JP6308018B2 - 放射線画像撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放射線画像撮影装置に係り、特に、複数の放射線検出素子が二次元状に配列されて構成された放射線画像撮影装置に関する。
照射されたX線等の放射線の線量に応じて検出素子で電荷を発生させて電気信号に変換するいわゆる直接型の放射線画像撮影装置や、照射された放射線をシンチレーター等で可視光等の他の波長の光に変換した後、変換され照射された光のエネルギーに応じてフォトダイオード等の光電変換素子で電荷を発生させて電気信号(すなわち画像データ)に変換するいわゆる間接型の放射線画像撮影装置が種々開発されている。なお、本発明では、直接型の放射線画像撮影装置における検出素子や、間接型の放射線画像撮影装置における光電変換素子を、あわせて放射線検出素子という。
このタイプの放射線画像撮影装置はFPD(Flat Panel Detector)として知られており、従来は支持台と一体的に形成された、いわゆる専用機型(固定型等ともいう。)として構成されていたが、近年、放射線検出素子等を筐体内に収納し、持ち運び可能とした可搬型の放射線画像撮影装置が開発され、実用化されている。
このような放射線画像撮影装置では、例えば後述する図3等に示すように、通常、複数の放射線検出素子7が、検出部P上に二次元状(マトリクス状)に配列されて構成されている。そして、撮影時に、被写体である図示しない患者を介して放射線画像撮影装置に放射線が照射されると、各放射線検出素子7で電荷が発生する。各放射線検出素子7には、それぞれ薄膜トランジスター(Thin Film Transistor。以下、TFTという。)8等で形成されたスイッチ素子が接続されており、撮影後の画像データDの読み出し処理では、TFT8をオン状態にして各放射線検出素子7内に蓄積されている電荷を信号線6に放出させると、電荷が信号線6を通って読み出し回路17に流れ込み、読み出し回路17で電荷データDとして読み出されるように構成される。なお、この画像データDの読み出し処理については後で説明する。
一方、放射線画像撮影装置を用いた撮影が少なくともしばらくの間行われないような場合に、放射線画像撮影装置の読み出し回路17等の各機能部に供給している電力が無駄に消費されてしまうことになる。特に、上記のような可搬型の放射線画像撮影装置で、バッテリーを内蔵するタイプの放射線画像撮影装置では、このように電力が無駄に消費されると、バッテリーの消耗が激しくなり、1回の充電あたりの撮影回数が減少して撮影効率が悪化する等の問題が生じる。
そのため、放射線画像撮影装置では、撮影モードとして、少なくとも、各機能部に電力を供給して撮影を行うことが可能な覚醒(wake up)モードと、必要な機能部にのみ電力を供給し、撮影を行うことができないスリープ(sleep)モードとを有し、撮影モードをそれらのモードの間で切り替えることができるように構成されているものも少なくない(例えば特許文献1等参照)。そして、上記の読み出し回路17では、画像データD等の読み出し動作を行う際に比較的大きな電力が消費される。そのため、スリープモードでは、通常、少なくとも読み出し回路17での読み出し動作は行われないように構成される。
特開2010−268171号公報
ところで、本発明者の研究では、放射線画像撮影装置1の電力モードをスリープモードに切り替えた後、再度、撮影可能モードに切り替えて撮影を行うと、撮影後に読み出された画像データDに基づいて生成される放射線画像p中に、僅かではあるが画像ムラや筋状の模様が現れる場合があることが分かってきた(図7参照)。なお、図7では、放射線画像p中に現れる画像ムラや筋状の模様が強調されて描かれている。
後述するように、各読み出し回路17は、通常、128個や256個等の所定個数が1つの読み出しIC16(後述する図3参照)内に設けられており、信号線6の本数等に応じて、読み出しIC16が必要な数だけ並設される。そして、本発明者の研究では、図7に示すように、放射線画像p中の画像ムラは、各読み出しIC16に対応する各領域R1、R2、R3、R4、…ごとに発生し、また、筋状の模様は、各読み出し回路17に対応する位置に現れる。
すなわち、上記のように各読み出し回路17にはそれぞれ信号線6が接続されており、各読み出しIC16には所定本数の信号線6が接続されているが、放射線画像pのうち、各読み出しIC16に対応する個々の領域R1、R2、R3、R4、…を見た場合、1つの領域R内の各画素の画像データDには、あるオフセット分が共通に重畳されており、そのオフセット分が、各読み出しIC16ごとに異なっている。これが各領域R1、R2、R3、R4、…ごとの画像ムラとなって現れる。また、それとは別に、各読み出し回路17に接続されている各信号線6ごとに、各画素の画像データDにオフセット分がそれぞれ重畳されており、これが、放射線画像p中で筋状の模様となって現れることが分かってきた。
そして、本発明者が研究を重ねた結果、このような画像ムラや筋状の模様を生じさせるようなオフセット分が画像データDに重畳される原因を突き止めることができ、そのような現象が生じないような構成を見出すことができた。
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものであり、電力モードをスリープモードから撮影可能モードに切り替えて撮影を行っても、画像ムラや筋状の模様を生じさせるようなオフセット分が画像データ中に重畳されることを的確に防止することが可能な放射線画像撮影装置を提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明の放射線画像撮影装置は、
二次元状に配列された複数の放射線検出素子と、
前記各放射線検出素子に接続された複数の信号線と、
前記各信号線にそれぞれ接続された複数の読み出し回路を備える読み出しICと、
前記読み出しICに電力を供給する電源回路と、
前記電源回路から前記読み出しICに電力を供給する経路上に設けられ、当該経路とGNDとを接続可能なディスチャージ回路と、
を備え、
撮影モードを、少なくとも、各機能部に電力を供給して撮影を行うことが可能な覚醒モードと、必要な機能部にのみ電力を供給し、撮影を行うことができないスリープモードとの間で切り替えることができるように構成されており、
前記ディスチャージ回路は、前記スリープモードの間、前記経路とGNDとを接続することを特徴とする。
本発明のような方式の放射線画像撮影装置によれば、スリープモードの間に、電源回路や読み出しIC、センサーパネル内に残存する電荷を、ディスチャージ回路を介して積極的にGNDに流出させて的確に除去することが可能となる。そのため、その後、電力モードをスリープモードから撮影可能モードに切り替えて撮影を行っても、画像データに残存電荷に起因するオフセット分が重畳されることを的確に防止することが可能となり、読み出された画像データ等に基づいて生成された放射線画像p中に画像ムラや筋状の模様を生じることを的確に防止することが可能となる。
放射線画像撮影装置の断面図である。 放射線画像撮影装置の基板の構成を示す平面図である。 放射線画像撮影装置の等価回路を表すブロック図である。 検出部を構成する1画素分についての等価回路を表すブロック図である。 (A)ディスチャージ回路の構成例を表すブロック図であり、(B)本実施形態に係る放射線画像撮影装置におけるディスチャージ回路や電源回路等を含む部分の構成例を表すブロック図である。 変形例1−2の場合に各放射線検出素子に印加される電圧の時間的推移を表すグラフである。 生成された放射線画像中に現れる画像ムラや筋状の模様を説明する図である。
以下、本発明に係る放射線画像撮影装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下では、放射線画像撮影装置として、シンチレーター等を備え、照射された放射線を可視光等の他の波長の光に変換して電気信号を得るいわゆる間接型の放射線画像撮影装置について説明するが、本発明は、シンチレーター等を介さずに放射線を放射線検出素子で直接検出する、いわゆる直接型の放射線画像撮影装置に対しても適用することができる。
また、放射線画像撮影装置がいわゆる可搬型である場合について説明するが、支持台等と一体的に形成された、いわゆる専用機型の放射線画像撮影装置に対しても、本発明を適用することが可能である。
[基本的な構成等について]
まず、本実施形態に係る放射線画像撮影装置の基本的な構成等について説明する。図1は、本実施形態に係る放射線画像撮影装置の断面図であり、図2は、放射線画像撮影装置の基板の構成を示す平面図である。
本実施形態では、放射線画像撮影装置1は、放射線が照射される側の面である放射線入射面Rを有する筐体2内に、シンチレーター3やセンサー基板4等で構成されるセンサーパネルSPが収納されて構成されている。また、図1では図示を省略するが、本実施形態では、筐体2の側面等には、データや信号等を無線方式で外部装置に送受信するためのアンテナ41(後述する図3参照)や、有線方式で送受信するためのコネクターが設けられている。
図1に示すように、筐体2内には、基台31が配置されており、基台31の放射線入射面R側(以下、簡単に図中の上下方向にあわせて上面側等という。)に図示しない鉛の薄板等を介してセンサー基板4が設けられている。そして、センサー基板4の上面側には、後述するように放射線検出素子7等が設けられており、さらにその上方に、照射された放射線を可視光等の光に変換して各放射線検出素子7に照射するためのシンチレーター3が配置されている。なお、シンチレーター3は、シンチレーター基板34に取り付けられている。
一方、基台31の下面側には、電子部品32等が配設されたPCB基板33やバッテリー24等が取り付けられている。このようにして、基台31やセンサー基板4等でセンサーパネルSPが形成されている。また、本実施形態では、センサーパネルSPと筐体2の側面との間に緩衝材35が設けられている。
本実施形態では、センサー基板4はガラス基板で構成されており、図2に示すように、センサー基板4の上面(すなわちシンチレーター3に対向する面)4a上には、複数の走査線5と複数の信号線6とが互いに交差するように配設されている。また、センサー基板4の面4a上の複数の走査線5と複数の信号線6により区画された各小領域rには、放射線検出素子7がそれぞれ設けられている。
このように、走査線5と信号線6で区画された各小領域rに二次元状(マトリクス状)に配列された複数の放射線検出素子7が設けられた小領域rの全体、すなわち図2に一点鎖線で示される領域が検出部Pとされている。また、本実施形態では、放射線検出素子7はフォトダイオードが用いられているが、例えばフォトトランジスター等を用いることも可能である。
ここで、放射線画像撮影装置1の回路構成について説明する。図3は本実施形態に係る放射線画像撮影装置1の等価回路を表すブロック図であり、図4は検出部Pを構成する1画素分についての等価回路を表すブロック図である。
各放射線検出素子7の第1電極7aには、スイッチ素子であるTFT8のソース電極8s(図3や図4の「S」参照)が接続されている。また、TFT8のドレイン電極8dおよびゲート電極8g(図3や図4の「D」および「G」参照)は信号線6および走査線5にそれぞれ接続されている。
そして、TFT8は、後述する走査駆動手段15から走査線5を介してゲート電極8gにオン電圧が印加されるとオン状態となり、ソース電極8sやドレイン電極8dを介して放射線検出素子7内に蓄積されている電荷を信号線6に放出させる。また、走査線5を介してゲート電極8gにオフ電圧が印加されるとオフ状態となり、放射線検出素子7から信号線6への電荷の放出を停止して、放射線検出素子7内に電荷を蓄積させるようになっている。
また、本実施形態では、図2や図3に示すように、センサー基板4上で1列の各放射線検出素子7ごとに1本の割合で各放射線検出素子7の第2電極7bにそれぞれバイアス線9が接続されており、各バイアス線9はセンサー基板4の検出部Pの外側の位置で結線10に接続されている。そして、結線10は入出力端子11(パッド等ともいう。図2参照)を介してバイアス電源14(図3や図4参照)に接続されており、バイアス電源14から結線10や各バイアス線9を介して各放射線検出素子7の第2電極7bに逆バイアス電圧が印加されるようになっている。
なお、本実施形態では、各入出力端子11には、後述する読み出しIC16や走査駆動手段15のゲートドライバー15bを構成するゲートIC15d等のチップがフィルム上に組み込まれた図示しないフレキシブル回路基板が接続されており、センサー基板4上の走査線5や信号線6、バイアス線9の結線10等がフレキシブル基板を介してセンサーパネルSPの裏側の電子部品32等(図1参照)に電気的に接続されるようになっている。
一方、走査駆動手段15では、配線15cを介して電源回路15aからゲートドライバー15bにオン電圧とオフ電圧が供給されるようになっており、ゲートドライバー15bで走査線5の各ラインL1〜Lxに印加する電圧をオン電圧とオフ電圧との間でそれぞれ切り替えるようになっている。
また、各信号線6は、各入出力端子11を介して読み出しIC16内に内蔵された各読み出し回路17にそれぞれ接続されている。本実施形態では、読み出し回路17は、主に増幅回路18と相関二重サンプリング回路19等で構成されている。読み出しIC16内には、さらに、アナログマルチプレクサー21と、A/D変換器20とが設けられている。なお、図3や図4では、相関二重サンプリング回路19はCDSと表記されている。
本実施形態では、増幅回路18は、オペアンプ18aと、オペアンプ18aにそれぞれ並列にコンデンサー18bおよび電荷リセット用スイッチ18cが接続されたチャージアンプ回路で構成されている。そして、増幅回路18のオペアンプ18aの入力側の反転入力端子に信号線6が接続されている。また、増幅回路18の電荷リセット用スイッチ18cは、制御手段22に接続されており、制御手段22によりオン/オフが制御されるようになっている。なお、オペアンプ18a等には、電源回路51から電力が供給されるようになっているが、この点については後で説明する。
撮影後の各放射線検出素子7からの画像データDの読み出し処理の際には、読み出し回路17の増幅回路18の電荷リセット用スイッチ18cがオフ状態とされた状態で各放射線検出素子7のTFT8がオン状態とされると、各放射線検出素子7内からTFT8を介して放出された電荷が信号線6を通って増幅回路18のコンデンサー18bに流れ込んで蓄積される。そして、増幅回路18は、コンデンサー18bに蓄積された電荷量に応じた電圧値を出力側から出力する。
相関二重サンプリング回路19は、各放射線検出素子7から電荷が流れ込む前後に増幅回路18からの出力値をそれぞれ保持し、それらの差分をアナログ値の画像データDとして下流側に出力する。そして、出力された各画像データDがアナログマルチプレクサー21(図3参照)を介してA/D変換器20に順次送信され、A/D変換器20でデジタル値の画像データDに順次変換されて記憶手段23に出力されて順次保存される。このようにして画像データDの読み出し処理が行われるようになっている。
制御手段22は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等がバスに接続されたコンピューターや、FPGA(Field Programmable Gate Array)等により構成されている。専用の制御回路で構成されていてもよい。
そして、制御手段22は、走査駆動手段15や読み出し回路17を制御して上記のように画像データDの読み出し処理を行わせるなど、放射線画像撮影装置1の各機能部の動作等を制御するようになっている。また、図3や図4に示すように、制御手段22には、SRAM(Static RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)等で構成される記憶手段23が接続されている。また、本実施形態では、制御手段22には、前述したアンテナ41が接続されており、さらに、走査駆動手段15や読み出し回路17、記憶手段23、バイアス電源14等の各機能部に必要な電力を供給するバッテリー24が接続されている。
また、本実施形態では、放射線画像撮影装置1は、撮影モードを、少なくとも、制御手段22等の各機能部に電力を供給して撮影を行うことが可能な覚醒モードと、必要な機能部にのみ電力を供給し、撮影を行うことができないスリープモードとの間で切り替えることができるように構成されている。
その際、前述したように、読み出し回路17では画像データD等の読み出し動作を行う際に比較的大きな電力が消費される。そのため、スリープモードとしては種々の形態を取り得るが、本実施形態においても、少なくとも読み出し回路17での読み出し動作は行われないように構成される。
[本発明に特有の構成等について]
次に、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1における本発明に特有の構成について説明する。
前述したように、放射線画像撮影装置1の電力モードを、スリープモードから撮影可能モードに切り替えて撮影を行うと、撮影後に読み出された画像データD中に何らかのオフセット分が重畳されており、画像データDに基づいて生成される放射線画像中に、僅かではあるが画像ムラや筋状の模様が現れる場合がある(例えば図7参照)。
このような現象が現れる原因について本発明者が研究を重ねた結果、撮影可能モードの下で放射線画像撮影装置1を用いて撮影を行い、撮影後、放射線画像撮影装置1の電力モードをスリープモードに切り替えて省電力状態としても、例えば放射線検出素子7や走査線5、信号線6等が存在する検出部P(図3参照)側や読み出しIC16側、或いは、読み出しIC16等に電力を供給する後述する電源回路51側(後述する図5(A)、(B)参照)側の、例えば寄生容量が形成された部分等に電荷が残存する等して、放射線画像撮影装置1の各機能部内の電荷がすぐには除去されない。
そして、残存電荷の除去効率が、読み出しIC16ごとに異なるため、画像データDに重畳される残存電荷に起因するオフセット分が読み出しIC16ごとに異なる値になる。これが、放射線画像p中に、各読み出しIC16に対応する各領域R1、R2、R3、R4、…ごとの画像ムラとなって現れる。また、残存電荷の除去効率は、各読み出し回路17ごとでも異なっているため、画像データDに重畳される残存電荷に起因するオフセット分が読み出し回路17ごとにそれぞれ異なる値になる。そのため、放射線画像p中に、各読み出し回路17に対応する筋状の模様が現れると考えられた。
そこで、本発明では、電源回路51から読み出しIC16に電力を供給する経路(以下、電力供給経路という。)上にディスチャージ回路を設け、このディスチャージ回路で、電力供給経路とGNDとを接続可能に構成する。そして、ディスチャージ回路は、放射線画像撮影装置1の電力モードがスリープモードである間は、電力供給経路とGNDとを接続するようになっている。
以下、ディスチャージ回路や電源回路51を含む構成等について、具体的に説明する。図5(A)は、ディスチャージ回路の構成例を表すブロック図であり、図5(B)は、本実施形態に係る放射線画像撮影装置におけるディスチャージ回路や電源回路等を含む部分の構成例を表すブロック図である。なお、図5(B)では、読み出しIC16に電力を供給する電源回路51や電力供給経路50等のみ示されているが、放射線画像撮影装置1のバイアス電源14や走査駆動手段15の電源回路15a等の他の機能部に電力を供給する電源回路や電力供給経路等が適宜設けられることは言うまでもない。
本実施形態では、図5(A)に示すように、ディスチャージ回路60は、後述する電源回路51から読み出しIC16に電力を供給する電力供給経路50上に設けられる。そして、ディスチャージ回路60内の、電力供給経路50とGNDとを結ぶ配線61上には、例えば電界効果トランジスター(FET)等で形成されたスイッチ素子62が設けられており、スイッチ素子62は、制御手段22(図3等参照)からの制御信号によりオン/オフが制御されるようになっている。また、電力供給経路50とスイッチ素子62とを結ぶ配線61上には抵抗63が設けられており、スイッチ素子62をオンした際に電荷が一気にGNDに流れ込まないようになっている。
また、本実施形態では、図5(B)に示すように、電源基板52上に電源回路51が設けられており、電源回路51には、例えばリチウムイオンキャパシター等で構成された前述したバッテリー24から電力が供給されるようになっている。そして、電源回路51として、少なくとも、例えば読み出しIC16内の増幅回路18のオペアンプ18a等のアナログ回路に電力を供給するための電源回路51aと、例えば読み出しIC16内のA/D変換器20(図3や図4参照)等のデジタル回路に電力を供給するための電源回路51bとが設けられている。本実施形態では、各電源回路51a、51bはそれぞれDC/DCコンバーター等で形成されており、各電力供給経路50a、50bにそれぞれ所定の電圧値を出力するようになっている。
そして、電源回路51aに接続されている電力供給経路50a上には、定電圧直流電源回路53が設けられている。定電圧直流電源回路としては、例えば低損失レギュレータ(Low Drop-Out regulator)等を用いることが可能である。
なお、図4では、電源回路51(この場合は電源回路51a)から読み出し回路17の増幅回路18のオペアンプ18aに電力が供給される経路のみが記載されており、電源回路51aから読み出しIC16内の他のアナログ回路に電力を供給する経路や、電源回路51bからA/D変換器20等の読み出しIC16内のデジタル回路に電力を供給する経路等の図示が省略されている。また、図4では、定電圧直流電源回路53やディスチャージ回路60等の記載も省略されている。
また、本実施形態では、定電圧直流電源回路53が設けられた基板54と、センサーパネルSPのセンサー基板4(図1や図2参照)とが、フレキシブル回路基板55で接続されており、このフレキシブル回路基板55のフィルム上に読み出しIC16が組み込まれている。また、前述したように、読み出しIC16は、信号線6の本数等に応じて必要な数だけ設けられている。
そして、本実施形態では、定電圧直流電源回路53と読み出しIC16とを結ぶ電力供給経路50a上に、図5(A)に示したディスチャージ回路60が設けられるようになっている。また、デジタル回路に電力を供給するための電源回路51bと読み出しIC16とを結ぶ電力供給経路50b上にもディスチャージ回路60が設けられるようになっている。
なお、図5(B)では、電力供給経路50b上のディスチャージ回路60を基板54上に設ける場合が示されているが、ディスチャージ回路60を電源基板52上(すなわち電源回路51bの近傍)に設けるように構成することも可能であり、ディスチャージ回路60は、電力供給経路50a、50b上の適宜の位置にそれぞれ設けられる。
[作用]
次に、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1の作用について説明する。
放射線画像撮影装置1の電力モードが撮影可能モードであり、放射線画像撮影装置1を用いて撮影が行われる場合に、電力供給経路50とGNDとを接続してしまうと、電源回路51から読み出しIC16側に供給される電力がGNDに逃げてしまう。そのため、読み出しIC16が的確に機能しなくなり、各放射線検出素子7から画像データDを読み出すことができず、撮影を的確に行うことができなくなる。
そのため、放射線画像撮影装置1の電力モードが撮影可能モードである場合には、ディスチャージ回路60は、電力供給経路50をGNDに接続しない。すなわち、撮影可能モードでは、制御手段22は、ディスチャージ回路60のスイッチ素子62(図5(A)参照)をオフ状態とするように制御する。
一方、制御手段22は、撮影が終了したり、或いは撮影が行われない状態が所定時間継続する等して、放射線画像撮影装置1の電力モードを撮影可能モードからスリープモードに切り替える。そして、その際に、ディスチャージ回路60のスイッチ素子62をオン状態に切り替えるように制御して、電力供給経路50とGNDとを接続する。
そして、ディスチャージ回路60により電力供給経路50とGNDとが接続されると、電源回路51側(図5(B)参照)に残存している電荷が、電力供給経路50からディスチャージ回路60内に流入し、スイッチ素子62を通ってGNDに流出する。そのため、ディスチャージ回路60により、電源回路51側に残存する電荷が、電源回路51側から的確に除去される。
また、ディスチャージ回路60により電力供給経路50とGNDとが接続されると、読み出しIC16(図5(B)参照)に残存している電荷が、電力供給経路50からディスチャージ回路60内に流入し、スイッチ素子62を通ってGNDに流出する。そのため、ディスチャージ回路60により、読み出しIC16側に残存する電荷が、読み出しIC16内から的確に除去される。
また、センサーパネルSP内では、走査線5や信号線6、放射線検出素子7、TFT8、バイアス線9等(図2や図3参照)の間に絶縁層が介在する等しており、種々の部分に寄生容量が形成される等している。そのため、放射線画像撮影装置1の電力モードをスリープモードに切り替えても、その寄生容量の部分等にトラップされる等して残存する電荷が必ずしも容易に除去されない。
しかし、本実施形態のように、電力モードを撮影可能モードからスリープモードに移行させる際に、ディスチャージ回路60で電力供給経路50とGNDとを接続するように構成すると、上記のようにセンサーパネルSP内に残存する電荷が、図5(B)に示すように、信号線6を介してセンサーパネルSPから読み出しIC16に流入し、読み出しIC16に流入した電荷が電力供給経路50を介してディスチャージ回路60に流れ込んでGNDに流出する。
そのため、本実施形態に係るように構成することで、電源回路51や読み出しIC16のみならず、センサーパネルSP内に残存する電荷も、ディスチャージ回路60を介してGNDに流出させて的確に除去される。
上記のように、スリープモードでの残存電荷の除去効率が、読み出しIC16ごとや読み出し回路17ごとに異なるため、従来の放射線画像撮影装置では、スリープモード中に除去し切れなかった電荷の残存量が、読み出しIC16ごとや読み出し回路17ごとに異なる状態になった。
そして、その状態で、電力モードがスリープモードから撮影可能モードに切り替えられて撮影が行われると、画像データDに重畳される残存電荷に起因するオフセット分が読み出しIC16ごとに異なる値になって放射線画像pに画像ムラが生じたり、或いは、画像データDに重畳される残存電荷に起因するオフセット分が読み出し回路17ごとに異なる値になって放射線画像pに筋状の模様が生じてしまった(図7参照)。
それに対し、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1では、電力供給経路50にディスチャージ回路60を設け、放射線画像撮影装置1の電力モードがスリープモードである間、ディスチャージ回路60で電力供給経路50とGNDとを接続して、電源回路51や読み出しIC16、センサーパネルSP等に残存する電荷を積極的にGNDに除去するように構成した。
そのため、上記のようにスリープモードでの残存電荷の除去効率が読み出しIC16ごとや読み出し回路17ごとに異なる場合であっても、ディスチャージ回路60で残存電荷を積極的にGNDに流出させて装置内から除去される状態になる。そのため、スリープモードが継続する間、電源回路51や読み出しIC16、センサーパネルSP等に電荷がほとんど残存しない状態を維持することが可能となる。
そのため、その状態から、電力モードがスリープモードから撮影可能モードに切り替えられて撮影が行われると、画像データDには、残存電荷に起因するオフセット分が重畳されない(或いはほとんど重畳されない)状態になる。そのため、読み出された画像データDに基づいて生成された放射線画像pに、読み出しIC16ごとに残存電荷の除去効率が異なることに起因する画像ムラが生じたり、或いは、読み出し回路17ごとに残存電荷の除去効率が異なることに起因する筋状の模様が生じることがなくなる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1によれば、電源回路51から読み出しIC16に電力を供給する電力供給経路50上に、電力供給経路50とGNDとを接続可能なディスチャージ回路60を設け、ディスチャージ回路60は、放射線画像撮影装置1の電力モードがスリープモードである間は、電力供給経路50とGNDとを接続するように構成した。
そのため、スリープモードの間に、電源回路51や読み出しIC16、センサーパネルSP内に残存する電荷を、ディスチャージ回路60を介して積極的にGNDに流出させて的確に除去することが可能となる。そのため、その後、電力モードをスリープモードから撮影可能モードに切り替えて撮影を行っても、画像データDに残存電荷に起因するオフセット分が重畳されることを的確に防止することが可能となり、読み出された画像データD等に基づいて生成された放射線画像p中に画像ムラや筋状の模様を生じることを的確に防止することが可能となる。
なお、本発明者の研究では、実際に本実施形態にように構成すると、放射線画像p中に画像ムラや筋状の模様が全く見られなくなる、或いは、少なくとも放射線画像p中に画像ムラや筋状の模様を視認できなくなることが確認されている。
[その他変形例等]
なお、図5(B)に示した放射線画像撮影装置1におけるディスチャージ回路60や電源回路51等を含む部分の構成はあくまで1つの構成例であり、例えばローパスフィルター等の必要な構成が適宜設けられることは言うまでもない。
また、上記の実施形態では、放射線画像撮影装置1の電力モードがスリープモードに切り替えられたり撮影可能モードに切り替えられたりする際に、制御手段22が、ディスチャージ回路60のスイッチ素子62(図5(A)参照)に制御信号を送信してオンしたりオフしたりすることで、ディスチャージ回路60により電力供給経路50とGNDとを接続したり接続を切断したりするように構成する場合について説明した。
しかし、例えば、ディスチャージ回路60が、制御手段22から送信されるスリープモードに切り替える旨の信号や撮影可能モードに切り替える旨の信号に基づいて、自らスイッチ素子62のオン/オフを切り替えて電力供給経路50とGNDとを接続したり接続を切断したりするように構成することも可能である。
また、放射線画像撮影装置1によっては、スリープモードでは、制御手段22にも電力が供給されなくなるように構成される場合がある。そのような場合には、上記のように制御手段22がディスチャージ回路60のスイッチ素子62のオン/オフを制御する代わりに、例えば制御手段22の停止(スリープモードの場合)と起動(撮影可能モードの場合)にあわせてディスチャージ回路60のスイッチ素子62が自動的にオン/オフするように構成することも可能である。
[変形例1]
一方、上記のように、電源回路51から読み出しIC16に電力を供給する電力供給経路50上にディスチャージ回路60を設け、スリープモードの間、ディスチャージ回路60で電力供給経路50とGNDとを接続するように構成することで、電源回路51や読み出しIC16、センサーパネルSP等に残存する電荷が除去される。
そして、センサーパネルSP内に残存する電荷をより的確に除去するために、スリープモード中も、バイアス電源14(図3や図4参照)からバイアス線9を介して各放射線検出素子7に逆バイアス電圧を印加するように構成することも可能である。このように構成すれば、スリープモードの間に、各放射線検出素子7内に残存している電荷を、バイアス線9を介してバイアス電源14側に流出させて、各放射線検出素子7内から的確に除去することが可能となる。
[変形例1−1]
その際、スリープモードの間、バイアス電源14から、継続して各放射線検出素子7に逆バイアス電圧を印加し続けるように構成することが可能である。このように構成すれば、スリープモードの間、バイアス電源14から各放射線検出素子7に逆バイアス電圧を印加し続けることが可能となる。そのため、各放射線検出素子7内に残存している電荷をバイアス電源14側に流出させて、各放射線検出素子7内から的確に除去することが可能となる。
[変形例1−2]
また、スリープモードの間、バイアス電源14から各放射線検出素子7に印加される電圧Vが上昇して、設定された閾値Vthに達するごとに、バイアス電源14から各放射線検出素子7に所定期間Δtだけ逆バイアス電圧Vbiasを印加するように構成することも可能である。
この場合、例えば図6に示すように、時刻t0で放射線画像撮影装置1の電力モードが撮影可能モードからスリープモードに切り替えられたとすると、バイアス電源14から各放射線検出素子7に印加される電圧Vは逆バイアス電圧Vbiasから次第に上昇していく。そして、電圧Vが閾値Vthに達すると、バイアス電源14から各放射線検出素子7に、それより低い電圧値に設定されている逆バイアス電圧Vbiasが所定期間Δtだけ印加される。そのため、バイアス電源14から各放射線検出素子7に印加される電圧Vは、逆バイアス電圧Vbiasと閾値Vthとの間を上下する状態になる。
そして、このように構成すれば、スリープモードの間、バイアス電源14から各放射線検出素子7に印加される電圧Vが、逆バイアス電圧Vbiasから閾値Vthまでの低い電圧値になり、スリープモードの間、各放射線検出素子7にこのような低い電圧値の電圧Vを印加し続けることが可能となる。そのため、各放射線検出素子7内に残存している電荷をバイアス電源14側に流出させて、各放射線検出素子7内から的確に除去することが可能となる。また、上記の変形例1−1のように、継続して逆バイアス電圧Vbiasを印加する場合に比べて、電力消費量をより低減することが可能となる。
[変形例1−3]
なお、上記の変形例1−2のように、スリープモードの間、バイアス電源14から各放射線検出素子7に印加される電圧Vが設定された閾値Vthに達するごとに、バイアス電源14から各放射線検出素子7に所定期間Δtだけ逆バイアス電圧Vbiasを印加するように構成する代わりに、バイアス電源14から各放射線検出素子7に印加される電圧Vに関わらず、スリープモードの間、バイアス電源14から各放射線検出素子7に、所定時間ΔTごとに、所定期間Δtだけ逆バイアス電圧Vbiasを印加するように構成することも可能である。この場合、所定時間ΔTは、例えば、バイアス電源14から各放射線検出素子7に印加される電圧Vが上記の閾値Vth以上にならないような時間に設定される。
このように構成すれば、スリープモードの間、バイアス電源14から各放射線検出素子7に印加される電圧Vを低い電圧値に抑えることが可能となるため、各放射線検出素子7内に残存している電荷をバイアス電源14側に流出させて、各放射線検出素子7内から的確に除去することが可能となる。また、スリープモードの間、バイアス電源14から各放射線検出素子7に、所定時間ΔTが経過するごとに所定期間Δtだけ逆バイアス電圧Vbiasを印加するように構成すればよいため、処理を容易に行うことが可能となる。また、上記の変形例1−1のように、継続して逆バイアス電圧Vbiasを印加する場合に比べて、電力消費量をより低減することが可能となる。
[変形例2]
また、スリープモード中に、各放射線検出素子7に残存する電荷をより積極的に各放射線検出素子7内から除去するために、例えば、スリープモードの間、走査駆動手段15のゲートドライバー15b(図3参照)から走査線5の各ラインL1〜Lxにオン電圧を順次或いは一斉に印加して、各放射線検出素子7内から電荷を除去する処理を行うように構成することも可能である。
図5(B)に示した読み出しIC16の場合と同様に、図3に示したように、走査駆動手段15の電源回路15aにもバッテリー24から電力が供給されるようになっており、放射線画像撮影装置1の電力モードが撮影可能モードである場合には、電源回路15aからゲートドライバー15bにオン電圧とオフ電圧が供給され、ゲートドライバー15bで走査線5の各ラインL1〜Lxに印加する電圧をオン電圧とオフ電圧との間でそれぞれ切り替える。すなわち、走査線5の各ラインL1〜Lxには、オン電圧とオフ電圧のいずれかの電圧が印加される状態になっている。
そして、スリープモードでは、バッテリー24から走査駆動手段15の電源回路15aへの電力の供給が停止されるため、ゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxに印加する電圧はフローティングの状態になっている。そして、このように、スリープモードではゲートドライバー15bから各走査線5に少なくともオフ電圧が印加されないため、各TFT8は完全にはオフの状態にはなっていない。そのため、このような状態の各TFT8を介して電荷が信号線6側に流出したり、バイアス線9側に流出することが可能となっているため、上記の実施形態や各変形例のように構成することで、スリープモードの間、各放射線検出素子7内に残存する電荷を各放射線検出素子7から除去することが可能となった。
しかし、上記のように、スリープモードの間に積極的に各放射線検出素子7内から電荷を除去する処理を行うように構成すれば、より的確に各放射線検出素子7内に残存する電荷を各放射線検出素子7内から除去することが可能となる。そして、このように構成すれば、各放射線検出素子7内に残存する電荷をより的確に除去して、放射線画像p中に、残存電荷に起因するオフセット分による画像ムラや筋状の模様が生じることを的確に防止することが可能となる。
なお、本発明が上記の実施形態や各変形例等に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
1 放射線画像撮影装置
5 走査線
6 信号線
7 放射線検出素子
8 TFT(スイッチ素子)
14 バイアス電源
15 走査駆動手段
16 読み出しIC
17 読み出し回路
50 電力供給経路(経路)
51 電源回路
60 ディスチャージ回路
Vbias 逆バイアス電圧
Vth 閾値
ΔT 所定時間
Δt 所定期間

Claims (5)

  1. 二次元状に配列された複数の放射線検出素子と、
    前記各放射線検出素子に接続された複数の信号線と、
    前記各信号線にそれぞれ接続された複数の読み出し回路を備える読み出しICと、
    前記読み出しICに電力を供給する電源回路と、
    前記電源回路から前記読み出しICに電力を供給する経路上に設けられ、当該経路とGNDとを接続可能なディスチャージ回路と、
    を備え、
    撮影モードを、少なくとも、各機能部に電力を供給して撮影を行うことが可能な覚醒モードと、必要な機能部にのみ電力を供給し、撮影を行うことができないスリープモードとの間で切り替えることができるように構成されており、
    前記ディスチャージ回路は、前記スリープモードの間、前記経路とGNDとを接続することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 前記各放射線検出素子に逆バイアス電圧を印加するバイアス電源を備え、
    前記スリープモードの間、前記バイアス電源から前記各放射線検出素子に逆バイアス電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影装置。
  3. 前記スリープモードの間、前記バイアス電源から、継続して前記各放射線検出素子に逆バイアス電圧を印加し続けることを特徴とする請求項2に記載の放射線画像撮影装置。
  4. 前記スリープモードの間、前記バイアス電源から前記各放射線検出素子に印加される電圧が上昇して、設定された閾値に達するごとに、前記バイアス電源から前記各放射線検出素子に所定期間だけ逆バイアス電圧を印加することを特徴とする請求項2に記載の放射線画像撮影装置。
  5. 複数の走査線と、
    前記各走査線に印加する電圧をオン電圧とオフ電圧との間で切り替える走査駆動手段と、
    前記各走査線に接続され、オン電圧が印加されると前記放射線検出素子に蓄積された電荷を前記信号線に放出させるスイッチ素子と、
    を備え、
    前記スリープモードの間、前記走査駆動手段から前記各走査線にオン電圧を順次または一斉に印加して前記各放射線検出素子内から電荷を除去する処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
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