射されるレーザー光がバケット34に入射することがなく、レーザー光を前方に照射するように取り付けられている。距離・仰俯角計測器63,64がブーム33及びバケット34の右側と左側にそれぞれ配置されているため、距離・仰俯角計測器63,64の少なくとも一方に照射されたレーザー光が確実に掘り残し部2に入射し得る。例えば、旋回体32の旋回方向が右旋回と左旋回の一方のみの場合でも、距離・仰俯角計測器63,64の少なくとも一方に照射されたレーザー光が確実に掘り残し部2に入射し得る。また、例えば、旋回体32の旋回中に、距離・仰俯角計測器63,64のうち一方から照射されたレーザー光が障害物(例えば、掘削箇所の周囲にある土砂バケット)に入射した場合でも、他方から照射されたレーザー光が掘り残し部2に入射し得る。
図1に示すように、距離・仰俯角計測器65は旋回体32の後部に取り付けられている。
なお、掘削機30の前方及び後方以外の方向(例えば、左方、右方等)にレーザー光を照射する距離・仰俯角計測器を旋回体32に設置してもよい。
距離・仰俯角計測器63は、レーザー光を前方の作業室17の周縁に向けて照射しつつ、レーザー光をZ軸に平行な平面内で上下方向に偏向させ、これにより周囲の物体の表面をレーザー光で上下方向に走査する。従って、距離・仰俯角計測器63は、レーザー光の照射方向の仰俯角をリアルタイムで計測するとともに、距離・仰俯角計測器63から周囲の物体の表面のうちレーザー光の入射箇所までの距離をリアルタイムで計測する。周囲の物体の表面とは、作業室17の内周面13及び天井面16並びに掘り残し部分2の表面等のことをいう。
距離・仰俯角計測器64も距離・仰俯角計測器63と同様に仰俯角及び距離を計測する。ここで、距離・仰俯角計測器63,64がブーム33の基部の左右両側にそれぞれ設けられているため、距離・仰俯角計測器63,64から出射するレーザー光は掘削機30による掘削箇所の左側及び右側それぞれにおいて掘り残し部分2の表面又は作業室17の内周面13に入射する。従って、距離・仰俯角計測器63,64から作業室17の内周面13若しくは天井面16又は掘り残し部分2の表面までの間に障害物が無ければ、距離・仰俯角計測器63,64の計測値が互いにほぼ等しい。
距離・仰俯角計測器63の計測周期と距離・仰俯角計測器64の計測周期が互いに等しい上、同期している。距離・仰俯角計測器63の走査周期と距離・仰俯角計測器64の走査周期が互いに等しい上、同期している。そのため、距離・仰俯角計測器63による計測仰俯角と距離・仰俯角計測器64による計測仰俯角はそれらの計測タイミングが同一であれば、互いに等しい。ここで、計測周期とは、距離及び仰俯角を1回計測するのに要する時間のことをいう。走査周期とは、走査範囲をレーザー光で1回走査するのに要する時間のことをいう。
距離・仰俯角計測器65はレーザー光を後方の作業室17の周縁に向けて照射し、距離・仰俯角計測器65も距離・仰俯角計測器63と同様に仰俯角及び距離を計測する。距離・仰俯角計測器65から出射したレーザー光は、掘削機30の後方の掘り残し部分2の表面又は作業室17の内周面13若しくは天井面16に入射する。
同一タイミングで計測した旋回角計測器62の計測値(つまり、水平角)と距離・仰俯角計測器63の計測値(つまり、距離及び仰俯角)を組み合わせれば、距離・仰俯角計測器63の位置を原点とした極座標系(球座標系)の座標値に換算することができる。その極座標系の座標値は、距離・仰俯角計測器63の位置を原点とした直交座標系の座標値に換算することができる。従って、同一タイミングの旋回角計測器62の計測値と距離・仰俯角計測器63の計測値との組合せは、コンピュータ41によって直交座標系の座標値に換算される。以下、その直交座標系を相対座標系といい、相対座標系のx軸、y軸、z軸はそれぞれ絶対座標系のX軸、Y軸、Z軸に対して平行である。相対座標系はローカル座標系ともいう。その相対座標系の座標値は、周囲の物体の表面(つまり、作業室17の内周面13若しくは天井面16又は掘り残し部分2の表面等)上の点(つまり、レーザー光の入射箇所)の位置を表す。
上述のように、絶対座標系における走行体31の座標値及び距離・仰俯角計測器63の座標値が位置計測器61の計測値から換算されるため、位置計測器61の計測値を利用して相対座標系の座標値を絶対座標系の座標値に換算することができる。従って、その相対座標系の座標値は、コンピュータ41によって位置計測器61の計測値に基づいて絶対座標系の座標値に換算される。その絶対座標系の座標値は、周囲の物体の表面(つまり、作業室17の内周面13若しくは天井面16又は掘り残し部分2の表面等)上の点(つまり、レーザー光の入射箇所)の位置を表す。
同様に、同一タイミングの旋回角計測器62の計測値と距離・仰俯角計測器64の計測値との組合せはコンピュータ41によって相対座標系の座標値に換算されとともに、その相対座標系の座標値はコンピュータ41によって位置計測器61の計測値に基づいて絶対座標系の座標値に換算される。
同様に、同一タイミングの旋回角計測器62の計測値と距離・仰俯角計測器65の計測値との組合せはコンピュータ41によって相対座標系の座標値に換算されとともに、その相対座標系の座標値はコンピュータ41によって位置計測器61の計測値に基づいて絶対座標系の座標値に換算される。
ここで、距離・仰俯角計測器63,64から作業室17の内周面13若しくは天井面16又は掘り残し部分2の表面までの間に障害物が無ければ、旋回角計測器62の計測値と距離・仰俯角計測器64の計測値との組合せから換算される絶対座標系のZ座標値は、旋回角計測器62の計測値と距離・仰俯角計測器63の計測値との組合せから換算される絶対座標系のZ座標値に等しい。これは、距離・仰俯角計測器63のレーザー光の走査と距離・仰俯角計測器64のレーザー光の走査は互いに同期するためである。
距離・仰俯角計測器63から作業室17の内周面13若しくは天井面16又は掘り残し部分2の表面までの間に障害物が存在し、距離・仰俯角計測器64から作業室17の内周面13若しくは天井面16又は掘り残し部分2の表面までの間に障害物が存在しないものとする。その場合、旋回角計測器62の計測値と距離・仰俯角計測器64の計測値との組合せから換算される絶対座標系のZ座標値は、旋回角計測器62の計測値と距離・仰俯角計測器63の計測値との組合せから換算される絶対座標系のZ座標値よりも小さい。そうした場合、旋回角計測器62の計測値と距離・仰俯角計測器64の計測値との組合せから換算される絶対座標系の座標値がコンピュータ41によって採用される。これにより、障害物の表面形状が誤って掘り残し部分2の表面形状として計測されることを防止できる。
一方、距離・仰俯角計測器63から作業室17の内周面13若しくは天井面16又は掘り残し部分2の表面までの間に障害物が存在せず、距離・仰俯角計測器64から作業室17の内周面13若しくは天井面16又は掘り残し部分2の表面までの間に障害物が存在したとする。その場合、旋回角計測器62の計測値と距離・仰俯角計測器64の計測値との組合せから換算される絶対座標系のZ座標値は、旋回角計測器62の計測値と距離・仰俯角計測器63の計測値との組合せから換算される絶対座標系のZ座標値よりも大きい。そうした場合、旋回角計測器62の計測値と距離・仰俯角計測器63の計測値との組合せから換算される絶対座標系の座標値がコンピュータ41によって採用される。これにより、障害物の表面形状が誤って掘り残し部分2の表面形状として計測されることを防止できる。
3. コンピュータの処理
上述のように作業員がリモートコントローラにより掘削機30を操縦すると、掘り残し部分2が掘削機30によって掘削されて、掘り残し部分2の表面形状及び境界線3の形状が変化する。また、掘削によってケーソン10が沈下した場合、掘り残し部分2の表面形状及び境界線3の形状が変化する。
そのような掘削の最中に、掘り残し部分2の表面形状及び境界線3の形状が計測システム40によってリアルタイムに計測され、計測された形状が表示デバイス51に模式的に三次元表示される。図4を参照して、その際のコンピュータ41の処理について説明する。図4は、プログラム43に従ってコンピュータ41が実行する処理の流れを示したものである。図4に示すステップS1〜S8の一連の処理は非常に短い周期(例えば距離・仰俯角計測器63〜65の1計測周期)で繰り返し実行される。
(1)計測値の入力:ステップS1
コンピュータ41が、位置計測器61、旋回角計測器62及び距離・仰俯角計測器63〜65から計測値を入力する。
(2)絶対座標系の座標値の算出:ステップS2
次に、コンピュータ41は、位置計測器61、旋回角計測器62及び距離・仰俯角計測器63の計測値から絶対座標系のXYZ座標値を算出する。具体的には、まず、コンピュータ41は、旋回角計測器62及び距離・仰俯角計測器63の計測値から極座標系の座標値に換算した上で、極座標系の座標値を相対座標系の座標値に変換する。そして、コンピュータ41は、位置計測器61の計測値に基づいて、相対座標系の座標値を絶対座標系のXYZ座標値に変換する。
このように算出されたXYZ座標値は、距離・仰俯角計測器63によって照射されたレーザー光が作業室17の内周面13若しくは天井面16、掘り残し部分2の表面又は障害物の表面に入射した箇所の位置を表す。以下では、このXYZ座標値を第1の前方計測点座標値という。
同様にして、コンピュータ41は、旋回角計測器62及び距離・仰俯角計測器64の計測値から相対座標系の座標値を算出し、位置計測器61の計測値に基づいて相対座標系の座標値を絶対座標系のXYZ座標値を変換する。このXYZ座標値は、距離・仰俯角計測器64によって照射されたレーザー光が作業室17の内周面13若しくは天井面16、掘り残し部分2の表面又は障害物の表面に入射した箇所の位置を表す。以下では、このXYZ座標値を第2の前方計測点座標値という。
同様にして、コンピュータ41は、旋回角計測器62及び距離・仰俯角計測器65の計測値から相対座標系の座標値を算出し、位置計測器61の計測値に基づいて相対座標系の座標値を絶対座標系のXYZ座標値を変換する。このXYZ座標値は、距離・仰俯角計測器65によって照射されたレーザー光が作業室17の内周面13若しくは天井面16、掘り残し部分2の表面又は障害物の表面に入射した箇所の位置を表す。以下では、このXYZ座標値を後方計測点座標値という。
(3)比較:ステップS3
次に、コンピュータ41は、第1の前方計測点座標値と第2の前方計測点座標値を比較して、Z座標値の小さい方(つまり高さの低い方)を特定して採用する。以下、このように採用されものを採用計測点座標値という。
なお、コンピュータ41は、旋回角計測器62及び距離・仰俯角計測器63の計測値から求まる相対座標系の座標値と、旋回角計測器62及び距離・仰俯角計測器64の計測値から求まる相対座標系の座標値を比較してもよい。この場合、コンピュータ41は、両者の座標値のうち、z座標値の小さい方を特定して採用した上で、位置計測器61の計測値に基づいてその座標値を絶対座標系の座標値に変換してもよい。その絶対座標系の座標値が採用計測点座標値となる。
(4)対比:ステップS4
次に、コンピュータ41は、内面形状データ44を参照して、採用計測点座標値を内面形状データ44の各値(内周面13又は天井面16上の各点のXYZ座標値)と対比する。そして、コンピュータ41は、採用計測点座標値が内面形状データ44の何れかの値(内周面13又は天井面16上の何れかの点のXYZ座標値)と一致するか否か判定する。肯定判定の場合、コンピュータ41の処理がステップS6に移行し、否定判定の場合、コンピュータ41の処理がステップS5に移行する。
ここで、距離・仰俯角計測器63又は距離・仰俯角計測器64のレーザー光が作業室17の内周面13又は天井面16に入射した場合、採用計測点座標値が内面形状データ44の何れかの値と一致する。従って、採用計測点座標値は、作業室17の内周面13又は天井面16上の点の位置を表す。一方、距離・仰俯角計測器63又は距離・仰俯角計測器64のレーザー光が掘り残し部分2の表面に入射した場合、採用計測点座標値が内面形状データ44の何れの値とも相違する。従って、採用計測点座標値は、掘り残し部分2の表面上の点の位置を表す。
よって、コンピュータ41は、採用計測点座標値が掘り残し部分2の表面上の点と作業室17の内周面13又は天井面16上の点の何れの位置であるかを判別することができる。
(5)記録:ステップS5
対比の判定結果が否定である場合、コンピュータ41が記憶部42中の表面形状データ45に採用計測点座標値を記録する。具体的には、コンピュータ41が、表面形状データ45の各点のXYZ座標値のうち採用計測点座標値のXY座標値と等しいものを、採用計測点座標値に更新する。このように記録される採用計測点座標値は現状の掘り残し部分2の表面上の点の位置を表す。一方、ステップS4における対比の結果が肯定判定の場合、採用計測点座標値は作業室17の内周面13又は天井面16上の点の位置を表し、その採用計測点座標値は記録されない。
表面形状データ45の更新後、コンピュータ41の処理がステップS6に移行する。
(6)対比:ステップS6
次に、コンピュータ41は、内面形状データ44を参照して、後方計測点座標値を内面形状データ44の各値(内周面13又は天井面16上の各点のXYZ座標値)と対比する。そして、コンピュータ41は、後方計測点座標値が内面形状データ44の何れかの値(内周面13又は天井面16上の何れかの点のXYZ座標値)と一致するか否か判定する。肯定判定の場合、コンピュータ41の処理がステップS8に移行し、否定判定の場合、コンピュータ41の処理がステップS7に移行する。
ここで、距離・仰俯角計測器65のレーザー光が作業室17の内周面13又は天井面16に入射した場合、後方計測点座標値が内面形状データ44の何れかの値と一致する。従って、後方計測点座標値は、作業室17の内周面13又は天井面16上の点の位置を表す。一方、距離・仰俯角計測器65のレーザー光が掘り残し部分2の表面に入射した場合、後方計測点座標値が内面形状データ44の何れの値とも相違する。従って、後方計測点座標値は、掘り残し部分2の表面上の点の位置を表す。
よって、コンピュータ41は、後方計測点座標値が掘り残し部分2の表面上の点と作業室17の内周面13又は天井面16上の点の何れの位置であるかを判別することができる。
(7)記録:ステップS7
対比の判定結果が否定である場合、コンピュータ41が記憶部42中の表面形状データ45に後方計測点座標値を記録する。具体的には、コンピュータ41が、表面形状データ45の各点の座標値のうち後方計測点座標値のXY座標値と等しいものを、後方計測点座標値に更新する。このように記録される後方計測点座標値は現状の掘り残し部分2の表面上の点の位置を表す。一方、ステップS6における対比の結果が肯定判定の場合、後方計測点座標値は作業室17の内周面13又は天井面16上の点の位置を表し、その後方計測点座標値は記録されない。
表面形状データ45の更新後、コンピュータ41の処理がステップS8に移行する。なお、ステップS4,S5の処理とステップS6,S7の処理が並列的に実行されてもよい。
(8)表示:ステップS8
ステップS8では、図5に示すように、掘り残し部分2の表面モデル93及び基部12の内周面モデル92がコンピュータ41によって表示デバイス51に表示される。具体的には、コンピュータ41が次のような処理を行う。
コンピュータ41は、座標演算処理により、表面形状データ45に従って掘り残し部分2の表面モデル93をワールド座標系の仮想三次元空間に配置する。また、コンピュータ41は、内面形状データ44に従って掘り残し部分2の表面モデル93をワールド座標系の仮想三次元空間に配置する。そして、コンピュータ41は、内周面モデル92及び表面モデル93を二次元座標系の平面に座標変換して、平面上の内周面モデル92及び表面モデル93をラスタライズ化した映像の映像信号を生成する。コンピュータ41は、その映像信号を表示デバイス51に出力する。そうすることで、例えば図5に示すような映像が表示デバイス51に表示される。図5に示す太線は、地面1と作業室17の内周面13との間の境界線3をモデル化したものである。
以上のようなステップS1〜S8の一連の処理は距離・仰俯角計測器63〜65の計測値がコンピュータ41に入力される度に実行される。従って、掘り残し部分2の表面上の各点の位置がコンピュータ41によって時間の経過に伴って順次算出されて、掘り残し部分2の表面形状がリアルタイムに計測される。
4. 有利な効果
以上の実施の形態では、次のような有利な効果が生じる。
(1) 距離及び仰俯角が距離・仰俯角計測器63〜65によって計測されるとともに、旋回角が旋回角計測器62によって計測されるため、掘り残し部分2の表面の立体的な形状を計測することができる。
(2) 距離・仰俯角計測器63〜65の計測値がコンピュータ41に入力される度に、コンピュータ41がステップS1〜ステップS8の処理を実行する。それゆえ、距離・仰俯角計測器63〜65の計測値がコンピュータ41に入力される度に、表面形状データ45がリアルタイムに更新記録され、内周面モデル92及び表面モデル93がリアルタイムに更新表示される。それゆえ、掘削中に掘り残し部分2の表面形状が変化しても、変化後の形状に即座に対応できる。また、作業員は表示デバイス51に表示された表面モデル93を見れば、掘削中の掘り残し部分2の表面形状や境界線3の形状を実時間で把握することができる。更に、掘り残し部分2や境界線3の現状からケーソン10の沈下状態、刃先抵抗力及びその分布等を実時間で予測することができる。
(3) 距離・仰俯角計測器63〜65の何れかによって照射されたレーザー光が障害物に入射したものとしても、他によって照射されたレーザー光が掘り残し部分2、内周面13又は天井面16に入射する。それゆえ、障害物があっても、掘り残し部分2の表面又は内周面13若しくは天井面16の形状をリアルタイムに計測することができる。
特に、距離・仰俯角計測器63,64は掘削箇所近傍の形状計測に利用されるため、距離・仰俯角計測器63,64の計測値は重要である。ステップS3の比較処理において、距離・仰俯角計測器63,64の計測値から計測される第1の前方計測点座標値と第2の前方計測点座標値のうち、Z座標値の小さい方が採用されるため、障害物の表面形状が誤って掘り残し部分2の表面形状として計測されることを防止できる。つまり、掘削箇所近傍の表面形状が正確に計測される。
(4) 内面形状データ44が記憶部42に予め記録されているため、距離・仰俯角計測器63〜65の計測値が掘り残し部分2の表面又は内周面13若しくは天井面16の何れに起因したものであるかを識別できる。
(5) 距離・仰俯角計測器63,64によって照射されるレーザー光が掘削機30による掘削箇所の近傍であるので、掘削箇所の周囲の土砂が崩れた場合でも、掘り残し部分2の表面形状をリアルタイムに計測することができる。
(6) 観察用のカメラ90のレンズが曇った場合でも、表示デバイス51に表示された表面モデル93から掘り残し部分2の表面形状や境界線3の形状を把握することができる。
(7) 掘削中或いは施工中だけでなく、他の局面(例えば、ケーソン10が自然沈下した場合)でも、掘り残し部2の表面形状をリアルタイムに計測することができる。
(8) 得られた表面形状データ45を利用して、抵抗力も推定でき、ひいてはケーソン10の沈下状態も予測することができる。表面形状データ45をケーソン10の傾斜、沈下量、刃先抵抗力、周面摩擦及び作業室17内の気圧等の各種データを収集し或いは算出し、これら各種データと表面形状データ45を統合管理することによって、安全な姿勢制御や沈設管理が可能となる。
2…掘り残し部分
10…ケーソン
11…周壁
12…基部
13…内周面
15…スラブ
16…天井面
17…作業室
30…掘削機
32…旋回体
33…ブーム
40…計測システム
41…コンピュータ
42…記憶部
44…内面形状データ
45…表面形状データ
61…位置計測器
62…旋回角計測器
63,64,65…距離・仰俯角計測器

Claims (4)

  1. ニューマチックケーソン工法において地盤に埋設されるケーソン周壁の下部となる基部の内側の作業室の天井面となるスラブの下面に設けられた掘削機によって前記作業室の周縁部の地面下の掘り残し部分を掘削する際に、その掘り残し部分の表面形状をリアルタイムに計測する計測システムであって、
    前記掘削機の旋回体の旋回角をリアルタイムに計測して、その計測値を出力する旋回角計測器と、
    前記掘削機の旋回体に設けられ、前記作業室の周縁に向けてレーザー光を照射しながら前記レーザー光を上下方向に偏向することによって、前記レーザー光の入射箇所までの距離と前記レーザー光の照射方向の仰俯角とをリアルタイムに計測し、その計測値を出力する距離・仰俯角計測器と、
    前記旋回角計測器及び前記距離・仰俯角計測器によって出力される計測値を入力し、これらの計測値から前記掘り残し部分の表面上又は前記作業室の内周面若しくは天井面上の点の位置をリアルタイムに算出するコンピュータと、を備える計測システム。
  2. 複数台の前記距離・仰俯角計測器が前記掘削機の旋回体に設けられ、
    前記コンピュータが、前記距離・仰俯角計測器ごとに、前記掘り残し部分の表面上又は前記作業室の内周面若しくは天井面上の点の位置をリアルタイムに算出する
    請求項1に記載の計測システム。
  3. 2台の前記距離・仰俯角計測器が前記掘削機のブームの左側及び右側にそれぞれ設けられているとともに、前記掘削機の掘削箇所の左側及び右側にそれぞれ前記レーザー光を照射し、
    前記コンピュータが、前記距離・仰俯角計測器ごとに、前記掘り残し部分の表面上又は前記作業室の内周面若しくは天井面上の点の位置をリアルタイムに算出する
    請求項1に記載の計測システム。
  4. 前記スラブの下面に沿って移動する前記掘削機の位置をリアルタイムに計測して、その計測値を出力する位置計測器と、
    前記作業室の内周面及び天井面上の各点の位置を表した内面形状データを記憶した記憶部と、を更に備え、
    前記コンピュータが、前記旋回角計測器及び前記距離・仰俯角計測器の計測値に加えて、前記位置計測器の計測値を入力し、前記位置計測器、前記旋回角計測器及び前記距離・仰俯角計測器の計測値から前記掘り残し部分の表面上又は前記作業室の内周面若しくは天井面上の点の位置をリアルタイムに算出し、その算出した点の位置を、前記内面形状データの各点の位置と対比することによって、その算出した点の位置が前記掘り残し部分の表面上の点と前記作業室の内周面又は天井面上の点の何れの位置であるかを判別する
    請求項1から3の何れか一項に記載の計測システム。
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