JP6307838B2 - ロボット、ロボットシステムおよび制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロボット、ロボットシステムおよび制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、ロボットシステムとして、研磨工具(リューター)を移動させることにより研磨を行う自動研磨装置が開示されている。
この自動研磨装置においては、研磨工具に加わる研磨力を研磨力計測装置(力覚センサー)により計測し、計測した研磨力に基づいて研磨工具を移動させ、研磨力を一定に保つ動作が行われている(特許文献1の段落「0014」および図4参照)。
特開2005−81477号公報
しかしながら、特許文献1に記載のロボットシステムでは、回転軸が高速回転するリューター側に力覚センサーがあるので、力覚センサーが検出する研磨力に、リューターの高速回転によって生ずる振動成分(ノイズ)が入る。また、リューターのような回転する研磨工具の場合、慣性モーメントを有する物体を動かした時に生じるジャイロ効果による反力も生じる。そのため、ノイズや反力の影響を受けた、力覚センサーの出力値を基に研磨工具を移動させることになるため、研磨力(対象物に加える力)を一定に保つ制御を精度よく行うことができないという問題点があった。
本発明は、前記の点に鑑み為されたものであり、対象物に加える力を精度よく一定に保つことができるロボット、ロボットシステムおよび制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、力センサーと、
把持部を備えるアームと、を含み、固定されている加工工具に前記把持部により把持された加工対象物を接触させて加工する、ことを特徴とするロボットである。
この構成により、ロボットでは、力覚センサーを加工工具側にではなく、ロボット自身が有する。これにより、ロボットでは、ノイズが流入しない、力覚センサーの出力値に応じて加工対象物と加工工具との接触状態を保つので、加工対象物に加える力を精度よく一定に保つことができるロボットを提供することができる。
本発明の一態様は、ロボットにおいて、前記力センサーの出力値が予め設定された所定値となるように、前記加工対象物と前記加工工具とを接触させた状態を保つ、構成が用いられてもよい。
この構成により、力覚センサーの出力値が予め設定された所定値となるように、加工対象物と加工工具とを接触させた状態を保つ制御を行う。これにより、ロボットでは、加工対象物に加える力を精度よく所定値に一定に保つことができるロボットを提供することができる。
本発明の一態様は、ロボットにおいて、前記加工対象物は、前記ロボットの把持部が把持するワークであり、前記加工工具は、回転工具であって、当該回転工具の回転軸に取り付けられた研磨工具に前記加工対象物が接触される、構成が用いられてもよい。
この構成により、ワークと研磨工具とを接触させた状態を保つ制御を行う。これにより、ワークに対して研磨工具から加える研磨力を精度よく一定に保つことができるロボットを提供することができる。例えば、予め設定された所定値を変更することにより、研磨量の大小を調整できるので、ワーク上に文字を表す場合にはその文字の濃淡を調整することができる。
また、本発明の一態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、力センサーと、把持部を備えるアームと、を有するロボットと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、固定されている加工工具に前記把持部により把持された加工対象物を接触させて加工させる、ことを特徴とするロボットシステムである。
この構成により、ロボットでは、力覚センサーを加工工具側にではなく、ロボット自身が有する。これにより、制御装置では、ノイズが流入しない、力覚センサーの出力値に応じて加工対象物と加工工具との接触状態を保つので、対象物に加える力を精度よく一定に保つことができるロボットシステムを提供することができる。
また、本発明の一態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、力センサーと、把持部を備えるアームと、を有するロボットに対して、固定されている加工工具に前記把持部により把持された加工対象物を接触させて加工させる、ことを特徴とする制御装置である。
この構成により、ロボットでは、力覚センサーを加工工具側にではなく、ロボット自身が有する。これにより、制御装置では、ノイズが流入しない、力覚センサーの出力値に応じて加工対象物と加工工具との接触状態を保つので、対象物に加える力を精度よく一定に保つことができる制御装置を提供することができる。
また、本発明の一態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、力センサーと、把持部を備えるアームと、を含み、前記力センサーからの出力に基づいて、固定されている加工工具であって加工対象物を研磨する前記加工工具に前記把持部により把持された前記加工対象物を接触させて加工し、前記加工対象物を加工した後、前記加工対象物と、ふき取り部材とのいずれか一方を前記把持部により把持し、前記力センサーからの出力に基づいて、加工した前記加工対象物を前記ふき取り部材に接触させ、前記加工対象物と前記ふき取り部材とを接触させたまま摺動させる、ことを特徴とするロボットである。
また、本発明の一態様は、ロボットにおいて、前記ふき取り部材は、布である、構成が用いられてもよい。
また、本発明の一態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、力センサーと、把持部を備えるアームと、を有するロボットと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記力センサーからの出力に基づいて、固定されている加工工具であって加工対象物を研磨する前記加工工具に前記把持部により把持された前記加工対象物を接触させて加工させ、前記加工対象物を加工させた後、前記加工対象物と、ふき取り部材とのいずれか一方を前記把持部により把持させ、前記力センサーからの出力に基づいて、加工させた前記加工対象物を前記ふき取り部材に接触させ、前記加工対象物と前記ふき取り部材とを接触させたまま摺動させる、ことを特徴とするロボットシステムである。
また、本発明の一態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、力センサーと、把持部を備えるアームと、を有するロボットに対して、前記力センサーからの出力に基づいて、固定されている加工工具であって加工対象物を研磨する前記加工工具に前記把持部により把持された前記加工対象物を接触させて加工させ、前記加工対象物を加工させた後、前記加工対象物と、ふき取り部材とのいずれか一方を前記把持部により把持させ、前記力センサーからの出力に基づいて、加工させた前記加工対象物を前記ふき取り部材に接触させ、前記加工対象物と前記ふき取り部材とを接触させたまま摺動させる、ことを特徴とする制御装置である。
以上の様に、本発明によれば、力覚センサーを加工工具側にではなく、ロボット自身が有するので、ロボットは、ノイズが流入しない、力覚センサーの出力値に応じて加工対象物と加工工具との接触状態を保つ。
これにより、本発明によれば、対象物に加える力を精度よく一定に保つことができるロボット、ロボットシステムおよび制御装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るロボットシステムの概略的な構成例を示す図である。 図1に示すロボットシステムの具体例を説明するための図である。 図1に示すロボット制御装置の制御の処理を示すフロー図である。 他の構成例に係るロボットシステムの概略的な構成例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るロボットシステムの概略的な構成例を示す図である。ロボットシステム1は、ロボット100と、ロボット制御装置61と、通信回線121と、通信回線122と、を備える。
ロボット100は、ロボット制御装置61により制御される。ロボット100は、例えば、図1に示すように、ワークの把持などを行うアーム型のロボットである。ロボット100のアームは、例えば、複数のジョイント(関節)200と、複数のリンク210と、ハンド220(把持部)と、力覚センサー230(力センサー)とを備える。
各ジョイント200は、リンク210同士や、胴体部とリンク210、ハンド220とリンク210を、回動自在に(ただし、所定の可動範囲内で回動可能に)連結している。本図の例では、ロボット100は、6つのジョイントを備えた6軸アームとなっている。また、各ジョイント200やハンド220には、それらを動作させるための、例えば、アクチュエーター(図1において不図示)が備えられる。アクチュエーターは、例えば、サーボモーターやエンコーダーなどを備える。エンコーダーが出力するエンコーダー値(現在位置を示す座標)は、ロボット制御装置61によるロボット100のフィードバック制御に使用される。
また、ロボット100は、ハンド220に力覚センサー230を備えている。力覚センサー230は、例えば、ハンド220が把持する加工対象物が他の対象物(加工工具)などに接触した場合に、当該加工工具からの外力(作用力)を計測し、ロボット制御装置61に対して通信回線121を介して出力する。力覚センサー230が出力するセンサー値(出力値)は、ロボット制御装置61によるロボット100のインピーダンス制御に使用される(詳細後述)。
なお、図1では6軸のアームが示されているが、軸数(ジョイント数)をさらに増加させてもよいし減らしてもよい。また、リンクの数を増減させてもよい。また、アーム、ハンド、リンク、ジョイント等の各種部材の形状、大きさ、配置、構造等も適宜変更してよい。また、力覚センサー230の位置なども適宜変更してもよい。
ロボット制御装置61は、ロボット100の動作を制御する装置である。ロボット制御装置61は、制御部101と、記憶部102と、入力部103と、出力部104と、を備える。
制御部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを用いて構成されており、各種の演算処理を行う。制御部101が行う各種の演算処理とは、次の処理などである。
制御部101が行う演算処理のうち一つの処理は、ハンド220の移動を行う位置制御である。なお、ハンド220を含むロボット100の各部材の位置(X、Y、Z)は、図2に示すように、X軸、Y軸、Z軸に応じて、所定の位置(例えば、図2に示すワーク載置台302の中心)を原点として定められる。なお、位置制御の際、各部材の姿勢を示す値である姿勢(θ、θ、θ)をさらに用いてもよい。
なお、位置制御に関しては、本実施形態では、三次元空間における各部材の動作が、位置(X、Y、Z)を用いて位置が設定され、その動作が制御されるものとするが、例えばビジュアルサーボの構成を前提として位置制御、姿勢制御を行ってもよい。すなわち、ロボット100のハンド220が把持する加工対象物を撮影するカメラを固定的、あるいは可動的に設置し、カメラの撮像画像とあらかじめ用意した参照画像とを比較することで、その比較結果に基づいてロボットの位置制御、姿勢制御を行ってもよい。
また、制御部101が行う演算処理のうち一つの処理は、インピーダンス制御である。インピーダンス制御とは、力覚センサー230のセンサー値が予め設定された設定値(所定値)に等しくなるように、上述の位置制御を行うことである。すなわち、加工対象物を加工工具に所定の押圧力で接触させれば、力覚センサーはこの押圧力と同じセンサー値を制御部101に対して出力する。そこで、センサー値が所定値以上になると、加工対象物を加工工具から離す位置制御を行い、一方、センサー値が所定値未満になると、加工対象物が加工工具へ近づける位置制御を行う。このようなインピーダンス制御によって、加工対象物を加工工具に対して所定の押圧力で押し付けることができる。なお、力覚センサー230により外力が検出されない場合、インピーダンス制御は行われない。
制御部101は、上述の位置制御およびインピーダンス制御を行い、ロボット100を動作させる制御信号を、通信回線122を介してロボット100に対して出力する。ロボット100は、制御部101から入力される制御信号に応じて、ハンド220により加工対象物を把持し、対象物を所定の位置に移動させる。また、ロボット100は、加工対象物を加工工具に所定の押圧力で押し付けることができる。
また、記憶部102は、各種の情報を記憶する記憶媒体を含んで構成される。記憶部102は、例えば、制御部101で使用されるプログラムの情報や、各種の処理で使用されるパラメーター(例えば、各部材の座標などの目標値)の情報などを記憶する。
入力部103は、外部からの入力を受け付ける。入力部103は、例えば、ユーザーにより操作された操作入力を受け付けるキーボードやマウスなどを含んで構成される。また、入力部103は、例えば、外部の装置からの入力を受け付ける機能を含んで構成されてもよい。
出力部104は、外部への出力を行う。出力部104は、例えば、ユーザーに対して各種の情報を画像で表示する画面(例えば、液晶ディスプレイ)や、ユーザーに対して音声の情報を出力するスピーカーなどを含んで構成される。また、出力部104は、例えば、外部の装置へ情報を出力する機能を含んで構成されてもよい。
以上のような構成を有するロボットシステム1をワーク(加工対象物)の表面を研磨(加工)する研磨装置に適用した場合の具体例について説明する。図2は、図1に示すロボットシステムの具体例を説明するための図である。図2において、ワーク301が、ロボット100のハンド220が把持する加工対象物である。ワーク301は、例えばSUS304センタレス研磨丸棒Φ50mmである。また、図2において、9個のワーク301がワーク載置台302に載置されている。
ワーク載置台302は、例えば、MCナイロン(登録商標)により構成される。ワーク載置台302は、ワークを10個搭載することが可能なように、また、ワーク間クリアランスが作製されている。図1に示すロボット100は、ロボット制御装置61から位置制御による演算結果である制御信号が入力されると、ハンド220によりワーク載置台302に載置された一つのワーク301を把持し、リューター(回転工具312;加工工具)により研磨されるように、回転工具312に対して所定の距離まで離れた位置(初期位置)まで近づける。
回転工具312は、電動モータにより回転する回転軸312aを有しており、その回転軸312aには研磨部材312b(研磨工具)として、例えば砥石が取り付けられている。また、回転工具312は、固定部材311aおよび固定部材311bにより挟まれ、固定される。固定部材311a及び固定部材311bは、アルミニウム合金A5052により構成され、以下の方式を有している。すなわち、固定部材311a及び固定部材311bは、Vブロックによる挟み込みネジ締め固定型であり、回転工具312をV字型の溝に挟み込む。また、回転工具312との当接部には、回転工具312が移動しないように滑り止めゴムが貼り付けられている。
図1に示すロボット100は、ロボット制御装置61から制御信号が入力されると、ハンド220により把持するワーク301を、初期位置(例えば図2に示す位置)から、回転する研磨部材312bに接触させる。ワーク301を研磨部材312bに接触させることにより、力覚センサー230のセンサー値が制御部101に入力され、制御部101は、例えば、センサー値が予め設定された閾値以上となると、上述のインピーダンス制御を開始する。これにより、ワーク301は所定の押圧力で研磨部材312bに接触し、ワーク301の表面は一定の研磨力で研磨(加工)される。また、ワーク301を研磨部材312bに接触させた状態で、ワーク301を移動させることにより、ワーク301の表面に文字を書くことができる。また、予め一定値に設定される所定の押圧力をワーク301に各文字に対応して変更すれば、研磨の程度で濃淡を表現してワーク301の表面に文字を描くことができる。なお、インピーダンス制御を、センサー値が予め設定された閾値以上となると、開始する構成ではなく、センサー値が0の場合であっても、すなわち定常的にインピーダンス制御を行う構成としてもよい。
次に、ロボットシステム1をワークの表面を研磨する研磨装置に適用した場合の処理について説明する。図3は、図1に示すロボット制御装置の制御の処理を示すフロー図である。
ユーザーが、入力部103に作業開始を表す信号を入力すると、ロボット制御装置61はロボット100に対して制御信号を出力し、図3に示す処理が開始される。
まず、ロボット100は、ハンド220(把持部)をワーク載置台に向けて移動する(ステップS1)。
次に、ロボット100は、把持部によりワーク301を把持する(ステップS2)。
ロボット100は、把持したワーク301を研磨部材の近傍の所定位置(初期位置)に移動させる(ステップS3)。
ロボット100は、リューターの研磨部材に対して水平方向からワーク301を接近させ、ワーク301を初期位置から研磨部材側へ近づける(ステップS4)。
ロボット制御装置61は、ワーク301が研磨部材に接触したか否かを判定する(ステップS5)。制御部101は、力覚センサー230のセンサー値が予め設定された閾値以上となるか否かによって、この判定を行う。制御部101は、センサー値が予め設定された閾値以上になると、ワーク301が研磨部材に接触したと判定し(ステップS5−Yes)、ステップS6に進む。一方、制御部101は、センサー値が予め設定された閾値未満の場合、ステップS4に戻り(ステップS5−No)、ステップS5の条件が満たされるまで、ステップS4の処理を続ける。
次に、ロボット100は、研磨部材312bに対して所定の押付圧で所定期間、ワーク301を研磨部材312bへ押し付ける(ステップS6)。このステップS6において、上述のインピーダンス制御が行われ、ワーク301の表面が研磨される。
ロボット100は、ワーク301が研磨部材312b接触した状態で、ワーク301を移動させる(ステップS7)。ワーク301の表面には文字が描かれる。
ロボット100は、逆向きの押付圧でワーク301を研磨部材312bから離す(ステップS8)。
なお、この後、ロボット100は、ワーク301に付着した研磨くずをふき取る動作を行ってもよい。例えば、ロボット100が、片腕ロボットの場合は、ハンド220によりワーク載置台302以外の作業台にワーク301を載置する。ロボット100は、スポンジまたは布などをハンド220により把持し、ワーク301に対してふき取り動作を行う構成としてよい。あるいは、当該作業台にスポンジまたは布などを載置し、載置したスポンジまたは布などに対して、ハンド220により把持したワーク301をこすり付けることにより、ふき取り動作を行う構成としてよい。また、ロボット100が、双腕ロボットの場合は、ワーク301を一方の腕のハンド220に把持した状態で、他方の腕のハンド220によりスポンジ等を把持し、一方のハンド220が把持したワーク301のふき取り動作を行う構成としてもよい。このようなふき取り動作時にも、力覚センサー230による力制御により、ワーク301に加わる力を制御することで、ワーク301の表面に研磨くずによる傷などをつけることなく、ワーク301の表面から研磨くずを取り除くことができる。
続いて、ロボット100は、研磨済のワーク301をワーク載置台へ移動させ、ワーク301を載置する(ステップS9)。なお、複数の文字をワーク表面に描く場合は、ステップS3に戻って次の文字がワーク301の表面に描かれる。
以上のように、本実施形態に係るロボットシステム1によれば、ロボット100では、力覚センサー230を回転工具312側にではなく、ロボット100自身が有する。これにより、ロボット制御装置61では、ノイズが流入しない、力覚センサー230の出力値に応じてワーク301と回転工具312の研磨部材312bとの接触状態を保つので、ワーク301に加える力(研磨力)を精度よく一定に保つことができる。
これにより、ワーク301を研磨部材312bに接触させた状態で、ワーク301を移動させることにより、ワーク301の表面に精度よく文字を書くことができる。また、予め一定値に設定される所定の押圧力をワーク301に各文字に対応して変更すれば、研磨の程度で濃淡を表現してワーク301の表面に文字を描くことができる。
図4は、他の構成例に係るロボットシステムの概略的な構成例を示す図である。本構成例に係るロボットシステム401は、ロボット制御装置461と、ロボット(その他の構成部からなるもの)を含んで構成される。
本実施形態では、ロボットは、それぞれ腕(アーム)を構成する2本のマニピュレーター21、22を備える双腕ロボットである。ロボットは、ロボット制御装置461と一体に構成されており、ロボット制御装置461から入力された制御信号により動作が制御される。また、ロボットは、自己の状態等を示す信号を、ロボット制御装置461に出力してもよい。
格納部11の上面には、胴体部材12、胴体部材13、胴体部材14が順に上側に取り付けられており、最も上部の胴体部材14の左側に左腕を構成するマニピュレーター21が取り付けられており、当該胴体部材14の右側に右腕を構成するマニピュレーター22が取り付けられており、格納部11の底面の左側に車輪41が取り付けられており、格納部11の底面の右側に車輪42が取り付けられている。
なお、本実施形態に係るロボットは、人手により外力を加えることで、または、装置により自動的に、左側の車輪41および右側の車輪42を回転させて、移動させることが可能である。
格納部11には、ロボット制御装置461が格納されている。
マニピュレーター21、22は、それぞれ、垂直多関節ロボットの一種であり、ロボットアームとして機能する。それぞれのマニピュレーター21、22は、その先端に把持部31、32を備える。
なお、それぞれのマニピュレーター21、22の自由度は、任意の自由度であってもよく、例えば、3軸の自由度であってもよく、6軸の自由度であってもよく、7軸の自由度であってもよく、または、他の自由度であってもよい。
それぞれの把持部31、32は、把持する対象となる物体(対象物)を把持する。
本実施形態では、マニピュレーター21、22(および把持部31、32)を動作させることで、把持部31、32により把持される対象物を移動させること、つまり当該対象物の位置や姿勢を変化させることが可能である。
ロボット制御装置461は、左腕のマニピュレーター21(および把持部31)と、右腕のマニピュレーター22(および把持部32)を制御する。ロボット制御装置461とそれぞれのマニピュレーター21、22とは、例えば、有線または無線の回線を介して、制御信号などを伝送することが可能に接続される。
なお、ロボット制御装置461は、例えば、左腕のマニピュレーター21(および把持部31)と、右腕のマニピュレーター22(および把持部32)とを、同時に関連付けて制御してもよく、または、左腕のマニピュレーター21(および把持部31)と、右腕のマニピュレーター22(および把持部32)とを、それぞれ別個に制御してもよい。
なお、本構成例に係るロボットシステム401において行われる動作は、概略的に、図1に示される本実施形態に係るロボットシステム1において行われる動作と同様であるため、詳しい説明を省略する。例えば、把持部31および把持部32のうち一方の把持部を用いて、上述の研磨作業を行ってもよいし、把持部31および把持部32の両方の把持部を用いて、並列に研磨作業を行ってもよいし、右腕と左腕で交互に研磨作業を行ってもよい。
本実施形態に係るロボットシステム401によれば、把持部31、把持部32を有するので、図2、図3を参照して説明した研磨装置に適用すれば、ワークに対して文字を書き込む作業をより効率よく行うことができる。
なお、上述した実施形態に係るロボットシステム1、ロボットシステム401によれば、複雑で高価な周辺機器が不要となる。また、接触作業(精密部品の探り、倣い、嵌め合い、押付け等)が容易に可能となる。また、作業監視も自動化、結果をすぐにグラフ表示、視覚的に動作確認、プログラム変更が誰にでも簡単にできる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、研磨装置として回転工具を一例としたが、研磨装置は回転により研磨を行う研磨装置ではなく、振動(超音波振動も含む)により研磨を行う研磨装置であってもよい。すなわち、研磨工具は、振動または回転する物体であればよい。
なお、以上に説明した装置(例えば、図1に示すロボット制御装置61、図4に示すロボット制御装置461)における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD(Compact Disk)−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(RAM:Random Access Memory)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1,401…ロボットシステム、11…格納部、12,13,14…胴体部分、21,22…マニピュレーター、31,32、220…把持部(ハンド)、41,42…車輪、61、461…ロボット制御装置、100…ロボット、101…制御部、102…記憶部、103…入力部、104…出力部、121,122…通信回線、200…ジョイント(関節)、210…リンク、230…力覚センサー、301…ワーク、302…ワーク載置台、311a,311b…固定部材、312…回転工具、312a…回転軸、312b…研磨部材

Claims (6)

  1. 力センサーと、
    把持部を備えるアームと、を含み、
    前記力センサーからの出力に基づいて、固定されている加工工具であって加工対象物を研磨する前記加工工具に前記把持部により把持された前記加工対象物を接触させて加工
    前記加工対象物を加工した後、前記加工対象物と、ふき取り部材とのいずれか一方を前記把持部により把持し、
    前記力センサーからの出力に基づいて、加工した前記加工対象物を前記ふき取り部材に接触させ、前記加工対象物と前記ふき取り部材とを接触させたまま摺動させる、
    ことを特徴とするロボット。
  2. 前記ふき取り部材は、布である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボット。
  3. 前記力センサーの出力値が予め設定された所定値となるように、前記加工対象物と前記加工工具とを接触させた状態を保つ、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロボット。
  4. 前記加工対象物は、前記ロボットの把持部が把持するワークであり、
    前記加工工具は、回転工具であって、
    当該回転工具の回転軸に取り付けられた研磨工具に前記加工対象物が接触される、
    ことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載のロボット。
  5. 力センサーと、把持部を備えるアームと、を有するロボットと、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記力センサーからの出力に基づいて、固定されている加工工具であって加工対象物を研磨する前記加工工具に前記把持部により把持された前記加工対象物を接触させて加工させ、
    前記加工対象物を加工させた後、前記加工対象物と、ふき取り部材とのいずれか一方を前記把持部により把持させ、
    前記力センサーからの出力に基づいて、加工させた前記加工対象物を前記ふき取り部材に接触させ、前記加工対象物と前記ふき取り部材とを接触させたまま摺動させる、
    ことを特徴とするロボットシステム。
  6. 力センサーと、把持部を備えるアームと、を有するロボットに対して、
    前記力センサーからの出力に基づいて、固定されている加工工具であって加工対象物を研磨する前記加工工具に前記把持部により把持された前記加工対象物を接触させて加工させ、
    前記加工対象物を加工させた後、前記加工対象物と、ふき取り部材とのいずれか一方を前記把持部により把持させ、
    前記力センサーからの出力に基づいて、加工させた前記加工対象物を前記ふき取り部材に接触させ、前記加工対象物と前記ふき取り部材とを接触させたまま摺動させる、
    ことを特徴とする制御装置。
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