JP6309157B2 - 乗客コンベア点検装置及び乗客コンベア点検方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアの点検に関する。
乗客コンベアの点検に関して、乗客コンベアの踏み段にカメラを取付け、カメラの撮影画像を確認して乗客コンベアのトラス(オイルパン)内のゴミの堆積状態や乗客コンベア利用者の落し物の有無を点検する乗客コンベア点検装置が開示されている(例えば特許文献1)。
特開2004−224560号公報
特許文献1の技術では、トラス内の撮影が可能ではあるが、予め速度制御情報を点検位置の数だけ設定する必要があり、初期設定の手間がかかるという課題がある。
また、点検の結果、実際に作業者の手入れが必要な場合には、乗客が搭乗する往路側の踏み段のうち復路側(トラス内)の撮影位置と対向する位置にある踏み段を取り外す必要があるが、特許文献1の技術では往路側で取り外す踏み段が特定されない。
このため、作業者がカメラ位置と往路側の踏み段位置を考慮して、取り外すべき往路側の踏み段を決定する必要があるが、踏み段数の数え間違いにより手戻りが発生しやすいという課題がある。
本発明は、このような課題を解決することを主な目的としており、踏み段数の数え間違いによる手戻りが発生しない構成を得ることを主な目的とする。
本発明に係る乗客コンベア点検装置は、
乗客コンベアの複数の踏み段のうちのいずれかの踏み段にカメラが設置された状態で前記乗客コンベアを運転して撮影された動画データを表示する動画データ表示部と、
前記動画データ表示部により現在表示されている画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段を表示する踏み段位置表示部とを有する。
本発明によれば、作業者は、動画データによりトラス内の落し物等の位置を確認し、落し物等の位置に対して表示された踏み段を取り外してトラス内での作業を行うことができるため、踏み段数の数え間違いによる手戻りが発生しない。
実施の形態1に係る乗客コンベア点検動作の概要を説明する図。 実施の形態1に係る乗客コンベア点検装置の機能構成例を示す図。 実施の形態1に係る乗客コンベア点検装置の表示画面における表示領域の構成例を示す図。 実施の形態1に係る乗客コンベア点検装置の表示画面における表示例を示す図。 実施の形態1に係る乗客コンベア点検装置の動作例を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る乗客コンベア点検装置の再構成画像生成処理を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る乗客コンベア点検装置の再構成画像生成処理を説明する図。 実施の形態1に係る乗客コンベア点検装置の踏み段位置算出処理を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る乗客コンベア点検装置のハードウェア構成例を示す図。 実施の形態1に係る断面構造図を含む表示画面の例を示す図。 実施の形態に係る断面構造図におけるカーソル操作の例を示す図。
実施の形態1.
***乗客コンベア点検動作の概要***
図1は、乗客コンベアの断面構造の概略を示している。
図1を用いて、本実施の形態に係る乗客コンベア点検動作の概要を説明する。
乗客コンベア1は複数の踏み段で構成され、複数の踏み段が巡回することで踏み段上の乗客を下階から上階へ、または上階から下階へ運ぶ。
踏み段が巡回する経路を巡回経路20という。
巡回経路20には、乗客が搭乗する往路と、往路に対向する復路がある。
復路側の踏み段の下方にはトラス40が配置されている。
トラス40はオイルパンともいう。
ここでは、トラス40内に落し物60がある場合を想定する。
本実施の形態では、落し物60を探索するために、複数の踏み段10のうちのいずれかの踏み段10にカメラ50を設置して、乗客コンベア1を運転させる。
カメラ50が設置された踏み段10をカメラ設置踏み段10aという。
カメラ50は一定の撮影範囲70をもつ。
乗客コンベア1を一周させることにより、カメラ設置踏み段10aが巡回経路20で巡回するため、カメラ50はトラス40内を撮影することができる。
次に、カメラ50が撮影した動画データを後述する乗客コンベア点検装置100(図2を用いて後述する)に読み込ませる。
乗客コンベア点検装置100は、カメラ50の動画データをディスプレイ装置に表示する。
乗客コンベア点検装置100は、また、現在ディスプレイ装置に表示されている画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段(以下、対向踏み段ともいう)を特定する。
動画データの進行によりディスプレイ装置に表示される画像は変化していくが、乗客コンベア点検装置100は、画像の変化に合わせて、対向踏み段を特定し続ける。
ディスプレイ装置に落し物60の画像が映し出されると、落し物60の位置に対向する位置にある対向踏み段がディスプレイ装置に表示される。
作業員は、ディスプレイ装置に表示された動画データ上で落し物60の画像を探索し、落し物60の画像が見つかった際に、落し物60の位置に対向する位置にある対向踏み段をディスプレイ装置で確認することができる。
図1の例では、落し物60の位置の対向踏み段として踏み段10bがディスプレイ装置に表示される。
前述したように、従来は、カメラ50で撮影された動画データを作業員が見ることはできるが、取り外すべき踏み段10は作業員自身が特定する必要があり、踏み段数の数え間違いにより手戻りが発生しやすい。
本実施の形態では、作業員は、ディスプレイ装置の表示に従うことで、正確に落し物60の直上の踏み段10を取り外すことができ、手戻りなく確実に落し物60を回収することができる。
***乗客コンベア点検装置100の構成の説明***
図2は、乗客コンベア点検装置100の機能構成例を示す。
乗客コンベア点検装置100は、ディスプレイ装置をもつPC(Personal Computer)、スマートフォンといった情報処理装置である。
読込部101は、カメラ50で撮影された動画データを読み込む。
カメラ50は、図1に示すように乗客コンベア1の踏み段10に一時的に取付けられ、乗客コンベア1が動作している状態を録画する。
再生部102は、読込部101により読み込まれた動画データを再生する。
動画データ表示部103は、再生部102により再生された動画データをディスプレイ装置に表示する。
画素抽出部104は、読込部101により読み込まれた動画データの各フレームの同じ行座標の画素情報を抽出する。
画素抽出部104は、動画データの全フレームから画素情報を抽出してもよいし、後述の時間指定部107によって指定された範囲のフレームのみから画素情報を抽出するようにしてもよい。
静止画像再構成部105は、画素抽出部104により抽出された画素情報をフレームの順に結合して再構成画像を生成する。
再構成画像表示部106は、静止画像再構成部105により再構成された再構成画像をディスプレイ装置に表示する。
時間指定部107は、動画データを解析して、図1のカメラ設置踏み段10aが動画データ表示部103により現在表示されている画像の撮影位置を通過する時刻と乗客コンベア1内で固定されている固定部位を通過する時刻との間の差分時間を導出する。
本実施の形態では、時間指定部107は、固定部位として、櫛状の部材であるコムプレート30を用いる。
図1に示すように、乗客コンベア1では、上階と下階にコムプレート30aとコムプレート30bがあり、コムプレート30aとコムプレート30bは固定されている。
コムプレート30aとコムプレート30bを区別する必要がないときは、コムプレート30と表記する。
再生位置指定部108は、作業員が動画データの再生開始位置を指示した場合に、再生開始位置の指示を受け付け、再生部102に再生開始位置を通知して、再生開始位置から動画データの再生を開始させる。
踏み段位置算出部109は、時間指定部107により導出された差分時間と、乗客コンベアの運転速度と、各踏み段10の進行方向の幅であるステップ幅とに基づく演算を行って、動画データ表示部103により現在表示されている画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段を特定する。
乗客コンベアの移動速度とは、各踏み段の移動速度である。
踏み段10のステップ幅は、図1に示す幅であり、乗客が立つ足場の進行方向の幅である。
踏み段位置算出部109は、ステップ幅そのものを用いて演算を行ってもよいし、ステップ幅の1/nの幅(nは2以上の整数)を用いて演算を行ってもよい。
nの値は、望ましくは、2又は4である。
踏み段位置算出部109による演算内容の詳細は後述する。
なお、時間指定部107と踏み段位置算出部109を合わせて解析演算部という。
踏み段位置表示部110は、踏み段位置算出部109により特定された、動画データ表示部103により現在表示されている画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段をディスプレイ装置に表示する。
図1の落し物60を探索する場合は、踏み段位置表示部110は、トラス40内の落し物60の画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段をディスプレイ装置に表示する。
乗客コンベア情報保存部111は、乗客コンベアの踏み段10のステップ幅、コムプレート30の画像データ、乗客コンベア1の運転速度、折り返し踏み段数、乗客コンベア1の型式、踏み段の設置個数の情報を保存する。
折り返し踏み段数は、折り返し踏み段の個数である。
折り返し踏み段は、図1の例では(1)〜(5)に示す5つの踏み段である。
なお、折り返し踏み段数は、乗客コンベア1ごとに異なる。
断面構造図表示部112は、乗客コンベア1の断面構造を示す断面構造図を表示する。
断面構造図の詳細については、後述する。
画面表示制御部113は、動画データ表示部103の表示内容と、踏み段位置表示部110の表示内容と、再構成画像表示部106の表示内容と、断面構造図表示部112の表示内容と、再生位置指定部108が生成する再生位置インジケータとを同じ表示画面に表示させる。
図3は、乗客コンベア点検装置100のディスプレイ装置に表示される表示画面200における表示領域の例を示す。
表示画面200には、主に、動画データ表示領域201、再構成画像表示領域202、踏み段位置表示領域203、再生位置インジケータ204、断面構造図ボタン205、断面構造図表示領域206が含まれる。
動画データ表示領域201には、動画データ表示部103によりカメラ50で撮影された動画データが表示される。
再構成画像表示領域202には、再構成画像表示部106により再構成画像が表示される。
踏み段位置表示領域203には、踏み段位置表示部110により対向踏み段の位置が表示される。
再生位置インジケータ204aは、現在動画データ表示領域201に表示されている画像の動画データ内の位置を表している。
再生位置インジケータ204bは、現在動画データ表示領域201に表示されている画像の再構成画像上での位置を表している。
再生位置インジケータ204aと再生位置インジケータ204bは連動している。
再生位置インジケータ204a及び再生位置インジケータ204bは、動画データの開始フレームから終了フレームまでのフレームシーケンスに相当する軸上でカーソル操作により移動する。
再生位置インジケータ204aは、フレームシーケンスに相当する水平軸上を移動する。
再生位置インジケータ204bは、フレームシーケンスに相当する垂直軸上を移動する。
動画データの表示が進むにつれて、再生位置インジケータ204aは水平軸上を右方向に移動していき、再生位置インジケータ204bは垂直軸上を上方向に移動していく。
作業員は、再生位置インジケータ204a又は再生位置インジケータ204bのカーソル操作を行って動画データの再生を開始する再生位置を指定することができる。
作業員が再構成画像表示領域202上で再生位置インジケータ204bを操作することによりトラス内の任意の場所の動画データを確認することができると同時に、踏み段位置表示領域203に、その場所を実際に目視点検するために必要な対向する往路側の踏み段位置を表示させることが可能である。
また、作業員は再生位置インジケータ204aを操作することによってもトラス内の任意の場所の動画データを確認することができ、また、踏み段位置表示領域203に往路側の踏み段位置を表示させることが可能である。
つまり、再生位置指定部108は、カーソル操作によって指定された再生位置インジケータの軸上の位置に対応する動画データのフレームを再生位置に指定し、動画データ表示部103は、再生位置指定部108により再生位置に指定されたフレームから動画データの表示を開始する。
断面構造図ボタン205は、乗客コンベア1の断面構造を示す断面構造図を表示する際に作業員が押下するボタンである。
断面構造図ボタン205が押下されると、断面構造図表示部112が、断面構造図表示領域206に断面構造図を表示する。
画面表示制御部113は、動画データ表示領域201、再構成画像表示領域202、踏み段位置表示領域203、断面構造図表示領域206のいずれを表示して、いずれを表示しないかを決定する。
また、画面表示制御部113は、各領域を表示する大きさ、各領域を表示する位置を決定する。
図4は、表示画面200の各表示領域の表示例を示す。
動画データ表示領域201での動画データの表示の進行に合わせて再生位置インジケータ204aが右方向に移動していき、また、再生位置インジケータ204bが上方向に移動していく。
図4では、動画データ表示領域201にトラス40内の落し物60の画像が現れている。
また、再構成画像表示領域202にも、落し物60の画像が現れている。
踏み段位置表示領域203には、動画データ表示領域201に表示されている落し物60の位置に対向する踏み段として、カメラ設置踏み段10aから(時計回りに)11段離れた踏み段(図1の踏み段10b)が表示されている。
なお、図4では、断面構造図ボタン205が押下されていないため、断面構造図表示領域206には断面構造図は表示されていない。
図10は、断面構造図ボタン205が押下された後の表示例を示す。
断面構造図ボタン205が押下されると、断面構造図表示部112が、断面構造図表示領域206に、乗客コンベア1の断面構造図を表示する。
また、踏み段位置表示部110が、動画データ表示部103により現在表示されている画像の撮影位置に対向する位置にある断面構造図内の踏み段を強調表示する。
図5では、符号260で示す形式で、撮影位置に対向する位置にある踏み段を強調表示している。
強調表示の方式は、どのようなものでもよく、例えば、該当の踏み段をハイライト表示したり、該当の踏み段を点滅させてもよい。
なお、断面構造図では、図11に示すように、カーソル262の操作により複数の踏み段を巡回経路に沿って巡回させることができる。
つまり、作業員が断面構造図内のいずれかの踏み段をカーソル262よりいずれかの方向に動かすと、複数の踏み段が連動して動き、複数の踏み段を巡回経路に沿って時計回り又は反時計回りに巡回させることができる。
このように、断面構造図表示部112は、いずれかの踏み段へのカーソル操作により断面構造図内で複数の踏み段が巡回経路に沿って巡回する描画を表示する。
作業員は、カーソル操作により複数の踏み段を巡回させることによって、断面構造図内でカメラ設置踏み段の位置を指定することができる。
カーソル操作によってカメラ設置踏み段の位置が断面構造図内で指定された場合に、再生位置指定部108は、カーソル操作によって指定された位置にカメラ設置踏み段10aが所在していた際にカメラ50により撮影された動画データのフレームを再生位置に指定する。
動画データ表示部103は、再生位置指定部108により再生位置に指定されたフレームから動画データの表示を開始する。
***乗客コンベア点検装置100の動作の説明***
図5は、本実施の形態に係る乗客コンベア点検装置100の動作例を示すフローチャートである。
以下、図5を参照して、乗客コンベア点検装置100の動作例を説明する。
まず、読込部101が、カメラ50から動画データを読み込む(S101)。
次に、再生部102が動画データを再生し、動画データ表示部103が表示画面200の動画データ表示領域201に動画データを表示する(S102)(動画データ表示処理)。
並行して、画素抽出部104が動画データの各フレームから画素情報を抽出し、静止画像再構成部105が画素情報から再構成画像を生成し(S103)、再構成画像表示部106が表示画面200の再構成画像表示領域202に再構成画像を表示する(S104)。
次に、踏み段位置算出部109が対向踏み段の位置を算出する(S105)。
次に、踏み段位置表示部110が対向踏み段の位置を表示する(S106)(踏み段位置表示処理)。
動画データが終了又は一時停止したら(S107でYES)、処理を終了する。
動画データが終了も一時停止もしていなければ(S107でNO)、S105とS106が繰り返される。
次に、再構成画像生成処理(図5のS103)の詳細を、図6を参照して説明する。
まず、画素抽出部104が動画データの各フレームから同じ行座標の1ライン(縦1画素)分の画素情報を抽出する(S1031)。
次に、静止画像再構成部105が、S1031で抽出された各フレームの画素情報をフレームの順に結合して、静止画像を再構成する(S1032)。
図7は、再構成画像生成処理(図5のS103)の具体例を示す。
ここでは、フルHD(High Definition)動画を例にして説明する。
画素抽出部104は動画データを構成するN個のフレームから指定した位置の画素情報を抽出する。
図7ではN個のフレームから横1920画素、縦1画素を画素情報として抽出する。
抽出するフレームの順番は動画データ時系列に沿っていれば降順でも昇順でも構わない。
静止画像再構成部105は、画素抽出部104が各フレームから抽出した横1920画素、縦1画素の画素情報を抽出した順に縦に画像が構成されるように結合する。
結果として画素抽出部104でN個のフレームから画素情報を抽出した場合、静止画像再構成部105が出力する再構成画像のサイズは横1920画素、縦N画素となる。
次に、踏み段位置算出処理(図5のS105)の詳細を、図8を参照して説明する。
まず、時間指定部107が、動画データを解析して、カメラ設置踏み段10aが動画データ表示領域201に現在表示されている画像の撮影位置を通過する時刻とコムプレート30を通過する時刻との間の差分時間T[sec]を導出する(S1061)。
作業員が動画データをモニタしてカメラ設置踏み段10aがコムプレート30を通過する時刻を特定してもよいし、時間指定部107が動画データとコムプレート30の画像データとのパターンマッチングによりカメラ設置踏み段10aがコムプレート30を通過する時刻を特定してもよい。
パターンマッチングを用いる場合は、乗客コンベア情報保存部111にコムプレート30の色と形状が表される画像データを保存しておき、時間指定部107が乗客コンベア情報保存部111からコムプレート30の画像データを読み出してパターンマッチングを行う。
次に、踏み段位置算出部109が、乗客コンベア情報保存部111から、乗客コンベアの運転速度v[m/min]、ステップ幅w[m]、折り返し踏み段数rを読み出す(S1062)。
次に、踏み段位置算出部109は、カメラ設置踏み段移動距離L[m]を以下の式により求める(S1063)。
L[m]=T[sec]×v/60[m/sec]
次に、踏み段位置算出部109は、カメラ設置踏み段10aがコムプレート30から進んだ踏み段数Nを以下の式により求める(S1064)。
N=L[m]÷w[m]
なお、踏み段位置算出部109は、上式において、wの代わりに、(1/n)wを用いてもよい。
例えば、wに代えて、(1/2)w又は(1/4)wを用いることが考えられる。
次に、踏み段位置算出部109は、対向踏み段の位置Mを以下の式により求める(S1065)。
M=2×N−r
対向踏み段の位置Mは、対向踏み段がカメラ設置踏み段10aから何段離れているかを表す。
このように、踏み段位置算出部109は、差分時間と運転速度との乗算値をステップ幅で除算し、除算値の2倍の値から乗客コンベア1における折り返し踏み段数を減算して、動画データ表示部103により現在表示されている画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段を特定する。
踏み段位置表示部110は、S1065により算出された対向踏み段の位置Mを踏み段位置表示領域203に表示する。
なお、ステップ幅wを用いた演算では、算出される往路側の踏み段位置が1段飛ばしにるが、2分の1のステップ幅(1/2)wを用いた演算を行うと、往路側の踏み段位置が1段ずつ算出されるようになる。
このため、(1/n)wのステップ幅を用いることで、踏み段位置算出結果の精度を上げることができる。
***効果の説明***
以上のように、本実施の形態によれば、カメラで撮影した動画データから対向踏み段の位置を算出し、作業員に対向踏み段の位置を通知することで踏み段の取外し時の手戻りを回避することができる。
本実施の形態では、断面構造図表示部112が、断面構造表示領域206に断面構造図を表示するため、動画データ表示領域20に表示されている動画データに落し物などが映っている場合に、作業員は、乗客コンベアのどの位置の踏み段を外せばよいかをひと目で把握することができる。
また、時間指定部107が、パターンマッチングによりコムプレート30を通過する時刻を特定するようにする場合には、作業員が動画データをモニタしなくても自動的にコムプレート30を通過する時刻を指定することができる。
最後に、本実施の形態に示した乗客コンベア点検装置100のハードウェア構成例を図9を参照して説明する。
乗客コンベア点検装置100はコンピュータであり、乗客コンベア点検装置100の各要素をプログラムで実現することができる。
乗客コンベア点検装置100のハードウェア構成としては、バスに、演算装置901、外部記憶装置902、主記憶装置903、通信装置904、入出力装置905が接続されている。
演算装置901は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)である。
外部記憶装置902は、例えばROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ、ハードディスク装置である。
主記憶装置903は、RAM(Random Access Memory)である。
通信装置904は、例えばNIC(Network Interface Card)である。
プログラムは、通常は外部記憶装置902に記憶されており、主記憶装置903にロードされた状態で、順次演算装置901に読み込まれ、実行される。
プログラムは、図2に示す「〜部」(但し、乗客コンベア情報保存部111を除く、以下同様)として説明している機能を実現するプログラムである。
更に、外部記憶装置902にはオペレーティングシステム(OS)も記憶されており、OSの少なくとも一部が主記憶装置903にロードされ、演算装置901はOSを実行しながら、図2に示す「〜部」の機能を実現するプログラムを実行する。
また、本実施の形態の説明において、「判断する」、「抽出する」、「算出する」、「導出する」、「生成する」、「再構成する」、「解析する」、「特定する」、「読み込む」等として説明している処理の結果を示す情報やデータや信号値や変数値が主記憶装置903にファイルとして記憶されている。
なお、図9の構成は、あくまでも乗客コンベア点検装置100のハードウェア構成の一例を示すものであり、乗客コンベア点検装置100のハードウェア構成は図9に記載の構成に限らず、他の構成であってもよい。
また、本実施の形態に示す手順により、本発明に係る乗客コンベア点検方法を実現可能である。
1 乗客コンベア、10 踏み段、20 巡回経路、30 コムプレート、50 カメラ、60 落し物、70 撮影範囲、100 乗客コンベア点検装置、101 読込部、102 再生部、103 動画データ表示部、104 画素抽出部、105 静止画像再構成部、106 再構成画像表示部、107 時間指定部、108 再生位置指定部、109 踏み段位置算出部、110 踏み段位置表示部、111 乗客コンベア情報保存部、112 断面構造図表示部、113 画面表示制御部、150 解析演算部、200 表示画面、201 動画データ表示領域、202 再構成画像表示領域、203 踏み段位置表示領域、204 再生位置インジケータ。

Claims (15)

  1. 乗客コンベアの複数の踏み段のうちのいずれかの踏み段にカメラが設置された状態で前記乗客コンベアを運転して撮影された動画データを表示する動画データ表示部と、
    前記動画データ表示部により現在表示されている画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段を表示する踏み段位置表示部とを有する乗客コンベア点検装置。
  2. 前記踏み段位置表示部は、
    前記動画データ表示部により現在表示されている、前記乗客コンベアのトラス内の画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段を表示する請求項1に記載の乗客コンベア点検装置。
  3. 前記乗客コンベア点検装置は、更に、
    前記動画データの各フレームの同じ行座標から抽出された画素情報をフレームの順に結合して再構成された再構成画像を表示する再構成画像表示部を有する請求項1に記載の乗客コンベア点検装置。
  4. 前記乗客コンベア点検装置は、更に、
    前記動画データ表示部の表示内容と、前記踏み段位置表示部の表示内容と、前記再構成画像表示部の表示内容とを同じ表示画面に表示させる画面表示制御部を有する請求項3に記載の乗客コンベア点検装置。
  5. 前記乗客コンベア点検装置は、更に、
    前記動画データを解析して、前記カメラが設置されたカメラ設置踏み段が前記動画データ表示部により現在表示されている画像の撮影位置を通過する時刻と前記カメラ設置踏み段が前記乗客コンベア内で固定されている固定部位を通過する時刻との間の差分時間を導出し、前記差分時間と、前記乗客コンベアの運転速度と、各踏み段の進行方向の幅であるステップ幅とに基づく演算を行って、前記動画データ表示部により現在表示されている画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段を特定する解析演算部を有し、
    前記踏み段位置表示部は、
    前記解析演算部により特定された踏み段を表示する請求項1に記載の乗客コンベア点検装置。
  6. 前記解析演算部は、
    前記差分時間と前記運転速度との乗算値を前記ステップ幅又は前記ステップ幅の1/nの幅(nは2以上の整数)で除算し、除算値の2倍の値から前記乗客コンベアにおける折り返し踏み段数を減算して、前記動画データ表示部により現在表示されている画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段を特定する請求項5に記載の乗客コンベア点検装置。
  7. 前記踏み段位置表示部は、
    前記動画データ表示部により現在表示されている画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段が、前記カメラ設置踏み段から、前記解析演算部により得られた減算値と同数の段数分離れていることを表示する請求項6に記載の乗客コンベア点検装置。
  8. 前記解析演算部は、
    前記固定部位として、前記乗客コンベアで固定されているコムプレートを用いる請求項5に記載の乗客コンベア点検装置。
  9. 前記乗客コンベア点検装置は、更に、
    前記動画データの開始フレームから終了フレームまでのフレームシーケンスに相当する軸上でカーソル操作により移動する再生位置インジケータを表示し、カーソル操作によって指定された前記再生位置インジケータの前記軸上の位置に対応する前記動画データのフレームを、前記動画データ表示部が前記動画データの表示を開始する再生位置に指定する再生位置指定部を有し、
    前記動画データ表示部は、
    前記再生位置指定部により前記再生位置に指定されたフレームから前記動画データの表示を開始する請求項1に記載の乗客コンベア点検装置。
  10. 前記乗客コンベア点検装置は、更に、
    前記乗客コンベアの断面構造を示す断面構造図を表示する断面構造図表示部を有する請求項1に記載の乗客コンベア点検装置。
  11. 前記踏み段位置表示部は、
    前記断面構造図表示部により表示された前記断面構造図内の複数の踏み段の中で、前記動画データ表示部により現在表示されている画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段を強調表示する請求項10に記載の乗客コンベア点検装置。
  12. 前記断面構造図表示部は、
    前記断面構造図内のいずれかの踏み段へのカーソル操作により前記断面構造図内で前記複数の踏み段が巡回経路に沿って巡回する描画を表示し、
    前記乗客コンベア点検装置は、更に、
    前記カメラが設置されたカメラ設置踏み段の前記巡回経路内の位置がカーソル操作によって前記断面構造図内で指定された場合に、カーソル操作によって指定された位置に前記カメラ設置踏み段が所在していた際に前記カメラにより撮影された前記動画データのフレームを、前記動画データ表示部が前記動画データの表示を開始する再生位置に指定する再生位置指定部を有し、
    前記動画データ表示部は、
    前記再生位置指定部により前記再生位置に指定されたフレームから前記動画データの表示を開始する請求項10に記載の乗客コンベア点検装置。
  13. 前記解析演算部は、
    前記動画データと前記固定部位の画像データとのパターンマッチングを行って、前記カメラ設置踏み段が前記固定部位を通過する時刻を特定し、
    前記カメラ設置踏み段が前記動画データ表示部により現在表示されている画像の撮影位置を通過する時刻と、特定した前記カメラ設置踏み段が前記固定部位を通過する時刻との間の差分時間を導出する請求項5に記載の乗客コンベア点検装置。
  14. コンピュータが、
    乗客コンベアの複数の踏み段のうちのいずれかの踏み段にカメラが設置された状態で前記乗客コンベアを運転して撮影された動画データを表示し、
    現在表示されている画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段を表示する乗客コンベア点検方法。
  15. 乗客コンベアの複数の踏み段のうちのいずれかの踏み段にカメラが設置された状態で前記乗客コンベアを運転して撮影された動画データを表示する動画データ表示処理と、
    前記動画データ表示処理により現在表示されている画像の撮影位置に対向する位置にある踏み段を表示する踏み段位置表示処理とをコンピュータに実行させるプログラム。
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